空を見上げて

夏なのに、春の杉?! 〜信仰と山と植林と 神々しい巨躯 春埜杉〜

夏になると、暑いというのは勿論ながらも7月の時点で気温40度を記録するところもあり、酷暑の年となりましたがそんな夏にお届する巨樹は「春の杉」なのです。
夏なのに、春の杉・・・これいかに・・・・


杉の巨樹は全国いたるところに存在しますから、単純な太さや樹高ではなく、出会った時の出で立ちや樹形などが見どころになる場合が多いのですが、今回の「春の杉」はそれら以外の存在感も見どころではないかと思う杉の巨樹です。

早速ですが名前のネタばれをしますと、巨樹の所在地が静岡県の春埜山ですので、「春埜杉」というのが正式名称です。
銘木によくみられる「杢(もく)」という字に似ているために、無意識に目をひく漢字でもある「埜」が使われていることもあってか、訪れてみたかった巨樹でした。
場所を調べてみると、結構な山あいに位置している様子だったので、時間に余裕を見て早朝から出向くことにしました。


しかしながら、そんなパターンの時はいつもとっても道が細いところや、行けども行けどもたどり着けなさそうな道の場合が多いのですが、今回は全く逆。
物凄く走りやすい!
静岡県(天竜区)で驚いた事は、急峻な山から想像する以上に林道が整備されていて、道幅が広く綺麗でとっても走りやすいということ。(私にとっては・・・)
今回はお目当てに行くまでも、いつも以上にリラックスして向かうことが出来ました。

とはいえ、曲がりくねった山道を走り続けて春埜山の山頂へ。
大光寺の広い敷地内の駐車上に到着し、目的地へと少し歩いて下ります。
境内に入るも、それらしき姿が無い・・・ときょろきょろしていると山門の向こうにそれらしき姿が・・・・・

春埜杉 10


おぉ、あれこそまさしく・・・


山門の先に見える堂々とした姿で立っているこれこそ春埜杉。

春埜杉 2


境内からだと山門から階段を下りて行った場所が丁度、春埜杉と対峙出来る場所になるのですが、おこがましくも少しの間は高いところから眺めさせてもらいます。
というのも、階段を下りていくと春埜杉との距離は近くなるものの、全体像を見るには近すぎるからです。
迫力は、離れていても十分に伝わりますし、枝を力強く伸ばしていることで、離れている事を感じさせないということもあります。


春埜杉 12


本当は写真にもその全体を写し込みたいところですが、春埜杉の周囲には立ち入ることができないこと、それに登山道になっている様な部分にも柵があるので、無理に山の斜面の方へは出ていけませんので、カメラアングルとしては不満が残るのは仕方の無いところ。

とはいえど、やはりスケール感を出すためには少し離れた部分からの様子をおつたえしないといけません。
ココまでの写真でも、実際に訪問した本人としてはとてもスケール感がつたわるものの、写真単体として見るとなると、比較物がないからなのか、どこかすこし大人しく見えてしまいます。
ということで、少しづつ近づいてみましょう。
山門をくぐり、いざ春埜杉の膝元へ。

春埜杉 1

山門からの階段を降り切ると「御神木」の石碑と共に、御賽銭箱のあるお社。
そしてその向こうに春埜杉を見上げる格好になります。
先も書いている通り、本当はこの写真の向かって右手にもう少し廻り込みたいところなのですが、いくことができず、全体を移そうにも微妙にお社がかぶってしまい、肝心の根元の部分が途切れてしまう・・・

うーん、贅沢は言えませんが立派なだけに、ちょっと残念。
柵を乗り越えて近くへいきたい思いにかられながらも、ベストポジションを探すのですが・・・
結局、近寄れないために今回は大きさ比べの「昌志スケール」はおあずけです。


春埜杉 4

どうしても、石段から全体像、という構図になってしまう。
それもいいんですが、やはり迫力が伝わらない。

どうしてそう思うかというと、私は難なく自動車で訪問し汗をかくことなく、この有難い姿を見上げているものの、交通手段が整備されていない時代には、1000mに満たない山とはいえども麓から相当な覚悟で登ってきた末に、この春埜杉の姿を見上げたことだと思います。
そう考えると、今自分がたっている場所と眺める景色とはまた違う景色がある様に感じられ、写真では伝わりきらない迫力を、なんとか少しでも伝えたいという気持ちにさせていたのかもしれません。

静岡県、天竜区は以前にも研修でお世話になっている位に、林業が有名な土地柄ですので、古くから人が山に入っていたことが伝えられています。
しかし、それは私たちが想像する現代の林業の為の山との関わりとは、少し事情が異なる様です。

春埜山の西に位置する秋葉神社の巨樹群である「秋葉杉」によれば、天竜区においての植林は、単なる林業としての植林ではなく、信仰の対象として植えられていたと伝えられていることと、春埜杉と同じように急峻な山の山頂付近にも関わらず、巨杉がボンボンと聳え立っている様は、山を見る尺度が、単なる「木材生産を目指す」林業という言葉だけではない人と山とのかかわりを、意識せざるを得ない様に感じました。

春埜杉 11


植林の正式な記録としては、そうは古いものは残ってはいない様ですが、この地域の人々は相当古くから、この急峻な山々の「巨人たち」に信仰の心を抱いていたことは確かでしょう。

春埜杉は樹齢およそ1300年といわれ、大光寺開山の際に「植えられた」杉だそうですが、それにしても、人がこの山あいにまで足を延ばすことが出来るようになった時代に出会ったこの姿は、その人の目にどう映ったのか・・・
今の私では、その衝撃を推測することはできません。


春埜杉 8

それにしても、迫力はすごい、本当に神様みたい。

苔を抱いたその巨躯と、不規則につきだした大きな枝、遠目では整っている様に見えるものの、実際はゴツゴツとしたその幹。
見れば見るほど、特別な存在に思えてくる。

それは、おそらく訪問時の早朝は少し肌寒く感じる季節で、気温差によって少し靄の様なものがかかっている中、のぼりはじめた朝日をあびる姿から、どこか神々しさを感じたからなのかもしれません。
下界を離れ、自分と春埜杉意外には何もない様に感じる空気。

いや、実際は春埜杉が従える杉達が茂っているものの、冷たく張りつめた空気が春埜杉の神聖さを私の肌に刻みこんでくるようでした。


そうです、朝焼けに輝きだすその姿は、まさに春埜山を納める山の主、いや山の神。
刻々とその姿を朝日に赤く染めていく様は、まるで天孫降臨。
目の前の神木に、神様が降りてこられている様に感じるのは、おそらく私だけではないはずです。



春埜杉 



春埜杉所在地

静岡県浜松市天竜区春野町花島22-1 大光寺山門下

駐車場、御手洗いあり


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人工の天然美 〜花脊の天然伏条台杉〜

千年の都、京都。

自身が隣の大阪にいても、やはり京都は少し特別な場所。
もちろん、奈良も歴史をみれば特別なのですが、京都の文化や特有の土地柄などは他の地域とは少し異なったものがあると思うのです。

その京都市街から北、鞍馬寺の更に北にある花背地区に今回お目当ての杉が生きています。
今まで紹介してきた杉の巨木の中には、まっすぐに美しく聳えるもの、特異な樹形をしているもの、根に特徴のあるもの、最大・最高のものなどなど、色々とありましたが、今回紹介する「天然伏条台杉」は以前に紹介した「21世紀の森の巨大株杉群」以来の衝撃でした。


台杉や株杉といわれる、地面から立ちあがる1本の主幹に対して、多くの細い幹が伸びているものがあることは御存じでしょうか?
現在でも、日本庭園の中などでは見る事が出来る見事な仕立ての杉ですが、以前から「磨き丸太」と称される、綺麗に皮をはいで表面を磨いて丸太のまま使用する木材が生産されてきましたが、特にその生産が活発だった京都の地域ではより効率的に磨き丸太を生産出来る様に「台杉(株杉)」と呼ばれる手法を用いていたと言われます。

実際にその姿を見た私は、なるほど効率的!と納得するとともにとても人工的な形に、少し違和感を覚えてしまいました。

しかし、現在では丸太を使用する建築が少なくなるとともに用途が減少したこともあってか、おそらく台杉は精力的には生産されてはいないのではなかろうかと思います。
そんな中、人里の奥の山中に想像を超える台杉が存在しています。

偶然か必然か。
実は、見事な天然伏条台杉は個人の方の所有物です。
その為なかなかお目にかかる機会はないだろうなぁ・・・と思っていた矢先に、丁度その台杉に逢いに行くという山登りツアーを発見。
これはやはり必然だ!とすぐに申し込み、当日駆け付けたわけです。

するとどうでしょう。
目的地の遥か手前でこんなものが・・・

花脊の天然伏条台杉 7

まだまだ歩いていません。
入り口です。
出迎えてくれているかのように、腕を広げて、まるで太陽の塔の様です!
一体どうなるのやら?
これを素通りするということは、相当すごいのか・・・

と思ってブツクサと独り言を言いながら歩いていると、またこんなのが・・・

花脊の天然伏条台杉 8
 

あきません。
もう、いちいち反応しているとキリがない位に、これくらいの大木奇木がそこかしこに・・・
これらを見ないふり(一応見るんだけど)をしながら、少しずつ勾配のきつくなるけものみちを登っていきます。
もう少し楽なハイクかと思っていたのですが、予想以上に険しいし距離がある。
デスクワークですっかりとなまった体には厳しい・・・
縄文杉に逢いに行った健脚はどこへやら・・・・
そんなことを思いながら小1時間ほどか歩き、茂みを分け入った先にやっと出逢えました!!

