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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 〜

さぁ、前回のたも材の割れに驚いてもらえたでしょうか?!
木材は水分を含んでいることや、湿気を吸放湿することなどは理屈ではなんとなくわかっているつもりでも、実際に目で見ると私でも結構驚くもんです。

理論的に考えても実際に起こった現象と同じことを考えられますが、しかし百聞は一見に如かず。

しかし、そんな結果の更に数日後・・・
もう一度驚くことになるのですよ!!


それは実験後、何気なく家に置いてあった実験後の材に目がとまったことで気がつきました。
実験後は水で濡れていますし、見事に水が噴き出たことで結果に非常に満足していたので、材を置きっぱなしにしていたのを忘れていたのです。
家内の「これ、どこ置いとくのよ?!!」という、またやりっぱなし!!的な声が聞こえていなかったわけではないのですが、、きちんと棚に収納されていたのを知らず、何気なく見つけた材を凝視していると気が付きました。


な、なんと!!驚いて下さいよ!!










道管への通水実験 後日 6




え?!割れがない?!!!

というか、同じ木なの?これが?!


そうです、同じ材です。
ほらね・・・

道管への通水実験 後日 1


ちょっとアングルは違いますけど、切断丸鋸のやけの部分や下の方の若干黒く変色した部分等を見てもらうとそのものであることが分かると思います。

しかし、こんなにバカっと割れていたのに、この割れはどこへ行ったのか?
不思議ですよね。
こんなに割れるのも驚きですが、このわれが無くなるんですよ。
因みに、割れたことででこぼこになっていた木口もこのとおり。

道管への通水実験 後日 7

前回、同じアングルを掲載していますので、是非見比べてください。

含水率が10%を切るほどの乾燥材だったものが割裂するほどに水分の影響を受けていました。
しかし、その水分が徐々に乾燥し、元の状態に近づいた・・・という事でしょうね。

ちょっと順序が理解しにくくなってしまいましたが、昔の建築では似たようなお話がありました。
和室の床の間に入れた、高級床柱材である「磨き丸太」。
私がまだまだ未熟だったときには、磨き丸太は床柱の定番のうちの一つでした。
弊社にも常時数十本の在庫を抱えて、そのおうちの和室に合わせて「丸太の顔を見て」使うものを決めていたものです。

そんな高級丸太が、お施主さまの入居後に割れる、という事がありました。
正面にうっすらとヘアークラックが・・・
ヘアークラックであっても。白く美しい肌に一筋の線が目立つ。
特に、一本の価格が相当する高級材ですので、お施主様も気になる。
工務店さんに、割れてきてるけど大丈夫かなぁ・・・と問われていました。
そこで工務店さん。
うん、そのうちにひっつくからね!、という回答。

私びっくり、お客さんもびっくり。
しかし数カ月後、ぴったりとわからなくなるんですよ、これが。
まさしく、今回と同じように・・・

道管への通水実験 後日 5


今回の場合と異なるのは、柱の水分が過乾燥で抜けて割れたところに、季節の変化などで湿気が戻り膨らんで割れがわからなくなった、ということ。
吸放湿による伸縮です。

今回の材も、実は割れが無くなったわけではないんです。
非常にわかりに食くなったんです。

よく見てください。

道管への通水実験 後日 8

ここにうっすらとクラックが残っています。
大きく割れた部分の写真を見てもらうと分かりますが、ここまで拡大しないとわからないほどに割れが閉じたのです。

これも写真ではイマイチ臨場感の無いものではありますが、経過を知ってもらっていればどうなったのかはわかっていただけるかと思います。

私が普段お伝えしている、無垢材は環境によっては割れることや伸縮するということが、今回の一連の実験で少し感じてもらえたかと思います。
木材には孔があって、そこには湿気が自由に出入りしていること。
それによって、割れなどが起こること。
木は本当の「呼吸」をしていなくても無機質な材料ではないという事。

それらを感じてもらえる実験ではなかったかと、自身も楽しんで行った道管の見える化実験シリーズ、でした!!


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 ◆

前回の実験は見て頂いたでしょうか?!

ドバ〜!!!!っと出ていたでしょう?!道管から!

