2023年02月04日
日本の広葉樹無垢フローリング 〜絹朴（きぬほお・ホオ）幅広無垢一枚物フローリング〜 その��
なかなか本題のフローリングにたどり着きませんが、ホオの特殊能力はもう少し続きます。
ホオは燃焼に対しての抵抗性が高く、棘が立たちにくことから火鉢の縁に利用されていたそうですが、私も実際それを見たことはありません。
燃焼抵抗が大きいものの、非常に均一な材質からできる朴炭は金・銀・銅や漆器を磨く研磨剤として使われ、銅板印刷の研磨剤にも用途があったそうです。
この均質さ、というのはもう触れてもらわなければ文章でも口頭でも、伝えることはできません。
木材の質感は千差万別ではあるものの、リグナムバイタやチークの様な蝋の質感を感じるものもあれば、金属板の様な冷たさを感じる黒檀、あたたかさの中に空気を内包しているように感じさせる道管が目立つ桐などです。
その中でも、ホオはまた変わった質感で目立つのです。
それは、絹の様な光沢と滑らかさ。
これが何とも言えない質感なんですよ！
多くの皆さんにとっては特異な色と、辺芯材の色差が他では経験したことのない様なものであるために、「目立ちすぎて使えない、他と調和しない」と敬遠されることが信じられないほどです。
道管組織が均一に分布している為に均質で緻密な木部を持ちながらも通直な幹が多く、木目も通っている場合が多いので木材として非常に優秀な性質を持っているのです。
初めて見た時、触れた時の感動は今でも忘れません。
また、一般的に柔らかい木材は加工はしやすいものの、細かな細工の場合に簡単に欠け（裂け）てしまうこともありますし、硬すぎても加工しにくく彫り物などには使いにくいもの。
そこにきてホオは、非常に緻密な性質が生きる樹種で、早材部分からの欠落が起こりにくい（欠けにくい）ために彫刻用途にはもってこいなのです。
同じように、彫刻で重宝される木材にカツラや木曽桧がありますが、私は材質でいうとホオが好きです。
もちろん、カツラの色目や肌感、そして木曽桧の香りと清楚な質感は特有のものですが、ホオもまた特別な質感で彫る人を魅了する樹種なのです。
カツラといえば、裁ち板もカツラで作られるものがありますが、それもホオ材が一級品だといわれます。
以前はカツラの大径木が多かったことで、幅広の板が取れたからだそうで、ホオでもしも幅広の赤身を用意することができれば、これが最上とのこと。
海外での近縁種も存在し、日本でも他のモクレン科の樹木はあるものの、日本のホオは固有種とされています。
色がくすんでいるとか、青っぽい色が醒めるだとかいわれますが、前回までのように特殊用途ではこの上ないほどの性質を発揮するホオ。
ただそれが、今ではほとんどが石油由来のものに置き換わったしまい、出番がなくなっただけのこと。
しかし今回、無垢材t大好きで日本の広葉樹を愛する弊社が、意外な無垢フローリングという形でホオを皆さんのもとへ届けたいと思っています。
その足ざわりと質感は、温かみを感じるといわれる杉材とはまた一味違ったしっとりしたあたたかさを感じますよ！
さぁ、いよいよ次回はフローリング本編に突入です！！
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp
ホオは燃焼に対しての抵抗性が高く、棘が立たちにくことから火鉢の縁に利用されていたそうですが、私も実際それを見たことはありません。
燃焼抵抗が大きいものの、非常に均一な材質からできる朴炭は金・銀・銅や漆器を磨く研磨剤として使われ、銅板印刷の研磨剤にも用途があったそうです。
この均質さ、というのはもう触れてもらわなければ文章でも口頭でも、伝えることはできません。
木材の質感は千差万別ではあるものの、リグナムバイタやチークの様な蝋の質感を感じるものもあれば、金属板の様な冷たさを感じる黒檀、あたたかさの中に空気を内包しているように感じさせる道管が目立つ桐などです。
その中でも、ホオはまた変わった質感で目立つのです。
それは、絹の様な光沢と滑らかさ。
これが何とも言えない質感なんですよ！
多くの皆さんにとっては特異な色と、辺芯材の色差が他では経験したことのない様なものであるために、「目立ちすぎて使えない、他と調和しない」と敬遠されることが信じられないほどです。
道管組織が均一に分布している為に均質で緻密な木部を持ちながらも通直な幹が多く、木目も通っている場合が多いので木材として非常に優秀な性質を持っているのです。
初めて見た時、触れた時の感動は今でも忘れません。
また、一般的に柔らかい木材は加工はしやすいものの、細かな細工の場合に簡単に欠け（裂け）てしまうこともありますし、硬すぎても加工しにくく彫り物などには使いにくいもの。
そこにきてホオは、非常に緻密な性質が生きる樹種で、早材部分からの欠落が起こりにくい（欠けにくい）ために彫刻用途にはもってこいなのです。
同じように、彫刻で重宝される木材にカツラや木曽桧がありますが、私は材質でいうとホオが好きです。
もちろん、カツラの色目や肌感、そして木曽桧の香りと清楚な質感は特有のものですが、ホオもまた特別な質感で彫る人を魅了する樹種なのです。
カツラといえば、裁ち板もカツラで作られるものがありますが、それもホオ材が一級品だといわれます。
以前はカツラの大径木が多かったことで、幅広の板が取れたからだそうで、ホオでもしも幅広の赤身を用意することができれば、これが最上とのこと。
海外での近縁種も存在し、日本でも他のモクレン科の樹木はあるものの、日本のホオは固有種とされています。
色がくすんでいるとか、青っぽい色が醒めるだとかいわれますが、前回までのように特殊用途ではこの上ないほどの性質を発揮するホオ。
ただそれが、今ではほとんどが石油由来のものに置き換わったしまい、出番がなくなっただけのこと。
しかし今回、無垢材t大好きで日本の広葉樹を愛する弊社が、意外な無垢フローリングという形でホオを皆さんのもとへ届けたいと思っています。
その足ざわりと質感は、温かみを感じるといわれる杉材とはまた一味違ったしっとりしたあたたかさを感じますよ！
さぁ、いよいよ次回はフローリング本編に突入です！！
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＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
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