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邸宅にて羽を伸ばす、白粉(おしろい)のメープル 〜挽板フローリング ロックメープルの貼り上がり〜

先日の巨樹巡りの記事以上に出せていなかったもの、それは無垢フローリング施工写真。
実は意外と?!大事なもので、弊社の商品をお伝えする機会ですので本来は積極的にお伝えすべきなのですが、熱中した樹種紹介記事が長引いたおかげですっかりとその機会を逃していました・・・

今回施工して頂いたのは、挽板フローリング。
合板やランバー材を基材にし、表面に2mmや3mm(時には1mm)といった挽板と呼ばれる、製材により作り出された薄い板材を貼ったもの。
無垢材を使う場合の伸縮による隙間や膨れを心配される設計士さん物件や、工務店さんでも床暖房仕上げの場合のほか、一枚物の無垢材を貼り上げたように見えることが人気の秘密。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 4


乳白のような部分と若干褐色がかった白系部分の色差が、ランダムな自然素材の印象を感じます。
通常、無垢フローリングで同じような仕上がりを求める場合、一枚物のプルミエグレードやセレクショングレードを使ってもらうことになりますが、仕上がりが良い分それなりに良いお値段になることもあり・・・

予算の事情を鑑みても、仕上がりとの両立が出来るという意味では、現在無垢フローリングをしのぐ勢いの人気と言えるかもしれません。

その上、無垢フローリングの場合の多くは UNI (ユニ)という長さ方向につなぎ目があるタイプが殆ど。
もちろん、弊社が力を入れてお勧めしている各種一枚物フローリングがあるものの、いつもそうとはいきませんから、つなぎ目の無い一枚物仕上がりは非常に魅力的。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 5


特に今回は広々としたリビングと、敷地面積に由来するゆったりとした間取りもあって、一枚物の伸びやかな木目が非常に印象的に目に飛び込んできます。
設計士さんだからこその、空間の使い方というか見せ方というか、、、
純木造住宅なのに木が主張していないところがさすがというか、若干ムヅガユイというかもっと無垢材の質感が欲しいと思ってしまうのは、私の悪い癖なんでしょう。
そう思ってしまうくらいにさりげない使い方なんですけども、だからこそ木目の主張が強くないメープルの挽板フローリングが活きてくるのかもしれません。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 3


近くで見ると、以外にもはっきりと見えるロックメープルの木目。
いつも思うのですが、まるでホイップクリームの底に沈むコーヒーをかき混ぜたラテアート的な、ゆらぎが感じられるような木目がすごく好きな樹種です。

そんな特徴がはっきりでるのは、挽板フローリングならでは。
合板フローリングでももちろん木目は見えるのですが、その奥行きというか、挽板を使っているという先入観をともなった視線が一層魅力的に見せているのかもしれませんが、合板とは異なる1820mm×150mmの一枚物という存在感が見る人を感嘆させるのだと思います。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 7


今回は通常のオイルクリヤーではなく、ホワイトオイル仕上げでしたので少し乳白色がはっきりとしているのと、クリヤーオイルよりも少し優しく見えるのは親心?!でしょうか。

どちらにせよ、メープルは剛ではなく柔。
そんなイメージを持ってしまいます。

今回の施工で頑張ったのは、実はフローリングではなくて各所にひそかに使われている、無垢の造作材。
特に、フローリングと重なる部分はメープルの無垢材を使用していて、上がり框や各種見切り材を無垢材で製作したのですが、その何気なくある部材でもっとも注力したのがこの敷居!


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 2


間仕切りの引戸が入っているのですが、3枚引き込み戸というものでほぼ4mのメープル材の一枚物を使用しているのです!!
広葉樹の4m材、それも節なしがどれだけ貴重か、分かる人にはわかる!
ここだけの話、製材した後に「挽曲がり」という状態になり、その材をあきらめてもう一回別の材で作り直すという事態になったんですが、上手に納まってくれて本当に涙が出そう・・・
乾燥材の広葉樹で気を付けねばならないことの一つなのですが、製材しないわけにはいかないし、難しい問題。
数万円が消えてしまった瞬間は、脳裏に刻まれています(涙)。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 6


さて、ここまではこの住宅の1階部分。
ここからは2階を紹介します。
というのも、実は1階部分は15mm厚の150mm幅の1820mmというS3シリーズを使っていただいていました。
そして2階はというと、12mm厚の120mm幅の909mm長さのS2シリーズを使っていただいているのです。


挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 4


そう説明しても、これくらいの写真では全く違いが判らないと思います。
もちろんのことながら、グレードは1階部分と同じですから写真で見る表情は基本的に同じなのです。
本当は、もう少し離れて撮影をしたいのですがどうしても、メープルのこのゆらゆらと儚いような木目をカメラに収めたくなり、ついつい接写が多くなってしまうのです!


挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 1


それでもやはり全体写真をとらえておきたいし、普及品の合板フロアーとの大事な違いとして、この120mm幅の一枚物フローリングであることを物語る幅方向と長さ方向の継手部分を見てもらいたいのです。
一枚物フローリングだからこそできる、このズラシ貼り施工。
長さの半分ずつ継手をずらして貼っていくわけですが、リズミカルに続くこの継手部分がとっても心地よい質感を刻んでくれます。

と言いながらもやっぱり接写しちゃいます(笑)。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 5


このアングル、とっても好きです。
お施主様のおうちですが、このアングルの時だけはフローリングにべったりと座り込み、一流カメラマンよろしくピントとアングルのずれを合せるのです!!

微妙に見えるロックメープルの木目とモノトーンの壁。
自己満足です(^_-)-☆

そんな接写が多くなってしまうのですが、少しは全体像も。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 3


こうしてみると、意外と長さが909mmであるということを感じさせないと思います。
継手はできるものの、もともとが無垢材の適度な色の差があるためにバラつきとなって、自然なランダムさを生んでいるところが違和感を感じさせないのかもしれません。

はっきり言って、一般のお客さんでは言われなければ1階の床と2階の床の差は気が付かないのではと思ってしまったりします。
実はここの住宅は、フローリング以外にも多くの木材を納めているのですが、中にはなかなか苦戦したもののあり、その部分も取り上げたいところですが、今回はフローリングのお話しのみにしておきましょう。

白く美しいロックメープル挽板フローリングを上手に活かす空間と色使い。
さすがは建築士さんが手掛けただけありました。
これから、どのような変化をしていくのか楽しみですが、日が傾くにつれて表情を変えてくる目の前の空間に、ずっと見ていたくなるような気持ちになってしまいました。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 1


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ!