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無垢一枚板

帯に短したすきに長し、ちょうどよけりゃ購入済み


まぁ、なかなかはまるもんじゃない、という例えといいますか・・・

ここ最近、よく木材の問い合わせいただきます。
珍しい材から天板材、かと思ったら杉でこんなのできるかなぁ?とか。
加工の場合は、機械さえクリアすれば何の問題もないわけですが、素材その物となると、いつも歯がゆく感じてしまうんですね。

稀少材などになると、ある程度使う方が木材の寸法や仕上がりに合わせないといけないと思うので、すり合わせさえすれば問題ないのですが、寸法ありきで探されている場合や、樹種限定の場合はこれまた大変です。
何が大変かって?
多くの場合は、丁度その寸法にちょっとたらんねやなぁ・・・というものか、ばっちりやん!けど、乾燥してないわ、、、、、のどちらかですね。

倉庫材 1










大きい材を所望の場合はちょっと小さいものしかなかったり、逆に小物の場合は大きな盤しかなかったり・・・
ほんとに難しいもんです。
「帯に短したすきに長し」とはよく言ったもんです。
人間が勝手に寸法を決めて木材を探すんだから、丁度いいものなんてなくて当たり前。
必要以上に工場規格品やカタログ品というものの便利さに慣れてしまって、規格に沿わなければ(その寸法でなければ)ダメだと思ってしまいます。
しかし、その規格にとらわれないのが木材であり、木の面白いところ。
帯に短いところは他の工夫をプラスして、たすきに長い場合も無駄にすることないように考えて使っていきたいものです。

しかし、たまにはおっしゃっていた寸法にばっちりの材を用意してお客様を待っていても、「これ、えぇーなぁ。まてよ、これやったらあっちでこうできるから、これくらいの方がえぇなぁ・・・」などと、話が膨らみ、結局全く違う寸法の物に決まったりします。
それはそれでいいんだけど、なんか恋人に振られたような感じが残ります。

倉庫材 2










そしてたまにあるのが、「うわぁ・・・嘘やろ。もう決めてしもたがな・・・・」という答え。
色々と探していらっしゃって、その末に私の様な零細材木屋の扉をたまたま叩かれたような方には多いお言葉。
適度な大きさの材料を求めていらっしゃったはずなのに、上記の様な驚き。
何かというと、さんざん探した揚句、これくらいしかないな・・・と購入を決めた後に弊社によっていただいてドンピシャな材とご対面、という具合です。

先日も、その「うわぁー・・・・」を聞きました。
こっちもうわぁーやで、と内心思いながらも、こればかりは出会いのものなので仕方なし!とくぎりをつけるのでした。

しかし、そういっていただけるのは有難いこと。感謝です。
できる限り、よい出会いを増やしていきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。

倉庫材 3











木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

見違える出来栄え、欅の幅広無垢一枚物天板


少し前にお伝えした、天板を購入頂いたお客さまが先日来店され、完成しました、という報告を頂きましたと同時に是非見てくださいとご招待いただきまして、喜んで寄せていただきました。

そしてその出来栄えにびっくり!

ケヤキの天板5














めちゃくちゃ綺麗に仕上がっています。

ケヤキの天板6














なかでも、見る角度によってキラキラと輝きを変化させる柾目部分は好きな方にはいつまで見ても見飽きない、広葉樹の特権です。

ケヤキの天板3














少し堅い欅だったことと、割れ止めがかなりコッテリと塗られていたので、これだけ綺麗に仕上げられるには相当な労力を要されたことと容易に推察できますが、短期間に仕上げられたご主人の気合と技術に脱帽です。

割れ止めの上からでは確認できなかった意外な杢もはっきりと現れ、お客様にとっては嬉しい誤算、私にとっては・・・・いや、当然嬉しい誤算です(汗)。

ケヤキの天板2




 少しわかりづらいですね。どうしても光が反射して、私の腕ではこれが限界。

 どうしてもこういう杢目のところは割れてしまいやすいのが残念ですが、それでもまぁーるい水面に浮く泡のような杢は、木の持つ神秘ですね。











そして、実はこの板は長さをカットして使っていらっしゃるのですが、そのカットした端材も当然の様にインテリアの素晴らしい一部分として生きていた事が、これまた嬉しい部分でした。
やはり、ここまで手入れしてくださる方は、きちんと使いこなしてくださいます。

ケヤキの天板1














とても洒落たお部屋です。
毎日足の踏み場のない、我が家とは大違い。憧れます。
ボーズの音響システムの上にとてもしっくり納まっています。素晴らしいワンポイントです。
ソファに座ってコーヒーでも飲みながら天板にはお菓子でも並べて音楽鑑賞・・・・してみたいなぁ・・・・

そうでした、お菓子で思い出しました(失礼)が、あつかましくも美味しいお菓子まで頂戴してしまったのです。
しかも、御礼状まで添えていただいて・・・

ケヤキの天板8











いつもながらに、これが一番嬉しい瞬間です。(お菓子でないですよ、いや、両方です・・)
この天板も、何故か欲しくなって買ってしまった一枚。
やはりこういった縁があることを欅は知っていたんでしょうか・・・私が買わなければ、と感じたように思うのはきっと気のせいだけではないはずです。
ほんと、縁のものです。縁は大事ですねぇ。

ケヤキの天板4














我が家に何の用か!?と覗かれていそうですね。
端から見ると、「ほぇー」と感心しながら写真を撮る姿は、いつもながら、我ながらに少し滑稽だろうなと思いますから、それが伝わったのかな?!
そして写真には撮りづらかったのですが、足もとても工夫されているのと同時に、塗装と仕上げかたもとてもしっくりと作られていて、綺麗に撮影できないのが残念なほどの出来だということを報告しておきましょう。

