本物の無垢木材　～茨木市戸田材木店・セルバの木の虫ブログ～:2021年10月

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2021年10月

2021年10月31日

だから無垢フローリングを・・・

無垢材へ誘導するかのような比較になるため、通常の比較例として用いてはいけないかもしれませんが、今回はあえて比較します。

・普及品合板フロアーの20年使用（プラスチックキャスター椅子あり）

合板フロアーの20年後

塗装色の退色はもちろんのこと、既に表面単板だけでなく下地合板まで削れていっています。
合板ですので、尖ったささくれがいっぱい出ています。

対しては、、、

・柔らかいので床には不向き、とされてきた針葉樹無垢フローリングオイル塗装の20年後（プラスチックキャスター家具使用あり）

無垢フローリングの20年後

無垢材は汚れる、傷がつく、劣化する、メンテナンスが大変、変色する・・・

いろんな「欠点」を語られますが、20年後の我が家だと思うとどちらを選択しますか？
いや、後者を選ぶ必要はありません。

硬化塗膜がっちり、樹脂含浸の合板フロアーを選べばおそらく20年でめくれることはないでしょうから。

選択肢はたくさんあります。
ただ、選ぶ時の情報は多くはありません。

あくまでも、「20年後の一例」として、無垢材を贔屓目にすすめる材木屋のお伝えする情報でした。

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＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧　
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タグ：: 無垢フローリング; 無垢フローリング選び

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2021年10月28日

小さなこだわりが生む大きな信用と、大切な事

無駄に思える大切な事。
それは、お施主様へのセールスポイントには全く関係のないこと。

今までのいくつかの記事には少しだけ記載してきていますが、弊社がご紹介している無垢フローリングの殆どは、「ずっと同じ工場で同じ基準で」作られています。

検品　2

それがどうしたの？！、と思われるかもしれません。
商品の美しさや木目の良さ、特徴や価格はとても大切な判断要素となります。
しかし、弊社のこだわっている上記の基準が持つ意味は？！・・・

少し前に、最初の御見積から時間の経過していたお施主様より、工事決定につき商品を手当てしておきたい旨のご連絡を頂きました。
その時のやり取りで、弊社こだわりの基準を評価していただき、私が説明するよりも的確なご意見を頂きましたので、一部割愛等含みますが引用させていただき、基準の意味をお伝えしたいと思います。

------

商品確保のほどよろしくお願いいたします。

私は○○製品の設計に携わっているのですが、

この20年で日本(●〇○)　→　●ー●ア（△■）　→　●ー●ア(■□)　→　●ー●ア(△■)と

生産工場が幾度となく変わっております。

利益をあげるには製造コストを下げることは命題では

ありますが、一方で工場で積み上げてきた歴史(品質ノウハウ)というものを

評価する視点はなく、、、

中略

国内・海外というのは特に関係なく、良い製品を作りたいという

情熱がある人と継続的にものづくり出来る事が

とても大切だと感じております。

今後も良いプロダクツを作り続けていって頂ければ幸いです。

------

工務店さんや大工さんのうちで、加工などにこだわりをお持ちの一握りの方からはこのお言葉と同じようなことや、実等の加工についての評価を頂くことがあります。

当たり前として感じられる事なので、決して多くの方が気づくことではありませんが、そこが大きなポイントなのです。
小さなこだわりが、大きくコストに反映されることのため、まず削られるべきポイントを重視している。冒頭の様に、お施主様には関係ないと思われ、アピールポイントになりにくい部分に。

しかしながら、そうすることで完成品の質が保たれ安心していつでも同じグレード基準で、いつでも同じ実形状のものを使うことが出来、仕上がりを想像できる。

見えない部分で、実は簡単な事ではないことにこだわっていること。
そこをお施主様と共有できたことが非常に有難く、力になりました。

大きくコマーシャルすることなく、SEOなどの検索対策をすることもない、こだわりだけが大きな大阪の零細材木屋を見つけて頂き、共感して発注を頂ける。
何よりも、いくらインターネットの時代とはいえ遠方からも弊社を信用頂き発注を頂けること。

特価品がなくとも、同じ樹種の商品の価格が高いと言われても先の様に共感のお言葉を頂ける有難さを感じ、以降も気が付かないような細かな部分にこだわりながら、喜んでいただける無垢材をお届けしたいと思います。

戸田材木店　無垢フローリングショールーム木志庵

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タグ：: 無垢フローリング; 無垢フローリング選び; 幅広; 一枚物; 無塗装

muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2021年10月25日

無垢材が好きな材木屋のおすすめする、天然素材の珪藻土エクスウォールを吹き抜けのおうちに！

空間に余裕がある。
贅沢に空間が使える、ともいえるかもしれません。

理想的だと思います。
広い、という平面的なものではなくて、立面的な縦方向（高さ方向）の自由度があり、その中でも低く抑えるところもある。
メリハリ、というか楽しみというか。
部屋、というものの集合体ではなくて家という中にいろいろな空間がまとまっている感じ・・・

