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2016年09月

さぁ勇気を振り絞れ、俺! 280mの恐怖 〜大古井の千本カツラ(桂) 入山の試練編〜

おそろしい、本当に怖ろしい・・・

以前に記事にて紹介した「胎金寺山口の天狗杉奥の天狗杉」を見てもらうとわかるように、巨樹に会いに行くにはしばしばそこそこ、人のいない山中に足を踏み入れる必要があります。

胎金寺山口の天狗杉9

皆さんのイメージでは、木というものは山に生えているので当然、木を見に行くには山の中!という概念でしょうが、巨樹というのは実は山中より町中のほうが多く存在しています。
社寺の境内で大切にされている場合や個人の所有物で伐採をまぬかれた場合、伝承によって受け継がれている場合、いろいろありますが巨樹巡りで会うことのできる多くは、町中やもしくは人里の近くに位置しているために、車で行く若しくは人の気配を感じることができる場所にあるものです。

しかぁ〜し!!!!!!

中には、近世に巨樹巨木の詳細調査の折に発見された、もしくは昔から守られている山の神様のような存在の巨樹が山中にあります。
それらに出会うには少々、もしくはかなりの登山を要する場合があります。

常瀧寺の大公孫樹3
(雪道を登り、この先のがけ崩れにおそれおののくこともあるのです・・・)

むぅう〜・・・前置きが長くなりましたが、兎に角「山」へ入る必要があるのです。
そして、材木屋で木が好きで、もちろん山も好きな私ですが一人で山へ入るのは、メッチャクチャ嫌です。
その理由は、前出の「胎金寺山口の・・・」と「巨大株杉群」の記事をご覧になれば一目瞭然ですが、もう一度言いましょう!

フフフ・・・
クマとハチとヘビとそのほか、野生動物全般が怖い!!!のです。

こいつ、ビビりやなぁ。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。
笑いたければ笑うがいいさ(汗)。
そんなの、少し山に入るくらいわけないかもしれない。でも、自然は決して侮ってはいけません。
自分が軽率な行動をとったことによって、家族にもその他にも迷惑をかけることもある。
だから、ビビりと言われようが怖いんです(まぁ、ちょっといいわけか・・・)

株杉 13


しかし、しかし!!
280m先(ちゃんと明示されている)には、お目当てとなる堂々たる巨樹が存在する。
しかもネットの時代(その表現すら時代遅れ・・・)、ほかの巨樹探訪者の方が写真を掲載されているのを見れば、逢いに行きたくなるにきまってる!!!

そんな衝動とビビる体の相反する状態を何とか行動に移し、今回は山中の桂に逢いに行くのです。
いや、山に従事されている方には「山中」というにはおこがましいくらいの、「これより280m」という文字通りの道路からの距離なので、ただのビビりの弱音なのですが、事前検索した巨木サイトに「ハチ・クマとの遭遇に要注意!」と、ハチは黄色、クマは黒色で注意書きをされると、もう卒倒寸前。

万が一、ハチに遭遇したら!と夏にも関わらず薄手の長袖を着込み(これが後に功を奏することになる・・・)、もしもクマに遭遇したらこれを投げ込もう!と、自身の昼食用に購入していたサンドイッチをポシェットに差し込み(これはちゃんと自分の胃におさまった・・・)、いざ、たかだか280m先の巨樹を目指す腰抜け巨樹マニア材木屋。
たどり着けるのか、いや、クマには遭遇しないのか?!
怖いですねぇ、緊張しますねぇ・・・

それでは、続きは次回ですよぉ〜。

大古井の千本桂5


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外出が続いてしまいます(汗)


さて、有難いことに10月は業務が大変込み合っています。
そんな時期に限って、担当は外出が多くなります。

外出といっても遊んでいるわけではありません。(遊び心をもって仕事をしている場合はあるけれど・・・・・)
訪問の約束をしているところや、私が担当の現場が特に多いこと、そしてお問い合わせいただいていた事が一度にすすむこと。

そんな理由ですが、兎に角会社にいられる時間が限られてきますゆえ、自動的にショールームの受付も枠が狭くなってまいります。
出張などもあり、10月1日と2日、それに8日から13日まで、そして29日と30日が不在の予定です。

皆様も予定があるところ大変恐縮ではありますが、不在の折に頂いたお問い合わせなどに関してはできる限り早く回答させていただきますので、順次お待ちただきますようにお願いいたします。
また、ショールームに関しては確認のメールかお電話をいただければ再度ご連絡差し上げます。
予定がかぶり過ぎていないか心配な位ですが、すぐにやってくるであろう年末に向けてスパートをかける事にします。

出張

(決してこんなところばかり行くわけではありません。決して・・・)



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その足の痛み、もしかして・・・無垢の木じゃないからかも・・・

ニッチな分野で面白い商品をヒットさせる●林製薬さんみたいなお題にしてみましたがいかがです?!


