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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 〜

さぁ、前回のたも材の割れに驚いてもらえたでしょうか?!
木材は水分を含んでいることや、湿気を吸放湿することなどは理屈ではなんとなくわかっているつもりでも、実際に目で見ると私でも結構驚くもんです。

理論的に考えても実際に起こった現象と同じことを考えられますが、しかし百聞は一見に如かず。

しかし、そんな結果の更に数日後・・・
もう一度驚くことになるのですよ!!


それは実験後、何気なく家に置いてあった実験後の材に目がとまったことで気がつきました。
実験後は水で濡れていますし、見事に水が噴き出たことで結果に非常に満足していたので、材を置きっぱなしにしていたのを忘れていたのです。
家内の「これ、どこ置いとくのよ?!!」という、またやりっぱなし!!的な声が聞こえていなかったわけではないのですが、、きちんと棚に収納されていたのを知らず、何気なく見つけた材を凝視していると気が付きました。


な、なんと!!驚いて下さいよ!!










道管への通水実験 後日 6




え?!割れがない?!!!

というか、同じ木なの?これが?!


そうです、同じ材です。
ほらね・・・

道管への通水実験 後日 1


ちょっとアングルは違いますけど、切断丸鋸のやけの部分や下の方の若干黒く変色した部分等を見てもらうとそのものであることが分かると思います。

しかし、こんなにバカっと割れていたのに、この割れはどこへ行ったのか?
不思議ですよね。
こんなに割れるのも驚きですが、このわれが無くなるんですよ。
因みに、割れたことででこぼこになっていた木口もこのとおり。

道管への通水実験 後日 7

前回、同じアングルを掲載していますので、是非見比べてください。

含水率が10%を切るほどの乾燥材だったものが割裂するほどに水分の影響を受けていました。
しかし、その水分が徐々に乾燥し、元の状態に近づいた・・・という事でしょうね。

ちょっと順序が理解しにくくなってしまいましたが、昔の建築では似たようなお話がありました。
和室の床の間に入れた、高級床柱材である「磨き丸太」。
私がまだまだ未熟だったときには、磨き丸太は床柱の定番のうちの一つでした。
弊社にも常時数十本の在庫を抱えて、そのおうちの和室に合わせて「丸太の顔を見て」使うものを決めていたものです。

そんな高級丸太が、お施主さまの入居後に割れる、という事がありました。
正面にうっすらとヘアークラックが・・・
ヘアークラックであっても。白く美しい肌に一筋の線が目立つ。
特に、一本の価格が相当する高級材ですので、お施主様も気になる。
工務店さんに、割れてきてるけど大丈夫かなぁ・・・と問われていました。
そこで工務店さん。
うん、そのうちにひっつくからね!、という回答。

私びっくり、お客さんもびっくり。
しかし数カ月後、ぴったりとわからなくなるんですよ、これが。
まさしく、今回と同じように・・・

道管への通水実験 後日 5


今回の場合と異なるのは、柱の水分が過乾燥で抜けて割れたところに、季節の変化などで湿気が戻り膨らんで割れがわからなくなった、ということ。
吸放湿による伸縮です。

今回の材も、実は割れが無くなったわけではないんです。
非常にわかりに食くなったんです。

よく見てください。

道管への通水実験 後日 8

ここにうっすらとクラックが残っています。
大きく割れた部分の写真を見てもらうと分かりますが、ここまで拡大しないとわからないほどに割れが閉じたのです。

これも写真ではイマイチ臨場感の無いものではありますが、経過を知ってもらっていればどうなったのかはわかっていただけるかと思います。

私が普段お伝えしている、無垢材は環境によっては割れることや伸縮するということが、今回の一連の実験で少し感じてもらえたかと思います。
木材には孔があって、そこには湿気が自由に出入りしていること。
それによって、割れなどが起こること。
木は本当の「呼吸」をしていなくても無機質な材料ではないという事。

それらを感じてもらえる実験ではなかったかと、自身も楽しんで行った道管の見える化実験シリーズ、でした!!


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 ◆

前回の実験は見て頂いたでしょうか?!

ドバ〜!!!!っと出ていたでしょう?!道管から!

木材の組織である道管が、孔のある空洞組織であるということを目に見える形で認識できる実験だったのではないかと思います。 
さて、今回はそのドバ〜!!!の後日談です。


先日の実験を経た翌日のこと。
実験大成功に満足し、投稿する記事の内容について考えていた時のこと。
文章の構成を考え(一応、そんなことも考えています・・・)いろいろと組み立てているとふと・・・

そういえば、実験後の木材ってどうなっているんやろうか・・・。別に変化があるわけではないやろうけども、一応見とくか・・・。

学者でも技術者でもない、普通の材木屋ですから実験やとか言ってますけど、まったく手順も何もない、えぇ加減なもんなんで思い付きで、実験後の木材を「一応」確認してみることに・・・

しかし、それが実験と同じくらいに驚き轟き・・・・・・・・



試験材の状態を覚えてらっしゃいますか?!
弊社で30年以上じっくりと(売れずに・・・涙)天然乾燥されたタモ材で、含水率驚異の一桁台。
そんな材の道管組織に水道水を通した実験でしたが、これ以上ないほどの乾燥材の組織に水を通すとどうなるのか?!

