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ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング オイル塗装と、支えあう真壁のおうち

つい先日、#無垢フローリング後悔、#無垢フローリングのデメリットなどと投稿したところながら、既に2回目の無垢フローリングについての投稿になります(笑)。
仕事だからではなく、隙間があろうが傷が付こうが好きなんだから仕方ない。
あばたもえくぼ的な私ですからね・・・

でも、前回までに書いたように無垢材や木材を購入する場合、その情報は非常にあふれている様で正確な情報として知る事が出来るものは意外と少ない場合もあります。
それは説明が不十分な場合もあるでしょうし、思い違いもある。それ以上に、価格の優位性や販売手法の巧みさによって、自分にとって「良いものだ」と過信してしまう場合もある。

それらの情報の取捨選択は、建築に慣れている方でも難しい場合があります。
特に、小さなサンプルで選んだ場合や十分な説明がされなかった場合。
前者にしても後者にしても、どちらもお届けする側が十分に説明をする必要がある部分なのですが、そうすることなく販売されているケースをたくさん目に耳にします。

そんな中で、特に難しいのが広葉樹の表情。
スギヒノキはある程度想像ができるようですが、広葉樹になったとたんにそのイメージがつきにくくなる。
当然のことです。無垢材そのもので目にする機会が少ないですし、目にしたものがすべてだと限らないからです。

いや、スギにしたって弊社の古希杉埋め節フローリングのように、「節ありのはずなのに節がない!」や「赤白あるはずなのに、ほとんどが赤身!」と、いい意味で創造できなかった表情をみせるときがあるので、広葉樹に限ったことではありませんけども。

前置きがいつも通り長くなりましたが、こうやって少しでも多くの事前情報をお届けしなければ「ご満足いただけないのでは…」と不安なので、私はよいところばかりではなく印象の悪くなるかもしれないところも、可能なかぎりお伝えするように努めているつもりです。
が・・・このフローリングについてはそんな心配はほぼ無用!!

ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 8


どうだ!!
と大きな声で言いたいほど、自慢のフローリングです。
色違いほぼなし!(自然な色さあり)、節なし!、幅広!、天然オイル塗装!という、アピールポイントしかないからです!!
しいて言えば美しすぎて、節や色違いのあるものを見慣れている方には反対に無表情に感じるかもしれないことが、注意点ではないかとさえ思えてきます。

ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 2


違う部分を映した写真ですが、一瞬同じアングルに見えてしまう。
それくらいにばらつきがありません。
いや、正確に言うと一枚一枚まったく異なる無垢材の表情をきれいに見せてくれるといえます。
無垢の表情というと、専ら節や芯材と辺材の色違いや変色、ワイルドな木目のことをイメージされがちですが、本来はこのような端正な美しさが建築や環境、生活と調和して、そして調和するように見せる大工さんの仕事があってこその無垢材の表情だったのではないかと思います。


ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 1

このアングルも、写真左は金色がかった麦わら色に見えますが、右側は純白というような白のイメージが強くなります。
角度を変えるとその色目が逆転するほどに違いが見えます。

これこそが無垢材の表情であり、はっきりとした木目を持たないロシアンバーチの真骨頂である縮み杢の美しさなのです。

ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 7


木目の表情がなければ、離れたところだと木の質感が伝わらないのではないか?!と危惧される場合があります。
そう考えると、やはりオークは無難だよね!とどうしてもオークフローリングに人気が集まりがちですが、私はオークももちろん好きですが他の建築部材や色調を邪魔しない、このあっさりとした美しさのバーチがとっても好きです。
凝視するのではなく、視界のどこかにゆらゆらと優しい光の反射を感じさせる杢がある。
まるで薪ストーブの揺れる炎を見ているように・・・

ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 5


本当のところをいうと、木目が無いわけではないんですよ。
当然ですけど。
接写すると案外はっきりとしていますよね。
実は、これが芯材と辺材が混ざるグレードだとこんな表情にはなりにくいのです。
ロシアンバーチフローリングは、プルミエ・セレクション・ネイキッドという3グレードで展開しています。
今回はトップグレードのプルミエグレード。
グレード基準として、辺材の白い部分のみを使用し節や変色のないもの、というものなのでこんなに均質で美しい表情なのです。

以前施工のセレクショングレードは、辺材に若干の芯材や軽微な節を含むものですし、ネイキッドグレードになると芯材と辺材の色差や節、変色などもすべて含むグレードとなるので、表情には大きな違いが出ます。

そうです、同じ樹種であるロシアンバーチだとしても、選ぶグレードによって表情もことなり印象も全く異なるということです。
そのうえ、同じバーチという樹種だとしても制作される会社によってもグレード基準がことなるので、余計に選びにくくもなるのです。

ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 4


節なしと聞いていた小さなカットサンプルは辺材の白い部分のみだったのに、実際の商品を見てみると節はないものの芯材部分を多く含み、赤白はっきりとしたものだったというパターンもあります。

自社の取り扱い商品であれば、そのような差はわかるものですがカットサンプルや写真の情報で判断しなければならないお施主様がそれに気づくには注意が必要だと思います。

それに比して、このプルミエグレードはすべてが辺材の白色部分。
そこにゆらゆらの木目があり、130mmという幅広材のおかげではっきりとした木目が見えづらいといわれるバーチにも、無垢の木であることをはっきりと印象付けられるのだと思います。

これを見ると、日本刀の美しい波紋や鍛流線を思い浮かべてしまいます。

ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 9


さて、今回のバーチフローリングはUNI(たて継ぎ)品ですが、そのつなぎ目が見えないことと思います。
もちろん、実際はつなぎ目がないのではなく目立たないのですが、その秘密はつなぎ目に施されたV溝。
本来はつなぎ目にラインが入って途切れてしまう木目の部分が、V目地になっている為に、ジョイントされたつなぎ目を目立たなくしているということ。
そう、弊社で一枚物と双璧を成す(笑)人気のつなぎ目V溝フローリングシリーズです。

詳しくは以前の記事を参照いただきたいのですが、このことによってフローリングの表情にとても不規則なリズムが生まれてくるのです。

UNIタイプのフローリングと一枚物のフローリングを比較したとき、どうしても気になるのが長さをつなぐUNI(たて継)のジョイント部分。
その部分で木目が途切れ、フローリングの嵌め合わせ部分の溝とは異なるうっすらとしたラインが入るために、無垢材ではあるものの少し不自然に感じる場合もあります。

しかし、つなぎ目V溝フローリングであればそのUNIジョイントされている部分に、フローリングの嵌め合わせ部分と同じようなV溝ができるために、フローリング表面にみえるジョイントのラインが気にならないことが、非常に貼り上がりの美しさを醸し出すのです!


ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 11


その上、フローリング1枚のサイズである1820mm長さの中でつないでいるピースはおおむね3枚まで。
繋がれているピース一つ一つの長さが長い為に、木目がはっきりとしないロシアンバーチにおいても、控えめな木目をしっかりと見る事が出来るので、一枚物に負けない無垢材の質感をたっぷりと味わえるというわけです。

しかも幅広130mm幅ということで、一般的な無垢フローリングのサイズである90mm品とは全く異なる貼り上がり!!
もちろん、基本的にはUNIタイプですので気になる価格も、一枚物に比べてめちゃくちゃリーズナブル!!
というか、プルミエグレードを検討されているお施主様には、UNIタイプとの差額が無さ過ぎて通常のUNIタイプをおすすめする場面が殆どないくらいです。

実は今回は、カットサンプルと写真のみで採用いただいた御宅。
私の説明ももちろんプラスしていますが、信用を頂いて施工をしていただいたこと、非常にうれしく思います。
無垢材が沢山あるのはとても魅力的に感じますが、あまりにも主張しすぎるのも建築全体のバランスがとりにくくなると感じます。

その点、非常に美しくバランスされている建築に、本当に何気なくさらっと同化しているような印象を受けたロシアンバーチプルミエグレード。
バーチという樹種の特徴である辺材の美しさを最大限生かしたプルミエグレードが、おうちの雰囲気を「明るく照らす」存在になっているのは、バーチに古くから伝わる伝承そのもの!

