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日本の広葉樹シリーズ、清涼たもの記事を更新しました!

弊社では、未だにホームページに掲載されていない商品が多数あります。
威張っていうことではなく、追いついていないだけなんですが(汗)。

そんな中でも、拙ブログ記事でのみご紹介している商品にお問い合わせをいただくときがあります。
昨年あった「チ祭り」も、始めは拙記事で控えめに紹介していたチリ杉の記事を見つけられてからでしたし、今回更新をお知らせする清涼たもも、ホームページにはないものの、記事をご覧になっていただいての問い合わせですから、本当に有難い限り。

というのも、弊社は広告宣伝には費用をかけていません。
特に、インターネット広告やSEO対策と言われるものには一銭もかけていません。
不特定多数にアピールするのではなく、本当にこだわった無垢材を探していて、私が思う無垢材に対しての想いを共有して頂ける方にのみ、見つけて頂ければ・・・と思っているからです。
特に、特殊な木材に関しては大量に供給する事が出来ませんし、一度に複数のご注文を頂いてもお断りすることになることが心苦しいからです。


そんな検索では出てきにくい(と思っている)弊社を見つけて頂いてお尋ねいただく商品の中で、今回はじわじわと人気を頂いている日本の広葉樹シリーズの、清涼たもの記事を更新したことをお知らせします。

更新したのは、清涼たも無垢一枚物羽目板の記事。

清涼たも一枚物羽目板 1


大きな更新点は、長さ910mmを追加したこと。
たも材は広葉樹の中では比較的容易に長さの長い商品を生み出しやすい樹種です。
それを活かして、一枚物フローリングや羽目板を製作していますが、材の有効活用としてやはり短いものもできてくる。
それを活かすために、新たに910mm品を追加したのです。

実はこの長さ、羽目板の用途の一つである「腰壁」に使われるサイズなのです。

壁の長く広い面積に貼り延ばすのではなく、床から900mm位の高さまで縦向きにはる。それが腰壁。
以前からある用途ながら、近年改めて無垢材での腰壁製作するご希望を頂く場面が多く、広葉樹を望まれる場合も多くあるため、せっかくの長物をカットするのではなく短いものを有効活用するという観点で使える長さを追加した、というわけです。


清涼たも無垢一枚物羽目板

腰壁の上を塗り壁で仕上げる。
無垢材と左官塗り。
非常に相性の良い組み合わせですから、そんな楽しみ方もおすすめです。

そうです、弊社はその塗り壁材である珪藻土系建材も販売しています。
まだ記事にはしていませんが、化学物質によるものではない天然素材のみで構成された珪藻土左官材。
それを使っていただくのが非常に良いでしょう!!(笑)。
リーズナブルな価格で左官塗り壁仕上げが実現でき、非常に吸放湿性能も高いという優れもの!!
おっと、そのアピールは後日します。

日本の広葉樹の活用以上に、インテリアのアクセントに出来る清涼たもの羽目板の追加サイズ。
是非、活用してみてくださいね。
貴重な柾目も!、ありますよ。


・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目!無垢一枚物フローリングはこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板はこちらから

日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



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無垢材には貼らないで!!

ものすごく簡単なことだけどもできないこと。

それが、無垢材にはテープを貼らないこと。

どういうことでしょうか・・・

一例としては、弊社の無垢フローリングを施工する際の説明書に記載をしてありますが、無垢フローリングを施工した後は必ず「養生(ようじょう)」という作業に入ります。
この養生という作業はフローリングを守るためのカバーをする作業ですが、そのカバー材を固定する為に粘着性のテープを貼ります。

そのテープを固定するのは壁際等のフローリング表面の場合が殆どです。
これが、厚い塗膜のあるようなフローリングであれば問題ない場合もありますが、無垢フローリングの場合は非常に問題です。
以前にもそれについては触れていますが、フローリングの表面の繊維がめくれ上がるということ以外に、日焼け跡が残るということや粘着の糊成分が表面に残ってしまうのです。
もちろん、それは塗膜の薄い普及品合板フローリングでも同じことなのですけども。

粘着性の糊が残るということは、その部分にホコリなどがついてしまうということ。
そしてこんな感じになります。


無垢材に養生テープを・・・2


写真はフローリングではありませんが、くっきりと跡が見えています。
この部分に細長い粘着テープと四角い粘着テープが張られていました。
今回はテープに理由がありまして、実はこれ試作品なのです。
数種類頼んでいた他の製作物と見分けられるように、番号が書かれていた部分と違いが表示されていた部分です。
で、こんな感じになるであろうことを想像していたから、ネタになっていい感じ(笑)なんですけど、本来お客様に届ける仕上げ品ではこのようなわけにはいきません。


無垢材に養生テープを・・・3


糊のつき方によりどのような模様(?!)が出るのかは異なりますが、今回は粘着が弱かったので木目のめくれは起きていません。
しかし、粘着性が強いにしろ弱いにしろ、無垢材の表面には粘着テープを貼ってはいけません。
無垢フローリングの場合は、壁際にそってこのような跡がずっと続くことになります。
もちろん、粘着性の弱いものの場合はテープを剥がした瞬間は、このような跡が見えません。
しかし、少しづつ後からホコリを取り込みながら目立つようになってくる。

フローリングの場合は施工者さんが気をつける必要がありますが、普段から無垢材を使うことに気を付けておられる方以外では、なかなかお伝えしても伝わらない場合が多くあります。
そのため、弊社から購入いただくお施主様が施工者様にもご説明とお願いをしていただくことをおすすめします。

せっかく選んで楽しみにしていた無垢材製品が、美しく仕上がるように。
改めてのご案内です。




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ささくれが起りませんか?!

ショールームにお越しいただくと、よくいただく質問があります。


「ささくれが起きたりしませんか?!」



確かに、アフリカなど熱帯産の硬い木材の中では何かの拍子に一部分が欠けたりすると、とっても硬く鋭い棘の様になる場合があります。
中には、杉は柔らかいから傷がつきやすくて、その傷の部分がささくれて足に刺さるから駄目だ、とおっしゃる方もおられます。
でも、通常使用の範囲ではささくれるということは少ないと思うものの、意外と心配されることが多い。

確かに、手足などに刺さると痛いものではありますが、無垢の木の繊維や細胞組織で構成されている木質部分ですので、金属や薬品のついた合板の様に「疼いてたまらない痛み」というものはありませんから、私は平気なんですがそうも言ってはいられません。

スギやヒノキの針葉樹が柔らかく傷がつきやすいので、その部分がささくれることが気になるのでとおっしゃって広葉樹を検討されるケースがあります。
ナラやタモなどの広葉樹はどうなんだろう?、と考えていてショールームの床を眺めているとあるじゃないですか!!

広葉樹のささくれ?! 1

お客様のこられる前に掃除をした時の布が、少し絡まっている!
ここはもしや?!

