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浮造り

時代は繰り返す?! お盆に考える木材の用途 

お問い合わせをいただいたお客様には、実物のサンプルを差し上げたのでどのような仕上がりとしていただけるか楽しみでありますが、この「古くて新しい用途」が、今後の木材業界で必要とされるものの一つかもしれない、と思うところがあります。

我々の業界では、この樹種はこう使うべき、この使い方の時はこういったものを製材しなければいけない、こんな板材は商品にならない、細い小さい丸太は使えない、などなど・・・
用途が定まっているからこそ、それ以外には目を向けてこなかった一面もあるなかで、今回の様に「古くて新しい」使い方ができると、一気にその木材の持つ価値を高めることができます。


材木屋としては、内装や外装の仕上げ材にするには抜け節が多すぎるとか、木目が粗すぎるといった理由で敬遠したくなる板材も、コンクリートに木目を転写する、という求められる用途にハマれば欠点と思われていた部分が一気になくなり、必要とされる材になるのです。

(浮造りなしの裏面)
オレンジワインと杉板 8


特に、東京オリンピックを来年に控えて建設が多くなるなかで、熱帯産のラワン合板ではない素材への転換も求められていることもあり、一つのきっかけになりやしないかとも思っています。

コンクリートに木目を転写するという手法は最近になって始まったことではありませんが、「浮造り」という手法と「杉板」というものが注目され、そこに施工性という観点からの「実加工」をされた羽目板というものが交わって、古くて新しい木材製品へと変わるのです。

以前は杉板を用いることが普通でも、このように適度な粗さでの浮造り加工をして、実(さね)までつけたものは一般的に流通していなかったはずです。
もともとあるものを、現代風に作り上げる。
現在、私を含めて注目されるオレンジワインに似ていないでしょうか(笑)。

オレンジワインと杉板 3


そう考えると、やはり良いものや必要とされるものはいつの時代にも同じようにやってくるもの。
時代は繰り返す、ということか・・・
いやぁ、そんな大袈裟なものではありませんが、本来はどこにでもあっていいような杉板が、探されていたというのはまさしく、需要が供給とマッチングしていないからであって、近年私が取り組んでいる日本の広葉樹の活用と同じようなもの。

普段は杉ばかりを大きく取り上げることはありませんが、すでに確立されている方法や用途も、その時その時で少しづつ変化していくものであり、求められるものは形を変えながらも本質的には変わらないのかもしれないな・・・
そんなことを考えながらも、この記事を書くというこじつけをしながらも、オレンジワインを飲むお盆の私なのでした。


オレンジワインと杉板 11


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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時代は繰り返す?! お盆に考える木材の用途 

オレンジワインも、現代の最先端の醸造方法や製法が確立されていない時代は、むしろ当たり前でそのものこそが一般的だったに違いないのですが、一般的でなくなるということが如何に特殊なのか。それが、今回の杉板を探されていたことが分かり、改めて感じた事です。


オレンジワインと杉板 10

この杉板が一体何に使われるかというと、住宅や施設、公共建築物などの意匠性を持たせる部分に使います。
それも、そのまま杉板が見せられるのではなく、この杉板の木目を転写させて使うのです。
その用途は、コンクリートの型枠用材。

現在では、コンクリートの型枠用材には熱帯地域に産する「ラワン」と総称される種類の木材でできたベニヤ板である、「コンパネ」を用います。
ホームセンターなどで見かけたことのある方も多いはずです。
厚みのあるベニヤ板を指してコンパネと言われる方もおられるのですが、コンパネは本来「コンクリート型枠用パネル」の略称として用いられているので、ベニヤ板とはちょっと異なります。
そのコンパネで造られたコンクリートの仕上がり面は平滑で、その仕上がりをそのまま生かしたデザインも多くあるものの、それとは異なってコンクリートの仕上がり面に杉の木目を映しこんだものとするときに、この杉板を使うのです。


コンパネが一般的ではない時は、杉板をくみ上げて型枠にしていたことを考えると、昔に戻ったというか、古くからあるものをアレンジして現代に使用している、といった感じです。
それも今回は通常の杉板ではなくて、木目の転写を深くするために「浮造り加工」を施してある杉板を探されていたとのこと。
浮造りされていると、文字通り杉の持つ木目が浮き立つように加工されているために、コンクリートの壁面にくっきりとその木目が浮かび上がるということです。

