2021年02月16日
言い出したくて我慢できないこと・・・ライトアップの巨樹 〜菩提寺のイチョウ ライトアップ再訪!!〜
コロナウィルスの影響がやまない中、緊急事態宣言にて行動などの自粛が呼びかけられ続けています。
人と接することができないというのは、本当につらいものです。
普段の仕事や出張でも一人で行動することあ多い私ですから、休日の外出時間や外食などの折には楽しく会話し、人の話も聞きたいのですが、どこでもそのようにふるまえるのは、もう少し先になりそう。
でも、そんな時だからこそ緑映える自然の中で、適度な距離を保てる場所にいられると非常に心安らぎます。
私にとっての場所はやはり巨樹の所在地。
現在は移動自粛の為に訪れることは少ないものの、広い自然の中で巨樹に対峙するくらいは問題がないはずですから、こんな時ほど巨樹へ訪れたくなります。
そんな巨樹の魅力を感じるのは私だけではないことを実感したのはここ。

朝焼けとはまた違う色合いに白んできた夕暮れ時。
大イチョウのライトアップの火が灯り始めました。
ここは過日に紹介した菩提寺のイチョウのある場所。
黄葉時期のわずかな期間にライトアップが行われることは、前回の訪問時にも知ってはいたものの、なかなかピンポイントでその時期に訪れることが叶わない為に、いつ行けるのかと思っていたところでした。
とそこへ、わずかなことで遠方へ外出しなければならない用事が出来、もうこの際にどうせ日帰りで夜になるのだから、仕事の後に寄ってみよう!と思い寄ってみると運よく開催中!!
仕事続きの毎日で紅葉シーズンを楽しめていなかっただけに、イチョウはもとより豊かな山の緑に赤や茶や黄色の色合いが眩しくて、ワクワクが止まりません。
しかも夜に向かうその薄暗さと、通路や木々を照らすライトの明かりが11月下旬の寒さを感じさせない温かさを演出してくれています。

子供の時、新しいおもちゃや欲しかったものが手に入ると、とにかく自慢したくて仕方ありませんでした。
喜びが我慢できないというか、人に知ってもらいたいという承認欲求というのか?!
そんな感覚が、このイチョウのライトアップに訪れた際に感じた感覚です。
その理由は、夜の巨樹もいい!!からです。
既に太陽の姿は見えなくなっているものの、まだその残光に焼かれた余韻が空に残っている時刻。
ライトを浴びる大イチョウの姿が黄色に包まれていました。

あぁ、もう少し早ければ黄色いシルクをまとったような姿に出逢えたのか・・・と思うように地面に散る黄葉の葉。
しかし、短いライトアップ期間を考えるとそうでもなく、また散った葉が下からも黄色味を演出している為に、黄色い絨毯が敷き詰められているようにも感じます。
いや、久しぶりに見てもこの「象の鼻」は健在ですね。
以前に訪問しているだけに、どのアングルで撮影しようか・・・と考え込まずともよく、じっくりとその姿を眺めて歩く事が出来ました。
少しづつ暗くなっていく周囲。
カメラのシャッターをきっていくものの、映る写真は意外と明るい。
少しはライトアップによる赤黄色い色味が出るころなんだけども・・・

そう思いながら、移ろいゆく時間にカメラを構え続けていました。
じっくりとその美しさを鑑賞したい気持ちと、どうして目で見ている美しさがカメラで描写できないのか?!という気持ちとが交錯し、落ち着かない私。
それに引き換え、周囲におられる人たちはイチョウを眺めながらも、悠々とシャッターをきっている。
そうです、ライトアップが催されているので私だけではなく、驚くほどの人が来ているのです。
混んでいる、ということではなく前回は静かで広大な敷地の中で私一人。
それに対して今回は、駐車場にはひっきりなしに車が入っては出ていくし、点々と三脚を固定し撮影している人がいる。