ケヤキの天板7














ホントに、こんなところでくつろげれば、一日の疲れも癒えるだろうなぁ・・・と思わせてくれるような、落ち着けるスペースに据えてあった天板に感心しきりでした。
これこそが団欒の元になる、木がもたらしてくれる住環境の一つだと思います。
帰ってきたくなる家、思わず撫でてしまいたくなるその杢目と手触り。
それらこそが、日本の住宅が追及しすぎてきた「快適」という二文字以外の「木がもたらす心のゆとり」を与えてくれる要因であるように思います。
これこそが、木材業界の標語にある様に「住んでよし、こころやすらぐ木の住まい」です。
これを見れば、うちも無垢一枚物天板!!と思わない方がおかしい?!ですね。
是非、ご用命を(笑)、お待ち申しております。

O様ご主人さま、お疲れさまでした。奥様、いつもご丁寧にありがとうございます。末永く愛用していただけますことを期待しています。









木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

本屋久杉テーブル材(天板)ご購入御礼


やっぱり価値のあるものは、その物の価値をわかる人のためにあるものですね。
先日、弊社にお問い合わせを頂いたテーブル用の無垢一枚物天板をご希望のお客様に、価値ある一枚をご成約いただきました。
価値のあるとは・・・・・

これ。


屋久杉杢天板 8

























屋久杉です。(下はラオス桧です。お間違いなく・・・)
本物です。
その辺にあるような?!小杉ではありません。


屋久杉は、いわずもがな世界自然遺産の島(島全体ではありませんが)、屋久島にある杉の事ですが、樹齢の若いものは屋久杉とは呼びません。
勘違いしそうですが、ただ屋久島に自生しているのはやはり杉です。
そこから数百年(基本的には樹齢200年以上)を経て立派な屋久杉の候補「小杉」に、そして樹齢1000年を数えるようになり、この判別するのが難しい様な細かい年輪と、独特の油だまりを持つ、一種特殊な油の香りのする杉になってこそ「屋久杉」となのることが可能なのです。


屋久杉杢天板 1



 どうです、この油ののり具合。

 屋久独特な油の香りが心地いいです。







ですから、たとえ大径木であっても、屋久島からでていても、それは小杉でしょう。
木目も普通の杉の様な、板中央に板目がある大人しい杉になります。
当然自然の産物ですから、それでも十分に有難いのですが、やはり「本物の屋久杉」は風格と悠久の時を生きてきた味わいが違いますね。


屋久杉杢天板 4


 こんな杢、本当に貴重です。












といっても、それを感じられる人が見てこその屋久杉であり、そこが木の魅力と価値であることはいうまでもありません。
またその価値は、現在では伐採禁止であることと、良材の蓄積の希薄さに拍車がかかっている事も理由の一つです。
現在は風倒木や、昔に伐り倒した木の切り株や搬出しなかった残りの部分などを運び出している物だけが木材として出てきます。
昔は、あんな大径木を運び出す重機などなかった為、専ら野地板と言って、建築の屋根材料用に、山の中で薄い板に挽きわいて里まで降ろして利用していました。
油分が多い事で水湿に耐える事も、その用途にむいているんでしょうが、あんな大木をちっちゃな板にわいてしまうなんて、今から考えるとなんか勿体ないなぁ…とそんなことを考えてしまいます。


さて、今回そんな貴重な屋久杉の価値に気付いてくださったのが北摂からお問い合わせいただいたМ様。
数回足を運んでくださり、私の無理な日程依頼にも応じてくださって、そして一番重視します「その木についての説明・会話」に対しても貴重な時間を割いてくださいました。


屋久杉杢天板お客様




 今回は影のみのご出演で、М様お二人。









今回の天板が婚約記念に・・・というお話であり、また、屋久島や屋久杉の話で私の方も、このお客様にはこの屋久杉を使っていただきたい!と思うような出会いであったため、いつも以上に気持ちよくお渡しすることができそうです。
屋久杉につきものであるこんなのや、


屋久杉杢天板 6



 永い年月を耐え抜いた虫害による穴。

 無数の戦歴がその体躯に刻まれています。







こんなのも、


屋久杉杢天板 5



 目割れです。

 台風に見舞われることの多い屋久島。
 数百年前に強風をうけたのでしょう。年輪にそって割れが走っています。
 




これらも、理解していただいて、めでたく嫁入りとなりました。
決して安いものではありません。
が、数千年の年月の価値を考えると、そんな金銭では語れないものがあることをきっと見出して頂いたのではないかと感じています。

今回は、小杉ではなく正真正銘の屋久杉の証をお渡しして納品することにします。


屋久杉杢天板 9



 認定番号入りです。

 世界で一枚の屋久杉です。









当然、乾燥もきっちりとしていますよ。
生木を高値で売りぬくなんてことはいたしません。
一応証拠を・・・


屋久杉杢天板 2





 ほらね。









屋久杉杢天板 3




 といっても、油の近くはこれです。

 たんなる数字以上の違いがみていただけるでしょうか?!






杉の語源は「直ぐい(すぐい)木」だともいわれています。

結婚までに別々の様々な人生を歩んでこられたお二人が結婚という一つの道をまっすぐに目指していらっしゃいます。
日本を代表する樹種であり、様々な困難な環境に耐え長寿の大木となる屋久杉にあやかり、お二人が末永くお互いにまっすぐな想いを持ってお幸せに過ごされることを切に願います。

今回、婚約のお相手の女性(失礼乍お名前拝聴いたしておりませんでした・・)も遠路お越しくださり、私の話を聞いていただけた事、まことに感謝いたしております。
貴重な時間をありがとうございました。
これからまだ加工、搬入がありますので、またその時にはよろしくお願をいたします。
このたびはありがとうございました。


屋久杉杢天板 7










木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!