空を見上げて
トップページ » 木まぐれコラム
木まぐれコラム

年輪が詰まっている材は強い?! 

どんな業界でも、経験というのは非常に大切。
それは、単なる計算とは異なって人間の感覚やその時の状況まで加味したものになるはずなので、蓄えたい情報であることは間違いありません。

前回の結果を当然だ、と思われる方もおられれば反対に、おかしいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
それはご自身の扱う材料が広葉樹がメインか針葉樹かの違いにもよりますし、産地の違いや含水率、そして現実には木目の違いも関係してくるのです。

以前に広葉樹の糠目材についてお伝えしているので、今回は針葉樹に限定すると「木目が細かい」というだけではなく、その木目の内容や抽出成分などにも複雑に左右されるということが前提になると思います。


米松KD2


写真は米松材。
年輪模様がはっきりとしていて、年輪間の幅も広い。
その上、人工乾燥材なので軽いはず!ですが比較的ずっしり。
前回のヒノキと同じような感じです。

それに対して、経験上非常に重たそうな木目の詰まった材ではどうでしょう。

ピーラー

私が握っているのは、同じく米松ですが非常に年輪の細かい材。
沢山積み上げていたため、取り出しての撮影はしていませんが年輪が読みづらいほどに細かい。
ということは重たいはず?!
さて、どうでしょう。

実は、ここで見てもらいたいのは年輪の幅だけではなく、晩材と言われる年輪のうちの色の濃い部分(年輪として数える部分)についてです。

成長が遅ければ、色の濃い晩材部分も細くうっすらとしたものになります。
それに比べ成長が早いものは概ね晩材部分がくっきりとしていて太い傾向にあります。
そして、年輪間の幅も広いのが分かります。


米松KD1


木材を加工された経験があれば、このような年輪のはっきりとした材は少し加工しづらい印象があるかも知れません。
それに対して、先ほどの年輪が読み取りづらいほど細かな材は、比較的柔らかで加工が容易であることが経験上分かるのではないかと思います。
広葉樹を扱う家具や木工家さんと同じように、一般的な建築でも以前はこのような木目などに気を配って、部材を用意していたものでした。
つまりは、すっきりと美しく見せたいところや精緻な加工がしたいところは木目の細かく加工のしやすいものを。
対して、下地としての性質や構造強度を期待したい部分には、見た目ではなく成長の仕方を現す木目を見たりして、配置を決めていたものでした。


本来は無意識のうちに適材適所に木材を使ってきた業界でしたが、きちんとした「乾燥材が普及していなかったこと」と「建築用針葉樹の扱いが多かったこと」も手伝って、木材全般に対しての「木目が細かいから強い」という誤解を生んできたように思います。

それを正すには、今回の実験の様に自身で正しく体験してもらうのが一番!
もちろん、木を少しだけ専門的な目で見ることで、体験した結果の理由を納得してもらえることが前提です。
そしてそこに、きちんとした木材や樹木に関する知識がつけば、根拠のない偏った情報に惑わされることも少なくなると思います。

簡単そうで知られていないことの多い樹木と木材。
また次回以降、少しずつ触れていきたいと思っています。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

年輪が詰まっている材は強い?! 

さぁ、今回からやっと実証実験です!!
といっても、たいそうなものではありません。
ただ、重さを量るだけ。

本当は、私がいつも行っている授業の中では聞いていただいている人たちも参加してもらって、その重さや質感を体感しながら、ご自身で行ってもらうのですが記事ではそうはいかないので、写真でご紹介します。

では早速、用意していた2枚のヒノキのうちで、年輪幅の広い方の重さを計測したいと思います。

木目の詰まった材は強いのか?! 6


私の出張授業他で大活躍してくれている相棒、「はかりんちゃん」に載せます!
そんなに大きな材ではないので重さは数百グラム。

結果はこの通り。

木目の詰まった材は強いのか?! 7


ぴったりオン・ザ・ラインの240グラム!
なんか、2で割れる倍数で気持ちいいのは気のせいか・・・(汗)。
基、基準となる数字が出ました。

2枚の比較のうちで、年輪幅が広い方は240グラム。
では、もう一方の年輪幅の狭い方はどうだと思います?!
理論的にいえば、年輪幅が詰まっているので強い=重いはず!!

昔ながらの材木屋さんであれば、それが当たり前の結果。
果たして?!


木目の詰まった材は強いのか?! 8

接写すると年輪が今一つ分からないくらいに細かな年輪のヒノキです。
実は、こうやって持っている時点で、結果は分かるくらいにはっきりとその重さに差を感じます。
それは、触れている指先の感覚に「硬さ」という基準でも伝わっているように感じてしまうほどの差です。

さて、その差は如何に!?


木目の詰まった材は強いのか?! 9


む?!
むむ?!

先ほどの針が刺した部分を覚えていらっしゃいますか?!
グラム数は割り切れる(笑)240グラムでしたよね?!
指針が水平になるような部分まで傾いていたと思います。
しかしどうでしょうか?!
明らかに、10時10分じゃないですか!!(教習所では、この位置でハンドルを握ると良い、と教わったなぁ・・・)
10時じゃないけど、10分の位置ですよね?!9分か?!(笑)

正確な数字はなんと・・・

木目の詰まった材は強いのか?! 10


185グラム!!!!

なんと、55グラムも軽い!
年輪が詰まっているのに!
なんということでしょう!