花脊の天然伏条台杉 1

どのような状態か、写真から想像できるでしょうか?!

燃え立つ炎が静止画になったような、登山中に見てきた今までの奇木が普通の樹木のようにでも思える様な、異形がそこにありました。

花脊の天然伏条台杉 10

かなり傾斜のある場所にある為、眺める角度によってその姿は大きく変わります。
そのため、様々な角度で撮影を!と思うものの、実際の現場は台杉保護の為ロープ柵がめぐらされている(当然)ことと、下草が繁茂しているために思ったよりも写真に収めづらいのです。

また、全体像を捉えようとして引き気味に構えると、今度は周囲の樹木が映りこんできてうまくいきません。
そのため、広範囲にわたるロープ柵の周囲を歩きながら少しづつアングルを探っていきます。

花脊の天然伏条台杉 11

そう、下側からはこんな感じです。
道にロープがあるのがお判りでしょうか。
これを手繰ってもぼるくらいにきつい傾斜!
本当は、このアングルから撮影したいのですが、ここも繁茂に邪魔されてしまってうまくいきません。
いや、これが自然。

この天然伏条台杉、このような姿になるには数百年の時間は必要だと想像しますが、周辺の杉を伐採した時の年輪から推定された樹齢はおよそ1000年だそうです。
その数字を聞いても特段驚きませんよね。
だって、この姿だもの。

しかし、いつからこのような姿になったのかは、とても興味深いところです。
人間が関わった記録が残る植林はおよそ400年〜500年前。
もちろん、それ以前にも様々な理由で植林や森林利用があったとは思いますが、もし現在知られているような人工的利用の台杉として生き延びてきたのなら、過去の人たちはどのようにしてこの台杉と付き合ってきたのか、不思議なところです。

花脊の天然伏条台杉 2

解説板などがないので、市の指定の文言から引っ張ってきた数値を参考にすると、樹高は20m程で、さほどの高さではないものの、胸高幹周が18,35m!ということで、単純にどこまでが主幹(?!)なのかと思わせる様な幅広さが印象的な個体です。

こんな状態の樹木を指して、胸高幹周というのもおかしな気がしますので、参考程度に。
しかしながら、もし名前の通りの伏条杉ならば、どの幹(枝?!)をとっても自分自身なわけで、それこそ桂や公孫樹の巨木に見られるようなヒコバエと考えれば、目撃した本人の感覚的な印象だけで、公表数値はどうでもいいようにも思えてきます。
(もちろん、文献保存的には価値があるのですが。)

しかし、本当に迫力がありますね。
巨大株杉群もそうですが、この姿はどう考えても自然の造り出した迫力としか言いようがありません。
株杉群との違いを強いていうのであれば、株杉群は立ちあがる主幹がある程度はっきりとしていること。
それに対してこの台杉は地上からの主幹が余り目立ちません。

花脊の天然伏条台杉 3

それがおそらく伏条更新(枝が地につき分身を作る手法)だからなのだと邪推するのですが、通常台杉というのは(この姿で通常、というのもおかしいけど)主幹の上の部分を切り取ることを繰り返していくものなので、主幹が残っているはずですが、この伏条台杉はやはりそういった傾向が見えづらいので、伏条更新にて大きくなっていったのでしょう。

いろいろな記事の中には、主幹上部が伐り取られることで萌芽更新したものだ、という見解もあります。
しかし、主幹がなくなっても幹から芽吹くその手法は、針葉樹では一部の例外種以外ないはずですから、もし上部がなくなった影響を受けて自然がこの造形美を生んでいるとしたら、針葉樹に多い「頂芽優勢」という性質が働き、成長点を失った時にもっとも優位な幹(枝)が伸びることが続き、このような樹形になったのでは?!と素人ながらに夢見ているのです。

花脊の天然伏条台杉 4


伏条更新を見せるこの台杉は言うまでもなく「芦生杉」と思われますが、この姿を見るとつくづく植物の生き抜く力やその品種の特性の優位点というものを思い知らされるような気がします。

とにかく素晴らしい自然の造形美を見せてもらいました。
もし、これが人々の生活とともにあった木々で、その手を離れて数百年以上生き続けているのだとしたら、今というほんの一瞬を生きる自分とは一体?・・・と自身に問いかけたくなる、そんな空気の中に居ました。

そんな禅問答のようなことを心の中で繰り返しながら、伏条台杉を後にしたのですが、どうも出口はすぐにあったようです。


花脊の天然伏条台杉 13

あぁ、問答の出口はここか!

否、冗談です。
しかし、思わずここをくぐると先の問答の答えがあるようで、いや、きっと自分の進む道の入り口に差し掛かったかのようで、自分の目の前に現れた異次元への扉をくぐって下界へ戻っていくのでした。

花脊の天然伏条台杉所在地

京都市左京区話せ原地町 個人所有の山中

*必ず守っていただきたい事

文中でも書いている通り、今回紹介している天然伏条台杉は個人所有の森林の中に位置しています。
そのため、所有者の許可なく立ちることはできませんので、所有者主催のイベントなどの機会が設けられているときに、許可を得ての入山をお願いします。
記事についても、なかなか訪れることのできない台杉を少しでも多くの方にお伝えする趣旨ですので、無許可の訪問は控えてくださいませ。



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天竜林業 弾丸珍道中 〜森の大聖堂 吉沢の田高杉〜

天竜珍道中の最後を締めくくるのは、植林文化のある土地なのに珍しく、端正な一本木ではありません。
おそらく、植林が始まる以前からもうその場所に立っていたからなんだろうと想像するのですが、それでもなかなかこんな形にはならないと思われる巨樹をとりあげたいと思います。

国道151号線から、道の駅くんま水車の里方面に抜ける県道9号線。
(私にとっては)比較的走りやすい山道(対向しにくいところもあるが・・・)をしばらく登っていくと、集落なのか建物が見えて道路も一段と広くなります。
視界が開けてしばらくすると見落とすことの無い場所に、その珍しい杉が立っています。

吉沢の田高杉7

丁度道が分岐するところに、目印の様にたっているのが「吉沢の田高杉」です。
現在では、町村合併によりその名称が変更されているということですが、「田高」というのが所有者さんのお名前に由来するらしく、現在でもインターネットのマップにもそのままの名前で掲載されています。


遠くから見えている雰囲気では、樹齢100年強の育ちの良い杉が林立しているのかなぁ、という印象を受けるその姿ですが、前回に稀樹という言葉を使っているのは、正面からの姿に対してです。

吉沢の田高杉2


言葉でいうと、確かに林立しているとも言えますが、この田高杉は根元?!で融合している様子で、正面から?みる横幅がなんとも迫力です。

巨樹のスケールを計測するために、胸高直径という様な形の言葉を使ったりしますが、この場合は斜面の上部分で幹が分岐しているので、単木のデータと比較することはできないものの、個人的にその大きさを楽しむにはとってもワクワクとさせてくれる樹形をしています。

車で到着する時に眺めている横からの姿が「薄っぺらく」感じてしまう様な、そんな正面からのスケール感。
この違和感が何とも言えません。

吉沢の田高杉4


根元では石を抱き込んでいますので、まだまだ成長旺盛なのでしょうね。どんどん、この迫力の部分が大きくなっていくんだろうか・・・

近接では、こんなに迫力を醸し出しているスケール感ですが、いざ横に廻って見ると、そのスケール感の違いに逆に驚き。
普段なら、巨樹の周囲をぐるっと回りながら様々な角度でその大きさを捉えようとするのですが、田高杉は自身でベストショットを決めてくれているようで、「撮影しやすい向きに向いてるんだから、道路正面から撮るべし!」と言われている様。
目の前が道路で、離れた位置からも容易にその全体像を捉える事が出来ます。

巨樹の容姿をお伝えする時に困るのが、「ひき」のポジションがとれない時。
大きすぎるその躯体をカメラに収めるには、被写体とある程度の距離が必要ですが、周囲に障害物があるとか塀があるなどで、全体を収められない場合はどうしても迫力を伝えきれません。

しかし、ここは広い車道であり分岐点であるにもかかわらず、滞在中の1時間強の間に車が来ることは皆無でしたので、思う存分、車道に三脚をセッティング出来るというわけです(笑。)

