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無垢羽目板

天然乾燥 杉柾目羽目板の特殊加工開始!!



ずっと試作を続けてきた杉柾目無垢羽目板がいよいよ加工段階に入ります。

杉柾目羽目板 2

なぜ試作を続けてきたかって?!
それはこの羽目板の加工にお施主様の凄いこだわりがあったからです。

写真を見てわかると思いますが、これは4枚の板を重ねている状態です。
影が出来ている事からも重なっている状態が認識できると思うのですが、実はこの単純に重なっている状態を、無垢の木材で、しかも天井面に施工するものとして、更に、曲面を描くように施工できるようにしなければならないという、どうしたらいいんだろうと考え込んでしまうような条件のなか、試作をなんども繰り返しながらたどり着いたものです。

以前にイナゴ天井というのを紹介したことがあるのを覚えていらっしゃいますか?!
杉の無垢天井板を、一枚ずつ重ね代をとって貼りあげるものですが、その一枚ずつを重ねた部分は丁寧に一つづつ竹釘で止められていく職人技で、現在は印刷天井で似たようなものを再現していますが、やはり本物の職人さんの技術を見ると驚くものがあります。

これがイナゴ天井のかさね部分。手仕事です。

杉無垢天井板用 稲子


そのイナゴ天井のイメージが今回の羽目板(正式には天井板)のコンセプトです。
だから、天井を見上げた時に先程の段差が重なり代のイメージになるような形になっているのです。
しかも、仕上がりは先程の通り、局面に施工する形になりますからそれに沿うような形になる様でなければなりません。
この羽目板はイナゴ天井のイメージですが、イナゴ天井ではありませんので施工の仕方が異なります。ではどうやって施工していくのか?!施工個所にも制約があったりして、加工形状にも頭をひねりました。

それがやっと製作開始の運びとなりました。

杉の羽目板といえば、フローリングとともに節ありで如何にも無垢!と思わせるようなものもあれば、節のない綺麗な板目の並ぶものもありますが、今回は全て柾目を使います。
そう、百年杉柾無垢フローリングを製作する事が出来るからこそ、加工形状からこだわって、柾目の原板を使用した羽目板を製作することが出来るというものです。

昔教えてもらった事があります。
フローリングの場合は、杉や桧で少々節のあるものでも問題はありませんが、こと天井となるとそれではダメ。
人間は、節板が自分の頭上に使われていると、その節がまるで目のように感じて落ち着かなくなる、だから天井板は節ありではダメなんだ、と。
なるほど、昔はビニールクロスなどない時代も含め、特に就寝時はどうしても天井に視線が向きます。
その時に、暗い中でたくさん丸い節があると、何か気になるような・・・・

おっと、節板が決して悪いわけではありません。
しかし、昔の材木屋って、そういった生活の中の木材の用途やここにはこれでないと、というようなノウハウや蘊蓄、それもあんまり馬鹿にできない様な教えを持っていたりしたものでした。
自社でしか通用しない「暗号」(符牒といいます)というのも各お店が使っていたとも聞いています。
弊社にも受け継がれています。

そんなだから、生活にも消費者にも近かったのかもしれません。
段ボールに入って工場から運ばれてくる商品であったり、木材でも出来上がったものだけを扱っていると、次第にそのノウハウが薄れてきてしまいますね。

今回の羽目板を施工される工務店さんはイナゴ天井も経験済みのところ。
だから打ち合わせもイナゴのあのイメージで・・・というような会話でしたが、果たして曲面施工というのが可能になるものか否か・・・
あとは大工さんに頑張ってもらう他ありません。

完成すると、節板の天井板の荒さではなく、スウゥッととおった端正な柾目が織りなす波が、まるで波間に浮かぶボートで昼寝をしている様な、そんな感覚に誘ってくれるやもしれません。
まさしく杉柾目の「ゆらぎ」です。
しかも、いつもながらに百年杉柾や古希杉板目節ありフローリングと同じく天然乾燥の原材料を用いています。
だから杉の香りと美しい色合いは何とも言えません。
安眠効果もある杉の贅沢な柾目羽目板、是非寝室に如何ですか?!