お住いのお施主様も施工を頂いた工務店さんも、以降より一層明るく過ごされることと思う、ロシアンバーチの施工でした。


ロシアンバーチ(カバ・樺)幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工 3


・ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリングはこちらから
・ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレードオイル塗装限定入荷はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングネイキッドグレードO様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングネイキッドグレードN様着色塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングセレクショングレードS様クリヤー塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢V溝フローリングネイキッドグレード無塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ130幅広無垢ユニフローリングネイキッドグレードの施工現場はこちらから
・ロシアンバーチ130幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードオイル塗装施工写真はこちらから
・ロシアンバーチ150幅広無垢一枚物フローリングネイキッドグレードとV溝フローリングネイキッドグレードH様無塗装施工写真はこちらから


ロシアンバーチの他にもつなぎ目V溝フローリングがございます。下記も是非ご覧ください。(樹種によっては、グレードの限られるものがございます。)

ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢V溝フローリング
・ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(クルミ)幅広無垢V溝フローリング
欧州楓(ヨーロピアンメープル)幅広無垢一枚物フローリング


*ロシアンバーチ無垢フローリングを採用頂くにあたって

ロシアンバーチフローリングは、水分や油分などでケバの立ちやすい樹種です。
それが樹種の特徴ではあるのですが、無塗装でも楓などの樹種とは手触りの風合いが異なりますので、必ずご覧になっていただいてから検討頂くことをお勧めします。

また、施工当初の白っぽい色合いは日光により変化していきます。
色合いの変化については、こちらをご覧ください。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
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#無垢床後悔 #無垢フローリングのデメリット

少し前に、本当にまったく無垢材の事を御存じない施工会社様へ説明をするため、改めて自分の中にある「木の事」を整理していました。
その中で出てきたうちの一つが、前回の「ささくれ」だったのですけども、その他にも色合いのバラつきや木目の不整合など、材木屋にとっては当たり前のことが全く当たり前ではなく、ご存じないというのはこういうことかと、改めて認識した次第。

知らないことが悪いのではなくて、正しく知る機会がないことが残念です。

そこで、「無垢床デメリット」的なキーワードで検索をしてみました。
すると沢山出てきました、デメリット(汗)。
傷がつきやすいとか、汚れるとか、手入れが大変で時間の無駄だとか・・・
若しくは、おしゃれだと思って採用したら大変なことになったとか・・・

木が好きな材木屋としては、少なからず凹みました・・・・
無垢材を検討中の方は、今すぐにやめましょう!的なものも(汗)。

認識違いで困る事 5


無垢フローリングでは、施工説明にも隙間を確保しての施工をお願いしていますし、必ずフローリング同士には隙間が出来るとお伝えしています。
それは、反面引っ付きすぎての「突き上げ」を防止する為でもあります。
しかし、この無垢材では当たり前のことも、「隙間にゴミが溜まって耐えられない!」ということになるケースもあります。


認識違いで困る事 4


あ、ちょうど毛髪が挟まっていますね・・・・
弊社では出来るだけ、この伸縮の軽減できる乾燥方法を用いた商品を多く扱っているつもりですが、それでも工場によってのばらつきや樹種によっての違いもあり、一概には言い切れず余裕をもってすかしての施工をお願いすることになります。

残念ではありますが、無垢材の性質を御存じなかったり知っていてもどうしても見た目で選んでしまったり、つまりは選定の時にはみなさん迷っていたり心配していたりするのに、そのまま販売側が無垢材をすすめてしまうことにも若干の問題がある時も・・・
そんな時、ベニヤ板からシステムキッチン、合板フロアーまで扱っている弊社ならば迷わず、合板フロアーがどれほど工業製品的に優れているかをご説明するのですけども・・・


認識違いで困る事 3


自分がどれだけ無垢材が好きでも、お施主様のライフスタイルに合わなければ私の思っている無垢材の良さなど、これっぽっちも感じられるわけありません。
無垢材にしてしまったことを後悔して、床の上にずっと木目柄のマットを敷いている方や、増し貼りリフォームをされる方。
私が販売したとしても、そんなこと残念です。

だから、無垢材大好きなのに合板や積層材が基盤となる挽板フローリングを扱っていたり、合板フロアーをお勧めしたりもするのです。


認識違いで困る事 6


フローリング材までの決定プロセスを、お施主様の生活や考えを理解しながらおすすめできること。
もちろん、最後に決めるのはお施主さまですがその決定のための材料を提供するのは、おすすめする側です。
少しだけ言わせてもらうと、本当は無垢材といっても多くの会社で多くの工場の製品があります。
そしてそれらの品質は雲泥の差、月と鼈
それらの違いも分かっていれば、少しは「隙間にゴミが溜まってみすぼらしい」とか「ささくれが出てきた」とかいうことも減るのですけども・・・


私はいろいろな方とお話をする機会がありますので、無垢材しか受け付けない!のではなく、お尋ねに対しての裁量の選択肢は何かを探りつつ、無垢材をおすすめできるのかを考えていきます。
そのためには一度、ショールームにお越しください。
綺麗かかっこいいかではなく、木のフローリングとはどんなものか、ということからご説明します。
その後の選択は自由です。

無垢材の選択肢が増えてきた時代。
情報もたくさんあります。
そんな時だから、材木屋の無垢材のお話を聞きませんか?!


ネット記事で少し凹んだ材木屋が、無垢材の事をお話しします(笑)。
これ以上、無垢材が悪者にならない様に・・・・・



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ブラックウォールナットついでに一つ、言わせてもらいます! 弊社の特価品は訳あり品ではありません。

前回、特価品として弊社のブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングを使っていただいたお家を紹介しました。
低予算で本物の一枚物のブラックウォールナット無垢フローリングを使っていただけたことを、非常に喜んでいただきましたが、ただ価格が安いだけではありません。

ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち12


しっかりとものづくりがされているものの、表情の特徴を説明しなければいけないことや数量が限られているため、不足分が発生しても補充できないことなどの条件があるために、特価品としているものです。

そんな条件以外は、レギュラー商品と同じ品質基準ですので「特価品=安いけれども欠点など何でもあり」というまぜこぜ品ではないということは、前回もお伝えしました。
巷で特価品という扱いで販売されることの多い「CDグレード」と呼ばれる、室内用途には厳しいと思われる加工不良や補修のないところなどを含む「特価品」ではないのです。


建築業界では昔から、「訳あり品」を特価品として販売することが慣例だったように思います。
売ってしまえばあとは知らない。
まとめて買ってくれたら安くします!、商品を買ってきて開けてみれば「節だらけ」や「傷だらけ」もしくは「曲がりばかり」というものもしょっちゅう。
梱包の外側は、非常に美しい無節材なのに中身は・・・
その「知らずに買ったほうが悪い」という売り方にうんざりしていました。

だから、私の商品掲載記事には必ず商品の特徴とともに表情の違いやグレードによる見え方の違いを掲載しています。
変色についてや曲がりの強烈な樹種にはその旨を、オークやタモなどの商品についてはキクイムシの可能性まで。
マイナスイメージなんだから、わざわざ表記する必要はないのですが上記の経験があるために、できるだけのことをお伝えしたいと思わせるのです。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 3


弊社の提案に対して、似た樹種や似た名称の樹種(どちらも弊社提案とは異なる樹種)で価格的優位性をアピールされる場合や、「特別な樹種が今だからこの価格!」というお得感とプレミアム感を異常に訴求する方法でアピールされる場合。

今までに何度もありました。

昨年も、弊社がお客様に提案していた日本の広葉樹に対して、「世界的に希少な樹種であるマ○ガ○ーが今だけこの価格でできます!」というPRがありました。しかも弊社よりも非常にお安く・・・
お客様にしてみれば、弊社の提案よりも金額が安い上に希少な木材を使った製品ということで、非常に魅力的に映ったようです。

しかし、本来であればその希少な樹種は、安売りでさばくことができるようなものではありませんし、今だけという根拠も不明です。
そのあたりの理由を弊社から説明をして、その競合案件は弊社で受注したのですが、特価品として販売されるものの理由を説明しない特価品の多さを改めて実感しました。

弊社が無垢フローリングとしている幅広一枚物のチークは、天然林由来のものではありません。
木に詳しい人にとっては、そんなものチークではない!と言われることもしばしば。
しかし、管理が行き届き品質も安定し、なにより幅広の一枚物の無塗装のチークとして提供できるということを優先し、その工場で製品化をしています。
天然林産であっても、小さなピースしかできなかったり色目が浅い部分に着色塗装をしたことがわからないように出荷されたりしているものよりも、よほど良いと思ってのこと。
いまだにほとんどの人が、チークのフローリングは調色塗装されていることを知りません。

それって、さっきの「梱包の外側だけがきれい」なのと同じだと思うんですよね。
売れればいい、と。

競争にならない不毛な競争3


だから、私は「こんなのはチークじゃない」と言われても、無塗装で管理されている山から出てくるチークを使います。
今では少しずつですが、そんな私のお話を理解してもらえるご縁をいただいています。
来月も、数ある販売店の中で弊社のブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングを採用してもらえる現場が始まります。


木のことを伝えることで一層喜んでもらえるように。
お値打ち品=特価品である商品をお届けします。


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ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとつなぎ目V溝フローリングのおうち!