オレンジワインと杉板 6


杉の浮造りといえば弊社は、非常に人気の高い高樹齢杉シリーズの「百年杉柾浮造りフローリング」をはじめ、「古希杉浮造りフローリング」や「浮造り純白羽目板」などを取り扱ていますので、実は、この手のお問い合わせは以前から頂いていました。
しかし、高樹齢杉シリーズは内装の仕上げ材として良質な杉材を丁寧に浮造りしたシリーズですので、コンクリートに転写されたときに、深くて杉の木目がくっきりと立つ!というものとは少し異なります。

そのために用意したものがこちら。
名付けて、杉浮造り型枠用羽目板。

オレンジワインと杉板 7


そのままのネーミングです。
杉材を深めに、そして粗目に浮造りをして、抜け節の部分を補修して実加工(さねかこう)することで、一枚一枚はめあわせていくことができるようにしたものです。
これによって、コンクリートの壁が、まるでグレーの杉板貼であるかのように見える、おしゃれな壁面が出来上がる(予定)というわけですよ。


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時代は繰り返す?! お盆に考える木材の用途 

もしかすると、私のまわりにはごく限られているとはいえ、全国的に見ると木材とワインを同じように愛する人が多くいるのかもしれない・・・いや、そう思いたくなる瞬間が今回の様な場合です。

「これだから、やはり関連性がある!」と、自分の中ではものすごくしっくりとくるつながりを見つけては、一人納得していることが、今回の「オレンジワイン」。

オレンジワインと杉板 9

オレンジワインとは何ぞや?!
胸張っていうこの私も、実は昨年の今頃までは殆ど知りませんでした(-_-;)
なので、安心してください。そんな程度です(笑)。
しかし、味わうものなので好き嫌いはあるとはいえ、本当は多くの人に知ってもらいたい、魅力的なワインなのです。

法律的な定義があるのかは定かではありませんがオレンジワインは、ブドウを皮ごと使って作った白ワイン、というイメージかな。
普通の白ワインの場合は果皮と一緒に漬け込むことはほとんどないところ、オレンジワインは果皮の成分を含むために、濃い黄色から時にオレンジ色に近いものもある、という色調を称された名称だということです。


ワインブログではありませんので、味わいをどうこうというつもりはありませんが、個人的には好きなジャンルですし、抜栓したからといってその日に飲み切り必須!ということでもなく、数日間味わいの変化を楽しめるものもあり、そういう意味でも「チビチビと」いけるワインとして、ここ最近重宝しています。

そのオレンジワイン、近年の流行りか新しい醸造法か、と思っていたものの専門誌を読んでみると、まったくそうではありませんでした。
むしろ、古くからある製法に近いものだということが分かりびっくり。

オレンジワインと杉板 5


古代では一般的だった製法を、現代の作り手が行ったものがそう呼ばれるようになったそうですが、先ほども書いた通り、「ちびちびいける」という以外にも文字では書ききれない魅力にあふれています。
その製法、近年話題になっているのはその色合いも一因かもしれませんが、それ以上にある「独特の味わい」。

どうして今になって改めて話題になっているのか不思議なくらいに、美味しいものがあります。
古くは主流だったものが洗練されていく過程で変化したのか、時代に合わせて嗜好の変化に対応したのか、様々な理由はあると思いますが、現代になって大きく再注目されているのです。


そしてそれと同じように、当社扱いの木材でも再注目されるものが出てきました。
こちらも古くは主流だったものが、時代の流れで変化していき使われる機会の少なくなったものが、再度注目されているもの。
意外にも、どこにでもありそうで無い・・・いや、あるはずなのに無いといった方がいいのかもしれない、杉板のお話。


オレンジワインと杉板 4


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引き続きご案内 高樹齢杉シリーズの仕様変更(統一)ご案内です。

最近は山でも木材でも広葉樹に関わることが多くて、どちらかというと杉からは離れていたはずなのに、なぜかとっても沢山杉に関するお問い合わせを頂いています。
特に高樹齢百年杉柾浮造りフローリングには、一か月に続けて3件もいただくという、非常に珍しいペース!

