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地松

減りゆくことは、遷移か自然の摂理なのか・・・ 国産黒松、石山赤松を想う

数年前から、本格的にいろいろと私との関わりが大きくなった樹種である地松(じまつ)。
「地松」と言っているのは、「地=日本の」という意味があるからで、輸入される松類(日本で普及している建築構造木材である米松・べいまつなどの松ではないが、松と称しているものも含む)の木材と区別するために用いているものですが、その地松の現状については、マツクイムシ(マツノザイセンチュウ)の事を含め特集もしながら紹介してきました。
しかし、実際に日頃色々な樹種を扱っているものを、地松という特定の樹種に限って山側の事情を覗いてみると、言葉で言うよりももっと現実は厳しいものだということを、ヒシヒシと感じています。

昨年も、地松の注文材の検品を兼ねて生産地とその周辺の山に何度か行っていましたが、自分の目で見る光景は、想像していた以上の驚きでした。

先ずは山。

現実5

見ての通り、信じられないくらい集中的に常緑である松の葉が全体的に茶色に変わり、多くのものはすでに葉もありません。
写真のすべてが松ではないですが、このような状態が見渡す山の多くに広がっていたのです。

明らかにマツクイムシによる被害だと推測されますが、こんなに広範囲で全体に広がっているとは思っていませんでしたので、はっきり言ってショックでした。
いくら被害があるとはいえ、健全なもの中にいくつかの被害があるのかと思っていましたが、期待は大きく外れていました。

しかし、驚くのはまだ早かったのです。
別の場所で、訪問を楽しみにしていたところの一つである、海岸沿いの松林。
さぞかし立派な白砂青松を拝めるのだろうと思っていたものの、そこにあったのは無残な光景でした。

とても松林と言えるようなスケールの無い場所ながら、確かに地図にも有名な地名を冠して紹介されている場所に、涙のでるような光景が広がっていました。

現実4


現実2

あちこちに燻蒸処理されたのかと思われる、ビニールシートをかぶせられた松の無残な姿が。
そのそばには立ち枯れた立派な切り株がいくつも見られます。
松林だったことは、今ではそこからしか知る由がありません。



こんなにやられてるのか・・・・

小学生の頃見た、「風の谷のナウシカ」。

高度な文明社会が破綻した後の世界において、少数の人間と毒の胞子を出す植物が繁茂する自然界の対比に、大きなショックを受けましたが、その中の一場面で毒(と思われている)胞子の影響を受けた樹木を調べる谷の住人が、樹木に斧を入れた時の一言が「ここも・・・」。

ナウシカ1


写真の光景を見た時に、一番最初に思いだしたのがその場面でした。

アニメ版の「ナウシカ」においては、毒の胞子を出す植物は人間に有害だと考えられていたものの、澄んだ水と土で育てた植物は毒を出さないことを、主人公ナウシカはつきとめます。
そして思うのです。
人間が汚してしまった世界を、植物たちが長い年月をかけて浄化してくれているのだ、と。
そこにそのまま重ねることはできませんが、これほどまでに進むマツクイムシやナラ枯れのキクイムシの影響は、自然の摂理として働いているのかそれとも、人間のかかわるものではない森林の遷移の途上であるのか。

ナウシカ2


ナラ枯れになってしまった樹木から萌芽して更新したというお話や、マツクイムシに抵抗性のある松の生産などの取り組みも聞きますが、現在は両「ムシ」を有効に防ぐことができていません。


どんどんと貴重な存在になりつつある地松。
もちろん、現在は代替樹種があることで、建築意外でも出番の無い事も原因となり「ムシ」が広がっているのかもしれませんから、使えるところで使える人にはきちんと届けられるようにしたいのです。
特に、国産黒松は驚く様な減少を見せています。

どうにかして有効活用していきたい。
そう考えている時に頂いたお話が、次回に紹介する国産黒松一枚物フローリングと、石山赤松幅広無垢一枚物フローリングなのです。
伐らずに枯れるのではなく、伐って活用して山の次の世代にバトンタッチできるようにする。
山においては地松自体が、荒れた土地にも最初に根付く先駆種と言われる樹種ですから、もしかすると次の世代に場所を譲っているのかもしれません。
どちらにせよ、入手が難しくなってくる樹種。
大切に使っていきたいものです。

現実3



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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 ─

今年はゴールデンウィークも何も関係無しでぶっ飛ばして松・松・松・地松!!!

