空を見上げて
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2013年09月

木は薬にもなる  ではこれに効く木は?!


みなさん、お久しぶりです。
今年2回目の更新遅れをやらかしてしまいました・・・・
その理由は後ほど・・・


日本に住んでいると、後々は「日本人だからこそ気がつかない事」に気づくことになる、木のものに囲まれているという有難さ。
もちろん、公園神社の樹木や山々の木々から木材として流通し住宅になるもの、加工されて木工品となり生活の中で活躍するもの、はたまた脚光を浴びるデザイン家具となるものなど、木は日本人の中で古くから大変親しまれてきました。
近年は木材製品が減った、と言われながらも啓発活動やその良さを実感した方たちによって、少しづつまた手にすることのできる機会が増えてきた様にも思います。

しかし、道具や材料としてだけが木の利用方ではありません。

意外と知られていない木材の利用法。
それは「薬」です。

薬草という言葉は耳にする事がありますが、薬木とはきかないですよね。
そういった言い回しが無い事もあまり知られない要因の一つなのか、いや、大きな木材を加工して作るわけではないから、薬木という言い回しが適当でないからなのかは定かではないですが、影では木の持つ薬効が古くから人々に利用されてきた経緯がありますので、紹介してみましょう。


薬として利用されてきた木材として思い当たるものは様々あるのですが、印象深かったのはリグナムバイタ

金具不使用リグナムバイタ木製名刺ケース(名刺入れ)

そう、あの商業材中で世界で最も重いとされるリグナムバイタです。
木材の色や木目、重さなどに興味を持ち始めると必ず初めに行きつくのが、世界で最も重い木と軽い木。
重い木は、商業材として流通している材の中ではリグナムバイタが一番で、その名前から想像できる通り(?!)、薄い板材でも子どもではもちあがらない位のものもあるほどの重量で驚かれますが、そのリグナムバイタを調べていくと見つかるのがその薬効。

もともと、リグナムバイタという名前自体が「生命の木」なる意味合いの木材で、
1508年、欧州の医者が難病の特効薬として紹介したことから、約2世紀にわたり高額で取引されたという記録があるそうですが、その効能が果たして本当だったのか、それともその名前から信じられたものだったのかは分かりませんが、それほど期待されていたということでしょうね。

木材は色々なロマンチックな話をもっていたりするものですが、こちらはえらく現実的で夢がありませんが、それほど珍重されたという記録でしょう。

日本で見てみると、こちらは木材も薬効も意外と知られていない「キハダ」があります。
キハダの木は、良材だととても落ち着いた深い灰茶褐色といいますか、良い色をしていますし、ケヤキなどと同じ環孔材であるその木目もとても美しく、細工物などにも利用されるシブい木材ですが、いかんせん、建築材としての利用が少ないということもあり、その名はあまり知られていません。

そんなキハダ、皮をむいてみると鮮やかな黄色をしています。

キハダの黄色

黄色の染料とされるほどの鮮やかさを持つこの樹種は、有名な漢方薬「陀羅尼助」の原材料として知られています。
もしかすると、木材よりもそちらの用途の方が有名なのかもしれません。
内樹皮を乾燥させて作るその薬は、整腸効果があり胃腸薬として使われているほか、強い抗菌作用があり、様々な病原菌に抵抗する力があるそうです。


そんな木材のなかで、これに効く特効薬はないもんだろうか・・・

少しはましになったけど・・・

驚かせてすみません。
これが記事更新を妨げた理由の一つ、手足口病です。
子どもが多くかかる病気だそうですが、大人は重症化しやすいらしく、私の場合は疲れと風邪と相まって、「脳炎にかかるよ!すぐ休んで!」と脅かしのような釘を刺されるほどに重症だったようで、手も足も痺れと傷みで歩けない触れないという状態が続いていました。
特効薬のないらしいこの病気、効く木はないものだろうか?!
まだまだ様々な可能性のありそうな木材のことです、もしかするとこれに効く薬効もあるのかもしれませんが、もしかするとこの辺で少し休め、という暗示かもしれないな・・・と感じ、少しの間お休みをもらっていた次第。

さて、少しずつ回復していますので、好きな木材の香りでもかいでリフレッシュしてまた明日から頑張ることにしましょう。
皆さんは元気になる薬、持っていますか?