後から気づいたのですけども、これも実は凄く大きなテーマなんです!
生の含水率が高い木を乾かすことには心血を注がれますが、乾燥された木材の組織に通水した後には、含水率は変化するのかどうかということに興味を持つ人は、そうはいないでしょう。
もちろん、そんなことに興味を持つ意味がないからですけども、だからこそ木の変態である私が取り上げなくして誰が取り上げるのかっ!!!(自己肯定・・・・)


能書きはこれまでとして、早速後日談。

驚くなかれ・・・・・・・・
実験を経た30年天然乾燥材の状態はこれだ!!











道管への通水実験 後日 1










えぇ〜!!!!!!
割れてるぅ〜!

30年超のスーパー天然乾燥材なのにバリバリにぃ〜!!!

念のため、実験前はこれですよ。

道管通水実験 3


もちろん、大きな割れどころかヒビ一つありません。
なのになのに・・・


道管への通水実験 後日 2


翌日だというのに、ペットボトルを押し当てていた部分がまだかすかに残っている!!
その跡がついている部分が少し盛り上がって、材の表面部分が割れているのが分かりますか?

こうやって見るとボコボコしてます。

道管への通水実験 後日 3


この材は、もともと住宅の枠材として加工されて現場にて切り落とされたものの残りです。
糠目材大好きの私は、非常にもったいなく感じてずっとサンプルとしてとっておいたものですが、大工さんが枠材に加工したものなんだから、面は全て水平なんですよね、もちろん。

写真よりも目視の方がはっきりとした違いが見えるのですが、信じられないほどに膨らんでいるんです。

学問的に考えると至極当然なんですよね。

いつも木材関係者は、原木(生木)➡製材(生木)➡材木屋/製材所にて乾燥、というような流れの中で自然と「乾燥による目減り分」を木材製品につけた状態で流通させています。
木材が乾燥すると細胞組織から内部の水分が放出され寸法が小さくなるから、ということがわかっているからですが乾燥させるのと逆の手順、つまり今回の様に湿潤な状態にするということは、細胞組織に水分が充填され寸法が大きくなるから、という理由で木材が膨れ上がる?んでしょうね?!


木材が乾いていくイメージは、木材や建築業や家具生産などに関係する方はなんとなくご存じですが、その逆は想像できますか?
実は、意識しなくてもそれを経験しています。


木材は伸縮します。
無垢フローリングのご注意においても、フローリング同士の嵌合部分は乾燥すると隙間ができて湿潤な状態になると伸びてひっつく、ということをみなさんご存じです。
または、木材には調湿効果があります、とPRしますがそう、それと同じ。


木材は乾燥した環境で水分を放出し、湿潤な環境では吸収する・・・
まさしくそれと同じ現象ですが、今回の実験は湿潤な環境というには激しすぎる、水分を注入される状態だったために、木材の一部分の細胞が急激に湿潤状態になり伸びて、その伸びに耐え切れずに割れが生じてしまった!!

そう考えるのが妥当なところでしょう。


道管への通水実験 後日 4


なんか私の実験の犠牲になったような(涙)・・・

なぜだか微妙に悲しい気分になってしまいましたが、これによって皆さんに肉眼では内部を見ることができない、道管という組織の役割と存在を、しっかりと確認してもらえたのではないかと思うと、満足した気分です。

難しい話をできるだけ抜きにしていますので、こんなことになるのか!という視点で見てもらえればと思うのですが、簡単そうですが、なかなか普段皆さんが自分ではできない実験結果になったのではないかと思います。



これで一連の道管を見える化する実験はおしまい・・・・・
ではないんです。

もう少しだけ、次回に続くんです。
今回の割れた材がさらにどうなったか。
数日後のお話をお伝えします。


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ‘芦菠圈

 前回に写真でお伝えした、道管から水が噴き出す実験。


今回はその様子を別の材料を使って動画でお伝えします。

動画ならではの、プツプツとした気泡を伴って水の噴き出す瞬間と、ペットボトルの水を押し出す臨場感たっぷりの音をお楽しみください。ぜひ、全画面で見てね!
(稚拙な紙芝居方式も・・・(;'∀'))


楽しんでもらえたら、感想コメントしてね!!





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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ー命進圈

みなさん、中学校の技術家庭の授業って覚えておられますか?!

