本物の無垢木材　～茨木市戸田材木店・セルバの木の虫ブログ～:ジェットストリーム芯対応！ノック式木製ボールペン～木輪 Kowa ～

トップページ » ジェットストリーム芯対応！ノック式木製ボールペン～木輪 Kowa ～

ジェットストリーム芯対応！ノック式木製ボールペン～木輪 Kowa ～

2025年10月04日

ジェットストリーム芯対応！ノック式木製ボールペン木輪～kowa～樹種により在庫僅少です！

人気の偏りか、それとも人の偏りか・・・

哲学的、ではなくて思うのです。
弊社の木材で作られる指物酒器である誠昌酒㐂（せいしょうしゅき）もそうなのです。
そちらも現在、イチイとイタヤカエデ、そして楢虎杢が品切れとなり、啄木黄蘗（つつきのきはだ）が在庫僅少の状態。

とてもありがたいことですが、担当の想像に反してお求めの樹種が偏るのです。
今回は、好評のジェットストリーム芯対応！ノック式木製ボールペンの木輪～kowa～が一部樹種で在庫僅少となりました！
ありがとうございます。

木輪～kowa～は、ジェットストリーム芯が使えることを最優先し、また同時に超希少木は使用しないというコンセプトで、弊社在庫の中の木材のもったいない切り落としなどを中心に制作したもの。

なので、製品価格には希少性のプレミアム料金は加算されていません。
大量生産でコストダウン！ということができないため、お安くはできませんが担当の好きなもったいない切り落とし達が選ばれた木製ボールペン。

価格の内のほとんどは外注費。
弊社、内製化しようと思えばできますがそうではないんです。
作家さんにお願いすることや得意分野を持つ同業にお願いすることなどを通し、個々の個性やできる得意分野の仕事を残したい、という思いも載せて制作している本商品。

そんななかで、今回はお近くにお住いのお客様より「全種類購入したい！」という、誠にありがたくうれしいお声をいただきました。
おおきに！

で、それも含めて在庫僅少品が出てきてしまいました。

絹朴と台湾樟の二種です。
絹朴は女性を中心に人気があり、特有の手触りと色合いで好調な売れ行き(^^♪
台湾樟は、やはりその特異な香りと担当の「これ、めずらしいんでっせ！」の言葉が、迷う気持ちに刺さるようで、こちらも在庫僅少。

本当に、台湾樟は弊社では在庫がありますがもう入荷はしない有用樹種。
香りもよく、「古き良き」を感じます。

正直、ノック式の木製用ジェットストリーム芯は非常に高価（金属芯だからか？）ですから、木軸ということと、樹種自体の希少性で高価にすることのない、日常使用のジェットストリーム木軸ペンをこの手に、という皆さま向けなのですが、もちろんプレゼントにも採用していただいています。

現在まで、樹種コンプリートしていただいた方はいらっしゃいません。
今回のお客様が初めて・・・
もうすぐ、樹種コンプリートは（再販売まで）不可能に！

木軸ペンでは非常に珍しい、「ノック式」でしかもジェットストリーム芯（で、超銘木では作らない）にこだわっているボールペン。
変態材木屋のこだわり満載の商品、全て集めるには今しかありませんよ(^^♪

ジェットストリーム芯対応！！ノック式木製ボールペン木輪～kowa～は以下ページから！

・ジェットストリーム芯対応！！　ノック式木製ボールペン木輪～ Kowa ～第二期製作分発売します！
・戸田材木店謹製！ジェットストリーム対応！！ノック式木製ボールペン　木輪（kowa）～完成発売編～

・2年半後の経年変化の様子はこちらから
・4年半後の経年変化の様子はこちらから

・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバの instagram
@toda.zaimokuten

・無垢材と樹木が大好きな材木屋が配信する、きのむしラジオ | Podcast on Spotify
https://open.spotify.com/show/6HBMrFR3UFHaNLNfgdFE8l?si=ff6525ab5d0f464a

タグ：: ジェットストリーム芯対応木製ボールペン; 木輪; kowa; ノック式木製ボールペン

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2024年11月19日

ジェットストリーム芯対応！！ノック式木製ボールペン木輪～kowa～の経年変化を追う！ 4年半後の様子 ②

さて、今回は経年変化の業務使用編です！

まずは、原木製材時の美しい黄色が印象的だったキハダ！

色合いよりも先にお話ししたいのは、その触り心地。
キハダは、広葉樹の中ではやや軽軟。
そのうえ、環孔材であるために木部が連続使用により少しづつ削られ、俗にいう「浮造り」のような状態になっています。

そのため、当初の手触りとは大きく変わっているのが第一印象。

そして、色合いも非常にくすんだ色になってきましたが、一番木材の素材感と使い込んだ感が出ているのではないかと思います。

この質感は、当初のきれいな状況を好まれる方にはおすすめできません。

やっぱり、「無垢材はこうなる！」を当初から見込んでいる方に使ってもらいたいものですね。
とはいえ、キハダも様々なストーリーを持った樹種ですから、そこを気に入っていただける方も多く、使い方によってはもう少し綺麗な変化（？！）もあるでしょう。

打ち合わせ外出用なので、汚れた手で触ることもありますからね。

そして、キハダの特徴は軽いこと。
絹朴も軽いのですが、女性の小さめの手の筆圧にはちょうどいいのではないかと感じる適度な軽さ。
そこが女性におすすめするポイントですね。

