空を見上げて
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2009年09月

天然乾燥 2m杉無節板


ここ数年で間伐材利用などを含め、再び注目を集めるようになってきた樹種「杉」。


日本が誇る優秀な樹木で、産地によって「吉野杉」、「秋田杉」、「屋久杉」などが有名です。


杉のフローリング材にすれば足腰に優しく温かみがあり、傷は付きますが味わい深くなっていきますし、室内に使用すれば安眠効果があるといわれていますので、日々の疲れを癒す我が家の内装材にはもってこいの材だと思います。

その杉の板材が入荷しています。

天然乾燥杉無節板







それも、無節材です。

そして、大切な点「天然乾燥材」です。

ここが大事。

近年は住宅建築に「スピードとクレームのなさ」、が求められるため、木材は大概は人工乾燥材です。(クレームといっても、木材の吸放湿による割れや曲がりの特性をお施主様に説明できていないだけのことですが・・・)

丸太を製材して板となった材を、桟積み(板を寝かして積み上げる場合に薄い木を挟み、通風できるようにする方法)して、何か月、または年単位で時間をかけてじっくりと自然の力で水分を抜いていく方法が天然乾燥ですが、時間と手間がかかるため、すべての材に行うのは実質難しい状態です。

天然乾燥後の水分量も、20%を切るところまではいっても、10%前後までは難しいところです。


それに比べ人工乾燥材は、釜に材を入れて強制的に水分を抜いていくので、時間も少なくて済みますし、乾燥場所確保のコストも少なく、含水率(木材中に含まれる水分の量)も安定します。

ですが、人工乾燥は特に杉材に関しては、含水率を低くしようとするとどうしても色艶が良くなく、香りもどこか、ぱっとしなくなる傾向があります。

といっても天然乾燥では、機械での人工乾燥のように完全に含水率を落とす(たいていは10%前後)ことができないので、施工後の過乾燥などでの反りや曲がりの可能性を残すこととなります。


では、どうするのか・・・

私は適材適所というか、人工乾燥が必要なところ(壁のなかで見えなくなる下地材など)には使い、そうでないところ(直接意匠性を問うところや、手足の触れるところ)は多少の材の動きがあっても、了承していただければ天然乾燥にするのがいいと思います。


今回の杉はほとんどが節がなく、比較的幅広なので様々な用途に使えると思います。

きちんと香りも残っていますし、赤身、白太もきれいな色をしています。

天然乾燥杉無節板 表情2天然乾燥杉無節板 表情1








杉の同じような寸法材で、節ありの人工乾燥材もありますが、やはり色艶、香りが少ないので、こちらはもっぱら塗装下地や、店舗などで、節をアクセントにできるところにお勧めしています。


天然乾燥材は岡山県産、人工乾燥材は大分県産です。

ちょっとした棚板としてや、ディスプレイ用の天板などにするのもいいかもしれません。


杉を使ってもらって、その良さを知っていただきたいと思います。


天然乾燥杉板在庫









岡山産 杉無垢一枚物板

・寸     法 :長さ2m×幅24cm〜37cm迄×厚み4.5cm
          (一枚ずつ幅が異なります。)

・形     状 :無垢一枚板 節なし

・価     格 :¥3,500〜(税込¥3,780)/枚

・運     賃 :別途 地域によりお問い合わせ下さい

・状     態 :丸太乾燥後、2008年製材後天然乾燥、仕上げ加工別途。

*ご検討前に、下記ご注意と弊社からのメッセージをご覧ください。


お問い合わせはこちらから、人工乾燥材節付き(下写真)もあります。

人工乾燥杉節あり板人工乾燥杉節あり板 死節拡大


  抜け節が入ります。






・ご  注  意 :
                   
1、丸太の時の傷があるものがあります。これをすべて切り落としていると、かなりの部分を捨ててしまわないといけなくなります。有効活用できる方法でご利用ください。

天然乾燥杉無節板 トビ傷






          
2、入り皮や、節影(枝を切った跡を木自身が包み込んでいる部分。削っていくと節が出てきます。)が入っているものもあります。

天然乾燥杉無節板 表情3                                                                       
         


   
      

  

ちょっとしたカウンターにしてもいいし、水掛かりのある洗面の天板にしたりといろんな用途に活用してください。






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無塗装無垢フローリング・天板施工上の注意、追記


朝晩はかなり涼しくなってきましたが、日中は仕事をするとまだまだ汗が流れてきます。
現場仕事をなさっている職人さんがたはもう少しの辛抱、といったところですね。お疲れ様です。


