本物の無垢木材　～茨木市戸田材木店・セルバの木の虫ブログ～:2023年04月

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2023年04月

2023年04月30日

清涼たもと日本のクリ土台角と、地松ごろんぼと兵樟と、ピュアラーチ柾目のおうち！③

まだまだ続く、本物の無垢材の家。

日本の広葉樹の無垢フローリングの柾目、というだけでも非常に珍しいのに、このおうちにはさらに驚くフローリング施工が！！

弊社記事をご覧になっていただいていれば驚くことはないかもしれません。
特殊材、兵樟（つわものくすのき）幅広無垢一枚物フローリングです。

クスノキ。

無垢フローリングの選定で、まず浮かぶことのない樹種ではないでしょうか。

そりゃ、販売しているところもないし、フローリングで使おうと考える施主様もいらっしゃらないはず。
しかし、多くの樹脂分を含むために湿気に強く、その樹脂分が非常に「強烈」な香りを発しますから、少し刺激的にすら感じる天然の芳香剤になります。

その性質を最大限に生かせるのは、お手洗い。
一般的にはビニール素材のクッションフロアーが施工されるところでしょう。

それは、天然素材の家、とか無垢材で建てる家、というところでも同じ。
さすがにお手洗いはお手入れが・・・というように考えるところだと思いますが、日本家屋では古くはフローリングという概念がすくないうえ、大木となるクス（詳しくは木まぐれコラムを参照）は大きな板のままで床面に使用される、ということがありました。

防虫防腐効果が大きな樹種を、水回りにつかうことや臭気の気になる部分に使うことは、まさに適材適所。
日本の伝統的な考え方と木の活かし方の良い例、だと思いますよね。

その伝統的な活かし方、はそのままにして枠にとらわれない施工ができる、ということがここの大工さんのすごいところ。
バリアフリーでリビングから床続きの洗面所。
そこにもクスが施工されているのですが、全く印象が異なるこの施工。

建具や壁で仕切ってしまっては、本当のバリアフリーではなく車いすなどを使用するには不便もある。
二方向の全面からアプローチできる全開口で、視覚的にだけリビングと洗面を区切るように、矢羽根状に施工されている部分が洗面スペース。

リビングの清涼たもとの間にも見切りといわれる敷居がなく、全く違和感がないのですが、貼り方が異なることで、視覚的な仕切りになっている不思議。

なるほどなぁ、、、と感心してしまいます。

もちろん、施工されて数か月がすぎているものの、樟脳の香りは健在！
秘めたるパワーが満ち溢れているクス！

しかし、クスを使いこなせる方は多くありません。
大木になるものの、旋回する木部の影響で板材はねじりゃすく反りや割れが生じやすいため、施工も非常にシビアです。
そのため、一般的にはおススメすることはありません。

今回のお宅のように、手刻みでの家づくりをし、木の性質や樹木のことについてのご理解がある方限定なのです。

そう、前回と今回のような特殊なフローリングを広範囲に施工し、本格的な木の家を作ろうという工務店さんでないと・・・

そんな工務店さんだからこそ、フローリングだけではなく主要部材である構造材にもこだわりがあります。
天然乾燥された梁桁角材はもちろんのこと、同じくじっくりと天然乾燥させたこんなものも随所にみられるのですから、手仕事でしかできない「本物の無垢材」の家であることがはっきりとわかるのです。

次回へ続く・・・

・日本の広葉樹無垢フローリング～兵樟（つわものくすのき）幅広無垢一枚物フローリング～はこちらから
・日本の広葉樹無垢フローリング～兵樟（つわものくすのき）幅広無垢一枚物フローリング、薫りで和らぐ水まわりのおうちの施工写真はこちらから
・日本の広葉樹無垢フローリング～兵樟（つわものくすのき）幅広無垢一枚物フローリング、贅沢な一枚物のおうちの施工写真はこちらから
・日本の広葉樹無垢フローリング～兵樟（つわものくすのき）幅広無垢一枚物フローリング、久しぶりの定番と密かに定番のおうちの施工写真はこちらから

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＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
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タグ：: 無垢フローリング; 無垢フローリング選び; 兵樟; 清涼たも柾目; 地松; 梁丸太; 幅広; 無塗装; 日本のクリ土台; ピュアラーチ柾目フローリング

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2023年04月27日

清涼たもと日本のクリ土台角と、地松ごろんぼと兵樟と、ピュアラーチ柾目のおうち！②

興奮の玄関スペースから、いよいよリビングへ！

そこで待っていたのは、清涼たも！
しかも貴重な柾目です。

たも材は、若干灰褐色かかった材ですが、蜜蝋ワックス塗装をされていることと、柔らかな照明に照らされて若干赤身を帯びているように見えます。

柾目といっても、正柾（しょうまさ）という規則的に均等に木目が流れているものではありません。
追い柾といわれるものや、ゆらゆらと揺れるようなもの、辺材が含まれるものや若干の節を含むものなどさまざま含まれています。

それでも、幅広120mm幅の1820mmの一枚物！

板目でも一枚物は貴重なのに、柾目であることがどれほど貴重か。
そのうえ、柾目にすることは非常に贅沢な木取りになるので、ロスが多い分数量をそろえにくいのです。

先のカラマツもそうですが、柾目は写真ではなかなか質感が伝わりません。

ちょっと興奮気味になってしまうのは、柾目に持つ材木屋のイメージがあるからですが、それ以上に針葉樹でも珍しい柾目のフローリングを、広葉樹で施工できるようになったこと。
弊社では、百年杉柾というフローリングがありますが、それとはまったく異なる質感です。

流れ節のような葉節があったり、色の差があったり、木目の年輪の差がはっきりとしていたり。
広葉樹でも正柾目はとれますが、清涼たもの原材料となるたも材は正柾目がとれるほどの大きく太いものではありません。

いや、太いものですがいくら素直に生長するたも材といえども、高樹齢材でなければきれいな柾目にはなりにくいものです。

日本の広葉樹で作られる弊社の広葉樹シリーズは、日本の広葉樹材を無駄にすることなく使うことに主眼を置いています。
その趣旨に沿って、板目では大きな材が取れる中からできる限り柾目になるように製材したもの。

広葉樹のフローリングに柾目を！というコンセプトなので、建具や造作材という正柾目を求めていらっしゃる方には、柾目じゃない、といわれるかもしれませんが・・・

それでも、こういう無垢フローリングを作ろうというチャレンジと、それを喜んで使ってもらえる大工さんがあってこそ、日本の広葉樹は出荷され木材として生き続けます。

そして、山はまた遷移していくんだと思います。

大木利用ではない、広葉樹の活かし方。
そんなところを見つめた材。

もちろん、2階にも同じように貼ってもらっているのですが、その前に特殊なフローリングの超特別な貼り方例も見ておかねばなりません。
次回の主役は、同じく日本の広葉樹、兵樟（つわものくすのき）幅広無垢一枚物フローリングです！

・日本の広葉樹シリーズ　清涼たも（せいりょうたも）幅広無垢一枚物フローリング（板目）はこちらから
・日本の広葉樹シリーズ　清涼たも（せいりょうたも）幅広柾目！無垢一枚物フローリングはこちらから
・日本の広葉樹シリーズ　清涼たも（せいりょうたも）無垢一枚物羽目板はこちらから
・日本の広葉樹シリーズ　清涼たも（せいりょうたも）無垢一枚物羽目板、歴史のある建物のサンルームへの施工記事はこちらから
・日本の広葉樹シリーズ　清涼たも（せいりょうたも）幅広無垢一枚物フローリング、マンションリノベその①はこちらから
・日本の広葉樹シリーズ　清涼たも（せいりょうたも）幅広無垢一枚物フローリング、マンションリノベその②はこちらから

日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢（せいりょうなら）幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺（せいりょうかば）幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2023年04月24日

清涼たもと日本のクリ土台角と、地松ごろんぼと兵樟と、ピュアラーチ柾目のおうち！①

樹木が木材になって、さらに建築に活用されるまではとても長い時間がかかります。
巷では、地域材活用ということで地域の山から出た木材を使った建築が増えていますが、それらは中規模建築でも材料調達から１年後に建築完成！、というような時間ですから、人工乾燥で用いられています。

もちろん、弊社が人工乾燥を否定しているわけではないのですが、本当の意味で良質な木材として利用し、山を育てたり人をつないでいくことを考えると、短時間に大量に利用できればいいということは考えていません。

だから、本来の伝統建築の時間軸で材料を使おうと思うと、非常に永いスパンで材料管理をしておかねばならないのです。

今回は、そんな永い時間軸の中で建築された、伝統建築と貴重な本物の木材の家に使われた、弊社がかかわった木材を紹介したいと思います。

ほとんど見えていないのが残念でしようがないくらい、いや、縁の下の力持ち的存在に徹してくれる素材、日本のクリ土台角がお出迎えです！

入り口引き戸のレールの下に、密かに顔を出している程度なのですが、本来は非常に木目が美しく現しで使いたいなぁ、とおっしゃっていただけるクリ土台。
しかし、その耐久性の高さから、お家をずっと健全に支えてくれる大事な土台として活躍します。

建築当初は、クリには避けられない「灰汁」がものすごく流れていましたから、何も知らなければ驚くところですが、秘めたる力が顕在化した！というようなところです。

さらにその奥に見えるのは、こちらも控えめな印象をうけるピュアラーチ幅広無垢一枚物フローリングの柾目です！！

ちょっと引いた写真では、端正すぎて存在感が感じられないほどに、ものすごく控えめ。

原材料となるピュアラーチは、非常に年輪が細かく生長が緩やかなために、板目の場合はとてもはっきりとした表情が出るものですが、柾目にすると色の変化が少なく細かな糸のような木目が通るために、はっきりとした印象というよりも、非常に緻密すぎて表情の差が少ないのです。

しかし、だからこそ主張しすぎないことにより、無垢材がふんだんに使われたとしても「木々しい（もくもくしい）」と感じないのが利点。

当初のご要望としては、車いすでの利用に際し、ある程度硬質なフローリングがいいとのことでした。
カラマツの板目をおすすめしようかと思ったところでしたが、実はこの後のリビングに使われるフローリングとの相性や家の雰囲気を考えて、柾目を提案させていただいたのです。

ご要望の硬さとともに、予想以上に材質が良かった、ということで非常に喜んでいただきました。
そして、この後のリビングで待っているのは非常に珍しい存在である、広葉樹の柾目フローリング。
柾目つながりでこちらも木々しくない、いい感じの仕上がり！が待っています。

・日本のクリ、土台角用材の記事はこちらから
・木まぐれコラム　復活のプロローグ～適材適所の樹種栗（クリ）～シリーズ第一回はこちらから
・ピュアラーチ（TENKARA・カラマツ）幅広無垢一枚物柾目フローリングはこちらから

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2023年04月19日

戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業 2023 が始動予定です！

まだまだ安心はできませんが、永かったコロナ禍からすこしずつ抜け出しているように感じますね。
人との交流が制限される中で、オンラインが普及しましたがやはり弊社のスタンダードは現場であり、対面してこそ。

担当の想いは、ブログの文章でもSNSでも伝えきれません。

それとともに、やはりリアルでしかできないこともあります。
そう、ずっと自粛していたあの企画！
「戸田先生とゆかいな仲間たちの伐採授業！」です。

先日、久しぶりに活動のフィールドで再会し打ち合わせをしてきました。

林業家でなく、もちろん林家でもなく、製材所でもない街の材木屋の弊社がわざわざ山仕事の志高い仲間とともに、次世代の若者にプロとしての経験や知識を伝えていきながら、山から伐り出した樹木を建築などに使うまでの流れを学習できるようにする、弊社しかできない企画。

人工林は、伐採することで循環利用のサイクルができる、というように思われているでしょうし、そのように解説されています。
しかし、そのように簡単なものではないのが山林であり自然環境。
特に、人がかかわった山は単純に「循環」という概念にねじ込むことができないケースが多くありますが、表面化していないだけ。

弊社が行うのは、循環ではなく遷移です。
山は、人のためにだけあるわけではなく、また木材生産のためだけに存在するわけでもありません。

それでも、人がかかわることで樹木の植生が移り変わっていき、山の環境が変わること。そして、そこから動物たちも移り変わり、土が変わり水が変わり・・・
自然の遷移とはまた異なる遷移にかかわり、担当はもうこの世にいないかもしれないだろう50年後や100年後に、今よりももっと植生豊かで人がかかわったと思えないような、可能性のあふれる山になっていれば、と考えています。

久しぶりに訪れた山は、コロナ禍の間見ないうちに少しづつ変化をしていました。
着実に変わっていくことを視覚的に理解し、かかわり続けるからこそわかることがあり、数年で答えの出ないことを少しづつ、若い世代と一緒に学び続けることができる企画。

今年はまた新しいメンバーも増える予定で、できることの可能性が一気に広がりそうな予感がして、あれもできるし、これもやりたい！という楽しみであふれています。

山の遷移をつなぎ、人の想いをつなぎ、伝統の技法をつないでいく企画。
今年はいつもの赤松の伐採とともに、非常に年輪が細かくゆっくりと育ったヒノキの伐採に取り組む予定。
後者は良質ながらも曲がりが大きなために、市場には出荷されないものばかり。
そこを活かすのがこの企画。