そして最後はカスクオーク！

おーい！！
当初の色合いはいずこへ？？？

信じがたいほどの変化ですよね。
これ、同じ樹種ですよ。

むしろ、ブラックウォールナットといっても過言ではないほどの色合い。
虎斑もはっきりとしているために、明らかにオークなのですが新建材でいうところのダークオーク色的な色合いになっています。

また、こちらはキハダとは異なりやはり重硬な環孔材。
木部の削れ感はほぼなし。
よいうよりも、ものすごくスベスベになってきました。

私の手汗？ではないですよ。
でも、本当にツルツル。

使い込む味わいを、最も感じるのはカスクオークかもしれません。
変化量がエグイ（汗）。

この変化と、手にずっしりとくる重厚感。
所有している感覚抜群。
風格も感じますよね。

さすがに世界中で絶えない人気。納得です。

どうでしたでしょうか。
各樹種の特徴、伝わりましたか？

最後に、全員集合！

（すべて同一樹種比較で左から2本づつカスクオーク、キハダ、ミャンマーチーク、台湾樟）

カスクオークが目立ちますが、それぞれの変化もみえますよね。

前回の比較でお伝えした、ペン先のメッキの剥がれや傷は進行していますが、これが気になる方は購入検討時にご注意ください。
担当は、これも使い込んだ証だと思っています。

なかなか変化を見る機会がない木製品の一例。
いかがでしたか？

選定の基準の一つとして。参考になればうれしく思います。
ジェットストリーム芯対応の、ノック式木製ボールペンである木輪～kowa～を、以降もよろしくお願いします！

ジェットストリーム芯対応！！ノック式木製ボールペン木輪～kowa～は以下ページから！

・ジェットストリーム芯対応！！　ノック式木製ボールペン木輪～ Kowa ～第二期製作分発売します！
・戸田材木店謹製！ジェットストリーム対応！！ノック式木製ボールペン　木輪（kowa）～完成発売編～

2年半後の経年変化の様子はこちらから

・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・無垢材と樹木が大好きな材木屋が配信する、きのむしラジオ | Podcast on Spotify
https://open.spotify.com/show/6HBMrFR3UFHaNLNfgdFE8l?si=ff6525ab5d0f464a

タグ：: ジェットストリーム芯対応木製ボールペン; 木輪; kowa

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2024年11月17日

ジェットストリーム芯対応！！ノック式木製ボールペン木輪～kowa～の経年変化を追う！ 4年半後の様子 ①

2022年に2年半後の経過をお伝えした、弊社オリジナルのジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン木輪～kowa～。

プレゼントや、気が好きな方の個人使いなどに喜んでいただいていますが、木材製品は新品時の様子を見て購入するものの、経年変化はそれ以上に大事な選択ファクターになってきますので、それを知ってもらうことも満足度に大きくつながるのではないかと思っています。

というよりも、お伝えしなければいけない部分ですよね。

今回は使い続けておよそ4年半後の姿をお届けしますよ。

普段、担当が個人で使用している各樹種。
全樹種のうちの4種類ですが、シーンによって使い分けています。
自宅での仕事用、よそ行き（笑）外出先用、そして事務所での仕事用と打ち合わせ外出用の4つです。

さすがに、主に使う腕は利き腕一本ですので全樹種を使い続けるには至っていないので、ブラックウォールナットと絹朴は経年を追えずに悪しからず・・・

さて、さっそく比較してみます。

先ずは、自宅仕事用のミャンマーチーク。

自分で使っていると、色調の変化はわかりづらいものの、やはり比較するとその変化は現れていますね。
左側が4年半経過したもの。

もとが濃い茶褐色であるために、普段は気が付かないものの少しづつ深みが出ているように感じます。
それはもちろん、チーク脂の影響でしょうね。
道管部分が手の油や汚れで若干黒くなり、木部はチークの樹脂でつやっぽくなっています。

私の個人的な偏見かもしれませんが、筆記時も明らかに感じる樹脂感。
ねっとり、というかヌルっというのか。

そこが非常に好きで、不必要にグリグリと触りたくなってしまいます。
ついでに言うと、チークの香りもあるんです。
芳香というものではない、微かなチーク特有の樹脂香。
嗅いでしまうんですよね～。

手触りは、大きな変化はなし、といったところでしょうか。

そして次は外出用の台湾樟。

こちらも、もちろん変化しています。

木まぐれコラムで紹介している最大の特徴である芳香については、さすがに長期間曝露されていることもあり、よほどのことでなければ当初のようには香りません。

手で温めていく、もしくは少し湿らせてやると香りは復活するのですけれど、わざわざそうするのも無粋（笑）ですから、微かな香りを楽しんでいます。

こちらも、若干の色変化がありますね。
私の汗などがしみこみ、艶がでていますが汚れも見えるようになりました。
これは、新聞を持った手であったり、電車移動時の読書中のメモのために触ったペン先のインクが付いていたりと、使用による変化です。

手触りに関しては、散孔材であるため大きな変化はなし。
もともとが、はっきりとした木目がないために目を見張る変化というよりも、少しづつ変わっているというイメージ。

ここまでが、プライベート使用の2種です。
どちらかというと、使用時間は少ないほうですが着実に変化しているのがわかるかと思います。

その変化こそが木材なのですが、今はその変化を感じる時間さえも持てない時代。
すぐに結果がわからないといけないプロモーション。

そんなことは不可能、ですが写真で自身で伝えることができる範囲はお伝えする。
これも実験（笑）。

次回は、さらにハードユースである業務中に使用の2種の変化をお伝えします。
どうぞ、散孔・・・基参考にしてくださいね。

・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・無垢材と樹木が大好きな材木屋が配信する、きのむしラジオ | Podcast on Spotify
https://open.spotify.com/show/6HBMrFR3UFHaNLNfgdFE8l?si=ff6525ab5d0f464a