それとともに、前回にご紹介した杉埋め節フローリングのリニューアルの直後から、綺麗な仕上がりだ!と、特に大工さん工事に主眼を置かれている工務店さんからも好評をいただき、順調な滑り出しです。

高樹齢杉シリーズについては前回も少しご紹介しましたが、弊社の記事を全て更新しきれていないことと、ホームページの写真も現在入れ替えが進んでいない(私のせいですが・・・・汗)ため、改めてここで再度、仕様統一のご案内をしたいと思います。

価格は据え置きのままで、板目浮造りの表情が統一されています。

15mm品

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 15mm-1

30mm品

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 30mm-1


どっちがどっちかわかりません(汗)・・・

それでいいんですけども、こんなに見事に揃うもんだと、逆に思ったりして。
それだけ選別しているという証拠ですけども、弊社がサンプル抽出している時期が似通っているので、出てくる原木の山の状態が似ていたということもありますが、このような表情に統一になります。

今までは、30mm品のみがより赤身勝ちで節の少ない仕上がりになっていたものを、15mm品に関しても同じ原木選別基準に基づいての選別に切り替えましたので、厚みによる表情の差がより少なくなりました。

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 15mm-2


乾燥手法や選別の方法、加工の精度などはもちろん以前とは変わっていませんので、赤身の美しい木目の引き立つ浮造りフローリングとなりました。
「天然乾燥の赤身勝ち杉浮造りフローリング」、なかなかないと思います。

床暖房なしでの無垢フローリング生活に、とご検討いただくケースが多いですが、それ以上に木目や色合いの美しさと素足の肌触り、そして天然乾燥ならではの香りを楽しんでもらいたいと思います!!
以降も高樹齢杉シリーズの板目浮造りをよろしくおねがいします!!


・高樹齢 百年杉柾浮造り一枚物フローリングはこちらから
(一枚物施工例はこちらから、UNIタイプ施工例はこちらから)

・高樹齢 古希杉板目浮造りフローリングはこちらから
(2017年仕様変更後の施工例はこちらから)

・高樹齢杉 純白浮造り羽目板はこちらから
施工例はこちらから)

表情の特徴

埋め木補修個所

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 30mm-2


補修しない小節

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 30mm-3

 天然由来による、若干の渋や変色

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 30mm-5



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杉かぁ・・・・を杉かぁ!!!にするために・・・


モノや事というのは、時に偏見を持たれることがあります。
固定観念や偏った情報などによって起こる事がしばしばですが、お客様との打ち合わせでも稀にそういった事に遭遇します。

少し前もありました。
「○●や△△を使って、こういう形にするのはどうでしょう?!」
我ながらなかなかの提案だったようで、案自体は気にいっていただいたのですが、どうも樹種がお気に召さない様子。
「杉かぁ・・・杉ねぇ・・・」と聞こえる声。

イメージというのは厄介なものです。
建築業の方には特にですが、どうも杉と聞くと「安い材料」というイメージがある様で、提案は良くても材料が杉では今一つだというのです。
節があったり、色が揃わなかったり・・・
悲しい事です。

それを払しょくすべく、以前の記事でも杉の魅力をとりあげてみたのですが、そりゃ、ボロボロと節が抜けて材の色が黒く変色したような乾燥材があったりしますが、そうでないものもたくさんあります。
また、用途によって色々と製材し、節や目合いを作り出せるのが杉ですし、優れた本物の杉の色合いと目合いは、気持ちのいいくらい美しいものです。

それをお伝えするために、杉のフローリングにおいても「杉のフローリングでそんなに値段するの?!」とイヤミを言われながらもわかっていただけるお客様には、天然乾燥古希杉浮造り無垢フローリングや、更に稀少な天然乾燥百年杉柾浮造りフローリング高樹齢杉純白浮造り無節羽目板などをおすすめしています。
顕著な違いは、香りとその経年変化に現れますが、購入当時はなかなかわかりにくいものです。
もちろん、よりリーズナブルな杉埋め節幅広無垢フローリングもご用意していますが、材の樹齢や育ちはまた異なっています。

そうやって、目的に沿った製材ができ加工が出来るのが杉のいいところ。

今回は、その杉の良さを見込んで試作をしてみました。
某建築に提案している材です。

杉柾特殊加工羽目板 1










百年杉柾浮造りフローリングの原板となる杉の柾目材を利用して、杉柾羽目板の特殊加工を施してみました。
加工形状は現在お伝えできませんが、とても良い仕上がり。

もちろん、香りはすっきりとしていて木目も当然細く長くたなびく様な美しさ。

杉柾特殊加工羽目板 2










実物は予算との兼ね合いで目合い(木目の具合)をどのあたりのグレードに持ってくるかはわかりませんがこういった対応が出来るのも杉の良いところ。

この杉とともに、もうひとつ提案しているブラックチェリーの加工材とともに、杉柾の美しさを買ってもらったお客様のところへ杉宣伝部隊の出発です。

杉柾特殊加工羽目板とブラックチェリー










そのうち、弊社から提案する杉に関しては、杉かぁ・・・から「杉かぁ!!」の語尾の上がる材にしていくつもりです。
まだまだ杉の良さを伝えきれていません。もっともっと知ってもらわないといけませんね。