木材の組織である道管が、孔のある空洞組織であるということを目に見える形で認識できる実験だったのではないかと思います。 
さて、今回はそのドバ〜!!!の後日談です。


先日の実験を経た翌日のこと。
実験大成功に満足し、投稿する記事の内容について考えていた時のこと。
文章の構成を考え(一応、そんなことも考えています・・・)いろいろと組み立てているとふと・・・

そういえば、実験後の木材ってどうなっているんやろうか・・・。別に変化があるわけではないやろうけども、一応見とくか・・・。

学者でも技術者でもない、普通の材木屋ですから実験やとか言ってますけど、まったく手順も何もない、えぇ加減なもんなんで思い付きで、実験後の木材を「一応」確認してみることに・・・

しかし、それが実験と同じくらいに驚き轟き・・・・・・・・



試験材の状態を覚えてらっしゃいますか?!
弊社で30年以上じっくりと(売れずに・・・涙)天然乾燥されたタモ材で、含水率驚異の一桁台。
そんな材の道管組織に水道水を通した実験でしたが、これ以上ないほどの乾燥材の組織に水を通すとどうなるのか?!

後から気づいたのですけども、これも実は凄く大きなテーマなんです!
生の含水率が高い木を乾かすことには心血を注がれますが、乾燥された木材の組織に通水した後には、含水率は変化するのかどうかということに興味を持つ人は、そうはいないでしょう。
もちろん、そんなことに興味を持つ意味がないからですけども、だからこそ木の変態である私が取り上げなくして誰が取り上げるのかっ!!!(自己肯定・・・・)


能書きはこれまでとして、早速後日談。

驚くなかれ・・・・・・・・
実験を経た30年天然乾燥材の状態はこれだ!!











道管への通水実験 後日 1










えぇ〜!!!!!!
割れてるぅ〜!

30年超のスーパー天然乾燥材なのにバリバリにぃ〜!!!

念のため、実験前はこれですよ。

道管通水実験 3


もちろん、大きな割れどころかヒビ一つありません。
なのになのに・・・


道管への通水実験 後日 2


翌日だというのに、ペットボトルを押し当てていた部分がまだかすかに残っている!!
その跡がついている部分が少し盛り上がって、材の表面部分が割れているのが分かりますか?

こうやって見るとボコボコしてます。

道管への通水実験 後日 3


この材は、もともと住宅の枠材として加工されて現場にて切り落とされたものの残りです。
糠目材大好きの私は、非常にもったいなく感じてずっとサンプルとしてとっておいたものですが、大工さんが枠材に加工したものなんだから、面は全て水平なんですよね、もちろん。

写真よりも目視の方がはっきりとした違いが見えるのですが、信じられないほどに膨らんでいるんです。

学問的に考えると至極当然なんですよね。

いつも木材関係者は、原木(生木)➡製材(生木)➡材木屋/製材所にて乾燥、というような流れの中で自然と「乾燥による目減り分」を木材製品につけた状態で流通させています。
木材が乾燥すると細胞組織から内部の水分が放出され寸法が小さくなるから、ということがわかっているからですが乾燥させるのと逆の手順、つまり今回の様に湿潤な状態にするということは、細胞組織に水分が充填され寸法が大きくなるから、という理由で木材が膨れ上がる?んでしょうね?!


木材が乾いていくイメージは、木材や建築業や家具生産などに関係する方はなんとなくご存じですが、その逆は想像できますか?
実は、意識しなくてもそれを経験しています。


木材は伸縮します。
無垢フローリングのご注意においても、フローリング同士の嵌合部分は乾燥すると隙間ができて湿潤な状態になると伸びてひっつく、ということをみなさんご存じです。
または、木材には調湿効果があります、とPRしますがそう、それと同じ。


木材は乾燥した環境で水分を放出し、湿潤な環境では吸収する・・・
まさしくそれと同じ現象ですが、今回の実験は湿潤な環境というには激しすぎる、水分を注入される状態だったために、木材の一部分の細胞が急激に湿潤状態になり伸びて、その伸びに耐え切れずに割れが生じてしまった!!

そう考えるのが妥当なところでしょう。


道管への通水実験 後日 4


なんか私の実験の犠牲になったような(涙)・・・

なぜだか微妙に悲しい気分になってしまいましたが、これによって皆さんに肉眼では内部を見ることができない、道管という組織の役割と存在を、しっかりと確認してもらえたのではないかと思うと、満足した気分です。

難しい話をできるだけ抜きにしていますので、こんなことになるのか!という視点で見てもらえればと思うのですが、簡単そうですが、なかなか普段皆さんが自分ではできない実験結果になったのではないかと思います。



これで一連の道管を見える化する実験はおしまい・・・・・
ではないんです。

もう少しだけ、次回に続くんです。
今回の割れた材がさらにどうなったか。
数日後のお話をお伝えします。


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ‘芦菠圈

 前回に写真でお伝えした、道管から水が噴き出す実験。


今回はその様子を別の材料を使って動画でお伝えします。

動画ならではの、プツプツとした気泡を伴って水の噴き出す瞬間と、ペットボトルの水を押し出す臨場感たっぷりの音をお楽しみください。ぜひ、全画面で見てね!
(稚拙な紙芝居方式も・・・(;'∀'))


楽しんでもらえたら、感想コメントしてね!!