言葉では伝えられないですが、そんなおうちに天然素材の珪藻土エクスウォールを採用いただきました！

玄関から入ると吹き抜けがスッと伸びていて、空間を体積として感じるようなイメージ。
スギの節あり無垢フローリングが使われていますが、「木！！」として強く出すぎないと感じるのです。
いや、スギだけではなくて写真に見えるような障子であったり、もしくは勾配天井で現しとなっている構造材の梁をみても、木造建築であるということはわかるもののすっきりとしていると感じます。

もちろん、見学会にお邪魔しているから家具やそのほかの家財道具などがないからだ、ということも大きいのですがそれ以上に、視覚的にとてもすっきりと納まっている印象。

それにおこがましくも、貢献している？！と思いたい弊社の天然素材の珪藻土エクスウォール。

無垢フローリングの様に、バラエティー豊かな表情や色み、樹種による特徴的な木目などがありませんし、パターンをつけたとしても光の方向によっては目につきにくいものです。

肉眼では、左官屋さんが優しくなでてくれた跡を視認可能なのですが、写真となると光を受けている部分で影を見つけなければいけませんから、何とも言えない雰囲気をお伝えしにくいのが残念。
現地では、木の表情にも水回りなどの設備機器、タイルやベニヤ板にまでもちろんながら違和感なく寄り添い、当たり前のようにそこにある印象。

本当は、この職人さんの何とも言えない静かな存在感があるからこそ、他の素材や建築材料が自然と納まっている、とでも言いたいくらいなんです。
広い壁面に同じ表情無く広がるエクスウォール。

パターン、というほどではありませんが鏝のランダムな塗り目が見えます。

木目が持つ不思議なリズムである「1/fゆらぎ」。
それと似たところがあるのかもしれません。
人が自然素材で作り出す模様が、非常に目に優しく感じるからでしょう。

ゆらゆらと揺れるように見えるのは、薪ストーブの火を眺めているようにも見えます。

壁に木を貼るという選択肢ももちろんあります。
塗装をするということもあるし、パネル状のものを貼るとかタイルなどの建材もある。

でも、それらとはまた違った素材感を持っているのが左官素材だと思います。
素材＋職人さんという、2つが混ざり合うことで他の仕上げ材にはない質感が生まれるのが魅力的ですよね。

木の表情が一つずつ違うように、どの壁面を見ても表情が違う。
違いを作ることもできる。

でも主張をしすぎることはない。

採用してもらったのは無色のプレーン色。
人によっては「白くなりすぎるかなぁ・・・」とご心配される時もありますが、見てもらって分かるようにご心配無用。
それ以外の部分を引き立てる、とでも言いたくなるほどに自然です。
特に、LED照明が普及してからは色味を調整したり、昼光色も電球色も使い分けることが出来たりするので、照明で色みの印象を変えることもできます。

今回は、吹き抜けも含めて一つの壁の面積が広いおうちでした。
エクスウォールは、石こうボードなどに下塗りなしで塗る事ができる仕上げ材。
施工性がよく塗り重ねる手間が無いのが非常に特徴的なところですが、他の下塗りなしの左官素材と同じく、下地の透けは避けて通れません。

しかしながら、左官屋さんが非常にいい仕事をして下さっているおかげで、殆ど下地が分かる部分がありません。
どこを見ても、綺麗に一面！

一部分のみ、私が厳しく見てうっすらとボードのつなぎ目らしき部分を見ましたが、全体的に非常にきれいに塗ってもらっています。
それが感激。

細かく見れば、かならず現れる軽微な乾燥割れやチリ切れ（接着しませんから当然ですが・・・）の部分もありますが、全く気になりません。

やっぱり、こうして職人さんがいい仕事をしてきれいに納まっている様子はいいもんですね。

単純に切って貼って、というのではなく塗りつける部分一つ一つを眺めながら仕上げてくれたんだろうなぁ…と、施主さんでもないのに一人嬉しくなります。

そしてもう一つのエクスウォールの特徴は、調質機能。

無垢材が沢山見えているおうちですから、木の調質作用などもあるものの、木材よりもはるかに高い吸放湿性質をもつエクスウォールが一年を通して心地よい空気づくりの補助をしてくれることと思います。

飾ることなく自然体の様に、木もエクスウォールも自然とそこにある。
そんな雰囲気のおうち。

これから人とともにどのように変わっていくのか。
とっても楽しみです。

繰り返しますが今回、初めて採用してもらいながらも美しく塗りあげてくれた左官屋さんに感謝するとともに、この大きな面積にもかかわらず、信じて採用していただき塗り広げてもらった工務店さんのT井さんにも感謝です。