私の思い出といえば、物を作ることがヘタクソで課題の木製カセットテープケース(古!!)さえも満足に組み立てられなかったことと、電流を流された事!しか覚えていません。
後者なんて、今では考えられませんけども発電機だったか(ビビっていて覚えていない)の電流を体感する、というとんでもないと思われるものでしたから、今でも忘れません。

基、中学校の教科書を見ているといつも思います。
非常に物事わかりやすいって。
すごく簡潔に平易に説明がされていて、すぐに頭に入る。
どうして中学生の時には入ってこなかったのか、不思議なくらいです(汗)。

そんな教科書を見ていると、非常に興味深いことが載っています。
木は水を吸い上げる管をもっているので、木材も水を通すことが出来ます・・・と。

普通の人ならば、「まぁ、樹が活きているときは根っこから水分を吸うやろうけど、木材が水を通したらもれるやろ!建築材も・・・」って思いますよね?!
木造住宅も雨漏りだらけ?!

いや、そういうことではなくて組織自体のお話しで、木材を構成する道管が水を通すことが出来る孔であり、それは木材になっても変わらない、というお話。
そしてそれを体験できる実験ができる、というお話です。
で!!、今回それを皆さんにおみせする実験をしようというわけ。

広葉樹の道管6

少し前に、道管という孔の多い少ないで、木材の重量が異なることを重量測定の実験でお伝えしました。
つまりは、孔は空洞となっている、ということ。
重量という数字としては目で見ることができたものの、実際に穴が開いていることを「一目瞭然にできる」実験はないものか!?
ということで、教科書にも載っている今回の実験です。

実験で用意するものは環孔材で、できるだけ孔のはっきりしているもの。
この時点で、一般の方が用意するのは少し難しいと思うので、ここは材木屋さんの出番です。


道管通水実験 12


実験に用いるのは、以前の道管を知る実験でも活躍した弊社の長期天然乾燥在庫商品(涙)のタモ材の切り落とし材です。
含水率は驚異の7%!!
どんなに乾くねん・・・・

この超乾燥材(内部の水分量は殆ど無いに近い)の道管組織に、人為的に水を通して、その様子を写真に収めようという今回の実験。
材料をもって、いざ試験会場へ・・・





到着。
風呂場です(笑)。水、こぼれてもいいようにね!

道管通水実験 2


ちょっと画像がコケているのはご勘弁。
なんせ、一人で実験しているもんで2本しかない腕では、なかなか撮影もままならず・・・
ということで、早速このタモ材に水を通すのですが、その方法はいたって簡単。

ペットボトルをこの写真の木口部分に押し当てて、直接水を流し込むのです。

道管は、木材の成長した方向(地面から空に向かう方向ね)に孔をつくってならんでいるので、その孔に直接流し込むのです。

道管通水実験 3


さぁ、準備できました。
ここからは、ペットボトルを強く握り、内部に圧力をかけて水を送り込むのみ!!

どうなるか?!


・・・・

・・・・

・・・・






で!でたぁ!!!!

道管通水実験 5


ドバっとでてくる!!

ドバドバ出てくる!!!


道管通水実験 6


この流れてくる様子、写真では分かりづらくても、気泡を伴って木口から噴き出る様子が見て取れます。

違う部分でももう一度いきますよ!!
濡れていない端っこの木口に注目です!!


道管通水実験 7



ぎゅーーーーーーーー!!!!




っとすると、・・・・・・・・・・・




ぷくぷくぷく・・・・・・・



道管通水実験 8








ドバ〜〜!!!!!







道管通水実験 9





っと、出てきました。

これでわかりますよね?!

道管という組織が水を通すってこと。
百聞は一見に如かず。
実験はとても楽しい(笑)。

ウソみたいですが、本当にものすごく水が噴き出たタモ材。
もちろん、他の木材でも実験は可能ですが、道管組織の特徴を顕著に知ることのできるタモ材の、しかも道管だらけになっている糠目材であるために、非常に簡単に行うことが出来ました。


次回(16日公開予定)には、別の材料を使って動画で撮影した実験を公開しますので、噴き出す瞬間をじっくりとご覧ください!!


そして次々回(19日公開予定)は、この材料の後日談をお伝えするのですが、またそこでもちょっとした驚きが待っています。
え?!
こんなになるの?!
ってね!

乞うご期待!!