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週末からのご案内


いつもいつも、この日にちの経つスピードの早さには驚かされますがもう9月も終盤にさしかかってきました。
10月になるともう後はすごいスピードで過ぎ去っていくのは目に見えているのですが、なかなか時間を有効に使えていないのは進歩していないからなのか、学習が足りないのか・・・

ただでさえ早く感じる秋のこの時期ですが、それに輪をかけるように今週末22日から25日まで担当が留守にします。
そのため、その間に頂いたお問い合わせや質問などのお答えは戻り次第順次取り掛かりますが、お時間を頂戴することご了承くださいませ。
また、期間中はショールームをご案内することができませんので、ご注意下さい。
お話進行中のお客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒お許し下さい。

それでは、よろしくお願いいたします。

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そんなもんなの?人の感覚 〜ブショネ〜


無垢の木材が好きな方は、木の持つ素晴らしさを感覚で感じることが出来る人間も素晴らしいものだと分かると思います。
無垢のフローリングのように、他の素材とは明らかに異なる足触りが与える温かさや安心感、木目が見えることによる視覚的な柔らかさや落ち着き、ヒノキなどに代表される良い芳香を持った木材の癒し効果や防虫効果、その他細胞を持つ素材である木材の適度な遮音性など、様々な部分で人の感覚に心地よさを感じさせてくれます。

またそれは素材だけではなく、木製品全般にいえることでもあり、生活雑貨や家具も同じこと。
いや、そんなにたいそうなものではなく、もっと小さな部分にも言えること。
たとえば、何気なく利用されている「コルク栓」。

ワイン 2

ワインやブランデーなどの栓として古くから使われているコルク栓は、実はコルク樫という、木の皮と木質部の間の部分から作られています。
通常の木製品というと木の木質部分から作られることが一般的だと思いますが、コルクは皆さん知っての通りあの弾力性のある素材が、木質部と樹皮の間から採取されています。

私は専らワインでお世話になっているコルク栓ですが、コルク栓の優れているところは、密閉性を保ちながらもワインなどの内容物の熟成に必要な若干の通気性も保てる、ということでしょうか。
とても優れた木製品の一つです。

高級ワインを開けると、そのコルクの長さに驚くことがありますが、ワインに必要な熟成期間によって、コルク栓の長さや材質を決めているようですが、マニアになるとそのあたりも抜栓する時に気になるところです。

しかしながら、天然のものだからこそ「問題」も生じます。
それは、ブショネと呼ばれる独特のにおいがする、や天然の収縮を超えて内容物が吹き出たり、多くの酸素に触れて劣化してしまうということがあります。
しかたないといえばしかたないのですが、ワインには1本数万円というようなもおがザラに存在しますので、そんなものまでが仕方ないとはいえないものです。

ワインの中には、そのブショネという状態と判断されると、廃棄などということになってしまうわけなので、勿体ないことこの上ないのです。
私は今までは、確実にブショネ、というものを経験したことがないのですが、ワインの流通数からすると、決して少なくないようです。

しかしながら、ここまで前置きをしておきながらも、そのブショネというワインマニアならここからウンチクが広がりそうなネタフリが、全く無意味になってしまうような内容が発表されていました。

ワインのカビ臭、実は無臭

というものです。
ワインをご存じない方は全くピンと来ないことと思いますが、こう考えてください。
彼女(彼氏)とレストランにて食事です。
彼(彼女?)がワインをオーダーするとしばらくしてソムリエがワインを持ってきて、目の前で抜栓し香りをかいで、少量注がれたワイングラスを彼氏(この場合はやはり彼氏?)におもむろにさしだし、「いかがですか?!」と聞く。
たいていの彼(?!)は「はい」とか言って、何気なく飲んでいると思いますが、その一連の流れこそ、ブショネチェックをソムリエにうながされている瞬間!名のです。

そう、彼(彼女)は試されているのです。

そんな大げさではないですが、ホント、このワインは劣化していないですからこのままサービスしてもよろしいですか?!とチェックを促されているのですが、もしかするとたいていの人は、味が好みかどうかのチェックくらいにしか思っていないかもしれませんね。
間違えても、好みじゃないからダメです、なんてつき返すことのない様に・・・

レストランでもチェックをするくらいのそのブショネ。
多くのワインが抱える問題として、以前から愛好家は口にするワードの一つですが、実はそのブショネは「無臭」だというのです。