そう思って布きれをとってみると・・・

広葉樹のささくれ?! 4


スマホ写真ではこれ以上に接写できず分かりづらいですが、引っかかっていた部分をよく見ると、そこは道管。
ナラやタモなどの広葉樹に見られる組織で、分かりやすく言うと孔の様になっている部分です。
(孔になっている、ということを視覚的に見るにはこちら!)
その部分が、ちょうど端の部分にかかっていてその上、斜め方向に向いている為に繊維の細かな布をひっかける状態になっているのでした。

割れているわけでもないのですが、懸念されるささくれに似た状態。
指で触れても少しチクッと引っかかる。

しかしながら、これは広葉樹の木部組織。
いえば木の特徴そのもの。

靴下やストッキングなどを履いて足をひきずったりすると、必ず引っかかるでしょう。
だからと言ってこれを受け入れられなければ、無垢のフローリングは採用できません。

住まい方と付き合い方。

相手に全てを求めるのではなく、自らがどうすればよいかを並行して考える。
なんだか家族や夫婦に似ていませんか!?
無垢フローリングも、おうちの完成とともに一緒に過ごしていくもの。
家族や夫婦同然に、気づかいながら過ごしていける方にとっては最良のパートナーです。


ささくれが起きるかどうか、ではなくて、ささくれが起きたらどのようにしたらよいですか?!、と聞いていただけるようなお客様が増えるように、もっともっと木材の組織や成り立ちについても触れていかねばと思っています。


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♯葉枯らし ♯天然乾燥 ♯柾目 ♯浮造り ♯一枚物 ♯無垢フローリング あり〼

めちゃアナログな私ですが、かなり頑張って今風のタイトルに挑戦しました(汗)。

ハッシュタグ、というものの真似をしようと思ったのですが、ブログって「ハッシュタグ」と打ち込んでも変換できないのね・・・

昨年から今年にかけて、普段以上にたくさんのお尋ねを頂いているのがタイトルそのもの。
普段、弊社のショールームにお越しいただけるようなお客様には、直接その違いをストーリーと実物とでご説明するのですが、この情報発達社会(なんじゃそそりゃ・・・)においては、インターネット上で同じようにお伝えしていくことは非常に困難です。

言わずもがな、ご存知の通りで弊社のような検索対策には全く費用をかけていない企業は、ブログやホームページの表示が検索にかかりにくい為に、目にしてもらう機会が非常に少ないからです。
しかし、本当に伝えたいことはたくさんあって、山に入り製材所と相談しながら商品づくりをする材木屋だからこそ、原材料となる木の事や作っている人の事、そしてそこにある想いを皆さんに伝える事が出来ます。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 1


つたえたい事、それは「普通じゃないこと」。
例えば葉枯らし(はがらし)。
一部の銘木や高級材になる原木に用いられる手法ですが、伐採した丸太を枝葉をつけたまま林内に残置し、初期の水分蒸散と色味の安定をはかるもの。

そして天然乾燥。
新築のおうちが、上棟してから1カ月かからないほどの日数で完成してしまう日々。
機械工場生産の自動車でも、そんなに早く納車されることはまれでしょう。
数千万円のおうちが1カ月でできてしまうことに、喜びを感じるかどうかは個人の感覚ですが、木は数十年・数百年生きてきています。
切り倒して数カ月でおうちの部材にする事が出来ないのが今まででしたが、人工乾燥機技術の進歩で数カ月もせずに使えるようになりました。
正確にいうと、人工乾燥が悪いのではなくその特性を活かして使っているかどうか。
弊社でも広葉樹フローリングなどの多くは、乾燥機を使用しています。
でも、ことさら杉に関して未だに弊社が天然乾燥材をお勧めする理由は何だと思いますか?


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 4


柾目。
正しい木の目と書きます。
通常、木目の見える状態は板目(いため)と言いますが、「反る木の目」と書きます。
そのとおり、柾目の方が寸法安定性が良いことや「ゆらぎ」といわれる、人が無意識に落ち着く不規則なリズムを感じるその整ったまっすぐな木目が、昔の日本の人たちも癒されたのかもしれません。
しかし、ゆっくりと歳を重ねた(最低樹齢100年)大きな原木からしか作り出す事が出来ないので、非常に貴重。

こだわりの浮造り。
浮造り(うづくり)加工は建築材料のいろいろなところで目にしますが、弊社工場で手掛けている浮造りはとても手間のかかる浮造り。
端的にいうと、急がずゆっくりと加工しているもの。
ショールームで一般的な浮造りと比較してもらうと、その違いがよくわかると思います。

その上、弊社こだわりの一枚物の無塗装フローリングです。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 5



ただ、これらの伝えたいことは数値では表しにくく、人によって感じ方の差があるので敢えて強くはアピールしていません。
私は、実際の工程や原木の様子、そして乾燥の大変さや管理の方法、そして作ってくれている人の人柄(長の選別がめちゃ厳しくて周囲が少し引いているとか・・・でも品質ピカイチ)を伝えるだけです。


もちろん、樹種の持つ効用や成分のデータなどはありますが、そんな説得に用いる理論よりも重要なのは、もっと異なると思います。
販売している人が、その樹種以外の事も知っているかどうか!
特に、他社比較としてのお尋ねを多くいただきますので、他とは全く異なる商品となるように仕上げていますので、いくらでもどのような違いがあるかをお伝え出来ます。
全国の木を扱う材木屋ですからね!


どうしても、2つ以上の物事を考える時に「どちらが(どれが)よいか」という選択になりがちです。
そうではなくて、おすすめされる以外の物についても非常に詳しく知っておられたら、間違いないと思います。
私は木材も樹木もとても好きですので、おすすめするものはあるものの、それ以外の物もお勧めしたくなりますし、そうではなくても最低限、他のお会社の商品と自社商品との違いや商品の差を自分が理解しています。
その違いが、タイトルに表れています。


単なる宣伝のための「ハッシュタグ」ではありません。
愚直だけどマイナーな材木屋が発する、正直なメッセージ。
それが答えです。
お話を聞いてもらえる方はぜひ、ショールームの方へ!



・高樹齢! 百年杉柾浮造り一枚物フローリングはこちらから
*一枚物施工例はこちらから
*UNIタイプ、書斎への施工例はこちらから
*UNIタイプ、寝室への施工例はこちらから

・高樹齢! 古希杉板目浮造りフローリングはこちらから
*2017年仕様変更後の施工例はこちらから

・高樹齢杉 純白浮造り羽目板はこちらから
施工例はこちらから

高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 3


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原材料の違いはこだわりの違い 〜見えないところにこそ、差が生まれる〜

皆さんは一年のうちで決まったこの日に、必ず同じものを食べるということはありますか?!
私のところは、毎年9月4日に「串カツをたべる」と決まっています。
実は最近知ったのですが、うちの末っ子は日本全国でその日は全員が串カツを食べていると思っていたそうな・・・・(汗)
まぁ、それくらい、うちでは恒例だということです。

物の価値と差 4


かれこれ20年はこの行事(笑)をしているので、串カツ自体は美味しいものの、さすがに若いときほどは量が食べられなくなってきました。
もともと胃の調子が優れないので、油ものを多くとることはできないのですが、一時期から急激に食べる本数が減りました。
体が変わっていく時期なんだろうか?!、そう思っていたある年。
家内が「この前、これ見つけてん!」と出してきたのは写真奥にある米油のボトル。


