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無垢材

木の伸び縮み、説明できますか

どうしても、無垢材についてのお話をするときには避けて通れない「伸縮」などの木材の性質のお話。
前回少し触れた「木材の異方性」。
木の伸縮は、木材自体が細胞組織を持ち、その細胞が水分を含んだり放出したりすることで起こることがわかるとともに、異方性があるがために「反りや割れ」といった現象につながっていくのです。

道管

今回は伸縮とともに問題となる「反りや割れ」に触れましょう。

木材は異方性を持つ材料だからこそ使い方によっては強度を維持することが出来たり、はたまた使いたい寸法に小さく加工するような柔軟性を持っていたり、特性を生かした使い方ができるのですが、反対にいえばその異方性があるがために、わざわざ「伸縮しますよ、反りますよ、割れますよ、寸法違いがありますよ、隙間がすきますよ・・・云々」言わないといけないわけですね。

異方性ということを数字でいうと、驚くほどの差があり、そりゃ反るし割れるわな・・・と妙に納得してしまうんですよ。
木材の特性を三方向から位置づけると、樹木の根元から末に向かう垂直方向を「繊維方向」、木目が真っ直ぐ通る柾目になるような面(半径に当たる面)を「放射方向」、そして木目がタケノコ状に見える(木の芯を通らず)ような面を「接線方向」というように言います。
そしてこの三方向の伸縮の比率の差は驚くなかれ、繊維:放射:接線=1:10:20!!!!となるのです。

なんと最大20倍も異なるのです。

この差を理解するのは少々難しいかもしれませんが、単純に比較すると通常の板材の場合は厚みに対して幅方向は2倍伸縮する、という事です。
この条件に、成長途中で加わる成長応力や「陽疾(あて)」、生育条件などが複雑に絡まって、無垢の木材の様々な変化や伸縮を生み出すのです。

反り1


文字通り、生きた材料が木材なんですね。

因みに、「ぬくもりを感じる」とされている木材ですが、一本の木材であってもその方向で、ぬくもりの感じ方は相当異なります。
「木材のあたたかさ」をイメージする時、あなたはどんな木目を想像しますか?!
綺麗にタケノコ状の木目のある板目面か、それとも真っ直ぐに美しく端正な柾目面か、はたまた、特有の美しさのある杢がある材か・・・
人それぞれ異なるかもしれませんが、100人中に1人であっても、いきなり「木の木口面」のぬくもりを想像する人はいないでしょう。

そうです、木のぬくもりを感じるのは「木目のある面」です。
もちろん、柾目でもいいんです。
木口ではないんですね。

それにはきちんと理由があって、木口面(長さ方向の切断面)になる繊維方向の熱伝導率はその他の方向に比べて2〜2,5倍ほど大きいというのです。
つまりは、倍以上のスピードで触れた熱が奪われていくという事。
それに、目で感じる五感の上での温かさも、やはりあの特有の木目があってこそでしょうしね。

昔から使われてきた木材は、今でこそ様々な理由と理論で語ることが出来ますが、昔の人たちはこのようなことを生活上、もしくは感覚上ものすごく精緻に知り抜いていて様々な形での木材利用の痕跡が残されています。

こんなに正確にではなくとも、やはりこだわる工務店さんや大工さんなら、ある程度のお話は深く切り込んでいってもらうとうれしいですね。
その先のお話や補足は、ぜひ私にお任せを・・・
脱線をしながら、樹種のお話も含めてさせて頂きますよ。

これを機会に、もう少し精緻な目で木材を見つめてもらってはと思うと同時に、これだけの事を知ると反りや割れも、少しはいとおしくなるのでは?!と期待しているのですが、その効果やいかに・・・・

 道管木目

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木の伸び縮み、説明できますか

いきなりですが、本題を始めましょう。

木材はどうして伸縮(のびちぢみ)するんでしょうか。
その伸縮によって、無垢の木材は利用するのに注意が必要だとか、難しい材料だとか言われているわけですが、実際はそれがどのようなメカニズムになって起こるのかまで、説明できる人は少ないでしょう。

それに、そのメカニズムはまだ完全に証明されていない部分もあるので、細かなことまでは伝えきれませんが、できるだけわかりやすく話を進めてみましょう。

木材のことを少し知っていれば、その伸縮作用は木材がもつ水分が大きく関係していることは容易に想像がつくでしょう。
木材は生きている(立木の)時は、当然のことながら水を吸い上げています。つまりは、その中に水を蓄えているわけですね。
その水分は、伐採されて木材になってからも材の中に存在しているために、伸縮が起こることもなんとなくわかるというものですが、では、なぜ水分があるから伸縮するんでしょうか?!

