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無垢の木の鈴 樹種ごとの違い


拙ブログをこまめに見ていただいている方は、以前の記事で御存じだとおもいますが、それでも再度説明したくなるような逸品が先日手元に届きました。

カランコロン 1














これです。
前回に送っていただいた黒柿も含めて8樹種。全て樹種違いの鈴です。
正式名称は別にあるそうですが、なにせすぐに「木の鈴」と呼びたくなるのはその独特の形と、それを自身の手で奏でた時の感触が何ともいえないからでしょう・・・

実は、以前に黒柿の鈴をいただいてから、「材料をおくれば製作していただける」旨のお話をいただいており、もう悩みに悩みぬいて(いろんな樹種のなかから選抜するのが、大変で大変で・・・補欠君がたくさん出ました。)お送りしたのですが、いつも木工家さんや職人さんなどの作品を見て想います、これが自身のところから嫁入りした素材なの?!と。
本当に見事に新しい生を受けて輝いているのです。

今回の鈴たちも、出発前は小さな木片でした。
おそらく普通の人では確実にゴミ箱行きのようなもの。
それを「もったいない、何かに使える、あれになるな、こんな形が作れるな・・・」なんてぼそぼそ言いながら取っておいた木々達です。
当然、ゴミ拾いをしているとしか思われていない視線を体いっぱいに受けながら集めた、いわば子どもの様な木々の生まれ変わりに出会ったようで、大変嬉しい贈り物でした。

因みに、一番人気(私の家族の中でですが…)はなんだとおもいます?!

カランコロン 本紫檀














これ。本紫檀
次男坊なんか、すかさず「これ!僕の。」と、離しません。
「いや待て、あげへんで・・・・・」
私も待望の本紫檀。実は、拍子木に使われる事がある紫檀類紅木紫檀を送りたかったのですが、サイズがうまく揃わず断念し、秘蔵っ子の本紫檀を送ったのですが、予想通り、すごい音色!!
硬く高い音の中に、「ピーン」と張りつめた音色を加え、それでいて金属的な響きとは全く異なる音色を出すのです。
家内までこれが欲しいと・・・・いや、待ってぇな・・・

とりあえず、次男をなだめて本紫檀を取り戻し記念撮影をしたわけですが、他の樹種も、想像以上の音色でした。
他の樹種はこの通り。
音色を届けられないのが残念なところ!!

カランコロン イス


 イスノキ

日本でもっとも重い木材の一つ。でも、それだけではない、一面もあるんですよね・・・






カランコロン リグナムバイタ



 リグナムバイタ

世界で最も重い木として有名。イスの木と比べても重い!しかも艶がある。






カランコロン エンジュ



 槐(えんじゅ)

魔除けなどのおまじないに如何ですか?!







カランコロン 一位



 こちらは一位

綺麗な杢目や独特の色合いに加え、その縁起の良い名前もあり、縁起木として扱うことが多いですね。
一番を目指す人に!?




カランコロン 国産栂



 国産栂

世のおかぁさん達のお守りになるといいのになぁ・・・







カランコロン 黒柿



 黒柿

言わずと知れた銘木。私の出張用の鞄に使用中。







カランコロン 神代樟



 神代樟

木としてはスカスカです。でも、神代樟独特の芳香は健在。私大好きです。






もう、それぞれの音と、木の持つ性質を含めて語りつくしたいところですが、夜が明けそう(笑)なので、紹介のみ。
あ、恐縮ながら販売はいたしておりません。御縁をいただいて製作していただいた物なので、残念ながら弊社のお守りとして活躍してもらうことになります。
やっぱり木の物、それも人の手で造りだされるものは素晴らしいですね。
そこに宿るものが木の命と交わって、それが手にする人に伝わるんだろうなぁ・・・

出張先で私に出会う方は、今日はどの鈴かな?と鞄を覗いてみてください。その日の気分がわかるかもしれません。
今回も善き出会いと、生まれ変わった木々に感謝。

カランコロン リグナムバイタと本紫檀











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