物の価値と差 1


私の家は、伯父が米油関係の仕事をしていたこともあり、小さな時から米油をつかった料理で育ちました。
それが普通だったのですが、伯父も業界を引退してからは知らない間に米油を使わなくなっていたそうで、その油の違いもあって量を食べられなくなっていた様子。

そんなに違うのか?!と思われそうですが、まず違うのは値段!
他の食用油に比してかなり高い!うちも、米油で育っていなければ買わないでしょう・・・
でも、確かにコロッケも串カツも、油を使う料理は断然おいしくて色もいい様に感じます。

個人差はありますが、私はそう感じる。
もしかしたら、ずっとそれで育ったからかもしれません。
でも、良し悪し以外の違いというものがあります。

木材や建築材料でもそうですが、同じ用途になるものでもいろいろと差があり違いがあり、もちろん価格も異なります。
でも、それを知らなければ選択肢がありません。
私は米油の方が油気も少なく美味しいと思うから、それを選ぶ。価格が高くても。
木材の場合も、同じ樹種や同じように見える企画の商品でも、選ぶための判断材料が無ければ違いが分かりません。
とっても大切な材料選びにはたくさんの判断材料を持っていてほしい。


私にできるのは、木材や無垢フローリングに関しての判断材料となるお話をお伝えすること。

食材なら産地にこだわるように、木材も産地による性質の差や違いにこだわる。
そして、製品となって手にするものには加工場の品質基準や同一商品とのこだわりの違いを知る。
同じバーチ無垢フローリング同士のどこが違うのか・・・同じに見えて違うところ・・・

ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


油は食材と一緒になって調理されますが、目に見えませんし明らかな違いがすぐに出るわけではありません。
木材の差も、木目や色味、樹種が同一であると乾燥方法や製材方法、そして品質管理でどのように選別されたものなのかというのは、目に見えないところ。

そういったこだわりや違いを伝え、なぜこちらの方が高価なのか。
そして、その価値はあるものなのか。ある場合に、それを選ぶための基準をどのように考えるべきか。
多くの材料と工場を見て、その場の職人さんと話をするからこそ分かる事や違いを、判断材料としてお伝えする。
それが私に出来ることです。

単なる価格表示では伝えられない、カタログ写真でもわからない、そういったお話を伝え続けています。
油一つで食材の味が変化するように、選別や乾燥方法一つで木材や無垢フローリングも大きく変化します。
少しでもその違いを伝えたい!
見えない、わからない部分の差。そのこだわりを伝えていきます。

9月4日の米油を見て、そう思うのです。

因みに、この日は用意から揚げて、その揚げたてを家族にふるまうのが私の仕事!
この日ばかりは、家内もテーブルにつき食事を待つことのできる日。
火加減を見ながら、丁寧に揚げていきます!

ふと見ると、米油に浸かったお菜箸のナラ材がすごくいい色になっていました(笑)。
無垢フローリングしてもそうですが、やはり油との相性もいい森の王様。
しばし見とれてしまいました。

美味しい串カツもまた、来年までお預け・・・
今日から、油の違いと木材の違い、どんどんしゃべりますよ!

物の価値と差 3


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

しかしカバに「サクラの花の様なピンク色」のイメージを求めているのは、おそらく日本だけなのかもしれません。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリング ネイキッドグレード


カバの仲間は日本だけではなく世界に広く分布しています。
ホワイトバーチ(欧州白樺)、イエローバーチ(アメリカミネバリ)、シルバーバーチ(シダレカンバ)、ペーパーバーチなどなど。
名称でいうと、レッドバーチ(アメリカクロカンバ)やグレーバーチ(ハイイロカンバ)などカラフルな名称もありますが、シリーズでお伝えした「よく燃える」という点では、ブラックバーチがあらゆる木の中で最もよく燃えると言われるそうです。
並べて比べてみたくなりますが、日本ではつい10年ほど前までそれほど有名ではなかったと思われるカバが、世界では有名であるのには、燃えることだけが理由ではないんです。


カバの仲間の樹皮は、紙がない時代に文字を書いたことから英名でペーパーバーチ、和名で草紙樺といわれますが、紀元前の世では神聖な文章をカバの樹皮に書いたほど、身近で貴重な存在。
和名のカバの語源はアイヌ語のカリンパ( karimpa )だと言われるとしましたが、英名のバーチはサンスクリット語が語源になっているとか、古代のアイルランド神話の女神の名称と由来を同じくするという説もあります。

それだけ広い地域でカバが生活や宗教の舞台などで浸透していたということなのかもしれません。
そして一説の中のバーチの語源となった bherg (ベーク)が「輝く白い色」を示す言葉だとされていることからも、やはりカバの真骨頂はその白さ!
もちろん、それらの地域の多くは「メジロ」系や白樺系の樹種が多かったのかもしれないことが推察されますが、「明るく照らす」という樺の木語とも重なるものです。


ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


神話や古語の影響が現代にも残っているのは世界共通で、諸外国で多く信じられるホメオパシーにおいてもバーチは「暗闇に明るさをもたらす」と信じられているようです。
激しい主張のない、バーチの白く美しい材面に抱くイメージとしては至極当然。
冷静さと美を感じる力を強める、とも言われます。


ぜひ今回の超長期シリーズを機に、カバザクラではなく「カバ・バーチ」としてその明るい木材に注目してもらい、家に家族に明るさをもたらす存在として、弊社ロシアンバーチフローリングシリーズをよろしくお願いしますね!(笑)


自社商品のPRで、カバザクラについては一通りの推測をお伝え出来たものの、20年ほど前に一度目にした「カエデカバ」はどう説明すればいいんだろう?
カエデなの?カバなの?それとも、カエデ位に白いカバを使っているの?!
どれにせよ、やはりカバが単独で扱われることのなかった時代を表す言葉として、今でも私の記憶に残っています。
木材の名称の分かりにくさと、それを知る楽しさ。
これからもその二面性を面白く伝えていきたく思います!!

ここで長期の「樺(かば)を知るシリーズ」、ひとまず完結!


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

長く続いた樺(カバ)を知るシリーズも、いよいよ着地点が見えてきました(笑)。
今回、このシリーズを始めるきっかけとなったのは、イメージを惑わせる「カバザクラ」という言葉でした。

今から10年も前のロシアンバーチフローリングの記事ですでに、サクラとカバは異なるということを記載していますが、未だにお施主様にも設計者にも、そして大工さんの中にも「カバザクラ」という名称が続いていて、サクラ材との比較として検討されたり、もしくは弊社提案のロシアンバーチフローリングと比較されたりします。
比較と言ってもまったく異なるものなのですが、「カバとサクラ」の両方の名称を冠していることと、日本人が大好きな桜のイメージが先行する場合が多い為、その誤解を解くために多くの時間を要します。

まだまだ私もアピール不足を否めませんが、言葉での説明にプラスして「この記事を見てくださいね」というご案内が出来るように、カバ材をまとめておこう!!と意気込んで始めましたが、入れ込みすぎて超長期企画となってしまいました(汗)。
その長期企画のランディングにはやはり、始めに立ち返りカバザクラにて納めておかねばならないでしょう!