ということは・・・
ということはですよ。
年輪が詰まっているほど強い=重い、という連想は一つ崩れる。

そして、年輪が詰まっている材は重たいという材木屋さんの古くからの経験則も異なることが目に見えて分かります。
もちろん、自然素材でありケースバイケースであることは前置きせねばなりません。
が、一般論として語り継がれる定説とは異なる結果が一つ出ていることは非常に重要です。

何が重要かというと、根拠のないもっともらしいことのみを信じることの危うさ、です。
もし今回の実験が、前回例示した米松ならばもしかすると結果は異なっていたかもしれません。
(これに関しては、出前授業でしかしていませんので、知りたい方は出前授業にて~(^^♪)


経験則だけで物事を判断する事。
もっともらしいお話のみを基準にしてしまうこと。
今回の実験も先に書いたように、手に持った瞬間からその差を実感できるのです。
そして実は、実験前に大きさをそろえる前の時点で、結果は想像できていました。
年輪が詰まっていても軽い場合がある、と。

実は、それも経験則であり材木屋さんや大工さんで語られるお話の中にも出てくる、理論ではない適材適所の使い分けが関係しているのです。
そして、それは理論的にある程度説明できることとしっかりと共通していることなのです。


木目の詰まった材は強いのか?! 14


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

年輪が詰まっている材は強い?! 

2枚のヒノキの板材。

樹種が同じで大きさも同じ。
異なるのは年輪が広いか狭いかということ。

木目の詰まった材は強いのか?! 4


木口をみて分かるように、実は板目と柾目という違いもある(厳密にいうと、節のある無しということもある)のですが、今回はあくまでも年輪による単純比較と考えてください。

なぜ、わざわざこんなことが気になるのかというと、一般の方は気にも留めないかもしれませんが、材木を扱うものとしては昔から年輪が詰まっている材の方が強い、というある意味「刷り込み」的なイメージがあるからです。
それは、少し前に書いた節のある木材の方が強い、というのと同じで材木屋さんや製材などを専門とする木材関係者の方に多い誤解だと思うから。
私も、今よりも無知で若い時は妙に納得していた部分ですから、みんな通る道?!というんでしょうかね。

私の若い時の材木屋さんはみんな、肩で木材を担ぐのが当たり前でした。
今では殆ど見かけませんが、大きな木材も肩で担いで動かせることが一人前の証明?!みたいなもんでした。
いや、私の中でですが、そんな時代には人工乾燥材は殆ど流通していませんでしたし、現在よりもはっきりとした木材の用途別の利用が行われていた時代でした。

それと今回の話題に何が関係しているかというと、肩で木材を担ぐと実感するのが「重さ」です。
辺材の多い木材、芯材ばかりの木材、今にも水が滴りそうな生の木材などなど。
そんな中、見た目ですぐにその重さを感じるものが何かというと、年輪の詰まった木材だったのです。
現在でも多く流通している米松(べいまつ)材を例にすると実感する方もおられるかもしれません。

米松とピーラー


年輪幅が詰まった米松はずっしりと重く、反対に年輪幅が広い木材は総じて軽く感じる。
木材の一般的な「強さ」というのは、ある程度重さ(比重)に比例するところがありますが、このことから重い=強いというイメージが形成され、周囲の先輩も同じように口にするものだから正しい知識としてインプットされる。
芯を含む木材の方が強い、というのも同じような考え方です。

実体験に基づいたものだから正しく感じることなのですが、そこが本当は危ういところ。
自分が感じたことを信じたい気持ちがバイアスとなって、実際は違う結果を受け入れにくくなることがある。
重い=強い、もそうです。
一概に言えないのは、含水率が関係していることはもちろんの事、それ以外の理由が多くあります。
今回のお話も、それ以外の理由の部分が関係していると思うところ。

実体験による偏った知識を改めてリプロダクトするには、実験をしたり異なった材料で同じようなことを試してみる事が非常に大切です。
前置きが長くなりましたが、年輪の詰まっている材は重い=強いということが本当はどうなんだろう、ということを見ていきたいと思います!

木目の詰まった材は強いのか?! 2


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

年輪が詰まっている材は強い?! 

前から書きたかったネタに着手(書き始め)する時、少し慎重になります。
凄く気持ちだけが前のめりになって、誤った見方や考え方になっているのではないかと思うからです。

少し前に、木のお話のウソ・ホントという記事を書きましたが、どうしても自分の信じたい情報を正しく評価するような状態になったり、自然の物だけに理論よりも理想論があたかも本来の性質であるかのような材ばかりを取り上げてしまいがち。
だから、とっても書きたいネタほど、ずっと温め続けていていつまでも出せずに期を逸するということも少なくありません(汗)。

その肝心のネタというのは、昔ながらの材木屋さんならば今でも信じていたい(私も含め)もの。
それは、「年輪の詰まっている材は強い!」というもの。

今まで何度もこの「強い」について触れていますが、今回の場合は簡単に言えば「材としての強度が高い」という意味です。
これは、昔ながらの材木屋さんであれば感覚的にはとっても納得できるお話だと思います。

ここで賢明な(?!)否、敬虔な拙ブログの読者の方であれば(笑)、上記の理論は半分は間違っていることを容易に推測できるはずです。
その理由は、以前のタモ材での比較記事とそれに関連する「水を通す木材」の記事を見てね!!


道管通水実験 5


さて、では残りの半分はどうなのか?!
結論としては、半分正解で半分は不正解、といったところでしょうか。
なんともすっきりとしない答えではありますが、これが無垢材!
なにせ言い切れないんですから(笑)。

しかし、一例は示す事が出来ます。
それを今回は見ていきながら、「強さ」について考えてみたいと思います。

一般的に考えて、「強い」というものはそれに比例して「硬い、重い」というイメージが連想されると思います。
カーボンファイバーなどの一部の化学素材を除き、天然材料においてはおそらくそういったことが言えるかと思いますが、それは木材においても同じことです。
水に沈むような重硬な木材は概して強度的にも優れています。
もちろん、それにも理由があるわけですが、それでは同じ樹種で比較するとどうなのか?!
今回は非常に身近な木材であるヒノキを例に見てみることにします。

ヒノキは重硬といわれる木材ではありませんが、一般的に多く流通している樹種の中では中庸以上の性質と重量感ですし、比較する対象が得やすいことから、採用することにしました。

用意したのは、ヒノキの板2枚。
同じ大きさで樹種も同じ。

木目の詰まった材は強いのか?! 1


違うのは、木目が詰まっているかどうかということ。(節のあり無しもありますが・・・)
まずはこの両者の重さを量ってみることにします。
そしてその結果から様々な推測をしていきたいと思っていますので、いろんな想像を膨らませてご覧になって下さいね!