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静かなゴールデンウィークには・・・

外出できない今年の連休。
私にとってはすごく都合がよくて、普段はできない書類の整理や写真の整理、先に必要になるものの用意などをしています。

もし移動できるのであれば、今すぐにでも出張したい場所はいくらでもあるのですが、そうできない間にしなければならないことが製品仕様の決定と販売方法などの詳細。
弊社は大阪の街の材木屋としては珍しく、山での原木伐採をしたり森林へのツアーをしたり、製材での物作りをしたりなど様々取り組みをつづけていますが、同時進行の企画が多いことと「自分がやりたいことをしてしまうこと」から、きちんとした計画がないまま進んでしまうのが悪い癖・・・

今も少なくとも3つ以上の企画を抱えていて、整理が出来ていません。
それを整理する機会と考えているのが今年のゴールデンウィーク。


賢い営業企画が出来る人は、街や人が求めるものを考えそれを具現化して商品とします。
おそらくそれは、マーケットイン。
対して、市場に出す商品を企画してそれを作り出して販売する。これはプロダクトアウト・・・
で、私は後者であるために、なかなか売りづらいものばかりを手掛けることになるのでは・・・!?と、博識の方には見通されたことがあります。
正直その通り。

もちろん、マーケットインは非常に大切な考え方ですが、プロダクトアウトも潜在的なニーズを掘り起こす製品を作ることが出来る方法としては、決して劣っているわけではないと思います。

しかし私の場合は、市場の潜在的ニーズというよりも自分自身が欲しいと思うものや、あればいいと思うもの、若しくはお勧めする理由のあるこの木材を使ってもらいたい!、というそんな「自分の気持ち」だけが先行している状態で物事を進めてしまうから、良いものである(と思っている)にも関わらず、非常に販売に苦労したりします。
そのおそれが現在の企画にもあるのです。

オリジナルフローリングの原板 1


今回はその悪い癖を封じるべく、この連休の間に価格設定や販売方法、PR方法を考えておかねばなりません。
そのうえ、費用の事は後回しで進めているものばかりで、肝心の商品が出来ても開発費を回収できないという、商売としてあり得ない事態を起こしてしまいかねません。
こうやって告白をすることで、自分への戒めとしているのですが、うまくいくかどうか・・・


今ではクラウドファンディングなどで事前に資金集めをして、商品開発に臨むことが出来ますが、未だにインターネットの世界を信用していない私には、クラウドなど遥か遠い世界・・・
現実的に自社の費用をジャブジャブとつぎ込んで、販売して儲けが出せるのかわからない物を作ろうとしているのです。
アホです。本当に。



でも、自分が良いと思うものでなければいけない。
自分でも使いたいと思えるものでなければ喜んでもらえない。

そう思うからこそ、まずは自分が良いと思うものをつくり出そうと思うのです。
山での伐採授業もそう。
無駄にすることなく、伐採される立ち木を活かすこと。
現在進行中の広葉樹材企画もそう。
山からきちんと出てこないことで流通しない貴重な広葉樹を活かせるように道筋をつけること。

カエデ無垢幅はぎ板1


量を確保しにくい広葉樹は、使いやすい形の材にして届けられるように・・・
まとまって確保できたときに、小さな寸法のものも様々な形で使うことが出来るように、幅方向を接着でつなぎ合わせる「幅はぎ加工」をした板材「OPCボード」をつくること。
利用できること、需要がある事、そしてなにより製品にすることが出来るということを、山側に示すことで活用できる広葉樹が市場流通する可能性を増やすことが出来ると考えています。
広葉樹を使いたい声を届けるためにも、試作を続けて需要を作り出す必要があると考えています。

そして、銘木という価値に届かない原木を、本来求められる用途で現在の世に活かすこと。


クリ角材 試作


現在では目にすることのなくなった、本来の適材適所での使い道をもう一度見直すために、日本のクリ材での土台角流通に取り組んでいます。

また、細くて量がまとまらないことで販売しにくい状態にある原木を、新しい用途として活用すること。

オリジナルフローリングの原板 2


順調であれば、今頃実をつけて日本の広葉樹フローリングシリーズの仲間入りを果たしていたであろう、「キハダ」、「トチ」、「ホオ」、「ブナ」の原板たち・・・・・


これらすべてがチャレンジで、マーケットでの需要があるわけでもなく、消費者の声を聞いているわけでもありません。
ましてや、販売できる価格でできる企画なのかすらも分からない状態で進めている、という馬鹿さ加減。
もちろん世にないということは、儲からないか失敗するか、はたまた成功するのは非常に難しいかだと思います。
でも、それでも、活かしたい原木がそこにある。だから挑戦する。

自分がなんとか活かしたいと思う木がそこにある。
それだけが理由です。
だから、お金ではないことを始めてしまう。販売方法もお客さん像もないままに支払いリスクばかりをかかえながら(リスクでなく、デンジャーか・・・)・・・

そんなアホな奴ですので、少しづつ紹介していきます企画に賛同して頂ける方は、是非その商品を使ってみたい、欲しい!と手を挙げてください。
安売りはできないけれど、それ以上の見えない価値と見えない経費をかけた(涙)、お勧めできる商品をお届けします。