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古希杉浮造りフローリング、施主様施工中を見学


久しぶりに本業の話題をお伝えすることが出来るようになりました(笑)。
全然仕事をしていないように写ってしまいますが、、、、その通りかもしれません(汗)。
いや、目立たないところできちんと動いているのです。

先日、無垢フローリングの施工の現場を見せていただくためにお客様のところへお邪魔してきました。
それも完成後ではなく、施工中です。

お客様のご厚意で(ブログのネタになりますよね?!と胸中を見透かされて…汗。)施工中のお宅にご招待していただきました。
しかもただの施工中ではありません。
お客様ご自身で施工中!!なのです。

古希杉浮造りフローリング施工 7



 見よ、この施工道具達を!!りん木(材料を置く台にするもの)も、ブロックでお手製です。







想い起せば昨年末に女性陣で「ロシアンバーチ幅広無垢V溝フローリング」を始め、その他大がかりな工事を施工されるという頼もしい記事をお伝えしましたが、今回もお施主様施工のお宅なのです。

古希杉浮造りフローリング施工 6


 「施工も施主様」の文字が・・・










ご自身のお気に入りの無垢フローリングの手配だけではなく、このように施工までお施主様がされると、無垢フローリングといえど「出来上がったもの」である床なのか、「自分たちが一枚ずつ並べたもの」なのかで、ご入居後の愛着も大きな違いがあるでしょうし、「この木目をここに持ってきたかったんだよな!」なんていうこだわりも、日々味わうことが出来るでしょう。
それに、施工という大変な作業を実体験することで、大工さんの御苦労や施工の難しさを知ることが出来るので、より一層マイホームへの愛着が深まる事もお施主様施工の素晴らしさではなかろうかと思います。
といっても、なかなか全てのお客様がそうできるわけではありませんが、私はお施主様施工を応援したいと思います。

さて、肝心のそのお宅は、街路樹が綺麗なトンネルをつくる道路から少し入ったところ、交通量の割に意外と静かなのは、やはり木々の防音効果でしょうか・・・そんな場所にあります。
お邪魔した時は丁度外の足場を組み始められたところで、ちょっと頭上に注意しながら中へと入らせていただきました。
おっ!綺麗な木目の浮かび上がり!これぞ百年杉柾浮造りフローリングを始めとする弊社自慢の高樹齢原木による杉浮造りフローリング、「古希杉浮造りフローリング」です。

古希杉浮造りフローリング施工 2













弊社にご来店いただいた時からご自身での施工に意欲を燃やされていたのですが、本当に綺麗に貼り進められていました。

古希杉浮造りフローリング施工 5
























それに、もう手順がスムーズです。
私と談笑しながらも進めていかれるのは、真剣に作業に取り組んでこられ習熟されてきたからでしょう。
大工さん、とはいきませんが「えーっと、次は・・・」ととまることがありません。

古希杉浮造りフローリング施工 1














因みに玄関には真桜(まざくら・やまざくら)の上り框を使っていただく予定です。

真桜框



 (後ろの板は別件です。)









巷で噂の樺桜(かばざくら)ではなく、本物の桜です。
それも桜材の特徴である樹脂の筋や灰緑色の芯材部が少なく、うっすらとピンクに近い色合いがとても綺麗です。
そこに仮並べ後、赤身の良い部分をご自身で選別したフローリングを持ってこられるそうです。

古希杉浮造りフローリング施工 3


 仮並べもしっかりした施工には欠かせない作業です。大工さん任せではなく、お施主様が率先して取り組んでいただきたい作業です。







実際、今回も仮並べの為に一枚一枚取り出す作業も楽しかったというお話を聞いています。
そう、本来は自身の家は楽しいもの、喜びであるものだと思います。
早く、簡単にてきぱきと出来てしまうものって、イマイチ愛着もわきにくい。
「easy come,easy go」ですね。

こりゃ楽しみです。

ぜひ、完成後はお邪魔いたしますよ。
必ず報告させていただくことでしょう。そのときまで、もう少しお施主様には頑張っていただくこととしましょうね。
(まだ、壁の左官仕事もされるそうです。すごーい!!)