弊社では多くの樹種のフローリングを扱っていますが、意外と出荷量が少ないのがブラックウォールナット
理由は、施主様と直接お話しできる場合で、施主様がブラックウォールナットのみを希望しておられるケース以外は受注しにくいから。
簡単に言うと、似たような色合いのフローリングに変更されるか、一枚物の希望のところを特価品のUNI品に変更されるか、もしくは合板フローリングになってしまうか・・・

それらは私のPR不足であることは否めないのですが、それとともに現在は人気樹種であるブラックウォールナットといっても多岐にわたる選択肢があるために、何が良くてどうしてこの価格なのかという情報が錯綜していることが大きな要因かと思います。

一昔前の様に、アジアンウォールナットとかアフリカンウォールナットなんていう名称はあまり聞かなくなりましたが、未だにどういう理由なのかわからない「特価品」なるものが存在することは確かです。
そうなると、「同じブラックウォールナット。ただでさえ高価なのに、これだけの価格差があるなら特価品のあるうちにそちらに・・・」となってしまう場合もあるみたいで。
販売するものとして、その価格差の中身を知っている立場としては、それ以上に敢えてお伝えすることがないのですが、価格差の理由をお伝えする機会が無いそのような場合はご縁が無かったと思うしかありません(涙)。


しかし今回は違います。
弊社が理由をお伝えできる特価品であるブラックウォールナットを使ってもらったからです。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち11


はい、みんな大好き一枚物!!しかも幅広!
節、パテがあるものの、オイル塗装を施されてみごとな深い色合いを見せています。
もちろん、現在建築士さんに人気の挽板フローリングではなく、無垢の一枚物であることは一目瞭然。

挽板フローリングも優秀ですが、ここまでの表情はありませんしね。
無垢の表情、全開!!


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち9


我慢できないので先に言っておきますよ。
ここに今回の全てが現れていると言っても過言ではありません。
白太(辺材)、節、そして変色。
パテこそないものの、通常であれば見られることのない様な変色部分。

ここは今でいうところの「スポルテッド」な部分。
現在でこそ、日本でも一部でその価値を認められている自然の表情ですが、一般的には「ヤケ、腐れ」といって処理されるため、この部分は伐り捨てられるところで一枚物にはならず、UNI材料にまわされるもの。

それを状態を確認し、フローリングとして使える部分であるとして一枚物に仕上げた工場に感謝!!

もちろん、世界三大銘木とも称される一般的な美しいブラックウォールナットの美しい木目を楽しみたい人にとっては、今一つ美しくないかもしれません。
しかし、無垢の丸太一本にはこのような部分が含まれる場合がある。
これも原木の歴史のうちの一つ。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち8


普通に考えると、非常に強い癖を内包する根に近い部分や強烈な曲がりを描いていた部分など、排除されてしまうものが一枚物として存在している。
その貴重な表情が見られるのが、今回採用してもらったワイルドグレード。

そう、冒頭の特価である理由はそこなんですよね。
レギュラー品でのグレード選別に入ることのできなかった者たち。しかし、商品として使っていただくことはできるものの、レギュラー規格ではない者たち。
彼らをまとめたものが今回の商品です。
巷で見られるような、理由の分からない特価品ではなく「レギュラー規格から外れてしまった規格品」というところです。

ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち5


厳格なグレード選別の末に残されたものたちだけが集まっているだけに、表情はとっても多岐にわたるのですが、それ以上に「数量がまとまらない」為に数年に一度しか販売できません。
そのために、特価扱いで出会いを得た人にのみ使ってもらうことのできるグレード。
それがワイルドグレード。

裏話をすると、普通はこれらのグレードは補修作業などをせずに安価に流通させるケースがほとんど。
そして、それらを「ブラックウォールナットでこの価格?!節があってもいいよ!!」と購入されるものの、節の引っ掛かりやパテ処理の無さなどに後悔されるケースを耳にします。
しかし、弊社のワイルドグレードは基本的に室内用ですので、深い傷や節もパテが入っていますし欠損部分もありません。

同じような商品でも、中身は全く違うということ。

その差は歴然です。
でも、弊社ではわざわざその差をアピールすることはありません。

ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち6


それは、価格だけで判断してほしくないから。
きちんとそのグレード、樹種、製作の想いを知っておいてほしいから。
もちろん、その価格の理由も。

今回は、弊社からのご提案。
古いお付き合いの建築士さんのご自宅につき、ショールームにて奥様ご同伴の上表情とグレードの特性、そして価格についてもご説明をし採用に至った経緯です。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち4


一般的な経緯で行けば一枚物としての姿を見ることのない原板たち。
それが、選別担当によって一枚物として活かされる。
パテが大きかったり傷を治していたりしますが、それが成長の証!!
もう愛おしさしかありません。←マニア的目線か親目線か・・・

しかし、これもきちんと表情や特価である理由をお伝えできるからこそ使っていただけるもの。
口頭での説明や、とにかく商品として売り切ろうという意思のみで価格ばかりを優先してお伝えしているとすれば、ブラックウォールナットの端正な表情を期待した施主様の気持ちには答えることはできないでしょう。

しっかりと事前に実物を見てもらって説明できるからこそ、ショールームで私が説明するからこそ使ってもらえるグレード、ワイルドグレード。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち10


もっとも原板を活用したグレードと言っても過言ではないでしょう。
数年分の在庫は今回で全て使い切っていただきました。

実はそのワイルドグレードのみでは数量は不足。
それが分かっていたうえで提案できたのは、弊社在庫数量に合わせての計画が出来たから。
事前に数量や間取り、計画をヒアリングしながらショールームでお話しできたからこそ、不足数量を別のグレードなどで補うことができ、今回は部位ごとでの使い分けによってのブラックウォールナットの空間を実現してもらう事が出来たのです。

その一部が垣間見られるのがここ。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち2


玄関です。
玄関部分、実はネイキッドグレードです。本当を言えば若干セレクショングレードも入っています。
計画では、玄関からリビング、そしてキッチンや洗面スペースなども全て同じグレード商品であるはずなのですが、同じグレード商品では数量が足らないため、ブラックウォールナットに変わりはないのですが、グレードと幅寸法などを混在させて使ってもらうことで、数量を確保してもらったのです。

なので、玄関入ってすぐはなかなか上品な印象!

そしてもう一つは一枚物の数量不足部分を補うために使用した、つなぎ目V溝フローリング
弊社在庫で、数坪分のみ残っていたものを上手に使ってもらったのがこちら。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち1


白太や軽微な節などが混在するセレクショングレード。
おなじみの、たて継のあるUNIタイプながらもそのつなぎ目を感じさせないV溝加工を施している、つなぎ目V溝シリーズ。
ロシアンバーチ限定オイル塗装品ノルデストウォールナット限定オイル塗装品でも紹介しているそれです。

広いリビングはもちろんの事、洗面スペースやキッチンなど、限られたスペースにおいてもUNIタイプの場合は表情が不自然に途切れてしまいますが、溝が一つあることでリズミカルになり不自然なつなぎ合わせではなく自然な一枚一枚の組み合わせの表情を作り出します。


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち3


写真でわかるように、リビングから続くキッチンスペースはつなぎ目V溝品ですが、同じ基準で加工されたフローリング同士ですので、幅やグレードが違えど実は共通。
そのため、リビングのワイルドグレード幅広一枚物からキッチンや洗面スペースの150mm幅広V溝フローリングへ見切り材なく貼り伸ばしすることが可能だからできることです。

実はこれも、弊社特価品の特徴。
というか、当たり前のこと。
一部商品を除き、実形状は一定です。
そのため、グレードや寸法が異なっても続けて使う事が出来る。
これを維持する為にかかる経費はいかほどかは、伝えきれません。

一般流通特価品ではこうはいきません。

ずっと同じ品質で同じものを作り続けるからこそできること。
だから、特価品というもののレベルが違うのです!(はっきり言っちゃった・・・)


ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち13


単なるまぜこぜ特価品ではなく、きちんと管理されたものが理由があって特別販売できるもの。
その違いが判ると、本当の意味でお値打ちに無垢材を使えるようになります。

予算に合わせて使っていただく事が出来た今回のブラックウォールナット無垢フローリング。
もちろん、いつでもできることではありませんし、今回は旧知であり近隣での建築であったことも大きな要因ですが、弊社が特価でご案内するスタンスの条件に違いはありません。

今後も、出自の分からない物を特価販売するのではなく、これはお値打ち!!!というものだけを特価扱いとして、理由をお伝えしながら紹介していきたいと思います。

こだわりの調度品と間取りの中で、お気に入りのブラックウォールナットに囲まれて過ごす時間。
とっても充実した生活だと思います。

体の健康は心の健康から。
目にするもの触れるものにこだわること。
その中でうける喜びに浸りながらの毎日を、また今後も報告してもらいたく思いながら、忙しい引っ越し間近のひと時の撮影を受けて頂いたのでした(^^♪

*キッチン、高そう・・・|д゚)

ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングとV溝のおうち12


・ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリングの紹介記事はこちらから
・ブラックウォールナット幅広無垢つなぎ目V溝フローリングの紹介記事はこちらから
・ブラックウォールナット定乱尺フローリング施工店舗写真はこちらをご覧下さい。
・ブラックウォールナット定乱尺フローリング施工店舗の4年後の姿はこちらから
・ブラックウォールナット幅広無垢定乱尺フローリング、オイル塗装の施工写真はこちらから
・ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリング、古民家カフェの施工写真はこちらから


ブラックウォールナット以外にも、幅広無垢V溝フローリングを揃えています。是非、下記もご覧ください。

ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢V溝フローリング
・ブラックウォールナット幅広無垢V溝フローリング
ロックメープル(カエデ)幅広無垢V溝フローリング
ブラックチェリー幅広無垢V溝フローリング
ノルデストウォールナット(クルミ)幅広無垢V溝フローリング
欧州楓(ヨーロピアンメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢V溝フローリング


*ブラックウォールナット材の注意点

・無塗装品でも、木目や材の特徴を活かすため、最小限の色調整を施している場合があります。
・プルミエグレードでも軽微な節影や、特有の黒っぽい筋を含むものがあります。
・白太と赤身のばらつきのある樹種です。無垢の趣ととらえてください。
・ブラックウォールナットの白太も、キクイムシ類の食害をうけることがありますので、グレードご検討の際には、ご注意をくださいませ。
・無垢の木材として、日射の影響で退色変化が必ず起こります。特に西日のきついところや、一日の日照時間が長い場所などには早い時期に現れることがありますので、製品初期の色合いより変化しますことを了承ください。
これも、木材の特徴の一つです。

ブラックウォールナット日焼け比較 1ブラックウォールナット日焼け比較 2








(両写真とも、右側が新材、左側が日焼け材です。どちらの材も日々表情が変わります。)



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*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
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日本の広葉樹シリーズ、清涼たもの記事を更新しました!

弊社では、未だにホームページに掲載されていない商品が多数あります。
威張っていうことではなく、追いついていないだけなんですが(汗)。

そんな中でも、拙ブログ記事でのみご紹介している商品にお問い合わせをいただくときがあります。
昨年あった「チ祭り」も、始めは拙記事で控えめに紹介していたチリ杉の記事を見つけられてからでしたし、今回更新をお知らせする清涼たもも、ホームページにはないものの、記事をご覧になっていただいての問い合わせですから、本当に有難い限り。

というのも、弊社は広告宣伝には費用をかけていません。
特に、インターネット広告やSEO対策と言われるものには一銭もかけていません。
不特定多数にアピールするのではなく、本当にこだわった無垢材を探していて、私が思う無垢材に対しての想いを共有して頂ける方にのみ、見つけて頂ければ・・・と思っているからです。
特に、特殊な木材に関しては大量に供給する事が出来ませんし、一度に複数のご注文を頂いてもお断りすることになることが心苦しいからです。


そんな検索では出てきにくい(と思っている)弊社を見つけて頂いてお尋ねいただく商品の中で、今回はじわじわと人気を頂いている日本の広葉樹シリーズの、清涼たもの記事を更新したことをお知らせします。

更新したのは、清涼たも無垢一枚物羽目板の記事。

清涼たも一枚物羽目板 1


大きな更新点は、長さ910mmを追加したこと。
たも材は広葉樹の中では比較的容易に長さの長い商品を生み出しやすい樹種です。
それを活かして、一枚物フローリングや羽目板を製作していますが、材の有効活用としてやはり短いものもできてくる。
それを活かすために、新たに910mm品を追加したのです。

実はこの長さ、羽目板の用途の一つである「腰壁」に使われるサイズなのです。

壁の長く広い面積に貼り延ばすのではなく、床から900mm位の高さまで縦向きにはる。それが腰壁。
以前からある用途ながら、近年改めて無垢材での腰壁製作するご希望を頂く場面が多く、広葉樹を望まれる場合も多くあるため、せっかくの長物をカットするのではなく短いものを有効活用するという観点で使える長さを追加した、というわけです。


清涼たも無垢一枚物羽目板

腰壁の上を塗り壁で仕上げる。
無垢材と左官塗り。
非常に相性の良い組み合わせですから、そんな楽しみ方もおすすめです。

そうです、弊社はその塗り壁材である珪藻土系建材も販売しています。
まだ記事にはしていませんが、化学物質によるものではない天然素材のみで構成された珪藻土左官材。
それを使っていただくのが非常に良いでしょう!!(笑)。
リーズナブルな価格で左官塗り壁仕上げが実現でき、非常に吸放湿性能も高いという優れもの!!
おっと、そのアピールは後日します。

日本の広葉樹の活用以上に、インテリアのアクセントに出来る清涼たもの羽目板の追加サイズ。
是非、活用してみてくださいね。
貴重な柾目も!、ありますよ。


・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目!無垢一枚物フローリングはこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板はこちらから

日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


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無垢材には貼らないで!!

ものすごく簡単なことだけどもできないこと。

それが、無垢材にはテープを貼らないこと。

どういうことでしょうか・・・

一例としては、弊社の無垢フローリングを施工する際の説明書に記載をしてありますが、無垢フローリングを施工した後は必ず「養生(ようじょう)」という作業に入ります。
この養生という作業はフローリングを守るためのカバーをする作業ですが、そのカバー材を固定する為に粘着性のテープを貼ります。

そのテープを固定するのは壁際等のフローリング表面の場合が殆どです。
これが、厚い塗膜のあるようなフローリングであれば問題ない場合もありますが、無垢フローリングの場合は非常に問題です。
以前にもそれについては触れていますが、フローリングの表面の繊維がめくれ上がるということ以外に、日焼け跡が残るということや粘着の糊成分が表面に残ってしまうのです。
もちろん、それは塗膜の薄い普及品合板フローリングでも同じことなのですけども。

粘着性の糊が残るということは、その部分にホコリなどがついてしまうということ。
そしてこんな感じになります。


無垢材に養生テープを・・・2


写真はフローリングではありませんが、くっきりと跡が見えています。
この部分に細長い粘着テープと四角い粘着テープが張られていました。
今回はテープに理由がありまして、実はこれ試作品なのです。
数種類頼んでいた他の製作物と見分けられるように、番号が書かれていた部分と違いが表示されていた部分です。
で、こんな感じになるであろうことを想像していたから、ネタになっていい感じ(笑)なんですけど、本来お客様に届ける仕上げ品ではこのようなわけにはいきません。


無垢材に養生テープを・・・3


糊のつき方によりどのような模様(?!)が出るのかは異なりますが、今回は粘着が弱かったので木目のめくれは起きていません。
しかし、粘着性が強いにしろ弱いにしろ、無垢材の表面には粘着テープを貼ってはいけません。
無垢フローリングの場合は、壁際にそってこのような跡がずっと続くことになります。
もちろん、粘着性の弱いものの場合はテープを剥がした瞬間は、このような跡が見えません。
しかし、少しづつ後からホコリを取り込みながら目立つようになってくる。

フローリングの場合は施工者さんが気をつける必要がありますが、普段から無垢材を使うことに気を付けておられる方以外では、なかなかお伝えしても伝わらない場合が多くあります。
そのため、弊社から購入いただくお施主様が施工者様にもご説明とお願いをしていただくことをおすすめします。

せっかく選んで楽しみにしていた無垢材製品が、美しく仕上がるように。
改めてのご案内です。




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ささくれが起りませんか?!