一般的にカバザクラとして流通しているものは、「西南樺」というのが正式商品名であることが多いです。

西南樺


木材を知る人が、カバと言われて通常想像するその材とは少し異なり、本当にサクラっぽくほんのりピンク色がかった材色のカバです。
実は、この西南樺という名称自体はおかしなわけでもなくて、実際に書籍を開いてみても中国名で「西南樺木」というものがあるんです。
学名を B.alnoides とされ、ヒマラヤからタイ北部、そして雲南省や海南省、インドシナに分布するとあります。
本当にこの西南樺木を加工したものかどうかは定かではありませんが、ピンク色に着色されているわけではないカバの仲間が、「カバザクラ」の名称になっている一つの例。
これはこれで、綺麗な材だと思いますからカバの仲間としてきちんとアピールしてほしいくらいです。


西南樺 2


ただ、カバ桜という名称は上記の西南樺というピンク色っぽい材だけに使われているのではなく、場合によっては樺材特有の白さが際立つ辺材部分が多い材にも用いられている場合もあるうえ、芯材と辺材が混在するもの(弊社でいうところのロシアンバーチのネイキッドグレード)にも使われているため、非常に混乱を招いています。
実際に今年も、「カバザクラのサンプルを取り寄せ、綺麗な白色だったのに届いた商品は芯材と辺材の色差が非常に多いものだった」というお話を2つほど聞いています。

無垢フローリングをはじめとする木材は、その一部分だけでは材の特徴を判断することは非常に難しいものですが、こうなると第一に、なにがカバザクラなのか理由がわかりません。
これとは違う例では、『カバザクラの白い部分を「カバ」、赤い部分を「サクラ」としています』という場合もあります。
これも、日本語としての意味がおかしいと思うのですが、弊社にやってくる営業さんもこのように理解している人もいるくらいなので、誤解とイメージの浸透するスピードのなんと早いこと・・・



それから、ことをややこしくしている名称に「西南桜」があります。
おっと、ここでもまた桜が登場!
今度は桜なのか?!と思いきやこちらの場合の多くはカバ材にピンク色っぽい塗装をしたものか、先の西南樺が工場のちがいによって名称が変わっているか、というパターンです。

西南桜?!


カバという材の多くが北国や寒冷地に多いため、広く知られるサクラという樹種に抱くイメージと重ねたこと、そして樹皮や材質が似通っているため、古くから名称や用途において共通性があったために、現在でも混同して用いられることが多いのだと思われる「カバとサクラ」。

そろそろ、本当にその「ピンク色の力」に依存せずとも魅力を感じられる時代になっていると思うのです。



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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

ミズメはとっても優れた材であるのですが、だからこそ様々な名称があったり混同されたりするのだろう、ということですが、このお話のもとであるカバザクラの名称のように「ミズメザクラ」と呼ぶのは、実は日本での商業名だけではないようです。

北米東部に産するアメリカミズメに分類される B.lenta は、俗称「サクラカンバ」とされているほかに sweet birch や black birch 、そして cherry birch !(サクラカバ、やん!)と呼ばれています。
ミズメが japanese cherry birch ですから、やはりアメリカでもサクラとの共通性を見出しているのかもしれません。
前回、ミズメの古名であるとした梓や夜糞峰榛ですが、実はその名はカバ属のもう一つの仲間である木にも使われていました。

その木はオノオレカンバ。
中国名は賽黒樺。
学名はB.schumidtii (シュミットの、の意味)。
そして漢字で書くと、斧折樺!!

ドラ●ンク●ストなどのゲームの中の武器アイテムに、もしこのオノオレカンバがあったならおそらく、ラストボスへと挑む際の強力な装備になったに違いありません!!
採用してほしかったなぁ・・・そう思ってしまいまうほどにインパクトのある名称ですよね?!

平均比重は0.94(0.84〜0.99)という超重量級の樹種で、日本産材中でも最重量級材の内の一つに数えられています。


オノオレカンバ2


重い樹種というのは、概して色合いの濃いものが多いものですが、このオノオレだけは例外。
美しいカバ材の特徴を有している「白とピンク」が際立つ材なのです。
もちろん、カバ特有の縮み杢もありますから一目見た時のイメージは軽柔なのかと思わせるものの、手にした時の重厚感たるや・・・・
そりゃ、斧が折れてしまうほどに重厚な木だという意味にしか考えられないネーミングですが、一年での成長量が0.2mmほどという噂もあるほどに成長が遅く緻密であることが、硬さの秘密の様です。


私の様なマニアにとっては、その名前と日本の木材中で最重量級であるという称号だけでもワクワクとしてしまうのですが、このオノオレカンバの別名もアズサやアズサミネバリ(峰に張り出すから、という説もある)で、木曽において有名な櫛の素材として用いられている「ミネバリの木」こそ、このオノオレカンバです。

斧が折れるほどの硬質さがありながらも、カバがもつ緻密な材質を有しているために、櫛の様に無数の細い筋を加工するような素材としての用途に耐えるという、非常に難しい条件をクリヤーできる貴重な材料なのです。

櫛というとイスノキツゲもありますが、本州で産する木材を好んだ武家の最高級櫛はおそらくこのオノオレの櫛であったに違いありません。


ミズメの櫛 お六櫛


プラスチックの櫛やブラシに慣れた手には、驚くほどの質感を感じさせる木製の櫛。
材木屋の感覚でいうと、これだけ細い歯を付けているにもかかわらず、折れたり割れたりしないのは驚異的なのです。
木材は無機質な塊ではありません。
細胞組織の集まりですので、あまりに細かい細工などを施すと欠けたり割れたりしてしまうのが通常です。
材として、それに耐えることからこのような特殊用途材として重要なわけですが、代替素材ばかりになってしまった木材の特殊用途のすばらしさというものは、無くなってほしくないと強く思ってしまいます。

木材として市場に出回ることも非常に少なく、特に私の居る関西地方では殆ど目にすることがありません。
とはいえ、マニアの一員である私の手元にはもちろん、純真無垢で美しい(イメージ・・・)オノオレたちが届いていますが、動かすことが億劫になるくらいに本当に重たい。
平均比重が0.9を超えているということはほぼ、水に沈むということです。
材木屋ですから、木材を扱うことにはたいてい慣れていると自負しているものの、このオノオレに関しては板材の大きさからイメージする重量を目測して抱えようとすると、指をつめてしまったりと、非常に痛い目にあいます。
特に、足先などに落としてしまうと大変。安全靴を用意しましょう。


しかし、重いものを運ぶ辛さというのではなく、そのずっしり感からは「こんなに綺麗なのにこんなに重たいなんて、お前、すげ〜な!!」と、まるで強敵に出逢った孫悟空の様になってしまうのです。
そういえば、この黄白色に輝く杢は、あのスーパーサ●ヤ人を思い出させるようでもあります(笑)。