古希杉浮造りフローリング施工 4














・上記の施工完成写真はこちらから

・古希杉板目節あり浮造りフローリングの1.9mエンドマッチ施工写真はこちらから
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの30mm、アトリエFUDOさま施工写真はこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、T様邸1年後経年変化の記事はこちらから


*古希杉フローリングは2017年に仕様変更を行っていますので、本記事に掲載の表情とは異なります。
御検討の際は、2018年度の上記「T様邸1年後経年変化の記事」の写真を参照ください。また、詳しくはお問い合わせの上、サンプルなどにての確認をよろしくお願いいたします。


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高樹齢 古希杉板目浮造りフローリング

*本記事中の製品は、2017年に選別基準の改訂を行っていますので、表情は本文終盤のイメージ写真の形に変更になっていますので、ご注意ください。


製材所訪問記第三回でご紹介した杉板目の浮造りフローリングをここでご案内いたします。

板目浮造りフローリング拡大1








この板目フローリングに使用される高樹齢杉の良さは製材所訪問記の一回二回で紹介したとおりです。

高樹齢で目が詰んでいて、色艶が絶品に美しい原板から生まれます。


百年杉柾浮造り無節フローリングの記事でもつづっていますが、杉材についてもう一度ふれておきましょう。


皆さんは杉と聞いて何を思い浮かべられますか?
現代病の代表?!、「杉花粉症」をおもうのがはやいでしょうか?!

鼻が詰まり意識朦朧、目がかゆくウサギの目のように真っ赤にはれる、挙句に耳の奥がかゆくなる・・・・こんな症状思い出したくもないですね。

実際私がそうです。

材料としては、柔らかいため傷が付きやすい、また表情が一般的、あるいは桧や広葉樹に比べて安価である、といったことでしょうか。


どれも間違っていないと思います。

でも、そんなイメージの中で、良さが今一つアピールできていないのも杉材だと思います。
脱線しますが、花粉症の話を・・・


日本には、戦後の荒廃した土地に住宅などの復興に建築資材が大量に必要だった。
そこで、成長が早く建築用材になる杉がたくさん植えられた。
ところが、杉が成長するよりも早く日本は高度成長をとげ、完全に復興し豊かになっていった。

そのため、手入れされず伐採されることもなく残った材が、花粉を飛ばしているわけです。

杉も植物であり生き物です。

一説ですが、山に密植され、近辺をアスファルトで舗装された現代においては、子孫を残す手段である花粉を落とす場所がなく、より遠くまで飛ばさないと芽を出せないことを杉は知っているらしいのです。

だから、一生懸命飛ばしているその花粉が人間にとって困りごとになっているとしたら、われわれ人間にも原因があるということにならないでしょうか。


こんな状態をかえるためにも、材料として使えるまで成長した杉は計画的に伐採して、使用しなければなりません。
若木の方が二酸化炭素の吸収量もおおくなりますし、伐っては植える良いサイクルが構築できますから、資源としても安定します。

そうすれば、山も、杉も元気になり、人間も少しは花粉症に悩まされることも少なくなるかもしれません。


話を戻して、杉フローリングです。


ただの杉のフローリングではありません。

浮造り、それも通常の浮造りよりも優しく、丁寧に加工された「高樹齢古希杉板目浮造りフローリング」です。

通常の浮造りとは加工工程が異なるため、ただブラッシングしただけの仕上がりの浮造りではなく、しっかりと硬い組織の冬目が立ち、柔らかい組織の夏目がブラシ跡がほとんど気にならない位にきれいに削られています。

杉板目浮造り木口より拡大







まったく通常の浮造りと一緒に考えられない仕上がりです。

これにより、先に述べた傷つきやすいという固定観念よりも傷が目立ちにくく足触りがよく、なおかつ貼りあがりの表情も陰影があり、艶が出やすい、経年変化の美しい仕上がりを実現しています。