早くも冬が待ち遠しい気持ちでいっぱいです。
活動の様子は少しづつ、報告していく予定です。

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2023年04月15日

材木屋のための朝ドラ！？　牧野富太郎

皆さんは、自分が興味を持つ分野の第一人者や偉人のことはご存じですか？
私はやはり、自分が興味を抱くものと同じものを研究されていたり、心血を注いでおられた方などのことは身近、というよりも尊敬を持って知りたくなるものです。

今年度の朝ドラ、もうご覧になっていますか？
ほぼテレビを見ない私が、今季だけは注目している朝ドラの内容。
それは、あの有名な（ですよね？）牧野富太郎氏がモデルになっているからです。

植物学者としての功績はもちろんのことながら、その精緻な植物画は芸術といってもいいほどだと思います。
それもただ美しい絵、というものではなくて実物の特徴を捉え、見まがうことなく見分けられるような精細なもの。

生涯をとして、植物を追い続けたといわれる牧野氏。

ドラマの中では、万太郎という名称で演じられていますが、今後どのように展開していくのかも楽しみなのですが、キャストやその時代の設定が色濃く感じられるのがまた、展開が気になるポイントかもしれません。

さすがな迫力の松坂慶子さん。
いつまでもお美しいのは当然ですが、お顔の表情と、はきはきとした発声から感じる声量の迫力は、見るものに訴えかけるようです。

ふた昔前くらいまでは、集落の中で聞かれた「本家・分家」ということも、現在では普段すっかりと聞かなくなりましたし、その差をはっきりと論じられることもないように思います。
主人公の姉が、家業の酒蔵の醸造所に立ち入ったとき、「おなごはいかん」というところが描かれているのも、現在ではそのようなことは聞きません。
「酒蔵のかみさんが、おなごを嫌う」というセリフがあります。

本来は、外国語などでは女性系や男性系など、名詞でも性により言葉が分かれていたり、日本でも海外でも神話や伝承の中の神様も女性や男性に分かれていて、そのことによるストーリーがありますよね。

近年では、ジェンダーレス論や性差を区別することを避けるため、そのように論じることがタブー視されているように感じてしまいますが、そこをはっきりと時代背景として描いているところが、ある意味踏み込んで作っているなぁ、と感心しました。

性差に踏み込むことが良い悪い、ではなくて言い伝えやその職業上の事情によって行われてきたことを知ることで、現在の社会も知るきっかけになると自身は思うからです。
それに、植物にだってオスとメスがあって、さらに自家受粉とか伏状更新などと命をつなぐ方法は、人間よりも多種多様。

性差の話題ではありません。

牧野氏が主題になっているドラマで、えらく踏み込んだ設定だと感じたことをお伝えしたかったのですが、とてもアツい役者さんとセリフに感心したところでした。

さて、その本題の牧野氏ですが出身が高知県。
そう、林業県の高知県です。

お、ちょっとは材木屋に話題がちかづいてきましたかね！
実は今回、テレビを見ない担当に、牧野氏がモデルの朝ドラが始まると教えてくれたのが、高知県の県職員さんでした。

牧野さん、知ってます？！

そう声をかけられて、パンフレットの写真まで見ていて応えないはずがない。
「もちろん、知ってますよ。有名すぎますよ（私の中では・・・）。」
県職員さんは、少しうれしそうでした。

一般の方にとっては、ほかの歴史上の偉人や武将などと比して、認知度は高くないでしょう。
しかし、「日本の植物学の父」と称され多くの新種を発見するなど、多大な功績を残されている方です。

新種発見は600種に及ぶともいわれ、その証拠に、樹木の世界共通の名称である学名には、牧野氏の名が残っているものが多くあります。

残念ながら（？！）木材となる植物には多くみられませんが、普段は目にすることがすくないかもしれない学名に、日本人がかかわっているんだということを意識してもらえるのではないでしょうか。

私にとっては今のところ、ドラマ冒頭にでてきた板根のはっきりとした巨樹が、どこに実在しているのかがとっても知りたい心境です（笑）。

彼は自身を植物の精、と称したそうですがならば私は、「木材の精」とでも名乗ることにしましょうかね！

以降も毎日楽しみができました。

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2023年04月12日

良い商品は、良い施工でさらに良いものに！～ノルデストウォールナット幅広一枚物のリフォーム～

先月は無垢フローリングの施工ラッシュでした(^^♪
おかげさまで、たくさんの喜びのお声をいただけたので、少しづつ紹介していこうと思います。

その第一弾が、いきなり150mm幅広無垢一枚物！

最近は、つなぎ目V溝のプルミエグレードの採用が多かったノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）ですが、今回は一枚物のネイキッドグレードなので、木目が非常にのびやかで無垢材の素材そのものをとっても感じます。