十数分で帰路につく人たちがいるのは、地元の住民の方。
中には、「やっぱり前の方がよかったなぁ・・・」という声もあり、毎年来られていることを想像させます。
風によって聞こえてくる中には、「昨日よりもちょっと進んだな!」とか言っておられる方もいて、数日のイベントにどれだけの人がおとずれているのか、また地元で愛されているのだということがよくわかりました。

前の方がよかった、というのは台風で折損した部分の話の様で、以前はさらに迫力と貫禄があったということのようです。
2回目の訪問である(基本、数回訪れることはない)私にとっては今の姿でも十分に驚きなのですけどもね。
もともとがその巨大で特殊な様相を呈しているイチョウですが、その姿が美しさを伴い夜の帳に黄色い炎として浮かび上がるのはもうすぐでした。

草原に菜の花が咲いているような地面に対して、まばゆい光を放つ黄葉。
日光による黄色ではなく、その黄葉の葉が内側から発光してまばゆい光を放っているような感覚。
あぁ、貴重な時間ここに居られてよかった。
そう思いながら、一瞬一瞬が過ぎていきます。
冬を迎えるその空気が、一層黄色みを強調しているようにも感じます。

背景が完全に黒になり、橙の光に照らされて本来の葉緑素の緑色を感じるのか、黄色みが薄れると感じる一面もあるものの、周囲のスギ林から隔離され唯一の存在となったようにすら感じさせるイチョウ。
昼までは背景の明るさで見えづらい細かな凹凸が目立つようになります。
木枯らしが吹くたびに、黄色い吹雪が舞いライトアップの明かりによる幻想的な空間を、一層盛り上げてくれます。
そんな中、ふと空を見ると小さくお月さんが見える。
明るいライトでわかりづらかったものが、凝視するうちに輝いて見える。
月、そんなところに居たんだ。

気が付いた時には、既に右側の枝葉に隠れる寸前。
慌ててイチョウを入れながらシャッターをきりました。
そうしたら、人工的なライトの明かりではなく、まるで月明かりに照らされている様で、そしてイチョウの存在だけが浮かび上がるような印象を受け、とっても美しかったのです。
これだけの迫力を持つ巨樹のライトアップに訪れたのはおそらく初めてでしたが、昼間とは全く異なる空気感と美しさに感激しました。
日中の明るさももちろんいいのですが、巨樹以外は見えずひたすら浮かび上がる巨樹に見とれる。
そんな時間を日没から3時間!堪能しました。
日中の撮影でも2時間いたんだから、そりゃそうだ!と自分では納得なんですが、周囲の人たちはすぐに入れ替わっていく。
子連れからカップル、または祖父母と孫など様々な人たちがおとずれます。
こんな幻想的な場所の近くに住めるっていいなぁ、豊かだなぁ・・・そんな気持ちになります。
そばで見るイチョウも素晴らしいのですが、通路にはカエデも燃えています。

黄色、赤、緑が黒の中で彩色を競い合っている。
とても鮮やかな競演です。
本当に、この時期に訪れる事が出来て良かったと思いました。
設営し公開して下さっている方々に感謝の念が堪えません。
いつまでも、皆がこの美しい情景を眺める事が出来るよう願っています。
最後に、普段はその姿を詳しく伝えるために接写写真が多くなりがちな巨樹の写真とは反対に、ライトアップだからこそ美しい一枚で報告を終わりたいと思います。
菩提寺のイチョウライトアップ、ありがとうございます!!