ということで、なかなか終わりを見せない地松のお話ですがいよいよ着地点を探す頃合いの様です。
前回、現在の豊かだといわれる森林の中に、松の居場所がなくなっていることを伝えましたが、それについては「公園の父」という異名を持つ林学博士であり造園家の本多静六氏も、自身の著作「赤松亡国論」にて赤松が作る林相によっては、森林の荒廃や環境の悪化を見ることになるというように記されていますが、もちろん、赤松が悪いのではなく樹種によっては、繁栄していてもそののちに待っている環境が、必ずしも良いものとは限らないということでしょう。
遠くから見れば緑いっぱいの山が、実際にはスギ・ヒノキが密に茂り、光の届かなくなった森であったりするように・・・

しかし樹木たちは、彼らそれぞれの生き方の戦略によって現存しているもの。
松の場合は、種を風によって運んでもらって繁殖するタイプですので、やはり開けたヤセ地で風が強いところでなければだめなのです。
生育を示す語呂に「谷スギ・尾根マツ・平ヒノキ」とあることからも分かる通り。

松ぼっくり化粧

松ぼっくりに隠された種は、カエデと同じように風に乗って運ばれやすい仕組みになっていますが、自分たちが生育する環境に飛ばしてもらうために、強風で且つ乾燥しなければ種を放出しないようになっています。
それは、「松ぼっくりマジック」で実証した通り。
早くから種を作ることができる(10年くらいらしい)という性質も、そういった繁殖方法を優位に運ぶことを目的として進化したのでしょう。


さて、松の外郭的なお話しから始まったシリーズですが、ここで松の材としてのお話をしておかないと、材木屋の記事ではなくなってしまうので、触れておきますよ!

松を県木としているところは7県もあるものの、意外と身近に感じないのはやはり建築から松が遠ざかったからでしょうか。
今までも書いていた通り、一昔前ならば「たいこ」といって、丸太の左右のみ製材で擦り落とした状態のものを使っていたものです。

地松24

日本の松の大きな特徴はその強度と艶。

強度というのは、その出番が多いと予想される屋根や家の重さを支えるための「曲げや圧縮」という力に対しての強さですが、どの数値を比べてみても日本を代表する優良樹種である桧を10%〜20%以上しのぐのです。
そして、それだけの強度とともに注目すべきは「めり込みに強い」ということ。
どういうことかというと、木造住宅に揺れや圧縮などの力がかかったとき、構成される木材同士が互いにめり込みをしながら強度を発揮するといわれています。
つまり、金属のようにガチガチの状態ではなく細胞を持つ木材だからこその柔軟性で、力を吸収しながら外力に耐えることができます。
柔軟でありながら、つぶれることなく耐えるにはある程度のめり込みを許容しながら、その力に耐える必要がありますが、松はそのめり込みに対して強くそして粘りのある木材性質とともに、「剛でありながら柔」な構造材として存在するのです。

もちろん、木材としての性質だけではなく、その存在感があることも大きなポイント!
人は、目で見た視覚要因から多くの情報を得て物事を判断しています。
住宅などの建築も一緒。
印象的なものを「良い」と感じるのも、目で見た印象が自身のイメージに触れるからですが、日本の松は特有のそのダイナミックな木目で「力強さ」を、そしてその美しく光る艶のある仕上がり面で「美しさ」を表現するため、木材を見せて使うような住宅や店舗にこそ、安心感をもたらす松の梁材を使ってほしいものです。

さて、ヒノキやスギでも同じですが、松も各地の良材に名を付けて呼ばれるものです。
鳥取の大山松、鹿児島の霧島松、岩手の南部松、宮崎の日向松(アイグロらしい・・・)、そして山口県の滑松です。
銘木だけではなく、造林種としても杉・桧・唐松に次いで多いんですよ。

日本だけではありません。
松は中国や韓国などの建築でも、とても貴重なものとして扱われています。
韓国では、宮殿建築に使われる樹齢150年以上の年輪の中心が真円を描くような「春陽木(チュンヤンモック)」と呼ばれる見事な松が多くあったそうです。

アジアの松


中国では昔は楠木といって、クスノキではなく日本には分布しないといわれている、耐久性が高く虫がつきにくく、しかも加工がしやすいという樹種が、紫禁城などに使われてきました。
別名を香楠や金糸楠と呼ばれていたものですが、現在は枯渇しているのでその代用として松が使われているらしいのです。
(日中韓 棟梁の技と心より)


本当は、スギやヒノキよりも人間に近い樹種かもしれないマツ。
縁起の良い樹種という側面もあるものの、もっと「生活に近い」ところで人間に寄り添い、また人間もその力を借りて発展してきた、いわば人とマツはマツタケのような関係だったのかもしれません。
それでも、緑輝く山々に松の姿は少なくなっています。
今、建築材を通してもう一度地松との関係を見直し、遠くなってしまった距離感を縮める必要があるのではないか・・・そう思っているのです。

地松16


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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 А

