観光か、生活か・・・木々を巻き込む人間の欲 〜美瑛の並木伐採〜
それは、開発や違法伐採などではなくオーバーツーリズムのため、とのこと。
美瑛町のシラカバ並木をご存じでしょうか。
実は、担当は知らなかったんです、訪れたずっと後まで。
何気なしに、絵になる並木だなぁ、と思って撮影したのがそうだとは思ってもおらず、今日のネットニュースに驚くばかりでした。

担当がその地を訪れたきっかけは、もちろん仕事ではあるのですけれど、その合間に巨樹探訪としてどうしても見ておきたかった、「セブンスターの木」があるからなのです。
今ではそうメジャーな銘柄ではないですが、担当よりも上の世代やもちろん担当の世代などでは「男のタバコ!」というイメージガッツリの銘柄のCMに採用された木です。
そして、そのセブンスターの木の近くにあるのが問題のシラカバ並木。
そして、今回その並木が伐採されたというのです。
観光客のナダレ込みにより・・・
以前の記事で、哲学の木が同様の事情で伐採されたことはお伝えしましたが、コロナ禍を挟み同じことが繰り返されました。
もちろん、所有者さんも苦渋の決断だったのだろうと思いますが、ネット記事の写真をみてみると夥しい!数の観光客がバスで訪れているように見えます。
担当が有名な並木だと知らずにいた時も、数名の観光客が訪れていましたが比較にならないほど押し寄せたのですね。
2016年に書いた記事で、今日お伝えしようとしていた担当の想いは記載されていますが、やはり同じ想いになりました。
加熱する観光需要で儲ける人もいるのでしょう。
儲けることが悪ではなく、マナーも礼儀もない人の波を造ることは悪です。
かくいう担当も、セブンスターの木を目当てに訪れたわけですが、近づきもしていませんし眺めるだけ。おとなしく。
それでも、北海道というところは特別な一枚を与えてくれます。

こんな景色が担当でも撮影できてしまう。
目の前に広がるのがこんな景色だから。
景色を美しいと感じるのは共通かもしれません。
しかし、その共通認識に追加して共通のルール順守とマナーを守ることをお願いしたいです。
巨樹探訪でも、悠々と柵を乗り越えていくルール違反を見かけます。
中には、親子で堂々と入っていく者もいます。
進入禁止の看板があるのにも関わらず。
近年のAIの発達や、モノの豊かさはとどまるところを知りません。
これだけ満たされてもまだ求め続ける人間。
2016年の記事から8年超。
変わらない愚行。
残念で仕方ない思い。
往時の美瑛に想いを馳せて、遠景を最後に・・・

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