ショールームにお越しいただくと、よくいただく質問があります。


「ささくれが起きたりしませんか?!」



確かに、アフリカなど熱帯産の硬い木材の中では何かの拍子に一部分が欠けたりすると、とっても硬く鋭い棘の様になる場合があります。
中には、杉は柔らかいから傷がつきやすくて、その傷の部分がささくれて足に刺さるから駄目だ、とおっしゃる方もおられます。
でも、通常使用の範囲ではささくれるということは少ないと思うものの、意外と心配されることが多い。

確かに、手足などに刺さると痛いものではありますが、無垢の木の繊維や細胞組織で構成されている木質部分ですので、金属や薬品のついた合板の様に「疼いてたまらない痛み」というものはありませんから、私は平気なんですがそうも言ってはいられません。

スギやヒノキの針葉樹が柔らかく傷がつきやすいので、その部分がささくれることが気になるのでとおっしゃって広葉樹を検討されるケースがあります。
ナラやタモなどの広葉樹はどうなんだろう?、と考えていてショールームの床を眺めているとあるじゃないですか!!

広葉樹のささくれ?! 1

お客様のこられる前に掃除をした時の布が、少し絡まっている!
ここはもしや?!

そう思って布きれをとってみると・・・

広葉樹のささくれ?! 4


スマホ写真ではこれ以上に接写できず分かりづらいですが、引っかかっていた部分をよく見ると、そこは道管。
ナラやタモなどの広葉樹に見られる組織で、分かりやすく言うと孔の様になっている部分です。
(孔になっている、ということを視覚的に見るにはこちら!)
その部分が、ちょうど端の部分にかかっていてその上、斜め方向に向いている為に繊維の細かな布をひっかける状態になっているのでした。

割れているわけでもないのですが、懸念されるささくれに似た状態。
指で触れても少しチクッと引っかかる。

しかしながら、これは広葉樹の木部組織。
いえば木の特徴そのもの。

靴下やストッキングなどを履いて足をひきずったりすると、必ず引っかかるでしょう。
だからと言ってこれを受け入れられなければ、無垢のフローリングは採用できません。

住まい方と付き合い方。

相手に全てを求めるのではなく、自らがどうすればよいかを並行して考える。
なんだか家族や夫婦に似ていませんか!?
無垢フローリングも、おうちの完成とともに一緒に過ごしていくもの。
家族や夫婦同然に、気づかいながら過ごしていける方にとっては最良のパートナーです。


ささくれが起きるかどうか、ではなくて、ささくれが起きたらどのようにしたらよいですか?!、と聞いていただけるようなお客様が増えるように、もっともっと木材の組織や成り立ちについても触れていかねばと思っています。


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♯葉枯らし ♯天然乾燥 ♯柾目 ♯浮造り ♯一枚物 ♯無垢フローリング あり〼

めちゃアナログな私ですが、かなり頑張って今風のタイトルに挑戦しました(汗)。

ハッシュタグ、というものの真似をしようと思ったのですが、ブログって「ハッシュタグ」と打ち込んでも変換できないのね・・・

昨年から今年にかけて、普段以上にたくさんのお尋ねを頂いているのがタイトルそのもの。
普段、弊社のショールームにお越しいただけるようなお客様には、直接その違いをストーリーと実物とでご説明するのですが、この情報発達社会(なんじゃそそりゃ・・・)においては、インターネット上で同じようにお伝えしていくことは非常に困難です。

言わずもがな、ご存知の通りで弊社のような検索対策には全く費用をかけていない企業は、ブログやホームページの表示が検索にかかりにくい為に、目にしてもらう機会が非常に少ないからです。
しかし、本当に伝えたいことはたくさんあって、山に入り製材所と相談しながら商品づくりをする材木屋だからこそ、原材料となる木の事や作っている人の事、そしてそこにある想いを皆さんに伝える事が出来ます。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 1


つたえたい事、それは「普通じゃないこと」。
例えば葉枯らし(はがらし)。
一部の銘木や高級材になる原木に用いられる手法ですが、伐採した丸太を枝葉をつけたまま林内に残置し、初期の水分蒸散と色味の安定をはかるもの。

そして天然乾燥。
新築のおうちが、上棟してから1カ月かからないほどの日数で完成してしまう日々。
機械工場生産の自動車でも、そんなに早く納車されることはまれでしょう。
数千万円のおうちが1カ月でできてしまうことに、喜びを感じるかどうかは個人の感覚ですが、木は数十年・数百年生きてきています。
切り倒して数カ月でおうちの部材にする事が出来ないのが今まででしたが、人工乾燥機技術の進歩で数カ月もせずに使えるようになりました。
正確にいうと、人工乾燥が悪いのではなくその特性を活かして使っているかどうか。
弊社でも広葉樹フローリングなどの多くは、乾燥機を使用しています。
でも、ことさら杉に関して未だに弊社が天然乾燥材をお勧めする理由は何だと思いますか?


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 4


柾目。
正しい木の目と書きます。
通常、木目の見える状態は板目(いため)と言いますが、「反る木の目」と書きます。
そのとおり、柾目の方が寸法安定性が良いことや「ゆらぎ」といわれる、人が無意識に落ち着く不規則なリズムを感じるその整ったまっすぐな木目が、昔の日本の人たちも癒されたのかもしれません。
しかし、ゆっくりと歳を重ねた(最低樹齢100年)大きな原木からしか作り出す事が出来ないので、非常に貴重。

こだわりの浮造り。
浮造り(うづくり)加工は建築材料のいろいろなところで目にしますが、弊社工場で手掛けている浮造りはとても手間のかかる浮造り。
端的にいうと、急がずゆっくりと加工しているもの。
ショールームで一般的な浮造りと比較してもらうと、その違いがよくわかると思います。

その上、弊社こだわりの一枚物の無塗装フローリングです。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 5



ただ、これらの伝えたいことは数値では表しにくく、人によって感じ方の差があるので敢えて強くはアピールしていません。
私は、実際の工程や原木の様子、そして乾燥の大変さや管理の方法、そして作ってくれている人の人柄(長の選別がめちゃ厳しくて周囲が少し引いているとか・・・でも品質ピカイチ)を伝えるだけです。


もちろん、樹種の持つ効用や成分のデータなどはありますが、そんな説得に用いる理論よりも重要なのは、もっと異なると思います。
販売している人が、その樹種以外の事も知っているかどうか!
特に、他社比較としてのお尋ねを多くいただきますので、他とは全く異なる商品となるように仕上げていますので、いくらでもどのような違いがあるかをお伝え出来ます。
全国の木を扱う材木屋ですからね!


どうしても、2つ以上の物事を考える時に「どちらが(どれが)よいか」という選択になりがちです。
そうではなくて、おすすめされる以外の物についても非常に詳しく知っておられたら、間違いないと思います。
私は木材も樹木もとても好きですので、おすすめするものはあるものの、それ以外の物もお勧めしたくなりますし、そうではなくても最低限、他のお会社の商品と自社商品との違いや商品の差を自分が理解しています。
その違いが、タイトルに表れています。


単なる宣伝のための「ハッシュタグ」ではありません。
愚直だけどマイナーな材木屋が発する、正直なメッセージ。
それが答えです。
お話を聞いてもらえる方はぜひ、ショールームの方へ!



