2022年07月01日
清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングと、いろどりの広葉樹のおうち
最近気が付いたことがあります。
ナラ材(オーク)って、やっぱりカッコいいと・・・
今頃か?!ではなくて、一周して戻ってきた感じに近いです(笑)。
名刺もオークになったし、パソコンのそばにある事務用ボールペンは弊社オリジナル木製ボールペンである、 「kowa 〜木輪〜」のオーク。
そしてフローリングでも、いつの時でもオークやナラは必ず建築にフィットしてくれる。
今回のおうちもそうでした。
マンションリノベーションですが、近年多いのは杉を多用した天然素材リノベーション。
それに対して、このおうちはほぼ針葉樹はありません。

フローリングは、日本の広葉樹幅広無垢一枚物フローリングの清涼楢(せいりょうなら)です。
節、パテありのネイキッドグレードですので、様々な表情が混在。
辺材も多く含まれているし、木目の荒れた部分もあり変色のあるものも含みます。
中にはものすごくきれいな虎斑が出ているにもかかわらず、大きな節があってネイキッドグレードになっている部分もあったりして、非常に豊かな「森」というような印象。
オイル塗装がされていることもあり、表情が一層はっきりしていることもあるうえに色調も若干濡れ色になっているので、赤白の差もくっきりと出ています。

今回の貼り方は、ちょっと珍しいすだれ貼。
しかも、幅方向で2寸ズラシ!!
4寸幅(120mm)の半分の2寸です。
これって、結構大変だと思うのです。
加工精度は非常に気を使って仕上げられているものの、一般的な貼り方だと若干の幅方向の寸法違いや長さ違いなども許容できるものの、すだれ貼の場合は非常に目立ちやすくなります。
その上で、幅方向で2寸ズラすなんて・・・
設計士さんの意図だと思うのですけども大工さん、喜んだやろうなぁ・・・(笑)
いや、冗談ではなくてこういう難しい納めや加工の大好きな、マニアックな大工さんの施工だからなんですよ。

この現場は、造作材の無垢材全てはもちろんの事、家具に至るまで全て大工さんの手仕事仕上げ。
マンションリノベなので、刻み作業はほぼないですがそれでも切削仕上工程や、家具製作工程は非常に時間もかかる上に、図面からいろいろな情報や設計士さんの意図をくみ取らねばなりませんから、一般的な施工大工さんではこなす事ができません。
そんな仕事を、「いやぁ、大変よ・・・」と言いながら普通にこなしていく仕事内容に関心。
もちろん、広葉樹が沢山あって・・・というより広葉樹しかなくてフローリングも節ありなのに、針葉樹のような「木材です!!」という感じも「和風」な感じもそんなに受けません。

こんな表情があっても、他の部分が「シュッと」してるから全然野暮ったくないんですよねぇ・・・府不思議です。
材の印象と設計のバランスですね。
話はもどって2寸ズラシですが、一部はボーダーとなるブラックチェリー材を入れてジョイントされていたり、そこで貼方向を変えたりされていて、立体的な遮蔽物はないのに無意識のうちに、空間の識別というか場所を認識しているというか、部屋を区切られていないのに部屋があるように感じてしまうというか・・・
そんな印象まで演出する見せ方は本当に勉強になります。
あ、それで2寸ズラシです。

均等な寸法でずらしていくということは、幅方向が長くなればなるほど少しづつの誤差が蓄積されて大きくなって、大きなずれになる恐れもあるということ。
それもしっかりと計算されて、若干は製品や現場でのずれがあるはずのところを全く感じさせない施工。
美しすぎます。
こういう大工さんの仕事、好きです。
構造材を刻むような仕事も好きですが、微に入り細を穿つような心と気持ちのこもった仕事。
住まい手さんには、そう多くは伝わらないかもしれないけど、こういうところは見失ってないけないのが工務店ではないかとも思います。
材木屋も同じですね。

施工現場は、タワマンでもなければ特別高級なマンションブランドではありません。
でも、そんなことではなくて住む事と居心地に価値を感じる住まい。
それを形にしていると感じます。
ベランダにでるんじゃなくて、窓際のフローリングに座っていたくなる。
日差しの傾きによって表情を変える木目を一つ一つ見続けたくなる。
昨日は気付かなかった虎斑模様や色調の変化に気付く日がある。
そんな毎日を過ごせる。そう思う場所。
日本で育った日本の広葉樹のフローリング、清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングのしっとりとした木質感と周辺の広葉樹、そしてそれを活かしきる設計と大工さんの仕事で出来上がったマンションリノベ。
忘れてならないのは、これを普通に完成させた工務店さんの総合力あってのこと。
広葉樹の可能性を、表情だけではなく使い方で見せるおうち。
ご協力できて非常にうれしいです。
住まい手さんの幸せが見える、そんな場所でした。