オノオレカンバ1


カバの中でも例外的に用いられる特別なカバ、オノオレカンバ。
その名の通りの「とってもつえぇヤツ」なのです。


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

拙記事は、樹種の事や木材の事、そして業務の事や無垢材商品の事などを取り上げて発信していますが、インターネットのないときから「自分の知りたい情報の詰まった樹木と木材の本が欲しい!」と思っていました。
樹木や木材に関する本はたくさん出版されていますが、総合的に知るには様々な書物を並べて調べる必要がありますし、情報が様々で、今回話題にしているミズメ一つとっても「梓」という非常に難解な樹木との関係性を紹介しているものは少ないからです。

研究者でも取材をするライターでもない私が、本格的な出版というようなことに手を出すことは非常に難しいのは性格的な問題で、全て完璧に情報をそろえられるようにならなければ!ということが理由なのですが、現在では樹種や樹木に関する情報を自分なりの切り口で出版できるのではないか、という道を模索しています。
インターネットのある時代、やろうと思えばどうとでもできるものの、性格的な問題・・・なんです。


冒頭から脱線していますが、その出版ということに関して使われる言葉である「上梓する」という語の中に、梓の字が見られます。
これは中国において、印刷に用いる版木に梓材を使用していたことが始まりだそうですが、これも前回お話していた中国での梓=(トウ)キササゲなので、ミズメを指すものではないのですね。

しかし、漢字辞典の梓の項には、「キササゲのこと」とともに「ヒサギ」の表記もありその隣には太字表記で「あずさ、カバノキ科の落葉高木。」の表記があります。
やはり、辞書の表記も並列しています。

梓2


ただ、日本では緻密で磨り減りにくく滑らかであるということで、版木に用いられてきた多くはサクラ材ですが、サクラと同様の用途として使われているのがカバ材であることは既にお伝えしています。
そして、カバの中でも硬質で緻密なミズメが、同じ用途に使われていたであろうことは想像に難くないところです。
ということは、「上梓する」という言葉も日本ではミズメに由来しているところもあるのではないか?!と勝手に想像したくなりますし、木材として考えるところの梓=ミズメという理解でよいのであれば、ミズメから生まれた言葉だということになるのかもしれません。
公的出版物である辞書にも並列表記しているのですから、必ずしも一つに集約するわけではなく、多くの意味のある言葉としての理解が良いのかもしれません。


さて、シリーズのにて、ミズメには間違われやすい名称と不本意な名称との二つがあると言いましたが、その不本意(と勝手に思ってしまう)な名称が、「ヨグソミネバリ」。
漢字で表記しましょう!
「夜糞峰榛」
先の辞書にも出ていますがなんと・・・ヨグソって・・・・
小学生男子が小躍りして喜びそうな名称(汗)ですが、どうしてこんなことになったのか。
それは古くはミズメ独特の香りが悪臭だと考えられたことが、原因のようです。

諸説あると言われてはいますが、ミズメが他のカバ材とすぐに判別できる点である特有のサロメチール香(サルチル酸メチル)が、刺激的な香りであったことに由来し、それを悪臭と感じたことが原因というのが一般的ですし、納得できるところ。


水目1


とはいえ、夜糞というのはどうかと思いますし、峰榛は「ヤシャブシ」という樹木の別名でもありますので、「めっちゃ臭いヤシャブシ」という意味で用いられたのでしょうかね。(もう一つの説は次回に。)
なかなかにファンキーな命名。古来の日本人の感性もなかなか現代人に負けじ劣らじ・・・
私にとっては、その夜糞な香りも樟脳のようなスーッとしたイメージで、好きな部類なのですけども、感じ方も人それぞれ。
皆さんもぜひ、どのあたりが「糞」と言われるほどの香りなのかを感じてみてもらいたいものです。


ミズメの学名は B.grossa ですが、その意味は「大きな」です。
カバ属の中では最も大きくなると言われているところに由来するのではないかと思いますが、定かではありません。
しかし、木材としての優秀な性質を考えると、用材としての有用性の「大きな」ことは言うまでもありません。

平均比重0.72(0.6〜0.84)と、有用とされるマカバに比べても重硬であることから、マカバ同様の用途や家具材や器具材、建築材、フローリング、そして敷居等に用いられます。
平均的に暴れにくく狂いが少ないことなどで、木型材(ガラス木型など)への利用や、硬くて音の伝導性が良いということで古くは、三味線の竿や琵琶の胴としての用途もあるのだとか・・・
生活用品としてはお椀などの刳りものや櫛、洋傘の柄など。
珍しいものでは、写真の暗箱というものもあったそうです。
素材として以外にも、薪やパルプ用材としての用途もあるので、やはり用途の大きな樹種であると言えるでしょうね。

ミズメ4


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜

実は、以前からロシアンバーチ施工記事追加商品の記事を書いているときに、いつかは書いていかないといけない樹種であるミズメについては、できるだけ触れない様にしていました。
それは決して嫌いだからではなく、反対にこだわりたいからこそ非常に複雑なお話になってしまうことから、自分以外の皆さんにわざわざ見てもらうようなネタにするべきかどうか・・・そう思っていたからです。

そのネタこそ、ミズメの古名とされる「梓」。
書物によると、この名称が使われるのは関東、そして中部地方が多いとのことですが、方言がもとになったという説もあります。
この「梓」ですが、実は非常にややこしいお話のタネでもあるのです。
ミズメザクラは桜なのか?!、というような素朴な疑問とは異なった、トリレンマ的な紛らわしさを孕んでいるのです。

梓1


文章にしていると、途中で自分でもわからなくなってくるので、考える上で重要な点を挙げてみます。

・梓という名称は、ミズメ以外にキササゲやアカメガシワ等の樹種にも用いられている。
(その上、キササゲは楸と表記される場合もあるが、楸に用いられる読みのヒサギとは異なる。また、楸はアカメガシワをさすこともある・・・)

・中国では梓はノウゼンカヅラ科で中国原産の(トウ)キササゲを指し、現地では古来より百木の長とされてきたが、和名では楸の字をあてられていることがある。

・日本の歴史や古書に登場する「梓弓」はミズメ材の弓であるとされることがあるのは、梓弓が真の弓であるということで、優れた木を意味する梓の字があてられていたのではないか。確かにミズメを弓の材として利用することもあったようですが、しかしこれも、真の弓=真弓=マユミという樹種であるという説もある。
古来の弓は丸木弓であることが多いことと、儀式用の弓であれば強靭で粘り強くなくとも構わないことなどからも、マユミが用いられていたということも、関係しているよう。
(正倉院の弓を削って調べたところ、梓であった=ミズメであった、というお話もある。)

要点を上げてもピンと来にくいけれども、上記の様に他の樹種でもみられること、中国で用いられる漢字が意味するところの樹種と、日本の漢字がさす樹種が必ずしも同一ではない場合がある事(少し以前の「樟と楠」も似たような感じ)と、古書などに正確な樹種の記述が無かったりすることもあり、様々な樹種が混同されて伝わったことが原因で、「梓」の名が迷走し、分かりづらくなっているようです。