・高樹齢! 百年杉柾浮造り一枚物フローリングはこちらから
*一枚物施工例はこちらから
*UNIタイプ、書斎への施工例はこちらから
*UNIタイプ、寝室への施工例はこちらから

・高樹齢! 古希杉板目浮造りフローリングはこちらから
*2017年仕様変更後の施工例はこちらから

・高樹齢杉 純白浮造り羽目板はこちらから
施工例はこちらから

高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 3


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原材料の違いはこだわりの違い 〜見えないところにこそ、差が生まれる〜

皆さんは一年のうちで決まったこの日に、必ず同じものを食べるということはありますか?!
私のところは、毎年9月4日に「串カツをたべる」と決まっています。
実は最近知ったのですが、うちの末っ子は日本全国でその日は全員が串カツを食べていると思っていたそうな・・・・(汗)
まぁ、それくらい、うちでは恒例だということです。

物の価値と差 4


かれこれ20年はこの行事(笑)をしているので、串カツ自体は美味しいものの、さすがに若いときほどは量が食べられなくなってきました。
もともと胃の調子が優れないので、油ものを多くとることはできないのですが、一時期から急激に食べる本数が減りました。
体が変わっていく時期なんだろうか?!、そう思っていたある年。
家内が「この前、これ見つけてん!」と出してきたのは写真奥にある米油のボトル。


物の価値と差 1


私の家は、伯父が米油関係の仕事をしていたこともあり、小さな時から米油をつかった料理で育ちました。
それが普通だったのですが、伯父も業界を引退してからは知らない間に米油を使わなくなっていたそうで、その油の違いもあって量を食べられなくなっていた様子。

そんなに違うのか?!と思われそうですが、まず違うのは値段!
他の食用油に比してかなり高い!うちも、米油で育っていなければ買わないでしょう・・・
でも、確かにコロッケも串カツも、油を使う料理は断然おいしくて色もいい様に感じます。

個人差はありますが、私はそう感じる。
もしかしたら、ずっとそれで育ったからかもしれません。
でも、良し悪し以外の違いというものがあります。

木材や建築材料でもそうですが、同じ用途になるものでもいろいろと差があり違いがあり、もちろん価格も異なります。
でも、それを知らなければ選択肢がありません。
私は米油の方が油気も少なく美味しいと思うから、それを選ぶ。価格が高くても。
木材の場合も、同じ樹種や同じように見える企画の商品でも、選ぶための判断材料が無ければ違いが分かりません。
とっても大切な材料選びにはたくさんの判断材料を持っていてほしい。


私にできるのは、木材や無垢フローリングに関しての判断材料となるお話をお伝えすること。

食材なら産地にこだわるように、木材も産地による性質の差や違いにこだわる。
そして、製品となって手にするものには加工場の品質基準や同一商品とのこだわりの違いを知る。
同じバーチ無垢フローリング同士のどこが違うのか・・・同じに見えて違うところ・・・

ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


油は食材と一緒になって調理されますが、目に見えませんし明らかな違いがすぐに出るわけではありません。
木材の差も、木目や色味、樹種が同一であると乾燥方法や製材方法、そして品質管理でどのように選別されたものなのかというのは、目に見えないところ。

そういったこだわりや違いを伝え、なぜこちらの方が高価なのか。
そして、その価値はあるものなのか。ある場合に、それを選ぶための基準をどのように考えるべきか。
多くの材料と工場を見て、その場の職人さんと話をするからこそ分かる事や違いを、判断材料としてお伝えする。
それが私に出来ることです。

単なる価格表示では伝えられない、カタログ写真でもわからない、そういったお話を伝え続けています。
油一つで食材の味が変化するように、選別や乾燥方法一つで木材や無垢フローリングも大きく変化します。
少しでもその違いを伝えたい!
見えない、わからない部分の差。そのこだわりを伝えていきます。

9月4日の米油を見て、そう思うのです。

因みに、この日は用意から揚げて、その揚げたてを家族にふるまうのが私の仕事!
この日ばかりは、家内もテーブルにつき食事を待つことのできる日。
火加減を見ながら、丁寧に揚げていきます!

ふと見ると、米油に浸かったお菜箸のナラ材がすごくいい色になっていました(笑)。
無垢フローリングしてもそうですが、やはり油との相性もいい森の王様。
しばし見とれてしまいました。

美味しい串カツもまた、来年までお預け・・・
今日から、油の違いと木材の違い、どんどんしゃべりますよ!

物の価値と差 3


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

しかしカバに「サクラの花の様なピンク色」のイメージを求めているのは、おそらく日本だけなのかもしれません。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリング ネイキッドグレード


カバの仲間は日本だけではなく世界に広く分布しています。
ホワイトバーチ(欧州白樺)、イエローバーチ(アメリカミネバリ)、シルバーバーチ(シダレカンバ)、ペーパーバーチなどなど。
名称でいうと、レッドバーチ(アメリカクロカンバ)やグレーバーチ(ハイイロカンバ)などカラフルな名称もありますが、シリーズでお伝えした「よく燃える」という点では、ブラックバーチがあらゆる木の中で最もよく燃えると言われるそうです。
並べて比べてみたくなりますが、日本ではつい10年ほど前までそれほど有名ではなかったと思われるカバが、世界では有名であるのには、燃えることだけが理由ではないんです。


カバの仲間の樹皮は、紙がない時代に文字を書いたことから英名でペーパーバーチ、和名で草紙樺といわれますが、紀元前の世では神聖な文章をカバの樹皮に書いたほど、身近で貴重な存在。
和名のカバの語源はアイヌ語のカリンパ( karimpa )だと言われるとしましたが、英名のバーチはサンスクリット語が語源になっているとか、古代のアイルランド神話の女神の名称と由来を同じくするという説もあります。

それだけ広い地域でカバが生活や宗教の舞台などで浸透していたということなのかもしれません。
そして一説の中のバーチの語源となった bherg (ベーク)が「輝く白い色」を示す言葉だとされていることからも、やはりカバの真骨頂はその白さ!
もちろん、それらの地域の多くは「メジロ」系や白樺系の樹種が多かったのかもしれないことが推察されますが、「明るく照らす」という樺の木語とも重なるものです。


ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


神話や古語の影響が現代にも残っているのは世界共通で、諸外国で多く信じられるホメオパシーにおいてもバーチは「暗闇に明るさをもたらす」と信じられているようです。
激しい主張のない、バーチの白く美しい材面に抱くイメージとしては至極当然。
冷静さと美を感じる力を強める、とも言われます。


ぜひ今回の超長期シリーズを機に、カバザクラではなく「カバ・バーチ」としてその明るい木材に注目してもらい、家に家族に明るさをもたらす存在として、弊社ロシアンバーチフローリングシリーズをよろしくお願いしますね!(笑)


自社商品のPRで、カバザクラについては一通りの推測をお伝え出来たものの、20年ほど前に一度目にした「カエデカバ」はどう説明すればいいんだろう?
カエデなの?カバなの?それとも、カエデ位に白いカバを使っているの?!
どれにせよ、やはりカバが単独で扱われることのなかった時代を表す言葉として、今でも私の記憶に残っています。
木材の名称の分かりにくさと、それを知る楽しさ。
これからもその二面性を面白く伝えていきたく思います!!

ここで長期の「樺(かば)を知るシリーズ」、ひとまず完結!


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

長く続いた樺(カバ)を知るシリーズも、いよいよ着地点が見えてきました(笑)。
今回、このシリーズを始めるきっかけとなったのは、イメージを惑わせる「カバザクラ」という言葉でした。

今から10年も前のロシアンバーチフローリングの記事ですでに、サクラとカバは異なるということを記載していますが、未だにお施主様にも設計者にも、そして大工さんの中にも「カバザクラ」という名称が続いていて、サクラ材との比較として検討されたり、もしくは弊社提案のロシアンバーチフローリングと比較されたりします。
比較と言ってもまったく異なるものなのですが、「カバとサクラ」の両方の名称を冠していることと、日本人が大好きな桜のイメージが先行する場合が多い為、その誤解を解くために多くの時間を要します。

まだまだ私もアピール不足を否めませんが、言葉での説明にプラスして「この記事を見てくださいね」というご案内が出来るように、カバ材をまとめておこう!!と意気込んで始めましたが、入れ込みすぎて超長期企画となってしまいました(汗)。
その長期企画のランディングにはやはり、始めに立ち返りカバザクラにて納めておかねばならないでしょう!


