2025年03月22日
誰もがみとれる、その風景 〜絶景のサクラ、醍醐桜〜
ロミオとジュリエット。
実は、そう深くは知らないのですが、ふたりが呼び合うシーンが思い浮かぶような・・・
どうして、こんなに素晴らしい景観にたたずんでいるんだ!、そう思う巨樹。
しかもそれが、 花咲き誇る桜であることが唯一無二の価値として、多くの人を魅了しています。
4月初旬の早朝、いつも通りに夜中に自宅を出発し空が白むより前に現地到着。
もちろん、人はだれもいませ・・・・・いや、人どころか高速道路出口から疎らながら数台、自身と同じ方向に走る車がいる。
途中からは、方向的にお目当ては同じとしか思えない中、車をすすめて到着した現地。
数人どころか、結構な人が居る!
そして、ベストポジションらしき場所には既に、砲弾型カメラ(笑)を設置し夜明けを待つ人が大勢。
こんなに居るのか、それほど素晴らしいのか・・・・
巨樹関連の本はもちろん、ネット記事でも目にしてはいたものの、写真で素晴らしいと思うものの多くは色合いなどが修正されている(?!)ものもあるのではと邪推するため、景色としては同じものでも、現地において肉眼でみる色合いとはかけ離れている場合があるので、どうしても自分の目で見てみたかったのが、醍醐桜。

桜巨樹は有名なものになればなるほど、今回と同じ様に早朝組の担当よりも早い夜中組(?)がおられます。
担当よりも遠方からなのか、若しくは近い場所からなのかわかりませんが、やはりベストな一枚を撮影する気迫が凄いですね。
担当の様に、カメラのカの字もわきまえずにとにかく枚数を撮る人間とは違います・・・
担当の巨樹写真も、今でこそ業界紙に掲載する「材木屋の巨樹木甦」や当ブログ記事の中での紹介などのために、人に見せる写真が必要なためある程度アングルやストーリー性や見た目を考慮した写真としていますが、巨樹巡りを始めたばかりのころは、全くそのようなことが無く、数枚で撮影完了!という場面もあり、昔の写真は見るに堪えません・・・
そのいい加減さを覆す気持ちになったきっかけは、蒲生の大クスに出会ったからでした。
詳しくは又の機会にと思いますが、とにかく時間不足と力量不足で、折角の訪問なのに写真は散々な上、カメラばかりを気にして目から入る記憶にも、殆ど残っていないという惨状・・・
それ以来、訪問時間の入念な確認や予定の方法、写真の撮り方(色合いや撮影角度、場所、状況把握など)を木にかけるようになりました。
とはいえ、枚数を増やしただけ、感は否めないのですけれどもそれでも、数うちゃあたる的に若干はましになってきているように思います(汗)。

日が昇る前の遠景。
写真左上に写るのが、お目当ての醍醐桜。
これでも、移動した人が多い位。
おそらく、ベテラン勢は撮りなれた場所だからでしょう。
また、遠景を期待する人が多い中で、近景を撮影しようと思う人や、人が少ないうちに醍醐桜に近づいておきたい、と思う人が、幹の周囲にちらほら。
この場所自体、民家への通路になっているので邪魔になっているのは周知なのですが、これほどの景色が見られる場所ですから仕方ない?!ので、マナーは最低限守りたいもの。
写真ではかなり暗いのですが、肉眼ではもう、その存在感ははっきりと伝わってきます。
そして、少しづつ確実に空の色が変わり、それに呼応するように醍醐桜の色合いも変化していくのです。

日が昇る直前の醍醐桜。
立派な幹がはっきりと視認できるようになり、また満開の花の色合いが少しずつ鮮やかになっていく。
サクラ巨樹は、ものすごく困るのです。
悪い意味ではなく、時間がかかることと楽しみが多すぎて困るのですよね。
その楽しみの一つが、この時間による変化なのです。
刻一刻と変化していく色合いと、それと共に印象を変えていく景色。
根尾谷淡墨桜もいつまでも離れられない存在でした。
それは、サクラという樹種が持つ魔力の様にも感じるほど、目が離せなくなるのです。
もちろん、そのたびにカメラを向けるわけですが、キリがない(汗)。

ということで、何度も同じアングルの写真を撮影するので、後日に確認するとまるで「連射写真か?」というくらいに同じ写真が並び、景色だけ少しづつあかるくなっていくんですよね。
特に当地は絶景です。
背景に緑の山を背負い、遠景で見ると小高い丘に立つ一本木、という印象が非常に美しいんです。
立派であったり壮大であったり、サクラ巨樹でも様々ですが、この景観は二つとないのではないか?!と思うほどに見事。
担当の巨樹巡り経験もまだまだであることはいうまでもないですが、名だたる巨樹専門家が書籍等で必ず揚げるほどに認められていることを考えても、唯一無二なのだろうと推察します。
一通り遠景を堪能し(足りないけど・・・)主幹に歩をすすめます。

少しづつ近づいていっても、やはりいい!(笑)。
当たり前なんですが、遠目では花の美しさを。
そして近くではその見事な幹とともに、美しい色合いを。
贅沢極まりない、サクラ巨樹。
なにせ幹回り9.2m !
サクラで9.2mです。
数字上はどの樹種も巨さは変わりませんンが、スギやクスの場合でも立派に感じるのに、あまり目にすることのないサクラの場合は感激もひとしお。

この風格ですよ。
長寿で直幹を維持する傾向にあるとされるエドヒガン系であるとはいえ、本当に見事です。
そして、この堂々とした幹がこの場所にある。
遠景に映えるのも当然です。
若干欠損した部分も見られますが、今のところ大きな心配はなさそう。
また、近づいて感じるのは「可愛らしい」ということ。
その理由は花です。

指先にある花、想像よりずっと小さかったです。
めちゃかわいいんです。
ソメイヨシノのそれも美しいんですが、それをもっと小さくした感じで愛らしい。
先ほど見たような、風格十分な幹と枝ぶりからは想像できない?!というくらいに可憐です。
いや、勝手なイメージかもしれませんが、これも一つの見どころ。
これが散りゆくときにはまた、得も言われぬ美しさがあるのだろうな、と思いました。

日が昇り、まぶしい空のなかに佇む醍醐桜。
さすがに観光のかたも多くなり、一方通行の道路には車列ができてきます。
あまりにも人が多いと興ざめするもんですが、当地は遠景を楽しめるからか、混雑はさほど感じません。
駐車場に限りがあるから、というのも理由でしょう。
ですので、ゆっくりとしたいとあれば、やはり早朝からじっくりと堪能されることをおすすめします。
なにせ、本当に刻一刻と景色が変わるのは本当に目を離せないからです。

サクラ巨樹自体は立派なものが多く残っています。
しかし、これほどしっかりとした主幹が直立し、見事な枝ぶりと花、その上にこの立地は他に類を見ないと思います。
想い出に残る巨樹というのがありますが、ここは確実にその一つ。
一期一会と考えている巨樹訪問ですが、当地にはまた訪れたい。
そして、夕刻などの姿も見てみたい。
様々な表情をカメラに収めたいという欲求にかられます。
とにかく魅力的なサクラ巨樹である醍醐桜。
今回は、巨さのわかる比較は不可能。
ですので、最後も時間経過の遠景をお届けして終わりたいと思います。

醍醐桜所在地
岡山県真庭市別所2277
緯度:35.0239787
経度:133.6472581
駐車場有(有料)
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
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実は、そう深くは知らないのですが、ふたりが呼び合うシーンが思い浮かぶような・・・
どうして、こんなに素晴らしい景観にたたずんでいるんだ!、そう思う巨樹。
しかもそれが、 花咲き誇る桜であることが唯一無二の価値として、多くの人を魅了しています。
4月初旬の早朝、いつも通りに夜中に自宅を出発し空が白むより前に現地到着。
もちろん、人はだれもいませ・・・・・いや、人どころか高速道路出口から疎らながら数台、自身と同じ方向に走る車がいる。
途中からは、方向的にお目当ては同じとしか思えない中、車をすすめて到着した現地。
数人どころか、結構な人が居る!
そして、ベストポジションらしき場所には既に、砲弾型カメラ(笑)を設置し夜明けを待つ人が大勢。
こんなに居るのか、それほど素晴らしいのか・・・・
巨樹関連の本はもちろん、ネット記事でも目にしてはいたものの、写真で素晴らしいと思うものの多くは色合いなどが修正されている(?!)ものもあるのではと邪推するため、景色としては同じものでも、現地において肉眼でみる色合いとはかけ離れている場合があるので、どうしても自分の目で見てみたかったのが、醍醐桜。

桜巨樹は有名なものになればなるほど、今回と同じ様に早朝組の担当よりも早い夜中組(?)がおられます。
担当よりも遠方からなのか、若しくは近い場所からなのかわかりませんが、やはりベストな一枚を撮影する気迫が凄いですね。
担当の様に、カメラのカの字もわきまえずにとにかく枚数を撮る人間とは違います・・・
担当の巨樹写真も、今でこそ業界紙に掲載する「材木屋の巨樹木甦」や当ブログ記事の中での紹介などのために、人に見せる写真が必要なためある程度アングルやストーリー性や見た目を考慮した写真としていますが、巨樹巡りを始めたばかりのころは、全くそのようなことが無く、数枚で撮影完了!という場面もあり、昔の写真は見るに堪えません・・・
そのいい加減さを覆す気持ちになったきっかけは、蒲生の大クスに出会ったからでした。
詳しくは又の機会にと思いますが、とにかく時間不足と力量不足で、折角の訪問なのに写真は散々な上、カメラばかりを気にして目から入る記憶にも、殆ど残っていないという惨状・・・
それ以来、訪問時間の入念な確認や予定の方法、写真の撮り方(色合いや撮影角度、場所、状況把握など)を木にかけるようになりました。
とはいえ、枚数を増やしただけ、感は否めないのですけれどもそれでも、数うちゃあたる的に若干はましになってきているように思います(汗)。