ここまでくると、なかなか即答はできないかもしれません。
無垢のフローリングを使うと、伸縮によって隙間や反りができますよ!と説明していますよね?!
しかしそんなお決まりの説明をする材木屋さんや大工さんでも、経験上は木材が反るとか割れるとか言った現象は、その水分が乾燥したり湿ったりすることによっておこることはわかっていても、なぜ乾燥と湿潤によって伸縮するのかまで説明はできない場合がほとんど。

元が同じ寸法でも湿気を吸う事で、こんなに大きさに差が出ます。

伸び


伸び 拡大


さて、木材には人間と同じように細胞組織があります。
木が生き物であるということですが、その細胞の中に蓄えている水分は木材となってからは、周囲の環境の変化によって細胞から出入りするために木材が収縮膨張するのですね。
人間でも「水太り」なんて言ったり「ビール腹」なんてこともありますが、同じように細胞をもつ木材も水分を吸って膨張し水分を吐き出して収縮する、ということです。

まぁ、イメージ的にはわかるとしても、どうして水分の移動で伸び縮みするのかの真相はまだ見えてきませんね。
それには水分だけではなく木材の細胞のお話にも少し触れないといけないからです。
木材の細胞は主に3つの成分で構成されています。
セルロースとヘミセルロース、そしてリグニンです。
この中で、木材の伸縮動作にもっとも関係しているのは「セルロース」です。
セルロースはとても有用な物質で、近年では「セルロースナノファイバー」という名前でもわかる通り、最先端技術から生活に身近な部分まで、とても多くりようされているものですが、じつはこのセルロースが木材の伸縮には大きなカギを握っているのです。
木材の主要部分を構成するセルロースには吸湿性があります。
吸湿するということは、乾燥すれば放湿するということで、木材自体の伸縮に関係しているのですが、木材の細胞自体は木目の伸びている方向(樹木の直立している状態の根元から末の鉛直方向)の伸縮はごくわずかです。
また、放射方向と呼ばれる木材の半径方向(柾目と呼ばれる状態)は、これも放射組織と呼ばれる帯のようなものでつながれていることなどの理由で伸縮しづらい。
そこで、もっとも伸縮が大きな方向が「接線方向」と呼ばれる、一般的には「板目面」という状態です。
接線方向は、伸縮しやすい帯が並んでいる状態になるため、ほかの方向よりも大きく伸縮しやすいといわれます。

これらの特徴は木材の持つ「異方性」と表現されています。

組織


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外装に使用する針葉樹 米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺材)


少し前に、建て物外部に使われる木材として木製デッキ材以外に枕木がある、というお話をしましたが、今回もその続きといってはなんですが外部に使われる木材のお話。

もちろん、木材を外部に使ってはいけないという決まりはなく、法的に防火の観点をクリアしていれば問題ないと思われるのですが、それでもあんまり住宅の外面に木の部分を見つけられないのは、ある意味当然?!なのかもしれません。
というのは、住宅の内部ですら木の事を理解して愛着を持っていただけるお客様以外は、一概に「木のものがよい」とすすめにくいからです。
弊社の記事をご覧いただいている方にはお分かりの事ですが、工場規格品に慣れている感覚に無垢の木材の性質をいれていただく必要があるので、単純な打ち合わせ作業では採用頂きにくいからですね。

