金具不使用 国産榧木製名刺ケース(名刺入れ)
木材についていろいろと見ていくと、生活以外にも様々なところで素材として使われているのがわかってきます。
その中でも道具類や楽器、その他専門的な用途において、特定の樹種で作成するのが良いとされているものが多々あります。
道具の柄は樫が良いとされていますし、弦楽器は(エレキを除く)スプルースがもっとも美しい音色を出します(裏板やサイド部は別。ローズウッドなどの硬い木材やメープルを使用)し、日本人になじみの味噌汁椀の本物は欅でできています。(安いものはケヤキ風の木材が殆どですが・・・)
それぞれ理由があるから使われているわけで、道具に対する滑りにくさや適度な硬さ、または楽器のその音色は大昔から証明されているその木材特有のもの、お椀に欅というのは保温性の高さと口当たりの良さから選ばれているものです。
それぞれの長所を巧みに使い、伸ばしているわけですね。
さて、みなさんは榧(かや)の木御存じですか?(正確には榧という表記は適当でないようですが・・・)
昔も貴重だったとは思うのですが、最近はつとに聞かない名前です。
それもそのはず、ほとんどが新カヤといわれる模擬材やそのほかの代用材に変わっているからです。
その他中国から、中国榧がはいっているので、榧の大きな製品というのはほぼ中国榧が使われています。
榧は数少ない一位科の木材です。
語源としては、古名の「かえ」が転訛して「かや」になったといわれています。
水湿に耐えるため、昔は風呂おけに使用したりしていたようですが、榧と言えば一番の用途、というか冒頭にあげた専門的な用途「碁盤」があげられます。
榧で作った碁盤は最高級とされ、対局で打つ碁石の音の響きがまったく違うそうです。
私は碁に明るくないので、その音の響きの違いまではわかりませんが昔から榧は碁盤に賞用されてきました。
丁寧に乾燥させて作るものは、伐採後碁盤となるまで10年はかけていたそうですから、どれだけ貴重かがわかります。
もともと榧の木自体が大きくはならないので、そこから一つの碁盤のような塊を切り出そうと思うと、なかなかうまく取れる材はありません。
その最近では珍しい榧の木。
しかもしっかりと国産です。
それを弊社の人気商品である、金具不使用木製名刺ケース(名刺入れ)に加工し、販売することとなりました。
若干源平材(赤身と白太の混合材)となっていますが、柾目で木取りした優しい表情となっています。
榧の木は特有の微かな芳香を伴った、淡い黄色の材面が特徴です。
使い込むと渋い金色になっていく美しさがありますし、手に取った感触も弾力性が感じられ、温かいものです。
彫刻用材にしたり、そろばん玉に加工したりしたそうですから、手触りのよさは保証付き!?でしょうか・・・
今回もいつもながら少量生産ですので、榧の木や榧の加工品をお探しの方はお早めにお問い合わせください。
国産本榧(かや)木製名刺ケース(名刺入れ) 無塗装
素材:国産本榧(かや)
価格:5940円(税込)
*ご検討の前に、名刺ケースの特徴とご注意をご覧ください。
お問い合わせはこちらから