無垢材が好きな材木屋のおすすめする、天然素材の珪藻土 エクスウォールを吹き抜けのおうちに！
空間に余裕がある。
贅沢に空間が使える、ともいえるかもしれません。
理想的だと思います。
広い、という平面的なものではなくて、立面的な縦方向（高さ方向）の自由度があり、その中でも低く抑えるところもある。
メリハリ、というか楽しみというか。
部屋、というものの集合体ではなくて家という中にいろいろな空間がまとまっている感じ・・・
言葉では伝えられないですが、そんなおうちに天然素材の珪藻土エクスウォールを採用いただきました！
玄関から入ると吹き抜けがスッと伸びていて、空間を体積として感じるようなイメージ。
スギの節あり無垢フローリングが使われていますが、「木！！」として強く出すぎないと感じるのです。
いや、スギだけではなくて写真に見えるような障子であったり、もしくは勾配天井で現しとなっている構造材の梁をみても、木造建築であるということはわかるもののすっきりとしていると感じます。
もちろん、見学会にお邪魔しているから家具やそのほかの家財道具などがないからだ、ということも大きいのですがそれ以上に、視覚的にとてもすっきりと納まっている印象。
それにおこがましくも、貢献している？！と思いたい弊社の天然素材の珪藻土エクスウォール。
無垢フローリングの様に、バラエティー豊かな表情や色み、樹種による特徴的な木目などがありませんし、パターンをつけたとしても光の方向によっては目につきにくいものです。
肉眼では、左官屋さんが優しくなでてくれた跡を視認可能なのですが、写真となると光を受けている部分で影を見つけなければいけませんから、何とも言えない雰囲気をお伝えしにくいのが残念。
現地では、木の表情にも水回りなどの設備機器、タイルやベニヤ板にまでもちろんながら違和感なく寄り添い、当たり前のようにそこにある印象。
本当は、この職人さんの何とも言えない静かな存在感があるからこそ、他の素材や建築材料が自然と納まっている、とでも言いたいくらいなんです。
広い壁面に同じ表情無く広がるエクスウォール。
パターン、というほどではありませんが鏝のランダムな塗り目が見えます。
木目が持つ不思議なリズムである「1/fゆらぎ」。
それと似たところがあるのかもしれません。
人が自然素材で作り出す模様が、非常に目に優しく感じるからでしょう。
ゆらゆらと揺れるように見えるのは、薪ストーブの火を眺めているようにも見えます。
壁に木を貼るという選択肢ももちろんあります。
塗装をするということもあるし、パネル状のものを貼るとかタイルなどの建材もある。
でも、それらとはまた違った素材感を持っているのが左官素材だと思います。
素材＋職人さんという、2つが混ざり合うことで他の仕上げ材にはない質感が生まれるのが魅力的ですよね。
木の表情が一つずつ違うように、どの壁面を見ても表情が違う。
違いを作ることもできる。
でも主張をしすぎることはない。
採用してもらったのは無色のプレーン色。
人によっては「白くなりすぎるかなぁ・・・」とご心配される時もありますが、見てもらって分かるようにご心配無用。
それ以外の部分を引き立てる、とでも言いたくなるほどに自然です。
特に、LED照明が普及してからは色味を調整したり、昼光色も電球色も使い分けることが出来たりするので、照明で色みの印象を変えることもできます。
今回は、吹き抜けも含めて一つの壁の面積が広いおうちでした。
エクスウォールは、石こうボードなどに下塗りなしで塗る事ができる仕上げ材。
施工性がよく塗り重ねる手間が無いのが非常に特徴的なところですが、他の下塗りなしの左官素材と同じく、下地の透けは避けて通れません。
しかしながら、左官屋さんが非常にいい仕事をして下さっているおかげで、殆ど下地が分かる部分がありません。
どこを見ても、綺麗に一面！
一部分のみ、私が厳しく見てうっすらとボードのつなぎ目らしき部分を見ましたが、全体的に非常にきれいに塗ってもらっています。
それが感激。
細かく見れば、かならず現れる軽微な乾燥割れやチリ切れ（接着しませんから当然ですが・・・）の部分もありますが、全く気になりません。
やっぱり、こうして職人さんがいい仕事をしてきれいに納まっている様子はいいもんですね。
単純に切って貼って、というのではなく塗りつける部分一つ一つを眺めながら仕上げてくれたんだろうなぁ…と、施主さんでもないのに一人嬉しくなります。
そしてもう一つのエクスウォールの特徴は、調質機能。
無垢材が沢山見えているおうちですから、木の調質作用などもあるものの、木材よりもはるかに高い吸放湿性質をもつエクスウォールが一年を通して心地よい空気づくりの補助をしてくれることと思います。
飾ることなく自然体の様に、木もエクスウォールも自然とそこにある。
そんな雰囲気のおうち。
これから人とともにどのように変わっていくのか。
とっても楽しみです。
繰り返しますが今回、初めて採用してもらいながらも美しく塗りあげてくれた左官屋さんに感謝するとともに、この大きな面積にもかかわらず、信じて採用していただき塗り広げてもらった工務店さんのT井さんにも感謝です。
もちろん、職人さんの感じる塗り具合も違和感なかったようですので、材料そのものとしても及第点をいただいたようですので、あとは、住まわれるお施主様が心地よく過ごされることを切に願っています。
壁や天井の仕上げで迷うなら、手の届く価格で左官仕上げを採用できるうえ、天然素材であるエクスウォールをおすすめしますよ。
無垢の木の仕上げに合うのはやはり職人さんの仕上げ。
また一つ、無垢の木と自然素材の塗り壁材の家が出来ました。
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