・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(2) この記事をクリップ! 

木のお話の、ウソ・ホント 

前回まで、節あり材の強度についてのお話をしてきました。
一概には言えないことと、結果には理由があることをお伝えしましたが、本当にネットニュースなどと同じで「自分が信じたいこと」というのは、無意識のうちに正しい情報として記憶されるためか、様々な情報があります。

日本人がどこかにもっている「木材の中ではヒノキが一番!」というような気持ちを高めるような、ヒノキを使っているので丈夫です、というような宣伝や私も一部では引用しているスギが持つ効用なども、いかにその木材が優れているかをアピールするものです。

確かに、優れている部分をアピールするのがマーケティングだと思うのですが、それが何と比べた場合にその結果なのか、そしてその比較条件は何か。
その結果に反する欠点や弱点があるのかまでを含めてのすべてが情報だと思うのですが、どうしてもそこまでは言及されません。

節は強い?! 6


それは、無垢材というものが「ばらつきのある素材」だから。
いくつかの試験結果ですべてがわかるものではなく、平均値は出せても必ずその性能を木材製品となったものが100%その結果通りの性能を有しないことなども、理由です。
そのうえ、代表的な針葉樹であるスギやヒノキ以外はほとんどが、試験というものをされておらずデータがないというのも非常に大きな理由。

そのために、言い伝えやあたかもそうだと信じたくなる情報が流布されることになる。
ホワイトウッドが如何に腐るか、とか人工乾燥材がどれほどに木材として劣化しているか、などもよい例だと思います。
これらは片方と比較して、顕著に「優劣」をアピールするものですから、やはり自身の信じるほうが正しいと信じたい。
もちろん私もそうです。
しかしそのことについて触れるのならば、その比較要件や「公平な」試験結果などを踏まえて語る必要があると思います。
批判や優位性のみをアピールするのではなく。

木の芯は強い?! 1

私も昔は信じていました。
芯のある木材は強い!と。

信じたかったですし、異なる意見は信じませんでした。
感情論で、そこにはきちんとした情報がなかったから。


木材を「よしあし」で語るには樹種の違いはもちろんのこと、樹木としての性質やその成長戦略、そして環境によって受ける影響やそれがもたらす特徴など、かなり広範囲な知識と見解が必要。
私も木材に関しては貪欲に知見を広めているつもりですが、専門の先生にはまだまだ及びません。
しかし、できるだけ先生方からも知見を吸収した上で自身の経験も踏まえて、木のお話をしていきたいと思います。

有益なはずの木材の情報が、某国の分断論と同じく「こちらのみが正しい」といった極論信仰的になりつつあるところが、若干心配になっている今日この頃です。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!





木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

木のお話の、ウソ・ホント 

表題に関して、ちょっと挑戦的な雰囲気を出していますがこれは、見てもらいたいからという理由以外には意図はありません(汗)。
というよりも私の記事を読んで、自身が思っていることと全く異なっていて「ウソ〜!!」と信じたくなくなる気持ちになるかも知れない、という思いも込めての事です。

ある意味、自身の記事に関しての気持ちなのかもしれません。


さて、前回質問をした形で終わった話題。
「節のある木材のほうが強い」という件。
結論は出ましたでしょうか?!

これに関しても、様々なケースがあるので一概には言えませんが、節は「欠点」とされている場合が多いです。
ただし、それは材面に対しての節の占める面積が大きな場合や、木端(切断面と考えてください。)に出ている場合、または死節(しにぶし)になっている場合のお話です。


節は強い?! 1


例示すると、この細い木材に比較的大きな節があります。
木材の断面積に比して、節が占める面積が大きい場合です。
その上、木端に節が出ています。

写真を見て直感的に感じませんか?!
折れそうだ・・・と。
特に、写真の下面方向に力を加えると、節の部分からぽきっと・・・
その通りです。

しかもこの節、ほぼ死節なので、上記の方向に力を加えるとパキパキと音を発します。

節は強い?! 2


これで見ると、節は明らかに強度的な欠点になる。
同じような理屈で、住宅などを構成する構造木材(梁など)に同じような節があるとどうでしょう。
大手の梁材の製造工場も、昔からこのような節の出方は製品の欠点に該当するという、はっきりとした指針を出していました。
集成材の普及した昨今はそんなこと考える現場は少なくなりましたし、若い大工さんからは聞かれることもありません。
組み立てられるとそれでいいんだから・・・

でも、材料の大きさの大小はあっても、理屈としては同じようになる時もある。
折れるということ。

しかし、同じ節でも材に内包されているような場合や、力のかかり具合に影響しない使い方をする場合はほとんど影響することがないと思われます。

節は強い?! 4


写真は柱材ですが、柱はこの節に対して折れるような方向の力がかかることは、殆どありませんし、断面積も小さく内部に位置しています。
上記の梁のケースとは異なり、もしかすると圧縮する力に対しては反対に抵抗してくれる「正の力」になってくれるかもしれません。

だから、一言で「節がある木材は強い」とは言い切れないはずです。
私もそう言いたいし、そうであって節有材の価値が高まると良いと思います。

しかし今度は反対に、節なし材は強度がないのか?!という疑問が出ますよね・・・
これも、上記の理屈と樹木の成長の過程と木材についての事を少し知っていればすぐにわかる事ですが、あやふやな情報を鵜呑みにしていると、迷ってしまう疑問になります。
ここに、乾燥方法や精油のお話などをまことしやかに入れ込むと、何が本当なのか分からなくなるんですけども・・・


中には、「節なし材は、虫に食われやすい」といわれるお話も出てきます。
その理由は記載されていますが、こちらもきちんと樹木の事を知っていれば真偽はすぐにはっきりとします。
確かに、綺麗な節なしの木材が虫害にあっている場合は見かけます。
しかし、それは「節がないから」ではありません。

反対にいえば、節があるから虫が食わないなんて言えません。
節の周辺から侵入する虫もいると聞きます。
虫も腹が減っていれば食うでしょう。
そしてそれは、シロアリなどの代表的な食害虫においても同じこと。

一部の木材しか見ていないから、そして自分が信じていることが全てだと思い込むから起こる考え。
信じることは非常に大切ですが、誤ったことを流布してしまうのは木材の評判を落とす(もしくは故意に優位に誘導する)ことになるので、非常に危惧するところなのです。
木を見て森を見ず。
いや、現代風に言うとSNS見てニュース見ず・・・かな?!