一般的にカバザクラとして流通しているものは、「西南樺」というのが正式商品名であることが多いです。

西南樺


木材を知る人が、カバと言われて通常想像するその材とは少し異なり、本当にサクラっぽくほんのりピンク色がかった材色のカバです。
実は、この西南樺という名称自体はおかしなわけでもなくて、実際に書籍を開いてみても中国名で「西南樺木」というものがあるんです。
学名を B.alnoides とされ、ヒマラヤからタイ北部、そして雲南省や海南省、インドシナに分布するとあります。
本当にこの西南樺木を加工したものかどうかは定かではありませんが、ピンク色に着色されているわけではないカバの仲間が、「カバザクラ」の名称になっている一つの例。
これはこれで、綺麗な材だと思いますからカバの仲間としてきちんとアピールしてほしいくらいです。


西南樺 2


ただ、カバ桜という名称は上記の西南樺というピンク色っぽい材だけに使われているのではなく、場合によっては樺材特有の白さが際立つ辺材部分が多い材にも用いられている場合もあるうえ、芯材と辺材が混在するもの(弊社でいうところのロシアンバーチのネイキッドグレード)にも使われているため、非常に混乱を招いています。
実際に今年も、「カバザクラのサンプルを取り寄せ、綺麗な白色だったのに届いた商品は芯材と辺材の色差が非常に多いものだった」というお話を2つほど聞いています。

無垢フローリングをはじめとする木材は、その一部分だけでは材の特徴を判断することは非常に難しいものですが、こうなると第一に、なにがカバザクラなのか理由がわかりません。
これとは違う例では、『カバザクラの白い部分を「カバ」、赤い部分を「サクラ」としています』という場合もあります。
これも、日本語としての意味がおかしいと思うのですが、弊社にやってくる営業さんもこのように理解している人もいるくらいなので、誤解とイメージの浸透するスピードのなんと早いこと・・・



それから、ことをややこしくしている名称に「西南桜」があります。
おっと、ここでもまた桜が登場!
今度は桜なのか?!と思いきやこちらの場合の多くはカバ材にピンク色っぽい塗装をしたものか、先の西南樺が工場のちがいによって名称が変わっているか、というパターンです。

西南桜?!


カバという材の多くが北国や寒冷地に多いため、広く知られるサクラという樹種に抱くイメージと重ねたこと、そして樹皮や材質が似通っているため、古くから名称や用途において共通性があったために、現在でも混同して用いられることが多いのだと思われる「カバとサクラ」。

そろそろ、本当にその「ピンク色の力」に依存せずとも魅力を感じられる時代になっていると思うのです。



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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

ミズメはとっても優れた材であるのですが、だからこそ様々な名称があったり混同されたりするのだろう、ということですが、このお話のもとであるカバザクラの名称のように「ミズメザクラ」と呼ぶのは、実は日本での商業名だけではないようです。

北米東部に産するアメリカミズメに分類される B.lenta は、俗称「サクラカンバ」とされているほかに sweet birch や black birch 、そして cherry birch !(サクラカバ、やん!)と呼ばれています。
ミズメが japanese cherry birch ですから、やはりアメリカでもサクラとの共通性を見出しているのかもしれません。
前回、ミズメの古名であるとした梓や夜糞峰榛ですが、実はその名はカバ属のもう一つの仲間である木にも使われていました。

その木はオノオレカンバ。
中国名は賽黒樺。
学名はB.schumidtii (シュミットの、の意味)。
そして漢字で書くと、斧折樺!!

ドラ●ンク●ストなどのゲームの中の武器アイテムに、もしこのオノオレカンバがあったならおそらく、ラストボスへと挑む際の強力な装備になったに違いありません!!
採用してほしかったなぁ・・・そう思ってしまいまうほどにインパクトのある名称ですよね?!

平均比重は0.94(0.84〜0.99)という超重量級の樹種で、日本産材中でも最重量級材の内の一つに数えられています。


オノオレカンバ2


重い樹種というのは、概して色合いの濃いものが多いものですが、このオノオレだけは例外。
美しいカバ材の特徴を有している「白とピンク」が際立つ材なのです。
もちろん、カバ特有の縮み杢もありますから一目見た時のイメージは軽柔なのかと思わせるものの、手にした時の重厚感たるや・・・・
そりゃ、斧が折れてしまうほどに重厚な木だという意味にしか考えられないネーミングですが、一年での成長量が0.2mmほどという噂もあるほどに成長が遅く緻密であることが、硬さの秘密の様です。


私の様なマニアにとっては、その名前と日本の木材中で最重量級であるという称号だけでもワクワクとしてしまうのですが、このオノオレカンバの別名もアズサやアズサミネバリ(峰に張り出すから、という説もある)で、木曽において有名な櫛の素材として用いられている「ミネバリの木」こそ、このオノオレカンバです。

斧が折れるほどの硬質さがありながらも、カバがもつ緻密な材質を有しているために、櫛の様に無数の細い筋を加工するような素材としての用途に耐えるという、非常に難しい条件をクリヤーできる貴重な材料なのです。

櫛というとイスノキツゲもありますが、本州で産する木材を好んだ武家の最高級櫛はおそらくこのオノオレの櫛であったに違いありません。


ミズメの櫛 お六櫛


プラスチックの櫛やブラシに慣れた手には、驚くほどの質感を感じさせる木製の櫛。
材木屋の感覚でいうと、これだけ細い歯を付けているにもかかわらず、折れたり割れたりしないのは驚異的なのです。
木材は無機質な塊ではありません。
細胞組織の集まりですので、あまりに細かい細工などを施すと欠けたり割れたりしてしまうのが通常です。
材として、それに耐えることからこのような特殊用途材として重要なわけですが、代替素材ばかりになってしまった木材の特殊用途のすばらしさというものは、無くなってほしくないと強く思ってしまいます。

木材として市場に出回ることも非常に少なく、特に私の居る関西地方では殆ど目にすることがありません。
とはいえ、マニアの一員である私の手元にはもちろん、純真無垢で美しい(イメージ・・・)オノオレたちが届いていますが、動かすことが億劫になるくらいに本当に重たい。
平均比重が0.9を超えているということはほぼ、水に沈むということです。
材木屋ですから、木材を扱うことにはたいてい慣れていると自負しているものの、このオノオレに関しては板材の大きさからイメージする重量を目測して抱えようとすると、指をつめてしまったりと、非常に痛い目にあいます。
特に、足先などに落としてしまうと大変。安全靴を用意しましょう。


しかし、重いものを運ぶ辛さというのではなく、そのずっしり感からは「こんなに綺麗なのにこんなに重たいなんて、お前、すげ〜な!!」と、まるで強敵に出逢った孫悟空の様になってしまうのです。
そういえば、この黄白色に輝く杢は、あのスーパーサ●ヤ人を思い出させるようでもあります(笑)。


オノオレカンバ1


カバの中でも例外的に用いられる特別なカバ、オノオレカンバ。
その名の通りの「とってもつえぇヤツ」なのです。


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

拙記事は、樹種の事や木材の事、そして業務の事や無垢材商品の事などを取り上げて発信していますが、インターネットのないときから「自分の知りたい情報の詰まった樹木と木材の本が欲しい!」と思っていました。
樹木や木材に関する本はたくさん出版されていますが、総合的に知るには様々な書物を並べて調べる必要がありますし、情報が様々で、今回話題にしているミズメ一つとっても「梓」という非常に難解な樹木との関係性を紹介しているものは少ないからです。

研究者でも取材をするライターでもない私が、本格的な出版というようなことに手を出すことは非常に難しいのは性格的な問題で、全て完璧に情報をそろえられるようにならなければ!ということが理由なのですが、現在では樹種や樹木に関する情報を自分なりの切り口で出版できるのではないか、という道を模索しています。
インターネットのある時代、やろうと思えばどうとでもできるものの、性格的な問題・・・なんです。


冒頭から脱線していますが、その出版ということに関して使われる言葉である「上梓する」という語の中に、梓の字が見られます。
これは中国において、印刷に用いる版木に梓材を使用していたことが始まりだそうですが、これも前回お話していた中国での梓=(トウ)キササゲなので、ミズメを指すものではないのですね。

しかし、漢字辞典の梓の項には、「キササゲのこと」とともに「ヒサギ」の表記もありその隣には太字表記で「あずさ、カバノキ科の落葉高木。」の表記があります。
やはり、辞書の表記も並列しています。

梓2


ただ、日本では緻密で磨り減りにくく滑らかであるということで、版木に用いられてきた多くはサクラ材ですが、サクラと同様の用途として使われているのがカバ材であることは既にお伝えしています。
そして、カバの中でも硬質で緻密なミズメが、同じ用途に使われていたであろうことは想像に難くないところです。
ということは、「上梓する」という言葉も日本ではミズメに由来しているところもあるのではないか?!と勝手に想像したくなりますし、木材として考えるところの梓=ミズメという理解でよいのであれば、ミズメから生まれた言葉だということになるのかもしれません。
公的出版物である辞書にも並列表記しているのですから、必ずしも一つに集約するわけではなく、多くの意味のある言葉としての理解が良いのかもしれません。


さて、シリーズのにて、ミズメには間違われやすい名称と不本意な名称との二つがあると言いましたが、その不本意(と勝手に思ってしまう)な名称が、「ヨグソミネバリ」。
漢字で表記しましょう!
「夜糞峰榛」
先の辞書にも出ていますがなんと・・・ヨグソって・・・・
小学生男子が小躍りして喜びそうな名称(汗)ですが、どうしてこんなことになったのか。
それは古くはミズメ独特の香りが悪臭だと考えられたことが、原因のようです。