・日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリング〜 はこちらから
・日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリング〜 洋食屋さんの雰囲気づくりに!、はこちらから
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp
・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、 インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!
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#天然素材#一枚物#無塗装#大阪府材木店#茨木市材木店#戸田材木店#巨樹#巨木#オーク#カスクオーク#清涼楢#なら#ナラ
ナラ材(オーク)って、やっぱりカッコいいと・・・
今頃か?!ではなくて、一周して戻ってきた感じに近いです(笑)。
名刺もオークになったし、パソコンのそばにある事務用ボールペンは弊社オリジナル木製ボールペンである、 「kowa 〜木輪〜」のオーク。
そしてフローリングでも、いつの時でもオークやナラは必ず建築にフィットしてくれる。
今回のおうちもそうでした。
マンションリノベーションですが、近年多いのは杉を多用した天然素材リノベーション。
それに対して、このおうちはほぼ針葉樹はありません。

フローリングは、日本の広葉樹幅広無垢一枚物フローリングの清涼楢(せいりょうなら)です。
節、パテありのネイキッドグレードですので、様々な表情が混在。
辺材も多く含まれているし、木目の荒れた部分もあり変色のあるものも含みます。
中にはものすごくきれいな虎斑が出ているにもかかわらず、大きな節があってネイキッドグレードになっている部分もあったりして、非常に豊かな「森」というような印象。
オイル塗装がされていることもあり、表情が一層はっきりしていることもあるうえに色調も若干濡れ色になっているので、赤白の差もくっきりと出ています。

今回の貼り方は、ちょっと珍しいすだれ貼。
しかも、幅方向で2寸ズラシ!!
4寸幅(120mm)の半分の2寸です。
これって、結構大変だと思うのです。
加工精度は非常に気を使って仕上げられているものの、一般的な貼り方だと若干の幅方向の寸法違いや長さ違いなども許容できるものの、すだれ貼の場合は非常に目立ちやすくなります。
その上で、幅方向で2寸ズラすなんて・・・
設計士さんの意図だと思うのですけども大工さん、喜んだやろうなぁ・・・(笑)
いや、冗談ではなくてこういう難しい納めや加工の大好きな、マニアックな大工さんの施工だからなんですよ。

この現場は、造作材の無垢材全てはもちろんの事、家具に至るまで全て大工さんの手仕事仕上げ。
マンションリノベなので、刻み作業はほぼないですがそれでも切削仕上工程や、家具製作工程は非常に時間もかかる上に、図面からいろいろな情報や設計士さんの意図をくみ取らねばなりませんから、一般的な施工大工さんではこなす事ができません。
そんな仕事を、「いやぁ、大変よ・・・」と言いながら普通にこなしていく仕事内容に関心。
もちろん、広葉樹が沢山あって・・・というより広葉樹しかなくてフローリングも節ありなのに、針葉樹のような「木材です!!」という感じも「和風」な感じもそんなに受けません。

こんな表情があっても、他の部分が「シュッと」してるから全然野暮ったくないんですよねぇ・・・府不思議です。
材の印象と設計のバランスですね。
話はもどって2寸ズラシですが、一部はボーダーとなるブラックチェリー材を入れてジョイントされていたり、そこで貼方向を変えたりされていて、立体的な遮蔽物はないのに無意識のうちに、空間の識別というか場所を認識しているというか、部屋を区切られていないのに部屋があるように感じてしまうというか・・・
そんな印象まで演出する見せ方は本当に勉強になります。
あ、それで2寸ズラシです。

均等な寸法でずらしていくということは、幅方向が長くなればなるほど少しづつの誤差が蓄積されて大きくなって、大きなずれになる恐れもあるということ。
それもしっかりと計算されて、若干は製品や現場でのずれがあるはずのところを全く感じさせない施工。
美しすぎます。
こういう大工さんの仕事、好きです。
構造材を刻むような仕事も好きですが、微に入り細を穿つような心と気持ちのこもった仕事。
住まい手さんには、そう多くは伝わらないかもしれないけど、こういうところは見失ってないけないのが工務店ではないかとも思います。
材木屋も同じですね。

施工現場は、タワマンでもなければ特別高級なマンションブランドではありません。
でも、そんなことではなくて住む事と居心地に価値を感じる住まい。
それを形にしていると感じます。
ベランダにでるんじゃなくて、窓際のフローリングに座っていたくなる。
日差しの傾きによって表情を変える木目を一つ一つ見続けたくなる。
昨日は気付かなかった虎斑模様や色調の変化に気付く日がある。
そんな毎日を過ごせる。そう思う場所。
日本で育った日本の広葉樹のフローリング、清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングのしっとりとした木質感と周辺の広葉樹、そしてそれを活かしきる設計と大工さんの仕事で出来上がったマンションリノベ。
忘れてならないのは、これを普通に完成させた工務店さんの総合力あってのこと。
広葉樹の可能性を、表情だけではなく使い方で見せるおうち。
ご協力できて非常にうれしいです。
住まい手さんの幸せが見える、そんな場所でした。

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*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
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