情勢が見えにくい世の中ですが、そんなことを日々考えています。
まとまった時間のある連休に、少しは商売に出来るように(?!)価格設定や販売方法を考えたいと思います。

そんなアホな企画ばかりの毎日ですので、いつも楽しみにしている趣味の読書の時間は、今年はお預けかも知れません・・・・・・・・

読書



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同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜  

今回比較実験の好条件材料として登場したタモアッシュ)。
少しむつかしいお話も入れながら木材としての実験結果をみていくと、注目したいのはキーワードとなる道管の大きさ。

タモ材は木材中の道管の比率こそ多くはないものの、道管の大きさでいうと、直径100〜400μmという大きさ。
これは、空気を多く含むため、柔らかくて軽い木材の代表とされるキリ(桐)よりも大きく、年輪も道管もはっきりとしているケヤキ(100〜250)よりも大きい数値。
(単純な大きさ比較です。実際の性質には他の構成物質が大きくかかわっています。)

広葉樹の道管13


この大きな道管がたくさん存在する木材は「糠目材(ぬかめざい)」と呼ばれています。
環孔材は年輪の幅が広くなると晩材の幅も広くなるものの、早材の幅は変化しないといわれます。
そのため、年輪幅が非常に狭くなると早材部分の道管の比率が高くなり、木質繊維部分が占める割合が少なくなることで結果、道管の占める比率の多い軽軟な木材になるということです。


前回の最後にもあるように、糠目材が劣っているわけではありません。
用途によっての違いがあり、木目の細かな木材が好きな私は非常に好きですし、細工をする用途などには非常に好まれるうえ、木材としても糠目材のほうが狂いが少ない傾向にありますから、材木屋さんとしてもうれしいわけですね(笑)。
ただ、はっきりとした木目が好まれる樹種であるケヤキやナラ、もちろん今回のタモにおいても、糠目になると木目(板目)部分が少しぼんやりと狭い範囲になってしまうことから、敬遠される場合もあります。
たとえば栓という樹種などは、木材としては美しいものの癖が強いということで、広葉樹のなかでは敬遠される場合もありますが、私のお勧めする糠目の良質材などは、比較的おとなしくていい感じ!!

タモ材と道管 栓の場合2
(栓板物、在庫材)

材の優劣ではなく、用途によって使い分ける必要があるのは前置きの必要がありませんが、先にお話ししたうちのナラなどは、年輪幅によって大きくその用途が分類されている代表的な樹種であるかもしれません。
脱線してしまうこと必至(汗)でお話をしますと、ヨーロッパでの重要なオークナラ)の用途である樽の材となるものは、年輪幅がおよそ2mm以下のもので良質な木材のうちで幅広材としての木材生産ができないもの(約直径45cm以下)は、洋酒熟成用の樽用材としての用途に分類されているそうです。

もちろん、その中でも産地によって成分の違いや特性の違いがあるので、非常に細かく分類されるわけですが、そのように区分されるほどに道管の構成による木質の違いというものの影響力の大きさがわかると思います。
脱線が大きくなるので、それによるお酒の味わいの違いや樽の違いについては心残りながら、この場では控えておきましょう・・・

ナラ材と年輪による木質の差のお話になると、ミズナラとコナラの違いやそのほかの名称、そして両者の材としての違いについても脱線したくなるのですが、その差にも上記のお話が少し関係してきますので、木材の特に広葉樹を理解する上で道管を理解することは、非常に重要であるといえます。

その一歩として、見える形で道管の違いを出すことができた今回の比較実験。

タモ材と道管 6


実は今回のお話は一昨年にお届けしようと思っていたものなんです。
しかし、用意をしていた直後に大阪北部地震があり、弊社の直近が震源地だったこともあり建物も大きな影響をうけ、倉庫の木材がすべて倒れ崩れてしまったときに、用意していたタモ材も行方不明になっていたために、公開のタイミングがなかったものです。
今回、皮肉なことにこの深刻なコロナ禍のなかで業務が少なくなっている中で、整理が進む倉庫から見つけることができた事で、記事にすることができました。

学術的なところにまで踏み込むことは容易ではありませんが、材木屋さんなりのやり方でできるだけ平易に木材の特性や違いを伝えようという「木まぐれコラム」の記事としては非常に良かったのではないかと思っています。

しかし、今回の実験はこれで終わりではありません。
道管を話題にした実験は、もう一つ。
視覚的により一層わかりやすくて衝撃的な実験を、皆さんは目の当たりにすることになります!!

道管という孔の存在を知ったみなさんであれば、驚きとともに楽しんでもらえるであろう実験。
それをのちに敢行したいと思いますので、次回の記事も乞うご期待!!!