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

木のお話の、ウソ・ホント 

「私が、このブログを書く目的」。

そう題して、13年前に始まった拙ブログ。
その最初の記事を今読み返してみると、なんとも偉そうで壮大な始まりになっていて、恥ずかしいばかりなのですが、今でもその気持ちは少しも変わっていません。

少しだけ発信方法や伝え方、表現の方法は変わっていますが、「木に関する情報が知りたい方にきちんと伝わっていない」と感じることや、「伝える場所、方法が少ない」と思う気持ちも変わっていません。
今や、ホームページを持つことは当たり前で、ブログの更新が話題になることが少なくなっていると感じるこの頃。
世の中の流れるスピードには、本当に驚きます。

あ、申し遅れましたがその時代の流れの中で、弊社もフェイスブックとインスタグラムの投稿を始めていますので、そちらも併せてご覧くださいませ(笑)。

戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:
無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
インスタグラムページ: toda.zaimokuten を見てね!

さて、わざわざそんなことを書き出したのは、10年前よりも木材に関する情報ははるかに多く、詳しく有益なものが非常に多くなった半面、まったく根拠のないものや明らかに実際とは異なるもの、迷信の様に信じられていることの流布が非常に多くなったと感じるからです。
私もまったくの浅学ですし、研究者でもなく専門的な学問を志していたわけでもないので、今までの経験や先輩からの教え、博識な先生方からの生の情報や試験結果などを基にお話しするわけですが、「スギがヒノキの仲間」に訂正されたりすることもある植物の世界でもあるので、確信的にお話しできない場合があるのも事実。


スギがヒノキ


しかしながら、先輩からの伝承である木のお話や性質に関する話も、実際のところは全く根拠が無かったり、いつからか材木屋が販売しやすい様なお話になっていたり、まことしやかにささやかれる話題になっていたりします。

一例でいくと、「節のある木材の方が、ない物よりも強い」ということや、「無節材は虫に食われやすい」とか、「木の弱い部分が割れてくる」とか・・・
インターネットに出ているお話でも、上記と同じようなものを散見します。
私も先輩から聞いたりしたものもあり、節のあるものの方が強い!という非常にもっともらしいものは、鵜呑みに信じてしまいがち。
昔は大工さんもそういっていましたし、それを利点として建築の床組みに使用する「根太(ねだ)」という部材には、節がボコボコとある芯持ち材をこぞって使っていました。


木の芯は強い?! 2


でも、この根拠はなんでしょう?!
私の経験からいうと、節の部分は総じて他の木質部分よりも硬く感じるからということと、節がボコボコとある角材の殆どは芯持ち材という木の芯を含んだものでしたから、「芯は強い!」という精神論的な部分が作用していたのではないかと推測しています。

実際のところはどうなんでしょう?!
私の様な実体験があるほうが信じてしまいがちなこのお話。

皆さんは予備知識なしに、どのように判断されますか?!


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

・戸田材木店・セルバのフェイスブックページ:無垢の木材を愛し語る「木のビブリオ」がいる材木屋、合資会社戸田材木店 から!
・同じく、、、       インスタグラムページ: toda.zaimokuten も随時更新中!






木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 〜

さぁ、前回のたも材の割れに驚いてもらえたでしょうか?!
木材は水分を含んでいることや、湿気を吸放湿することなどは理屈ではなんとなくわかっているつもりでも、実際に目で見ると私でも結構驚くもんです。

理論的に考えても実際に起こった現象と同じことを考えられますが、しかし百聞は一見に如かず。

しかし、そんな結果の更に数日後・・・
もう一度驚くことになるのですよ!!


それは実験後、何気なく家に置いてあった実験後の材に目がとまったことで気がつきました。
実験後は水で濡れていますし、見事に水が噴き出たことで結果に非常に満足していたので、材を置きっぱなしにしていたのを忘れていたのです。
家内の「これ、どこ置いとくのよ?!!」という、またやりっぱなし!!的な声が聞こえていなかったわけではないのですが、、きちんと棚に収納されていたのを知らず、何気なく見つけた材を凝視していると気が付きました。


な、なんと!!驚いて下さいよ!!










道管への通水実験 後日 6




え?!割れがない?!!!

というか、同じ木なの?これが?!


そうです、同じ材です。
ほらね・・・

道管への通水実験 後日 1


ちょっとアングルは違いますけど、切断丸鋸のやけの部分や下の方の若干黒く変色した部分等を見てもらうとそのものであることが分かると思います。

しかし、こんなにバカっと割れていたのに、この割れはどこへ行ったのか?
不思議ですよね。
こんなに割れるのも驚きですが、このわれが無くなるんですよ。
因みに、割れたことででこぼこになっていた木口もこのとおり。

道管への通水実験 後日 7

前回、同じアングルを掲載していますので、是非見比べてください。

含水率が10%を切るほどの乾燥材だったものが割裂するほどに水分の影響を受けていました。
しかし、その水分が徐々に乾燥し、元の状態に近づいた・・・という事でしょうね。

ちょっと順序が理解しにくくなってしまいましたが、昔の建築では似たようなお話がありました。
和室の床の間に入れた、高級床柱材である「磨き丸太」。
私がまだまだ未熟だったときには、磨き丸太は床柱の定番のうちの一つでした。
弊社にも常時数十本の在庫を抱えて、そのおうちの和室に合わせて「丸太の顔を見て」使うものを決めていたものです。