もちろん、職人さんの感じる塗り具合も違和感なかったようですので、材料そのものとしても及第点をいただいたようですので、あとは、住まわれるお施主様が心地よく過ごされることを切に願っています。

壁や天井の仕上げで迷うなら、手の届く価格で左官仕上げを採用できるうえ、天然素材であるエクスウォールをおすすめしますよ。
無垢の木の仕上げに合うのはやはり職人さんの仕上げ。

また一つ、無垢の木と自然素材の塗り壁材の家が出来ました。

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2021年10月22日

天然乾燥至上主義からの脱却！　③

天然、という言葉の持つ力。
それは想像以上に大きいものだと感じます。

木材にしても、乾燥や育林の過程で人の手を加えずに、ロスなく歩留まり良く求められるタイミングで求められるものを供給できるのであれば、天然にこだわってもいいと思います。
しかし、天然というだけでは無駄になってしまうものや、材もあります。

乾燥機を、単純に水分を抜くところ、と思われる方は非常に多い。
実は、それだけではありません。
温度や日数など、様々な状況を管理し割れやねじれなどを抑制したりする役目も、少なからず果たしています。

特に、仕上がりで繊細な寸法精度が必要な無垢フローリングはいい例かもしれません。
弊社が扱う「幅広、一枚物」などの特殊な無垢フローリングは、乾燥工程は非常に重要で、その具合により反りや曲がり、割れなどの出方が変わってくるために、特にナラなどの広葉樹無垢フローリングには欠かせない工程です。

シリーズ第一回に、人工乾燥機に入れられた梁材が黒くなっている写真をわざと使っています。
「こうなるから、人工乾燥機はだめなんだ！」、そう思われるはずだから。
しかし、全ての人工乾燥機がそうなるわけではありません。

そして、人工乾燥機をつかうことで無駄なく素材を活かす事ができる場合もある。

一部の樹種は、天然乾燥のままではどのようにしても、ネジレや割れが非常に顕著に現れる場合があります。
いくら天然乾燥をしっかりとしても、上の写真の様になってしまう。

それでは、良い材質の木も活かすことができません。
そこをカバーするのが乾燥機。
何度も試験を繰り返すことで、ネジレを出しにくく製品として多くの原材料を活用する事ができるようになった樹種もあるのです。

もちろん反対に、乾燥機を活用しても製品に出来ていない場合も多く目にしてきましたので、一概に何が良いのかではなく、機械は使う人によってさまざまであるとともに、天然素材も関わる人や育てる人、使う人によってさまざまだと思います。

もちろん、天然林材もほうっておけば良いというものではありません。
木材として、人間の都合の良い様に使うにはコントロールされている天然林もあります。

私も天然乾燥大好き、天然林大好きです。
しかし、だからと言って超常現象的にスーパーな性能を発揮できるわけではありません。
神秘的な自然素材である木材に、大きな夢を持ちたい気持ちは私にもあります。

しかし、飛躍的にとらえてイメージ戦略にするのは誇大広告とならないか・・・

中には、合板はカビが生えるのに天然乾燥材はカビが生えない、という例も見えます。
天然乾燥でカビなどに抵抗力があるから、という考え方ですが100年以上前に建築された天然乾燥材多用の古民家が朽ちるのはなぜでしょう・・・

芯材が腐らないなら、どうして大木の中心に洞があるんでしょう・・・

ヒノキはシロアリに食われないなら、どうしてヒノキの立木の下にシロアリの巣が多いのでしょう・・・

先にそちらを説明してもらいたい。

信じる、ということはとても大切でよいことだと思います。
しかし、イメージを先行させて信じる気持ちを商品に向かわせるのは、残念で仕方ありません。

天然乾燥材ファンの方、ごめんなさい。

しかしこれを機に、天然乾燥至上主義！ではなく、天然素材の乾燥方法とこだわりを知ることからもう一度、スタートしてみませんか？
本当に木の事を知っている人は、人工乾燥を理解しながら天然乾燥の良さを活かしています。

そんな状況を知ればもっと広い、木材の世界と優良な木材製品に出逢えると思いますよ。

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2021年10月19日

天然乾燥至上主義からの脱却！　②

弊社も拙記事において、今までずっと「天然乾燥」や「天然林」などという言葉を特徴的に使ってきました。
少し脱線しますが、過日の新聞記事に日本人は天然ものにこだわりすぎる旨の「天然至上主義」という言葉を見つけました。

非常に共感しました。
食に関する記事だったため、木材との共通性を感じるところが大きかったのは言うまでもありませんが、食材において「天然の鯛」というと非常に良いものの様に聞こえます。