もちろん、車注意です!(汗)・・・


吉沢の田高杉8


右側に立つ、ちっぽけな私が見えるでしょうか?!
周囲が伐り払われているために、その姿が一段と目立つアングル。

斜め45°からのアングルは、幹(枝)の分岐がよくわかります。

植物、特に巨樹に対しては「何故、こんな形に?!」というのは愚問以外の何物でもないですが、どうしても、私の中の「天竜」という言葉にひっついてくる「通直で美しい植林文化」というものが離れず、前回までの天竜林業の経緯を聞いていたとしても、田高杉には「なんで、こんなになったの?!」と思わず見上げながらに語りかけてしまうのです。


吉沢の田高杉1


これだけ密集して太くなったからなのか、それとも上長成長を優先したからなのか、はたまた昔は周囲に競争相手がいてこの様にしか成長できなかったのか・・・

見上げる枝葉のつき方も独特で、どうしても何らかの理由を見つけたくなるのは、材木屋だからでしょうか・・・

しかし、私がその姿を見て受けた第一印象は西洋の、それも中世のヨーロッパの城などで使われていた様な「燭台」でした。
あくまでも印象ですが、左右に数本ずつ長い蝋燭の火をともしながら、石積みの壁を仄かに照らしている、そんな燭台のイメージ。

そう思えば、連想的にヨーロッパにおける大聖堂その物の外観に似たような印象も受けます。
腰下がっしりと、そしてその上に細長く塔が並び立つ様な大聖堂です。
キリストのステンドグラスから光が漏れる・・・・

吉沢の田高杉10


大聖堂の代わりに、その根元には小さな祠。

確認は出来てはいませんが、この田高杉のすぐ隣に民家があります。
もしかすると、そこが所有者の田高さんなのだろうか?!と邪推するのですが、詳細は不明。
周囲には数軒ほどしか民家はないので、おそらくそうではないかと思うのですが、夕方だということもありなんせ人も歩いていないので、尋ねる事も出来ずじまい。

なんとか日が暮れる前に一通りのアングルから写真を撮り終えて、安心して最終の正面からのベストアングルショット。


吉沢の田高杉9


やはり、この形は正面がいい様ですね。

しっくりと来る撮影を終え、暮れていく山に映る日の光と、追いかけるように見えてくる月の双方を眺めながら、田高杉の前で天竜弾丸珍道中を振り返ります。

よく考えれば、当日の通行止め一発目に引っかかってから昼食も抜き(因みに朝食は早朝5時・・・)での移動だったので、最終目的を遂げる事が出来てホッと空を眺めると、とっても空腹!
しかし、太陽と月のバトンタッチがグラデーションの様に進んでいく空を眺めていると、さっきまでの忙しい時間が嘘の様。

次の日が出勤、しかも空腹、それに帰宅まで所要約4時間・・・
すぐ出発しても帰宅は夜の10時すぎ。
本来ならいそいそと帰路に着くところですが、こんな時間に巨樹と居ることもめずらしいので、その姿が夜に覆われるまで、その場所にいることとしました。

少しづつ、その輪郭しか見えなくなってくる田高杉。
それと対照的に光を放ち始める月。

風の音しかしないその場所で、ずっと空のグラデーションと田高杉の傍に見える月を眺めながら、時間の流れを贅沢に過ごしました。

最終目的地のくれる夕闇に、今季最初の弾丸珍道中は終わりを告げるのでした。


吉沢の田高杉6

吉沢の田高杉所在地

静岡県浜松市天竜区佐久間町浦川

車はほとんど来ません。路上駐車(笑)。


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個人の力と神仏の御加護 縁(ゆかり)を感じる、諭鶴羽神社(ゆづるはじんじゃ)の親子杉とアカガシ群落

前回までの冬季五輪の備忘録は、かなり圧縮した部分があり書き切れない想いは多くあるのですが、最後に紹介しておきたいのが、多くの注目を集めたフィギュアスケートの羽生選手と、彼にゆかりのある場所と「木」の事です。


どうしても私、気になるんですね。テレビなど見てても。
木に関すること。
例えば、先日も実家を訪れた時に流れていた某国のドラマ。
日本の場合だと、サスペンスの終盤の「ネタばらし」の場面を除き背景に松が映ることは稀だと思う(あらぶる海岸で撮影しているシーンが多いから・・・)のですが、彼の国では松が多い事もあり、恋人たちの逢瀬の場面にも関わらず背景は松林でしたね。
もちろん、演技はいいんですけど、「あぁ、やっぱり彼の国では松林か!日本なら杉か桧林やろうなぁ・・・」と考えるのです。

基、そんな感じで気になるのでやはり、ゆかりのあるものや場所というのが樹木と結びついていたりすると、目に見えない何かと感じたりするのです。
それも、今回は怪我の末に五輪連覇を達成した羽生選手ゆかりの場所。今回とりあげないでどうするんだ!、ということでのご紹介です。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落11


その場所は、兵庫県の淡路島。
日本列島の国産み神話では、日本で最初に創造された島だとされていることから、以外にも神秘な流れがある島です。
実際、今回の舞台になる「諭鶴羽神社」のある諭鶴羽山にも、その言い伝えが残されているようですが、紙面の関係上そこは割愛・・・・

で、既にお分かりでしょうが肝心なのはこの山と神社の社名です。
「諭鶴羽」=「ゆづるは」!!!
羽生選手の名、「ゆづる」、社名も「ゆづる」!
そうです、漢字こそ違えど同名の神社なのです。そのため、羽生選手本人も参拝に見えたということですし、それ以上に羽生選手のファンの方にとってはある意味「聖地化」している様な場所。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落6


そんなゆかりの諭鶴羽神社に何があるのか。
もちろん、巨樹ですよ。

海岸沿いの道からその「ゆかり」を求めて山道を登っていくと、山頂にほど近い場所に諭鶴羽神社はあります。
そこにあるのは、「親子杉」と呼ばれるスギです。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落12

2本の幹が、太い方と細い方でつながっていて寄り添って立っている様から、親子杉と呼ばれる様です.
杉が特産である日本においては、二本杉や三本杉、八房杉など幹分かれや合体木による幹の本数が名称になっているものが多くありますが、数字ではなく「親子」となっているところに、親しみを感じるのはやはり言葉の印象が大きいですね。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落15

推定樹齢500年といいますが、その姿からはそれほどの年月は感じません。
というのも、そのサイズが巨樹というには若干スケールが小さい様に感じられるからです。
早計に、だから悪い、ということではないんですよ。
少しづつ少しづつ、ゆっくりと親子で成長したのかと思うと感慨深いところもありますし、穿った材木屋としての視点でいえば、樹齢の割にこれほどすらりとしているということは、どれほど木目が細かいんだろうか・・・!!と、ご神木に対して失礼なことを考えてしまうのです。

木材とするならば、一般的にはゆっくりと育った年輪の細かな材が良質とされますので、昔ながらの癖で、そんな事を考えてしまったふとどきモノな私。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落19

そんな話は抜きにしても、山の頂きにあり謂れも古く、さらに羽生選手も参拝しているとなれば、私の様な巨樹巡りよりもファンの方の「聖地」としての方が有名な様です。
実は、同じ神戸市にも字は違いますが「弓弦羽神社」が存在します。
というより、そちらの方が有名なようでメディアもそちらを取り上げることはありますが、由緒あるこちらの「ゆづるは」はクローズアップされることは稀なのでしょう。
とはいっても、同じ兵庫県に二つも「ゆづる」の名を冠する社があるというのは、とっても稀少ですね。

そこに巨樹があるから、わたしにとっては余計に特別なのはやはりこちらの方。
しかも、案内板にあるように元熊野ですからね。その由緒たるや推して知るべし!!

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落20


いつもの昌志メーターでみてみても、やはり迫力という点では少し足りないのですが、参拝の方々の信仰を一身に浴びたその姿は、ことのほか立派に見えました。

しかし、やはりそのサイズには巨樹の名前がついていないのか、インターネットの巨樹サイトでは、こちらを見ることはほぼありません。
殆どは地元のページか、羽生選手絡みのページです。
そう考えると、羽生選手の影響力はやはり大きいですね!
しかし、少なからず実際に同名の神社からのご加護を受けることによって、怪我をおしての金メダル獲得に結び付けた羽生選手。
己を追求しその道を進む個人の力と、それを支える神仏の加護。

それをはっきりと見ることが出来た、今回の冬季五輪だったのかもしれません。
ひとり、そんなことを考えながらテレビの中継を見ていた冬の一日でした。

さて、親子杉のお話はここまでですが、実はこの「ゆづるは」神社のすごいのはそれだけではないんです。
「ゆづる」と「親子杉」の他にも実は、大きな特徴を持っているこの場所。
次回はその特徴とともに、参拝の「ポイント」もおさえておくことにしましょう。


諭鶴羽神社の親子杉所在地

兵庫県南あわじ市灘黒岩4

広い駐車スペースありですが、車で行くには相当の決心が必要です。その理由は次回以降に・・・

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一年ぶりの再会 古希杉フローリングの経年変化と新しい仲間

