2021年07月30日
一つが秀でるも混ざり優れるも、優劣無し ��
一定量が常時産出される場合は、利用に目途をたてやすいのが林業や木材業の仕組み。
しかしだからこそ、日本の木材が現在のウッドショックにおいても旺盛な需要にこたえにくいのも、その仕組みが一つの要因でもあると思います。
すぐに伐採できる状態ではないこと、容易に運び出せないこと、人手が急には増やせないこと、製材機があれば商品が出来るわけではないことなど。
これらと併せて、ある程度の規模で行う必要があるために、少量しか出せない地域や場所では生産コストを考えても、木材生産を急に担うことはできない。
スギやヒノキの単一樹種が造林されている場所が多いにもかかわらずその状態ですから、様々な樹種が多様にある山となると、その時点で何を目指せばいいのかわからなくなってしまう。
そこはブドウ、という決まった産物を目的としたワインづくりとは決定的に違うところ。
でも、だからこそブルゴーニュ パステトゥグランのような混植混醸ワインだけではなく、既定の樹種以外を樽に使用するというウィスキーや、個性豊かな柑橘類を香りづけに使った新しいクラフトジンなど、決まった利用だけではない方向性を考えるべきはまさに今だ、ということを酒造業界は教えてくれているのかもしれないと、一人ドキドキとしています。
よく、山や森林の多様性と言われますが、樹種や動植物の多様性という面ももちろんあると思うのですが、人が関わる山の場合は関わり方の多様性が重要だと考えています。
木材生産だけではない、もちろん伐採することが山に関わる全てでもないと思いますし、だからこそ伐る理由や利用も知っておくべきだと思います。
単一樹種の植林地では、用途がはっきりとしていたことでそこに向かっての生産を目的としていたはずですが、一つの利用方法を目指して秀でた部分を生み出すことだけではなく、様々な利用方法を併せて考えることが今の日本の山に必要になってくることなのかもしれません。
そんなことを考えた時、弊社がフィールドとして活動させてもらっている森林は非常に良い環境にあります。
それは、木材生産だけではなく樹種の多様性があるうえ、様々な取り組みをし多様な出口があるからです。
そして、その森林に弊社も含め若い世代が関わり続けられることが、何よりも大きなポイントです。
4年前に関わり始めた森林。
そこが、毎年はっきりと少しづつ変化を見せてくれる。
街の材木屋しかできない山との関わりを模索しながら、少量ではあるもののそこからの産物を頂いてきた数年。
樹木を伐採することでその場所は変わり始めます。
単純な木材利用ではないので、ほんの少しづつ伐っていくことで少しづつ変わっていく森林の変化を感じることができる関わり方。
人間が変えていくというのはおこがましい、自然が人間の後を自然の摂理をはたらかせていく過程。
4年前は歩く道の周辺は開けた状態であった場所も、数年ではっきりと樹木の成長が見えるようになりました。
大きな木を伐採させてもらった場所の周辺も、その切株を目視することができないほどに自然に育ってきています。
関わり始めた時から、森林の移り変わりやそこに対する想いも持って始めたことですが、それがはっきりと見える状態になってきていることに非常にやりがいを感じました。
自分が関わって大きく変わるということを期待しているのではありません。
しかし、伐採させてもらい利用する事だけで終わることなく、同じ山に関わり続けられることでもっと山の事を知り、街の事も伝え続けて自分にしかできない関わり方を模索していきたいと思っています。
弊社も決して一つに秀でているわけではありませんが、様々な人やいろんな森林と関わり混ざっていくことで、多くの利活用の出口づくりができるのではないかと思います。
それが私の役目なのではないかと考えています。
そんな話をワインでも飲みながら、山と街・木とワインの共通点とともにしっとりと話していける環境が作れればいいのになぁ・・・と思ってしまいますが、そう考えた時、同じように土からできる木をもとにしているワインと木材の関係には、流通や消費の点で遠からず共通するような課題があると感じてきたことが、現在のウッドショックにも通じているような気がします。
実は、数年前から感じていながら、うまく記事に出来なかった話題。
いままさに、危惧していた状況がやってきたように思う理由を、次回積年の想いとともにつづりたいと思います。