杉柾目羽目板1



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

外装に使用する針葉樹 米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺材)


少し前に、建て物外部に使われる木材として木製デッキ材以外に枕木がある、というお話をしましたが、今回もその続きといってはなんですが外部に使われる木材のお話。

もちろん、木材を外部に使ってはいけないという決まりはなく、法的に防火の観点をクリアしていれば問題ないと思われるのですが、それでもあんまり住宅の外面に木の部分を見つけられないのは、ある意味当然?!なのかもしれません。
というのは、住宅の内部ですら木の事を理解して愛着を持っていただけるお客様以外は、一概に「木のものがよい」とすすめにくいからです。
弊社の記事をご覧いただいている方にはお分かりの事ですが、工場規格品に慣れている感覚に無垢の木材の性質をいれていただく必要があるので、単純な打ち合わせ作業では採用頂きにくいからですね。

だから、室内の木質化はもちろんのこと本当は屋外の木質化にも取り組みたいところですが、屋外には室内ではなかった別の敵(?!)がいるのです!
それは風雨と紫外線。
雨は木材を濡らし腐朽をもたらし、風によって砂などが巻きあげられた上に乾燥を促進され、そして紫外線によって木材の細胞を傷つけられるというハードな局面があるのです。

だから、安価だからといって耐候性の低い樹種や腐れに弱い樹種を使うと、数年でボロボロ、取り替えに足場が必要になったり、下地まで傷めてしまったりなどという事が起こりえます。
そのため、屋外には出来る限り耐候性の高い腐れにくい樹種を使うべきなのですが、そういった場面で活躍するのが意外や意外、針葉樹にあるんですね。
イメージとしては、広葉樹の方が優れていそう(硬いとか重いとか、特徴のある木材が多いから?!)なのですが、針葉樹でも屋外使用に耐える樹種があります。

それが、今回外壁用羽目板に使っていただいた「レッドシダー・米杉材」です。

レッドシダー (米杉)羽目板 6



輸入原板です。







和名を米杉(べいすぎ)、英名を一般にレッドシダー western red cedar
学名をThuja plicata(以下米杉) 比重0.39
北米にあるヒノキ科クロベ属の木材で、別に杉であるわけではないのだけれど、いつもの通り材木屋サンのつけるややこしい命名の例にもれず、杉という名がついている樹種。
赤身と白太の色差がはっきりとしている材面は、一目見れば、杉とは少し異なる事がわかりますし、木の事を御存じの方は日本においてこの樹種に当たる木「ネズコ」の材に似ていることはすぐに気がつかれるでしょう。
材の持つ特徴的な香りも判別に一役買ってくれるものです。
大径木になるため年輪が綺麗に揃うところはとても美しいものです。
まだまだ建築材料などとして大径木を搬出できる、諸外国の素晴らしいところですね。

米杉丸太














一時期は屋久杉など、高樹齢の日本の杉を用いた高級和室用無垢天井材の代わりに「新屋久杉」として出回っていたこともあるくらいに、雰囲気と木目は似ているところもあります。
日本の杉よりもおおむね色が濃く、屋久杉などの油木をもう少し赤黒く濃くしたような色合いといいますか、ただし、米杉も樹齢が高く成長の緩やかなものが多いので、木目は銘木である国産杉天井板の代用にされるのも頷けます。

ただし、似ているとはいえ杉とは別物。
どこが一番違うかといえば、建築などに用いられる針葉樹木材の中ではトップレベルの耐朽性があるということでしょうか。
もちろん、桧やひばなども耐朽性は高いですが、大径木が豊富にあり木目が良く、更に軽軟で狂いが少なく塗装持ちがいい、となるとやはりアドバンテージは大きいかもしれません。
因みに私の自宅の浴室・洗面所周りの枠はこの米杉材を使っています。
それにここは米杉のお話ですから、今回は米杉贔屓目でいきましょうね・・・

レッドシダー (米杉)羽目板 4











それでは先程矢継ぎ早に出していった長所を整理しましょう。
先ずはその耐朽性。
米杉材はその材中に殺菌性の強い水溶性の抽出成分を多く含むことから、一般的には熱帯育ちの重硬な広葉樹が使われるような場面で、針葉樹でありながらも屋根や外壁に用いられる事があります。

針葉樹でありながら、とわざわざ区別しているのは、広葉樹の中で精油成分の多いモノは必然的に比重という密度が大きくなり、重量も重たくなるので耐朽性は高くとも、取扱にとても労力を要する事が大きなネックです。

