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幅広無垢材の救世主?! 〜無垢一枚板  「OPCボード」 広葉樹バージョン〜

前回、針葉樹シリーズをお伝えした無垢幅広板のOPCボード。
今回はなんと、広葉樹シリーズを紹介します。

前回で、OPCボードのことを文章で説明しましたが、建築材料に慣れている方は一瞬で想像できるかもしれませんが、その感覚がないとなかなか頭に浮かんでこないかもしれませんので、広葉樹シリーズの一例を見てもらいましょう。

OPCボード1

何と見事!!
これはOPCボード広葉樹シリーズのクルミです。
写真左から右へと、木目が一本続いているのがみてとれるでしょう。
これがOPCボードと集成材との大きな違い。



集成材でも幅広ボードを作ることは可能ですし、ドア枠やカウンターなどの造作材への広葉樹の使用は、その集成材の板を小割したものである場合が多いもの。
しかしその場合、樹種は同じ広葉樹でも「木目が殆どわからない」程に細切れな状態で接着されているので、樹種で選んでいたとしても、その樹種の特徴を見ることはできません。
そんな時でもOPCボードなら、3×6(通称サブロク)という幅方向3尺(910mm)と長さ方向6尺(1820mm)の板の中で、長さ方向につなぎ目が無いので樹種の個性を思いっきり楽しむことが可能!!
3×6サイズということは、90mm幅のフローリングと比べるとこんな感じ。

OPCボード8

90mm幅の無垢フローリングは10枚ならんで900mmなので、幅を比べると当然こんな感じになります。
もちろん、OPCボードも100mm強の幅の無垢の板材を幅方向に並べていますから、何枚かの無垢板が並んだような状態に見えるのですが、無垢フローリングのUNIタイプのように長さ方向につなぎ目がないので、広葉樹の持つ木目を存分に満喫できますよ。
樹種の展開は3種類。

先ほどからみてもらっているのがほんわかと優しい木目で、柔らかな風合いのクルミ。
そして今度は対照的に、はっきりとした木目が特徴の環孔材である栗(クリ)。

OPCボード16

栗は近年ではその特筆すべき耐久性に注目される事が多いですが、その木目の美しさから、古くから装飾用の木材として和風建築に多く用いられてきました樹種です。
ケヤキやタモなどに似たはっきりとした木目をみせるものの、それらとは少し違って柔和に感じるのは、独特な木目のゆらぎと絶妙な灰褐色の色合いの落ち着きからでしょうね。
それでも、クルミに比べるとはっきりと重厚感がありますね。

そして、なんといっても花形になるのはやはり、その花の美しさからも人気が高い広葉樹である「桜」。

OPCボード17


弊社の記事をご覧になってくださっている方は、木材でいうところの「桜(さくら)」は、必ずしもお花見で目にするソメイヨシノではないことと、木材はその花から想像するような「うすピンク色」ではないこと、をご存じの事だと思います。
ですので、桜特有の緑褐色の縞模様があったり、濃い茶色の筋があったり、様々な色目が混じったりしますが、これこそ本当の日本の桜です。

この3樹種をラインナップしていますので、インテリアの雰囲気に合わせて使い分けてもらえれば、針葉樹にはない広葉樹特有の華やかさを楽しむことが出来ますよ!

広葉樹というものは、針葉樹に比べて長い木材を産出しづらいので、OPCボードの様に木目を楽しむことができるのは珍しいので、針葉樹シリーズよりもむしろ広葉樹シリーズの方が貴重な存在と言えるかもしれません。
もちろん、それに合わせて無垢フローリングも広葉樹の一枚物にしてもらったりすると、なおカッコよく仕上がりますよ。

OPCボード2

*OPCボード広葉樹シリーズは、大きな欠け節や抜け節を含みますが、パテ処理はあえてされていません。色合わせがしづらいためですが、ご希望であればパテ処理をしての出荷も可能です。
*OPCボード広葉樹シリーズは全て受注生産です。


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