約1年数カ月ぶりの再会となりました。

私の「自慢できる」杉の無垢フローリングである、古希杉浮造り(うづくり)フローリングに、先日久しぶりに会いに行く機会がありました。
以前に施工直後の様子をお伝えしていますが、無垢フローリングには必ず訪れる「経年変化」というものを見る機会に恵まれ、今回伺ってきたわけです。

因みに、経年変化くらい納入した後のお客様のところでいくらでも見られるだろう。
そう思われるでしょう。

そうです、そうなんです。
本当はそうなんですが、実際は訪問する機会があっても想像以上に綺麗に使っていただいていて、写真ではその差が殆どわからないほど綺麗に使っておられる優秀なお施主様が多く、弊社が無垢材の注意として出している様々な変化は、殆ど起こっていないのです。
それはとってもいいことなんですが、ちょっとインパクトに欠ける?!ので今回は如何に?!と思いながら伺ったのです。

古希杉フローリング経年変化5

さぁ、どうでしょう。
できる限り、前回と同じアングルで・・・と思いますが、やはり日光や照明の関係で、私のウデでは同じ様な条件では撮影できません。

古希杉フローリング経年変化6


というよりも、やっぱり綺麗です(汗)。
とっても嬉しいことですが、綺麗なので実物を目で見ても一般の人ではわからない位の変化です。
私は自身が関わっているものですから、若干色が濃くなったと感じますが、当の御本人も殆ど変化は感じられていない様子。

古希杉フローリング経年変化4

お話を伺っていると、若干の傷がついたり結構こぼしたりしていますよ、ということでしたが不思議な位にその痕跡が無い。
逆に、そんな痕跡がある方が「しめしめ」で、経年変化の良い例として使わせていただくのですが、もう自画自賛があふれるほどに美しい!!(笑)


お住まいの御本人様がどれくらい御満足いただいているのか?戸田の自己満足ではないのか?!ヤラセ記事では?!と疑問をもたれることでしょう(汗)・・・
はっきり言って、自分でも恥ずかしいのですが本当なんです。

その証拠のお言葉が、「インターネットを見ていて、良いフローリングを使っているなぁ・・・・・、って見てたら自宅でした(笑)」です。
つまり、私がアップロードしていた画像がどこかに掲載されていたのか(これは合法か?!)で、たまたま目にされたとの事。
嘘ではなく、目をひいた画像が実は自宅のフローリング・・・
はい、お施主様まで自画自賛ですから、間違いありません(^−^)

古希杉フローリング経年変化1

因みに、経年変化で重要な要素である「伸縮」についてははっきりとみてとれましたよ。
これに関しては、冬であることと薪ストーブを使用されていることが大きな原因ですが、フローリング間に見事に隙間がありました。
どれくらいかというと、お決まりの「釘が見える程度」です。
もちろん、これも想定内なのですが御存じ無い方には驚かれるかもしれません。

古希杉フローリング経年変化2


杉は軽軟なので、伸縮の大きな木材ですが古希杉フローリングは特に、「天然乾燥」にこだわっている為に、フローリングの水分量を強制的に下げることはしていません。
その為、人工乾燥材の杉フローリングに比べると、若干伸縮の幅が大きい場合があります。
それは、乾燥が不十分だからではなく吸放湿作用が大きい証拠。
きちんと杉が住環境の中で仕事をしてくれているのです。
喜ぶべきこと?!です。それがちょっと乾燥気味になっているだけのこと。

そこも踏まえて使っていただいているので、問題はありませんがこれから杉の無垢フローリングを検討の方には、「こんなことになるの?!」なポイントかもしれません。

そんな感心する美しさの天然乾燥杉無垢フローリングを眺めながら、実は今回はもう一つの「新人さん」の顔色をうかがいに来たため、そちらも拝見することにしたのです。


古希杉フローリング経年変化3


・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリングはこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング、15mmエンドマッチ品の施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング15mm、M様邸施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、T様邸施工写真はこちらから(今回の1年前です。)

*古希杉フローリングは、2017年に木取りなどの仕様変更を行っていますので、上記施工写真の旧規格品は現行の材の表情と異なるものがありますので、ご検討の際にはサンプルや実物をご覧いただきますようによろしくお願いいたします。


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高樹齢 古希杉浮造りフローリングをご検討のみなさまへ

いつも弊社の高樹齢古希杉浮造りフローリングを愛用してくださる皆さま、有難うございます。
また、これから古希杉フローリングを採用してみたいとお考えの皆さまも含めまして、御検討についての連絡をいたします。


この度、高樹齢古希杉浮造りフローリングの仕様変更を行います。

今まで、15mm品と30mm品では原木の製材木取り部分や選別の違いで、「色味や節の様子」などの表情に差がありました。
今回は、その差をより少なくなるように選別を変更いたしました。

古希杉仕様変更

(奥が30mm、手前2枚が15mmの新規格品)


これにより、15mm品の木目や色合い、節の加減に従来品との差が生じますので、準備ができ次第ホームページ等のイメージ写真を切り替えていきますので、お間違いのない様にお願いたします。

また、施工例記事については皆さんに見ていただける旧規格品ということで残しておきます。

今回の改定により15mm品は、以前よりも白太部分が少なくなることと、点在していた節も少なくなっています。(もちろん、白太が入る部分もありますし節ありネイキッドグレードですので、一枚一枚で異なり、節が点在するものもありますが・・・)


天然乾燥を重ねた、香り高い古希杉。
これからも杉無垢フローリングは古希杉!と言っていただけるようにと思っていますので、改定後もよろしくお願いいたします!!(^_-)-☆

古希杉浮造りフローリング 30mm 3



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隠れ家はそれ全体が隠れているもの 〜古希杉浮造りフローリング施工完成〜

想像できない。

しばしば、「できない」ことはよい場合もある。
いつもそう思うのは工事が完成した現場を見せていただくとき。

そうです、想像できないことが目の前にあったり、想像以上だったり、いい意味で思っていたのと違っていたりすると、想像できないことが逆に楽しくなったりする、変な感覚です。

今回もそうでした。
材料を納めさせていただいてから少し時間が経っていたので、早く訪問せねば!と焦っていたお宅のうちの一つです。
しかも材料選定の時からずっと連絡を取らせていただいていたことと、弊社の杉フローリングへのこだわりをとっても期待してくださっていただけに、その貼りあがりが気になっていたこともあったのです。

で、これです。

古希杉浮造りフローリング 30mm 2

きれいな留め加工!
フローリング同士がかどっこでお互いに合わさる部分できれいに斜め加工がされています。
しかも、4m材がのびのびと活きる、縁側型施工です。

思わずうっとり、自画自賛!
もちろん、こだわりを持ってお届けしている材なので当然ではあるのですが、そうはいっても無垢の木材。
写真やサンプルとは異なる色合いや木目が入ることは当たり前。
赤身勝ちではあるものの、まったく白太がないわけでもないし、ましてや均一なものでもない。
だから、イメージで出している弊社の写真を気に入ってもらっていたとしても、原木の違いなどからくる表情の違いを気に入っていただけるか、ちょっと気になるところもあるのです。

古希杉浮造りフローリング 30mm 6

杉という樹種は、辺材の白太と芯材の赤身のコントラストや、純白と赤身のピンクと例えられる色合いが特徴ではありますが、杉も生き物。

育ってきた環境や伐採時期、乾燥工程などによって色合いも表情の濃さも変わります。
そのために、赤身がほんとに赤いものから黒っぽいものまで、白太が少しくすんでいるものなどもさまざまある中で、この美しい色合いがそろっていることは、本当に自慢の一つです。(また自画自賛。)

まるで桜のような「薄紅色」と申しましょうか(^^♪

優しく漏れる電球の温かみのある光と、ものすごくぴったり合ってませんか?!?

古希杉浮造りフローリング 30mm 5

妙にしっくりくることの一つに、その色合いとお互いに引き立てあっているのが、畳の間があること、でしょう。
この明かりの先は畳の間。
やわらかい色合いと、温かみのある光、それがふんわりとした杉の木目とともに、目に優しく入ってくるのですよ。

そのふんわりとした木目を作り出しているのが、弊社自慢の浮造り(うづくり)加工!
杉は柔らかい樹種だといわれますが、晩材と呼ばれる一年の成長の終盤期にできる部分(いわゆる木目と称している部分)は意外と硬いのです。
そして、元気に成長した早材と言われる柔らかな部分を優しく削り取ると、晩材のみが浮き立つように残ることで浮造りは完成します。

その浮造り加工は、巷にあるものとはちょっと違います。
この表情を見てください。

古希杉浮造りフローリング 30mm 3

きれいに硬い木目の部分が浮き立っているのがわかりますか?
浮造りの加工はむつかしいものではありません。
削り取っていけばいいんですから。
機械に突っ込んでバリバリと・・・・

それが普通。
しかし古希杉浮造りはそんなことはしません。
バリバリ擬音を使いたくないくらいに、そぉっと柔らかなタッチで少しづつ「撫でとっていく」ようなイメージです。
だから、深い削り取り傷がつくことがなく、色つやを犠牲にせず「イカツク」なりすぎない木目が生み出せるのです。

気持ちいいですよぉ!この感触。
ショールームでも、感触はダントツのナンバーワンです(笑)。
好評の百年杉柾浮造りフローリングも同じ加工ですが、まっすぐに流れる柾目よりも、規則的でいて不規則な板目の古希杉浮造りは、触れている足の裏からホッとするフローリングだと言いたくなります。

古希杉浮造りフローリング 30mm 7

無垢フローリングでは定番の広葉樹フローリングでは、針葉樹のように木目の目立つものも少ないことと、なにより4mも途切れずに木目が伸びているものも珍しいので、古希杉浮造りのこの伸びやかな木目は針葉樹フローリング、特に杉の特権といえるところではないでしょうかね!