みなさん、前回の投稿でマツタケの危機、感じましたか?!
マツタケ価格の高騰はもしかすると、森林資源が豊かになったからかもしれない・・・・
む〜、難しい問題です。

地松7

さて、アカマツがマツタケならクロマツは松露です!
お吸い物の種にする、と書かれていますが口にする機会ありますか?!
お菓子ではありませんよ・・・
マツタケと同じくキノコです。
マツタケと同じく、稀少になっているキノコですが、アカマツに比べてクロマツ自体が更に稀少なこともあって、まぁ普通に見る事がありません。
海岸のクロマツの土壌に育つ食用キノコですが、こちらもやはり土壌や植生の変化などで減っているものです。

植生や環境の変化とともに、もう一つ大きく関係していると思われるのはご存知の通り、松枯れ。

枯れ2

以前にも書いていますが、小さな線虫であるマツノザイセンチュウが入りこむことで大切な松が枯死してしまう松枯れ。
北米から渡ってきたといわれるその線虫病、現地の松は抵抗性があるために問題ない様ですが、抵抗性の無い日本の松は大きな打撃を受けています。
カミキリムシによって媒介された線虫は、松の樹脂道に入り松ヤニを分泌するエピリウム細胞を食害すると松はヤニを出しにくくなり、弱ってしまいます。
次第に食害された細胞で通水をつかさどる仮導管が塞がれ水を吸い上げられなくなってしまう。
当初の弱った松はすぐに枯死するわけではなく、揮発性テルペンやエタノールを発し息をつなぐのですが、それによって更に弱っている事を感知したカミキリムシがやってくる、そして場合によってはそのカミキリムシに乗って、線虫が別の松に移動する・・・・

こんな立派な松が、ちっちゃな線虫に負けてしまうんです・・・・・

地松12


そんなことが各地で起こっていて、常緑の松が綺麗な赤色に紅葉している山が散見されるようになってしまいました。
松が減る事でマツタケや松露もへり、そして薪炭などに適度に松を利用しなくなった事で線虫が増え、そしてその影響で松が減る、、、、
全ての松が枯れてしまうわけではなく、抵抗性の松などもあったりしますし、中国の馬尾松との交配で抵抗性の松を作ることも行われていますが、やはり日本の松が残って欲しいもんです。

松はもともと適応温度環境の広い樹種なので、西日本の各地から東北にも広範囲に分布している樹種で、火力利用や食を得る生活の火種、そして美しい景色をも彩る日本人にはとても関係の深い樹種ながら、だからこそ、時代と環境に翻弄されてきた側面も強いのです。

前回までに書いたように、人は昔から松を利用してきました。
燃料や材木としてだけではなく、防風林や防砂林もそうです。
大切な家や畑を守ってくれたのが松。
土手をあらわすとされる「築地」の名がある出雲の築地松は、家を洪水や湿気から守る役目をしている事で有名。
そして松も、人に利用される事で適度に荒れた(攪乱)土地が維持され、松林を形成することができたのです。
西日本に松の産地が多いのは、製鉄文化によって形成されてきた部分もあるものの、一方で大規模な森林荒廃が続いたからだ、とも言われていますが、もののけ姫の舞台の様に神の怒りに触れる様な激しい森林資源利用の繰り返しが、他の樹種の移入を妨げ、結果松が残ったのかもしれません。

たたら


現在ほど便利ではなかった時代は生活に欠かせない存在だった松も、利便性に勝る素材に変わっていったことで、山や森に居場所が無くなってくる。
自然の中で、樹種の転換や森の様子が変わっていくのは当然ですが、人が関与しなくなったことで松が居なくなる・・・なんか申し訳ない様な気持ちです。

豊かに見える現在の森には松は居ない・・・そんな現実が今そこにあります。

海岸の松


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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 Α

地松の持つ精油と細菌の関係。
根の周りに来る細菌を、精油成分でコントロールしていると前回書きましたが、それは私たち日本人の秋の味覚にとっても大きく関係していると思われるのですよ!

なんだと思います?!
桜の季節から始まっていきなり秋の味覚の話になりますが、実はあの香り高く品格も高い(汗)日本の高級食材である「マツタケ」です。

マツタケ

マツタケと松の木。
うん、たしかに昔から松林に松が生えるのは周知の事実ですが、それと根っこに何の関係が?!
はい、そう思って下さい。

みなさん、マツタケは松の木と共存共栄しているということをご存知ですか?
マツタケと松の木はとても大切な関係にあり、この関係が維持され環境が適した場合にのみ、マツタケができるのです。
そしてそこには松という樹種の生き方自体が大きく関わってくるのです。

マツタケを産するのはアカマツですが、基本的に松は乾燥しているヤセ地に育つことのできる樹種です。
例をあげると、自然植生の無くなった様な荒れ地などでも生きていくことができる逞しい樹種ですが、それも自分一人の力ではないんですね。
そう、共存共栄の仲間、マツタケのおかげなのです!!

