2013年09月30日
木は薬にもなる ではこれに効く木は?!
みなさん、お久しぶりです。
今年2回目の更新遅れをやらかしてしまいました・・・・
その理由は後ほど・・・
日本に住んでいると、後々は「日本人だからこそ気がつかない事」に気づくことになる、木のものに囲まれているという有難さ。
もちろん、公園神社の樹木や山々の木々から木材として流通し住宅になるもの、加工されて木工品となり生活の中で活躍するもの、はたまた脚光を浴びるデザイン家具となるものなど、木は日本人の中で古くから大変親しまれてきました。
近年は木材製品が減った、と言われながらも啓発活動やその良さを実感した方たちによって、少しづつまた手にすることのできる機会が増えてきた様にも思います。
しかし、道具や材料としてだけが木の利用方ではありません。
意外と知られていない木材の利用法。
それは「薬」です。
薬草という言葉は耳にする事がありますが、薬木とはきかないですよね。
そういった言い回しが無い事もあまり知られない要因の一つなのか、いや、大きな木材を加工して作るわけではないから、薬木という言い回しが適当でないからなのかは定かではないですが、影では木の持つ薬効が古くから人々に利用されてきた経緯がありますので、紹介してみましょう。
薬として利用されてきた木材として思い当たるものは様々あるのですが、印象深かったのはリグナムバイタ。
そう、あの商業材中で世界で最も重いとされるリグナムバイタです。
木材の色や木目、重さなどに興味を持ち始めると必ず初めに行きつくのが、世界で最も重い木と軽い木。
重い木は、商業材として流通している材の中ではリグナムバイタが一番で、その名前から想像できる通り(?!)、薄い板材でも子どもではもちあがらない位のものもあるほどの重量で驚かれますが、そのリグナムバイタを調べていくと見つかるのがその薬効。
もともと、リグナムバイタという名前自体が「生命の木」なる意味合いの木材で、
1508年、欧州の医者が難病の特効薬として紹介したことから、約2世紀にわたり高額で取引されたという記録があるそうですが、その効能が果たして本当だったのか、それともその名前から信じられたものだったのかは分かりませんが、それほど期待されていたということでしょうね。
木材は色々なロマンチックな話をもっていたりするものですが、こちらはえらく現実的で夢がありませんが、それほど珍重されたという記録でしょう。
日本で見てみると、こちらは木材も薬効も意外と知られていない「キハダ」があります。
キハダの木は、良材だととても落ち着いた深い灰茶褐色といいますか、良い色をしていますし、ケヤキなどと同じ環孔材であるその木目もとても美しく、細工物などにも利用されるシブい木材ですが、いかんせん、建築材としての利用が少ないということもあり、その名はあまり知られていません。
そんなキハダ、皮をむいてみると鮮やかな黄色をしています。
黄色の染料とされるほどの鮮やかさを持つこの樹種は、有名な漢方薬「陀羅尼助」の原材料として知られています。
もしかすると、木材よりもそちらの用途の方が有名なのかもしれません。
内樹皮を乾燥させて作るその薬は、整腸効果があり胃腸薬として使われているほか、強い抗菌作用があり、様々な病原菌に抵抗する力があるそうです。
そんな木材のなかで、これに効く特効薬はないもんだろうか・・・
驚かせてすみません。
これが記事更新を妨げた理由の一つ、手足口病です。
子どもが多くかかる病気だそうですが、大人は重症化しやすいらしく、私の場合は疲れと風邪と相まって、「脳炎にかかるよ!すぐ休んで!」と脅かしのような釘を刺されるほどに重症だったようで、手も足も痺れと傷みで歩けない触れないという状態が続いていました。
特効薬のないらしいこの病気、効く木はないものだろうか?!
まだまだ様々な可能性のありそうな木材のことです、もしかするとこれに効く薬効もあるのかもしれませんが、もしかするとこの辺で少し休め、という暗示かもしれないな・・・と感じ、少しの間お休みをもらっていた次第。
さて、少しずつ回復していますので、好きな木材の香りでもかいでリフレッシュしてまた明日から頑張ることにしましょう。
皆さんは元気になる薬、持っていますか?