タグ：: ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン; 木輪; kowa

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2022年09月27日

ジェットストリーム芯対応！！　ノック式木製ボールペン木輪～ Kowa ～の2年半での経年変化の様子

先日、2樹種の追加を紹介したジェットストリーム芯対応の、弊社オリジナルのノック式木製ボールペン「木輪～Kowa～」。

仲間が増え、彩も鮮やかなうえに樹種の様々な表情が見られて、ウキウキしています。
あ、それは一堂に会している様子を楽しめる、製作者の特権ですが（笑）。

さて、美しい木材達の写真で紹介する製作品ですが、無垢の木が原材料である限り、無垢フローリングやテーブルと同じように経年変化があります。

色合いの変化、木部の質感の変化、そして金具部分の変化まで、製作当初から2年半ほど使い続けた担当の所有物での変化の様子を今回は紹介したいと思います。
無垢フローリングにおいても、樹種選定や無垢フローリング自体を採用するかどうかを検討する懸念の一つに、経年変化があることは、毎度相談される事項です。

施工当初の色合いがどれくらいで変化するのか、いや変化してほしくないのだけれど・・・というお声ももちろんあります。
それについては、既存の記事で幾度か取り上げていますが、今回は手に持ち続けて使うボールペンですから、いったいどうなるのかの実際を見てもらいますよ。

先ずは、担当が事務所で毎日数時間使っている啄木黄檗（キハダ）。

左が新品、右が2年半の酷使品（汗）。

汗や皮脂によって、道管部分が黒くはっきりとしています。それとともに木質部分の色合いもミディアムブラウン系になっていますよね。
それとともに、比較的軽軟な広葉樹であるキハダは手に触れ続けることによって、木質部分が少しづつ削れることで道管部分をはっきりと感じるようになります。

それとともに、皮脂の影響なのか新品当初よりもスベスベとした感触になったように感じますね。

実際にこの比較をご覧になった方（木材の事をよくご存じの）は、この使い込んだ感の変化が良い、ということでキハダを選んでいただいたこともあります。

硬すぎないこと、はフローリングでも足腰への影響が少ないというメリットにもなります。
近いうちに紹介する、啄木黄檗無垢一枚物フローリングにおいても、そういった一面を期待しているのです。

そして次は、カスクオーク。

こちらも、自宅にて毎日書類作りやメモなどの為に、パソコンのそばに常備しているものです。
書類の原稿やアイディアのメモなどで酷使していますので、変色が著しいですね。

もはや同じ樹種の製品とは思えないような状態・・・

でも、オークの家具のアンティーク品などはこのような深い色合いになっていきますよね。
もちろん、家具の場合は当初の塗装の影響もありますが、ボールペンも可愛がりすぎて（笑）手からにじみ出る皮脂という愛情で変色している様子。

それと、毎日使っていて思うことは、キハダと同じ環孔材でありながらもやはり硬質なオークは、木質部分の摩耗が少ない、ということ。

キハダでは道管の凹凸が非常に顕著になるものの、一方のオークでは道管の質感よりも木質部分がツルツルピカピカになったようなイメージでありながら、意外と手に吸い付いてくれるという面を感じます。

そういえば、同じブナ科であるカシは道具の柄などに使用されます。
イメージでは、滑りそうなのになぁ・・・と思っていたものの、古くから手に吸い付くことでの使用感と磨り減りにくさを考慮しての用途だとされていますから、こういうことか！と妙に納得してしまいました。

そしてもう一つ、台湾樟（たいわんくす）。

こちらもオーク同様、白木の様な新品か色合いが深くなっていますね。
担当が外出時に使用する用途で、微かに香るその香りを漂わせたいという意図で使用しているものですが、木部の質感としては前出の2本ほどの差は新旧では感じられません。

それは、道管組織が均一な散孔材であることも理由の一つではありますが、いつまでも滑らかな触れ心地は、おそらく絹朴にも備わっているのではないかと推測しています。

もちろん、香りも当初ほどではないものの今でもふと香ります。

特に、夏場に胸ポケットに収納していると体温と汗の影響で、ひとりオード・トワレ状態！

しかし、そこで注意が必要なのは写真の刻印の左にあるインクの染み。
ジェットストリーム芯のインクの出方は素晴らしいものがあるのですが、不意にペン先に触れた場合にもしっかりと、しかし気が付かないうちに確実にインクが付くために、そのインクがペン自身にも移ってしまいます。

そこはご注意いただきたいところ。

そして最後にお伝えするのは、金具部分の変化。

実は木部同様に変化の大きい部分なのです。
特に摺動部分と指に振れやすい部分。

ノック部分は繰り返しの動作で磨り減り、変色したり地金の色が出たりしています。
これも無垢フローリングと同様、当初の美しい輝きを維持したくなるような部分なのですが、これこそが使い込んだ証！