労力といえば昔、お施主様宅に広葉樹の硬木デッキ材を納品しに伺った際、広いお宅の庭までの搬入に気を使っていただいたのか、大学生の御子息に手伝うように指示くださったのですが、アメフトをやっているという御子息が軽々と持ち上げようとした瞬間に「うほっ・・・」と声が出るほどの重さ、といえば、少しは伝わるでしょうか?!
結局、殆ど私が担いでおろしたのですが、まぁ、手で持って運ぶとなれば本当に力がいるものですが、慣れた肩に担ぐと比較的楽なので、そういった違いもあるのですが、力自慢の若者でもナメてかかれない重量だったということですね。

それに比較して針葉樹というのは重たくても殆どは、ほぼ半分程の重さまでです。
特に今回の米杉材は冒頭にも書いたように「軽軟」な事が特徴の木材ですから、荷運びや取り扱いが楽であることは容易に想像できると思います。
そして、軽軟である上に耐朽性が高い、ということが針葉樹であることを強調した理由です。

北米ではshingle wood(屋根材の意味だそうです。)と呼ばれ、住宅などの屋根にその材が使われている、というよりも、その使い方が米杉材の一大用途となっているほど。
トーテムポールを御存知ですよね?!
あれも米杉の性質を利用したものとして有名です。
地元の先住民は米杉を「生命の木」と呼ぶそうです。
その名がついた木は各地に様々ありますが、実質生命を意味しているというよりは、そこに住む人々の暮らしにとても大切な木である、という意味が込められているのでしょうね。

また、外装材として使用する場合には塗装を施すと思うのですが、米杉はヤニが殆どなく塗装の持ちが良い事も優れている点の一つです。
先にあげたように外装面に木を使うということは、雨がかりや紫外線による劣化などの影響がありますから、塗装面で木材の細胞を保護するわけですが、その塗装の保持力がいいということは、材も長持ちするということですね。
それに樹脂が少なく熱伝導率が低いということで、サウナ用材にもされる事があるそうです。
関係者の方に言わせると、サウナで良い香りがすると米杉だと思って下さい、というお話ですが、私にとっての米杉の香りは「爽やかなコカ・コーラ」、この一言ですね。香りのイメージですが、きつい香りではなくあくまで爽やかなコカ・コーラ。

また、木材は伸縮したりそれぞれの材に癖のあるものだということはお分かりだと思いますが、米杉は比較的寸法安定性が高い事も外装利用の点においては秀でたところ。
ただ、その素直さと細かく美しい年輪から織りなす木目も、建て物から少し離れると細かすぎて見えづらいことが残念なところではありますが・・・

レッドシダー (米杉)羽目板 5











そんな長所の多い米杉ですが、注意点があります。
米杉は加工時に出る粉が皮膚炎や鼻炎を誘発する事があるという点です。
それは米杉だけではなく、広葉樹の中でも同じ様な現象をおこすものも多くありますし、過敏になる必要はないかもしれませんが、もし、ご自身で加工の際はマスクや長袖などの準備をしてください。
また、軽軟な材は摩耗に弱いです。
そこは仕方ないように思いますが、繰り返しこすれるとすり減りが早いと思われますので、ご注意を。


さて、外装に使われる木材として米杉が優秀な事は十分にお分かりいただけたでしょう。
あとは採用するのみ(笑)です。
とはいえ、米杉も木材。
外装に使用する場合は、内装よりも伸縮は大きく劣化も早く、材の退色は早いうちに訪れます。
よくあるシルバーグレーになるわけですね。
だからメンテナンスやお手入れは必ず必要です。
如何に優秀な木材も、お手入れをされないと劣化するのみ。
だからきちんとお手入れはしていただきたいですが、そうすることで更に家と木材の寿命を延ばすことができますので、採用頂く方は是非、永く米杉羽目板とお付き合いいただきたいものです。

