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一枚板

流石の存在感 ~ブビンガ幅広一枚物天板~

過日のアレルセもそうですが、木材の幅が1mを超えてくると本当に大きく感じます。
厚みが45mmほどあると、ある程度しっかりとして見える木材も、幅が1mを超えてくると45mmではものすごく薄く見えてしまう錯覚が起ります。

それほどに大きいということ。

今回もその大きい、を紹介します。


ブビンガ幅広天板_ks4


今回の主役はこの赤い木。
さほど大きく見えませんが、サイズは幅1mの長さは3m!畳1枚半以上(笑)。

その美しい色合いもそうですが、木目も様々に表れるこの樹種はブビンガ。
一時は非常に豊富に流通していた、幅広材といえばブビンガ、犬もあるけばブビンガにあたるといわれるほど(知らんけど・・・)に有名な樹種。

紅い木の銘木カリン材の代用材として、昔はよく提案したものです。

しかしそんなブビンガも今では稀少材の仲間入り。
アレルセ同様、取引が規制される樹種になってしまいました。

他の赤い樹種とは異なるワイルドな赤。
少し黒い筋があったり、モクモクとした杢が出たり。


ブビンガ幅広天板_ks5


そんなブビンガも、弊社倉庫で出番を待っています。
先日、久しぶりに2枚が旅立つことになったのですが、この3m材の他にもなんと5m材がいます。
1m超の幅で長さ5mです。

あ、ブビンガが本気出すと2m巾というものも存在するのでまだ普通サイズというのか・・・

いや、大きいですよ。
お店の長〜いテーブルや会議室くらいにしか・・・と思われがちですが、近年のデザイナー住宅などのキッチンカウンター等にカウンター4mとエンドパネル代わりに1m、という感じの一枚板で水平と垂直方向の木目を続けるという荒業をおすすめしたりしています。


貴重な奥行1mの赤いカウンターキッチン、如何です?!

因みに長さ3mでもこれです。


ブビンガ幅広天板_ks3


5mは立てることができませんから、こういうアングルは撮影できませんのでどれ程の物か想像して下さいね。
弊社では、一枚板カウンター材やテーブル材も多く在庫して、ご希望寸法に近いものや担当のこだわりの厳選樹種を、倉庫に並べて見て選ぶ事ができます。

ブビンガも見ることができますから、この鮮烈な赤を自宅に迎え入れたいお客様は一度ご来店ください。
まだまだ眠っている在庫。
少しづつ紹介の機会を増やしていきますよ!!

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

西洋帰りの虎の良さははたして?! 洋酒とミズナラとホワイトオークと


前回お話したサントリーのウィスキーオークを見ると、本当にウィスキーがオークの樽材で熟成されているという事が理解してもらえると思いますが、オーク自体はそれ以外にも幅広く活躍し続ける、いわば広葉樹のトップランナーかもしれません。

もちろん、他の樹種もさまざまありますが、世界的に永いスパンで愛され続けて且つ、使用範囲が限定されずに特殊用途から身の回りまで使われている材というのはやはり珍しいものです。

オークのすごいところといえば、今となっては日本では、天然記念物級のものでなければ作るのは難しいのではと感じるようなサイズでも、ホワイトオークならば実現できちゃったりします。
こんな風に。

ホワイトオーク天板


ウチの息子、倒れてるんではありませんよ・・・
丁度、ホワイトオークの板の手入れをしている時に会社に来たのを、スケール代わりに横たわらせて記念撮影。
こんな感じの幅1mを超えるような一枚板を産出するのも恐るべしオークのスケール。
広めのテーブル板にしようと思っていたんですが、この写真を撮った瞬間に別の用途を思い浮かべました。
先々そんな使い方もえぇなぁ…えぇこと思いついた!
そんな感じでワクワクするのも、この驚きのサイズがあってこそ。
フローリングといい天板といい、今でも木材業界ではオークは大活躍。
もちろん、忘れてはいけないのはドアや窓などの枠材としての用途。
家具でもわかるように、装飾性とその木目の美しさからタモアッシュ)と並び広葉樹内装枠材の2大巨頭です。

フローリングで言うと、弊社でもカスクオーク幅広無垢一枚物フローリングを初め、エインシェントオーク幅広無垢一枚物フローリング低光沢ウレタン塗装リフリーオーク無垢フローリング日本の広葉樹フローリング 清涼楢幅広無垢一枚物フローリングなどのオークやナラの無垢フローリングを販売していますが、オークの人気は合板フローリングの世界では一時期衰えたものの、無垢フローリングにおいては定番中の定番として君臨し続けています。

ホワイトオークフローリング

オークは神話の世界のゼウスの象徴でもあり、どちらかというとその木目からも想像できるように、男性的なイメージが強い木ですが実際は、私の好きなワインなどに代表されるように、製材したときに甘い香りがすることや成長の遅い目の詰まった材には、とても繊細な美しさを感じるのです。
そしてその象徴が古くから「ジャパニーズオーク」という代名詞で世界に輸出されていた「日本のミズナラ」だったのです。

ミズナラ

ホワイトオークとは一味違った端正な木目と、それに伴って現れる光の波のように見える虎斑は、見るたびにうっとりするくらいに美しいものです。
虎斑は、放射組織と呼ばれるものですが、その組織に光が当たることである時は電流の流れのように、またある時は月光に照らされた水面を揺らす波のように輝くのです。
いくらケヤキが大径木広葉樹の雄で、高値で取引されていても、日本以外では今一つ人気が出なかったのは、こういった要因も一つあるのかもしれません。
古くはオークに代わり諸外国にケヤキを輸出する計画があり、若干は海外に出たようですが、受け入れられなかったという苦い時代があったといいます。
エルム(にれ)は受け入れられているにも関わらず、不思議なものです。
国柄によってやはり木の好みも変わるという意味で言うと、やはりオーク(ナラ)の良さというのは皆に永く愛される理由があるところなんでしょう。

虎斑

今回のような日本産のナラを使ったプロジェクトというのは、実はこのウィスキーに限ったものではありません。
実は私の好きな(もちろん、ウィスキーも好き)ワインでも、日本のワインを日本のならの樽でつくろう、という活動があり私の知人が精力的に活動していますから、そう遠くないうちに話題になることと思います。

ワインは本場でも土壌や気候、そして樽はもちろん醸造家との相性もあってその性格が決まるもので、とても複雑なものですが、ある程度の味わいを確立している日本のワインを日本のならの樽で熟成させるとどうなるのか、というのは、ワイン好きと木材好きと双方から気になるところです。

それも含め、前回も触れましたが「なら」は比較的蓄積量も多く活用できる広葉樹。
それも仕方なく、ではなく先ほどからあるようにとても有用な樹種なのですから、これを使わない手はありません。
現在の世の中の流れ通り、今日伐採して明日売れるかどうか、位のスピードの時代にどれほどの価値を持っているかは使う人次第ですが、使いたい人に渡らないがために木質バイオマスやチップ材などになってしまう広葉樹の事を考えると、時間と手間をかけても活用する方法を模索しないといけないというのははっきりとしています。

そんなことを考えるのは、到底一晩二晩では無理。
ここはゆっくりとウィスキーでも傾けて、じっくりと語り合わないといけないのでしょう。
さて、今日はどのウィスキーをアテに木材談義を始めようかな・・・


ウィスキー



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