樹木としての「梓」と木材としての「梓」、場面によって樹種が変わる名称である、という理解の方がいいのかもしれませんね。


弓


梓という樹木が表すのはいずれにせよ、優れた樹種を意味していますからミズメにとっても非常に良い呼び名ではあるのですが、これらの事が混ざり合っているという理解が必要ということですね。
あぁ、ややこしい。

シラカバの記事で、美智子上皇后のお印について書きましたが、梓のお印は今上天皇である徳仁天皇の物です。
そして、その梓がミズメであるかのように書かれているものもありますが、この場合は記念品などのデザインから見ると、残念ながらミズメではなくキササゲの様です。
これには先の「百木の長」の意味が濃く反映されているようです。
このように、梓は非常に貴重で有用な樹種を意味すると思われますが、もう一つミズメに関係するのではないかと思う梓のお話があるのです。
それは、私もいつか・・・と思っている出版に関係する言葉「上梓する」です。


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

本シリーズの始まりは、私がどうしても気になって仕方がない名称の「カバザクラ」でした。
もうすでに1ヶ月半以上も続いているシリーズとなってしまいましたが、まだもう少し、樺(カバ)のお話しを続けたいのです。
なぜかというと、あと二つは取り上げたい仲間があるからです。
そのうちの一つは、このシリーズが始まるきっかけとなった「カバ桜」とおなじく、カバの仲間なのに「桜」の名称がつき、名称だけではなく桜の仲間であるかの如く流通している樹種。
それが「ミズメ(水目)」です。

樹皮に傷をつけると水の様な樹液が流れ出ることから、その名が付いたと言われます。


ミズメ 1


ミズメはカバの仲間ですが、水目桜(みずめざくら)と呼ばれ流通しています。
若しくは、単に桜とされている場合も多くあります。
木材業界では、材質や樹皮が似ていることからそう呼ばれるようになった、とマカバなどと同じ理由なのですが、
面白いことに英名も japanese cherry birch となっていて、やはりサクラカバ、という直訳になるんですね。

ただし、木材としてみると他のカバ同様、サクラには似ていない様に感じるのは私だけでしょうか。
マカバには似ているのですが、さらに緻密な性質とマカバよりも若干重硬なことが特徴。
生育環境の大きな違いは、ミズメは北海道には生息しないと言われていることが最も大きな違いかもしれません。
四国や九州まで分布するという、カバの仲間としては非常に珍しい生息環境を持っているので、数としては多くないものの、私の住んでいる大阪近辺の山でも、少し標高の高いところに行けば他の樹種に紛れてひっそりと立っていたりします。

平均的なものとしては、樹高20m、直径70cmほどだそうですが環境によっては巨木となり、兵庫県綾部市では直径132cmという個体もあるとか・・・
銘木の中にも稀に、カバとして出品されるテーブルになるようなサイズのものがあります。


ミズメ 2


木目も美しく、特に縮み等の杢が出ているものは非常に見栄えがするのですが、これらはカバの仲間の中では太い材が存在するからこそのなのかもしれません。
これらもやはりミズメザクラと表記されていたりしますが、北海道の方からすると「マカバに似た桜があるもんだ!」となるのでしょうか。
確かに、サクラと言ってイメージするピンク色とは異なりますが、その美しさは特筆ものです。
徳島県ではモウカザクラと呼ぶそうですが、モウカの意味は定かではありません。それでもやはりサクラなんですね。

また、こんなに美しいミズメは実は、「カバザクラ」と同じく非常に間違われやすい名称と、不本意な名称の二つを保持していることでも特筆なのです。
秀逸な樹種には別名があったり、様々な地方名があったりしますが、ミズメの場合は混同されたり間違われたりという、少し残念なもの。
私の様な材木屋にとっては、サクラの名を借りずとも非常に優秀で美しい樹種なんですけども・・・・


因みに、皇室においての身の回り品の判別用に用いる「お印」で、徳仁天皇陛下のものが「梓」。
この梓は、ミズメの別名でもありさらに、神話の時代から登場する物語などにも関係してくることから、ミズメがサクラと混同される以上に紛らわしい名称のループに入っていってしまうことになるのです。



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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

ある意味、シラカバには本当に申し訳ない思いです。
木材の中での、マカバ>雑カバ>シラカバという序列から、どうしてもスポットライトを浴びる機会がないことは、前回まででお伝えした通り。

メジロカンバであれば、近年やっとのことでその白さが好評を得ているのですが、高樹齢木のない小径木が中心のシラカバにとっては、メジロカンバで見られるような積極的な白太(辺材)利用を見込むほどの、材料木取りが出来ないことも、未だにマイナーな点なのかもしれません。


メジロカンバフローリング


しかし、そんなシラカバもところ変われば大違い。
特に北欧やヨーロッパにおいては、まったく異なる評価を得ています。
第一、シラカバを形容して「森の貴婦人」と呼ぶほどですから、その評価のほどが知られることでしょう。
若干、あの樹皮からは貴婦人とは思えない部分もありますが、きっと北欧では貴婦人たる姿なのでしょう(汗)。

フィンランドでは、国民が国樹と考えるほどに浸透しているシラカバ。
フィンランドでは、5000年前!!からシラカバの樹脂をチューインガムとしてきたと言われます。
それは、樹脂が持つ抗菌作用から。
口腔衛生という意識があったのでしょうか。まさかおしゃれではないでしょうから、昔の日本人と同じく木の有用性を知っていたのかもしれません。

その樹液から抽出する脂は外用薬として利用されるということも、有用性の一部。
樹液や脂などの抽出成分は時に、樹木の木質部分よりも枝葉に多く析出する場合があります。
それを利用していると思われるのが、北欧でのサウナにおける肩の筋肉をほぐす「シラカバの枝」です。
シラカバの枝で肩をたたくことでコリをほぐすそうですが、慢性の首・肩コリの私ですから試してみたいものです。

それ以外では、実は私位の年代以前の方には非常になじみのある部分にも、シラカバを見ることが出来ます。
それは、マトリョーシカ!

マトリョーシカ

若い人たちにはなじみがないかもしれませんが、私には非常になじみ深いもの。
この何の変哲もない描かれただけの民族お人形風の置物が、「ふた」をあければ・・・というものですが、私の小さなころは、その木材のことよりも「中にいくつ入っているのか、いつ蓋が開かなくなるのか」に興味があって、最後の小さな一つが出てきても、もしかするとどこかに開けるところがあってもう一つ出てくるかも!?、と思って捻ったりしていたことを思い出します。

その名残で、この記事用に写真を撮る時にも一応、最後の一つを捻って確認してしまうのは、三つ子の魂百まで、的なものでしょうかね・・・


マトリョーシカ1

中から幾つも同じようなお人形が出てくる、このマトリョーシカ。
実はそのルーツは日本だというお話もありますが、私はもう少しロマンチックに考えたくなります。
アイルランドの神話では、シラカバは保護の象徴であり、それ以外の北欧の国々でもシラカバには「世話をする」という意味合いを持っていると考えられていることから、ヨーロッパ西部では赤ん坊のゆりかごがシラカバの枝でできていると言います。
赤ん坊を邪悪なものから守る、という意味合いがあるそうですがもしかするとマトリョーシカも、幾重にも重ねられたその中に民族の種である子供を守り続ける、という意味があるのでは・・・
そんな穿った、いやロマンチックな考えをしたくなるのは私だけでしょうか・・・