節あり、パテあり、変色あり、白太ありのネイキッドグレード。
端正ではありませんが、「美しすぎない質感」が湧き出ています。

近年は、挽板フローリングの普及で一枚物フローリングの質感を、手にしやすくなりました。
しかしやはり、材木屋の目には本物の一枚物の貼りあがりは異なります！（いや、そう信じているからそう見える？！）

オークやメープルは挽板フローリングをよく見かけますが、ノルデストウォールナットの挽板フローリングはほぼありません。
そういったこともあるからか、余計に特別に見える150mm一枚物。

ノルデストウォールナットの独特の黒い節や髄、赤茶色から紫色っぽい茶色まで、表情と色調の豊かさもポイントです。

オークのような強さではないものの、確実に広葉樹の木目を持つノルデストウォールナット。
そのうえ、特有の柔らかさはとってもフレンドリー。

和の雰囲気のある落ち着いた建物の中の、元和室の改修だったのですがド定番のスギではなく、広葉樹のフローリングを採用いただき、お施主様も工務店さんにお任せ！というありがたい現場。

自由な発想とお施主様の自由度が共存する現場ほど、ありがたいものはありません。
お住まいになりながらの撮影にも、快く了承をいただきましたし、工務店さんもフローリングの特別感を喜んでいただき、うれしい限り。

一般的なUNIタイプではなく、敢えて一枚物をご提案できたこともタイミングだったのかもしれません。

それに応えていただき、弊社がこだわる実形状もほめていただき、美しく施工していただきました。

施工といえば、まず部屋に入ったときに感じた違和感がありました。

「美しすぎる！」

その印象は、フローリグ表面の艶でした。

そんなの、オイル塗装だから当たり前じゃないか、と言われそうですがそうではないんです。
ノルデストウォールナットは、オイル塗装により塗装面がけば立ちやすい樹種であることは、フローリング紹介の記事にてお伝えしている通り。

しかし、見たところ毛羽立ちなどないどころか、ものすごくスムース。

もしや？！、と思って訪ねてみるとやっぱり。
仕上げの軽めのサンディングをしてくださっていました。

素晴らしい。

弊社もそれを推奨していますが、それを実践される方はごく少数。
それを、当たり前のようにしていただいていたこと。

いわれなくても気が付くほどの差になっていました。

きちんとした施工と最後の心遣い。
それを感じることができる現場は、さすがに先代から施主様に任せていただいているだけあります。

それともう一つの違和感。

写真を撮りながら、「へー、ケヤキの突板やん」と思っていた収納扉の建具。
どうも木目が気になり、じっくりと見つめてみるとなんと、無垢一枚板じゃないですか！！

幅70cmほどの一枚板が、階段上の収納だけではなく引き違いの押し入れにも！

すみません。おみそれしました・・・

しかしなんと贅沢な。

やはり無垢は艶が違いますね。

杢がロータリーといわれるものに似ているので、危うく見誤るところでしたが経年を経ての艶がものすごいです。
フローリングが一枚物でなければ、迫力で負けているところでした。

工務店さんもいらっしゃり、私の撮影とともにご自身も撮影されていましたが、いつもおしゃれな投稿をされているだけあって、お上手な写真を撮られていました。

やはり、素材そのものを見せる意識の担当と、建築の総合的な魅力を見ていらっしゃる目線が違うな、と感じました。
それも良い勉強。

夜の照明な感じもどうですか？！、なんて言いながら照明とカーテンを調整してくださって、ちょっと影のある表情も。

普段は、どのようにはっきりと肉眼で視認できる色や木目と同じものを写真で再現するか、ということに粉骨しているために、美しく見せる視点に欠けているきらいがある担当の写真。

まぁ、これも美しいとはいえませんが・・・

写真は毎回、苦戦します。

なかなか魅力を伝えきれずすみません。

今回は、施主様も「撮ってよ～！」と言ってくださり、フローリングとともに採用いただいた杉板の壁面も掲載します。
綺麗すぎて、塗装着色するのがもったいなくて、というお言葉もいただき一安心。

