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大阪万博の夢の跡・・・


3月12日の新聞記事に、〜廃墟から「自然」へ回帰〜というものがありました。

3月12日の大阪万博の記事













何の話かというと、大阪府吹田市にある万博記念公園の緑地についての事でした。
内容を抜粋いたしますと以下のようなものです。


公園は200種を超す鳥や小動物を育む。中略、大阪万博の跡地だと知らなければ人工の森だとは気付かれないだろう。まして、この公園の地下に瓦礫に姿を変えたパビリオン群が埋まっていることは、ほとんど知られていない。

とあります。


表題の〜「廃墟」から「自然」へ回帰〜とは、高度成長期に開催された未来都市「大阪万博」のパビリオンを解体した後の瓦礫をならした「廃墟」の様だった跡地を、現在の緑が茂り、鳥獣やホタルまでが飛び交う「自然」緑地にするという、想像しただけでも出来そうにない計画を成し遂げたもので、私の様に万博公園に比較的近い場所に会社のあるものとしては、今緑が生い茂っている「そこにあって、本当に自然な」緑地の風景からは考えられない様な内容です。

特に私の様に、直接万博を知らない世代にとってはお花見やホタル狩り、新緑の中での運動の絶好の緑地の地下にまさか瓦礫が埋まっていようとは・・・
それも、「捨てる場所がない」という理由で、万博後、未来都市の夢の跡であるパビリオンの瓦礫はその場所に残されていたそうです。
いつもテレビで見る華やかな万博の夢の跡が、そんな形だったとは・・・
ショックです。

ですが、コンクリートで固められた土地を森林に再生するという難題に幾度もぶつかりながらも、樹木の生命力にも助けられたことで達成できたことで、今では森林療法プログラムを運営されるグループが活用されるまでの森林になっています。
人の残したものを人が綺麗にする。
言葉では簡単なものですが、本当に永い年月をかけ苦労をされたことと思います。

次に行くときは、しっかと瓦礫の上に根付いた芝生を踏みしめ、排水管が通っているであろう場所にも根をのばす木々たちの生命力を愛でながら散策することにしたいと思います。

大阪万博の桜









記事本文は以下の様に締めくくっています。


「人類が目指すべき未来都市の姿は、パビリオンや摩天楼群ではなく、緑豊かな森林なのかもしれない」と・・・・






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