それにしても、古希杉浮造りフローリングは「節あり」のネイキッドグレードの設定なのですが、なんとも節が少ない。
紹介する側からすれば、ある程度の節を見てもらわないと「節なし」のグレードと間違われかねないところですが、これも、少し前の160幅の仕様から原木と木取りを変更した結果のこと。
節なしではなく、大きな節が少ない、それもパテではなく埋め節加工のフローリングですので、お間違いなく!

古希杉浮造りフローリング 30mm 4

そしてもう一つ!
古希杉浮造りの大きな特徴は、天然乾燥の杉フローリングであるということ。
しかも、葉枯らし乾燥という手法で原木の段階から丁寧に乾燥させることで、色つやがよくさらに、杉とは切っても切れない「しぶ」と言われる変色を極力少なく抑えられるために、一層色合いが美しく見えるのです。
曇りのない美しさ。
そんな感じ。

日本全国に杉はたくさんあります。
また、産地にも生産者によっても様々な個性がありますが、色つやのよさと「しぶ」の少ないこの表情は、古希杉特有です!

杉は安いもの、杉なんてどこで購入しても同じ、そう思っているととてもお高い買い物のように思われますが、ほかにはこんな杉のフローリングはなかなかないですから、「杉」という名前だけではきめないでくださいね〜。


さて、私が驚いたのはフローリングだけではありません。
実は工事途中にお邪魔したとき、てっきり更地に建築中の足場に囲われたおうちがあるものだと思っていた想像を打ち破り、「現地」には倉庫風の建物があるではないですかっ!!
どういうこと?!と思っていると、なんと建物はその倉庫風の建物の中。
建物イン建物!!
意外や意外、外観は金属製シャッターが閉まっていると、どこから見ても貸倉庫。
それが一度シャッターを開ければ、巨大な木製の引き戸が現れ「隠れ家」への扉が開くのです!!

古希杉浮造りフローリング 30mm 1

この隠れ家が見たい人はぜひ、今回のお客様であるアトリエFUDOさまへお邪魔してください。(こんなの募って良いのか?!?!)
仕事柄、「こんな建具、仕事すんの大変やったやろうなぁ、職人さん」と、その職人泣かせの大きさと下部のルーバー部分が開閉できるようになっている凝った作りを眺めて、隠れ家を散策するのです。
まだ工事の仕上げ途中段階だったため、内観の写真公開は控えますが、土間の広がる空間に、まるでドラえもんのポケットから出てきたようにたたずむ「隠れ家」は、まったく冷たい印象がなく、みるからに倉庫っぽい外観を、まったく忘れさせてしまうようなほっこりとした建物は、建築の妙、まさにそれでしたね。
まさか、隠れ家自体が倉庫に隠されているとは・・・
驚きました。

内部工事の多くも、施主様自身がなさっていたこともあり、とても時間がかかってしまったとおっしゃっていましたが、私自身の経験からしても、その長くかかった時間は決して無駄ではありません。
やはり建物に対する気持ちや入れ込みが増しますからね。
もう少しで、もっと多くの方が感激する「隠れ家」が完成します。
住宅、店舗をお考えの東海地方の皆さま、ぜひ、アトリエFUDOさまの「隠れ家」まで足をお運びいただいて、ついでに(?!)古希杉浮造りフローリングも見てやってくださいませね。

最後に、いつものアンケートを掲載します。

・今回の弊社の対応について(メール、電話回答の内容や対応はいかがでしたか?!)


フローリングの塗装やメンテナンスについてのアドバイスを一般的な事だけでなく経験談もふまえて教えて頂けてとても助かりました。杉の無垢フローリングを無塗装で使ってみる決意ができました。

 

 

・担当について(印象はいかがでしたか?適切に対応できましたでしょうか?説明は理解できましたでしょうか?)


フローリングのサイズの関係で特別に工場まで取りにいって頂けたり、直接遠方地である現場まで持ってきていただけたりと、とても親身になって頂けて助かりました。

 

 

・インターネット記事について(弊社記事で商品御理解いただけましたか?お探しの物が見つかりましたか?記事内容はいかがでしたか?)


理解できました。写真で見ただけでも興味をひかれましたし、現物も写真同様に素晴らしい物だったので即決しました。

 

・商品について(この材料を選んで頂いた感想と、貼りあがりの感想をお聞かせください。)


同じ杉浮造りフローリングを他社でも見ましたが、目の細かさや赤身の具合、浮造りの感触などなどとても良い状態です。貼り終えてから半年以上たちますが問題もなく、足裏の感触がとても気持ちいいです。

 

 

・弊社を選んで頂いた理由を教えてください。


ブログでとても木に対する思いの強さを感じたのと、扱っている物も、それぞれのフローリングに素敵なタイトルがつけらていて興味がわきました。もちろん最終的な決め手は扱っている物の品質の良さでした。

 

アトリエFUDOさま、有難うございました。
この隠れ家(勝手に命名・・・)が、とっても楽しい空間でありますように。

古希杉浮造りフローリング 30mm 8

 

*古希杉板目浮造りフローリングは、2017年に木取りの仕様変更をしていますので、下記施工写真の表情と現在の規格とは若干異なることがありますのでご注意ください。

・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリングはこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング、15mmエンドマッチ品の施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング15mm、M様邸施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、T様邸1年後経年変化の記事はこちらから(本記事の1年後です!)

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自然を超越した?人工の自然美 〜巨大株杉群 動画編〜

前回紹介の株杉の森、どうでしたか?!

株杉 1


行ってみたくなりましたか?森の雰囲気が少しでも伝わったでしょうか?!
さて、今回はお待ちかね。
視覚でお伝えするにも静止画と動画では、目から入ってくる情報に格段の差があるのはもちろんのこと。
先日紹介のあの空間にいると、写真では伝えきれないことが嫌というほど実感できるので、あえて、今回は動画公開に踏み切りましたぞよ。

これで、少しでも皆さんに興味を持っていただいて、その先にそれぞれ何を感じるかわかりませんが、樹木の神秘と人間のかかわりを想像するいい機会になればと思います。





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一寸(ちょっと)成長します


いきなりではありますが、弊社のこだわりのある国産材シリーズの中でも、その価値をしっかりと伝えて販売させていただいている百年杉柾フローリング純白浮造り(うづくり)羽目板とともに、その加工の良さと杉の木味を生かした人気の古希杉浮造り(うづくり)節ありフローリングの厚み30mm品が、この度リニューアルしました。

高樹齢杉浮造りのラインナップの中の15mm品はそのまま継続ですが、30mm品は要望の多かった幅寸法を更に広げて160mmから一気に190mmになります。
30mm、つまり一寸も成長するんです。
一寸法師もびっくり。

古希杉190 1


通常木材は、幅が広くなるほどに板材面での反りが大きくなるために、ことさらフローリングでは、もちろん水分がなかなか安定して乾燥させにくい杉で、むやみに幅寸法を広げたフローリングをする意味はないのですが、やはり時代の流れか、しばしばもっと幅の広い杉板はないのか?!という声をいただくこともあり、原木からの木取りや原木そのものを見直し、現在の古希杉の現板丸太よりもさらに高樹齢の丸太の、より赤みの多い部分を厳選することで、節が少なく赤みの多い、杉の香り満点の厚物フローリングを完成させました。

やはり30mm違うだけでまったく見た目が変わります。

たかが30mmですが、その30mmのためにどんな丸太が必要かぜひ考えてください。
なぜ、原木を見直さないといけなかったかがわかるでしょうか?!