しかしだからこそ、日本の木材が現在のウッドショックにおいても旺盛な需要にこたえにくいのも、その仕組みが一つの要因でもあると思います。
すぐに伐採できる状態ではないこと、容易に運び出せないこと、人手が急には増やせないこと、製材機があれば商品が出来るわけではないことなど。
これらと併せて、ある程度の規模で行う必要があるために、少量しか出せない地域や場所では生産コストを考えても、木材生産を急に担うことはできない。
スギやヒノキの単一樹種が造林されている場所が多いにもかかわらずその状態ですから、様々な樹種が多様にある山となると、その時点で何を目指せばいいのかわからなくなってしまう。
そこはブドウ、という決まった産物を目的としたワインづくりとは決定的に違うところ。
でも、だからこそブルゴーニュ パステトゥグランのような混植混醸ワインだけではなく、既定の樹種以外を樽に使用するというウィスキーや、個性豊かな柑橘類を香りづけに使った新しいクラフトジンなど、決まった利用だけではない方向性を考えるべきはまさに今だ、ということを酒造業界は教えてくれているのかもしれないと、一人ドキドキとしています。
よく、山や森林の多様性と言われますが、樹種や動植物の多様性という面ももちろんあると思うのですが、人が関わる山の場合は関わり方の多様性が重要だと考えています。
木材生産だけではない、もちろん伐採することが山に関わる全てでもないと思いますし、だからこそ伐る理由や利用も知っておくべきだと思います。
単一樹種の植林地では、用途がはっきりとしていたことでそこに向かっての生産を目的としていたはずですが、一つの利用方法を目指して秀でた部分を生み出すことだけではなく、様々な利用方法を併せて考えることが今の日本の山に必要になってくることなのかもしれません。
そんなことを考えた時、弊社がフィールドとして活動させてもらっている森林は非常に良い環境にあります。
それは、木材生産だけではなく樹種の多様性があるうえ、様々な取り組みをし多様な出口があるからです。
そして、その森林に弊社も含め若い世代が関わり続けられることが、何よりも大きなポイントです。
4年前に関わり始めた森林。
そこが、毎年はっきりと少しづつ変化を見せてくれる。
街の材木屋しかできない山との関わりを模索しながら、少量ではあるもののそこからの産物を頂いてきた数年。
樹木を伐採することでその場所は変わり始めます。
単純な木材利用ではないので、ほんの少しづつ伐っていくことで少しづつ変わっていく森林の変化を感じることができる関わり方。
人間が変えていくというのはおこがましい、自然が人間の後を自然の摂理をはたらかせていく過程。
4年前は歩く道の周辺は開けた状態であった場所も、数年ではっきりと樹木の成長が見えるようになりました。
大きな木を伐採させてもらった場所の周辺も、その切株を目視することができないほどに自然に育ってきています。
関わり始めた時から、森林の移り変わりやそこに対する想いも持って始めたことですが、それがはっきりと見える状態になってきていることに非常にやりがいを感じました。
自分が関わって大きく変わるということを期待しているのではありません。
しかし、伐採させてもらい利用する事だけで終わることなく、同じ山に関わり続けられることでもっと山の事を知り、街の事も伝え続けて自分にしかできない関わり方を模索していきたいと思っています。
弊社も決して一つに秀でているわけではありませんが、様々な人やいろんな森林と関わり混ざっていくことで、多くの利活用の出口づくりができるのではないかと思います。
それが私の役目なのではないかと考えています。
そんな話をワインでも飲みながら、山と街・木とワインの共通点とともにしっとりと話していける環境が作れればいいのになぁ・・・と思ってしまいますが、そう考えた時、同じように土からできる木をもとにしているワインと木材の関係には、流通や消費の点で遠からず共通するような課題があると感じてきたことが、現在のウッドショックにも通じているような気がします。
実は、数年前から感じていながら、うまく記事に出来なかった話題。
いままさに、危惧していた状況がやってきたように思う理由を、次回積年の想いとともにつづりたいと思います。
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