だから、室内の木質化はもちろんのこと本当は屋外の木質化にも取り組みたいところですが、屋外には室内ではなかった別の敵(?!)がいるのです!
それは風雨と紫外線。
雨は木材を濡らし腐朽をもたらし、風によって砂などが巻きあげられた上に乾燥を促進され、そして紫外線によって木材の細胞を傷つけられるというハードな局面があるのです。

だから、安価だからといって耐候性の低い樹種や腐れに弱い樹種を使うと、数年でボロボロ、取り替えに足場が必要になったり、下地まで傷めてしまったりなどという事が起こりえます。
そのため、屋外には出来る限り耐候性の高い腐れにくい樹種を使うべきなのですが、そういった場面で活躍するのが意外や意外、針葉樹にあるんですね。
イメージとしては、広葉樹の方が優れていそう(硬いとか重いとか、特徴のある木材が多いから?!)なのですが、針葉樹でも屋外使用に耐える樹種があります。

それが、今回外壁用羽目板に使っていただいた「レッドシダー・米杉材」です。

レッドシダー (米杉)羽目板 6



輸入原板です。







和名を米杉(べいすぎ)、英名を一般にレッドシダー western red cedar
学名をThuja plicata(以下米杉) 比重0.39
北米にあるヒノキ科クロベ属の木材で、別に杉であるわけではないのだけれど、いつもの通り材木屋サンのつけるややこしい命名の例にもれず、杉という名がついている樹種。
赤身と白太の色差がはっきりとしている材面は、一目見れば、杉とは少し異なる事がわかりますし、木の事を御存じの方は日本においてこの樹種に当たる木「ネズコ」の材に似ていることはすぐに気がつかれるでしょう。
材の持つ特徴的な香りも判別に一役買ってくれるものです。
大径木になるため年輪が綺麗に揃うところはとても美しいものです。
まだまだ建築材料などとして大径木を搬出できる、諸外国の素晴らしいところですね。

米杉丸太














一時期は屋久杉など、高樹齢の日本の杉を用いた高級和室用無垢天井材の代わりに「新屋久杉」として出回っていたこともあるくらいに、雰囲気と木目は似ているところもあります。
日本の杉よりもおおむね色が濃く、屋久杉などの油木をもう少し赤黒く濃くしたような色合いといいますか、ただし、米杉も樹齢が高く成長の緩やかなものが多いので、木目は銘木である国産杉天井板の代用にされるのも頷けます。

ただし、似ているとはいえ杉とは別物。
どこが一番違うかといえば、建築などに用いられる針葉樹木材の中ではトップレベルの耐朽性があるということでしょうか。
もちろん、桧やひばなども耐朽性は高いですが、大径木が豊富にあり木目が良く、更に軽軟で狂いが少なく塗装持ちがいい、となるとやはりアドバンテージは大きいかもしれません。
因みに私の自宅の浴室・洗面所周りの枠はこの米杉材を使っています。
それにここは米杉のお話ですから、今回は米杉贔屓目でいきましょうね・・・

レッドシダー (米杉)羽目板 4











それでは先程矢継ぎ早に出していった長所を整理しましょう。
先ずはその耐朽性。
米杉材はその材中に殺菌性の強い水溶性の抽出成分を多く含むことから、一般的には熱帯育ちの重硬な広葉樹が使われるような場面で、針葉樹でありながらも屋根や外壁に用いられる事があります。

針葉樹でありながら、とわざわざ区別しているのは、広葉樹の中で精油成分の多いモノは必然的に比重という密度が大きくなり、重量も重たくなるので耐朽性は高くとも、取扱にとても労力を要する事が大きなネックです。

労力といえば昔、お施主様宅に広葉樹の硬木デッキ材を納品しに伺った際、広いお宅の庭までの搬入に気を使っていただいたのか、大学生の御子息に手伝うように指示くださったのですが、アメフトをやっているという御子息が軽々と持ち上げようとした瞬間に「うほっ・・・」と声が出るほどの重さ、といえば、少しは伝わるでしょうか?!
結局、殆ど私が担いでおろしたのですが、まぁ、手で持って運ぶとなれば本当に力がいるものですが、慣れた肩に担ぐと比較的楽なので、そういった違いもあるのですが、力自慢の若者でもナメてかかれない重量だったということですね。