それに、原木を見直したことで赤みが多く、より節が少なくなったのは通常で考えればかなりのグレードアップですが、白太との色合いも好きだった私は贅沢ながら若干白太もほしくなってしまうくらいに美しい色合いでした。
(もちろん、現物は白太の入る部分もあります。)

古希杉190 10


それにもう一点、やっぱり香りがいい。
天然乾燥は伊達じゃないですね。
表同士合わさっているフローリングの表面からは、心癒される杉の香りが充満します。
せっかくの杉を使うんだから、こだわりのある杉を使いたいもんですよね。

高樹齢杉は過去からの贈り物。
高樹齢のものを大切にするのも一つですが、木材として利用することで森林は更新しますし、太い原木ほど安くなってしまう(諸処事情有)というような現状を打破するには、やはり有効に活用し生活に取り入れることです。
天然乾燥の高樹齢杉材の価値をわかってくださる方にはたまらない組み合わせ。
ぜひ味わってほしいです。

古希杉190 11


古希杉浮造りフローリングの詳細は以下のリンクからご覧ください。(価格とも)
そのほかの高樹齢杉材と関連杉フローリングは以下からお探しください。


・高樹齢 古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリングはこちらから
・高樹齢 百年杉柾浮造り(うづくり)フローリングはこちらから
・高樹齢杉 純白浮造り(うづくり)羽目板はこちらから
・杉埋め節フローリングはこちらから

・古希杉板目節あり浮造りフローリングの1.9mエンドマッチ施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの4m、M様邸施工写真はこちらから(旧規格品)
・古希杉板目節あり浮造りフローリングの30mm、アトリエFUDOさま施工写真はこちらから
・古希杉浮造り(うづくり)無垢フローリング30mm、アトリエFUDOさま1年後経年変化の記事はこちらから


記事にて紹介したランナップはこちらから

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その存在は何を物語る?! 〜川上村 歴史の証人の森〜


いつも様々な樹種や大きさ、姿かたちの巨樹巨木を紹介していますが今回は、少しいつもとは違います。
いつも訪れているのは、たいていが天然林の中の巨木や社寺にある巨樹などですが、今回は「人が植えた巨木」です。
つまりは「人工林」だということです。

その言葉を聞くと、どうしても天然林と比べて劣る様なイメージを持つかもしれませんが、ここは違うのです。
その場所は日本の林業の歴史においては必ずと言っていいほど登場する「川上村」。
いわゆる「吉野」です。
その吉野地方の山の中に、まさしく歴史を物語る巨木が存在します。

豊かな水を蓄えるダム沿いに通る車道を離れて山中の道を登った途中に車を停め、目的地の場所へ30分ほど森の中をトレッキング。

歴史の証人1

さすがに30分も歩くとなると、全く位置がわからない状態で森の中を行くことができませんので、今回は一人ではなく案内をしてもらいながらの道中。
様々な森の形態を見ながら登っていくと、あるところで景色の色が少し変るところに出ます。
山中に看板が立てられているためにすぐに気がつきます。
景色が変るのは、鬱蒼と茂っておらず頭上が開けている上に、一つ一つの木々の間隔がかなり広い為に、森の中というよりもむしろ「広場に大きな木がたくさん生えている」と言った感覚に近いと感じるほど、感覚的に森の様子が変ります。

その場所こそ、日本で最古の人工林と考えられる「歴史の証人の森」です。

歴史の証人10

ココに立つと、冒頭の「人工林」という言葉が示す意味を再度問われる様な気分になります。
言葉のイメージがあることも否めませんが、どうしても天然林との比較対象の言葉のように感じるのは材木屋である私だけではないと思うのですが、そういった概念で見る意識が無くなる、そんなところです。


そもそも日本の人工林の歴史は、今から500年ほど前に川上郡で杉の植林が始まったのが最初ではないかと言われているようです。
それも、ただ単に植えるというのではなく「密植・多間伐・長伐期」というゴロの良い組み合わせで言い表される代表的な方法によって、通直で年輪が細かく揃っていて丸太の切り口の両端の太さの違いが殆ど無い、という手をかけた人工林だからこそ出来る特徴を持った良質の原木を生産出来る植林を行ってきた、それをしめすのがこの場所。

川上村の事やその林業のことは、下の動画で見れば一目瞭然なのでそちらに譲りましょう。


 

そんな歴史ある林業の地で、樹齢400年とも言われる巨木「歴史の証人」が残っていることは必然だったのか偶然なのか・・・
現在は展望デッキも整備されて、あたりを見渡しながらくつろぐことができる様なスペースになっていますが、400年前は、いや、100年前はどんな森だったのだろうかと想像するだけでもその名の通り「歴史」を垣間見る様な気分になります。

歴史の証人5


鳥取県は智頭にも「慶長杉」なる樹齢300年以上400年とも言われる人工林の杉があるそうですが、町の資料によると吉野等の林業技術を参考にし、人工林を形成した様な記述があるため、やはり川上村が最古なんでしょうね。

そして、そこにそびえる「歴史の証人」なる巨木は、川上村によると、胸高直径164cm高さ50mとされていますので、人が植えたとは思えない十分な巨木です。

歴史の証人6


それに、杉の巨樹はまっすぐに伸びるものもあれば、巨樹として有名な物の殆どが触手を広げた様な異形を成していたり、猛烈に幹分かれ、若しくは合体木だったりするのですが、歴史の証人は流石の佇まい。
本当に「天を射抜くかのように」屹立しています。
これこそ、通直で完満(木の径の太さの差が少ない)なお手本の様なものです。

それに、あたりが開けていることもあり、普通に納まっている写真ではその大きさがわかりにくいのですが、そばに立つとこの大きさです。

歴史の証人3

またこの森がすごいのは、その一本のみが大きいのではなくその廻りの木々も十分に大きいということ。
先の川上村の動画にもある様に、杉だけではなく近年樹齢100年を超す桧が少なくなってきた、と言われる中でも200年以上の桧も残る川上村。
天然林とか人工林という言葉だけでは語れない森のことや、森と人が関わってきた歴史、そして森が生み出してきた恩恵やその後の現状、そしてそれと照らし合わせた現在の木材業界、そして木や森だけではない土や空や水と私たちの関係。
川上村に来ると、いろんなことを考えます。

歴史の証人8


もし、この歴史の証人を木材として購入したいのなら、巨額の富で可能になるのかもしれません。
しかしそれは、400年も前からずっと先人達が林業に、森に関わり続け守ってきたからこそできるかもしれない話。
今すぐに400年生の木材を作れ、と言われてもできない、それが時間というお金では測れない尺度と絶え間ない、人と森との関わりの中で生まれてくる自然の産物である木材というものの価値を、改めて教えてくれる物ではないかと思います。
それが歴史の証人のメッセージの一つかもしれません。

歴史の証人7


たまに尋ねられる、1000年以上という時間を経て出てくる神代木や、数百年という樹齢を重ねた木材でも、「え?そんなにする(高価な)んですか?!」と価格に驚かれることがありますが、それらの木材が歴史の証人の様な立木の状態で出会ったとしたら、と想像してみてください。
決して驚くほどの価格ではないはずだと思います。
また、そこにあるからお金という対価で入手できますが、1000年前という時間や400年という年輪は今お金で生みだすということはできません。

素晴らしい巨木を見てお金の話というのもおかしなものですが、それ位に木々が育ってきた環境や時間に対しての想いを深めてほしい、ということです。

歴史の証人9


証人には失礼ながら、木材という物差しで話をさせてもらいましたが、人が関わった時間というものを確実に教えてくれる存在であるそれは、ただ偶然そこにあるのではなく、やはり、見るものに何かを伝える存在として残るべくして残っている、生きた証人なんですね。

そばに来てその樹皮に触れて想いにふけるもよし、デッキに腰掛けてその巨木の空気に包まれ自分の時間のリセットをするもよし、人が維持してきた森がもたらしてくれる恩恵を感じられる森として、これからも多くの人を導いてくれるであろう歴史の証人との出会いでした。

歴史の証人4


歴史の証人所在地

奈良県吉野郡川上村下多古 山中

車で入れるところは駐車出来ますが、正確な位置を示すものがないので案内をしてもらえる土地の方に同行してもらいましょう。


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杉埋め節フローリングを使って木材利用ポイント


昨年始まった木材利用ポイント制度。
蓄積量の豊富な木材を使う事で、木材利用の推進と生活、地球の双方の環境に寄与しようという名目の精度ですが、フローリング部門でポイント付与されるモノの中で、合板フローリングを除き一番需要が高いのがこの「杉埋め節フローリング」です。

杉埋め節フローリング 7


前回にも古民家の改修と同時にポイントを申請される為に使っていただきましたが、今回もまた鉄筋コンクリート造の住宅の改装に使用していただきました。

杉埋め節フローリング 2


もう御存じ頂いていると思いますが、この杉埋め節フローリングの特徴は、しっかり「節による埋め木」がされていること。
一般的な杉の無垢フローリングというと、抜け節の部分にはパテによる補修が施されています。もちろん、問題があるというわけではないのですが、御客様のなかには味気のない茶色いパテよりも、折角の節板を楽しみたい、という要望があることも事実。
広葉樹フローリングの場合はパテ補修になってしまいますが、ヒノキや杉の場合は抜け節部分に同じ様な節を埋め込む事で補修していますので、木を楽しむにはもってこいです。

また、この埋め節フローリングの加工は古希杉浮造り(うづくり)フローリング高樹齢百年杉柾浮造り(うづくり)フローリング高樹齢杉純白無節浮造り(うづくり)無節羽目板などと同じ加工場で作られていますので、加工精度はピカ一!

