2023年10月18日
選木直前の記事に思ったこと
時系列が逆転しますが、先日の伐採選木へ赴く数日前のこと。
自身が投稿しようとした画面に流れてきた、SNS投稿の最初の記事がとても気になりました。
その内容とは、「(前略)一本の伐採作業におよそ50万円。費用をかけて伐採できない。」というもの。
その記事が指していたのは、枯損木の伐採について。
倒木などの危険性を伴うために、早期に伐採をしたいが市町村からの費用の捻出が難しいというような内容でした。
近年では、台風の時はもちろんの事、平時でも高樹齢の巨木で腐朽が進んでいるものや、記憶に新しいものは浅い根っこからねこそぎ倒木してしまうケースもあり、どのタイミングで伐採などの処理をするのかということが問題になることがあります。
腐朽などは、虫害によってもお凝ります。
それも自然のサイクルのうちの一つなのでしょうけれど、人や建造物に影響を与えるところであれば、何らかの対応が必要。
ということで、ネタになっていたのが上記のコメント。

虫害木の伐採が必要なものの、費用が掛かりすぎてできないというものでしたが、その費用に驚き。
いや、場所や内容、状況によってはかかるものです。
私が驚いたのは、一本50万円なら本年に弊社が伐採する本数、7本には350万円かかるということか・・・ということ。
伐採費用が高額なことに驚いたのではありません。
弊社こそ、そんな金額支払いできません。
そんな金額であれば、伐採チームも喜んで行ってくれるでしょう。
しかし、本年伐採させてもらいます7本には、そんな費用を捻出することはできません。
でも伐らせてもらいます。
仲間の協力あってこそ。
本当に感謝しています。
人が動くこと、そして機械を使うこととなると、必ず費用が発生します。
ネット通販で運賃無料という時代になって久しいですが、現実運賃はどこかが負担しているもの。無くなりはしません。
立木を伐採するにも、チェーンソーを使い技術を要し、伐採後に搬出運搬しないといけません。
50万円かどうかは分かりませんが、必ず費用が掛かるもの。
しかし、お金が出ないからできないのではなく、想いを共有するから動いてくれるチームがあり、その活動に賛同して立木から購入してくれる人が居る。
しかも、裏山の木などではなく、自身の居るところから300km以上も離れた所へわざわざ通って。

申し訳ないけれど、弊社は350万円を負担することはできません。
しかし、仲間がやりがいを感じ、担当と同じ方向の未来を見てくれていて、その先にあるものを共有してくれている幸せを感じています。
仲間も、そう思って協力してくれています。
お役所の皆さんが懸念する目先の50万円ではなく、50年、100年後の遷移を考えてお金ではない何かの為に伐採を行う担当と愉快な仲間たち。
絶対に今年も成功させます。
仲間のために。
そしてその活動を正しく伝え、伝えることで山の事や遷移の事、そして木材の事や建築の事、そのほかの樹木の事や環境の事まで、私たちが知っていることを次の世代に伝えていきたいと思います。
金額ではない何かの為に。
本年の伐採が終り翌年以降、皆さんにいろんな報告ができる時に、その成果を感じて頂ければ嬉しく思います。
山での選木をしながら、そんな決意を固めた今年の取り組み。
どうぞ、応援してやってくださいませ!
(本文の内容と写真の山は関係ありません。)
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp
・無垢材と樹木が大好きな材木屋が配信する、きのむしラジオ | Podcast on Spotify
https://open.spotify.com/show/6HBMrFR3UFHaNLNfgdFE8l?si=ff6525ab5d0f464a
自身が投稿しようとした画面に流れてきた、SNS投稿の最初の記事がとても気になりました。
その内容とは、「(前略)一本の伐採作業におよそ50万円。費用をかけて伐採できない。」というもの。
その記事が指していたのは、枯損木の伐採について。
倒木などの危険性を伴うために、早期に伐採をしたいが市町村からの費用の捻出が難しいというような内容でした。
近年では、台風の時はもちろんの事、平時でも高樹齢の巨木で腐朽が進んでいるものや、記憶に新しいものは浅い根っこからねこそぎ倒木してしまうケースもあり、どのタイミングで伐採などの処理をするのかということが問題になることがあります。
腐朽などは、虫害によってもお凝ります。
それも自然のサイクルのうちの一つなのでしょうけれど、人や建造物に影響を与えるところであれば、何らかの対応が必要。
ということで、ネタになっていたのが上記のコメント。

虫害木の伐採が必要なものの、費用が掛かりすぎてできないというものでしたが、その費用に驚き。
いや、場所や内容、状況によってはかかるものです。
私が驚いたのは、一本50万円なら本年に弊社が伐採する本数、7本には350万円かかるということか・・・ということ。
伐採費用が高額なことに驚いたのではありません。
弊社こそ、そんな金額支払いできません。
そんな金額であれば、伐採チームも喜んで行ってくれるでしょう。
しかし、本年伐採させてもらいます7本には、そんな費用を捻出することはできません。
でも伐らせてもらいます。
仲間の協力あってこそ。
本当に感謝しています。
人が動くこと、そして機械を使うこととなると、必ず費用が発生します。
ネット通販で運賃無料という時代になって久しいですが、現実運賃はどこかが負担しているもの。無くなりはしません。
立木を伐採するにも、チェーンソーを使い技術を要し、伐採後に搬出運搬しないといけません。
50万円かどうかは分かりませんが、必ず費用が掛かるもの。
しかし、お金が出ないからできないのではなく、想いを共有するから動いてくれるチームがあり、その活動に賛同して立木から購入してくれる人が居る。
しかも、裏山の木などではなく、自身の居るところから300km以上も離れた所へわざわざ通って。

申し訳ないけれど、弊社は350万円を負担することはできません。
しかし、仲間がやりがいを感じ、担当と同じ方向の未来を見てくれていて、その先にあるものを共有してくれている幸せを感じています。
仲間も、そう思って協力してくれています。
お役所の皆さんが懸念する目先の50万円ではなく、50年、100年後の遷移を考えてお金ではない何かの為に伐採を行う担当と愉快な仲間たち。
絶対に今年も成功させます。
仲間のために。
そしてその活動を正しく伝え、伝えることで山の事や遷移の事、そして木材の事や建築の事、そのほかの樹木の事や環境の事まで、私たちが知っていることを次の世代に伝えていきたいと思います。
金額ではない何かの為に。
本年の伐採が終り翌年以降、皆さんにいろんな報告ができる時に、その成果を感じて頂ければ嬉しく思います。
山での選木をしながら、そんな決意を固めた今年の取り組み。
どうぞ、応援してやってくださいませ!
(本文の内容と写真の山は関係ありません。)
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・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
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