もちろん、良いものは良いのですがどこか頭の中で「天然ものの方が優れる」という意識やイメージがあることも事実だと思います。
木材においても、天然生でなければ生まれないような木目や性質があり、非常に稀少性を認められています。
それは、前回のチークを考えればすぐにわかること。
だれもが、天然生チークを選び植林生を敢えて選ぶことは稀。
その違いを知っていればなおさらで、その違いがあるからこそわざわざ植林ものに着色をしたり、木目を描いたりするわけですから・・・

そのチークでもお伝えした通り、植林材全てが劣るわけではありません。
食材においても、天然とは異なる良さを持つものも多くあるはずです。

しかし、多少なりの日本人が持つと思われる「天然至上主義」的なイメージを、良い方向に「大きく膨らませすぎる」のは非常に大きな誤解を生みます。
たとえば、天然乾燥材にはカビが生えない、や芯材部分は腐らない、というもの。

そう考えられる理由は、いまさら説明するまでもないでしょう。

しかし、ほんとにそうなのか？！

弊社が行った、ある試験の写真をだしましょう。

真っ白になっていますね。
これは、ある木材が試験の為にカビ（菌糸）に覆われている状態です。
因みに、覆われている元の材料は天然乾燥の芯材だけの木材です。

あれ？天然乾燥材にはカビが生えないのでは？
芯材は腐らないのでは？！（菌が繁殖するということは腐る。）

こんな写真じゃなくても、古民家や1970年代頃に建築の住宅をみれば、天然乾燥でも芯材部分でも腐れやカビがあること位、わかるはず。
一般の方は分からないかもしれません。
しかし、建築に関係していたり木材業に従事していれば、少なからずは目にしているはずです。

そして、その知っているはずの人が「天然乾燥の木材にはカビが生えない」と宣伝されることにより、一般の木材利用を考える人に誤解を招いていると感じます。
いや、誤解というよりももう、間違った木材知識による故意の「イメージ戦略」としか思えないのです。

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2021年10月16日

天然乾燥至上主義からの脱却！　①

先に宣言します。
今回は、嫌われ者になります。
私自身もおすすめする、天然乾燥材や赤身（芯材）の可能性を否定します。

樹木を木材として利用する場合、ほぼどの利用においても乾燥は非常に重要な要素となります。

私をはじめとする一部の木材関係者や、天然素材の特性を大切にする大工さんなどの間では、人工的な乾燥機を経ない天然乾燥材が賞用されます。
というよりも、天然乾燥材が有すると思われる特性を拡大評価し、機械的に行われる人工乾燥材よりも天然乾燥材がはるかに優れ、芯材部分は腐らずシロアリに食われない、と吹聴される場面も多くあります。

弊社でも、百年杉柾でおなじみの高樹齢杉シリーズは、「葉枯らしの天然乾燥材」であることがウリですし、古希杉に関しては「赤身勝ち（ほぼ芯材選別）」であることを大きなポイントにしています。
自社も、人工乾燥材に比べて天然乾燥に優位性があり、芯材部分の魅力ある特性をおすすめすべき「良いもの」としてお伝えしています。

それは、自社在庫の一枚板テーブル材などでも同じです。

人工乾燥材といわれるものの多くは、非常に高温の窯に入れられて脂分を搾り取られるもの、というイメージを持たれています。
実際、KD材として流通するものの中で有名な銘柄では、「パサパサ」や「粘りなくカサカサ」などと言われるものもあります。
ただ、だからこそ伸縮しづらく寸法安定性が高く使いやすい、ということになるのですが本来の木材としての「良さ」が失われている、と言われます。

確かに、まったくの間違いではないのですが人工乾燥材のすべてが同じではありません。
それでも、天然乾燥材に対して敬遠される場面を多く目にします。

それはなぜなのか？！

担当が思うにおそらく、木材が時に人に例えられることと「天然至上主義」的な目線で比較する、「人工材」との優劣によるイメージ戦略ではないかと思います。

前者は、「木は呼吸している」や「木は細胞組織でできている」という言葉から、「生き物を高温の窯に入れる＝よくないこと」と一方的に考えられてしまいがちなこと。

確かに、一部の製品はほんの少しの無垢材の特性も残さないようにするために、木の特性が出にくいほどに高温乾燥されるものもあります。
しかし、木は生き物でありますが人間と同じではありません。
だから、乾燥機の温度が少し高いくらいではその木質部分に大きな影響はありません。
（専門的に研究もされています。）

