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大阪府産材

すすめる理由のある木材、大阪府産材のお話 

色々な地域の材や、稀少でとても美しい材などを紹介してきた私が、ここにきて急に何故大阪府産の木材を強調するのか・・・

それは、今までの偏見がとけたこととそこにいる人と環境が原因です。

偏見、については前回の写真の通り。
こんな材料出来るはずがない、いやそもそも林業としてそんな材が出来ていないのだろう、そんな思い込み。
いやはやお恥ずかしや。
皆さんもご存知の通り、現在の日本の山の多くは杉と桧の植林木が大きく育っています。(育ちの悪いところもありますが・・・)
どの地域もその植林木を活用するために、様々な商品やものつくりをされていますが、木材からできるわけですから「商品が違う」だけではなく、その素材となる木材自体も異なって当たり前。

すくすくと育って木目の大きなものもあれば、70年ほどたっていてもこれくらいなのか?!と言うくらいに太さの控えめなものもあります。
それは、産地ごとの育て方の違いや気候風土の違いもあるのですが、やはり植林材ですから人の手による影響はとても大きいもので、どの様な木材を生産しよう、どの様な山にしていこうという考えによって、大きな違いが生まれるのです。

では、私が誤解を解くきっかけとなったものは何だったのか。それはこれです。

大阪府産 ヒノキ6

普通の桧の切り株です。

何が言いたいのかというと、切り株から一目瞭然でわかる情報の一つである、年輪の状態。
それがとても良い。
特別優良木ばかりを生産することが目標ではなかったとしても、普通にこの様な桧が生きているのが大阪の山だったのです。

その秘密は「密植(みっしょく)」という、たくさんの苗木を植えて競争させながら適宜間伐をし、年輪の美しい整った木を育てる方法を守ってきたからです。
だから、山に行っても立木は意外と細いのです。
育つ環境が厳しかったんでしょうね。

あ、もちろん大阪府産材全てがこの様に良いわけではないのです。
やはり山主さんや育ててきた方によっても、土地によっても異なりますから今お伝えしているのは、私がずっと通っている産地のお話。

実は、その産地の山主さんは自分の山を自分で伐採している方。
難しい言葉で「自伐林家(じばつりんか)」さん。
そんな人もなかなか珍しいのですが、その上珍しいのは更に製材までして木材業もされているというから、すごいのです。
更に関心する点は他にもあるのですが、優良な原木が山にあっても伐採して搬出、そして製材するのはすべて全く異なる人が担うのが普通です。

それを全て同じところで出来るというのは、想像以上に大きなメリットなんです。
だって、欲しい立木を山主さんに伐ってもらって、そしてそれを大切に製材してくれる。こんな有難いお話は無いですよ。
もちろん、写真の様な良質な桧です。
(杉もあります。)


そんなだから、山へのツアーなんかも受け入れてもらえますし、ガイドではなく山主さん本人からその土地と山の話を聞けるというのは大きなポイントだと思います。

大阪府産 ヒノキ3

(人間と比べて、大きさがわかりますよね。)

今は丁度、山が清々しい季節。
暑いはずなのに暑さを感じにくい、また爽やかな木々の香りが感じられる「森林セラピー」にはもってこいの時期。
そんな大阪の山に入って、木材となる前の木々を見る事が出来ます。
もちろん、木材にしてもらうこともできる。

なんか、新鮮な魚を漁師さんにさばいてもらう!ってな感じでしょうか(笑)。

木材が良質なだけではないんです。漁師さん(笑)、もとっても素晴らしいんです。
山を、地元を、木を愛して地域を大切にしてこられた山主さん。
私の面倒くさい依頼にも応えてくれる有難い存在でもあります。
やはり最終的には人とのつき合いです。木も山も地元も愛する人が育てた木を使えるなんて、嬉しいではありませんか。


市場に整然と並ぶ木材も良いですが、山に生きている時を知っている木が自分の家の一部分として支えてくれるという感動。
大黒柱やモニュメント柱、もちろん構造部材一式というものも可能です。
こんな素晴らしい材を使わないなんてもったいない。
「すすめる理由のある」大阪府産材。

不定期ですが、森林ツアーも行っています。
特に大阪にお住まいの皆さん。地元の山、行ってみませんか?
もちろん、建築部材ご検討の方大歓迎(笑)。


大阪府産 ヒノキ7

節の無い綺麗なものも、特徴的なふしのあるものも一杯あります。
単なる桧、ではなくおすすめできる桧。
こんな身近にあったのです。

大阪の木材をご希望の方、市場材ではないので納材までの時間は必要ではありますが、大切にされてきた山主さんの大阪府産材、是非体験してみてください。



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0) この記事をクリップ! 

すすめる理由のある木材、大阪府産材のお話 

弊社記事をご覧いただいている皆さんのお住まいの都道府県には、山がありますか?!
こんな聞き方をすると、「山ぐらいあるわ!」とお応えがきそうですが、私の居る大阪府も「山はある」んです。
しかし、大阪で木材業をしていても大阪産の木材というものの流通は、皆無に近かったのです。

その理由は何なのか?!
一つに絞ることは非常に難しいのですが、大きな理由の一つは業として成り立つほどの生産ができない(していない)ということと、林業県のように「山から定期定量の出材」が無いから、ということでしょうか。

先に、皆無に近い、といいましたが実は全く無いわけではないのです。
ですが、木材としての流通量としては非常に少ないということです。
それを何故、わざわざここでとりあげるのか?!
それには、御題目の「すすめる理由のある木材」だから、です。


弊社記事をご覧いただいていれば、「桧はどこで生えても同じ」や「杉といえばどれも同じ」とは思っておられないと思います。
だからこそ、木材を生産しているイメージの無い大阪府の山から出る木材は、品質があまり良くないのではないか?!という考えになってはいませんか?!

はい、ゴメンナサイ。それ、私です。

古い材木屋サンの意識が頭にあるので、先日の天竜もそうですが「有名林業地」以外の木材は、そんなに質が良くないもの、という感覚で見てしまっているのです。
しかし、実は違います。
大阪は違います。否、少なくとも私がここ数年通っている大阪の山は違います。

大袈裟な例を出しますと、こんなのもできます。

大阪府産 ヒノキ1

普通、こんなのが欲しい時は今までの私なら、「吉野にあるだろう。」という考えになってしまいます。
大阪府は周辺を優秀な林業地に囲まれています。
吉野を代表とする奈良県、広大な森林蓄積と製材所のバリエーションを持つ兵庫県、そして奥深い山が続く霊山の和歌山県、そして林業学校もあり伝統ある京都府です。
だから、わざわざ大阪の山で探そうと思わないし、大阪の山からできるとも思わない。
それに、たまたまあったとしても質が劣ると考えてしまっています。
罪なものですね・・・

しかし、写真の材は私の通う大阪の山から産出された無節の桧の厚盤です。
もちろん、こんなのばかりではないですが、こんなものもできるなんて思っていもいないですよね。
木材や産地に詳しくなればなるほど。

ココで一つ、こんなことの出来る大阪の山の事。
ちょっとお話しておこうかと思います。

大阪府産 ヒノキ2


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