それに比較して針葉樹というのは重たくても殆どは、ほぼ半分程の重さまでです。
特に今回の米杉材は冒頭にも書いたように「軽軟」な事が特徴の木材ですから、荷運びや取り扱いが楽であることは容易に想像できると思います。
そして、軽軟である上に耐朽性が高い、ということが針葉樹であることを強調した理由です。

北米ではshingle wood(屋根材の意味だそうです。)と呼ばれ、住宅などの屋根にその材が使われている、というよりも、その使い方が米杉材の一大用途となっているほど。
トーテムポールを御存知ですよね?!
あれも米杉の性質を利用したものとして有名です。
地元の先住民は米杉を「生命の木」と呼ぶそうです。
その名がついた木は各地に様々ありますが、実質生命を意味しているというよりは、そこに住む人々の暮らしにとても大切な木である、という意味が込められているのでしょうね。

また、外装材として使用する場合には塗装を施すと思うのですが、米杉はヤニが殆どなく塗装の持ちが良い事も優れている点の一つです。
先にあげたように外装面に木を使うということは、雨がかりや紫外線による劣化などの影響がありますから、塗装面で木材の細胞を保護するわけですが、その塗装の保持力がいいということは、材も長持ちするということですね。
それに樹脂が少なく熱伝導率が低いということで、サウナ用材にもされる事があるそうです。
関係者の方に言わせると、サウナで良い香りがすると米杉だと思って下さい、というお話ですが、私にとっての米杉の香りは「爽やかなコカ・コーラ」、この一言ですね。香りのイメージですが、きつい香りではなくあくまで爽やかなコカ・コーラ。

また、木材は伸縮したりそれぞれの材に癖のあるものだということはお分かりだと思いますが、米杉は比較的寸法安定性が高い事も外装利用の点においては秀でたところ。
ただ、その素直さと細かく美しい年輪から織りなす木目も、建て物から少し離れると細かすぎて見えづらいことが残念なところではありますが・・・

レッドシダー (米杉)羽目板 5











そんな長所の多い米杉ですが、注意点があります。
米杉は加工時に出る粉が皮膚炎や鼻炎を誘発する事があるという点です。
それは米杉だけではなく、広葉樹の中でも同じ様な現象をおこすものも多くありますし、過敏になる必要はないかもしれませんが、もし、ご自身で加工の際はマスクや長袖などの準備をしてください。
また、軽軟な材は摩耗に弱いです。
そこは仕方ないように思いますが、繰り返しこすれるとすり減りが早いと思われますので、ご注意を。


さて、外装に使われる木材として米杉が優秀な事は十分にお分かりいただけたでしょう。
あとは採用するのみ(笑)です。
とはいえ、米杉も木材。
外装に使用する場合は、内装よりも伸縮は大きく劣化も早く、材の退色は早いうちに訪れます。
よくあるシルバーグレーになるわけですね。
だからメンテナンスやお手入れは必ず必要です。
如何に優秀な木材も、お手入れをされないと劣化するのみ。
だからきちんとお手入れはしていただきたいですが、そうすることで更に家と木材の寿命を延ばすことができますので、採用頂く方は是非、永く米杉羽目板とお付き合いいただきたいものです。

レッドシダー (米杉)羽目板 1











*米杉材を採用するにあたって
米杉材は施工後でも灰汁の出る事があります。
壁面や下地、床面などに色が付着する場合も稀にありますが、材の特徴と御理解下さい。
材色は辺材芯材以外でもかなり色差の大きな木材です。
木目もタケノコ状の板目と線を通したような柾目の混合(上のカットサンプルの写真は板目)であることもあり、一枚ごとの色や木目の差が大きくなりますので、貼りあげの際には偏りのないように仮並べをして施工してください。
また、施工に際してはステンレスや溶融亜鉛メッキなどの耐朽性の高い釘やビスを使用していただくことをお願いします。