それ以外にも、西洋では年末になると白い箒で古い年を掃き捨てて新しい年を迎える風習があると聞きます。
その白い箒こそがシラカバであり、シラカバは再生と保護の象徴であり、新しい年に向けて自分を新たにする、再生する意味を込められているようです。

上記のマトリョーシカは、一つめくるとまた一つ、もう一つめくるとまた一つと、新しいものが生まれ再生続ける象徴のように思えてなりません。


マトリョーシカ2


素材こそ違えど、このモデルになったとされる入れ子人形もマトリョーシカも、命の限りのある人間としての永遠の命や再生を夢見る気持ちの具現化ではないかという、そんな考えすら浮かんでしまいます。
古事記においても、もともとは寿命という概念の無かった神様から寿命の起源になったストーリーが描かれていますが、ところ変わってもやはり、人間の生きる事への想いは、そんなところにも込められているのではないかと思ったりするのです。

特に早世なシラカバの生き様に、その想いを託したのかもしれませんし・・・・(この物語はフィクションです。笑)

いや、現実に戻るとすると日本の様に世界に類を見ないほどに四季に富み、気候風土に差がある地域は珍しく、寒冷で生育している樹種の限られる北欧においては材色の白い樹種が多いことも、シラカバに多くの謂れがある一因でしょうし、生活や文化に深く浸透していたからかもしれません。
日本人にとってのヒノキがそうであるように・・・

日本人にとって、というとシラカバの面目躍如の舞台があります。
それは、皇室にて使われるお印。
後にも少し出てきますが、上皇后美智子さまのお印がシラカバ。
上皇さまとの出会いの地である軽井沢に因んだそうですが、白く美しい純林を思わせるすがすがしさがあります。


日本だけではなく、世界中で木材や樹木というものは非常に重要な素材であり地球上の生き物の一つです。
ところ変わっても、その重要性と人とのかかわりは変わることはない。
シラカバを見ると、そんなふうに思えてなりません。

日本では小さな存在も、実はとても大きな意味合いを持つシラカバ。
機会があればぜひ、汗の体を冷やす時には冷たく冷やされたアイスクリームとともにシラカバの「スコップ」を探してみてください。
きっと疲労した体をクールダウンしリスタート(再生)してくれるに違いありません。


シラカバの匙


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

とある人に、「カバシリーズは、10回までで終わる予定です」と言いましたが、あっさりと超えてしまいました。
まとめる力が乏しいことが原因ですが、まぁそれだけカバという樹種が魅力的で話題が豊富だということだとご理解ください(汗)。

さて、前回の終わりにまるで「和釘」のような模様の写真を掲載しました。
話題にしていたピスフレックについてですが、ダケカンバにも稀に多く含まれてしまうことで、「マカバに含まれずに雑カバになったり、白いものはシラカバになる」原因の一つでもある、厄介者。
いえ、私にとってはそんなもの、メープル)やホワイトアッシュなどにも見られますから、まったく気にならないのですが、カバ材が仕分けられる大きな要因の一つとして、大きく関係しているのです。

白樺(シラカバ)幅広無垢一枚物フローリング 3


このピスフレックの形成要因は、樹木の成長に大きくかかわる形成層という層に入り込む虫の幼虫の活動により、異常組織として発するもの。
樹木ももちろん生き物。
だから、ピスフレックに限らずとも虫にかじられたり、土中の水分や栄養分に含まれる成分などの影響で、木質部分に色素や樹脂などが沈着するものがあります。

あ、そうだ。
脱線しますが、香木として名高い沈香もある意味そうですね。
菌や虫害の影響を受けて樹脂をため込んだ部分でもありますから、これもやはり使う側の意識の問題。

昔から非常に珍重される黒柿も、虫害の影響で発するのではないかともいわれていますし、最近日本でも非常に注目され、弊社でも入荷の度にすぐに売り切れてしまうスポルテッド(過去分は売り切れ。近日、再度紹介予定)も、通常であれば廃棄処分となる腐朽した部分です。
それらが、とらえ方ひとつで非常に稀少材として扱われるのですから、このピスフレックも考えようによれば・・・
と思っていたら、古い木材活用の文献の中に、ピスフレック(又は髄斑とあり)の「模様の優れたものは指物に」との記述がありました!!
やっぱり、そう思います。

美意識、とまでは言わなくとも自然の産物の捉え方をどのように考えるか。それだけのこと。
ただし、用途によっては強度や樹種ごとの性質を利活用する場合がありますので、そこは仕方ない部分ですから、それ以外のところには積極的に使いたいものです。

白樺(シラカバ)幅広無垢一枚物フローリング 5


現在は関西、特に大阪近辺においては住宅や施設の構造材において、杉が多用されています。
もちろん、「増えすぎた」とか「伐採適齢期」などと言われていることで使用が推奨されていることもありますが、昔の人であれば「スギを梁や桁に使うなんて!!」と驚いたのではないでしょうか。
地方の風習で使っていたことや、杉が多くあった地域などは別ですが一般的には構造材の中の横架材は地松だったはずです。
もちろん、曲げ強度やヤング係数などの横架材に必要とされる強度が非常に優れているからです。

しかしながら、松枯れで強制的に伐採されたり、他の樹種に転換するなどの理由で伐採されたりしているにもかかわらず、地松は活用されず杉が使われている。
決して杉が悪いのではなく適材適所であれば地松があってもいいもの。
弊社でも以前から力を入れてご紹介しているように、横架材用の地松材があるのですから。
これは、適材適所であってほしいところ。

それと同じように、以前はよく「お叱り」を受けていた杉をフローリングにしていることもそうです。
現在、非常に多く流通している杉の無垢フローリング。
昔の感覚では「床には硬い木を」ですので、「杉のような柔らかい木を床に推奨するなんて!!」と幾度となくご意見を頂きました。
それは弊社だけではないのでしょうけども、適材適所でいえばある意味正解でもありそうでもない。
なぜならば柔らかいということは、足腰への負担が軽減されるでしょうし、何よりも足裏に感じる質感が非常に良いからです。
杉といっても、価格重視で造られているものもあれば、理由があって杉で造られているものもあります。弊社の場合は後者で、杉の床に関しては「足触り」と「香り」と「木目の視覚的美しさ」に重点をおいて、好評をいただいている高樹齢杉シリーズ(柾目浮造り板目浮造り埋め節)を製作しています。
床に関しては、適材適所でいえば杉も選択肢であると言えます。


いかんいかん、杉の話になるところでした。
だから、フローリングにする場合も本来は、樺の中でも強度や硬さ、そして磨り減りにくさや芯材の色合いの美しさなどから、適材適所としてはマカバが最も優れているところだと思いますが、ピスフレックがあろうが辺材部分が多かろうが、強度的に劣るとしても、重量物を保管するわけでもなく摩耗する用途でもない、そして辺材の白さを求める場合は、シラカバがフローリングであってもいい場面もあると言えます。