レッドシダー (米杉)羽目板 1











*米杉材を採用するにあたって
米杉材は施工後でも灰汁の出る事があります。
壁面や下地、床面などに色が付着する場合も稀にありますが、材の特徴と御理解下さい。
材色は辺材芯材以外でもかなり色差の大きな木材です。
木目もタケノコ状の板目と線を通したような柾目の混合(上のカットサンプルの写真は板目)であることもあり、一枚ごとの色や木目の差が大きくなりますので、貼りあげの際には偏りのないように仮並べをして施工してください。
また、施工に際してはステンレスや溶融亜鉛メッキなどの耐朽性の高い釘やビスを使用していただくことをお願いします。

また、比較的耐朽性の高い部類の木材ですが、材の都合上芯材・辺材混みとなっていますので、塗装やメンテナンスでの材面の保護をお勧めします。
また、針葉樹では耐朽性が高い部類ですが、広葉樹程の材密度ではありませんので、水気が材に残りにくい垂直面使用をおすすめします。

*本商品は単体で防火性能を有している物ではありませんので、外装材としてご使用の際にはご注意ください。


貼り上りイメージ(この写真は柾目ばかりです。実物は板目も混合となります。)

米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 1


・施工後の写真はこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

***

2014年3月現在、諸事情により生産を一時中断しています。ご迷惑をおかけしますが、再開は後に御案内いたします。

***

米杉(レッドシダー) 本実目透かし無垢一枚物羽目板(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×120×1800(有効働き幅寸法)
15×120×4000(有効働き幅寸法)

・形状

定尺一枚物(板目・柾目込)

・エンドマッチなし

・品番と価格

RC-15HP OPC一枚物 無塗装 15×120×1800 プルミエ
¥20,412(税込)/7枚入り(1.68屐

RC-154HP OPC一枚物 無塗装 15×120×4000 プルミエ
¥65,772(税込)/7枚入り(3.36屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:ほぼ節の無い板を加工していますが、稀に加工後に節が出ている物もあります。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

レッドシダー (米杉)羽目板 2



施工サンプル嵌め合わせ部が溝のようになります。材の色差もはっきりとしています。




レッドシダー (米杉)羽目板 3



加工時に出る節(羽目板裏面の写真)。これが表面に出る場合もあります。




米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 3

材による色の差

米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 4

加工機歯の跡

レッドシダー 1

表面に出ていない割れ

レッドシダー 2



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板をふんだんに使った店舗です。


この度、北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板をふんだんに使っていただいたお店がオープンします。
早速、北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板の雄姿を拝むべく撮影にむかったのですが・・・・

とっても人気のある食べ物屋さんだそうです。
いつもいっぱいだとか・・・
それでもとても勉強熱心で、いろんなお店の状況や味を研究なさっているということ。
やはり、自分でとことん追求してこそ、喜んでもらえるものが届けられるということでしょうね。
飲食も木材も同じですね。

北洋赤松(レッドパイン)店舗 1














今回は薄いブラウンに着色されていますので、北洋赤松(レッドパイン)の元の色合いは見ることはできませんが、それでも原板となった木の表情は十分に楽しめます。

北洋赤松(レッドパイン)店舗 4














とても光が反射していますが、実は塗装のせいだけではないのです。
冒頭で、「撮影に向かったのですが・・・・」と書いていた理由は実はここにあるのです。
理由は定かではないですが、照明を主に使っていらっしゃるようで、自然光が届かないので、照明の反射した写真になってしまっています。
あしからずご了承を。

北洋赤松(レッドパイン)店舗 2














壁板の目透かし加工は綺麗ですね。
目透かしとは、壁板同士のつなぎ目がひっつかないようにわざと隙間を設け、その部分を目地の様に見せる加工の事です。
遊び心というか、材で楽しむ部分とはまた違った視覚的な楽しみがある様に思います。

北洋赤松(レッドパイン)店舗 3
























私の伺った時にはまだ機材は運ばれていませんでした。

北洋赤松(レッドパイン)店舗 6
























それでも、木がたくさん使われているところで食事できるようになると思うと、嬉しくなってきますね。

杉や桧といった国産の木材の持つ味とはまた一味違った持ち味の北洋赤松(レッドパイン)。
もちろん、杉も桧も優秀ですが、塗装への汎用性や適度な木質感を演出するには、個性豊かな杉や桧よりも使い勝手に優れているかもしれません。

弊社ショールームにも、北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板を展示していますので、その風合いを見ていただいて店舗に住宅に、またはワンポイントの壁などにどんどん使って下さいね。


北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板はこちらから

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