毎日の生活で使ってもらいたいという、弊社の想いでもあります。

そうやって使っていると、握りの部分もこのようになってきます。

上下は先述のカスクオークとキハダの経年変化品。
中央は新品のキハダ材です。

握りの時や筆記中に少し指が触れることで、これほどの変化があります。

これも使い込んでいく楽しさの一つ、ですがこの変化が今一つ・・・・という方は、展示用と普段使いようの2本購入をおススメします（笑）。

実は、私も木目が特別気に入っているものは「眺める用」としていることは、ここだけの話・・・
おっと、普段使いして下さい、と言いながらも趣旨に反しますがやはり蒐集の楽しみも無垢材の魅力の一つですから、それも良しとしてください。

どうでしたか？
新品のすばらしさ、ではない使い込んだ表情は。
人と同じように変わっていく木材の姿。
それをたっぷりとみることのできるのが、無垢の木材であり弊社こだわりの木製ボールペンの特徴。

おぉ、もうひとつ悲しいお知らせ？が。

今回のレーザー刻印の加工中に、私が先に試験的に使っていたミャンマーチークが一つ、割れてしまいました。

レーザー加工をするまでのおよそ一か月間、試用に供していたものですし、私の大好きなこってりとしたチーク脂を毎日ヌメヌメと感じるために触れていたために、割れが無かったことは確認済み。

おそらく、レーザー加工中の熱によるものかと思いますが、寸法安定性に優れ長期間在庫の木材でもこのようになるということ。

無垢材とはこういうものです。

完全に割れが貫通しているわけではなく、問題なく使用できるものですから以降も活躍してもありますよ。

購入検討時にはわからないことで心配される経年変化。
参考になりましたか？！

使いたくなったかたは、いますぐ紹介ページへgo！です！

・ジェットストリーム芯対応！！　ノック式木製ボールペン木輪～ Kowa ～第二期製作分発売します！
・戸田材木店謹製！ジェットストリーム対応！！ノック式木製ボールペン　木輪（kowa）～完成発売編～
・4年半後の経年変化の様子はこちらから

タグ：: ジェットストリーム対応; 木製ボールペン; カスクオーク; ブラックウォールナット; 啄木黄檗; 台湾樟; ノック式木製ボールペン; 絹朴; ミャンマーチーク; 木輪～Kowa～

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2022年09月24日

ジェットストリーム芯対応！！　ノック式木製ボールペン木輪～ Kowa ～第二期製作分発売します！

2年前の想いが叶った日。
嬉しくて仕方ありませんでした。

世の中には、木でできたものが沢山あって魅力的なものも多くて。
でも、自分の求めるものとはちょっとだけ違う。
その一つがボールペンでした。

私の普段使いしているジェットストリーム芯が使えて、尚且つ木のボールペン。
いや、木は木でも、銘木の価値について蒐集心掻き立てる言葉で売られているものではなくて、その木に製作側の思い入れはあるけれども、普段からためらうことなく使う人のそばにある木製ボールペン。
契約や署名の時だけのとっておきじゃない、自分の木のボールペン。

ジェットストリーム芯の・・・これが無かったのです。

そして尚且つ、ジェットストリーム芯のそれがノック式であること。

最後の条件、これを叶えるものがずっとなかった。
だから作った。自社の思い入れのある木材達で。

それを紹介したのがもう2年も前。
そして今日、第一期を完売して第二期の製作分の販売に移るご案内をします！

第一期は、啄木黄檗（キハダ）、ブラックウォールナット、カスクオーク、台湾樟（たいわんくす）の4樹種展開でした。
第二期になり、絹朴とミャンマーチークの2樹種が新たに加わります！
今回は、その新たな仲間となった2つについてご紹介します。

先ずは日本の広葉樹無垢フローリングとして、その特異な質感をご紹介している（といっても、本編での正式な紹介はもう少し後だけど・・・）こちら。

・絹朴(きぬほお) Silky Magnolia

木材としては非常に珍しい色調を持つ、朴。
心材部分は若干緑色を帯びた色合いで、辺材も乳白から薄緑がかったものもあります。
色調とともに特徴的なのは、その風合い。

色調からは想像できないほどに柔らかな木質部分を持っていて、柔らかいだけではなく木目による硬さの差が非常に少なく肌理が細かい為、肌触りがとってもいいのです。

その性質から、柔らかい樹種はフローリングには不向き、と言われる中で弊社では傷がつくことは足に優しいこと、ということで無垢フローリングのラインアップに加えています。

ボールペンになってもその優しい風合いは健在！
手にする人の心を柔らかにしてくれると同時に、筆圧付加も和らげてくれる？！かもしれませんね。

そして、目立つことのない木目ですが見る角度によってはフワッと浮かぶような木目が見える部分も。

そんな優しい質感で、握り心地もよい朴ですが色調のばらつきを敢えて採用していますので、写真のように同じ朴でも辺材に近い部分は薄緑がかった明るい色合いのものもあります。

どの個体が発送されるかは、その時の受注タイミングで順番に出荷されますので色合いの指定はできませんが、どちらになってもその質感と特異な色合いを楽しんでもらえるに違いありません。

そしてもう一つのニューカマーは、ミャンマーチークです。
チーク材については、今までのチーク関連の記事やネシアンチーク幅広無垢一枚物若しくは、UNIプルミエグレードの記事を参照してもらうとしましょう。