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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ー命進圈

みなさん、中学校の技術家庭の授業って覚えておられますか?!

私の思い出といえば、物を作ることがヘタクソで課題の木製カセットテープケース(古!!)さえも満足に組み立てられなかったことと、電流を流された事!しか覚えていません。
後者なんて、今では考えられませんけども発電機だったか(ビビっていて覚えていない)の電流を体感する、というとんでもないと思われるものでしたから、今でも忘れません。

基、中学校の教科書を見ているといつも思います。
非常に物事わかりやすいって。
すごく簡潔に平易に説明がされていて、すぐに頭に入る。
どうして中学生の時には入ってこなかったのか、不思議なくらいです(汗)。

そんな教科書を見ていると、非常に興味深いことが載っています。
木は水を吸い上げる管をもっているので、木材も水を通すことが出来ます・・・と。

普通の人ならば、「まぁ、樹が活きているときは根っこから水分を吸うやろうけど、木材が水を通したらもれるやろ!建築材も・・・」って思いますよね?!
木造住宅も雨漏りだらけ?!

いや、そういうことではなくて組織自体のお話しで、木材を構成する道管が水を通すことが出来る孔であり、それは木材になっても変わらない、というお話。
そしてそれを体験できる実験ができる、というお話です。
で!!、今回それを皆さんにおみせする実験をしようというわけ。

広葉樹の道管6

少し前に、道管という孔の多い少ないで、木材の重量が異なることを重量測定の実験でお伝えしました。
つまりは、孔は空洞となっている、ということ。
重量という数字としては目で見ることができたものの、実際に穴が開いていることを「一目瞭然にできる」実験はないものか!?
ということで、教科書にも載っている今回の実験です。

実験で用意するものは環孔材で、できるだけ孔のはっきりしているもの。
この時点で、一般の方が用意するのは少し難しいと思うので、ここは材木屋さんの出番です。


道管通水実験 12


実験に用いるのは、以前の道管を知る実験でも活躍した弊社の長期天然乾燥在庫商品(涙)のタモ材の切り落とし材です。
含水率は驚異の7%!!
どんなに乾くねん・・・・

この超乾燥材(内部の水分量は殆ど無いに近い)の道管組織に、人為的に水を通して、その様子を写真に収めようという今回の実験。
材料をもって、いざ試験会場へ・・・





到着。
風呂場です(笑)。水、こぼれてもいいようにね!

道管通水実験 2


ちょっと画像がコケているのはご勘弁。
なんせ、一人で実験しているもんで2本しかない腕では、なかなか撮影もままならず・・・
ということで、早速このタモ材に水を通すのですが、その方法はいたって簡単。

ペットボトルをこの写真の木口部分に押し当てて、直接水を流し込むのです。

道管は、木材の成長した方向(地面から空に向かう方向ね)に孔をつくってならんでいるので、その孔に直接流し込むのです。

道管通水実験 3


さぁ、準備できました。
ここからは、ペットボトルを強く握り、内部に圧力をかけて水を送り込むのみ!!

どうなるか?!


・・・・

・・・・

・・・・






で!でたぁ!!!!

道管通水実験 5


ドバっとでてくる!!

ドバドバ出てくる!!!


道管通水実験 6


この流れてくる様子、写真では分かりづらくても、気泡を伴って木口から噴き出る様子が見て取れます。

違う部分でももう一度いきますよ!!
濡れていない端っこの木口に注目です!!


道管通水実験 7



ぎゅーーーーーーーー!!!!




っとすると、・・・・・・・・・・・




ぷくぷくぷく・・・・・・・



道管通水実験 8








ドバ〜〜!!!!!







道管通水実験 9





っと、出てきました。

これでわかりますよね?!

道管という組織が水を通すってこと。
百聞は一見に如かず。
実験はとても楽しい(笑)。

ウソみたいですが、本当にものすごく水が噴き出たタモ材。
もちろん、他の木材でも実験は可能ですが、道管組織の特徴を顕著に知ることのできるタモ材の、しかも道管だらけになっている糠目材であるために、非常に簡単に行うことが出来ました。


次回(16日公開予定)には、別の材料を使って動画で撮影した実験を公開しますので、噴き出す瞬間をじっくりとご覧ください!!


そして次々回(19日公開予定)は、この材料の後日談をお伝えするのですが、またそこでもちょっとした驚きが待っています。
え?!
こんなになるの?!
ってね!

乞うご期待!!


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