2024年07月25日
戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業 2024 大阪研修 初日!
熱すぎる夏。
いつも通りに焼けるような日差しの梅雨明けは、毎年恒例のイベントの季節です!
弊社が仲間たちと大工さんとともに行っている、戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業。
その授業企画は、伐採して終わりではありません。
伐採した木々は大阪へ運ばれ、天然乾燥ののちに住宅の素材として活かされます。
しかし、それでも終わりではありません。
伐採に一緒に携わった学生さんを大阪に呼び、そして大阪の森林や製材、そして製品市場や材木屋さんを案内し、森から街への流通を学んでもらう企画、大阪研修を実施しているのです。
森の人は伐るところまで、市場は捌くのみ、製材は製品にして出荷するだけ、材木屋は運んで終わり、大工さんは森も立木も知らずに木を使って建築をしている。
そんなつながりのないままの流通を、森からつなげる一つの手段として、一般的な流通を理解しそれ以外の方法を模索する手がかりとして、業務で携わる者が情報を伝えるための研修である大阪研修。
その大阪研修が、先日終了しました。

大阪研修の第一の舞台は森林!
学生たちが普段触れている森林とは異なる、ほぼ針葉樹の人工林。
そこで様々な問いをたてます。
手入れがどうとか、枝打ちがどうのとか、それも大切ですがそうではなく、一番学んでほしいのは地域ごとの差。
授業と教科書では分からない、その場所に行くからこそ分かる事。
地域と関わる人が違い、見ている未来が違うと大きく山の姿が異なるということ。
そして、人が関わる針葉樹林業と人が関わるものの広葉樹が自生する天然更新林との違い。
それとともに、水や土の違いとそれがもたらす材の違いと生態系の違い。
もちろん、施業や道づくりの違いなども顕著に出ます。
残念ながら、施業や道づくりに関しては担当が伝えられることは殆どありませんが、それでも関わる場所の説明だけはしっかりと。
そして、その後は製材に移動し実際に丸太の説明を受けたうえで製材実演。

わざわざ、生徒の為に一本の丸太を挽いての実演に感謝!
生徒たちも動画を撮りながら、どのような材が出てくるかを見届けます。
如何に節やそのほかの欠点といわれる部分を出さずに木取りできるか。
そして、実際に引いた材面を見て、これが枝打ち、こっちはしな(もめ、胴折れ)という説明を実際にその場で行います。
立木の事は見ていても、実際に木材としての価値づけや欠点とされる部分の事、そしてその実際を目で見て触れて、話を聞くことで自身の確実血肉となります。

そして、製材品はちょうどよく(?!)注文材の為の今年の5月伐採の原木でしたので、ばっちりとアレが分かったのです。
写真では分かりづらいものの、水分量の差が辺材と芯材での顕著に異なる様子が、色として目で見て分かるうえ、実際に触ってみると水分の感じ方が全然違う!ということを、驚くほど実感できたと思います。
こういう、理論で分かっても実際に触る事ができたうえで経験として理解するのとでは、雲泥の差が出ます。
だから、この体験は事情に重要で、どうして木材として水分量や伐り旬を重んじてきたかが理解できるのです。
もちろん、木目の話や色合いなど伝えたいことは山ほど・・・
情報量がパンクしそうになりますが、初日の最後には担当のメインステージである製品市場が待っていいる為に、後ろ髪引かれながら製材をあとに・・・・
製材からいよいよ製品市場に到着後、市場の強みを紹介します。

様々な産地の得意分野の製品が集まり、そしてグレードや用途別などおおくの品目が一度にみられる、いわばテーマパーク(笑)。
そんないいものではありませんが、当日もネタに溢れていたのです。
上の写真は、ちょうど良いところにあった虫害を受けたヒノキ材。
ヒノキなのに、ボコボコに虫食い(汗)。
いや、ヒノキなのに、という先入観を捨てるようにという良いサンプルなのです。
その上、ヒノキなのに(笑)カビがびっしり・・・
そこで、腐朽や虫害のお話、そして樹種の特徴や芯材と辺材のお話をし、樹木の生長と精油成分なども交えて木材のお話をしました。
もちろん、ここでも産地の違いによる施業の差や木味の違い、乾燥の違いや材の木取りの違いなど、産地から施業と製材と関わる人の違いを出来るだけ感じられる材の特徴を説明していきました。