広葉樹の道管12


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同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜 

木材の個体差を非常に理解しやすい題材として取り上げる今回。
その差を見る素材は、長さも幅も厚みも、そして入荷時期も全く同じというタモアッシュ)材。
弊社の誇る、30年超長期在庫です(汗・・・)。

タモ材と道管 1


早速ですが前回お話しした通り、この2つをつかって重量差を数字でみてみようという趣旨です。
その数字を見れば、視覚的に環孔材に本当に孔があることがわかっていただけるはずなのです。
実験する私も、経験上でその差を理解しているわけですが、実際には目にしたことがないので、どのくらいのさになるか、結果が楽しみ。

それでは比較実験を始めましょう。
まずは実験に用いる大きさのタモ材の平均的な重量を、文献を参考にして計算するとおよそ6.3kg。(実験材の厚みは27mm)
それを念頭において、まずはこちらの木目のはっきりした材(上の写真左側。以下A材)から重量を測ってみましょう。
こちらの材は、含水率はおよそ 13.6% 。

広葉樹の道管8


いい感じの含水率と考えるべきか、30年で13%?!と考えるべきか微妙なところ(もちろん、0%にはならないんだけども・・・)と感じてしまいますが、とりあえず計測。
計測は助手であるわが息子H君に協力してもらって、体重計で簡易計測。
計測した重量からH君の体重を差し引いて、このA材の重量を推測。
H君の体重は33.4kg。

広葉樹の道管14


これから、実験材を抱えて体重計にのってもらい、総重量からそれを引いた重さが、A材の重量ということです。
事前の計算では材の平均値である6.3kgとH君の体重である33.4kgをたして、39.7kgということが想像できますが、さて計算通りになるのか否か!!?


広葉樹の道管16


少し見えづらいですが、結果は40.6kgになりました。
平均値から考えると誤差が0.9kg 。
なかなか優秀な計算結果でしたが、これが基準となる重量です。
覚えておいてくださいね。


次に木目が非常に細かく年輪幅の狭いB材を計測します。
実は、これは手に持った時点で非常に大きな差を感じるのですが、それが数字としていかに表れるか・・・
こちらも、実験開始前に含水率を測定しますと・・・・


広葉樹の道管10


むむぅ~・・・9% 。
こちらは30年の歴史を感じさせる数字(笑)。
曇りがちな撮影当日の影響をうけずに、人工乾燥材カマ出し時並みの数字を記録。
この計測が大切なのは、言うまでもなく含水率が重量に影響を及ぼすからです。
この点でみても、入荷時期が同じである同一樹種の同一寸法材を、同一環境で保管しても差が出る、という天然素材の特徴が見えてくるポイントだと思います。

さぁ、お待たせしました。
ではいよいよ計測!

広葉樹の道管17


おぉ!!
38.8kg!!

なんと!!
同じ体積の木材同士 1.8kg の差があるのです!!!
実験成功!
およそ2kgも違う。
実は、手で持ち上げても明らかにわかるほどの差があるのです。
だから、結果は見えていたものの、数字で見るとやっぱりびっくり。
皆さんにも分かりやすい結果になったと思います。

先程の含水率に多少の差はあるとしても、これほどまでの差は出ません。
ということは、この差こそ、道管という細胞組織の構造を顕著に知ることのできるものだという事です。

木材自体にたくさんあいている孔は道管(どうかん)。
広葉樹の組織のうちの一つですが、この空洞となっている道管が多いか少ないかで重量もかわり、強度も変わり、そして加工性も変わってくるのです。
この差を重要視するのは家具屋さんだと思います。
加工がしやすいというのは良いことである反面強度がなくなってしまいがちなので、荷重のかかる部分には向いていません。
そのため、使われる部材ごとに木目をみて材を振り分ける作業をされる場合もあります。

彫刻においても環孔材でおすすめ樹種があるものの、その樹種だからといってよいものではなく、上記と同じように道管が多くを占める材は切削加工しやすいのですが、反面木質部分の多いものは比較的硬質になるので、切削しづらいことになります。
文献で見た、といって材種のみを重視してお探しの方もおられますが、安かったからといって木質部分が多い材を購入し、こんなに削りにくいのかと驚いた、というお話も聞くことがあります。
それも、この道管の違いによるところが大きい場面です。

タモ材と道管 5


数字で見るとはっきりとわかるこの違い。
次回は、ちょっとむつかしい話をしながら、この細胞組織の違いについてのお話を進めたいと思います。



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同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜 

ながく続くコロナウィルスの影響が広がるばかりで、当初業界では物資の流通を心配していたものが、今はおそらく感染を管理しきれない状態で仕事を続けなければならないと思われる、建築業界の職人さんの間に広がらないことを祈っています。
医療も物流のみなさんにも尽力を感謝しなければならないと思います。