今まではコルク栓につくカビが作る物質の影響で発生するといわれ、天然コルクではない、無機質な代替コルクが急速に普及したこともありましたが、それが不快なにおいを発生するのではなく、実は無臭だというのです。
どういうこと?!?と思いながらみていると、そのカビがつくる「トリクロロアニソール」という物質は、細胞がキャッチしたにおいを神経に伝達する機能を抑え込み、においを感じ取れなくしていることがわかった、とあります。

それがブショネの正体だというのです。

ムムム・・・・・・・

ワイン 3

それは鼻をつまんで料理を食べるとまずく感じるのと同じようなもの、らしいのですが、今まで散々色んな媒体で「ブショネ」をすりこまれていた私としてはにわかには信じがたい発表。
におわない方がにおう?!?無臭が不快なにおい?!どういうこと?
と混乱しそうですが、冒頭に書いたように、人間の感覚って驚くほどすごいはずなのに、こんなことあるんだろうか。

先ほど書いた、コルクの良い性質である密閉しながらも若干の通気性を保つというのも、熟成に影響するとされていましたが、それも関係ないとする報告もあったような・・・

えぇーい、何が真実かなんてどうでもいいや。
趣味の世界は好きなもの同士、なんやかんや、あるやないや言って楽しく語れればいいもの。
研究は研究として続けてもらいたいですが、これからもブショネは使い続けることになるでしょう。
響きもかっこいいしね(笑い)。

この研究を応用して、新しい消臭製品の開発も見込まれているそうですから、そちらの方が大事なのかも。
全てが明らかになるよりも、グレーがいいこともある。
特にウンチクはまことしやかにささやかれているものほど興味が湧くもの。
これからもブショネは語られることでしょう。

天然コルクだからこそ味わえる、開ける楽しみ。コルクを切ってしまわない様二と慎重に抜栓したり、その長さに感嘆し、中身の味に想いを馳せるその瞬間こそが至福のとき。

研究結果を語りながらのウンチク披露になる日も近いのかもしれませんが・・・

ワイン 1



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旧家の梁を製材 そこに隠れていたものは・・・


住宅を建て替えで新築する時、解体した以前のおうちの材を新しいおうちのどこかに用いることはよくあります。
今まで住まわせてくれた古い家に感謝するとともに、古い家のことを忘れないという意味を込めてのことですが、その古い家も結構な年代物になってくると、外観では想像できない様なものが隠れていたりします。

先日、古材の梁丸太を加工して用いる為に丸太を製材しました。

古材梁 1

とても味のある色合いをしている表面からは想像できないですが、木材は表面の色は変化しても、削ったり製材したりした内部は、芯材の時の色と香りを永く残しているところがすごいところ。

だからこそ、神代木となっても香りが残っていたりするんですね。

さて、古材の丸太を製材するといえば言葉は簡単ですが、気をつけないといけない点があります。
何だか分かりますか?

それは木材よりもおうちにいっぱい使われているもの。数では比べ物になりません。
そのものは「釘」です。

現在のおうちでも接合する為の大事な部材である釘。
皆さんが釘というと、こういうものを想像すると思います。

現在の釘

現在の普通の釘はこんな感じ。
私もこれが釘だと思ってました。
ところが、昔の釘はちがうんですねー。

国宝を擁する薬師寺で使われていた釘はこうです。

薬師寺 釘 1

そういえば、昔の遠足などで行ったお城や社寺で展示されていた古くさびた鉄の塊・・・そう、何気なしに見ていたその塊が昔の釘、「和釘」だったのです。

和釘というのは、簡単に言えば人の手でとても鍛え上げられた釘のこと。
今のように製鉄技術が発達していなかったにも関わらず、ゆっくりと時間をかけて少しずつ作られていたであろう物。
私も詳しくは知りませんが、現在でも金属の強度を上げるために用いられる手法である「鍛造(たんぞう)」という技法を古くから人の手でなしえていたという実証がこの和釘。

車好きなら、鍛造のすごさ分かりますよね?!
普通は鋳造、特別品のみが鍛造で作られるのは、軽く強いから。

何十年も何百年も木を支え続けるその強さは、職人の技術と技法の結集だったのでしょう。

薬師寺 釘 2

さて、その釘は建築において、今も昔も使われているわけですが、今回のように古い材を製材する時にはこの釘が隠れている場合が多いのです。
おうちを解体するときには、釘を一つずつ抜いていくわけではありません。
文化財でもないかぎり、普通は重機で掴んでバリバリィー、です。
だから、いくら注意しても、製材ののこぎりを通すところに釘が刺さっていたりするので、鋸をいためてしまうのです。