さて、弊社では「必ずご覧ください」という弊社からのメッセージページを掲載している中で、無垢木材の取扱についての注意点やお願いを掲載しています。

そこに、季節的な要素の強いものに起因する注意事項を追記いたします。


当然といえばそうなんですが、

「無塗装の無垢天板や、無塗装の無垢フローリングは、施工中は水掛かりをさける。」

ということです。


当然のことのように思うんですが、実は意外なところから気がつかない間に、木材に変化が起こります。

原因は「汗」です。


フローリングなどの施工中は大工さんが下を向いて施工されるため、夏場は特に、汗がフローリングなどの表面に水滴となって落ちます。
すぐに拭き取ってもらえればいいのですが、施工を優先するために拭くよりも乾く方が早く、その時点では水滴の跡が目立たなくなります。

ですが、拭きとることなく乾燥した水滴は、材がその部分のみ吸湿(吸水)し、水滴の型が残ったり、樹種によっては表面の毛羽立ちの原因になります。


楓フローリングに水をこぼす


  こんな水かかりが・・・






楓フローリング、水こぼし後乾燥跡



  乾燥して跡が残り・・・





楓フローリング、水分による毛羽立ち



  毛羽立ちの原因になります。





板屋楓無垢フローリング塗装後の毛羽立ち



  塗装をしてもこんな感じで目立ちます。





当然、無塗装品の場合はサンダーがけできるわけですが、一部分のみサンダーをかけていく手間がかかりますし、クリヤー塗装仕上げでなく、着色仕上げの場合には、きちんと削らないと、目立ってしまうことがあります。

これは、汗の場合だけでなく、キッチンや洗面などの水廻りの施工の時にも関係してきます。


施工最終で、通水の確認の時などに、床に水が垂れてしまったり勢いよく出しすぎて、はねが飛んだ場合などにも同様のことが発生します。


どちらも少し気をつけていただければ防げることです。

せっかくの美しい表面を大切にするために、ご注意頂きたいことです。


よろしくお願いいたします。




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シルバーウィークの過ごし方。


秋の大型連休となったシルバーウィーク。

いかがお過ごしでしたでしょう。

私の地元に近い吹田インターでは、ほんと、ゴールデンウィーク顔負けの大渋滞でした。
皆さんはいかがお過ごしでしたでょうか。

私は連休には珍しく、仲間と少し遠出をしました。


天橋立、ロープウェイより望む








天橋立です。

実は今まで訪れたことがなかったので、景色の美しさや、海岸のすがすがしさ、松林の美しさにうっとりしてしまいました。


あまりの気持ちよさに、松並木を徒歩で往復してしまいました。
訪れた経験のある方はお分かりでしょうが、結構な距離です。往復6kmから7kmほどあると思います。

暑さも忘れ、木々を眺めながらの散策は楽しい限りでした。

皆さんも有意義に過ごされたことと思います。今日からまた、秋のお仕事頑張りましょう。


風倒木、双龍の松















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木が好きな勉強家にお勧めな公園


所用で外出していましたところ、面白い!?所を発見しましたので、紹介したいと思います。


滋賀県の「近江富士花緑公園」です。


訪問先へ向かう道の途中だったので、ちょっと寄ってみて覗くつもりが、本来の行先への予定時間ぎりぎりまで園内をうろついて、「へぇー、ほぉー」と眺めてしまいました。


とても広いので、私も全く見て回る余裕がなかったのですが、それでも、木々の観察がお好きだったり、ちょっとした森林浴がてら散策したかったりする方にとてもお勧めできる園内になっています。


私が「いいな」、と思ったのは、樹木の科目別に分けて植栽されていることです。


公園や広場でも、樹木に科目や名称、説明があることがありますが、よく似た種類のものが多い樹種や木材に製材してしまうとほとんど見分けのつかない樹種などが、隣同士や、ななめ向かいに植わっているので葉や幹などの違いをつぶさに観察することができます。


