空を見上げて

日本の栗(クリ) 無垢長尺デッキ用材納品!

今年の春にも、屋外用デッキ材の素材として使っていただいた「栗(クリ)」。
木目が美しく、耐久性の高さを古くから認められてきたことから、湿気の多い部分や雨がかりの場所などに利用されてきました。
湿気にさらされる古民家の土台材や柱に使われて、現在まで朽ちることなく住宅を支えているものを多く見てきました。
現代での用途でも土台材や現代民家の柱材としての用途を復活させたいと考えていますが、さらに身近なところで使ってもらいやすいもの。

それがウッドデッキ!


日本のクリ(栗)節有デッキ材 4


現在ウッドデッキの材料として用いられている無垢の材料は、重硬な熱帯産木材か防腐処理材、もしくは高温処理材です。
一部ではコスト優先で、ホワイトウッドなどに塗装をして製作される場合もありますが、耐久性は前者よりもはるかに劣ります。
そのため上記以外の選択肢として、弊社が提案するのが「日本のひば」と「日本の栗」。
ひばは桧の近縁種なので軽軟で加工しやすくもありながら、精油成分も多く含まれているので腐朽にも抵抗性があるためです。


そして本題の栗。
桧に比べて硬質で耐腐朽性も高く評価されています。
それに加えて広葉樹ならではのはっきりとした木目がありますから、非常に存在感があります。
そんなことで、近年屋外用途の木材のお話を頂いたときには積極的におすすめをしています。
そのおすすめを理解して頂き、今回も大事なデッキ材の構造部材として採用して頂きました。


日本のクリ デッキ用材 5


施工場所の条件的に、劣化した場合の床板部分以外を修繕することが難しい状態のようで床部分は桧なのですが、大事な構造部分を栗で!と言っていただいたのでした。
ですので角材が沢山!!

栗は一般的にも食用になる実をつけることで知られている木ですが、木材としての流通は決して多くはありません。
銘木という扱いで、大木や節の無いもの、美しい杢のあるものなどは珍重されるために流通しているものの、それらを耐久性の求められる用途に使うのはもったいない。
現在の用途では、本来の特性ではなく材質の美しさに重点を置かれています。

それは、一般的な建築材として使われる価格ではないことが大きな理由。
しかしながら、現実には広葉樹の山から多くの栗原木が産出される中には、節のあるものや大木とまでは言えないもの、傷などがあるものも多く出てくるのです。
それらは本来であれば、桧と同じように節有材として流通させるとよいのですが、需要が多くはないことや選別に手間がかかる事、一度に産出される量が限られることなど相反する様々な理由により、流通していないのです。


日本のクリ デッキ用材 4


そんな中、弊社がお付き合いしている山からは、節や傷がある栗材が出てきます。
出してくれている、というのが正しいのですが通常では製材品市場には流通しにくいと考えられるサイズや状態の物を、出荷してくれるのです。
それも、4mという長尺寸法まで出してくれる。
通常広葉樹の多くは、よほどのことがないかぎり2mくらいの長さの原木で出荷されることが殆どです。
だから、建築で使われる杉や桧のような感覚で3mや4mという長さで使うことができない。

しかし、決して多くはないけれど3mや4mという長さのままで山から出してくれる場所がある。
ならば、それを使わない手はない!
節があっても傷があっても、屋外の使用であれば大きな問題はないのだから、贅沢に日本の広葉樹であるクリ材を満喫できるのです。


日本のクリ デッキ用材 1


耐久性が期待できるうえに、針葉樹にはないはっきりとした広葉樹特有の木目が映えます。
その木目は、加工当初よりも経年により違いがはっきりと現れます。
風雨や紫外線での退色劣化の途上で灰汁が出ることで、一層木目がはっきりと感じられる事。
そして退色しグレーになっても、道管という組織がはっきりと見えるために「ザ・ウッドデッキ」という無垢の木の質感を感じられる。
腐らない、ではない選択肢。
一般的な木材よりも耐久性がありながらも、綺麗に年を経ていく木材であると感じる栗。
節なしや銘木栗もいいものですが、もっと多くの人に栗の素晴らしさを身近に感じてもらえるように。
少しずつですが用途を広げていきたいと思っています。

今後も栗材商品を紹介していきます。

日本のクリ デッキ用材 2


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*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

日本の栗(クリ)を、身近な木製デッキ材へ!

弊社が今、力を注いでいるのは日本の広葉樹活用!