今回も勿論注意をして、製材所のオジサンも気がついたものは抜いておいてくれたのですが、いくらかはやはり入っていたようで、製材中に金属的な音を発していました。

古材梁 2

やっぱり入っていたかぁ・・・
そんな感じで製材し終わったのですが、事前に抜いていてくれた釘があるというので見てみるとなんと、薬師寺ほどではありませんが、明らかに今の釘とは違う、和釘っぽいものではないですか!!

和釘? 1

さび付いているものの、少しさびの取れたところをみると、綺麗に光っています。
また、双方を打ちつけたときの音はとても澄んでいて、現在の釘のようなカチカチ、というものではなく、キンキン!と硬質な音がします。

和釘? 2

本物の和釘ではないかもしれないけれど、なんかお宝を発見したような感覚。

製材所には申し訳ないけど、入っててくれて得したなぁ・・・てな感じ。
製材された、今にも息を吹き返しそうな梁丸太とは対照的な、永くその接合の役割を果たしてきた釘の迫力は、改めて木の耐久性と古い技法のよさを見たような気がしました。

これから新たに生まれ変わる梁丸太と、今まで頑張った釘は、やはりこれからも材を大切にする気持ちと、こうやって使い続けられる木材の素晴らしさを再発見するに十分な出来事でした。

やっぱり、古いものに学ぶこと、多いもんです。




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休み多すぎ・・・


皆さんは知っていましたか?
9月がこんなに休日が多いなんて・・・

私、カレンダーが9月になるまで知りませんでした。
というよりも見ていたんですが、実感がなかったのです。カレンダーが赤いからと言って完全に休んでいるわけではないので、休日と意識していなかったところ、特別注文の話を煮詰めている時に、納入期日の相談でふと「9月は休みばっかりやからねぇ・・・」と言われ、ハタと気が付いた次第。

しかも、そこに私の予定を重ねてみると、まぁ何ともびっしりとしたスケジュール。
連休とされる第3週も4週も出張などの予定が入っていますので、ショールームに入る時間がとれない状態です。

そこで業務連絡?!です。
9月は有難い事にたくさんのお仕事を頂いておりますので、御来店・お問い合わせいただくお客様は余裕をもっていただきますようにお願いいたします。
特に休日が重なるところは混雑が予想されます。
担当が不在の日も多くなりますので、事前に御連絡いただきますようによろしくお願いいたします。



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「プレカッ塔」の時代がすぐそこに?!


木造建築において、ここ15年位で急速に普及した「プレカット加工」。

その文字から想像できるように、「事前にカットしておく加工」という意味(の筈・・・)で、ふた昔前位までは大工さんが図面を見て木組みを考えて、柱や梁、土台といった構造部材や階段、和室の部材を加工していたものですが、特に構造材や階段に至っては、今では大工さんが加工することの方が珍しいという位にプレカット作業が普及しました。

それでもお寺や堂塔などの建築にはまだまだ機械加工は及ばない、と思っていたのですが、もしかするともうすぐ「寺社材のプレカット」の時代が来るのかもしれません。
というのは、トレンドからビジネス、医療から建設まで様々な分野のニュースを配信している日経BP社のケンプラッツ建設というニュースカテゴリーの中に、「3Dプリンターで五重塔」という見出しがあり、見てみたところ何とも見事な出来栄え。

私もテレビでも幾度か取り上げられているのを目にして驚いていた3Dプリンターですが、プリンターとは言うものの3Dというだけあって平面の印刷ではなく、3次元のものをそのまま「立体で成型出力できる機械」といった方がいいのかもしれません。
医療の分野にて、人の臓器を忠実に「3Dプリント」したものもテレビで見かけましたが、そりゃそんな事ができるのであれば、複雑な構造の堂塔建築もできるんだろうな、と今さらながら感心してしまいました。

寺社や堂塔の建築は、同じ木造建築でも使う材のサイズはもちろん材料の質から木組みの仕方等が全くことなるので、通常のプレカット技術では難しいと思われたものが、木組みなども再現できることから、建築当初の大工さんの加工技術や加工の方法も再現できると書かれています。