木が好きな私が、特殊用途を除く木材として一般的に供される樹種の中で、最も有用ではないかと思う樹種。それがチークです。

水湿に耐える事、海水に曝される用途にも使われること、大木となる事、美しい木目を有していることなど、建築から家具や製作ものまで多くの用途があるからです。

・ミャンマーチーク

今回使用したミャンマーチークは、弊社の古い在庫商品。
天然生のチークのこってりとしたチーク脂を感じることのできる、特有の質感を有しています。

絹朴の「さらっとすべすべ」な感じに比べて、握ったときの手につくような感覚は他の樹種にはないものです。
とはいえ、その質感を知る人や握り比べてみないと分からない違いではありますが、弊社が感じてほしかったのはそこです。

無垢フローリングの記事でも何度もお伝えしている通り、一般的にチーク材は着色塗装されていますから、チーク脂を感じる事ができません。
しかし、着色する必要のないチークそのものを感じる事ができる、弊社の古い在庫を使い超幅広フローリングを製作（施工記事は後日公開予定！）したときの、現場での長さ調整によって出るもったいない切り落としを原材料にしています。

今では入手が非常に難しい希少な木材を使用して、一本の価値を高めることも木のボールペンにとってはとても大事なことだと思います。
眺めたり所有することでの満足感を得る。

木が好きな担当としても、そんな木製ボールペンも欲しいと思います。
しかし、冒頭の通りに材木屋である弊社が作りたいボールペンは「日常に使える、そばに置きたい木のボールペン」です。

特別な製品を作ることを旨としているのではなく、ミャンマーチークの様に最も小さな単位まで活用したい木材や、絹朴をはじめとした原木から担当が携わっている為に思い入れが強く、少しも無駄にすることなく使い切りたい木材など、そういったものを原材料としています。

木の好きな材木屋が作る木製ボールペンなのです。

こうしてみると、全てが宝石のように美しく感じます。
どの樹種を手元に置くか。
毎日、どの木とどんな字を書いていくか。

木製のボールペンの中には、手で握る部分が金属になっているものも少なくありません。
弊社の「木輪～Kowa～」は、持つ位置は個人によっての差がありますが、できるだけペン先に近い部分まで木を感じられる軸金具を使用しています。

商品によっては微妙に太さの異なるものがあったり、木目の硬軟によって刃物が引っかかったりする部分もあるものの、手作りだからこその職人技術を感じる、一本一本手で削りだされている質感も感じてもらえると思います。

因みに、担当は事務使いはもちろんのこと、自宅での書き物用から外出用など、気分によって使い分けています（笑）。
もちろん、こんなフォーマル用にも・・・

あ、白などのシャツの胸ポケットには注意して下さいね。
うっかりと芯をだしたままだと、ジェットストリーム芯の優秀なインクにより少し触れただけでも、黒くインクが付着してしまいます（涙）。

仲間が増えて、全6樹種の販売となった弊社オリジナル木製ボールペン「木輪～Kowa～」。
一番小さな単位での、木材の活躍する場を皆さんの手に。

ジェットストリーム芯の使えるノック式の木製ボールペン、日常の生活の一場面に加えてください。

＊次回には、皆さん気になる木輪～Kowa～の経年変化の表情をお伝えしますので、参考にしてくださいね。
＊そして、4年後の経年変化の様子はこちらから

★お問い合わせはこちらから

ジェットストリーム芯対応！！ノック式木製ボールペン　木輪～kowa～　

--- 基本コンセプト ---

原材料は、フローリング製作上で発生する傷商品や仕様変更で使われなくなった商品、または原木製材ででる勿体ない端材や乾燥工程で割裂してしまった板材の断片など、銘木でもなければ使われる用途の無くなった材木屋の持つ「勿体ない材」を用いています。
それにより廃棄することなく、使う人が嬉しく原材料も本望な木材活用をして木の輪を広げたい！
そういった想いの詰まったボールペンです！

・使用樹種：カスクオーク、ブラックウォールナット、キハダ、台湾樟（たいわんくす）、ホオ、ミャンマーチーク

・仕上状態：目止めシーラー塗装（台湾樟の香りやチークの触感は残っています。）

・ペン形状：長さ約135mm（ペン先からノック金具端部まで）×約9mm～約13mm（木軸先～最太部/クリップ除く）＊全て手作業の為、太さには誤差があります。

・金具色調：ガンメタル色（塗装の為、経年により素地のシルバー色が見えてくることがあります）

・交換用芯：三菱鉛筆ジェットストリーム　SXR600-07（0.7mmタイプ）を回して交換するタイプです。）
(0.5mmタイプも使用可能です。)

・配送方法：簡易ケース包装（＊）にて、郵便にて出荷

・同梱内容：説明書、試供用芯（ジェットストリーム芯ではありません。）

・価　　格：￥6,800/本（税別）

・送　　料：￥164/本（税別、一部地域を除く）

（＊）本品は、日々使い続けて頂きたい、という想いから配送箱は簡易なものとしています。（紙包装あり。）
私の個人的な、「大切に仕舞うのではなくいつも手に取っていただきたい」という想いがその理由です。

＊ご注意事項

・本品は基本、金具の性質上分解修理ができない構造となっていますこと、ご留意くださいませ。（初期製作分にて、ペン繰り出し動作を100回/日×60日以上の動作確認試験をしています。また、動作確認後の出荷をしています。）

・手作業での組み立て・削り出しですので、ノック金具の摺動部分に動作跡がついていたり、金具部分に軽微な擦り跡の残るもの、刻印作業時の軽微なこすれ跡や軽微な凹み部などがあります。