また、比較的耐朽性の高い部類の木材ですが、材の都合上芯材・辺材混みとなっていますので、塗装やメンテナンスでの材面の保護をお勧めします。
また、針葉樹では耐朽性が高い部類ですが、広葉樹程の材密度ではありませんので、水気が材に残りにくい垂直面使用をおすすめします。

*本商品は単体で防火性能を有している物ではありませんので、外装材としてご使用の際にはご注意ください。


貼り上りイメージ(この写真は柾目ばかりです。実物は板目も混合となります。)

米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 1


・施工後の写真はこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

***

2014年3月現在、諸事情により生産を一時中断しています。ご迷惑をおかけしますが、再開は後に御案内いたします。

***

米杉(レッドシダー) 本実目透かし無垢一枚物羽目板(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×120×1800(有効働き幅寸法)
15×120×4000(有効働き幅寸法)

・形状

定尺一枚物(板目・柾目込)

・エンドマッチなし

・品番と価格

RC-15HP OPC一枚物 無塗装 15×120×1800 プルミエ
¥20,412(税込)/7枚入り(1.68屐

RC-154HP OPC一枚物 無塗装 15×120×4000 プルミエ
¥65,772(税込)/7枚入り(3.36屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:ほぼ節の無い板を加工していますが、稀に加工後に節が出ている物もあります。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

レッドシダー (米杉)羽目板 2



施工サンプル嵌め合わせ部が溝のようになります。材の色差もはっきりとしています。




レッドシダー (米杉)羽目板 3



加工時に出る節(羽目板裏面の写真)。これが表面に出る場合もあります。




米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 3

材による色の差

米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺) 4

加工機歯の跡

レッドシダー 1

表面に出ていない割れ

レッドシダー 2



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床暖房でも大丈夫?!


床暖房でも大丈夫です、って聞いています。

お客様から聞きます。?!少し日本語がおかしい様な・・・

無垢フローリングのお話です。


無垢のフローリングの中でも、床暖房の部分用にウレタン塗装を施したフローリングもありますが、「大丈夫」という言葉は何を指しているのでしょうか?!

不思議に思う事があります。
無垢のフローリングを床暖房パネルの上に敷いて「大丈夫」、ということがです。
弊社も床暖房用のフローリングを扱っていますが、必ず隙間はすきますし床鳴りがすることや、ウレタン塗装であれ形質の変化などが起こる場合のあることを案内しているつもりですが、そこに先の「大丈夫」の一言が飛んできます。

90幅なら大丈夫、この商品なら大丈夫、その他いろいろ・・・
その基準は何でしょう?!
またお客様に対して、「大丈夫」なんてことをいう方は、木の事を知っているのでしょうか?!

鉄であっても伸び縮みすることがあるのです。熱してすぐ冷やすと割れてしまう事もあります。
それが、人と同じように細胞組織を持つ植物である木の場合ならなおさらです。
成長し、日焼けし、表情が変わるのが木です。
木は伸び縮みも反りも割れも、使い方によってはそれらが複合的に出てくることもあります。
「大丈夫」、と言われて、無垢フローリング仕上げで床暖房を運転している更にその上にカーペットを敷いていたお客様もありました。
過乾燥と熱のこもりなどによって、「大丈夫じゃない」状態であったことはいうまでもありません。
「大丈夫」と聞いていたのに・・・・

詳しくは「木の床の不思議シリーズ」を参照していただきたいのですが、木というものは人間にとてもいろいろな恩恵を与えてくれますし、実際のところ五感に働きかける様々な効果を持っています。
それに、印刷や合板では出せない味わいもありますし、これだけ「木は良い!」という情報が飛び交い、国を挙げて木の良さを大きく取り上げると、「良いイメージ」しか頭に残りません。
私がそう感じるのですから、同じく思う方も少しはいらっしゃるはず。

良い影響があるのはもう十分わかっているはずです。
が、どうしても木を使うには良いイメージを持ってもらわないといけないという観念が離れないようです。
「とにかく木がいい」というイメージからは、「想像と違う」という答えが出る事が多いです。

