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黒檀

まとまるか?!黒檀(こくたん)無垢フローリング


皆さんは好きですか?黒。

黒というと、少し暗いイメージがある半面、お部屋の内部に使うと意外と映えるものです。
というのも、住宅などの建物の中の場合は壁面や天井が白系色で明るい色合いである事が多く、また特に足元に黒い色を持ってくると全体的にシックで「腰の据わった」といいますか、落ち着いた雰囲気になります。

さて、ここで足元に・・・としたところに注目です。
もちろん、天井が黒いと流石に少し頭の上が重く感じますが、足元のフローリングが黒い場合は不思議と空間にしまりを持たせてくれるものです。
ブラックウォールナットなどがそうですね。

しかししかし、如何にブラックウォールナットといえども黒ではありません。
では、黒い木材は何か・・・
言わずもがな、黒檀ですね!

BC 130-Nユニ 3




 ブラックチェリー幅広無垢フローリングに横たわる縞黒檀名刺ケース







黒い檀木(檀木=別記事を参照)ということで、黒檀。
英語でエボニーと称され、古くから唐木とも言われて珍重されてきた木材です。
もちろん、黒いと言っても「真黒材」というモノ以外は真っ黒一色というわけではないので、茶色い縞があったりしますが、それでもその深い黒さは他の無垢の木材ではなかなか現すことはできませんね。

その稀少材である黒檀の無垢フローリングのお問い合わせを受けておりまして・・・・

黒檀無垢フローリング 1











材自体が稀少なため、まとまって御案内する事が出来ないのですがそれでも御希望の方はいらっしゃるものです。
今回は、建築工事が5月ごろの予定らしく、しっかりと日数をとっていただけそうですので、準備ができそうです。
さて、決定していただけるか否か・・・
後は、お客様の想われている黒檀のイメージに合うか否かのみ。

黒檀無垢フローリング 2










一口に黒檀といってもいろいろとありますから・・・
それにしても、ほんと黒檀の仕上げ面はスベスベ・ツルツルです。
硬木だから、触れると少し冷やっとするくらいですが、それでもこのツルツル感はさわりたくなりますね。

是非決めていただきたいなぁ…・
フローリングも含め、見どころのあるおうちになる事間違いなしですので・・・
期待に胸ふくらませながら、硬いサンプルに頬をすりあてる今日この頃です。

黒檀無垢フローリング 3












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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

琉球黒檀 〜日本産の唐木〜


いつもいつも前置きが長くなってしまうのは癖のもの。
話始めると、細かいところまで喋りたくて仕方ありません。ご勘弁を。

さて、前回の黒檀材の整理に引き続き本題に入って和製黒檀である「琉球黒檀」のお話。

私、個人的にもこの響き好きです。
すごく格式高く感じるのは私だけでしょうか?!
王朝の黒檀というイメージと、私の勝手な沖縄のイメージがリンクしてまた勝手な黒檀のイメージが膨らむわけです。
しかしそれにも理由があって、先に紹介した通常の黒檀類はある程度は現在でも入手し利用されることがありますが、この琉球黒檀ないし八重山黒檀と称される物に関しては、伐採されていないと聞きますしあるところにはあるけれども、夢の様なお値段で、とても手が出ません。
特に、利用価値の高いものとして三線の棹材としての用途がありますが、その道に精通していて価値が理解できてその音色を奏でることのできるような方ですと、購入の動機になるでしょうけれども、私の様にほぼ「コレクション」の様な人間には手が出ないわけです。
まぁ、香木の伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)程ではないかもしれませんが、その貴重さは変わらないでしょう。

琉球黒檀 3
























といいつつも、沖縄にいくと結構生えてます。
正直びっくり。
え?!こんなに生えてんの?!もっと厳重に管理されてるものと思ってたのにー、と変な期待を裏切るかのように「琉球黒檀 カキノキ科」という看板がぶら下がっています。
もしかすると、沖縄の人にとっては、こんなコラムをつくること自体「へんなやっちゃなぁ」とおもわれているのでしょうか?!
そう思いたくなるくらいに、簡単に立木を発見できました。

琉球黒檀 2














葉は厚く少し光沢があり小ぶりですが、しっかりとしています。

琉球黒檀 1














幹はというと、その材の色を想像させるように黒っぽいもので、割裂した肌にも風合いを感じますね。
今すぐぶった切って材として確認したい悪魔の誘惑と、しっかり育てよと望む天使の心が、カメラを構える私の胸で競り合っています。
まぁ、もちろんぶった切ることはありませんが、それ位材として入手したかったことは間違いではありません。

材料としての琉球黒檀は、さきほどの様に三線の棹用材をはじめとする楽器類や家具、象嵌や細工物に使われるということで、おそらくずっと昔から大切にされてきたことでしょう。
重硬なことで共通する材、イスノキとともに三線の材料としては有名な様ですね。

因みに、この琉球黒檀(八重山黒檀)とイスノキ、そしてウバメガシにオノオレカンバを加えた4種が日本産材に置いて、最重量の木と言われています。
実物を持ってみるとわかりますが、さすがにどれもかなり重たい。
リグナムバイタといい勝負かと思ってしまうくらいのものもありますし、オノオレカンバにいたっては、明るい材色でなんでそんなに重たくなるの?と聞きたくなります。


琉球黒檀角 1



 私の琉球黒檀






因みに琉球黒檀、データ的には比重0.74〜1.21(!?)と少しバラつきがあり、重硬さのわりにはすこしもろいところがあるそうです。
学名をDiopyros ferra
八重山の方言ではクルキ、沖縄ではクルチというそうです。
んー、なんか南国の雰囲気です。

琉球黒檀角 2






 クロガキもそうですが、カキノキ科は不思議な模様を呈するものです。

 まるで墨を流した水墨画の様に。














これだけ綺麗な材で、しかも有用性も高いとなると貴重なのは当たり前ですね。
しかも黒檀の仲間、成長が極端に遅いはず。
成木になってから、黒檀材として使えるようになるにはそれなりの永い年月が必要になってくる事を考えれば、今大切にしていくのは当然のことですね。

稀少材を手にするといつも感じますが、私の次、また次の世代もこれらの材を手に取り感じ、感動できるように材を残していきたいものです。
黒き材に、明るい未来を信じて!!

琉球黒檀角 3













木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!