・素材の樹種が同じでも、部位によって硬さが異なる為レーザー刻印による刻印の深さの違いやズレなどが生じているものもありますが、素材の特性として御理解を下さいませ。

・樹種によっては、ペン先の木部を強く握った時にパチパチと音のすることがありますが、異常ではありません。

・ペンの機構の特性上、市販のプラスチックボールペンよりも芯を出し入れするノックの感触が重たくなっています。

・芯の構造上、使用中にうまく芯が格納できずに引っかかる場合や、反対に出づらい場合があります。動作中に動かなくなった場合は、内部のバネの引っ掛かりや繰り出し部分の引っ掛かりが考えられますので、ペン先金具をはずしバネの張力を開放しセッティングしなおしていただくと改善されます。

・クリップ部分の金属は、一度開いてしまうと元の形状には戻りませんので、開きすぎにご注意ください。

・天然木を使用していますので、木目や色合いの違い（特にホオ）があります。また、使用環境によっては変色や退色、割れが発生しますので、使用環境にはご配慮下さい。特に、直射日光のあたる場所や冷暖房機器の直射、車中などの高温の場所での保管は避けてください。

・使い続けていくと、金具部分のガンメタル色が少しづつ金属素地のシルバー色となってきます。

・樹種によっては、使用による経年変化で木部が少しづつ削れることで道管の凹凸が大きく感じられるようになるものもあります。また、使う人の手の脂やほこりなどで色調は変化していきます。一部の樹種の経年変化の様子はこちらを参照ください。

・交換用芯のインク色は2022年9月現在、黒のみです。

・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

タグ：: ジェットストリーム対応; 木製ボールペン; カスクオーク; ブラックウォールナット; 啄木黄檗; 台湾樟; ノック式木製ボールペン; 絹朴; ミャンマーチーク; 木輪～Kowa～

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2020年04月19日

戸田材木店謹製！ジェットストリーム対応！！ノック式木製ボールペン　木輪（kowa）～完成発売編～

前回のブログ記事にて初公開しました、弊社オリジナルの木製ボールペン。
私のきついこだわり（汗）と自己満足を具現化した商品だけに、高級ボールペンのように万人受けするものではないのですが、もしかすると私のように感じている方もおられるかもしれない、ということで本日すべて完成した商品を販売するための詳細をお伝えします。

一本ずつ、弊社で使用している樹種名と元となる木材商品の品番など（台湾樟除く）を刻印しています。

・カスクオーク

弊社がおすすめする無垢フローリングの人気樹種の一つであるカスクオーク。
広葉樹特有のはっきりとした木目と、特徴的に現れる虎斑（とらふ）が印象的な樹種です。
その特徴はボールペンになっても同じで、光の当たり具合によって印象の変わる木目が綺麗です。
重硬な部類の木材の為、握った感触がしっかりとしていて安定感があるイメージです。
また目止め塗装を施してありますが、新品時は使用中の手の温度や湿度の状態で仄かにオークの「ほんのり甘い香り」を感じられることがあります。

刻印されているのは、カスクオーク幅広無垢フローリングのつなぎ目V溝仕様の品番。
つまり、このボールペンの原材料となったものです！

握り心地はしっかりとしていて、使い込むほどにすべすべになっていきます。

・ブラックウォールナット

言わずとしれた銘木ですが、今回活用しているのはブラックウォールナットの表情豊かなネイキッドグレードの原板材。そのため、木目が通っていないものや変則的なもの、色目の柔らかなものから木目の素直なものまでバリエーションがあります。
見た目のイメージ程の重さは感じませんが、細かな木目のため指先の使い心地が平滑な木材、というイメージですらすらと書くことができます。

非常に落ち着いた色合いの印象はフローリングと同じく、非常にシック！
大人の物書きから書斎のマストアイテムまで！（私は読書にはペンが欠かせません。大事な部分のメモ取りの為です。）
単に豪華なだけではない、しっとりとした落ち着きのある雰囲気が味わえると思いますよ。

・キハダ（ Pecked Amur）

ご覧の通り、若干黄色みを帯びている木目のはっきりとした樹種。

樹皮に近い黄色い部分は胃腸薬などになり、私も整腸剤として愛用しています。
はっきりとした木目ですが、比較的軽軟で「道管」という木材の組織である「孔」を若干手触りに感じます。
古く一時期には、天皇の衣がこのキハダの染め物であったり、染色された紙は虫食いにあいにくいといわれています。
今回の原材料となった原木は、キツツキによって大きな穴をもったものでした。
製材した時、穴の周辺部分を始め多くの「商品にならない部分」ができてしまいました。
しかし、自然の中でできたもの。キツツキが気にいるような魅力的な樹木を余すところなく使いたい！ということで出来上がったのが、本商品です。
（二期製品は、芯材部分も使用していますので、黄色みよりも浅い茶褐色の物も含まれます。）

キハダの握り心地は、ザラッとした木目を感じるもの。
同じ環孔材のオークと比べて比較的柔らかな木部のキハダは、一層道管の孔を感じます。
経年とともに深い色合いに変化していくとともに、道管の感触がよりはっきりとしてきます。

・台湾樟（たいわんくす・ Taiwanese Camphor Tree）

まるでラワン材のように、一見全く木目の特徴が無いのが特徴的な樹種ですが、実は大きな特徴を持っています。
それは、クスノキ特有の香り！日本のクスノキとは異なるものの、どこか懐かしいようなちょっと埃っぽい民家の中の様な、独特な芳香をもっているのが台湾樟です。
視覚的な木目のアピールではなく、どこからともなく香るその芳香で木製ペンであることを主張します。