木の伸び縮みを知らなかったり、杢の部分が傷だといわれたり、樹脂の部分が汚れだと思われたり、隙間が施工不良だといわれたり・・・・
先の床暖房の上にカーペット敷きというのも同じです。
カーペットも気持ちの良いものですが、床暖房を入れて更に無垢のフローリングを貼っているのにカーペットを敷くというのは、木の吸放湿作用や伸び縮みの理由を理解していただいていれば、行われないと思いますし、折角の無垢のフローリングの意味がありません。

もう、良いイメージだけをうたうのは十分です。
木というものとの付き合い方をしれば、「大丈夫」という言葉を使う事もないでしょう。
工務店さんも「このフローリングで大丈夫ですか?」ではなく、「このフローリングであっても、木の特性を知っておいてくださいね」位のお話はしていただきたいものです。

無垢の表情を味わえるネイキッドグレード。
需要が多いグレードですが、この場合でも無塗装の場合だと、床暖房の熱で節の周りが縮んで引っかかることがあったりします。
大丈夫、というような業者さんは、そのような事も知っているのかな?!
大丈夫なのかな?!

「大丈夫」という言葉に全て任せるのではなく、その木の事や付き合い方の事を相談できるお店に行きましょう。

欧州楓(ヨーロピアンメープル)床暖房用














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無垢フローリング選びのこと


いきなりですが、私が弊社の記事を書くようになってからあと半年ほどで3年になります。
とにかく、木材や無垢フローリングに関する正しい知識をお届けしたいという想いで書き綴ってきましたが、まだまだ私の認知度も低く(笑)、迷っていらっしゃるお客様が相当数いらっしゃるようです。

私は何度かお伝えしている様に、至極アナログ好きですので決してパソコンやインターネットに詳しいわけでもなく、ただただ必死で記事を更新してきましたが、木材やフローリングについての検索には、やはりそれなりに検索対策をされているお店のホームページには太刀打ちできません。
そのため、たまに聞きつけた情報をインターネットで検索すると、「これはお客様が見るとわかりにくいよなぁ・・・」と思う事もしばしば。
もっとわかりやすく伝えたいなぁ・・・こちらの方がいいのになぁ・・・とついつい思ってしまいます。

当然、私の知っている事が全て正しいというわけではないのですが、それでも明らかに「木を知っている人なら当然わかる事」を、平然と間違えて掲載している場合もあり、歯がゆく感じる時もあります。
ほとんどが、営業するのみで木を知らない人が木材を販売しているケースです。
木を知る材木屋さんが販売する無垢フローリングと、営業トークしか知らない木には興味のない営業さんが販売する無垢フローリング。
あなたなら、どちらを選びますか?!・・・

また「営業さん」の場合は聞こえの良い営業トークを並べているパターンが多く、短所というものはほぼ掲載されていません。
どこに、私のように自分の販売するフローリングが反るかもしれません、色違いや揃わない部分があります、と欠点をあげて販売する営業さんがいるでしょうか。
人間にも長所と短所がある様に、木材にも当然長所と短所があります。
それが長所のみをクローズアップしていくことから誤解が生じる事もあります。
また、当然、その原材料となる木材の情報も「かたい・高級な」といったような形容がほとんどで、木の性質や表情、その特性などは全く加味されていません。
それなら、硬くて高級感の出る印刷でもいいんじゃない?!と思うのですが・・・

3年も続けてきて、なぜいまさらそんな事を感じるかというと、迷っていらっしゃるお客様の声を聞くからです。
または、インターネット上でも無垢のフローリング選びについてのことや、フローリングの樹種ごとの違いやその特徴による選び方がわからないという事をよく目にします。

たとえば、はフローリングには向かないのか?!


杉柾浮造り一枚物無垢フローリング施工写真拡大2




 いいえ。その用途と、杉の特徴を理解すれば、こんなに素晴らしい杉の持ち味を楽しめます。






じゃぁ、ブラックウォールナットのフローリング、いろいろあるけど何が違うの?!