凄いことですね。
寺社建築や堂塔の建立には、多くの経験や知識と技術が必要とされるのは想像に難くない事ですが、その加工と同じものを人の手を使わずにできるというのは、不可能ではなかったのでしょうが、もうすぐそこまできているという実感がわきます。
研究をされた方の技術力と探究心には頭が下がります。

「堂塔建築に弊社の精密加工プレカッ塔を採用ください」

という加工会社の広告を目にする日も近い?!かもしれません。


とはいえ、敬虔な方からは「寺社や堂塔の建築は機械で加工できればいいというものではない。同じものをそのまま作るのではなく、何故そのように作られているかを感じながら工夫していかなければならないし、木材自体、その性質を見極めて・・・・・」と、対談本が出来そうな勢いでお言葉を頂戴しそうですが、ここは、できそうにない事を可能にした情熱と技術力に対して拍手を送りたい、という趣旨ということで御理解下さいね。

堂塔に興味がある方もない方も、一度下記から記事をご覧になってはいかがですか?!
ちょっとした驚きですよ。

日経BP社 3Dプリンターで五重塔




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今日は何の日


今日は何の日?と聞かれても、いろんな記念日や語呂合わせの日がありますから、その人が何を見て言っているのかを知らないと、なかなか答えづらい問題ですね。

正確には昨日の話になってしまうのですが、我が家にとっての9月4日は特別の意味をもった日なのです!!
さて、何の日か?!

それは、一年に一回めぐってくる9月4日を心待ちにする、この日です。

夢のはじまり
















そう、9月4日で・・・・・串の日(くしのひ)ですねー!!

私の事だから木に関係する記念日かと思わせておきながら、全く関係ありません。
因みに木の日は10月8日ですが、それは木という漢字を分解表示すると十と八に分かれるから、ですね。

いやいや、今日に限っては木よりも串!
ただ串カツをいただく日、というわけではありません。
この日だけは、私自身が用意をし、そして順番を決めて一つづつ串を揚げ、揚げたてを家族に振る舞うという、料理のできない私が唯一家族の食事を出す日なのです。
まぁ、偉そうにいっても、揚げるだけやん!という批判はあるでしょうが、違うんです。
ここぞとばかりにA型の性格を十二分に発揮し、揚げる順番を練り、相性の良さそうなソースを考え、そして家内は今日だけは座ったまま、しかも片付けまで私がするという日です。
どうだ!!
ちょっとはえらそうにできますか?!

夢の中
















まぁ、こんな事で自慢するな、と言われるのは承知ですが自分が頑張っている、ということではなく家族団欒のコミュニケーションでもあり、やはりいつも身の回りや食事、健康管理やプライベートのスケジュール(仕事以外は案外抜けるので・・・)まで気を使ってくれる家内への、ほんのわずかかもしれませんが、座ってゆっくりとご飯を食べられる時間を味わってもらうための日であります。

自分が当たり前にしてもらっていると気がつかない有難さを実感するとともに、こんなことくらいしかできませんが、少しでも美味しく食事をしてほしいという想いから定着した我が家のアニューアルイベントです。

もちろん、冒頭の大皿は弊社社長の作品で・・・(絵柄、見えませんね・・・・汗)


しかしながら楽しい時間と美味しい時間はあっという間。
一大イベントが終了すると、ツワモノどもが夢の跡・・・・

夢のあと
















子供達、食べすぎ!!!
下の子まで10本完食!これにはびっくり。

たまりにたまった串の残りは竹製で丈夫なので、使えるものは使いながら来年まで眺めて、一年後のこの日をまた心待ちにするのでした・・・

世の男性諸氏、奥さん大切にしてますか?!・・・




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セブンスターの木


まだ9月も始まったところですが、今年の夏は暑かったのか涼しかったのか、暑い日が続いていると思えば、下旬の急激な涼しさでびっくりしてしまいます。

豪雨といい、涼しさといい猛暑といい、ホントに地球大丈夫かと思ってしまう。
環境問題に触れると話が大きくなってしまうけども、石油資源に森林資源、水資源、大地も空もそうですが、地球上で大切にしなければいけないものはたくさんあります。
しかし、そう肩肘張らずに「あぁ、こんな景色ずっとみていたいなぁ・・・」と地球とそこに生まれるものが生み出す景色に心奪われる事がありますね。