ペン自体の感触は少し柔らかめですが、肌理が細かいためにざらつきがなくすべすべとした印象で、抵抗感なく使う事ができます。
幹回り数m～十数mにもなる巨木に育つクスノキ。
木材として乾燥させる途中でどうしても出てしまう、裂けるような割れの部分をやむなく切り離した一部分を、香り豊かなボールペンとして活用しています！
（香りは少しづつ揮発して弱くなります。）

それぞれに特徴のある樹種たち。
同じ原材料が多くありませんので、一度にできる数量は限られますが木材となった木々を有効に活用し、使う人に喜んで頂けるように願っています。

＊＊木材使用で気になる経年変化の表情は、2年半使用した状態との比較をこちらからみていただけます。

＊＊2022年9月、新しい樹種であるホオとミャンマーチークを追加しました。詳しい記事はこちらか
ら！

写真はホオ

★お問い合わせはこちらから

ペン本体の、気になる経年変化の様子は、以下でお伝えしています！

・2年半後の経年変化の様子はこちらから
・4年半後の経年変化の様子はこちらから

ジェットストリーム芯対応！！ノック式木製ボールペン　木輪～kowa～　

--- 基本コンセプト ---

原材料は、フローリング製作上で発生する傷商品や仕様変更で使われなくなった商品、または原木製材ででる勿体ない端材や乾燥工程で割裂してしまった板材の断片など、銘木でもなければ使われる用途の無くなった材木屋の持つ「勿体ない材」を用いています。
それにより廃棄することなく、使う人が嬉しく原材料も本望な木材活用をして木の輪を広げたい！
そういった想いの詰まったボールペンです！

・使用樹種：カスクオーク、ブラックウォールナット、キハダ、台湾樟（たいわんくす）
＊＊2022年9月に、新しい仲間であるホオとミャンマーチークを追加している記事はこちらから。

・仕上状態：目止めシーラー塗装（台湾樟の香りは残っています。）

・ペン形状：長さ約135mm（ペン先からノック金具端部まで）×約9mm～約13mm（木軸先～最太部/クリップ除く）＊全て手作業の為、太さには誤差があります。

・金具色調：ガンメタル色（塗装の為、経年により素地のシルバー色が見えてくることがあります）

・交換用芯：三菱鉛筆ジェットストリーム　SXR600-07（0.7mmタイプ）を回して交換するタイプです。）
(0.5mmタイプも使用可能です。)

・配送方法：簡易ケース包装（＊）にて、郵便にて出荷

・同梱内容：説明書、試供用芯（ジェットストリーム芯ではありません。）

・価　　格：￥6,800/本（税別）

・送　　料：￥164/本（税別、一部地域を除く）

（＊）本品は、日々使い続けて頂きたい、という想いから配送箱は簡易なものとしています。（紙包装あり。）
私の個人的な、「大切に仕舞うのではなくいつも手に取っていただきたい」という想いがその理由です。

＊ご注意事項

・本品は基本、金具の性質上分解修理ができない構造となっていますこと、ご留意くださいませ。（初期製作分にて、ペン繰り出し動作を100回/日×60日以上の動作確認試験をしています。また、動作確認後の出荷をしています。）

・手作業での組み立て・削り出しですので、ノック金具の摺動部分に動作跡がついていたり、金具部分に軽微な擦り跡の残るもの、刻印作業時の軽微なこすれ跡や凹み部などがあります。

・素材の樹種が同じでも、部位によって硬さが異なる為レーザー刻印による刻印の深さの違いやズレなどが生じているものもありますが、素材の特性として御理解を下さいませ。

・樹種によっては、ペン先の木部を強く握った時にパチパチと音のすることがありますが、異常ではありません。

・ペンの機構の特性上、市販のプラスチックボールペンよりも芯を出し入れするノックの感触が重たくなっています。

・芯の構造上、使用中にうまく芯が格納できずに引っかかる場合や、反対に出づらい場合があります。動作中に動かなくなった場合は、内部のバネの引っ掛かりや繰り出し部分の引っ掛かりが考えられますので、ペン先金具をはずしバネの張力を開放しセッティングしなおしていただくと改善されます。

・クリップ部分の金属は、一度開いてしまうと元の形状には戻りませんので、開きすぎにご注意ください。

・天然木を使用していますので、木目や色合いの違い（特に2期製作のホオ）があります。また、使用環境によっては変色や退色、割れが発生しますので、使用環境にはご配慮下さい。特に、直射日光のあたる場所や冷暖房機器の直射、車中などの高温の場所での保管は避けてください。

・使い続けていくと、金具部分のガンメタル色が少しづつ金属素地のシルバー色となってきます。

・樹種によっては、使用による経年変化で木部が少しづつ削れることで道管の凹凸が大きく感じられるようになるものもあります。また、使う人の手の脂やほこりなどで色調は変化していきます。一部の樹種の経年変化の様子はこちらを参照ください。

・交換用芯のインク色は2020年4月現在、黒のみです。

・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

タグ：: 木製ボールペン; ジェットストリーム対応; カスクオーク; ブラックウォールナット; 啄木黄檗; 台湾樟; ノック式ボールペンジェットストリーム; 木輪～Kowa～

muku_mokuzai at 13:30│コメント(2)

