まだまだ知らない木材の用途 黄楊の木
まだまだ知らない事がたくさんあります。
木、木材ということだけをとっても、まだまだ「その道」は深いですね。
先日黄楊の木の問い合わせをいただきました。
問い合わせというか、電話だったのですが受話器の後ろで聞き覚えのあるメロディーが流れています。
このメロディーはもしや・・・・と思い、どちらからお電話頂いてますか?と聞いたところ「今、阪急電車の茨木市駅です。」との事。
弊社の最寄り駅です。徒歩でも15分位。
その日は丁度社内作業中だったので、お越しいただく事が出来ましたが、通常はお手数ですが、ご来店予定をお知らせ願います。留守にてかえって御足労をかけますし、なにより倉庫やショールームの準備と、他のお客様の予定もあります。
きちんとお話させていただくためにも、ご予約おねがいしますね。
さて、お電話からほどなく御来店。
お話で「黄楊の木」という事をうかがっていましたので、早速見ていただきましたところ、「大きいですねぇ・・・」と、普通とは違うお返事。
普通は「木」というくらいですから、皆さん20cm位は幅のあるもんだと考えていらっしゃる方が多いので、「こんなに細いんですか?」といわれる事がありますが、今回は全く逆。
というのも、用途を聞いてみると「ヴァイオリンのバックピース(テールピースかな・・)」という部分に使用するので、小さくてよいのだということでした。
カチカチな材木屋頭では、ヴァイオリンに使われる木材は良質なスプルースとメープル、それから黒檀などの唐木類の指板位しか思いつかなかったですが、意外なところに黄楊が使われるようです。
その理由を伺ったところ、緻密でそこそこ硬いからではないか?!ということでした。
なるほど・・・
ただ、そんなにたくさん必要というわけでもないので、今回は御蔵島産の黄楊半割ではなく、材質の似ている「シャムツゲ」が大きさとご予算に合うとの事で、そちらを購入頂きました。
製作をされているとのお話だったので、どんなヴァイオリンができるのか、どんなふうにシャムツゲが活躍するのか楽しみです。
それにしても、木材にはまだまだ知らない用途があるようです。
しっかり勉強しておかないといけませんね。
特殊な木材をお探しの場合は用途とサイズをお知らせくださいね。それにより材の条件が変わる場合がありますので、よろしくお願いします。
次回は御蔵島産黄楊をお願いしますねぇ・・・・・・