さて私、材木屋ですがベニヤ板や合板のフローリングも販売しています。
材木屋さんって、みなさん一般的に持たれているイメージよりも多岐にわたる業務をされていて、木材がメインのお仕事であるところは現在はかえって少なくなっています。

弊社も木材だけではなく、様々な建材を販売していますが、「だからこそわかること」はとっても多いのです。
何がわかるかって?!
それは、木材の良さ、です。

いまさら材木屋が何を言ってんねん!!と思われるかもしれませんが、無垢の木材一筋!では知りえないことも、建材も扱っていると色々とわかるもんなんですよ。
たとえば、ピカピカはとっても疲れる、とかね・・・・・

床3
(数百回の摩耗試験に耐える、ぴかぴかカチカチ超硬化塗装にもへこみがつく。床ってそんなもの・・・)

以前から、「台所に立っていると足が痛い」とか「使い過ぎでもないけど家の中にいると足が疲れる」という声を聞いています。
そして、自分でも感じてきました。
ピカピカに完成した住宅の完成内覧会当日。
納材者として、おうちの説明をさせてもらったりするために朝から夕方まで立ったり歩いたりの繰り返しなのですが、夕方になると「足の芯が痛い」というか、骨が疲れるというか、そんな痛みを何度も経験してきました。

しかし、それが無垢フローリングのおうちだとどうでしょう・・・
やはり、感覚が全く違います・・・・・・と思います・・・・
もちろん、実験でもすれば数値が出てもっともわかりやすいのですが、今回はそんな話ではありません。
感覚的な話です。
私は現在も無垢の木の家に住んでいますし、実家ももちろん無垢の木でした。
だから、少し違和感を感じます。
堅い、というか冷たさから来る硬質感というか。
それが足に伝わるのだと思っています。

おさらいです。
無垢の木材の細胞はこんな感じ。

ほんまでっか 3


無数のストローの連結の様な状態で構成されています。
木の弾力性やしなやかさなど、様々な特徴はこの細胞組織からきています。
そして、足に柔らかさを感じ、温かさを感じるのもこの細胞のおかげ。
この細胞が若干ながら衝撃を吸収することで和らげてくれているのです。

理論はわかるも、目に見えない世界だけに信じ難いところもあるけれどそんな理由です。
信じ難いけども、これにピカピカでカチカチの塗装を施したベニヤ板を想像してみましょう。
何百回とこすられる摩耗試験もクリアするほどカチンカチンの表面硬度をもつベニヤ板(のフローリング・・・)です。
その光り具合をみただけで、クッション性は感じにくいなぁ・・・

気持ちの問題?!
ではなくて、木材って感覚に訴えるもの、そして感じてこそ良さのわかるもの。
数値や見た目ではありません。
だから、敢えて表面硬度の比較なんてしません。
感覚です。
そりゃ、これだけボコボコキズだらけになるんだから、かなりの衝撃などを吸収してくれてるんですよ、木材は!うんうん。

床2

その足の痛み、もしかして!!
となる前に、無垢のフローリングの検討をしてみましょう。
家で立っているのが辛くなる前に・・・・・


詳しくは↓まで!!