さてそんな中、お家でできるエクササイズやおもしろ動画などがたくさん公開されていますが、私もひとつ、木材のお話をお伝えしたいと思います。
樹木にしろ木材にしろ、多くの種類を学んでいくときに手がかりとなるのが、広い意味での「針葉樹と広葉樹」の分類。
弊社記事でも今までにいろいろな角度でとらえてきましたが、今回は広葉樹に絞りながらもその中でも建築にも家具にも身近で、有名な樹種が多い「環孔材」を使ってお話を進めたいと思います。

最初に、なぜ環孔材なのかというと、違いが非常にわかりやすく説明がしやすいからです。
今回話題にするのは、その名の通り「環(わ)っか状に、孔(あな)のある材」に、本当に孔があるのか?!ということと、その孔は本当にあいているのか?!ということ。

私はいつも、ショールームにお越しいただいて木材や無垢フローリングの説明をさせてもらうときには、樹木や木材も細胞組織でできていることや、わかりやすく説明するためのたとえ話として、その細胞組織がストローの列のように並んでいることを説明します。

広葉樹の道管1

そして、その配列があることで強度があることや伸縮すること、吸放湿できることなどをお話しします。
しかし、たとえ話としては理解ができても、本当に木の中に孔があいているなんて、にわかに信じられないかもしれません。
広葉樹の中でも環孔材は、その孔による違いを顕著に理解できる特徴がありますし、見た目にも違いが分かりやすいので、代表的な樹種であるタモで違いを見ていきたいと思います。

まず、木材の木口を見てみましょう。

広葉樹の道管5


環孔材は、孔となる組織が年輪のように環っか状に並んでいる木材です。
よく見ると孔が認識できます。
この部分は内部まで孔になっていて、それ以外の部分の多くが木質部分です。
つまり、極端なお話ですがこの孔の部分が多い木材は「空洞が多い」ということになるのです。

空洞が多いということは、木質部分が少ないわけですから重量も軽くなるはず。
孔だらけ、なわけですものね。
これは、広葉樹を多く扱っている材木屋さんであれば、ある程度経験でご存知のことと思います。
ご存知なくても、無垢フローリング屋さんや材木屋さんが商品の特徴を説明する場面で決まり文句のように「足触りが柔らかな・・・」とか、「軽軟な木材なので、あたたかみがあり・・・」などと説明されている根拠のうちの一因も、この孔なんですね。

わかっているようでわかっていない、見えづらいこの孔の存在を数字でみてみれば、納得しやすいはず!
そう思って今回、視覚的に見ることができるタモアッシュ)材を用意しました。

タモ材と道管 1


長さも厚みも、そして幅も同じで樹種も同じ。
弊社に入荷した時期もおよそ30年前!!( ゚Д゚)で同じというこの2つ。
比較するにはこれ以上にない素材です。
これを使って、孔が多いものと少ないものの差を簡単な数字で見ることのできる「重量比較」を次回に行いたいと思いますので、ご期待ください!!


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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 満足の帰路編

いろんな樹種のいろんなサイズがあり、種類も形も一様ではないために皆さん、材料を眺めては凝視して観察するという光景が広がっていました。
特に天然乾燥させている為に、材の色も変わりまくっていて表情も木目もはっきり見えにくくて(笑)、樹種がわかりづらい・・・
でも、広葉樹を天然乾燥してくれているって、本当はものすごく有難くて小躍りするような状況。
皆さん、分かってもらっているでしょうか。
ただの変色材じゃありませんよ。

しかも、広葉樹だけでなく地松まで製材していて大きな梁材やタイコ梁と呼ばれる部材も乾燥中。
それに、中には肥松もチラホラ…

材木屋と行く森林ツアー2019-9

腕に覚えのある大工さんたちが、木の状態や癖、そしてどうやって使っていこうか?!という材料との「対決」に向けての準備?!をしておられたり・・・

材の大小は問わず、クスやタブやクワの大径木やカシなどの広葉樹がここにもあそこにもあるもんで、本当に真剣に見てくださっています。


おや?!なかなか帰ってこないから皆さん名刺が切れてしまうくらい(前回参照)に貼ってしまったんだろうか?!と心配していたら、談合・・・基、材料や乾燥機について盛り上がっておられたようです(^^♪


材木屋と行く森林ツアー2019-10


今回は、みなさん普段目にする機会の少ない樹種を多く取り上げたツアーでした。
特に、地松は針葉樹であるにもかかわらず、皆さんにとってはかなり遠い存在です。いや、でした!
今回、多くの在庫を見て特性を学んで、供給状態や製品の品質を知ってもらうことで、グッと身近になったようです。
もちろん、広葉樹もいろいろな樹種を見ていただけましたし、参加者各自の中での活用の糸口も少しは見つけられたのではなかったかと思います。
実は最後に「ムロ」という特殊樹種も見てもらいました。
これがまた特殊で・・・・

