2021年06月16日
復活のプロローグ 〜適材適所の樹種 栗（クリ）〜 ��
木材としてはもちろんの事、樹木全般ははるか昔から私たちに大きな恩恵をもたらしてくれました。
生活の中の様々な道具用の木材として、そして食料としてもその果実を与えてくれる。
その樹木の名は「栗/クリ」。
道具の類の多くは、代替材料によるものに転換されているものが多いですが、食料という観点ではいまだに多くの実りを与えてくれています。
初詣やお祭りにて目にする甘栗もその一つ。
栗（クリ）の大きくて甘く、そして可愛らしいその形は現在でも口にされていますし、縄文の昔には大切な食料の一つとして考えられていたようで、各地の遺跡から出土しています。
先日、三内丸山遺跡を含む縄文遺跡群の世界遺産への登録を勧告されましたが、そこでもクリの果実がしゅつどしていますから、食生活の中に色濃くかかわっていたのだと推測できます。
また、その遺跡で注目すべきは大型の掘立柱建築物。
地面に穴を掘り、柱を立てて作った建築物ですが、直径1mだったと言われる柱としてそこに存在していたのが、クリなのです。
遺跡資料によると、地下水が豊富なことと木柱の周囲と底を焦がしていたために腐らないで残った、ということですが、それでも縄文の時代の物が現代に残されてきたことに驚きます。
巨大な柱といえば、出雲大社の空中神殿を支えていたとされる宇豆柱を思い浮かべますが、あちらはスギ。
周囲の環境が寄与していることは大きいながらも、その柱の樹種がクリであったことも、現在までその歴史を残してきた理由ではないかと考える事が出来ます。
なぜならクリは、木材関係者であれば誰もが知る高耐久性木材であるからです。
木材について解説されている書籍でよく目にする、耐朽性に関する記述。
最も耐朽性のあるとされる「極大」には、日本の木材はランクされていません。主に、南洋材とされる「硬く重い」樹種たちが占めています。
その次に位置する「大」の部分に、桧やひばとともにクリの記載があります。
古くから湿気の多い場所や土台など、腐朽への抵抗性をかわれて使われてきた樹種。
古民家を改修する際、多く目にする土台材もやはりクリです。
適材適所という木材利用においては、地松の梁桁と同じくして「これ以上の適役はいない」とさえ思わせる樹種、それがクリではないかと思います。
しかしながら、現在の建築ではほとんどその姿を目にすることがありません。
次回以降、皆さんが知っている栗と誰も知らなかったクリのお話を、少しづつ進めていきたいと思います。
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp
・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ：無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から！
・同じく、、、 インスタグラムページ： toda.zaimokuten も随時更新中！
#幅広#無垢フローリング#無垢フローリングショールーム#無垢材#無垢テーブル#無垢カウンター#自然素材
#天然素材#一枚物#無塗装#大阪府材木店#茨木市材木店#戸田材木店#クリ#栗
生活の中の様々な道具用の木材として、そして食料としてもその果実を与えてくれる。
その樹木の名は「栗/クリ」。
道具の類の多くは、代替材料によるものに転換されているものが多いですが、食料という観点ではいまだに多くの実りを与えてくれています。
初詣やお祭りにて目にする甘栗もその一つ。
栗（クリ）の大きくて甘く、そして可愛らしいその形は現在でも口にされていますし、縄文の昔には大切な食料の一つとして考えられていたようで、各地の遺跡から出土しています。
先日、三内丸山遺跡を含む縄文遺跡群の世界遺産への登録を勧告されましたが、そこでもクリの果実がしゅつどしていますから、食生活の中に色濃くかかわっていたのだと推測できます。
また、その遺跡で注目すべきは大型の掘立柱建築物。
地面に穴を掘り、柱を立てて作った建築物ですが、直径1mだったと言われる柱としてそこに存在していたのが、クリなのです。
遺跡資料によると、地下水が豊富なことと木柱の周囲と底を焦がしていたために腐らないで残った、ということですが、それでも縄文の時代の物が現代に残されてきたことに驚きます。
巨大な柱といえば、出雲大社の空中神殿を支えていたとされる宇豆柱を思い浮かべますが、あちらはスギ。
周囲の環境が寄与していることは大きいながらも、その柱の樹種がクリであったことも、現在までその歴史を残してきた理由ではないかと考える事が出来ます。
なぜならクリは、木材関係者であれば誰もが知る高耐久性木材であるからです。
木材について解説されている書籍でよく目にする、耐朽性に関する記述。
最も耐朽性のあるとされる「極大」には、日本の木材はランクされていません。主に、南洋材とされる「硬く重い」樹種たちが占めています。
その次に位置する「大」の部分に、桧やひばとともにクリの記載があります。
古くから湿気の多い場所や土台など、腐朽への抵抗性をかわれて使われてきた樹種。
古民家を改修する際、多く目にする土台材もやはりクリです。
適材適所という木材利用においては、地松の梁桁と同じくして「これ以上の適役はいない」とさえ思わせる樹種、それがクリではないかと思います。
しかしながら、現在の建築ではほとんどその姿を目にすることがありません。
次回以降、皆さんが知っている栗と誰も知らなかったクリのお話を、少しづつ進めていきたいと思います。
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・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
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＊2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
＊消費税10％への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。（ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。）
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
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・戸田材木店・セルバのホームページ
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・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ：無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から！
・同じく、、、 インスタグラムページ： toda.zaimokuten も随時更新中！
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