2021年08月23日
赤身と芯材、白太と辺材 2021 ��
前回の疑問への答えは見つかったでしょうか？！
実は、どちらが重いかはさほど重要ではありません。
言葉によっては少し意味合いが異なってはくるものの簡易に言うとすれば、丸太から製材された木材で乾燥していない場合は、ほぼ辺材の方が重い場合がほとんどです。
それは、前回までに書いているように辺材部分が樹木の通水の役割の多くを担っているから。（樹種により状況は大きく異なりますが・・・）
辺材は、沢山水分を含んでいるということになるので、単純に重たくなる。
それは、別のお話しなければならない組織のお話が大切になってくるので、水分による重さ、と考えてください。
例えが飛躍してしまいますがペットボトルの中に、たくさん水が入っているものと殆ど入っていないものの違い、と言えば想像しやすいでしょうか。
しかしここから生まれる誤解に、芯材の方が水分が少ないから腐りにくい、というお話があります。
確かに、辺材は当初多くの水分を含んでいます。
しかし、伐採され乾燥したあとに辺材が多く吸水するために腐りやすく、芯材は吸水しにくいので腐りにくいということはないはず。
それも、樹木の生命活動としての通水の方法を知っていればわかると思いますが、伐採された後に樹木が自身で水を吸い上げることはほぼないと思われます。（環境による水分の侵入はある）
芯材が腐りにくいのは、菌に侵される栄養分がほぼないことや菌などに抵抗する物質を備えるからです。
辺材が腐りやすいのは、その反対に樹木として必要な栄養分を蓄えている部分だから、です。
もちろん、芯材部分の方が水分が少なく早く乾くから腐りにくい、ということもありません。
芯材であれ辺材であれ、乾いていくのは木材となった部分の表面からです。
多少の差はあるとは思うものの、根本的な耐腐朽性は材に含まれる物質によるところが大きい為、乾くか乾かないかという問題では重要ではありません。
好まれる香りを発するヒノキや、防虫効果のあると言われ強烈な芳香のあるクスノキも、辺材はほぼ香りがありません。
それは、辺材にはそれらのもととなる物質が殆ど含まれないから。
そしてそれがないということは、菌や虫に抵抗する手段が薄いということ。
水分ではないのです。
木がとても好きな私ですので、上記の様に信じたくなるような木の力のお話もたくさんあります。
しかし、樹木として木を見られればさらに木材としての使い方を工夫したり、気を付けることができるようになりますし、その魅力に気が付く場面が多くあるのです。
だからこそ、赤身と白太、ではなく芯材と辺材として理解してほしいと思うのです。
夢を壊すような記事になってしまって申し訳なく思うのですが最後に一つ、ウソの様な本当のお話であり、未知のパワーを秘めた芯材と辺材の魅力に迫っておきたいと思います。
そのパワーが存在する部分、その名は「白線帯」！
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
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実は、どちらが重いかはさほど重要ではありません。
言葉によっては少し意味合いが異なってはくるものの簡易に言うとすれば、丸太から製材された木材で乾燥していない場合は、ほぼ辺材の方が重い場合がほとんどです。
それは、前回までに書いているように辺材部分が樹木の通水の役割の多くを担っているから。（樹種により状況は大きく異なりますが・・・）
辺材は、沢山水分を含んでいるということになるので、単純に重たくなる。
それは、別のお話しなければならない組織のお話が大切になってくるので、水分による重さ、と考えてください。
例えが飛躍してしまいますがペットボトルの中に、たくさん水が入っているものと殆ど入っていないものの違い、と言えば想像しやすいでしょうか。
しかしここから生まれる誤解に、芯材の方が水分が少ないから腐りにくい、というお話があります。
確かに、辺材は当初多くの水分を含んでいます。
しかし、伐採され乾燥したあとに辺材が多く吸水するために腐りやすく、芯材は吸水しにくいので腐りにくいということはないはず。
それも、樹木の生命活動としての通水の方法を知っていればわかると思いますが、伐採された後に樹木が自身で水を吸い上げることはほぼないと思われます。（環境による水分の侵入はある）
芯材が腐りにくいのは、菌に侵される栄養分がほぼないことや菌などに抵抗する物質を備えるからです。
辺材が腐りやすいのは、その反対に樹木として必要な栄養分を蓄えている部分だから、です。
もちろん、芯材部分の方が水分が少なく早く乾くから腐りにくい、ということもありません。
芯材であれ辺材であれ、乾いていくのは木材となった部分の表面からです。
多少の差はあるとは思うものの、根本的な耐腐朽性は材に含まれる物質によるところが大きい為、乾くか乾かないかという問題では重要ではありません。
好まれる香りを発するヒノキや、防虫効果のあると言われ強烈な芳香のあるクスノキも、辺材はほぼ香りがありません。
それは、辺材にはそれらのもととなる物質が殆ど含まれないから。
そしてそれがないということは、菌や虫に抵抗する手段が薄いということ。
水分ではないのです。
木がとても好きな私ですので、上記の様に信じたくなるような木の力のお話もたくさんあります。
しかし、樹木として木を見られればさらに木材としての使い方を工夫したり、気を付けることができるようになりますし、その魅力に気が付く場面が多くあるのです。
だからこそ、赤身と白太、ではなく芯材と辺材として理解してほしいと思うのです。
夢を壊すような記事になってしまって申し訳なく思うのですが最後に一つ、ウソの様な本当のお話であり、未知のパワーを秘めた芯材と辺材の魅力に迫っておきたいと思います。
そのパワーが存在する部分、その名は「白線帯」！
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