戸田先生の出張授業 お礼という名の最終評価に目はにじみ・・・
好評のうちに幕を閉じた(と勝手に思っていた)戸田先生の出張木の授業ですが、時間が経つほどにやっぱり「自己満足でおわってしまっていないか?!」と若干の心配が出てくるのはやはり未熟な証拠・・・
そうやって色々と思い返していたわけですが先日、その私の心配を払拭してくれる宝物(あえてそう呼びます。)が届きました。
中身はこれです。
手造りで表紙をつけて、中には児童一人一人からの御礼状が入れられていました。
色を塗ってくれていたり、2年生とは思えない様な綺麗な字で書いてくれていたり、中には想いが多すぎてか接続詞がちょっとおかしくなっていたりするものもあるんですが、大半は「ありがとう」、「たのしかった」や、木が好きになりました、といった内容の物で、気にかけていた私を安心させるには十分すぎるものでした。
そしてみんな小学校2年生だというのに、私の仕事が忙しいのに用意してくれて・・・とか、たくさん作ってもらって・・・という「ありがとう」の気遣いをくれていたことがとても心に嬉しく感じました。
中には、「戸田先生は天才ですね!」っていうのもあって、嬉しいようなもっと頑張らないといけない様な、有難い御礼状でした。
授業当日は、もちろん木のいろいろな事を伝えるのが目的ではあったのですが、大人が何かの目的(たとえば森林環境や木材普及)で集まるものとは違い、自然と自分から興味を持ってもらえるようにすることが最初の課題だったので、それをクリアーできたことと用語だらけになりがちな木材の世界を、なんとか平易に伝えられたと感じました。
児童の集合した体育館での挨拶でも話しましたが、私が教えるばかりではなく、私も2年生の表情や口をついて出てくる素直な感想を聞く事で、大人では見えない木の世界を知りたいと思っていたことも実現でき、私からも「ありがとう」という気持ちでいっぱいなのです。
日々の業務としては、必ずしも毎回木を届けて喜んでいただけるとは限らない(建築現場で仕事をしていて木を見て毎回喜ぶことは無い)為に、丸太を見て驚く様や色々な木を見て触って歓声の上がる様子は、やっぱり木は感じてもらわないと伝わらないと改めて思った今回の授業。
たくさんの元気をもらいました。
はじめは100名をゆうに超える数の児童が手書きしてくれた「御礼状」を、笑顔で一つ一つめくっていた私でしたが、次々と出てくる労いの言葉や「がんばってください」、「戸田先生のじゅぎょうをわすれません」といった文字に、自分では意識していなかった何かが、瞼のダムを押し開き目の前の文字をどんどん滲ませていきます。
あぁ、そうか。本当の意味で感じるってこういうことか。
ただ感覚で知るのではなく、やっぱり人の心を動かしてこそ「感じる」ということなんだ・・・と、最後に児童に教えられた様な気がしました。
そう、これが私の原動力。
木を伝えることって素晴らしい。
私もまだまだ発展途上。
また学校にきてください、その言葉を胸に更に木の道を歩んでいきますよ。
2年生のみんな、ありがとう。
戸田先生も、みんなとの授業の事は忘れません。
まとめでお話した様な、個性豊かな人間になってくださいね。また会える日を楽しみに・・・・