日本の広葉樹、とわざわざ付け加えているのは、杉や桧に代表される針葉樹の利用は良くも悪くもどんどんと進んでいますが、広葉樹は未だに需要と供給のバランスが整っていません。
それには、すぐに解決しづらい様々な理由があるのですが、いきなり大きなことはできなくても弊社の様な小さな会社だからできる活用法を考えよう、ということで取り組みを進めています。

そのうちの一つが、節や傷、そして曲がりや虫穴があるような「化粧材」にはなりにくい材の活用。
広葉樹材の多くは、節が無いものを利用するのが一般的です。
価格が高価なこともあり杉や桧のように、見えない部分に使われることがないことや、節がでるものは本当に大きな節になってしまったり枝分かれ部分になったりすることが一つの理由。
しかし、広葉樹材にも節が出たり虫に食われていたりという部分が必ずあります。

そういったものこそ活かしたい!
美しい広葉樹は、ほおっておいても流通しますし銘木として販売できます。
でも、だからこそ流通しにくいものを流通させ、その樹種のファンを作る。そういった取り組みを進めていっています。

その取り組みの一つがこれ。

日本のクリ(栗)節有デッキ材 4


う〜ん!雨に濡れて艶っぽい魅力が出てます!!

雨に濡れて、ということで使ってもらったのは屋外デッキ用材としてのクリ(栗)。
日本で生まれた日本のクリ材です。
無垢フローリングで流通しているものは、ほぼ中国などのアジア産の物。
弊社では日本のクリ材の無垢フローリングも製作しています(紹介していませんが・・・)が、今回はウッドデッキです。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 2


表面は、植物系オイル塗装で白くお化粧をされています。
素の状態では、もっと灰褐色っぽい印象ですが白粉(おしろい)のような状態ですね。

施工されて数週間後にお邪魔しましたが、オイルも馴染みながら着色塗装の下から本来のクリの木目がジワジワと滲み出るように現れてきて、針葉樹には絶対に見られない広葉樹特有の変化を見せています。
そうそう、滲み出るといえば灰汁。
クリ材は灰汁の出る樹種です。

熱帯産の高耐久木材と言われるような、イペウリン等の木材もそうですが樹脂や灰汁、樹液成分を多く含むために、雨の後などはデッキ材から濃い色の樹液の様なものが流れ出ることがあります。

綺麗なコンクリート面の上に、ダラダラと流れ出す樹液を「汚れ」として問題視される場合が多いのですが、樹木というのはそういうものです。
そういった成分で自己を守っているんですから、出て当たり前。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 1


なのでこのクリ材も、雨を受けた後は灰汁が滲みます。
それが、表面の木目が少し茶色がかっている部分です。
この灰汁の析出や、クリ材に多く見られる虫穴などが敬遠されることも、クリ材が活用されない理由の一つ。
しかし、このデッキのオーナーさんは「断然クリでしょ!!」と、ご理解を頂き(木のおもちゃ作家さんだから当たり前か!)、さらにイメージとして高価だと思っていたクリ材が断然リーズナブルに使えるとあって、大変喜んでいただきました。

こんな木目、でないもんね。熱帯産樹種でも、高樹齢の針葉樹でも。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 3


これからさらに紫外線や雨を受け、大きくその表情を変えていくことと思いますが、劣化が進み使用不可能になるまでは数十年と考えます。
一時期の費用を抑えることで、10年もせずに取り替えなければならないような樹種を使うより、住まう人とともに長い月日を一緒に過ごせる日本有数の高耐久木材、クリ材で屋外にもっと木材を!日本の広葉樹を!


一般的には、節などの欠点と言われるもののない木材を販売することに重点をおかれている為に、どうしても高価になってしまう日本の広葉樹。
しかし、デッキ材などの屋外使用や欠点と言われる部分が気にならないところに用途を作ることで、考えているよりも非常にリーズナブルに日本の広葉樹を取り入れる事が出来ます。

もちろん、それは弊社がいつも日本の広葉樹に目を配り集材に協力してくれる方がいるおかげですので、いつでもどこでもできるわけではありません。
弊社では、今のところある程度の量であれば出荷できる体制を整えていますので、木目が見えることで木の質感をより感じやすく、さらに腐りにくい特性をもつ日本のクリ材を、取り入れてみませんか?!


デッキ材と言えば熱帯産の堅木材、という時代はそろそろ終わり!
これからは、日本の広葉樹!クリのデッキ材の出番ですよ!!



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