そんな高級丸太が、お施主さまの入居後に割れる、という事がありました。
正面にうっすらとヘアークラックが・・・
ヘアークラックであっても。白く美しい肌に一筋の線が目立つ。
特に、一本の価格が相当する高級材ですので、お施主様も気になる。
工務店さんに、割れてきてるけど大丈夫かなぁ・・・と問われていました。
そこで工務店さん。
うん、そのうちにひっつくからね!、という回答。

私びっくり、お客さんもびっくり。
しかし数カ月後、ぴったりとわからなくなるんですよ、これが。
まさしく、今回と同じように・・・

道管への通水実験 後日 5


今回の場合と異なるのは、柱の水分が過乾燥で抜けて割れたところに、季節の変化などで湿気が戻り膨らんで割れがわからなくなった、ということ。
吸放湿による伸縮です。

今回の材も、実は割れが無くなったわけではないんです。
非常にわかりに食くなったんです。

よく見てください。

道管への通水実験 後日 8

ここにうっすらとクラックが残っています。
大きく割れた部分の写真を見てもらうと分かりますが、ここまで拡大しないとわからないほどに割れが閉じたのです。

これも写真ではイマイチ臨場感の無いものではありますが、経過を知ってもらっていればどうなったのかはわかっていただけるかと思います。

私が普段お伝えしている、無垢材は環境によっては割れることや伸縮するということが、今回の一連の実験で少し感じてもらえたかと思います。
木材には孔があって、そこには湿気が自由に出入りしていること。
それによって、割れなどが起こること。
木は本当の「呼吸」をしていなくても無機質な材料ではないという事。

それらを感じてもらえる実験ではなかったかと、自身も楽しんで行った道管の見える化実験シリーズ、でした!!


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 ◆

前回の実験は見て頂いたでしょうか?!

ドバ〜!!!!っと出ていたでしょう?!道管から!

木材の組織である道管が、孔のある空洞組織であるということを目に見える形で認識できる実験だったのではないかと思います。 
さて、今回はそのドバ〜!!!の後日談です。


先日の実験を経た翌日のこと。
実験大成功に満足し、投稿する記事の内容について考えていた時のこと。
文章の構成を考え(一応、そんなことも考えています・・・)いろいろと組み立てているとふと・・・

そういえば、実験後の木材ってどうなっているんやろうか・・・。別に変化があるわけではないやろうけども、一応見とくか・・・。

学者でも技術者でもない、普通の材木屋ですから実験やとか言ってますけど、まったく手順も何もない、えぇ加減なもんなんで思い付きで、実験後の木材を「一応」確認してみることに・・・

しかし、それが実験と同じくらいに驚き轟き・・・・・・・・



試験材の状態を覚えてらっしゃいますか?!
弊社で30年以上じっくりと(売れずに・・・涙)天然乾燥されたタモ材で、含水率驚異の一桁台。
そんな材の道管組織に水道水を通した実験でしたが、これ以上ないほどの乾燥材の組織に水を通すとどうなるのか?!

後から気づいたのですけども、これも実は凄く大きなテーマなんです!
生の含水率が高い木を乾かすことには心血を注がれますが、乾燥された木材の組織に通水した後には、含水率は変化するのかどうかということに興味を持つ人は、そうはいないでしょう。
もちろん、そんなことに興味を持つ意味がないからですけども、だからこそ木の変態である私が取り上げなくして誰が取り上げるのかっ!!!(自己肯定・・・・)


能書きはこれまでとして、早速後日談。

驚くなかれ・・・・・・・・
実験を経た30年天然乾燥材の状態はこれだ!!











道管への通水実験 後日 1










えぇ〜!!!!!!
割れてるぅ〜!

30年超のスーパー天然乾燥材なのにバリバリにぃ〜!!!

念のため、実験前はこれですよ。

道管通水実験 3


もちろん、大きな割れどころかヒビ一つありません。
なのになのに・・・


道管への通水実験 後日 2


翌日だというのに、ペットボトルを押し当てていた部分がまだかすかに残っている!!
その跡がついている部分が少し盛り上がって、材の表面部分が割れているのが分かりますか?

こうやって見るとボコボコしてます。

道管への通水実験 後日 3


この材は、もともと住宅の枠材として加工されて現場にて切り落とされたものの残りです。
糠目材大好きの私は、非常にもったいなく感じてずっとサンプルとしてとっておいたものですが、大工さんが枠材に加工したものなんだから、面は全て水平なんですよね、もちろん。

写真よりも目視の方がはっきりとした違いが見えるのですが、信じられないほどに膨らんでいるんです。

学問的に考えると至極当然なんですよね。

いつも木材関係者は、原木(生木)➡製材(生木)➡材木屋/製材所にて乾燥、というような流れの中で自然と「乾燥による目減り分」を木材製品につけた状態で流通させています。
木材が乾燥すると細胞組織から内部の水分が放出され寸法が小さくなるから、ということがわかっているからですが乾燥させるのと逆の手順、つまり今回の様に湿潤な状態にするということは、細胞組織に水分が充填され寸法が大きくなるから、という理由で木材が膨れ上がる?んでしょうね?!


木材が乾いていくイメージは、木材や建築業や家具生産などに関係する方はなんとなくご存じですが、その逆は想像できますか?
実は、意識しなくてもそれを経験しています。


木材は伸縮します。
無垢フローリングのご注意においても、フローリング同士の嵌合部分は乾燥すると隙間ができて湿潤な状態になると伸びてひっつく、ということをみなさんご存じです。
または、木材には調湿効果があります、とPRしますがそう、それと同じ。


木材は乾燥した環境で水分を放出し、湿潤な環境では吸収する・・・
まさしくそれと同じ現象ですが、今回の実験は湿潤な環境というには激しすぎる、水分を注入される状態だったために、木材の一部分の細胞が急激に湿潤状態になり伸びて、その伸びに耐え切れずに割れが生じてしまった!!

