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キクイムシ

今年もシーズンイン・・・キクイムシ

弊社ではかなり以前からお伝えし続けているキクイムシについて。
あんまり気持ちのいいもんではないので、今回は写真なしで(汗)。


木材を食害する虫は多く存在しますが、非常に厄介であるものの認知度が未だに低い(何故なんだろう・・・)ことで、しばしば材木屋さんの中でだけは話題になるのがキクイムシ。
それも、立木に入るものではなく乾燥した木材の辺材を食害する、ヒラタキクイムシをはじめとした種類です。

一時は竹のフローリングやゴムの集成材、ホワイトアッシュ材、ラワン合板、ラワン合板によるフローリングや階段材などから多く出た時がありました。
もちろん、キクイムシにすれば特別な事ではなく成長する為に木を食べているわけですが、それが木材となって私たちが販売した木材が住宅や商品として使用された後になって、暖かくなった時期に突然現れることで、非常に厄介なのです。

お客様からは、木材から突然虫が出てきた!!と驚いて連絡がありますし、キクイムシの数が多い場合は相当驚かれますので、異常事態に!

弊社ではここ10年以上、商品から現れたことはなかったのですが先日、一昨年に購入いただいたベニヤ板から出てきた、という連絡が入りました。
飛来して木材につく虫であるキクイムシのことをご説明したわけですが、もし自分自身も予備知識が無ければ驚くはずだと思います。


薬剤で食害を防止する、という手段が難しいため少しでも多くの方にキクイムシを知っていただいて、驚きの軽減をと思っているのですが、実際に見たことが無い場合や食害の経験がない場合は、流れている情報の一つに紛れてしまいます。

昨年までも、知人からは食害があったことをいろいろなところで聞いていたのですが、以前より聞かなくなったとはいえ今年も食害がありました。
木材には、とっても栄養分がある部位が存在します。
それが辺材と言われる部分ですが、栄養のほぼ無い芯材のみで構成される木材ばかりを使われるわけではないので、どうしても食害を未然に防ぐことが困難。
相手は飛んでくるわけですしね・・・


以前は毎年の連絡事項として、暑くなり始めるシーズン=キクイムシが出始める前に、弊社のお客様にはお施主様への認知の御案内をお願いしていましたが、ここ2〜3年は滞っていました。
やはりもう一度周知をする必要がありそうです。




・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

知ってください、キクイムシのこと

木を食う虫でキクイムシ。

その名の通りですが、木を食う虫でもいろんな種類がいます。

その中で、どうしても知っていていただきたいのがヒラタキクイムシやシバンムシを含む、広葉樹の主に白太(辺材。木の外側に近い部分)を食害するキクイムシの類です。

一昔前、ラワン材がよく使われていた時代に問題になった虫が、近年再度問題として浮上してきました。
直接の原因とは言いきれませんが、シックハウス問題を発端として、住宅に用いられる建材(ベニヤ板やドア類)の中に含まれる接着剤などの成分の一種である、ホルムアルデヒドなどの放散量(含有量)を少なくするよう規制したことで、人間に害が少なくなったと共に害虫にも忌避性が低くなったために、繁殖しやすくなったのではないかとも推測されます。


キクイムシは、おもに新しい材を好んで食害する傾向にあるため、新築住宅で見られることが多い状態です。(古い材が加害されないわけではありません。)
生態としては、前述のラワン類や、ナラ、桐、ケヤキ、また竹などのでんぷん質を多く含んだ白太(辺材)を食害します。
また、近年階段材やカウンター材として普及しているゴムの木からも出ることがあります。樹液を採取した後のゴムの木を活用するという観点からいえばよいことなんですが、現在でも被害が確認されていますのでご注意下さい。

羽があり、外部より飛来して広葉樹木材などの導管と呼ばれる養分を運ぶ管の部分に産卵し、幼虫はその木材の中のでんぷん質を含んだ部分を食害し、春から夏にかけての温かい時期に材の表面に穴をあけて、飛び立ち再び別の場所に産卵します。
産卵された木材でも、見た目では食害の有無はわからず、材の表面に穴をあけ成虫が出てきて初めて食害に気付きます。

急に家具や、板材から粉がでて気がつくので、対処しにくい害虫です。
塗装を施してあっても食い破っていくので安心できません。
現代の住宅はラワン材のベニヤ板なしでは成立しにくいような状況です。
壁面を左官仕上げ(ジュラクや珪藻土)などで工夫しても、フローリングがラワン合板基材なためそこに被害が及びます。


食害を少しでもすくなくするならば・・・・・

合板フローリングなら針葉樹の基材を使った製品を選ぶこと、無垢フローリングなら価格が安いからといって、ナラやタモなどの白太つきのグレードを選定するのではなく、白太のない(少ない)上級グレードを選ぶことと、食害されにくい樹種を選定すること。
もちろん、そうすることが完全なわけでもなく、白太(辺材)を使わないということは非常にロスが多い為に、現実的には選択肢が非常に狭まってしまいますが・・・

壁材の下地ベニヤなら、ホルムアルデヒドなどのシックハウス規制での揮発性有機成分の放散レベルで最上位(最も放散量が少ないの意。まったく放散しないわけではないので注意。)のF☆☆☆☆を取得している防虫合板が市販されていますので、そちらを使用する。
なるべく害の少ない薬剤を使用していますので、効果は永久ではありませんが、製造から一定期間は食害に対して保険対応できる場合があります。


無垢の自然の木材です。
注意していても、完全に防ぎきることはできないので、食害の可能性のある樹種が一般的に存在することをご理解お願いいたします。
万が一被害にあわれた場合は、シロアリ駆除業者様などにご相談ください。



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*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


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