無加工の杉フローリングと比べれば、その表情と艶の違いは一目瞭然。


表面フラット(加工無)フローリング表面


無加工の表面フラットのフローリング





杉板目節あり浮造りフローリング表面


浮造り板目フローリング




同じ原盤とは思えない色艶ですが、比較的汚れの乗りやすい夏目が削れることで、杉本来の脂分が出やすくそれが艶を生み出しているのではないかといわれています。
そして杉材の美しい色艶を大切にするべく、こだわりの天然乾燥を採用していますので、白太は白く、赤身はピンクという美しい色合いをしっかりと残しています。
基本的な目合いは赤身(芯材)中心なので、耐久性も高いうえに美しい赤身の色合いを楽しめるのも大きな特徴です。

また、広葉樹フローリングや桧のフローリングと比べても足に感じる温かさはまるで違いますし、歩行感も適度な柔らかさがあるので足への負担も軽減してくれます。
その大切な足触りの部分においても古希杉は特別で、節ありフローリングにはつきものの「抜け節やかけ節」の補修を全て埋め木にて処理しています。(極軽微なものなどはしていないものもあります。)

古希杉190 3


その為、折角の針葉樹の節板に、パテが不自然だと思われていた方にはピッタリのフローリングではないかと思います。
やさしい天然の木目も、光の反射を和らげ目に優しく、杉の香りはストレスを和らげる効果のあることが証明されています。
調湿効果にも優れていますので、住まいが過乾燥したり湿気が多すぎたりすることを少なくしてくれます。(なくなるわけではありませんが・・・)


安定供給できて、資源の枯渇の心配もなく有効活用できる、杉はそんな素晴らしい材です。
その杉の原木から樹齢が高く、木目の通ったところを使用して、丁寧に浮造り加工を施した逸品。
安らげる我が家の一部分に加えてはいかがでしょうか・・・・

古希杉板目浮造り節ありフローリングは弊社ショールームにて常設展示していますので、是非その足触りを体感にいらしてください。
きっと普通の杉には戻れないと思いますよ!!

*近年、物流方式の変更に伴い地域によっては4m物の配送が難しい場合があります。
その際は、1.9m物のエンドマッチ品をご検討くださいますようによろしくお願いします。


*4m物の中には若干の乾燥木口割れを含むものがあります。(表情の違い写真参照)材を有効に活用するために、切り落としや隠れる部分へのご使用をお願いいたします。

*天然乾燥材の為、場合によっては薄く乾燥中に使用していた桟木(さんぎ)の跡が仕上げ面に残っている場合もあります。

15mm品

高樹齢 古希杉浮造り一枚物フローリング 15mm-1

30mm品

古希杉190 1


*以下施工写真の中の「旧規格品」は、2017年に木取り仕様の変更をする以前の商品につき、現在の規格とは異なる表情ですが、参考に掲示してありますので、現在の実物とは若干異なりますので、ご注意ください。

・古希杉板目節あり浮造りフローリングの1.9mエンドマッチ施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの4m、M様邸施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの30mm、アトリエFUDOさま施工写真はこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、アトリエFUDOさま1年後経年変化の記事はこちらから


・古希杉板目浮造り節ありフローリング  (寸法表記は全てmm単位)

・寸    法 :15×140×4000(エンドマッチなし)
:15×140×1900(エンドマッチあり)
:30×190×4000(エンドマッチなし)
:30×190×1900(エンドマッチあり) 

・形    状 :一枚物

・入    数 :15mm(4m物)   6枚入り(3.36屐
:15mm(1.9m物) 6枚入り(1.59屐
   :30mm(4m物)   3枚入り(2.28屐
:30mm(1.9m物) 3枚入り(1.08屐
・エンドマッチ :なし

・価    格 :15mm×140mm   
        ・4m物  ¥24696(税込¥26672)/3.36
        ・1.9m物  ¥12928(税込¥13962)/1.59
        :30mm×190mm
        ・4m物 ¥22680(税込¥24494)/2.28
        ・1.9m物 ¥11985(税込¥12944)/1.08

・運    賃 :別途、地域によりお問い合わせ下さい。

・グ レー ド :節あり材を使用(埋め木補修、パテ補修ありです。) 

・納    期 :お問い合わせ下さい。   


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。


・お問い合わせ・ショールームご予約はこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から

表情の違い

特有の変色部 1

古希杉190 4


特有の変色部 2

古希杉190 8

補修しない小節

古希杉190 9

赤身の色見の違い

古希杉190 5

浮造り加工はじめの段つき

古希杉190 7

4m物の端部乾燥割れ

古希杉 12



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