それでも、イメージとしてはやはり乾燥機というイメージを嫌う場面をよく目にします。

理由の後者は、先日のチークの記事でもお伝えしている「イメージ戦略」です。

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2021年10月13日

4年越しの、日本の広葉樹幅広無垢一枚物フローリング到着しました！

昨年も今年も、まったくイベントや出張が無いのにもう年内あと2ヶ月・・・

これ、2017年の11月にも同じようなことを記載していました。
進歩してないなぁ・・・と思ったりしますが一つだけ！、進んでいます（汗）。
それは、その時に書いていた日本の広葉樹無垢フローリングシリーズの追加樹種のこと。

その時以降に紹介している、勝栗（すぐり）一枚物無垢フローリングと兵樟（つわものくすのき）幅広一枚物無垢フローリング、絹朴（きぬほお）無垢一枚物フローリングが着々と増え、そして今回2017年以来取り組み続けたものがやっと結実したことを報告します。

2017年の冬から原木をあつめ続け、本年まで丸４年かけて少しづつ進めた、どこにもない日本の広葉樹幅広無垢一枚物フローリング。
いつもは既に選別された原板から、実加工などを委託して製作しているものが多い中で今回は、原木・製材・選別・乾燥・実付け・梱包まで、全てに私自身が関わっている超スペシャル品！！

これが如何に大変な事か・・・
筆舌に尽くしがたくはっきり言って、儲からない次元を超えています（汗）。
そのコストは、売り物にならないレベル。

材木屋の商売としては、認められないものです。
私がもし、経営者という立場だけで判断するのならば、自分で自分を責めねばなりません。
赤字の商品を作ろうとするなど言語道断。

でも、見てくださいよ。上の写真。
アホのように喜んで、製材した原板を撫でています。数年後にしか製品にならないものを・・・
そういう材木屋なんです、ウチは・・・

そのアホが、4年という膨大な時間を浪費して製作した無垢フローリングがやっと入荷したのです。

実際は、事前に別製作に廻した原板があるため少し少な目ですが、特別な製品を作るには4年かかってもこれくらいの数量しかできない、ということです。

本当に、4年の歳月と苦労と費用をこれだけの量で稼ぎ出すことは到底不可能。
でも、そうじゃない。

とにかく、どこにもないものを自社の力でつくりだすこと。
そしてそれを、喜んでくれる人だけに届けること。

沢山協力してもらった人たちの力を借り、最初から最後まで自社が関わった日本の広葉樹。
一握りの、その価値を求めてくれる人に。

平時より、全力で木の魅力や原材料の事や関わる人たちのことをお伝えしています。
取り組む気持ちは同じですが、原木から梱包作業までに関わる事の難しさや苦労が加わり、その上原木から関わることで非常に希少な樹種を無垢フローリングとして製作することに成功しました。

しかしながら実は、4樹種増やす予定が結果1樹種になってしまった、ということもとても大事なお話。
チャレンジだったのです。

そういう面では、成功ではなく失敗かもしれません。
しかし、日本の広葉樹を活用していく上でも、材木屋の生き残りのためにも、そして少しだけ、日本の山の広葉樹の小径木や用途が定まっていない樹種の出口となれるようなことをしたい、というおこがましい目標の為にも進めねばならないチャレンジでした。

いつもの無垢フローリングに増して、非常に愛おしくなるこの気持ち。
原木の状態から手をかけているのです。
あぁ、もしかしたらこれが、山主さんや山守さんの気持ちか・・・いや、まだまだ分かるはずもない。

でも、これは机上の空論でもなく知ったかぶりでもない、本物の「山から街へと木をつなぐ」という形の具現化ではないかと少し胸を張っています。

そう、利益じゃなく。

会社の維持に必要となるものを儲ける為には、別の原動力を使いながら並走で行う。
構造材プレカットの打合せにベニヤや新建材、メーカー商品やシステムキッチンまで販売でき、現場で造作納まりや階段の加工打合せまでできる材木屋が、日本の広葉樹原木から無垢一枚物フローリングを作る。

こんな材木屋、絶対居ない！

それだけが誇りで、二足の草鞋を履き続けたい。
いや、二足以上履くことができるからこそ、ピュアに本当に大切な事や間違っていることを突き詰めていけるように思ってきました。

日本の広葉樹無垢フローリング新樹種入荷！　３

今回の日本の広葉樹無垢一枚物フローリングは、そんな気持ちを表現してくれる特別なものです。
いつも以上に沢山出来ませんし、価格も非常に高級品レベル。

しかし自分の想いを形にし、届けることのできる無垢材としての大役を担ってくれる大切な存在です。
そんな重苦しい（笑）、担当の想いが詰まった日本の広葉樹幅広無垢一枚物フローリング。

いよいよ販売を開始します。

最後にもう一度、仕上がり検品ののち梱包をし、そして販売となります。
販売編は、もう少し後に記事にする予定です。

私の重い・・・基、想いを受け止めてくださる皆様へ。
大切に、少しづつですがお届けします。

どうぞ、ご期待下さいませ！！

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＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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2021年10月10日