2020年04月13日

戸田材木店謹製！ジェットストリーム対応！！ノック式木製ボールペン　木輪（kowa）～出来上がり発表編～

ずっと欲しくてたまらなかったもの・・・
やっとできました。
人一倍凝り性で、物事にはまるタイプですので一つの事をするにも、なかなかスタートできないタイプの私。

今回出来上がったもの、ボールペン一つとってもそうでした。
その理由とは、書き心地の納得できるインクであることと、自分の筆圧に合ったペン径であること、そしてノック式であること。なおかつ、私の手持ちの木材で作る無垢木材のオリジナルボールペンであること。

ずっと以前から製作したいとおもっていたものの、上記の理由を満たすことが出来ずにずっと立ち止まっていたままでした。
しかしこの度ついに、上記の条件を満たすものを製作することが出来ました！

高級で稀少な木材を使用した木製ボールペンは、インターネットであればたくさん見つけることができます。
もちろん、私としても稀少な木材を材料としたものを製作することもできましたし、自分も欲しいと思います。
しかし、私の作りたかったボールペンはプレミアム品ではなくて、日常いつも身の回りにあって毎日使ってもらえるものであること、でした。
なおかつ、それがほぼ最小単位の木材利用であることを含めて、です。

私の職業上、どうしても小さな木材の塊が出来る時があります。
一般に端材と言われるようなものです。
中には、少し前まで商品だったものもあります。
それらの使われなくなった最小単位の木材を使って、使う人の傍に毎日あるものを作りたい！そう思ったからです。
そしてそこに、先にあげた条件を再度当てはめていくと、なかなか要望通りにはできませんでした。
自分も欲しいものとして、私の思っていた条件は、

・自社の理由のある木材を使って作る事
・細身だけども細すぎないペン径であること（木製ペンは、総じて太いかかなり細いと感じていたから。）
・ノック式であること
・ジェットストリーム芯が使える事

です。

ここで大きな問題がありました。
上記の3つ目と4つ目を同時に満たすものがなかったのです。
木製ボールペンは、私の知る限りではツイストしてペンを繰り出すタイプやキャップ式のタイプがありますが、前者は径が細すぎたり太かったり、又は電車で本を読んだりする私には両手でペンを出す両者は避けたいところでした。（もちろん、高級感ではこちらの方がよいのかもしれませんが・・・）
そして、ノック式のものもあるものの、持った時に指にかかる部分が木材ではなく金属だったり、木材ではあるものの「ジェットストリーム芯が使えない」ものだったのです。

私、昔からの癖で筆圧と握りが強くて、滑らかに描くことのできるインクでなければ非常に疲れてしまうんです。
そのため一度ジェットストリームのボールペンを使ってからは、事務も家でもずっとそれです。

しかし、探せどもノック式でジェットストリーム芯が使える木製ボールペンがない！
今まで製作できなかった最大の理由がそこでした。
私が今まで使っていた木製ボールペンはどうしてもインクが硬く、自ずと筆圧をかけたくなるうえペン径がなじまない為に、「眺めているのはいいけども使いたくないもの」でした。
飾りですね。
木材も特徴的な木目や色合いの物でしたが、使えなければペンにせず材のまま持っておきたい（なんでやねん！）位。
もちろん、高級な銘木を使って少し太目やツイスト式のものにした方が高級感はあるのですが、コンセプトはそこではなく、「身近で使ってもらうこと」なので、ずっと探し続けていました。

やっと今回、条件をすべて満たす材料とご協力頂ける製作作家さんとのマッチングで、ジェットストリーム芯に対応したノック式のオリジナル木製ボールペン「木輪～kowa～」が誕生しました！！

（写真はカスクオーク）

たぶん、このペン径のノック式ジェットストリーム対応の木製ボールペンはどこにもないな！うん。
ない。
木軸の先でおよそ9mm、少し太くなるペンの中心部分でおよそ12mm程です。

そして弊社にあった大切な木材達が、書き味最高な木製ボールペンになって甦った瞬間。

発売の樹種は現在4種類。（2022年9月に6種類に！）
大人っぽいさりげない木質感のブラックウォールナット、周囲に柔らかな「民家っぽい香り」が立ち込める台湾樟（たいわんくす）、虎斑が特徴的に光るカスクオーク、漢方にもなる黄色い木目が特徴的なキハダ、です。

それぞれに特徴がある木材なのは当然ですが、ありそうでなかったノック式のジェットストリーム対応の木製ボールペン。
今回はたくさん販売したいという目的ではありません。
材を活かすということと、私が納得できるものを、欲しいと思ってもらえる方やお世話になっている方に使ってもらえる形にしたいということが目的です。
凄くこだわりすぎて、製作費用が掛かりすぎていることもある（涙）ので、「おぉ！ジェットストリームが使える木のボールペン！探しとったんや！！」という私のような方には喜んで販売いたしますので、お声かけ下さい。

販売は、このあと最終段階の「樹種名の刻印」を経て進める予定です。
ただいま少しずつ刻印作業が進んでいます。

最終的な完成までもう少しですが、きちんと出来上がったら再度ご案内しますので、よければお申し込みをお待ちしております！

➡完成後の記事はこちらから！、そして第二期製作分の紹介記事はこちらから！！

（写真は台湾樟。鞄の中、香り充満！(^^♪）

タグ：: 木製ボールペン; ジェットストリーム対応; カスクオーク; ブラックウォールナット; 啄木黄檗; キハダ; 台湾樟; ノック式ボールペンジェットストリーム

muku_mokuzai at 13:30│コメント(2)

木ぃクン