私も、右を見ては左を、また右を・・・・の繰り返しでした。

とても勉強になりますし、環境的にも良いところなので、一度足を運んで見られてはいかがでしょうか。


ちなみにそこで一つ発見。

美松植生









えらく枝が分岐した赤松やなぁ・・・

と思い、通り過ぎようとして説明書きを読むとなんと!、その地域にしかない固有種だとありました。


美松解説










しかも、幹が分岐するのが特徴だともあります。


幹は赤く美しく、葉は二葉性(二股になっている)で濃い緑が映えていました。


また一つ、知らなかったものを発見しました。

近々また訪れてみたい場所が増えました。

近くを訪れる機会がある方は是非立ち寄ってみてください。






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9月の連休(シルバーウィーク)のご案内


今月、9月の大型連休「シルバーウィーク」の弊社休業日はカレンダーの赤い部分、つまり「20日から23日」の4日間です。

24日から平常営業となります。

19日、24日の直前直後は注文が重なりますので、余裕をもってご連絡をお願いいたします。


しかし、渋滞予測をみると、休みでも出かける気になりませんね・・・



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森の香りをエアコンで!? フォレストエアコン


秋風かと思うような、涼しく薫り高い風が舞っていた先日、車中のラジオで少し気になるニュースを耳にしました。


「フォレストエアコン」


パーソナリティーさんはそう、言っておられました。




近頃、とても注目を集めているそうな「アロマテラピー」。


植物等に由来する芳香(精油)成分を利用し、心身ともに健康を増進させたり、リラックスし、ストレス解消したりするものです。


アロマではないですが、私も、大好きな青森ひばや樟(くすのき)の香りをかいでいるととてもリラックスできますし、元気になるような気がします。


芳香というのは、鼻から吸引され嗅覚刺激として脳へ伝わり、その刺激が信号となり、何らかの心身の変化をもたらすのだそうです。


アロマテラピーが効果があるのはそういったことのようで、香りが直接脳に働きかけ、心身を安定させたり、安心感をもたらしたりするようです。


脱線しましたが、その「アロマテラピー」のような効果が、「森林浴」にあるのはなんとなく想像できますし、よく言われていることです。


森林浴は木々のさわやかさも当然ながら、その木々に含まれる「フィトンチッド」という物質の働きと、耳から入る木々のざわめきやさわやかな温度が人々を癒してくれます。


その森林浴のような効果を、車中にいながら実現してしまう画期的なシステムの実用化にN産自動車が成功したそうです。


概要イメージがN産自動車のページに載っています。


要は、アロマテラピーの状態を車内で実現。森林の香りをエアコンにのせて、ランダムに「ゆらぎ」(人が無意識に快適だと感じる不規則なリズム、木材の柾目などもそのリズムを持ちます。)の状態を造り出すシステムの様です。


リラックスして、眠くならないか心配ですが、運転中も様々なストレス(渋滞など)を感じている状況がこのシステムで改善されるとよいと思います。



でも、やはり機械的にではなく、しっかりと本物でリラックスしたいものですから、たまには本物の森林浴や、木の香りを感じられる材木屋などに足を運んでいただきたいものです。







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神代木


ちょこちょこと、探しているというお話を耳にする「神代木」。


弊社でも、金具不使用木製名刺ケースなどに使用している「神代朴」や「神代桧」をご紹介しました。


b15fb0e4.JPG  

  神代朴木製名刺ケース






金具不使用神代桧木製名刺ケース

  神代桧木製名刺ケース







おさらいをしておきますと、その名は「神様の時代の木」ということからのロマンチックなものです。


というのも、火山の噴火などで土砂に埋もれ長い年月地中にあったため、木材中の成分が変質し、その色さえも変わってしまったものが神代木です。


地中に埋もれているため、空気が遮断され腐ることなく材が残り、遥かな時間を経て、道路建設や公園整備などの際に偶然出土するものがほとんどです。


昔は一攫千金をねらって、各地のめぼしい場所を掘りかえす「神代木ハンター」がいたそうですが、出土量も少なくなり、儲けることができなくなったのか、最近ではそういった話をききませんので、ほとんどが偶然の出土だと思われます。


そのため、材があるときはあるけども、なくなるといつ出るかわからないという状態の非常に貴重な木材です。


現在の弊社在庫は「神代欅柾板」と「神代杉耳付き板」です。


神代として出土するものには杉、桧、榧(かや)、桂、欅(けやき)、楡(にれ)、タモ、樟(くすのき)、栗、楢(なら)、栃(とち)、朴(ほお)、栂(つが・とが)などがあります(他に以前、神代青森ひばを目撃したことがあります)。
他にもおそらく出土しているか、どこかで眠っているのでしょうが、私の現在見聞きし知っている物を列記してみましょう。