埋め節の部分も綺麗に納まっています。

杉埋め節フローリング 4


部屋に入ると杉のいい香りがします。
これは杉や桧などの針葉樹フローリングの特権ですね。
杉は安眠効果やリラックス効果、桧はすっきりとする覚醒効果がそれぞれの香りに証明されていますので、落ち着きとシャキッと感は抜群でしょうね。
それで無くとも、やはり木の足触りというのは自然と落ち着くものだと思います。

杉埋め節フローリング 3


とっても敏感な人間の足の裏は、ちょっとした節の感覚や天然乾燥がゆえに人工乾燥材よりは若干は起こるであろう反りも、感じ取れることでしょう。
それがわかる位に脚に優しい、ということ。
それに人工乾燥材の方が寸法安定性は高いかもしれませんが、この杉特有の綺麗な色合いと優しい香りは、断然この埋め節フローリングの天然乾燥材の独壇場!
存分に楽しんでもらえるものと思います。

杉埋め節フローリング 1


家じゅう木に囲まれる必要はありません。
家にいる間はずっと触れているであろうフローリング位は、木にしませんか?!
雄大な木目のものから足触りの温かいものまで、色々と提案いたします。
木材利用ポイントもまだまだ続きます。
精度を利用して無垢のフローリング、使ってみてくださいね。

杉埋め節フローリング 6



時間をかけた天然乾燥の杉材から生まれる貴重なフローリング・羽目板は下記からどうぞ

・杉埋め節幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・高樹齢 百年杉柾浮造り(うづくり)フローリングはこちらから
・高樹齢 古希杉浮造り(うづくり)フローリングはこちらから
・高樹齢 杉純白無節浮造り(うづくり)無節羽目板はこちらから

御案内済み無垢フローリングはこちらから

弊社へのお問い合わせはこちらから

*施工写真に加工などはしていませんが、撮影日が曇り時々晴れの様な状況だったことと、撮影時間の日光の入射の加減でカメラを通したフローリングの色合いに違いが出る事があります。(どちらも杉の芯材を多く含む赤身勝ちの原板を使用していますが、見え方の違いが大きい部分があります。)
同じ個所ではありませんが、白っぽく写ると下の様になりますので、色合いや風合いは是非実物を手にとって、また弊社ショールームにて確認頂くことをお勧めします。

杉埋め節フローリング 8





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天然乾燥 杉柾目羽目板の特殊加工開始!!



ずっと試作を続けてきた杉柾目無垢羽目板がいよいよ加工段階に入ります。

杉柾目羽目板 2

なぜ試作を続けてきたかって?!
それはこの羽目板の加工にお施主様の凄いこだわりがあったからです。

写真を見てわかると思いますが、これは4枚の板を重ねている状態です。
影が出来ている事からも重なっている状態が認識できると思うのですが、実はこの単純に重なっている状態を、無垢の木材で、しかも天井面に施工するものとして、更に、曲面を描くように施工できるようにしなければならないという、どうしたらいいんだろうと考え込んでしまうような条件のなか、試作をなんども繰り返しながらたどり着いたものです。

以前にイナゴ天井というのを紹介したことがあるのを覚えていらっしゃいますか?!
杉の無垢天井板を、一枚ずつ重ね代をとって貼りあげるものですが、その一枚ずつを重ねた部分は丁寧に一つづつ竹釘で止められていく職人技で、現在は印刷天井で似たようなものを再現していますが、やはり本物の職人さんの技術を見ると驚くものがあります。

これがイナゴ天井のかさね部分。手仕事です。

杉無垢天井板用 稲子


そのイナゴ天井のイメージが今回の羽目板(正式には天井板)のコンセプトです。
だから、天井を見上げた時に先程の段差が重なり代のイメージになるような形になっているのです。
しかも、仕上がりは先程の通り、局面に施工する形になりますからそれに沿うような形になる様でなければなりません。
この羽目板はイナゴ天井のイメージですが、イナゴ天井ではありませんので施工の仕方が異なります。ではどうやって施工していくのか?!施工個所にも制約があったりして、加工形状にも頭をひねりました。

それがやっと製作開始の運びとなりました。

杉の羽目板といえば、フローリングとともに節ありで如何にも無垢!と思わせるようなものもあれば、節のない綺麗な板目の並ぶものもありますが、今回は全て柾目を使います。
そう、百年杉柾無垢フローリングを製作する事が出来るからこそ、加工形状からこだわって、柾目の原板を使用した羽目板を製作することが出来るというものです。

昔教えてもらった事があります。
フローリングの場合は、杉や桧で少々節のあるものでも問題はありませんが、こと天井となるとそれではダメ。
人間は、節板が自分の頭上に使われていると、その節がまるで目のように感じて落ち着かなくなる、だから天井板は節ありではダメなんだ、と。
なるほど、昔はビニールクロスなどない時代も含め、特に就寝時はどうしても天井に視線が向きます。
その時に、暗い中でたくさん丸い節があると、何か気になるような・・・・

おっと、節板が決して悪いわけではありません。
しかし、昔の材木屋って、そういった生活の中の木材の用途やここにはこれでないと、というようなノウハウや蘊蓄、それもあんまり馬鹿にできない様な教えを持っていたりしたものでした。
自社でしか通用しない「暗号」(符牒といいます)というのも各お店が使っていたとも聞いています。
弊社にも受け継がれています。

そんなだから、生活にも消費者にも近かったのかもしれません。
段ボールに入って工場から運ばれてくる商品であったり、木材でも出来上がったものだけを扱っていると、次第にそのノウハウが薄れてきてしまいますね。

今回の羽目板を施工される工務店さんはイナゴ天井も経験済みのところ。
だから打ち合わせもイナゴのあのイメージで・・・というような会話でしたが、果たして曲面施工というのが可能になるものか否か・・・
あとは大工さんに頑張ってもらう他ありません。

完成すると、節板の天井板の荒さではなく、スウゥッととおった端正な柾目が織りなす波が、まるで波間に浮かぶボートで昼寝をしている様な、そんな感覚に誘ってくれるやもしれません。
まさしく杉柾目の「ゆらぎ」です。
しかも、いつもながらに百年杉柾や古希杉板目節ありフローリングと同じく天然乾燥の原材料を用いています。
だから杉の香りと美しい色合いは何とも言えません。
安眠効果もある杉の贅沢な柾目羽目板、是非寝室に如何ですか?!

杉柾目羽目板1



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杉の無垢一枚物階段と杉無垢フローリング


無垢の木の家、というキャッチフレーズは広告やその他でもチラホラとみかけますが、そのおうちでも階段まで無垢の一枚物の木材を使っているところはなかなかないでしょう。
無垢のフローリングは、見た目の質感だけではなく踏み心地や経年で変化していく様子を楽しむことが出来るのですが、そこから続く階段は集成材というケースが殆どです。
ですが今回はフローリングはもちろんのこと、階段まで無垢材にこだわったおうちのお話。
階段まで無垢材、というのは以前にも「国産地栂普請の家」にて地栂の美しい木目の階段を紹介したことがありますが、今回は杉の家なので杉の無垢階段です。

杉内装 19

階段を無垢材で拵える。
言葉で聞くと、特段難しくないように思われますが、実はなかなか難しい。
それは踏み板のなかでも幅の広い部材である廻り階段が含まれている場合が多いため、材の調達が難しく高価であるため。
もちろん、無垢のフローリングと同じく踏み鳴りがするとか、やせて隙間が出来る、反りが大きく発生するからとかいったことから避けるという理由もありますが、やはり一枚板で大きな部材をそろえるのは難しいものです。
が、今回はその部分もきっちりと無垢材で仕上げられており、見どころとなっています。

杉内装 16

節を含みますが、正真正銘の杉の無垢材の踏み板です。
こんな大きな節があるということは、もちろんベニヤに薄い単板を貼りつけている、ということはあり得ないのは一目瞭然。
踏み心地も柔らかで、なんだか安心感があり、思いのほか自身の体重の影響を受ける階段の上り下りが楽な様な気がします。
柔らかいので、床や水平面への使用に向かないとされがちな杉ですが、その柔らかさがあるからこそ、クッションのような働きで足にも負担が少ないのでしょう。

杉内装 18

もちろん、フローリングも無垢材で、杉で仕上げられています。
ローカやホールは弊社定番の杉埋め節フローリング、リビングは床暖房を敷設されているため、杉の床暖房用の塗装フローリングです。

杉内装 11

皆さんに愛用していただいている杉埋め節フローリング。
杉埋め節フローリングは加工時や原木にて抜けた節の穴の部分をパテではなく、節で補修された部分が綺麗に仕上がっています。
杉節ありのフローリングというと、パテ埋めがたくさんあるものも見かけますが、節をつかっての補修は勘合部付近も綺麗になる為に、全体の仕上がりも美しくなります。