諸説あると言われてはいますが、ミズメが他のカバ材とすぐに判別できる点である特有のサロメチール香(サルチル酸メチル)が、刺激的な香りであったことに由来し、それを悪臭と感じたことが原因というのが一般的ですし、納得できるところ。


水目1


とはいえ、夜糞というのはどうかと思いますし、峰榛は「ヤシャブシ」という樹木の別名でもありますので、「めっちゃ臭いヤシャブシ」という意味で用いられたのでしょうかね。(もう一つの説は次回に。)
なかなかにファンキーな命名。古来の日本人の感性もなかなか現代人に負けじ劣らじ・・・
私にとっては、その夜糞な香りも樟脳のようなスーッとしたイメージで、好きな部類なのですけども、感じ方も人それぞれ。
皆さんもぜひ、どのあたりが「糞」と言われるほどの香りなのかを感じてみてもらいたいものです。


ミズメの学名は B.grossa ですが、その意味は「大きな」です。
カバ属の中では最も大きくなると言われているところに由来するのではないかと思いますが、定かではありません。
しかし、木材としての優秀な性質を考えると、用材としての有用性の「大きな」ことは言うまでもありません。

平均比重0.72(0.6〜0.84)と、有用とされるマカバに比べても重硬であることから、マカバ同様の用途や家具材や器具材、建築材、フローリング、そして敷居等に用いられます。
平均的に暴れにくく狂いが少ないことなどで、木型材(ガラス木型など)への利用や、硬くて音の伝導性が良いということで古くは、三味線の竿や琵琶の胴としての用途もあるのだとか・・・
生活用品としてはお椀などの刳りものや櫛、洋傘の柄など。
珍しいものでは、写真の暗箱というものもあったそうです。
素材として以外にも、薪やパルプ用材としての用途もあるので、やはり用途の大きな樹種であると言えるでしょうね。

ミズメ4


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜

実は、以前からロシアンバーチ施工記事追加商品の記事を書いているときに、いつかは書いていかないといけない樹種であるミズメについては、できるだけ触れない様にしていました。
それは決して嫌いだからではなく、反対にこだわりたいからこそ非常に複雑なお話になってしまうことから、自分以外の皆さんにわざわざ見てもらうようなネタにするべきかどうか・・・そう思っていたからです。

そのネタこそ、ミズメの古名とされる「梓」。
書物によると、この名称が使われるのは関東、そして中部地方が多いとのことですが、方言がもとになったという説もあります。
この「梓」ですが、実は非常にややこしいお話のタネでもあるのです。
ミズメザクラは桜なのか?!、というような素朴な疑問とは異なった、トリレンマ的な紛らわしさを孕んでいるのです。

梓1


文章にしていると、途中で自分でもわからなくなってくるので、考える上で重要な点を挙げてみます。

・梓という名称は、ミズメ以外にキササゲやアカメガシワ等の樹種にも用いられている。
(その上、キササゲは楸と表記される場合もあるが、楸に用いられる読みのヒサギとは異なる。また、楸はアカメガシワをさすこともある・・・)

・中国では梓はノウゼンカヅラ科で中国原産の(トウ)キササゲを指し、現地では古来より百木の長とされてきたが、和名では楸の字をあてられていることがある。

・日本の歴史や古書に登場する「梓弓」はミズメ材の弓であるとされることがあるのは、梓弓が真の弓であるということで、優れた木を意味する梓の字があてられていたのではないか。確かにミズメを弓の材として利用することもあったようですが、しかしこれも、真の弓=真弓=マユミという樹種であるという説もある。
古来の弓は丸木弓であることが多いことと、儀式用の弓であれば強靭で粘り強くなくとも構わないことなどからも、マユミが用いられていたということも、関係しているよう。
(正倉院の弓を削って調べたところ、梓であった=ミズメであった、というお話もある。)

要点を上げてもピンと来にくいけれども、上記の様に他の樹種でもみられること、中国で用いられる漢字が意味するところの樹種と、日本の漢字がさす樹種が必ずしも同一ではない場合がある事(少し以前の「樟と楠」も似たような感じ)と、古書などに正確な樹種の記述が無かったりすることもあり、様々な樹種が混同されて伝わったことが原因で、「梓」の名が迷走し、分かりづらくなっているようです。

樹木としての「梓」と木材としての「梓」、場面によって樹種が変わる名称である、という理解の方がいいのかもしれませんね。


弓


梓という樹木が表すのはいずれにせよ、優れた樹種を意味していますからミズメにとっても非常に良い呼び名ではあるのですが、これらの事が混ざり合っているという理解が必要ということですね。
あぁ、ややこしい。

シラカバの記事で、美智子上皇后のお印について書きましたが、梓のお印は今上天皇である徳仁天皇の物です。
そして、その梓がミズメであるかのように書かれているものもありますが、この場合は記念品などのデザインから見ると、残念ながらミズメではなくキササゲの様です。
これには先の「百木の長」の意味が濃く反映されているようです。
このように、梓は非常に貴重で有用な樹種を意味すると思われますが、もう一つミズメに関係するのではないかと思う梓のお話があるのです。
それは、私もいつか・・・と思っている出版に関係する言葉「上梓する」です。


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

本シリーズの始まりは、私がどうしても気になって仕方がない名称の「カバザクラ」でした。
もうすでに1ヶ月半以上も続いているシリーズとなってしまいましたが、まだもう少し、樺(カバ)のお話しを続けたいのです。
なぜかというと、あと二つは取り上げたい仲間があるからです。
そのうちの一つは、このシリーズが始まるきっかけとなった「カバ桜」とおなじく、カバの仲間なのに「桜」の名称がつき、名称だけではなく桜の仲間であるかの如く流通している樹種。
それが「ミズメ(水目)」です。

樹皮に傷をつけると水の様な樹液が流れ出ることから、その名が付いたと言われます。


ミズメ 1


ミズメはカバの仲間ですが、水目桜(みずめざくら)と呼ばれ流通しています。
若しくは、単に桜とされている場合も多くあります。
木材業界では、材質や樹皮が似ていることからそう呼ばれるようになった、とマカバなどと同じ理由なのですが、
面白いことに英名も japanese cherry birch となっていて、やはりサクラカバ、という直訳になるんですね。

ただし、木材としてみると他のカバ同様、サクラには似ていない様に感じるのは私だけでしょうか。
マカバには似ているのですが、さらに緻密な性質とマカバよりも若干重硬なことが特徴。
生育環境の大きな違いは、ミズメは北海道には生息しないと言われていることが最も大きな違いかもしれません。
四国や九州まで分布するという、カバの仲間としては非常に珍しい生息環境を持っているので、数としては多くないものの、私の住んでいる大阪近辺の山でも、少し標高の高いところに行けば他の樹種に紛れてひっそりと立っていたりします。

平均的なものとしては、樹高20m、直径70cmほどだそうですが環境によっては巨木となり、兵庫県綾部市では直径132cmという個体もあるとか・・・
銘木の中にも稀に、カバとして出品されるテーブルになるようなサイズのものがあります。


ミズメ 2


木目も美しく、特に縮み等の杢が出ているものは非常に見栄えがするのですが、これらはカバの仲間の中では太い材が存在するからこそのなのかもしれません。
これらもやはりミズメザクラと表記されていたりしますが、北海道の方からすると「マカバに似た桜があるもんだ!」となるのでしょうか。
確かに、サクラと言ってイメージするピンク色とは異なりますが、その美しさは特筆ものです。
徳島県ではモウカザクラと呼ぶそうですが、モウカの意味は定かではありません。それでもやはりサクラなんですね。

また、こんなに美しいミズメは実は、「カバザクラ」と同じく非常に間違われやすい名称と、不本意な名称の二つを保持していることでも特筆なのです。
秀逸な樹種には別名があったり、様々な地方名があったりしますが、ミズメの場合は混同されたり間違われたりという、少し残念なもの。
私の様な材木屋にとっては、サクラの名を借りずとも非常に優秀で美しい樹種なんですけども・・・・


因みに、皇室においての身の回り品の判別用に用いる「お印」で、徳仁天皇陛下のものが「梓」。
この梓は、ミズメの別名でもありさらに、神話の時代から登場する物語などにも関係してくることから、ミズメがサクラと混同される以上に紛らわしい名称のループに入っていってしまうことになるのです。



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