神代桧板材
  神代桧(じんだいひのき)







神代桂板材
 神代桂(じんだいかつら)







神代欅玉杢
 神代欅玉杢(じんだいけやきたまもく)








神代楡(にれ)板目
 神代楡(じんだいにれ)







神代タモ正柾縮み杢神代タモ板目
 神代タモ







神代樟板目 
 神代樟(じんだいくす)







神代楢正柾虎斑
 神代楢(じんだいなら)

 虎斑もくっきり





神代朴板材 
 神代朴(じんだいほお)
 






神代栂 3



 神代栂(じんだいつが)











神代丸太製材 4




 神代椿









どうです?!
それぞれの色合いと風格は。
悠久の時を経て蘇った材ならではの味がありますよね。

大切にしたいもんです。

これらのものも、商品以外で現物サンプルとして現在保管していますが、一度材を入手してからは見たことがないものも少なくありません。


すぐに思い立っても材が供給できないことが多い神代木ですが、できる限り入手してたくさんの方にあの緑灰褐色から黒灰褐色の色合いや、神代になっても残っている、その木材特有の香り(桧や楢、それに樟が顕著)をかいでもらい、時の流れを感じていただければなぁと思っています。



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旅先での発見


どこへ行くにしても、何か新しい発見がある。

そう思っていると、ほんと、何かと発見があるもんです。


先週の研旅行の前に、別の用事で上高地と、白川郷に行ってきました。

上高地案内図河童橋からの眺め 
 上高地の美しい景色








沢沿いを歩くと開けたところにある湿地帯。何ともいえない雰囲気です。



小道沢沿いの湿地

 

 







白川郷の眺め。マンホールにも注目。



合掌集落1合掌集落2マンホール白川郷バージョン











こちらは研修ではなく、親睦旅行でしたが、それでも面白い発見をしてきました。


一つは、高山での宿泊でお世話になった旅館「飛騨亭花扇」さんのエレベーターホールに鎮座しておられた十一面観音像です。


神代桂観音様














なにが面白い発見かというと、その材質です。


観音様木肌









材木屋の性分でしょうか、ふと「えらい黒い材やなぁ・・・・縞黒檀?!まさか神代?!」と眺めていたら、しっかりと表示してあるではありませんか!!


ふむふむ・・・


作者紹介








やっぱり神代!!それも神代桂!


確かに、そういわれればそうです。

なんか、材質を知ったとたんに「ほぉ〜・・・・・」と、じっくりと観察したくなり、完全に傍から見ると変な人に見えるくらい眺めてしまいました。


興味をもっていると、出会うもんです。


そしてもう一つは、上高地にてです。


旅程上、散策時間に限りがあり、残念ながら殆どじっくりと観察することも、歩くこともできませんでしたが、そんな中、見つけました。

これです。


けしょうやなぎ葉けしょうやなぎ皮













「けしょうやなぎ」です。

私も実物を見るのは初めてです。


木材というより、はえている立ち木なので、材質までは分かりませんが、日本には上高地と北海道の一部しか生息していないそうですから、これも大きな発見です。


というのも、初めは散策時間が気になり、「えらい柳が多いなぁ・・・」位にしか思っていなかったんですが、何か看板があるのに気づき見てみると「希少種」と書いてあるではないですか。


解説板










急いで写真に収め、皮をさわり、葉を見てみました。


こんなことも、やはり、小さいことのように思いますが、「気づき」を導く心を持っていないと出会えないものだと思います。


偶然かも知れませんが、私は今回2つも大きな発見をすることが出来ました。


この気づきの大切さ、維持できるようにしていきたいものです。


因みに、上高地も白川郷もとてもすがすがしく、旅を満喫できたことを報告しておきます。


勿論前述のお宿、お料理も美味しく、館内も情緒あり(神代桂の彫刻があるような旅館ですから・・・)、十分にくつろげる施設でした。

あ、お風呂もお勧めです。

すごく肌がつるつるするお湯質で、男ながら「すごくお肌に良さそう・・・」なぁ〜んて、似合わないことを考えていたくらいですから、女性にはきっと喜ばれるんではなかろうかと思います。(ロビー横の足湯もいい・・・)


