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火育、木育 経験の大切さ

一時期ほどではありませんが、今年度も薪需要は旺盛でした。

キャンプファイヤーから餅つき、本格的な屋外で火を使うための薪まで様々な需要がありました。
中にはやはり、薪ストーブ用や特定の方は薪風呂用という需要もあります。

一時の薪ストーブブームから、弊社にも薪を求める方が多く来られ、「どうせ捨てるんだから、無償で下さい」とは言わないまでも、長さや大きさの制約と、ストーブによって燃やしにくいものがあることなどの知識もなく、とりあえず薪が(無償で)欲しいという声が多くなり、一部の学校さんなど以外は販売させてもらう体制に切り替えています。

また、担当の自宅は薪ストーブを使用していますから、そこでも薪を使います。
もちろん、贅沢は言わず針葉樹の薪なのですが、ここにもとても良い学びがあることは、意外と伝わらないものです。


薪ストーブ1


パチパチと音を出して燃える薪。

薪というと、すべてが音を立てて燃えるものと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではなく反対に、音がきれいに聞こえるものは案外少ないのです。

また、材によっては非常に多くの煤を出すものや、樹脂がにじみ出るものなど様々です。
燃えにくいものもありますし、炎は強くないものの美しい燃え方をするものや、燃焼の香りのよいものなどもあります。

それらは、経験しなくてはわからないものですが、経験の場はどんどん少なくなります。
殊更大阪では。

危ない、と思われてしまう火も、きちんとコントロールできる状態で使うことと、コントロールできる判断ができることが重要ですが、それを学ぶ機会がないですね。

担当は、昔に薪風呂の家だったため、幼少期から薪割と風呂をくべることが仕事でしたから、火のおこしかたや勢い、燃え方などを小さい時から知っています。

木育と言いますが、火育も大切だと思いますし危ないものを制御する力をつけることも大切。
それ以上に、火がもたらしてくれる安らぎを、十分に享受できるようになります。

火育も教養の一つだと思います。
樹種による燃え方の違いを始め、どうしたらよく燃えるようになるかや、燃やすための「見えない空気の通り道」を考えることで、火を扱えるようになります。

ガスコック一つで火力を調整できる時代ですが、薪の火を自分で調整するむつかしさを経験し、自然から得られるエネルギーを感じるきっかけにしてほしいとも思っています。
親として・・・

たまに、燃やすには惜しい!!と教材用に取っておきたくなるような木目のものや、年輪の細かなものなどもあるのですが、樹木が最後の力を発揮する、燃料利用として活躍してもらいます。


薪ストーブ2


無駄なく糧にする、学びの薪。

もうすぐ冬の薪の季節は終わりますが、そんな理由もあり薪は一年中ため込んでいますが、多くの方にお渡しするために販売形式をとっていますので、どうぞみなさまよろしくお願いいたします!


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