黒柿角材
先日のお客様からのお問い合わせの時に出してきた、黒柿角材をご紹介します。
皆さん、「パーシモン」って聞いたことないですか?!
ゴルフ大好きな方にはピーンと来る名前ですよね。
木材の知識がなくても、ゴルフ好きには分かってしまう英語名、「パーシモン」こそが、「柿」という意味です。
実際、ドライバーのヘッドに珍重されていたものは、厳密にはアメリカ産の同族樹種のパーシモンですが・・・
国産栂(つが)無垢フローリングの材料である「栂材」の「tsuga」と同じく、この柿も学名に「kaki」の字が入っている、珍しい樹種です。
果実の柿はよく目にしますが、木材で柿となるとそう簡単にはお目にかかれません。
それも黒柿です。
実は、あの黒檀もカキノキ科ですから、黒檀の黒さのイメージからすると、黒柿の黒色の濃さを想像できると思います。
さて、木材の柿ですが、比較的重硬ですが一般的にはそんなに大きくは育ちませんので、なかなか、材を見ることは少ないと思います。
裏側はこんな感じです。
全て黒いわけではありません。
材質としては、木肌がツルッとしていて木目が目立たず、木材らしい表情はあんまりありません。
しかし、重硬な割には刃物の通りがよく、その装飾性の高さから細工などにも用いられています。
元々柿の木の材は黄色から肌色っぽい褐色の材面をしていますが、突然変異的に黒色に発色したものが黒柿で、茶道具や、床材(とこざいとよむ。とこのまの材料)として珍重されているんですが、大きい材がないのと、割れや虫食いが多いことから、なかなかよい部分だけを木取りすることが難しいこともあり、さらにその価値を高めています。
昨年開催された奈良正倉院展に出展されていた、宝物のなかにも、黒柿製のものが多くありました。
それほど昔から珍重されていたという証拠でしょう。
あの、何ともいえない「くもの巣」のような杢は、人為的にもあんなに美しくは出来ないだろうというくらいに素晴らしく、不思議に満ちています。
手で触っているだけでも艶の出る性質があるので、使い込むほどに美しくなるという一面も持っています。
一時、黒柿の代用材として、タイ産のシャム柿がよく流通していました。
黒柿と混ぜて(というか、黒柿として)床柱に加工して売られていました。
今でも、黒柿の床柱は大概がシャム柿か、それに似た樹種であることが大半です。
重くて硬いのですが、黒柿よりは加工性に劣りますので、やはり代用材は代用材です。
殆ど流通しない黒柿、それも比較的小さいサイズでご用意できます。
少し大きめの材
もし、お探しならご一報下さい。
彫刻趣味の方も、一度は話のネタに?!黒柿作品にチャレンジしませんか?
お問い合わせお待ちしております。
黒柿角材
・寸 法 :長さ18cm×厚さ12cm×15cmより(一例)
・形 状 :無垢角材 割れや虫穴を含む
・価 格 :¥4000(税込¥4200)/個〜大きさにより
完売いたしました。ありがとうございました。
・運 賃 :別途 地域によりお問い合わせ下さい
・状 態 :天然乾燥材、仕上げ加工別途です。
*ご検討前に、下記ご注意と弊社からのメッセージをご覧ください。
・ご 注 意 :
1、材には割れや、虫食いの跡があります。ですので、表記寸法のまま使用できないこともあります。材の性質としてご理解下さい。
ぜひ一度お問い合わせください。