巨大ではない、日本有数の巨さ　～御作のサザンカ～

ほぼ月に一回くらいのペースで紹介している巨樹巨木。

出来るだけ視覚的に印象的なものや特殊なものを取り上げているので、紹介しているもの以外にも多くの場所で巨樹に逢ってきています。

巨樹巨木、と「巨」の字を用いることからどうしても幹の太さを紹介するものになりがちなのですが、今回は違います。

民家の前に、誇らしげに花を付けている御作のサザンカ。

今回の主役は、巨樹という言葉からは想像できないサザンカなのです。
事前の情報なく目にすれば、「きれいに咲いてるね。」くらいの反応になっていた事でしょう。
それほどに、巨大さはありません。

サザンカ。
知っている様で知らない樹種ではありませんか？
幹の感じも葉っぱや花も、ツバキ（椿）に似ているだけあってツバキ科の植物です。
木というよりも花が有名な両者ですし、幹自体はそう巨大化する樹木ではありません。

因みに、天然記念物のいくつかを除いては、ツバキ（ヤブツバキ）の幹の最大直径はおよそ50cmと言われます。
弊社にやってきた数千年前の神代椿（じんだいつばき）も直径54cmほどでした。

それでも十分な巨さです。

それをもとに考えると、このサザンカもなかなかの巨さであることがわかるのですが、何分写真では迫力不足・・・

特に、クスやスギなどの巨樹を見慣れていると、地面際は根張りが大きく幹も太く感じるのが通常ですので、このように、上部の枝分かれ近辺で膨れ上がっているような形は反対に珍しいものですね。

それに樹皮に裂け目がほとんどない為、驚くような樹齢を想起させるような迫力はありません。
しかしながら、つるっとしていてふっくらしたところに美しい花を擁している姿は、クールビューティー！とでも形容したくなるのは私だけでしょうか？！

先に、サザンカはツバキの仲間だというお話をしましたが、ツバキとは決定的な違いがあります。
それは、その花の散り方。

散る花の美しさは、ソメイヨシノなどの桜類を想像すると分かりやすいかと思いますが、風に吹かれて花吹雪！というようなひらひらと舞う姿を思います。
サザンカとツバキは、同じ仲間でありながら前者は花びらが散り、後者は花ごと落ちるのです。

双方、色彩も豊かで大きな花を咲かせるのですが、一方は花びらが散りもう一方は花ごと落ちる。
繰り返してしまいましたが、その差はとても大きいのです。

個人的にですが、ツバキの花は散る儚さというよりも少し悲し気なほどに、幹の周りに花がそのまま横たわります。（以前に紹介の、白毫寺の五色椿参照）

ツバキのそれには、少し驚きを覚えますがサザンカとの最も大きな分かりやすい違いはその部分。
最も、開花の時期が異なるので、時期的にわかるということもあるのですが、縁起担ぎや木材利用の観点から言うと、先のお話が非常に大きくかかわってくるのですから、人の生活と樹木などの自然は、こと日本では非常に深く関わりがあるのだと思ってしまいます。

さて、どうして巨樹というには迫力に欠けるこのサザンカを紹介するのかというと、私も訪問したずっと後に知ったことですが、単幹のサザンカとしては、日本有数の個体だからです。

ご存知のように、サザンカはこれほどの巨さのものはなかなかありません。
サザンカの巨樹、という視点でいうと堂々の巨さなのです。

いつものように、如何にすごいか！という迫力を求めるような撮影方法は必要ないものの、樹高と樹幹もそれほどない為に存在感を伝える方法に乏しい私としては、少し困ってしまうところもあります。

でも、サザンカはその美しい花を長期間楽しませてくれるという大きなセールスポイントを持っています。

美しい花の時期は短い・・・
その定説を覆すかのように、花の時期のイメージの無い冬に向けて咲き誇ります。

冷え込んでくる時期に咲くサザンカの花言葉の一つに、ひたむきな愛があります。
肌寒い中、そして希薄になったと言われる人間関係の世の中であっても、ずっとその花を咲かせ続けるひたむきさ。

そばでずっと成長を見届けてくれている母屋のご家族へ、今年もひたむきに花で愛を届けているのかもしれません。
寒風が清々しく、そして空気を洗ってくれているような晩秋の一日。

暖かさに振り返ると、さっきまで霧のようだった雨をやりすごさせ、柔らかな光が差してきました。
ひたむきに咲き誇るその姿を照らすように、温かく。

サザンカもずっと、母屋を温かく愛し続けてきた。
きっとそうだと思う、美しい桃色の光でした。

御作のサザンカ所在地

愛知県豊田市御作町正野平262

路上駐車になりますので、迷惑の無い場所を探して。

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muku_mokuzai at 13:30│コメント(0)