追伸:普通なら、夜にこの場所は恐怖以外の何物でもない山中。この賑やかさでは前回お伝えしたクマも姿を見せないことと思いますが、会場入口から少し外れた登山道入り口には、「これでもか!!、怖いぞ!!」とビビらせる気満々の注意喚起看板が立っています。
皆さんも前回の記事同様、油断することなく訪れることをお伝えしておきます。
この顔、見てくださいよ・・・・・・・

菩提寺のイチョウ ライトアップ
黄葉の時期に不定期で開催されている模様。
岡山県勝田郡奈義町高円1532
広い駐車場有
・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ
*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。
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http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html
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人と接することができないというのは、本当につらいものです。
普段の仕事や出張でも一人で行動することあ多い私ですから、休日の外出時間や外食などの折には楽しく会話し、人の話も聞きたいのですが、どこでもそのようにふるまえるのは、もう少し先になりそう。
でも、そんな時だからこそ緑映える自然の中で、適度な距離を保てる場所にいられると非常に心安らぎます。
私にとっての場所はやはり巨樹の所在地。
現在は移動自粛の為に訪れることは少ないものの、広い自然の中で巨樹に対峙するくらいは問題がないはずですから、こんな時ほど巨樹へ訪れたくなります。
そんな巨樹の魅力を感じるのは私だけではないことを実感したのはここ。

朝焼けとはまた違う色合いに白んできた夕暮れ時。
大イチョウのライトアップの火が灯り始めました。
ここは過日に紹介した菩提寺のイチョウのある場所。
黄葉時期のわずかな期間にライトアップが行われることは、前回の訪問時にも知ってはいたものの、なかなかピンポイントでその時期に訪れることが叶わない為に、いつ行けるのかと思っていたところでした。
とそこへ、わずかなことで遠方へ外出しなければならない用事が出来、もうこの際にどうせ日帰りで夜になるのだから、仕事の後に寄ってみよう!と思い寄ってみると運よく開催中!!
仕事続きの毎日で紅葉シーズンを楽しめていなかっただけに、イチョウはもとより豊かな山の緑に赤や茶や黄色の色合いが眩しくて、ワクワクが止まりません。
しかも夜に向かうその薄暗さと、通路や木々を照らすライトの明かりが11月下旬の寒さを感じさせない温かさを演出してくれています。

子供の時、新しいおもちゃや欲しかったものが手に入ると、とにかく自慢したくて仕方ありませんでした。
喜びが我慢できないというか、人に知ってもらいたいという承認欲求というのか?!
そんな感覚が、このイチョウのライトアップに訪れた際に感じた感覚です。
その理由は、夜の巨樹もいい!!からです。
既に太陽の姿は見えなくなっているものの、まだその残光に焼かれた余韻が空に残っている時刻。
ライトを浴びる大イチョウの姿が黄色に包まれていました。

あぁ、もう少し早ければ黄色いシルクをまとったような姿に出逢えたのか・・・と思うように地面に散る黄葉の葉。
しかし、短いライトアップ期間を考えるとそうでもなく、また散った葉が下からも黄色味を演出している為に、黄色い絨毯が敷き詰められているようにも感じます。
いや、久しぶりに見てもこの「象の鼻」は健在ですね。
以前に訪問しているだけに、どのアングルで撮影しようか・・・と考え込まずともよく、じっくりとその姿を眺めて歩く事が出来ました。
少しづつ暗くなっていく周囲。
カメラのシャッターをきっていくものの、映る写真は意外と明るい。
少しはライトアップによる赤黄色い色味が出るころなんだけども・・・

そう思いながら、移ろいゆく時間にカメラを構え続けていました。
じっくりとその美しさを鑑賞したい気持ちと、どうして目で見ている美しさがカメラで描写できないのか?!という気持ちとが交錯し、落ち着かない私。
それに引き換え、周囲におられる人たちはイチョウを眺めながらも、悠々とシャッターをきっている。
そうです、ライトアップが催されているので私だけではなく、驚くほどの人が来ているのです。
混んでいる、ということではなく前回は静かで広大な敷地の中で私一人。
それに対して今回は、駐車場にはひっきりなしに車が入っては出ていくし、点々と三脚を固定し撮影している人がいる。