杉内装 15

ホール以外の部屋部分は床暖房が敷設されており、塗装仕上げです。

杉内装 7

ホール部分のフローリングよりは幅が狭いのは、やはり熱による影響を極力少なくするため。
合板フローリングに慣れた大工さんならば、無垢フローリングの90mm幅を見ただけでも嫌がるところを、この工事を担当された大工さんは、こんなの当たり前やんか・・・と朝飯前の様子でした。
そらぁ、後からの反りとかなんやのことかんがえてるやろしなぁ、と私が説明するまでもなく木の事をしゃべってくださっていましたので、安心して施工を任せる事が出来ました。

杉内装 8

こちらも埋め節が入ります。

杉内装 17


フローリングはどんどんと無垢材が普及していく中で、他の部分にはなかなか無垢を採用されないケースもありますが、お客様からの要望に作り手が合致することができればこういったことも出来るようになる、という例ですね。
無垢材をフローリングやカウンターだけに限定せず、いろんな場面に使っていけるようにしたいものです。
木を使うことが好きな大工さんにより見事に完成した杉階段も、まだまだこれから。
これから数十年にわたり、いろいろな表情をもった家族の足音を伝えていくことでしょう。



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今度の道は大丈夫 夏山の大スギ


さぁ、お待ちかね巨樹の記事です(笑)。
お待ちかね、というよりも自分が行った記憶をたどって楽しんでいるだけの記事のような気もしないでもないですが、わずかな人は楽しみにしてくださっている様ですので、今日も張り切っていきましょう!!

因みに、今までも何度も申し上げてきている様に、私が出掛けるといえばいつも弾丸ツアーになる(している?!)ので、巨樹に会いに行く場合も例にもれず、一日でお目当ての周辺にある巨樹巨木と言われる物に、少しでも多く会っておきたいと欲が出るものです。
それがいい方向に働けば、とてもたくさんの巨樹に会うことができ満足な一日になるのですが、そうでなければ予定はガタガタ、欲張った挙句早朝や夕刻の訪問になってしまい、撮りためた写真が殆どピンボケ・・・といったトホホな結果になることもしばしば・・・

そんな私的理由があるので、目的地の周辺に位置する巨樹の情報はできる限り集約して予習しておきたいのです。
私の記事は決して巨樹のページではない(今日だけを見られると、勘違いされそうですが・・・・)ので、関連した所在地や位置情報などなどは詳しく載せていませんので、もし私の様に周辺の事も知りたいと思っていらっしゃる方にはご不便をかけているかもしれません。

と、いうことで、今日は特別に前回紹介の切越の夫婦ヒノキにほど近い、夏山の大スギをお伝えしたいと思います。

夏山の大スギ 11

































ほど近いとはいえ、切越の夫婦ヒノキは一本道(途中から)の林道をひたすら上がっていかないといけないので、地図上の所在地が近しいという意味ですが、どうせ車でないといけない(行きにくい)ので、車で廻ってくださいね。

さて、この夏山の大スギ、前回の切越の夫婦ヒノキのように「怖ろしい思い」をする必要は全くありません。
広い片側1車線の道路沿いに聳えていますし、そんなに交通量も多くないので、なんとか路上に駐車して会いに行くことが可能です。

夏山の大杉 12
















夏山の大スギは岡崎市指定の天然記念物です。
「神社」ということを目印に行くと通り過ぎてしまいそうな控え目な諏訪社境内に立っている夏山の大スギ。
諏訪社は目の神様として信仰されているそうです。その謂れまでは知ることができませんでしたが、いまから自分の視力が良くなるといいのになぁ・・・・ということを案内板を読みながらふと考えていました。

夏山の大杉 1
















それにしても推定樹齢800年とありますが驚くほどの巨樹ではありません。
むしろ驚くのはこっちの方・・・・

夏山の大杉 2
















どうしてだろう、スギという樹種は木材になるとそんなに派手なところが無く涼やかで大人しいイメージなのですが、これが巨木となるとまぁなんとも言えない異形のものもあり、たじろいでしまうこともあります。
それを念頭において向かったとしても、すこし驚くかもしれません。
いや、夫婦ヒノキの後だと、こんなつながりがあるのか・・・とおもうかもしれませんが・・・この夏山の大スギの見どころ(?!)はこの異常?な根。
完全な根上がりです。

夏山の大杉 5
















それも斜面で土の流出とかいうことではなく、平地ですからね。
本当に、なんでそんなに根っこだしてんねん?!と聞きたくなります。
案内板にも、大蛇がのたうっている様にも見える、とある様に根上がりをあまり見たことが無い方だと、かなりのインパクトだと思います。
私は比較的こんな根は慣れていますから余裕・・・・のはずが・・・

夏山の大杉 9

















うわぁー、のみこまれるぅ〜〜・・・・たすけてくれー。




巨樹の周りであんまり遊んではいけません(汗)。根っこに乗るのはやめましょうね。
私もできる限り根や土を傷めないように遠慮しながら遊ばせてもらいました(笑)。
こんなことしたくなるのも巨樹巨木の魅力の一つ。

夏山の大杉 8
















驚くほどの巨躯ではない、といいましたがこれを見る限り立派な巨樹ですね。
さらに根の凄さも私と比べるとよくわかると思います。(というか、服が保護色になってる・・・汗)

夏山の大スギ 7


































地を這う根ばかりではなく、この夏山の大スギでは這っている物が立ちあがり、主幹から離れたところで更に上を目指そうと根を(腕を・・と言いたくなるが・・・)伸ばしているのも威嚇する大蛇の様相。

夏山の大杉 3
















夫婦ヒノキでは、彼らにとってはエイリアンであろう私たち人間を威嚇するかのような枝と根をみましたが、この夏山の大スギはもしかするとずっと昔にこの場所から移動したかったのかもしれません。
それは大スギがまだ細く可愛いスギだったころ・・・
気候の変動か仲間がいなかったのか、それとも生まれた場所から他の場所を見てみたかったのか・・・

夏山の大スギ 4

































そんな興味がつきません。

根に近い方は根と同様、太陽光の影響か灰色に退色して少し頼りなさげですが、上部には青い葉を茂らせていましたので、まだ活力はあるようです。

夏山の大スギ 10

































様々な巨樹のタイプがありますが、今回はその異様さや巨大さというよりも、一人となったスギを大切に保存されている、動いていけなかった巨樹というような印象でした。
これだから巨樹訪問はやめられません。ね。

夏山の大杉 6
















夏山の大スギ所在地

愛知県夏山町海道38 諏訪神社内

近くには切越の夫婦ヒノキと、これまた根っこ繋がりの寺野の大クスがあります。廻るガッツのある方は是非、廻って会いに行ってみてくださいね。



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杉 埋め節フローリングを使っていただきました。


古い大きな梁が残る旧家の改装工事に、杉埋め節フローリング(厚物)を使っていただきました。

杉埋め節フローリング 5





















伺った時間帯が夕刻だったので、画像が鮮明ではありませんが、黒く光る現し梁に杉の赤白が良く映えていました。

杉埋め節フローリング 2





















杉埋め節フローリングにおいては「赤白」とはいっても、通常の杉フローリングの様に一枚一枚に真っ白があったり真っ赤があったり、というのではなく、できる限り赤身を多く含む赤身勝ちという部分を使っていますので、隣は真っ白で次は真っ赤という色違いは少なくなっています。

杉埋め節フローリング 6





















肝心の埋め節部分も綺麗に納まっています。

杉埋め節フローリング 3





















赤い節の部分が埋め節補修部分です。
それに丁度良い見本になる部分に埋め節が入っています。
3つ並びの節の左端、丁度板の端っこに抜け節があったのでしょう。フローリング同士の勘合部なのでパテでは補修が難しいところですが、見事に埋め節が納まっています。

杉埋め節フローリング 4





















やはり杉のフローリングはどこか温まるところがあります。
確かに貼り上り後すぐにへこみ傷がつき始め、最初のうちはとても気になるものです。
かくいう私もお客様には、キズはつきものです、というような事を言っているにも関わらず、自宅のフローリングが傷つき始めた時には若干ショックでした。
あぁ、お客様ってこんな気持ちなのかな・・・と反省(?!)したものです。
ですので、杉のフローリングはキズがつきやすいから・・・と言われると反論はいたしません。
が、その傷も、程度によってはふくらませてわかりにくくすることも可能ですし、また、その傷が気にならなくなるころには、家にも馴染み生活の中の一部分として親しみを感じられるようになるはずです。
無垢のフローリングを選ばれる位ですからきっとその「あばたもえくぼ」的な魅力にはまるはずですよ。

杉埋め節フローリング 1





















杉だからと言って決して安易にフローリング加工したものとは違います。
赤身勝ちで埋め節の杉はなかなかないと思います。
杉で迷われたら、一度選択肢として考えてみてくださいね。
天然乾燥の杉の香りが一杯です。


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同じ加工場からくる杉の逸品、古希杉浮造り(うづくり)フローリング百年杉柾浮造り(うづくり)フローリングもよろしくお願いします。


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