そう考えるのが妥当なところでしょう。


道管への通水実験 後日 4


なんか私の実験の犠牲になったような(涙)・・・

なぜだか微妙に悲しい気分になってしまいましたが、これによって皆さんに肉眼では内部を見ることができない、道管という組織の役割と存在を、しっかりと確認してもらえたのではないかと思うと、満足した気分です。

難しい話をできるだけ抜きにしていますので、こんなことになるのか!という視点で見てもらえればと思うのですが、簡単そうですが、なかなか普段皆さんが自分ではできない実験結果になったのではないかと思います。



これで一連の道管を見える化する実験はおしまい・・・・・
ではないんです。

もう少しだけ、次回に続くんです。
今回の割れた材がさらにどうなったか。
数日後のお話をお伝えします。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp


木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ‘芦菠圈

 前回に写真でお伝えした、道管から水が噴き出す実験。


今回はその様子を別の材料を使って動画でお伝えします。

動画ならではの、プツプツとした気泡を伴って水の噴き出す瞬間と、ペットボトルの水を押し出す臨場感たっぷりの音をお楽しみください。ぜひ、全画面で見てね!
(稚拙な紙芝居方式も・・・(;'∀'))


楽しんでもらえたら、感想コメントしてね!!





・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ー命進圈

みなさん、中学校の技術家庭の授業って覚えておられますか?!

私の思い出といえば、物を作ることがヘタクソで課題の木製カセットテープケース(古!!)さえも満足に組み立てられなかったことと、電流を流された事!しか覚えていません。
後者なんて、今では考えられませんけども発電機だったか(ビビっていて覚えていない)の電流を体感する、というとんでもないと思われるものでしたから、今でも忘れません。

基、中学校の教科書を見ているといつも思います。
非常に物事わかりやすいって。
すごく簡潔に平易に説明がされていて、すぐに頭に入る。
どうして中学生の時には入ってこなかったのか、不思議なくらいです(汗)。

そんな教科書を見ていると、非常に興味深いことが載っています。
木は水を吸い上げる管をもっているので、木材も水を通すことが出来ます・・・と。

普通の人ならば、「まぁ、樹が活きているときは根っこから水分を吸うやろうけど、木材が水を通したらもれるやろ!建築材も・・・」って思いますよね?!
木造住宅も雨漏りだらけ?!

いや、そういうことではなくて組織自体のお話しで、木材を構成する道管が水を通すことが出来る孔であり、それは木材になっても変わらない、というお話。
そしてそれを体験できる実験ができる、というお話です。
で!!、今回それを皆さんにおみせする実験をしようというわけ。

広葉樹の道管6

少し前に、道管という孔の多い少ないで、木材の重量が異なることを重量測定の実験でお伝えしました。
つまりは、孔は空洞となっている、ということ。
重量という数字としては目で見ることができたものの、実際に穴が開いていることを「一目瞭然にできる」実験はないものか!?
ということで、教科書にも載っている今回の実験です。

実験で用意するものは環孔材で、できるだけ孔のはっきりしているもの。
この時点で、一般の方が用意するのは少し難しいと思うので、ここは材木屋さんの出番です。


道管通水実験 12


実験に用いるのは、以前の道管を知る実験でも活躍した弊社の長期天然乾燥在庫商品(涙)のタモ材の切り落とし材です。
含水率は驚異の7%!!
どんなに乾くねん・・・・

この超乾燥材(内部の水分量は殆ど無いに近い)の道管組織に、人為的に水を通して、その様子を写真に収めようという今回の実験。
材料をもって、いざ試験会場へ・・・





到着。
風呂場です(笑)。水、こぼれてもいいようにね!

道管通水実験 2


ちょっと画像がコケているのはご勘弁。
なんせ、一人で実験しているもんで2本しかない腕では、なかなか撮影もままならず・・・
ということで、早速このタモ材に水を通すのですが、その方法はいたって簡単。

ペットボトルをこの写真の木口部分に押し当てて、直接水を流し込むのです。

道管は、木材の成長した方向(地面から空に向かう方向ね)に孔をつくってならんでいるので、その孔に直接流し込むのです。

道管通水実験 3


さぁ、準備できました。
ここからは、ペットボトルを強く握り、内部に圧力をかけて水を送り込むのみ!!

どうなるか?!


・・・・

・・・・

・・・・






で!でたぁ!!!!

道管通水実験 5


ドバっとでてくる!!

ドバドバ出てくる!!!


道管通水実験 6


この流れてくる様子、写真では分かりづらくても、気泡を伴って木口から噴き出る様子が見て取れます。

違う部分でももう一度いきますよ!!
濡れていない端っこの木口に注目です!!


道管通水実験 7



ぎゅーーーーーーーー!!!!




っとすると、・・・・・・・・・・・




ぷくぷくぷく・・・・・・・



道管通水実験 8








ドバ〜〜!!!!!







道管通水実験 9





っと、出てきました。

これでわかりますよね?!

道管という組織が水を通すってこと。
百聞は一見に如かず。
実験はとても楽しい(笑)。

ウソみたいですが、本当にものすごく水が噴き出たタモ材。
もちろん、他の木材でも実験は可能ですが、道管組織の特徴を顕著に知ることのできるタモ材の、しかも道管だらけになっている糠目材であるために、非常に簡単に行うことが出来ました。


次回(16日公開予定)には、別の材料を使って動画で撮影した実験を公開しますので、噴き出す瞬間をじっくりとご覧ください!!


そして次々回(19日公開予定)は、この材料の後日談をお伝えするのですが、またそこでもちょっとした驚きが待っています。
え?!
こんなになるの?!
ってね!

乞うご期待!!