工務店さんが任せてもらえる建築、というのも少なくなる中で施主様との良好な関係も見せていただけた、よい現場見学でした。

またおひとり、ノルデストウォールナットの一枚物ファンの開拓に成功！（笑）。

・ノルデストウォールナット（胡桃・クルミ）幅広無垢UNIフローリングワイルドグレードオイル塗装はこちらから（好評につき、売り切りました。）
・ノルデストウォールナット（胡桃・クルミ）幅広無垢UNIフローリングワイルドグレードオイル塗装、旧家改修現場施工はこちらから
・ノルデストウォールナット（胡桃・クルミ）幅広無垢UNIフローリングワイルドグレードオイル塗装、T市設計者の家改修施工はこちらから
・ノルデストウォールナット（胡桃・クルミ）幅広無垢UNIフローリングワイルドグレードオイル塗装、古民家の「ケ」施工記事はこちらから

ワイルドグレード以外のノルデストウォールナット無垢フローリングは以下をご覧ください！

・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢つなぎ目V溝フローリングプルミエグレード 130mm幅オイル塗装はこちらから
・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢つなぎ目V溝フローリングプルミエグレード 130mm幅オイル塗装の施工写真はこちらから
・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢つなぎ目V溝フローリングプルミエグレード 130mm幅オイル塗装の和室改修施工写真はこちらから
・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢つなぎ目V溝フローリング150mm幅の記事はこちらから
・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢つなぎ目V溝フローリング150mm幅の施工写真はこちらから
・ノルデストウォールナット（クルミ・胡桃）幅広無垢つなぎ目V溝フローリングプルミエグレード 130mm幅オイル塗装のあたたかなマンションリノベの施工写真はこちらから
・ノルデストウォールナット（胡桃・クルミ）幅広無垢UNIフローリングネイキッドグレードオイル塗装、手仕事の大工さんのリフォームの記事はこちらから
・ノルデストウォールナット（胡桃・クルミ）幅広無垢UNIフローリングネイキッドグレードオイル塗装、「奏でる家」の記事はこちらから

＊ノルデストウォールナット無垢フローリングを採用頂くにあたって

ノルデストウォールナットフローリングは、水分や油分などでケバの立ちやすい樹種です。
それが樹種の特徴ではあるのですが、無塗装でも楓などの樹種とは手触りの風合いが異なりますので、必ずご覧になっていただいてから検討頂くことをお勧めします。

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2023年04月08日

1000年見下ろす、仙人桜　～樽見の大桜～

皆さん、今年のお花見は如何だったでしょうか。
コロナ禍がひと段落（？！）し、仲間や家族と久しぶりにサクラの下での時間を楽しんだ方も多かったことと思います。

担当も、久しぶりの花見に出かけたものの、数年間の気候変動の影響なのか、異常な日差しの暑さに辟易した一日でした。
半袖にもかかわらず、額から流れ落ちる汗は、3月に20度超えを記録し融雪を促す異常気象とともに、今後も忘れることは無いでしょう。
（まだ雪解けの無念を引きずっている担当です・・・）

さて、当記事は材木屋のブログでありながらも、担当の趣味である巨樹巨木めぐりを不定期で紹介していますが、ことサクラだけは開花に合わせて訪問することが難しい為に、なかなか良い写真で皆さんにご紹介する機会がありません。
写真家ではなくて、本業は材木屋ですからね・・・

そんな中で、なんとか花が見られる時期に訪れることのできたサクラの巨樹で、ご紹介しないわけにはいかないのが、近畿の誇る名桜であるこちら。

兵庫県の巨樹王国、養父市。
その山中、駐車場より植林針葉樹が林立する林を徒歩で登る事およそ20分。
急に開ける視界の上部に仰ぎ見る姿こそ、目的とする「樽見の大桜」です。

樹齢は1000年と伝承され、古い文献にも国を超えて名桜として紹介されたこともあるという、由緒のあるサクラ巨樹。
国指定の天然記念物にもなっているといえば、その稀少性が伝わる事でしょう。
兵庫県下で最大のエドヒガン種。

案内板にあるように、花が咲くと白雪に覆われたように美しい、という姿は周囲の緑との対比に非常に映えるのです。
しかし、「白雪」という形容の通り、一般的なソメイヨシノ種に期待するような薄紅色の花ではないということの比喩でもあるように思えます。

樹齢1000年と言われるその姿は、さすがに古木であることを否めず満身創痍を通り越しているように感じます。
昭和40年代から腐朽がすすみ、とのことで懸命な治療と保存活動の末、私も目にする事ができる幸せを享受できることに感謝すべきところなのですが、それを理解していても健全であればどれほどに見事な佇まいなのだろうか、と思ってしまう自分もいるのです。