2021年10月06日

「森林大国」といわれる日本のウッドショックを、建築現場から思う

日頃から、業界や他者を批判するような言い回しをしない様にと思ってはいるものの、そういった伝え方になってしまうことも仕方ないと思ってしまう光景を目にし、SNS投稿したものをそのまま拙記事にも記しておきます。
今、この世代で山や製材業や木材流通業や建築をとおして森林全体を考える私の一つの想いとして・・・

ながながと批判的ですが、山や今の日本に関係する現実の話。

ウッドショックや国産材の値上がりが話題になるなか、現在の建築現場の中にはこんなところも。
いえ、こんなところもまだ多い、とも言えます。

何年も前のものではなく、つい2週間ほど前の写真です。

高騰している赤松タルキには雨濡れの染みが大きく入り、材色も変色。ガレージ施工の時の石膏ボードやサイディングの粉塵がかかってよごれてます。
下の方のLVLタルキも、多分剥離でつかいものにならないでしょう。

街を歩いていて、とても心痛ましくなるとともにそれ以上に、これが、特別なものではないということをしるすために写真にとりました。

批判的でも投稿する理由は、1つにお客さんの家の材料をこんな状態で置いておくような大工さんが、家を当たり前に建てていて、しかもその家が安く売られ沢山建てられている。
安くて沢山売れるから、建築会社は儲かり更に沢山建てる。
仕事量が増え、木材もたくさん使うので材料を安く仕入れられるようになり、さらに利益が増え強い力を持つようになる。

弊社も日頃、一般下地木材を販売しており、そんな状況を見てきているから、本当のサイクル。

木材使用量の多くを占めるはずのところだから、あんまり批判されることはない現実だけども。
これは特別な現場ではありません。
沢山あるうちのひとつです。

そしてこれが、単に無駄や勿体無いの話ではないと思うのが2つ目の理由。

ウッドショック以降、｢間伐材｣という単語とともに一般的になってきたと感じる｢木材自給率｣。
40%まで回復、や国土の7割が森林の森林大国、という数字とともに語られていますが、写真のような現場での利用は伸びるでしょうか？
いえ、伸びても喜ばしいことでしょうか？

木材を、単なる資材として扱うとしても、資材が劣化するような扱いで需要が伸びることは喜ばしくはないと思います。
単なる資材としてであれば、再度輸入木材が安く大量に流通するようになれば、必ず手をかけた日本の木材ではなく、輸入木材が使われるでしょう。

今後の木材価格と供給の行方はまだわかりませんが、手をかけて育ててきた木々からうまれた木材の姿がこの形だとすると、喜ぶ林業関係者さんや山主さんがいるでしょうか。
良質な木材は、今後生産されるでしょうか。
伐採して、使うだけ使ったあとの世代は、どんな木材を手にするのでしょう。
そして何を思うでしょう。

このおうちの施主さんはもしかしたら、この状況に違和感をもたないかもしれない。

そして世界はすぐには変わらないし、個人的な考えが全てではないし正しいわけではないけれど、私はこの一部と思われてしまうかもしれない現場の状況から、森林や林業や木材業界や建築業界、職人さんなどについて本当に考えないといけないと思い、あえて批判的に想いを吐露します。

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2021年10月03日

チークオブザ・チーク！　

学校などへ授業に伺ったとき、「どの木が一番好きですか？！」という質問を受ける時があります。
今までにもその答えを幾度か書いてきましたが、もっとも認めている樹種という質問に置き換えるとしたら、それはチークです。

大木になり木材を生産する事ができる樹種の中で、腐朽しづらく虫害を受けにくく、ある程度の強度があり、そのうえで美しい色合いと木目を持っている、世界屈指の木材ではないかと思います。
どの点で他の樹種と比較するかという基準が難しいのですが、それが結論です。
（世界で一番早い車は？、という質問に最高速度か0-400m加速か、それともサーキットラップタイムか？という質問と同じ？！・・・笑）

その特筆すべき性質のため、良質な天然林の資源量は決して多くはない樹種なので、利活用には配慮が必要だと思いますが、昨年の「チ祭り」のようにあこがれているチークの良質材（木目、産地、色合い、脂分など）を求めている方もおられます。
おこがましい乍らもその時に、しっかりと価値を理解し大切にしていただけるかどうかを判断させて頂いて、弊社の在庫を販売しています。

写真は全て、弊社在庫の「超！乾燥材」の良質チーク材ばかり。
300幅材から、40mmの乱幅などが所せましと・・・
少しずつ、テーブルや製作物に使っていただいていますが、まだまだしっかりと残っています。

どうして大切にしているかというと、貴重な材料であるということもそうですが、この質感を体験すると超高級木材として君臨しているブラックウォールナットにも負けないほどの存在感があるからです。

