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フローリングの塗装と汚れ 勝者は?! 〜醤油編〜


木材製品の話をしていて、たまに聞く言葉がある。

「大丈夫なの?!」

むむ、大丈夫かとな?!
文法的におかしいので、何が何やら分かりませんが、こう聞かれる場合は大抵、期待する性能を有しているのか?!と暗に投げかけられている場合。
まぁ、工場から出てくる性能を保障された製品ならいざ知らず、それも、天然素材である木材に対して性能を保障せよ、といっているようなもので、少し答えに困る場合もあるけど、そういう場合はまず行動すること!!

今回は、木材にもピカピカの塗膜がないと安心できない方にとって、塗装していることがわかりにくい低光沢ウレタン塗装は「大丈夫なのか?」を実験してみました。

用意したのは、バーチ無垢フローリングのカットサンプル。
右が通常のピカピカウレタン塗装、そして左が低光沢ウレタン塗装。

醤油対決1

ちょうどよく、木目も色合いも似たようなものがあった。
これで不公平無し?!

さて、何が「大丈夫」なのか比較をするかというと、無垢フローリングを検討される方でもっとも多く気にかけておられるのが「フローリングの汚れ」です。
もちろん、キズとの双璧であるのですが、汚れがつかないようにするにはフローリングにカーペットを敷いた方がいいか?とか、汚れるのが嫌なのでウレタン塗装がいいのでは?!、というようなお話をよく受けますが、まず、そこまで汚れとキズを気にされるのなら合板フローリングに優れたものがたくさんあるので、そちらにする方が賢明でしょう。
そう勧めます。
いや、本当は無垢の質感を楽しみたいのでオイル塗装がいいが、子供が小さいのでどうなるかわからず不安・・・
そんな声があることも事実。
そういった時に紹介しているのがリフリーバーチリフリーオークの低光沢ウレタンシリーズ。

詳しくはそれぞれに譲るとして、まるでオイル仕上げのような落ち着いた仕上がりであるために、塗装による汚れからの保護性がないのでは!?、と心配されて冒頭のような「大丈夫なの?!」の質問が飛んでくる。
よし、それなら強烈な汚れである醤油を使って実験だ!

醤油対決2

双方のフローリングの上に、10円玉くらいのお醤油をたらします。
その瞬間、ショールームはまるで焼き餅が食べたくなるような甘い匂いに・・・
基、そうしてたらして時間の経過とともに、どのように汚れがつくか実験してみようというもの。

しかし何か物足りないなぁ・・・・と見回すとショールームの片隅に丁度良い無塗装のちゃんが横たわっているでないですか。
これはちょっとお手伝いいただこう、という事で急きょウレタン塗装2種と無塗装1種の醤油対抗生き残りバトルロワイアルとなるのでした。

醤油対決3

いや、正直に皆さんの予想どおり、一番右の無塗装の楓ちゃん、はい、この後、セッティング終了とともに一つふき取ってみました。
たらして1分もたっていませんよ。
なのにあーぁ・・・

醤油対決4

香ばしい醤油のにおいとともに、赤茶けたシミを残してくれました。
なかなか仕事早いなぁ。
とまぁ、予想通りです。

次にピカピカウレタンと低光沢ウレタン。

醤油対決5

やはり数分程度ではウレタン塗装は全く問題なし。
恐るべしウレタン。
もちろん、低光沢ウレタンも同じ。

今回は、子供があやまってお醤油をこぼしたようなシチュエーションを想定。
そしてすぐに見つけた場合と、30分後、そして半日の予定が終わる、もしくはお友達が帰る時間くらいの6時間後まで、3段階で放置して実験してみました。

すると・・・

醤油対決6

30分後。
もう、無塗装の楓ちゃんはリタイア。
3段階すべてがしみ込んでしまい、液体のお醤油も残っていない状態。
しかし、それだけ水分を吸い込む力があるということですよー。
そのあたりは木材の本来の性質ですから、お手本通りの優秀楓ちゃんです。
さて、残るウレタン塗装の両者。

最後はお客様などが帰られたあとに「あー、こんなところにこぼれてるぅ・・・」という様なシチュエーションが考えられる6時間後にどうかですが、結果は・・・・・・

醤油対決7

楓ちゃん入れといてよかった。
だって、ウレタン塗装の方は何にも変化無いんだもの。

もちろん、変化がない=「大丈夫」の実験をしているわけだけど、何とも実験結果が分かりにくい写真なだけに、もっとも活躍したのは楓ちゃん?!

ということで、結局ウレタン塗装はもとより、まるでオイル塗装のような自然な質感の低光沢ウレタン塗装でも、醤油をこぼしたくらいでは半日ほおっておいても「大丈夫」なことが分かりました。
表面の一時的な液体こぼしなどの汚れでは、すぐには浸透していかないという点では、外観上通常のウレタン塗装と遜色ないと思えます。

どうしても液体こぼしや汚れが気になるので、ウレタン塗装のフローリングを、と望まれる方にはおすすめしたいものです。
6時間くらいなら「大丈夫」ですよ。


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