日が昇る前の遠景。
写真左上に写るのが、お目当ての醍醐桜。
これでも、移動した人が多い位。
おそらく、ベテラン勢は撮りなれた場所だからでしょう。
また、遠景を期待する人が多い中で、近景を撮影しようと思う人や、人が少ないうちに醍醐桜に近づいておきたい、と思う人が、幹の周囲にちらほら。
この場所自体、民家への通路になっているので邪魔になっているのは周知なのですが、これほどの景色が見られる場所ですから仕方ない?!ので、マナーは最低限守りたいもの。
写真ではかなり暗いのですが、肉眼ではもう、その存在感ははっきりと伝わってきます。
そして、少しづつ確実に空の色が変わり、それに呼応するように醍醐桜の色合いも変化していくのです。

日が昇る直前の醍醐桜。
立派な幹がはっきりと視認できるようになり、また満開の花の色合いが少しずつ鮮やかになっていく。
サクラ巨樹は、ものすごく困るのです。
悪い意味ではなく、時間がかかることと楽しみが多すぎて困るのですよね。
その楽しみの一つが、この時間による変化なのです。
刻一刻と変化していく色合いと、それと共に印象を変えていく景色。
根尾谷淡墨桜もいつまでも離れられない存在でした。
それは、サクラという樹種が持つ魔力の様にも感じるほど、目が離せなくなるのです。
もちろん、そのたびにカメラを向けるわけですが、キリがない(汗)。

ということで、何度も同じアングルの写真を撮影するので、後日に確認するとまるで「連射写真か?」というくらいに同じ写真が並び、景色だけ少しづつあかるくなっていくんですよね。
特に当地は絶景です。
背景に緑の山を背負い、遠景で見ると小高い丘に立つ一本木、という印象が非常に美しいんです。
立派であったり壮大であったり、サクラ巨樹でも様々ですが、この景観は二つとないのではないか?!と思うほどに見事。
担当の巨樹巡り経験もまだまだであることはいうまでもないですが、名だたる巨樹専門家が書籍等で必ず揚げるほどに認められていることを考えても、唯一無二なのだろうと推察します。
一通り遠景を堪能し(足りないけど・・・)主幹に歩をすすめます。

少しづつ近づいていっても、やはりいい!(笑)。
当たり前なんですが、遠目では花の美しさを。
そして近くではその見事な幹とともに、美しい色合いを。
贅沢極まりない、サクラ巨樹。
なにせ幹回り9.2m !
サクラで9.2mです。
数字上はどの樹種も巨さは変わりませんンが、スギやクスの場合でも立派に感じるのに、あまり目にすることのないサクラの場合は感激もひとしお。

この風格ですよ。
長寿で直幹を維持する傾向にあるとされるエドヒガン系であるとはいえ、本当に見事です。
そして、この堂々とした幹がこの場所にある。
遠景に映えるのも当然です。
若干欠損した部分も見られますが、今のところ大きな心配はなさそう。
また、近づいて感じるのは「可愛らしい」ということ。
その理由は花です。

指先にある花、想像よりずっと小さかったです。
めちゃかわいいんです。
ソメイヨシノのそれも美しいんですが、それをもっと小さくした感じで愛らしい。
先ほど見たような、風格十分な幹と枝ぶりからは想像できない?!というくらいに可憐です。
いや、勝手なイメージかもしれませんが、これも一つの見どころ。
これが散りゆくときにはまた、得も言われぬ美しさがあるのだろうな、と思いました。

日が昇り、まぶしい空のなかに佇む醍醐桜。
さすがに観光のかたも多くなり、一方通行の道路には車列ができてきます。
あまりにも人が多いと興ざめするもんですが、当地は遠景を楽しめるからか、混雑はさほど感じません。
駐車場に限りがあるから、というのも理由でしょう。
ですので、ゆっくりとしたいとあれば、やはり早朝からじっくりと堪能されることをおすすめします。
なにせ、本当に刻一刻と景色が変わるのは本当に目を離せないからです。

サクラ巨樹自体は立派なものが多く残っています。
しかし、これほどしっかりとした主幹が直立し、見事な枝ぶりと花、その上にこの立地は他に類を見ないと思います。
想い出に残る巨樹というのがありますが、ここは確実にその一つ。
一期一会と考えている巨樹訪問ですが、当地にはまた訪れたい。
そして、夕刻などの姿も見てみたい。
様々な表情をカメラに収めたいという欲求にかられます。
とにかく魅力的なサクラ巨樹である醍醐桜。
今回は、巨さのわかる比較は不可能。
ですので、最後も時間経過の遠景をお届けして終わりたいと思います。

醍醐桜所在地
岡山県真庭市別所2277
緯度:35.0239787
経度:133.6472581
駐車場有(有料)
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