よい旅行が出来ました。



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研修旅行から帰社


とても忙しない2日間でしたが、バタバタとしながら出張をすまし、帰ってまいりました。


東京の先輩のもとへ行き、丁々発止!?のやり取りをしながらいろんなことを勉強してきました。


その折に、丁度近場だった為、以前より見学したかった「木材会館」に行ってきました。


新木場木材会館2







  木材会館の外観。





といっても、あいにく土曜日だったのでお休み、しかも、よくよく聞くと一般公開は今のところされていないということで、勿体ないと思っていたら、どうやら、今月の17日?!ごろに公開するというようなことを聞きました。


新木場木材会館6新木場木材会館4

 








  中を影から覗き見したら、入りたくなります。




うぅーん、ついていない。


外壁にも桧をふんだんに使用し、1階部分も外から眺める限り、これでもかといわんばかりに桧が使われていました。


近いうちに再度見学に訪れたいものです。


お近くに行かれる際は、公開の有無は要確認ですが、一見の価値アリですので、予定に組み込んでみてください。


久し振りの東京に圧倒されて、少し疲れましたが、また次への活力ももらえました。


今後も、どんどん業界を良くしていくために尽力いたします。



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出張します。



来る9月5日〜6日の二日間、東京に研修の為出張しますので、著者のみお休みをいただきます。


店舗は平常通り営業しております。


たくさんのお土産の変わりに、たくさんの勉強をして少しでも有益な情報を発信できるようにしたいと思っています。


行ってまいります。



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木の床の不思議  -聴覚編-


「五感で感じる、木の床の不思議」シリーズです。


今回は聴覚編です。


みなさんには、今までの記事でなぁーんとなく、「木って、柔らかくてあたたかそう。」とか、「和やかに感じられそう」などの雰囲気は理解していただけたかと思います。

まだ読まれていない方はこちらへ・・・


今までと違って、聴覚と木材なんて関係あるのかと思われがちですが、大いに関係あるのです。
ちょっと想像してみてください。


楽器の数々。


オーケストラで使用されるような超一流品も木材をえりすぐったものから作られますし、また、それには根拠があるからなんですよ。


木材の吸音率は、低音から高音まで音を適度に吸収します。
それに対し、コンクリートは音を吸収せずにそのまま反射させるため、コンクリート壁の居酒屋などが騒がしくなるのは必定、自分たちの声が反射して聞きにくくなり、余計に声を張り上げる連鎖だからです。


最近は居酒屋さんでも、木材を多用しているところが多くなりましたが、やはり音の反射をやわらげてくれるので、落ち着いて話すことが出来ます。

また、木材には低い周波数の音を相対的に増幅し、人間には耳障りな高周波の音を抑える特性があるため、そのことからも人間の耳に優しいといえます。


たとえば通常、人間には聞こえないとされている20〜30kHzの超高音域の音が耳に入ったとします。


そうすると、脳波に変化が起こり、α波が発生し精神的に安定することが証明されています。
このような超高音域の音は、虫や鳥の鳴き声、せせらぎの音に多く見られます。


一般的に防音に弱いとされる木造住宅ですが、コンクリート住宅では聞くことの出来ないその長高音域の音を、木造住宅では聞くことが出来ます。キンキンと鳴り響くのではなく、柔らかくまろやかに伝えてくれる。

人の脳に優しく作用する音を通す・・・

そこに、構造軸組みからフローリングや壁などの内装材に木材を使う、木造住宅の住み心地のよさの一つの理由があるのかもしれません。


楽器に話を戻しましょう。


有名なバイオリンの共鳴板にも、音響と寸法安定性の両面から木材、それも柾目が使用されています。
材としては、トウヒ類(スプルース)や、赤蝦夷松の年輪幅のそろった柾目材が良いといわれています。


通常は年輪は木の成長の早い部分と遅い部分の違いにより、少なからず成長幅が違うものですが、優れた弦楽器ほどその年輪は均質で密に詰まっています。
これが、人間の耳に心地よい音を奏でる秘密だといわれています。


この様に、木材は音に関してもとても人間と深く関わっており、古くから人々を魅了してきました。


それと同じ効果があるとはいいませんが、自宅のフローリングに無垢の木材を使用することによって、木の床を通じて人間の耳から入ってくる音からも、脳がリラックスでき快適に過ごせるとしたら、こんなに素晴らしいことはないと思います。


五感を通して「感じること」のできるもの。


それが木材であると思います。


もっと皆さんの周りに木材が増えて、快適な生活の一助になると良いと思っています。







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