白樺(シラカバ)幅広無垢一枚物フローリング 1

同じく白い肌が美しいものの、腐りやすいことや変色しやすいこと、芯材部分が多いものが含まれることなどで敬遠されてきた栃(トチ)が、近年非常に人気がでて高値取引されていることを見ても、そう感じるのです。
時代が変わると、用途や感性も変わる。
それに合わせていくことも、木材として樹種の個性を活かす一つの道かも知れません。

だって、日本では非常に軽視され、カバの仲間の中でも最下級とされているシラカバですが、諸外国では全く扱いが異なります。
180°・・・いやもう360°異なって、まったく違うものになってしまった、位違うことを、次回にもう少しだけ取り上げます。
シラカバの名誉のために・・・・・・


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

樹木としてのシラカバは、景観の美しい樹木としても有名ですし、写真でも絵になるものですが木材となると途端に別の話に。
私にとっては、その美しい白い木肌は非常に魅力的で、メジロカンバとは異なった魅力を感じるわけですが、残念ながらメジロカンバはようやく市民権を得ているものの、シラカバは樹種名以外では語られることはありません。
特に、木材としては敢えて語ることがない、ということです。


白樺(シラカバ)幅広無垢一枚物フローリング 2


材の見た目だけでいうのであれば、フローリングとしても十分に美しく用途としてはカバ本来の「明るく照らす」という「木語」通りに、非常に明るいイメージではあるものの、本来の用途とは異なります。

先駆種であり森のパイオニアであるシラカバは、非常に成長の早い樹種。
だからこそ、先駆種として生き抜いていけるわけですけども、もともと白い木材というのは腐りやすく変色しやすく、そうなるともちろん耐久性が低く、さらに割れも出やすい、という木材に求められる性質においては非常に不利な性質を持っているため、以前はアイスクリームの匙(通称、スコップ・・・というのは大阪だけ?!)や楊枝、低価格な割り箸など、「使い捨て」用途の安価な製品に多く使用されていた樹種でした。


白樺(シラカバ)6


木材としての平均比重は0.64と、決して軽軟ではない数値ではあるものの、やはり優良材とされるマカバやのちに紹介するミズメなどとは全く異なるように感じます。
それは手触りであったり、薄板にした時の感触など様々ですが、工業や生活用品の中に木材の用途が多かった時代には、特別に有用である性質を持たなかったことで、その樹種が重要視されなかったのがシラカバ。
しかしながら、その白さや広葉樹の利点である無味であること、木目を感じさせないことなどで口に食べ物を運ぶ用途の匙としての用途に活用されていたのだと思います。

現在ではこの「スコップ」も見かけることが少なくなりましたが、もしかすると割り箸と同じように日本のシラカバではないのかもしれません。
口に入れるといえば、内科のお医者さんが「はい、喉をみますね〜」といって下を抑えるあの「棒」もシラカバでできているものもありました。
これも今はあるのかないのか・・・

アイスクリームの匙にしても、口に入れた時の違和感の無さはある意味、シラカバが持つ大きな利点であるでしょうし、安価であったとはいえ特徴的な適材適所なのではなかろうかと思います。


とはいえ、やはり辺材である白っぽい部分の多い材は、木材としての価値は一段も二段も低く見られてしまう。それがシラカバ。
その理由はダケカンバ(雑かば)と同じく、ピスフレック!!
耐久性が低く変色もしやすく、せっかくの白い材面に「ミミズの這ったような」茶褐色の筋が現れる・・・
用途よりも、敬遠される理由の方がはっきりとしているという、日本での扱いは雑カバよりもさらに気の毒なのがシラカバ、なのです・・・


白樺(シラカバ)幅広無垢一枚物フローリング 4


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

樺という樹種を木材と捉え、その性質に優劣をつけ序列にするならば、残念ながら下位に甘んじることとなるのが白樺。
シラカバやシラカンバと称される樹種ですが、前回のダケカンバの商業名である「雑(ザツ)」と比べれば、樹種の名称としては聞こえが良いと感じるものの、木材として利用しようとするものにとっては、あくまでも材質が第一。
その点で、雑カバよりも一段下とされています。

前回、その雑カバのなかで木材としてのシラカバに含まれるものもあるとしましたが、今回からのシラカバは樹種としてのお話と、辺材中心でピスフレックの多い雑カバからの移入ではない、シラカバのお話です。

白樺(シラカバ)2


高原地域や伐採跡地、山火事後などの他の樹種のいない場所にいち早く陣をはるパイオニア樹種であるシラカバ。
学名 B.platyphylla var.japonica
英名 japanese white birch

和名のシラカバから想像するに、その樹皮の白さや材色の白さが想像されますが、カバ材の学名の Betula の語源は天然のアスファルト(tar)を指す bitumen と同じと言われます。
アスファルトや tar というと、非常に真っ黒いイメージを持ってしまいますが、木が成熟するにつれ株近辺の樹皮が黒く肥厚したコルク組織を形成。
その樹皮を煮出すことで tar を抽出することが出来ることが所以の様です。

他のカバと比べると樹皮の割れ目が「への字」に見える事が特徴ですが、最大の特徴としては「長寿になりにくい傾向」があること。
一般的に、80年〜100年ほどの樹齢だといわれることを考えると、人の寿命と同じような時間軸である、珍しい樹木と言えるかもしれません。

その理由は、先に述べたような先駆種であるがゆえ、だと推測されます。

赤松もそうでしたが、様々な理由で山林が攪乱状態になって初めて繁栄する木であるシラカバ。
赤松にとってのマツタケがそうであったように、シラカバにもパートナーが。
紅天狗茸がそれで、いわゆる菌根菌といわれるもの。
水分や栄養分の少ない土壌で生きていくために、お互い融通しあって成長しているのですね。

それに加え樹木がすごいと思うところは、発芽の時期を見計らうことが出来ること。
これはシラカバに限ったことではないのですが、特定の樹種は自分が発芽して成長することができる時期を見計らうことが出来るのです。
シラカバにおいては、攪乱地に降り立つことが出来なくても、自然現象他で攪乱状態となるまで「発芽休眠」することが出来る物質を持っているから、生き残ることが出来るのですね。
凄い仕組みを持っているもんです。(フィットクローム物質)

しかし、松類との大きな違いはやはり高樹齢のものが少ないということ。
同じところに子供を増やすのではなく、どんどんと種子を飛ばすことで異なった地域の攪乱地で繁栄する。
そしてまたそこから異なった地へ・・・という形で渡り鳥、というよりも放浪の旅人の様な感じですね。
そのため、シラカバの大木は見かけませんし木材としてもテーブルなどになるようなものは見たことがありません。

木材としては、日本では無意識に、というか敢えてコマーシャルすることなく流通しているフローリングもあるものの、その性質や出自が語られることのないマイナーな存在であるのが残念でなりません。

白樺(シラカバ)幅広無垢一枚物フローリング 1


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