正直、ちょっと大げさな写真ですが、チーク材の上に見えている紫色っぽいものがブラックウォールナット。
製材して直後なので、紫褐色になっていないこともあることと写真下手な為に色合いが目視と異なることがあるものの、それにしてもチークの焦げ茶色の存在感たるやため息が出そうです。

写真では伝わりにくいですが、サッと表面を削っただけなのに蝋燭のようなツヤツヤこってりな材質は、他の樹種ではなかなか味わえません。
これこそが世界の銘木チーク！

拙ブログのタイトルは「本物の無垢木材」という冠を付けていますが、その理由は実はこれなんです。

木の事をまったく知らない若造時代、チークは焦げ茶色で黒檀は黒色。
そんな色のイメージで扱っていた銘木材が、実は着色されていたことを知った時のショックというものは・・・
黒檀を削って白かったときは、さすがに呆然としたのを思い出します。

え？そんなのアリなの？！と。

どれが偽物、ということを言っているのではなく自分の経験から、本当に求められている優良材を扱いたい！という思いがタイトルに込められているのです。

その優良材こそが、このチークです。
これこそ私が思う、チークの中のチーク。チークオブザ・！チーク

色の薄い部分や特徴的な木目の無い部分に着色や木目の上乗せをすることなく、無塗装を一皮むいた状態の蝋燭の様な質感を味わえるチーク。
近寄るだけで、チーク脂の香りに満たされるチーク。

ハリウッドセレブなどが、外構材としてチークの耐朽性をもとめて使用していると聞き及びますが、そんな贅沢な使い方が出来なくても、家具材としてはこれ以上にぴったりの物はなかなかありません。
昨年の「チ祭り」では、写真の300mm幅をそのままフローリングにするという、そんなお話でした。

もちろんそれも、この「これこそチーク！」という質感にほれ込んでもらってこそのお話でした。
今後百年、二百年と維持されるに違いない邸宅でしたから、チークたちも喜んだことと思います。

稀少な材ですが、数十年も前に製材され弊社に来ているからには、木材として活躍する場を設けたい。
そう思います。
沢山ある在庫、今なら吟味できますよ！

それとは対極的ですが、現在次の物件に向けてのオイル塗装を進めている「ネシアンチーク幅広150mmUNIフローリングプルミエグレード」も忘れてはなりません。
先とは全く異なって、森林認証を受けたサスティナブルなチーク！

植林によって維持されてきた限られた地域の森が原材料となるネシアンチーク。
写真はオイル塗装済ですが、それにしても深く美しいと思いませんか！？

白や薄い黄色っぽいものが多い植林チーク材。

それらとは全く異なる素材であるネシアンチーク。
しかも辺材がほぼない、赤身厳選グレード。
先のチークオブザ！・チークと比較すると中には若干目粗ではあるもの、枯渇の心配のないチークが存分に使うことが出来、その上質感も良いとなればおすすめしないわけにはいきません。

弊社では、どの樹種もそれぞれ用途や仕様場所によって、同一樹種でも異なった地域の物を提案したりしています。
普段、無垢フローリングでのチーク材はもっぱらこのネシアンチークのUNIプルミエグレードをお勧め。

おすすめしている理由はいくつかあります。
ネシアンチークには一枚物もラインナップしているのですが、わざわざUNIをおすすめするのはやはりこの質感です。

百聞は一見に如かずですので、ショールームにて実物を比較して頂くと非常によくわかるところですので、是非体感してもらいたいと思います。
天然林材と比較して、非常に軽んじられる植林材ですが、非常に秀逸な木材を産する吉野スギや吉野ヒノキも植林材。
そう考えると、腑に落ちるかと思います。

植林材が全て劣るわけではないと。

未だに業界に古い方はやはり、植林材は今一つ、という方がおられるのも事実。
偉そうに言う私も、本来はそんなクチです。
しかしながら、今一つ、な植林材は植えられただけのものが多く見られますし、原材料となる時も選別などの作業をされない場合が多いもの。
十把一絡げであつかわれるから。

そういったイメージから来る印象について、言われることも理解できるために是非、お客様自身が体験をして選んでもらいたいのです。
今ならば、サスティナブルなネシアンチークをチークオブザ!・チークとともに、比較してもらう事が可能です。

実は今、屋外デッキへとそのままつながるリビング床として、チークオブ　ザ！・チークを検討頂いています。
リビングの床がそのままつながったようにデッキへと延びる・・・

完成の妄想が止まりませんが、そこまで出なくても大切なおうちに自慢のできる本物のチーク材を・・・

あるうちに尊べ！
まさしくそのような気持ちのチーク材。
今ならまだ、間に合いますよ！

・チーク材の性質を示す、耐汚染性試験はこちらから！

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木ぃクン