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp


木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜  

今回比較実験の好条件材料として登場したタモアッシュ)。
少しむつかしいお話も入れながら木材としての実験結果をみていくと、注目したいのはキーワードとなる道管の大きさ。

タモ材は木材中の道管の比率こそ多くはないものの、道管の大きさでいうと、直径100〜400μmという大きさ。
これは、空気を多く含むため、柔らかくて軽い木材の代表とされるキリ(桐)よりも大きく、年輪も道管もはっきりとしているケヤキ(100〜250)よりも大きい数値。
(単純な大きさ比較です。実際の性質には他の構成物質が大きくかかわっています。)

広葉樹の道管13


この大きな道管がたくさん存在する木材は「糠目材(ぬかめざい)」と呼ばれています。
環孔材は年輪の幅が広くなると晩材の幅も広くなるものの、早材の幅は変化しないといわれます。
そのため、年輪幅が非常に狭くなると早材部分の道管の比率が高くなり、木質繊維部分が占める割合が少なくなることで結果、道管の占める比率の多い軽軟な木材になるということです。


前回の最後にもあるように、糠目材が劣っているわけではありません。
用途によっての違いがあり、木目の細かな木材が好きな私は非常に好きですし、細工をする用途などには非常に好まれるうえ、木材としても糠目材のほうが狂いが少ない傾向にありますから、材木屋さんとしてもうれしいわけですね(笑)。
ただ、はっきりとした木目が好まれる樹種であるケヤキやナラ、もちろん今回のタモにおいても、糠目になると木目(板目)部分が少しぼんやりと狭い範囲になってしまうことから、敬遠される場合もあります。
たとえば栓という樹種などは、木材としては美しいものの癖が強いということで、広葉樹のなかでは敬遠される場合もありますが、私のお勧めする糠目の良質材などは、比較的おとなしくていい感じ!!

タモ材と道管 栓の場合2
(栓板物、在庫材)

材の優劣ではなく、用途によって使い分ける必要があるのは前置きの必要がありませんが、先にお話ししたうちのナラなどは、年輪幅によって大きくその用途が分類されている代表的な樹種であるかもしれません。
脱線してしまうこと必至(汗)でお話をしますと、ヨーロッパでの重要なオークナラ)の用途である樽の材となるものは、年輪幅がおよそ2mm以下のもので良質な木材のうちで幅広材としての木材生産ができないもの(約直径45cm以下)は、洋酒熟成用の樽用材としての用途に分類されているそうです。

もちろん、その中でも産地によって成分の違いや特性の違いがあるので、非常に細かく分類されるわけですが、そのように区分されるほどに道管の構成による木質の違いというものの影響力の大きさがわかると思います。
脱線が大きくなるので、それによるお酒の味わいの違いや樽の違いについては心残りながら、この場では控えておきましょう・・・

ナラ材と年輪による木質の差のお話になると、ミズナラとコナラの違いやそのほかの名称、そして両者の材としての違いについても脱線したくなるのですが、その差にも上記のお話が少し関係してきますので、木材の特に広葉樹を理解する上で道管を理解することは、非常に重要であるといえます。

その一歩として、見える形で道管の違いを出すことができた今回の比較実験。

タモ材と道管 6


実は今回のお話は一昨年にお届けしようと思っていたものなんです。
しかし、用意をしていた直後に大阪北部地震があり、弊社の直近が震源地だったこともあり建物も大きな影響をうけ、倉庫の木材がすべて倒れ崩れてしまったときに、用意していたタモ材も行方不明になっていたために、公開のタイミングがなかったものです。
今回、皮肉なことにこの深刻なコロナ禍のなかで業務が少なくなっている中で、整理が進む倉庫から見つけることができた事で、記事にすることができました。

学術的なところにまで踏み込むことは容易ではありませんが、材木屋さんなりのやり方でできるだけ平易に木材の特性や違いを伝えようという「木まぐれコラム」の記事としては非常に良かったのではないかと思っています。

しかし、今回の実験はこれで終わりではありません。
道管を話題にした実験は、もう一つ。
視覚的により一層わかりやすくて衝撃的な実験を、皆さんは目の当たりにすることになります!!

道管という孔の存在を知ったみなさんであれば、驚きとともに楽しんでもらえるであろう実験。
それをのちに敢行したいと思いますので、次回の記事も乞うご期待!!!

広葉樹の道管12


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜 

木材の個体差を非常に理解しやすい題材として取り上げる今回。
その差を見る素材は、長さも幅も厚みも、そして入荷時期も全く同じというタモアッシュ)材。
弊社の誇る、30年超長期在庫です(汗・・・)。

タモ材と道管 1


早速ですが前回お話しした通り、この2つをつかって重量差を数字でみてみようという趣旨です。
その数字を見れば、視覚的に環孔材に本当に孔があることがわかっていただけるはずなのです。
実験する私も、経験上でその差を理解しているわけですが、実際には目にしたことがないので、どのくらいのさになるか、結果が楽しみ。

それでは比較実験を始めましょう。
まずは実験に用いる大きさのタモ材の平均的な重量を、文献を参考にして計算するとおよそ6.3kg。(実験材の厚みは27mm)
それを念頭において、まずはこちらの木目のはっきりした材(上の写真左側。以下A材)から重量を測ってみましょう。
こちらの材は、含水率はおよそ 13.6% 。

広葉樹の道管8


いい感じの含水率と考えるべきか、30年で13%?!と考えるべきか微妙なところ(もちろん、0%にはならないんだけども・・・)と感じてしまいますが、とりあえず計測。
計測は助手であるわが息子H君に協力してもらって、体重計で簡易計測。
計測した重量からH君の体重を差し引いて、このA材の重量を推測。
H君の体重は33.4kg。

広葉樹の道管14


これから、実験材を抱えて体重計にのってもらい、総重量からそれを引いた重さが、A材の重量ということです。
事前の計算では材の平均値である6.3kgとH君の体重である33.4kgをたして、39.7kgということが想像できますが、さて計算通りになるのか否か!!?