十数分で帰路につく人たちがいるのは、地元の住民の方。
中には、「やっぱり前の方がよかったなぁ・・・」という声もあり、毎年来られていることを想像させます。
風によって聞こえてくる中には、「昨日よりもちょっと進んだな!」とか言っておられる方もいて、数日のイベントにどれだけの人がおとずれているのか、また地元で愛されているのだということがよくわかりました。

前の方がよかった、というのは台風で折損した部分の話の様で、以前はさらに迫力と貫禄があったということのようです。
2回目の訪問である(基本、数回訪れることはない)私にとっては今の姿でも十分に驚きなのですけどもね。
もともとがその巨大で特殊な様相を呈しているイチョウですが、その姿が美しさを伴い夜の帳に黄色い炎として浮かび上がるのはもうすぐでした。

草原に菜の花が咲いているような地面に対して、まばゆい光を放つ黄葉。
日光による黄色ではなく、その黄葉の葉が内側から発光してまばゆい光を放っているような感覚。
あぁ、貴重な時間ここに居られてよかった。
そう思いながら、一瞬一瞬が過ぎていきます。
冬を迎えるその空気が、一層黄色みを強調しているようにも感じます。

背景が完全に黒になり、橙の光に照らされて本来の葉緑素の緑色を感じるのか、黄色みが薄れると感じる一面もあるものの、周囲のスギ林から隔離され唯一の存在となったようにすら感じさせるイチョウ。
昼までは背景の明るさで見えづらい細かな凹凸が目立つようになります。
木枯らしが吹くたびに、黄色い吹雪が舞いライトアップの明かりによる幻想的な空間を、一層盛り上げてくれます。
そんな中、ふと空を見ると小さくお月さんが見える。
明るいライトでわかりづらかったものが、凝視するうちに輝いて見える。
月、そんなところに居たんだ。

気が付いた時には、既に右側の枝葉に隠れる寸前。
慌ててイチョウを入れながらシャッターをきりました。
そうしたら、人工的なライトの明かりではなく、まるで月明かりに照らされている様で、そしてイチョウの存在だけが浮かび上がるような印象を受け、とっても美しかったのです。
これだけの迫力を持つ巨樹のライトアップに訪れたのはおそらく初めてでしたが、昼間とは全く異なる空気感と美しさに感激しました。
日中の明るさももちろんいいのですが、巨樹以外は見えずひたすら浮かび上がる巨樹に見とれる。
そんな時間を日没から3時間!堪能しました。
日中の撮影でも2時間いたんだから、そりゃそうだ!と自分では納得なんですが、周囲の人たちはすぐに入れ替わっていく。
子連れからカップル、または祖父母と孫など様々な人たちがおとずれます。
こんな幻想的な場所の近くに住めるっていいなぁ、豊かだなぁ・・・そんな気持ちになります。
そばで見るイチョウも素晴らしいのですが、通路にはカエデも燃えています。

黄色、赤、緑が黒の中で彩色を競い合っている。
とても鮮やかな競演です。
本当に、この時期に訪れる事が出来て良かったと思いました。
設営し公開して下さっている方々に感謝の念が堪えません。
いつまでも、皆がこの美しい情景を眺める事が出来るよう願っています。
最後に、普段はその姿を詳しく伝えるために接写写真が多くなりがちな巨樹の写真とは反対に、ライトアップだからこそ美しい一枚で報告を終わりたいと思います。
菩提寺のイチョウライトアップ、ありがとうございます!!

追伸:普通なら、夜にこの場所は恐怖以外の何物でもない山中。この賑やかさでは前回お伝えしたクマも姿を見せないことと思いますが、会場入口から少し外れた登山道入り口には、「これでもか!!、怖いぞ!!」とビビらせる気満々の注意喚起看板が立っています。
皆さんも前回の記事同様、油断することなく訪れることをお伝えしておきます。
この顔、見てくださいよ・・・・・・・

菩提寺のイチョウ ライトアップ
黄葉の時期に不定期で開催されている模様。
岡山県勝田郡奈義町高円1532
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