その理由はやはり、多くの枝を支えるための支柱が「張り巡らせられている」ことでしょう。

花は色づいている為に目視できますが、巨樹探訪としてはやはり、その歴史と迫力を感じさせる幹の姿を拝みたい気持ちになるものです。
しかし、ジャングルジムの中にあるような姿は、訪問当日の曇天の影響もあってか、幹をはっきりと見る事ができず必要だとはわかっていても、「もし、それがなければ・・・」という思いを断ち切ることができませんでした。

とはいえ、山中の名桜です。
急な斜面を見下ろすように立つ姿は雄大で、斜面下部へと広げた枝まで美しく色づく花を見ると、心が休まる気がします。

サクラの周囲は木道として整備され、ステージの中央に主役が立っているかのようでもあります。
もちろん、その木道と柵から内部へは立ち入ることはできません。
治療により樹勢が回復しつつあるとはいえ、多くの人が絶えず周囲に立ち入ることのサクラへの危険性は非常に高いもの。

「ジャングルジム」の中に入り、サクラに寄り添いたい気持ちがありながらも遠くから眺めるだけになってしまいます。
それも仕方ないのですが、比較的小さな花びらであるうえに淡い色合いと、若干満開を過ぎていた訪問日と雨天直後での散り桜であったことで、本来の美しさをカメラに残すことはできませんでした。

それでも、訪れた人に挨拶をするように、木道へと枝（手？）を伸ばしている部分で、大桜と触れ合うことができます。
まるで E.T のように、「僕は、ここにいるよ～！」とは言わないまでも、近づくことが叶わない訪問者たちとの触れ合いの機会を与えてくれるかのように、可憐な花がついた枝先を伸ばしてくれている大桜。

そっと、その枝に触れてみます。

もしソメイヨシノのように、花の最盛期を過ぎたのちに葉がでるのであれば、本当に白雪に覆われたような姿なのだろう、という印象。
どうしても、ソメイヨシノの様に咲き誇る薄紅を想像すると、物足りないように感じるかもしれません。
しかし、1000年の月日を刻み、そして人とともに今でもこの地に姿を残していること。

それだけで十分な存在価値があります。

現地によると、昭和初期のこの地は養蚕に用いられる桑の葉を採集する場所だったといいます。
石の多い土地であったため、石を除きながら桑畑として切り開いたとされていますが、本当にこのような奥地にまで人の営みが入り込んでいたという歴史に、驚かされます。

昭和40年代に養蚕が行われなくなり、スギやヒノキの植林へと転換されたそうですが、広葉樹好きな材木屋としては、今でももし桑畑が残っていたならばどのような光景だったのだろうか、とその地に思いを馳せていました。

現在は、天然記念物指定を受けていることもあり、また多くの観光客が訪れることもあり整備されている為に、人の営みの歴史よりも整然と整備されたところに、白雪の様なサクラとコケや針葉樹の緑、そして群生するミツマタの黄色が映え、人とかかわっている自然の中の美しさを感じます。

本来の自然、というのは人を寄せ付けない厳しい一面も併せ持つ美しさがあるものだと思います。
山中の、人がやってくる前の大桜はどれほどの威厳を放っていたのでしょうか。
それを想像するのは今では難しいものです。

しかし、人が関わったからこそ現代でもその姿を望む事ができる幸せを感じられる、この場所にいられる事。
非常に有難いと感じます。

近づくことはできませんが、差し伸べられた手（枝）の先で記念撮影。

生憎の天候もあり、立派な姿の魅力を半分もお伝えする事ができない未熟さはご容赦頂きたいのですが、写真右端の担当と比べてもらうと、どれほど立派なサクラなのかは想像して頂けることと思います。

巨樹を治療で残すことに賛否があることは承知しています。

延命治療で生き地獄、などと強烈な言葉で批判されることもある古木巨樹。
樽見の大桜もその一つなのかもしれません。
人間のエゴ、という意見も耳にしますがそうではなくて、この姿を拝むことのできる幸せと、樹木に比して短い人生の人間が生きていくということを考える機会となる古木との対峙に、価値を見出すきっかけを与えてくれる場ではないか、と思います。

幸い、万一倒木ということがあったとしても、人々への生活や居住安全への心配のないところ。
できうる限り、この佇まいを維持してもらい、訪れる人たちに花の美しさだけではない、巨樹との対峙の価値を考えさせてくれる場となることを祈ってやみません。