広葉樹の道管16


少し見えづらいですが、結果は40.6kgになりました。
平均値から考えると誤差が0.9kg 。
なかなか優秀な計算結果でしたが、これが基準となる重量です。
覚えておいてくださいね。


次に木目が非常に細かく年輪幅の狭いB材を計測します。
実は、これは手に持った時点で非常に大きな差を感じるのですが、それが数字としていかに表れるか・・・
こちらも、実験開始前に含水率を測定しますと・・・・


広葉樹の道管10


むむぅ~・・・9% 。
こちらは30年の歴史を感じさせる数字(笑)。
曇りがちな撮影当日の影響をうけずに、人工乾燥材カマ出し時並みの数字を記録。
この計測が大切なのは、言うまでもなく含水率が重量に影響を及ぼすからです。
この点でみても、入荷時期が同じである同一樹種の同一寸法材を、同一環境で保管しても差が出る、という天然素材の特徴が見えてくるポイントだと思います。

さぁ、お待たせしました。
ではいよいよ計測!

広葉樹の道管17


おぉ!!
38.8kg!!

なんと!!
同じ体積の木材同士 1.8kg の差があるのです!!!
実験成功!
およそ2kgも違う。
実は、手で持ち上げても明らかにわかるほどの差があるのです。
だから、結果は見えていたものの、数字で見るとやっぱりびっくり。
皆さんにも分かりやすい結果になったと思います。

先程の含水率に多少の差はあるとしても、これほどまでの差は出ません。
ということは、この差こそ、道管という細胞組織の構造を顕著に知ることのできるものだという事です。

木材自体にたくさんあいている孔は道管(どうかん)。
広葉樹の組織のうちの一つですが、この空洞となっている道管が多いか少ないかで重量もかわり、強度も変わり、そして加工性も変わってくるのです。
この差を重要視するのは家具屋さんだと思います。
加工がしやすいというのは良いことである反面強度がなくなってしまいがちなので、荷重のかかる部分には向いていません。
そのため、使われる部材ごとに木目をみて材を振り分ける作業をされる場合もあります。

彫刻においても環孔材でおすすめ樹種があるものの、その樹種だからといってよいものではなく、上記と同じように道管が多くを占める材は切削加工しやすいのですが、反面木質部分の多いものは比較的硬質になるので、切削しづらいことになります。
文献で見た、といって材種のみを重視してお探しの方もおられますが、安かったからといって木質部分が多い材を購入し、こんなに削りにくいのかと驚いた、というお話も聞くことがあります。
それも、この道管の違いによるところが大きい場面です。

タモ材と道管 5


数字で見るとはっきりとわかるこの違い。
次回は、ちょっとむつかしい話をしながら、この細胞組織の違いについてのお話を進めたいと思います。



・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜 

ながく続くコロナウィルスの影響が広がるばかりで、当初業界では物資の流通を心配していたものが、今はおそらく感染を管理しきれない状態で仕事を続けなければならないと思われる、建築業界の職人さんの間に広がらないことを祈っています。
医療も物流のみなさんにも尽力を感謝しなければならないと思います。


さてそんな中、お家でできるエクササイズやおもしろ動画などがたくさん公開されていますが、私もひとつ、木材のお話をお伝えしたいと思います。
樹木にしろ木材にしろ、多くの種類を学んでいくときに手がかりとなるのが、広い意味での「針葉樹と広葉樹」の分類。
弊社記事でも今までにいろいろな角度でとらえてきましたが、今回は広葉樹に絞りながらもその中でも建築にも家具にも身近で、有名な樹種が多い「環孔材」を使ってお話を進めたいと思います。

最初に、なぜ環孔材なのかというと、違いが非常にわかりやすく説明がしやすいからです。
今回話題にするのは、その名の通り「環(わ)っか状に、孔(あな)のある材」に、本当に孔があるのか?!ということと、その孔は本当にあいているのか?!ということ。

私はいつも、ショールームにお越しいただいて木材や無垢フローリングの説明をさせてもらうときには、樹木や木材も細胞組織でできていることや、わかりやすく説明するためのたとえ話として、その細胞組織がストローの列のように並んでいることを説明します。

広葉樹の道管1

そして、その配列があることで強度があることや伸縮すること、吸放湿できることなどをお話しします。
しかし、たとえ話としては理解ができても、本当に木の中に孔があいているなんて、にわかに信じられないかもしれません。
広葉樹の中でも環孔材は、その孔による違いを顕著に理解できる特徴がありますし、見た目にも違いが分かりやすいので、代表的な樹種であるタモで違いを見ていきたいと思います。

まず、木材の木口を見てみましょう。

広葉樹の道管5


環孔材は、孔となる組織が年輪のように環っか状に並んでいる木材です。
よく見ると孔が認識できます。
この部分は内部まで孔になっていて、それ以外の部分の多くが木質部分です。
つまり、極端なお話ですがこの孔の部分が多い木材は「空洞が多い」ということになるのです。

空洞が多いということは、木質部分が少ないわけですから重量も軽くなるはず。
孔だらけ、なわけですものね。
これは、広葉樹を多く扱っている材木屋さんであれば、ある程度経験でご存知のことと思います。
ご存知なくても、無垢フローリング屋さんや材木屋さんが商品の特徴を説明する場面で決まり文句のように「足触りが柔らかな・・・」とか、「軽軟な木材なので、あたたかみがあり・・・」などと説明されている根拠のうちの一因も、この孔なんですね。

わかっているようでわかっていない、見えづらいこの孔の存在を数字でみてみれば、納得しやすいはず!
そう思って今回、視覚的に見ることができるタモアッシュ)材を用意しました。

タモ材と道管 1


長さも厚みも、そして幅も同じで樹種も同じ。
弊社に入荷した時期もおよそ30年前!!( ゚Д゚)で同じというこの2つ。
比較するにはこれ以上にない素材です。
これを使って、孔が多いものと少ないものの差を簡単な数字で見ることのできる「重量比較」を次回に行いたいと思いますので、ご期待ください!!


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp

続きを読む

木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ!