2012年03月09日
白檀切り売り
何故だろう、本当に不思議。
木の種類は本当にたくさんあって、まぁ、いろいろと在庫もあるのですが、何故かしら一つ売れると、立て続けに同じ樹種の注文やお問い合わせをいただくことがあります。
ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングや、朴の木などは大抵そう。
それらは、まぁ特殊というほどの事もないのですが、今年に限ってはそれら以外の特殊なものが続いていて、びっくりです。
今年に入ってもう御三方目。月にお一人のハイペースです・・・

この小さな塊。なんでしょう・・・
そう、白檀(びゃくだん)です。
これだけは、欲しい時に手に入らないばかりか、どんどん入手困難になりますし、普通の木材の様に、寸法云々という話ができる代物ではないので、本当はあんまりお客様のつくようなものではないのですが、今年はジャンジャンお問い合わせがある。
それが決まるとまたいただいて・・・・
ほんと、木ってつながりを持ってると思います。
縁を運んでくれるのかな・・・
なんて思っていたのもつかの間。
実は上の写真の白檀は丸太を切ったものなのですが、なんと、中から想像もしない様なものが現れました。
えぇもんやったら(て何やろか?)嬉しいけれども、こんなんあるんやなぁ・・・というものでした。

先程の切り材の反対側です。
芯部分が朽ちていて、若干脆い部分があります。
その部分に何か見えませんか?!
よぉーく目を凝らしてください。

にゃーんと、虫!!抜け殻ですが、白檀の芯材部分に虫が。それもこの材は結構な年代物ですから、いつ入っておったんやら。
白檀はもとより、木の芯材というのは芯材成分の働きで、虫害や普及に対する抵抗性を有する樹種がおおいのですが、しかもその中で独特の芳香をもつ白檀の芯材に巣くうとは何たるツワモノ。

なんかアップは少し気持ち悪いですが、まさか白檀の芯材部に虫跡(初めから朽ちていて、侵入のみで喰っていたのかどうかなどはわかりませんが・・・)があるなんて!!と驚きながらもとても面白い発見をしました。
なんでも触ってみてみるもんですね。
今回も切ってみないとわからない部分(内部なので当然)でしたので、よい勉強になりました。
何事も決めつけたらあかんなぁ・・・、と話が違う方向に進んでしまうくらいの私にとっての大きなネタでした。