樽見の大桜所在地
兵庫県養父市大屋町樽見　山中

駐車場有、そこから徒歩になります

登山道で山を越えると、県下で有名な「口大屋のアベマキ」があります。
こちらもいずれ、紹介したい巨樹です。

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2023年04月05日

無垢フローリングの滑りを、オイル塗装で軽減します！　③

さぁ、今回は滑りがどのようなものかというのを、実際に動画試験でお伝えします。

それではさっそく一本目。
まずは一般的なオイル塗装から。
ちなみに、使用しているのはスギ材を超仕上げ加工したもので、2つの動画は一本の木材を長さカットしたものを使用しています。
同じ条件で、塗装だけ違う、ということです。

まずは、一般的なオイル塗装仕上げから。

はい、これがオイル塗装の滑りです。
とっても緩い勾配で、非常に短い板材ですがこれほど滑る。

簡易に使っている布も、滑りやすいものではなくて普通の使いこんだ雑巾。
おもりにして滑らせているのは、比重のある木材。
それで、滑り台のように滑る。

では、滑りを軽減するオイル塗装をするとどうなるのか？！
それが、こちら！

どうです？！！

うそじゃないですよ（汗）。
これほど違います。

実験をしている担当もびっくりするくらいの効果。
実は、単体ではわかりにくいものの、こうして比較するとよくわかるのです。

今まで一番実感できたのは、フローリングは他社商品で無垢の階段材を弊社からオイル塗装で納材したとき。
階段の踊り場は滑りにくいのに、フローリングに足が触れた瞬間に滑りを感じる！というほどの違い。

サンダー仕上げの無垢フローリングであっても、多少の滑りを感じるところを軽減できるのは、弊社ショールームでじっくりと体験してもらえます。
超仕上げ加工でも効果を発揮する塗装。

動画だけではなく、弊社で無垢フローリングを検討いただいているお客様は是非、その効果を体験しにショールームへお越しくださいね！
畳1枚分のフローリングを用意して、その上を滑ってもらって（笑）違いを体験できますからね！

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2023年04月02日

無垢フローリングの滑りを、オイル塗装で軽減します！　②

床が滑る、ということを気にされる場面はあるでしょうか。

近年はペットと室内で生活するというシーンが多くなり、人間がというよりもペットの足腰のため、という名目でフローリングの滑りを問題視する場面が多くなりました。

とはいえ、無垢フローリングではいまでもあまり話題になってはいないような気がします。
機能性、という面よりも樹種の個性や仕上がり感に重きを置く場面が多いからでしょうか。

しかし弊社では以前から、フローリングの表面仕上げの違いによるお客様自身による塗装へのご注意をしてきました。
防汚目的のオイル塗装を施す場合、弊社扱いのスギやヒノキ、一部の広葉樹フローリング、そして仕上がり自慢の石山赤松は無塗装のままか、敢えてのサンディング後の塗装をお願いしてきたのです。

それは、担当自身が施工後のお宅にお邪魔したときの経験からのものです。

弊社納材によるものもそうでないものの、オイル塗装がきれいにされているところほど「無意識に足に力がはいってしまう」感覚があるから。

せっかくの無垢フローリングなので、担当としては素足での生活をおすすめしたいところですが、広葉樹の場合は冬場に少しひんやり感じるものもありますから、スリッパや靴下で歩くこともあるでしょう。

そんな場面で、ツルツルとした感覚ではせっかくの木の床なのに、気を使って歩かないといけないのは残念な気がします。
しかし、合板フロアーのように化学成分や塗膜の加工による防滑性では、無垢材の質感を損ないます。
そのため弊社では、植物性オイルでの滑りにくさを付加する塗装を行い出荷しています。

見た目は全く違和感がありません。
通常のオイル塗装に見える両者。

下側の白い部分は無塗装のところです。
オイル塗装による濡れ色がわかるようにしているわけですが、このカットサンプルの一方は通常のオイル塗装でもう一方は滑りを減らしたオイル塗装。

不公平のないように（笑）、一本のスギ材を分割し双方ともに同じ表面仕上げである超仕上げ（刃物いよる仕上げ）を施してあります。

前回お伝えしたように、刃物による仕上げがされているフローリングにオイル塗装を施すと、非常に滑りやすくなることがあります。
しかし敢えて、超仕上げという加工にしてから、一般的なオイル塗装と滑りを抑えたオイル塗装の違いを比較するという実験をするのは、お客様ではなかなか体験できない部分であるから。

材木屋がお伝えすべき大事な部分であることから、実験をしてみましたよ！

この短いサンプルで違いが判るのか？！
さぁ、その実験の模様は次回に動画でお伝えしますよ！！

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

木ぃクン