ブラックウォールナット幅広無垢フローリング施工カフェ3

 本物の、ブラックウォールナットです。黒っぽい木材や、黒く塗装している物とは違います。

 色合いからは想像しにくいですが、クルミ(胡桃)の仲間だけに、温かな足触りが特徴です。 





お客様にとって、その木の持つ色目や外観は確かに大きな判断材料だと思いますし、私も木材ごとの色合いの違いは見ていて飽きないところがあります。
ですが、色だけで選ぶなら合板フローリング、または印刷フローリングで十分です。
では、無垢のフローリングの判断材料は何でしょう?

いろいろと情報が多すぎる上に、判断材料の目安となるものが少ないので、迷ってしまいますね。
樹種の違いがわからない、同じ樹種でもお店によっての違いがわからない、あっちの店とこっちの店では同じ様に見える商品がまったく異なって表示されている、似たような名前があって違いがわからない・・・・
私でも混乱する位です。


フローリングに適した材については、「床(フローリング)にもっとも適した材とは・・・」という連載記事でとりあげていますので、是非参照いただきたいところですが、その記事に書いているような木の性質による選び方を掲載している記事は限られていると思います。

それでは木が同じ種類の場合の違いは何があるのか?!
実はそこが大きな違いの一つであったりします。

まずは木材の選別。
手当たり次第に製材していく方法もありますが、それではその木の持つ良さを表現しにくい場合がありますし、「なんでも込み」のような商品になってしまいがちです。
それに対して、原木の時点でどの様な寸法の商品で、どの様なグレードを製材するのかを見極めて選別している場合は、丸太自体の歩留まり(ぶどまり)といわれる活用率も上がりますし、無駄なく良いものが製材できます。
これがなされているかどうかで、後の加工や商品におおきな違いが生まれます。


ホワイトアッシュ原木 1



 この時点であらかじめ選別作業に入ります。

 一枚物がたくさんとれるように、よい表情が出ます様に。






工場内視察チェック 2



 ぜーんぶフローリング加工待ち丸太です。

 良材丸太からジャンジャン一枚物がでるように丸太チェック。






そして選別以外に木材にとって大切なのが、乾燥です。
乾燥と一口に言っても、なんでも乾燥機に入れておけばよいというものではありません。


工場内視察チェック 1


 乾燥機内部です。積み上げられたフローリング原板。










割れが起きにくい様に、反りにくい様に、含水率が安定するように。
いろいろと考えていかないといけない上に、樹種ごとの違いもあるため、一定ではなくとてもシビアな作業です。


工場内視察チェック 3


 乾燥機から出てからも安定させるためにまた自然乾燥。

 私もきちんと原板チェックです。







これらにかかる手間や時間によって出来上がるフローリングに大きな差が生まれます。
表面の仕上がりや、寸法安定性には特に差が出てきます。

しかし、これらの作業を経ている商品と、そうでない商品の差は語られることは本当に少ないです。
販売される方もそこまでしらない場合もあります。
そのため、単純な「値段」と「外観」だけが判断材料となってしまうのではないかと思います。
カタログを見ればわかる機械商品、例えば家電などでも値段と外観だけで判断出来る場合は少ないですよね。
店員さんのアドバイスや、その商品についての機能や特徴を聞き自分に合った商品を選ぶのに、木材や無垢フローリングはいつまでたってもその木に関する情報までお伝えして販売できる例は少ない様に感じます。

当然、木についての違いや長所短所を説明するにはその木とその木からできる商品についての事を理解していないといけません。
そのため、弊社では商品写真と値段を掲載して買い物カゴに入れてもらうような販売はいたしません。
フローリングや、木製品になっても元は木です。
やはりそれぞれの特徴をもっています。

皆さんがいろんな情報で迷うことのない様に、自分の扱う木についての情報はきっちりとお伝えし、喜ばれる木材を販売したいと思っています。
価格は大事な要素ですが、その価格の基となる情報を知っていただき、笑顔をつくれる材木屋でありたいものです。
日常から、ネット上から、少しでも木材や無垢フローリングのお悩みが少なくなる事を願って。