最後にたどり着いたのは、人工乾燥材のブース。
皆さん批判的になる(汗)、高温乾燥材のお話です。
香り、色合い、内部割れ、価格、そのメリット、どうしてそれが流通しているのかなど、大きな話になりましたが分かりやすくお話できたのではないかと思っています。
ここでも、香りを嗅ぐことも忘れず記憶として頭に刻んでもらいます。
実は、まだ回りたい浜もあったものの、気がつけば既に終了時刻を15分オーバー・・・
熱心に聞いてもらって、調子に乗ってしまったようです。
翌日もまた、日中の予定を組んでいる為に初日はここまでで終了。
明日はいよいよ、材木屋さんを知る!と言う予告をして初日は分かれたのでした。
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp
・無垢材と樹木が大好きな材木屋が配信する、きのむしラジオ | Podcast on Spotify
https://open.spotify.com/show/6HBMrFR3UFHaNLNfgdFE8l?si=ff6525ab5d0f464a
いつも通りに焼けるような日差しの梅雨明けは、毎年恒例のイベントの季節です!
弊社が仲間たちと大工さんとともに行っている、戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業。
その授業企画は、伐採して終わりではありません。
伐採した木々は大阪へ運ばれ、天然乾燥ののちに住宅の素材として活かされます。
しかし、それでも終わりではありません。
伐採に一緒に携わった学生さんを大阪に呼び、そして大阪の森林や製材、そして製品市場や材木屋さんを案内し、森から街への流通を学んでもらう企画、大阪研修を実施しているのです。
森の人は伐るところまで、市場は捌くのみ、製材は製品にして出荷するだけ、材木屋は運んで終わり、大工さんは森も立木も知らずに木を使って建築をしている。
そんなつながりのないままの流通を、森からつなげる一つの手段として、一般的な流通を理解しそれ以外の方法を模索する手がかりとして、業務で携わる者が情報を伝えるための研修である大阪研修。
その大阪研修が、先日終了しました。

大阪研修の第一の舞台は森林!
学生たちが普段触れている森林とは異なる、ほぼ針葉樹の人工林。
そこで様々な問いをたてます。
手入れがどうとか、枝打ちがどうのとか、それも大切ですがそうではなく、一番学んでほしいのは地域ごとの差。
授業と教科書では分からない、その場所に行くからこそ分かる事。
地域と関わる人が違い、見ている未来が違うと大きく山の姿が異なるということ。
そして、人が関わる針葉樹林業と人が関わるものの広葉樹が自生する天然更新林との違い。
それとともに、水や土の違いとそれがもたらす材の違いと生態系の違い。
もちろん、施業や道づくりの違いなども顕著に出ます。
残念ながら、施業や道づくりに関しては担当が伝えられることは殆どありませんが、それでも関わる場所の説明だけはしっかりと。
そして、その後は製材に移動し実際に丸太の説明を受けたうえで製材実演。

わざわざ、生徒の為に一本の丸太を挽いての実演に感謝!
生徒たちも動画を撮りながら、どのような材が出てくるかを見届けます。
如何に節やそのほかの欠点といわれる部分を出さずに木取りできるか。
そして、実際に引いた材面を見て、これが枝打ち、こっちはしな(もめ、胴折れ)という説明を実際にその場で行います。
立木の事は見ていても、実際に木材としての価値づけや欠点とされる部分の事、そしてその実際を目で見て触れて、話を聞くことで自身の確実血肉となります。

そして、製材品はちょうどよく(?!)注文材の為の今年の5月伐採の原木でしたので、ばっちりとアレが分かったのです。
写真では分かりづらいものの、水分量の差が辺材と芯材での顕著に異なる様子が、色として目で見て分かるうえ、実際に触ってみると水分の感じ方が全然違う!ということを、驚くほど実感できたと思います。
こういう、理論で分かっても実際に触る事ができたうえで経験として理解するのとでは、雲泥の差が出ます。
だから、この体験は事情に重要で、どうして木材として水分量や伐り旬を重んじてきたかが理解できるのです。
もちろん、木目の話や色合いなど伝えたいことは山ほど・・・
情報量がパンクしそうになりますが、初日の最後には担当のメインステージである製品市場が待っていいる為に、後ろ髪引かれながら製材をあとに・・・・
製材からいよいよ製品市場に到着後、市場の強みを紹介します。

様々な産地の得意分野の製品が集まり、そしてグレードや用途別などおおくの品目が一度にみられる、いわばテーマパーク(笑)。
そんないいものではありませんが、当日もネタに溢れていたのです。
上の写真は、ちょうど良いところにあった虫害を受けたヒノキ材。
ヒノキなのに、ボコボコに虫食い(汗)。
いや、ヒノキなのに、という先入観を捨てるようにという良いサンプルなのです。
その上、ヒノキなのに(笑)カビがびっしり・・・
そこで、腐朽や虫害のお話、そして樹種の特徴や芯材と辺材のお話をし、樹木の生長と精油成分なども交えて木材のお話をしました。
もちろん、ここでも産地の違いによる施業の差や木味の違い、乾燥の違いや材の木取りの違いなど、産地から施業と製材と関わる人の違いを出来るだけ感じられる材の特徴を説明していきました。

最後にたどり着いたのは、人工乾燥材のブース。
皆さん批判的になる(汗)、高温乾燥材のお話です。
香り、色合い、内部割れ、価格、そのメリット、どうしてそれが流通しているのかなど、大きな話になりましたが分かりやすくお話できたのではないかと思っています。
ここでも、香りを嗅ぐことも忘れず記憶として頭に刻んでもらいます。
実は、まだ回りたい浜もあったものの、気がつけば既に終了時刻を15分オーバー・・・
熱心に聞いてもらって、調子に乗ってしまったようです。
翌日もまた、日中の予定を組んでいる為に初日はここまでで終了。
明日はいよいよ、材木屋さんを知る!と言う予告をして初日は分かれたのでした。
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・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
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