2021年08月20日
赤身と芯材、白太と辺材 2021 ��
今回のシリーズコラムでは、材木屋でありながら木材のお話よりも樹木としてのお話がメインになっていきます。
もちろん、学問としてではなく材木屋が木材のことを知るために見聞きしてきたことのまとめですから、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
樹木の多くは太く大きく成長していく過程で、幹となる木質部分を形成していきます。
新しく形成される木質部分は樹皮に近い辺材部分です。
この辺材部分は非常に重要で、樹木の生命活動において重要な栄養分の貯蔵や水分通導を担っている部分です。
そして、この辺材部分の多くが十数年ほどで役割を終えて、少しづつ芯材部分に移行していきます。
そう、移行していくのです。
辺材部分と別に芯材部分ができるのではなく、辺材部分が移行してできるものが芯材部分ということです。
そう考えると、前回お話していたような「赤身の中に白太」ということはおこらないはずだということになります。
そして、辺材が芯材へ移行するときには化合物を生成し、その時に多くの樹種は色が濃くなる物質を含んでいる為、辺材よりも濃い色になっている樹種が多くあります。
しかし、例外的に芯材でも色の濃くないものや殆ど着色されないものもあります。
どうしてそうなるのかまでは、ここで詳報することはできませんがその着色されない部分も芯材であり、着色された部分の間に含まれると辺材の様に見えてしまうだけだということです。
赤身と白太という、赤白の色合いのイメージだけで判断してしまうと誤解を生じてしまうという例だと思います。
さて、木材として考えた時の芯材と辺材の大きな違いとして、耐朽性や耐虫性があります。
過日のクリ材のコラムと、それに伴って弊社でオリジナル製作した日本のクリ土台材でもお伝えした通り、木材で重要視される特性は芯材の性質である場合が殆どです。
その理由は上記の通り、栄養分などを蓄えた辺材から様々な性質を持つ「心材物質」を保持する芯材となるからです。
建築において用いられる木材の多くは、辺材を含んでいます。
土台などに用いられる桧もそうです。
そのため、弊社ではクリの土台材を製作したのですが腐朽菌を活性化させにくいような使い方と、虫害を受けにくい様な工夫をすることで、問題なく使うことができる場面も多いもののやはり、大きなサイズで木材を利用するためには辺材部分も利用する必要があります。
特に、現在の様に豊富に木材が手に入る時代ではなかった頃は当然のこと。
しかしながら、量が優先されるばかりに使い方を間違ってしまうケースが多く、結果として「木は腐る、劣化する」というイメージがついてしまうことがあります。
腐る、劣化するというのはある意味自然のサイクルの中で循環されているものなのですが、木材として利用している側には問題となります。
芯材と辺材が単なる色の異なる部分というくらいの認識しかない場合、腐朽や虫害などの劣化を大きく受けるようになりますが、誤解はその他の部分にも起こります。
それは、私も若いときによく聞いていた「アテ材は強度として優れる」というお話にも似ています。
アテ材の非常に強烈な木のクセを見れば、視覚的に「強い」と感じてしまうのと同じように、芯材と辺材でも誤解されてしまうのが重さや乾燥のお話。
何の予備知識もなく木材を見た時、辺材と芯材のどちらが重たいと思うかと聞かれればおそらく、芯材の方が重たいと答える人が多いことと思います。
その理由はなぜでしょう。
大工さんの様に、一部には実体験としてそう感じている人も多いでしょうし、視覚的色合いで辺材の様な色の薄い部分よりも重たそうに感じるから、ということもあり得ます。
そこから生じた誤解が、木材の乾燥のお話の誤解にもつながっていきます。
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp
・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ：無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から！
・同じく、、、 インスタグラムページ： toda.zaimokuten も随時更新中！
#幅広#無垢フローリング#無垢フローリングショールーム#無垢材#無垢テーブル#無垢カウンター#自然素材
#天然素材#一枚物#無塗装#大阪府材木店#茨木市材木店#戸田材木店#
もちろん、学問としてではなく材木屋が木材のことを知るために見聞きしてきたことのまとめですから、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
樹木の多くは太く大きく成長していく過程で、幹となる木質部分を形成していきます。
新しく形成される木質部分は樹皮に近い辺材部分です。
この辺材部分は非常に重要で、樹木の生命活動において重要な栄養分の貯蔵や水分通導を担っている部分です。
そして、この辺材部分の多くが十数年ほどで役割を終えて、少しづつ芯材部分に移行していきます。
そう、移行していくのです。
辺材部分と別に芯材部分ができるのではなく、辺材部分が移行してできるものが芯材部分ということです。
そう考えると、前回お話していたような「赤身の中に白太」ということはおこらないはずだということになります。
そして、辺材が芯材へ移行するときには化合物を生成し、その時に多くの樹種は色が濃くなる物質を含んでいる為、辺材よりも濃い色になっている樹種が多くあります。
しかし、例外的に芯材でも色の濃くないものや殆ど着色されないものもあります。
どうしてそうなるのかまでは、ここで詳報することはできませんがその着色されない部分も芯材であり、着色された部分の間に含まれると辺材の様に見えてしまうだけだということです。
赤身と白太という、赤白の色合いのイメージだけで判断してしまうと誤解を生じてしまうという例だと思います。
さて、木材として考えた時の芯材と辺材の大きな違いとして、耐朽性や耐虫性があります。
過日のクリ材のコラムと、それに伴って弊社でオリジナル製作した日本のクリ土台材でもお伝えした通り、木材で重要視される特性は芯材の性質である場合が殆どです。
その理由は上記の通り、栄養分などを蓄えた辺材から様々な性質を持つ「心材物質」を保持する芯材となるからです。
建築において用いられる木材の多くは、辺材を含んでいます。
土台などに用いられる桧もそうです。
そのため、弊社ではクリの土台材を製作したのですが腐朽菌を活性化させにくいような使い方と、虫害を受けにくい様な工夫をすることで、問題なく使うことができる場面も多いもののやはり、大きなサイズで木材を利用するためには辺材部分も利用する必要があります。
特に、現在の様に豊富に木材が手に入る時代ではなかった頃は当然のこと。
しかしながら、量が優先されるばかりに使い方を間違ってしまうケースが多く、結果として「木は腐る、劣化する」というイメージがついてしまうことがあります。
腐る、劣化するというのはある意味自然のサイクルの中で循環されているものなのですが、木材として利用している側には問題となります。
芯材と辺材が単なる色の異なる部分というくらいの認識しかない場合、腐朽や虫害などの劣化を大きく受けるようになりますが、誤解はその他の部分にも起こります。
それは、私も若いときによく聞いていた「アテ材は強度として優れる」というお話にも似ています。
アテ材の非常に強烈な木のクセを見れば、視覚的に「強い」と感じてしまうのと同じように、芯材と辺材でも誤解されてしまうのが重さや乾燥のお話。
何の予備知識もなく木材を見た時、辺材と芯材のどちらが重たいと思うかと聞かれればおそらく、芯材の方が重たいと答える人が多いことと思います。
その理由はなぜでしょう。
大工さんの様に、一部には実体験としてそう感じている人も多いでしょうし、視覚的色合いで辺材の様な色の薄い部分よりも重たそうに感じるから、ということもあり得ます。
そこから生じた誤解が、木材の乾燥のお話の誤解にもつながっていきます。
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＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
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