こだわりの無垢フローリング各種は下記からご覧ください。

板屋楓(いたやかえで・ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢一枚物フローリング
欧州楓(ヨーロピアンメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリング
ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング
高野槙無垢一枚物フローリング
青森ひば無垢一枚物フローリング
古希杉板目節あり浮造り(うづくり)無垢フローリング
国産地栂(じとが・じつが)幅広無垢一枚物フローリング
国産黒松(雄松・男松)無垢一枚物フローリング
ウールアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物羽目板
北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング
北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板
ロックメープル(カエデ)幅広無垢一枚物フローリング
・尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物フローリング
尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板
米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺材)
杉埋め節幅広無垢一枚物フローリング
低光沢塗装 リフリーバーチ(樺・かば)無垢フローリング
低光沢塗装 リフリーオーク(楢・なら)無垢フローリング
能登あて(ひば・ひのきあすなろ)幅広無垢一枚物フローリング
能登あて(ひば・ひのきあすなろ)幅広無垢一枚物羽目板
オークハーテイド、バーチハーテイド幅広無垢一枚物フローリング
エインシェントオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング
日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリング
日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリング 
ネシアンチーク幅広無垢一枚物フローリング
桐(きり)幅広無垢一枚物フローリング
施工しない無垢フローリング 〜Shikiyuka ヒノキ〜


ロシアンバーチ(樺・かば)






























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玉椿(たまつばき)無垢材 〜無垢の木材のリピート〜


先日、今年の春にご来店頂いたお客様に再度ご用命を頂きました。
え?!お客様から注文が来るのは当たり前だって思います?!
そうじゃないんです。

いつも馴染みの建築のお得意様ではなく、一般のお客様で、今年の春にメールにて初めて問い合わせを頂き、返信やり取りを幾度かさせていただいた上でご来店してくださり、お買い上げになったお客様なんです。

それも、前回お勧めした材をとても気に入ってくださり、次の製作用にお手元に
置いておきたい、というご要望で連絡を頂きました。
有難い事です。
というもの前回お買い上げいただいた物は、当初お客様のおっしゃっていた樹種ではなく、違ったものを提案させていただいたのです。
というのも、ご要望の樹種は乾燥が不十分だったからです。

事情をお伝えし、他の材をお勧めしたのですが、初めてのお買い上げでありながら、私を信じ購入いただいた事が何より嬉しく、その上で今回のりピート注文を頂いたことがとてもありがたく感じます。


さて、今回のリピート注文というのは、少し前にご紹介した「玉椿(たまつばき)材」です。

玉椿材 1














春に製作される材料として一度購入いただいたのですが、その木味などが気に行っていただけて、今回のリピートご注文になりました。
ご来店いただいてじっくりとご覧いただき、板と角材をご購入頂きました。
またどんな製作をされるのか、今から楽しみです。

更に今回はそれだけにあらずで、もう御一方がご一緒に・・・・
彫刻用の木曽桧の盤をお探しでいらしていました。


木曽桧盤1



 4mの角材です。





















木曽桧盤2

 私のスリム携帯、幅約5cm。

 大きさわかりますか?









こちらもじっくりとお話をし、乾燥程度のことや木目の具合を確認していただきました。
さすがに木曽桧は高価ですので、じゃぁ一本いただきます!、ってなことにはならないので(なにせ、お伝え金額はウン十万円ですから!!)、じっくりとお考えになってくださいとお伝えし、ご連絡を頂くことになりました。

木曽桧盤3


 











こうやってご紹介いただくのは、本当にありがたいです。
材料もそうでしょうが、やはり、少しは私のご説明もその一因かな!?とすこしですよ、思います。
だって、嫌いな人間のところに良い商品があっても、ニコニコして買いにはいかないでしょう。
買ってもなんだか、気分が良くないと思います。
だから、少しでも喜んでいただける形で提供したい。
そう思いながら、説明をしております。

私の話がくどかったり、永かったり、伝わりにくかったりで、なかなかポンポン毎日売れるものではないですが、だからこそ、お客様もそれなりの覚悟でかいにこられるわけですから、それにお応えできるようにしておきたいものです。

そうすれば、ずっとリピートの良い関係になるんではないでしょうか。
それが商売かな・・・

М様、今回はありがとうございました。
またのご用命をお待ちしております。



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