おっと、これはいつかのコラムに取っておきましょう!
それでも、ツアー後早速にこのムロと地松を使ってみようとご注文をいただきましたから、可能性のある樹種である、ということはお分かりになるでしょうかね(^_-)-☆


現在は山の木を伐って使おう!と盛んに言われます。

驚きの視察 24


私もそうお声かけする時もありますが、本当はその言葉だけでは不十分。
あ、そうか植林がセットにならなければ!、と閃かれた方もおられるでしょうか。
もちろん、それもそうですが時には伐る内容や伐る量、そしてその方法と伐った後の事(植林ではなく植生など)の目的をもって伐っているかなどが問題となります。(山の人は本当はもっと深くいろいろと考えている。)
しかしながら、木材を利用する人にそこまでのことを理解してもらおうと思うと、長いという言葉では表せないくらいに長い時間がかかります。
そこに樹種や山の環境も含まれてくるので余計に、です。
山はこうあるべき!、という答えは一つではないからです。


だから私は、自分のできる範囲で活動させてもらえるフィールドから、できることを始めたい。
今回のツアーもそういった側面があります。
有効に使うことと、そしてその苦労を知り山のことまで考えさせる材料であってほしいと思ったことも一つです。

私は杉も好きですが構造材や化粧材の一部には地松を多く勧めます。
構造材にはとっても適しているから、それだけです。
もちろん、美しいのは言うまでもないですが。
そのほか、ワンポイントで個性のほしいところなどは、やはり広葉樹の独壇場。
広葉樹も、今いろいろと手をかけるのかかけないのか、育てるのかそのままにしておくのか、という山が多くなっていますので、規格寸法をそろえにくいからこそ、山から出た「個性」の生きるところに使えるように、ネットワークをつなげたい。

そう思っています。
今回、遠路参加していただいた方には若干そういった雰囲気を感じてもらえたのかもしれません。


そうして、長そうで短い1泊2日だった行程は、青く澄んだ海に足をつけられない無念を抱き、材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜は幕を閉じたのでした。


材木屋と行く森林ツアー2019-12

 
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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 名刺が足りない2日目編

ツアー初日は美しい夕陽の観賞と、素晴らしいお料理の夕食懇親会を堪能した一行(笑)。
今回はツアー2日目です。

今日のメインディッシュは広葉樹。
広葉樹というと有名なところでは、ナラやタモ、そしてケヤキやカバなど古くから建築に使われている上に、供給量としても豊富なものが思いつくでしょう。
しかし、上記のケヤキ以外で現在流通しているものの多くは同一樹種の輸入材。
日本で育った以外のナラやタモ、カバが多いことは知られていないのかもしれません。

ですが、今日見ることのできる広葉樹というのは、それらではありません。
反対に、マイナーであったり稀少であったりする樹種が、そこらへんに転がっている(?!)んですよ・・・


普通、こんなもの転がってはいないんですけど、ここにはある。
といっても、本当に転がしているわけではなく、先日から参加者の方に見てもらえるように、とある程度の顔が見えるようにお願いしておいたものなのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-7


こんな黄色い木肌に興味を持って頂き、どうやったら活かせるか?、今まで見たことが無い、面白そう、といろいろな意見が飛び交いました。
材料を見て「欲しい」と思った方は、後でまとめて請求をお送りしますので名刺を貼っておいていただければ(笑)・・・という冗談交じりの本気満々の掛け声もあってか?!みなさん以降の品定めが楽しくなりそうな雰囲気(笑)。

そして製材機に向かうのですが、この日は日曜日の訪問の為製材は動いておらず人もいません。
しかし、ここでもちゃんとおいてくれていました。
長尺の栗の原木です!!

栗の長い原木って、貴重なんですよねぇ。
今回は、柱適寸くらいから少し大きなものまで、いろんなサイズの長物がありました。

材木屋と行く森林ツアー2019-8


これらの栗の原木は化粧材をつくることはもちろん、土台用や雨濡れするデッキ材用に製材されます。
一般的な広葉樹の製材所さんは、小さすぎる丸太や節の出そうなものは買いません。
歩留まりという、木材製品になる部分の効率が悪くなることと、節が出ると材料としてのロスが大きいからです。
しかし、上記の土台やデッキ等の用途をつくることで、節なし材が撮れる原木ばかりではなく、節のある丸太からも化粧材をつくりながらも、節の出た部分も活用するという方法をとっています。

杉や桧のような針葉樹では、節あり材が一般的ですが広葉樹は節が出ると使いにくい場合が多いので敬遠されます。
そういえば、枠材でも何でも広葉樹の節ありというのは見たことがないな・・・と思われるのではないでしょうか。
そういった理由からなんですが、ここではそこまで料理してしまう為に、いろんな木材を製材して活かす事ができるのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-11



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