今日はそんな絵になる景色に納まる木を掲載します。

木と言えばいつものことながら巨樹の紹介に移るところですが、今回はそんなに大きなものではありません。
その土地ならでは・・・というのでしょうか。
コレです。

セブンスターの木 4
















どうですか?!
少し絵になると思いませんか?!
足跡のない雪景色に、寒さに耐えるように葉を縮ませて立っている一本の木。
巨樹ではないですが有名な木なのです。
その名は「セブンスターの木」。

セブンスターの木 1





喫煙習慣のない方には馴染みがない事ですが、セブンスターというのは煙草の銘柄です。

男の煙草、なんて形容されたりしていましたが、マイルドセブンとともに日本を代表する(?!)銘柄でした。



















そのセブンスターの名前が付いているこの木、元々は「北瑛の一本木」と呼ばれていたそうです。
それが今から40年弱前に、セブンスターのコマーシャルとパッケージに使用されてから、こう呼ばれるようになったそうです。
流石に私も当時の事は知りませんので、懐かしく感じることはないのですが、この木の周辺の環境を含めて写真に収めたくなるものです。

セブンスターの木 3
















雪に埋もれる為に歩きまわることが出来ないのですが、駐車場と思しき場所から廻りを見てみると、ずーっと雪景色の平原に見えます。
いつも遮蔽物があり遠くを見渡すことの少ない生活の中で、平原を見渡すという事に慣れていないこともあり、しばし見とれてしまいました。

そこから振り返るとこのように見えます。

セブンスターの木 2
















本当に一本木でしょ。
案内案にはビュースポットという表示がありましたが、雪が無ければ、この場所からが一番綺麗なのかもしれません。

セブンスターの木は、ドングリのなるナラ(オーク)などの仲間であるカシワの木です。
カシワという名は、もともと食物を盛る葉を「炊ぎ葉」(かしぎは)といっていたものが、だんだんとカシワの葉を指すようになり、それが転じてできたものだと言われています。

また、カシワは新芽が育つまで古い葉を落とさない事から「子孫繁栄」の縁起担ぎとして、柏餅の包みに使われたりしています。

セブンスターの木 6
















葉っぱもすんごい寒そうです。

冒頭にも書いたとおり、セブンスターの木はそんなに大きな木ではありません。
いわゆる巨樹巨木の類ではなく、普通に生えている街路樹位?!です。

セブンスターの木 8






 そばにいるのが私。ほぼ真横に立っているので、私と横幅が変わらない事が見てとれますね。


 枝ぶりはしっかりとしていて美しくもありますが、幹の太さは驚くほどではありません。


















そうこうと撮影していると、到着した時は吹雪だった天気が一変、晴れ間が見えたりしてきました。
すると太陽の光の印象で景色も一変!

セブンスターの木 9
















かすんでいた景色も晴れてきて、これこそが求めていた風景!と大袈裟に語りたくなるような景色とともに一本木が望めたのはとてもワクワクしました。

寒さも一時忘れて廻りを見渡すと本当に美しい景色。
そう、流石は北海道です。
テレビで見るイメージがこんな感じでしたから、このセブンスターの木がイメージ戦略として使われたことも簡単に想像できます。一人で妙に納得。

写真では360度みえませんが、実は上の写真の真後ろも見事です。

セブンスターの木 10
















おー、なんじゃこの景色は・・・
私以外にもこちらの風景を納めている方が多くいらっしゃるということは皆さん感じることは同じなのでしょうね。

このどこまでも長閑に続いていく様な雪道。
一人占めしたくなります。

もちろん雪のない景色も見てみたい気がしますが、今回は雪景色の中の一本木の写真を存分に堪能させてもらいました。
私の後で、タクシーに乗ってこられた若い女性二人組もあったので、やはり相当有名な様です。

御存じかと思いますが、さらにこの近くには「親子の木」や「ケンとメリーの木」もあります。
すぐに回れるロケーションですので、少し時間をとってまわってみては?!


セブンスターの木 所在地

北海道上川郡美瑛町字北美瑛

地図にもその名で表示されます。旭川空港からほど近いところでこんな景色が見られるというのも信じがたいですが、車でアクセス可能です。

セブンスターの木 11















セブンスターの木に続く道から・・・・中央にみえるのがセブンスターの木



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