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情熱は販売の瞬間だけにあらず 3

今回とりあげた新聞記事の話題は、往年の名車を展示するモーターショーのようなイベントについてです。

情熱3

往年の名車を展示し、それとともに「基本理念を受け継いだ」最新モデルを並べ、その原点を感じてもらうという趣旨のよう。
その中の一つの記事が先のロードスターの内容だったのですが、モーターショーなので名車はほかにも展示されている様子。

その中でも一層誇らしげに感じるのはやはり日産自動車でしょう。

情熱1


いわずとしれた「スカイラインシリーズとGT-R」の展示です。
世界には、現在でも基本フォルムと駆動方式などの基本メカニズムを守りながらモデルチェンジをし、現在でも一線級の性能を発揮するポルシェというメーカーがありますが、そのポルシェとのレースでの逸話が語り草になるのがこの車。

生き残りの厳しい時代で、同一モデル(スカイラインの名前は外れるも)が今も生産されるというのは日本では珍しいケースでしょう。
(クラウンやカローラも含めて・・・)

今の日本では、長く乗り続けると税金が高額になっていくし、部品の供給はなくなってメンテナンスしにくくなるし、営業さんはしきりに新車を進めてくる。
気に入って愛着を持っている人に対しては逆効果なのに。

いや、住宅業界も少し前まではそうだったのかも。
今でこそ、リフォーム・・・いや、リノベーションという言葉がうけて、改装工事が広く浸透し始めていますが、永い間、日本はスクラップアンドビルドを問題視されてきましたから、環境としては似ているのかも。

後日談にて、今回私の家族の車はすぐに次の乗り手が見つかったそうで、スクラップは免れたようですが、自分の子供を嫁に出す、なんて言葉は男の子しかいない私には気持ちもわからないところかもしれませんが、そんな気持ちに似ているのかなぁ、とどこか淋しくなったのは忘れることがないでしょう。


車も木の家も、愛着を持って時間をともにしてこそお互いに幸せな時間を過ごせるもの。
ただの移動手段である車、見た目がピカピカであれば美しい住宅。
それだけではない何か、を人生の中に見つけられるのも幸せなんじゃないかと一人考えていました。

一台の愛車との別れから様々なことを考えたこの数日。
私が販売する木材にも、情熱を持ち続けられる出会いを心掛けたいと思います。
元気で過ごせよ、17年の愛車!!

情熱5

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情熱は販売の瞬間だけにあらず 2

今までずっとそこにあった愛車でも、引き渡ししてしまえばただの下取り車として連れて行かれてしまいます(涙)
何でも愛着を持って長く使うタイプの私ですので、使い続けていたものを手放す瞬間は悲しいものです。

今回手放す原因の一つとなった部品供給ができなくなること。
それは、私たち建築業界の中でも問題の一つで、いくらお客様が大切にされてきた住宅設備でも、10年もすると部品供給できなくなり、修理が難しくなります。
その時には、取り替えるしかない、という結論になってしまうこともあるのですが、実は、車の場合は限られた一部車種ではメーカー自身が、同じ車に乗り続けられるように部品交換や純正塗装の塗り直し、シートなどの表皮の貼り替えなどを行っているものもあります。

もちろん、想像どおり高級車においてのセレクトメニューであり、普通にもう一台車が買える以上の金額をかけて行うものなので、非現実的といわれるかもしれませんが、このメニューが用意されている車種(日本で7000台ほどがデリバリーされている)のオーナーさんの中には、「スペアのボディー」を1つないし2つもっている方もおられます。
意味わかります?!スペアボディ−です。
つまり、エンジンもタイヤも何も部品のついていない状態の同じ車を持っているということです。
これでも意図が見えてこないでしょうか。
つまりは、部品としてあるものは交換できる。
しかし、ボディーその物は交換部品の様に用意されていないので、ボディーが老朽化した時に、交換するスペアが必要だ、という考え。

言葉の並びは理解できるとはいえ、動かないどころかがらんどうの金属の塊をただただ保管されているのです!!
すごくないですか?!もう一般的にはついていけませんよね。

それを聞いた時、さすがに私もビックリしましたがそんな人もいるんです。
本題に戻って新聞記事です。
スペアボディー、とまではいきませんが、あのマツダ自動車が1989年に発売した人気車種「(ユーノス)ロードスター」を、オーナーが維持し続けられるように、初代モデルを有償で復元するサービスを開始するというのです。
先にあげた高級車の特別メニューに似たサービスだろうと思われます。

情熱2

ロードスター。
車をあまりご存じない方でも、そのフォルムは見ればわかるのではないでしょうか。
たしか、世界で最も売れたオープンカーだったような気がします。
だから、根強いファンの為に今回の企画をしたようです。

情熱4


これです!
これなのです。
メーカーが情熱を込めて製作した車を、ファンが乗り手が情熱を持って使い続ける。
それが本当の良い車であって、喜びなのだと私は思います。
マツダ自動車あっぱれ!
販売当初のカタログにはよさげな文句と、カッコいい、もしくはエレガントなコマーシャルが流れるものの、モデルが更新されるとやはり型落ち。

しかし、それでも愛着を持つのがファンであり、名車!
そんな車を残してもらうためには、やはり部品供給は欠かせません。
車といえどもメーカーにとっては売り上げを担う「商品」ですから、上手な販売戦略とコマーシャルメッセージで購買意欲を掻き立てる必要があるのは言うまでもないですが、本当にそこにほれ込んで、愛着を感じられる車も多くあります。

情熱7

だから、少なくとも売り出しのための「掴み文句」だけでは終わってほしくないのがファンの心理。
自分の車は今でも当初の輝きを失っていない、いや、自分との時間でますます魅力を増している!
そう感じている人もたくさんいるはずです。
そんな部分は、工業製品といえども木と共通する部分なのかもしれないと勝手に思っています。

スピリットを貫いてくれていればそれでいいんです。
別に購入特典のナビゲーションシステムがほしくて車を選んでいるわけではないんです。
少なくとも、スピリットを大切にするユーザーは・・・


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情熱は販売の瞬間だけにあらず 1

残念ながらもう過ぎてしまってはいるのだけれど、いまさらながらどうしても書きたくなって書いていきますが、完全にいつもの「木」とは関係のない個人的な想いを残す記事なので、興味のある方のみ以下おつきあいください。
(本当は、共有したいんだけど・・・)

少し前の新聞に、懐かしい車の写真が載っていました。
懐かしいといっても、一般的に旧車と言われるほど昔のものから、少し前に爆発的人気だったものまでさまざまですが、ちょうどタイミングよく、共感したところがあるのでした。

実は最近、私の家族が車を一台乗り換えました。
17年も乗った車です。
普通に考えれば乗り換えるにしても遅すぎるくらいだと思われるでしょうが、とっても愛着のあったその車は、17年経っても、一つの魅力も失っていませんでしたし、故障なんてしませんでしたから、乗り換える理由はないはずだったのです。
とはいえ、17年の間に身の回りの環境は変化していきますので、愛着があっても乗り換えざるを得ないことも生じるのが、これまた事実。
やむなき理由で乗り換えになるわけですが、何度も言うように、17年も乗っている車は普通ではいくらかの金額をつけての下取りなどしてくれませんよね。
大切に、そして故障もなく乗ってきたのに、ディーラーさんには「値段はつきませんねぇ・・・まぁ、無理やりつけるとすれば1万円くらいが限度ですね。」と言われる始末。

情熱6

しかしながら、その車はちょっと一般の車とは違う車です。
まぁいうところの特別仕様というか、そんなグレードです。そのために、現在でも中古車市場では新車価格の半額ほどで取引されているほどだといえば、想像できるでしょうか。
そんな車が、某ディラーさんの営業さんには時代遅れのポンコツとしか映らない、というより、下取りマニュアルにそえば、そんな古い車の価値は見いだせなかったのでしょうか。
それで1万円です。

どうして?!中古車市場もこんなに値段がついているのに?!
いや、本当はその提示値段よりも、それ位にしか見てくれずにせっせと新車の営業をしてくる態度に、とても残念な気持ちになるのです。
どれだけ愛着があるか、なぜ17年も乗っていたのか。いや、乗り続けることができたのか。
そのあたりを汲んでほしいわけです。
本当は、もう一度リフレッシュして私が維持したいくらいなのですが、経済的な問題と、それ以上に部品供給が終わっているものが多く、乗り続けることが困難になってくるという、「古いものは早く買い替えてしまわないと損」、という消費大国日本の暗黙のルールにのっとっている中では、維持が困難な現状では手放すしかなく・・・・

情熱5

こんなに情熱を持っていたとしても、お別れの日はすぐにやってくるのです。


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え?ウッドライフアドバイザー?

前回、言い訳しておいてよかった・・・
本当に出張前後はどうしても仕事追いつかなくなるので、記事アップロードがおそくなってしまいます。すみません。


さて最近、弊社事務所に一枚のファックスが届きました。

そこには、初耳な資格の名前が大きく書かれていました。
なぬ?!ウッドライフアドバイザー?!

ウッドライフ・・・3


なんじゃ、それ?!

そう思っていると、ちょっと怪しいメールアドレスから、同じくウッドライフアドバイザーを取得しませんか?!という案内までくるではないですか・・・・
ちょっと驚き、というよりこうなったら怖くなります。
これだから、ネット時代のビッグデータはおそろしいです。
どこからともなく、私が木材関係者であり木に興味があり、関係する資格を取得していることがわかり(公開していますしね・・・)、見ず知らずのアドレスからメール勧誘があるのです!
信じられる情報なのかどうか、わからなくなります。

しかし、ファックスの方は弊社取引先のかなり大きな企業からの勧誘なので信用性は高いのですが、不審なメールまで来るとちょっとどんなものか見てみないと不安です。

本当は、木のある生活のアドバイザーか・・・そりゃ、材木屋としては取得しとかなければ・・・・となるところですが、ネット検索してみると、なんかちょっとイメージと違うみたい。
日々、木のある生活をとりいれてもらいたいと思い、無垢フローリングや木材製品、木工材料などを紹介していますが、20年以上木材に携わっていてもまだまだわからないこともあるし、うまく説明できないところもあるのですが、この資格の受講時間はなんと2時間+試験30分。
おぉ、そんなに早く取得できるのね。

ホームページにて詳しくみてみると、「木を知り伝える資格」とある。

ウッドライフ・・・1


なるほど、木に触れる機会が少なく身の回りで木の事を知る機会も少ない状況を変えるために、木を学びその良さを伝える人をふやそうということなのね。
それはどんどん増やしてもらいましょう。

しかし!!有資格者として多くの人が木の事を語るのは良い事ですが、その反面心配なこともあります。

それは、イメージだけの流布と安易な啓発によって、木や木材の事が正しく伝わらなくなることです。
単純な意味での「間伐材」や「森林率」、「使われない国産材」は木材への興味をひくには大きな役割を果たしたと思いますが、「間伐材=捨ててしまうものだから安い」、「森林率=木は有り余っている」、「国産材=安い外材のせいで使われないで残っている」という、単純な回答を生み出し、誤解を含むイメージすら持たれる場合もあります。

今、国策もあり「木や森林」というのは大きなキーワードで、イメージ戦略やブランド戦略に活用されているように思います。
木の事を少しでも掲げていると、環境に配慮しているような良いイメージ。
住宅にしても、「天然素材」と「木」や「無垢」という言葉は、チラシや広告の常用漢字になっているとすら感じます。。
イメージ戦略ですから、方法としては間違ってはいないのですが木を愛する材木屋としては、イメージアップの為だけに木や森という言葉を利用しすぎないでほしいのが正直なところ。
本当は、木や森林には伝えたいもっと大変な状況があり様々な問題があるのです。

平易にうまく伝えられませんが、そんなに木材が優れていてよいものならば、なぜこんなにあらゆる物の流布が進んだ今も利用が進まないものがあるのか?!
建築業界に限っても、なぜ建築材料メーカーは印刷シートや塗料で固めた木質材料ばかりを開発するのだろう?!
いや、建築に限らず以前は木や森からの産物であった「無垢なるもの」が、代替材料になってしまったのは何故だろう。
それは無垢の木材では、様々な問題(と思われている部分)があるからだ、と私は感じます。もちろん、木材よりも一部の性能的に優れているものがたくさんあるからです。

割れない、色が変わらない、加工がし易い、同じ品質のものがいつでも作れる、しかも安い・・・・・

実体験です。
家にいる間中ずっと触れているフローリングですら、無垢の木材を「傷がつく、汚れる、隙間がすく」と敬遠されるのです。
そこだけは、無垢の木材で・・・と思う部分までです。

もちろん、木は建築の為だけにあるものではありません。
だから、様々な活用可能性がありますが、やはり多くは建築や住宅内部にウェイトが大きくなるでしょう。

果たして、テキストをダウンロードして講習動画を視聴すること(手元の案内は2時間講習)で、どこまで「木の専門家」になりえるのだろうか。

おそらく多くの方が受講されるに違いない。
木のプロである材木屋さんが、「資格」に水をあけられることの無いように、さらに木の事を勉強しておかなくてはならないですな。
もしかしたら、木の事を話すことができない材木屋さんは、ウッドライフアドバイザーさんにおいてけぼり、になるかもしれませんよ・・・

ウッドライフ・・・2


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