マツタケというのは、いわゆる根っこに寄生する菌である「菌根菌」です。
寄生といっても病気ではありません。
ウチの真面目な息子は、マツタケを前にしたおとうさんが「これ、カビみたいなもんやで。菌やで、元は・・・」と教えた途端、食欲げっそり!
直前まで美味しいと頬張っていた(頬張る?う、嘘かも・・・)マツタケへの箸が止まったのです。
世のマツタケを独占したいお父さん。是非お試しあれ(汗)・・・・
そのあと、もちろん奥さまにはしかられますよ、念の為・・・

脱線しましたが、つまりマツタケは松の木と共生する共生菌で、土中の養分を松に提供している、大切な存在なのです。
松はヤセ地にも育つといいましたが、ヤセ地から養分を摂取するためにマツタケの力を借り、その代わりに光合成で作った栄養をマツタケに与える事でお互いに共生しているのです。

おぉ、なんともけなげな関係。
パートナーシップとはこのことか。

もちろん、それだけで松は過酷な環境で生きていけるわけではありません。
空気環境にも適応できるように、葉の乾燥を防いだりするワックスで葉の表面からの水分の蒸散を予防したりする防御策があってこそ、乾燥地でも育つのです。

では、乾燥していないところでは育たないのか?
いや、育つでしょう。とっても良く。ただし、競争相手がいなければ・・・・
松という樹種は「陽樹」といい、陰樹に反して他の樹種の陰ではうまく育つことができないので、肥沃な土地に種が落ちたとしても、日の光に乏しく自分よりも旺盛に成長する他の樹種に負けてしまうのです。

最近、マツタケが出なくなったといわれますが、もしかすると松が生育する環境の土が肥沃になり、共生菌の働きが鈍くなっているから、そうも思えてきます。
また、土壌に落ち葉が積もってしまってもマツタケは出にくいらしいので、一見土の上にフカフカの落ち葉の層があり、土壌が豊かに形成されている様に見えていても実は、マツタケには不向きな環境なのかもしれません。
人が里山を利用し、薪炭資源などを求めていた時は童謡にある様に焚きつけにする「落ち葉掻き」もしたでしょうし、なにより松自体も薪にするために伐採され「適度に荒れた状態」が維持される事で、マツタケは育っていたのかもしれません。

そう考えると、現在手つかずで緑豊かになった森は実は、秋の味覚を奪っていたのかもしれない、、、、かもしれないのです。
いつの時代も、人との森の関係は一様ではなくまた、植生や利用方法によっても変わるということを、如実に表しているのは実は、マツタケなのではないでしょうか・・・・・

地松22


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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 ァ

コテコテなだけなのかと思わせる松の樹脂。
実はちがうんですね〜。

樹脂を含む、特に針葉樹は広葉樹に比べて特有の「精油成分」を持っているものが多く存在します。
そしてそれらの中でも有用な成分を多く生み出しているα-pineneやβ-pineneなどの「ピネン」という成分は、松の pine を現していますから、松脂や精油に多く含まれています。
特にα-pineneは、就寝時には疲労回復、緊張時の脈拍の増加を抑えるなどの効果が実証されているのは有名なところ。
もちろん、適量がいいわけで、多いと逆に刺激になってしまうので注意。
だって、散々健康にいいと喧伝されているヒノキだって、人によっては精油成分が強すぎて、アレルギー反応があるくらい。
精油成分の多い針葉樹に限ってではないけれど、天然の産物は絶対安全じゃない。特に、彼らは人間の為にそれらを蓄えているのではない事をおぼえておいて、上手に活用したいものです。

前回に、松根油を使って戦闘機を飛ばすお話をしましたが、燃料になるというのはとっても大切なことですね。
固形、液体関係無く松の樹脂は良く燃える、という事です。
感じにも現れるように「松明」と書いて「たいまつ」と読みますね。
細かく言えば、樺の樹皮を燃やしている場合もありますが、基本的に大昔から松の樹脂はよく燃える上消えにくく、火持ちがいいというのが松が燃料として重要であった理由です。
もののけ姫で山側と争点になっていたのは、「たたら製鉄」に必要な燃料。
それも地松です。

薪1


いや、劇中ではそんなところには触れていませんでしたが、緑豊かな山々から火力の強い薪をどんどんと伐り出す。
木炭は現代製鉄で使われるコークスよりも還元力が大きく、鉄から酸素を効率よく取り除くことができ、純度の高い鉄ができると言われます。
高火力が必要な刀鍛冶にも松は必需なのです。

もののけの時代、火を得ることは大切なことだったでしょうが、鉄を作ることができるほどの強力な火力を持つ地松は、本当に宝だったのだと思います。
神殺しにまで及ぶほどに・・・・

又その火力は、陶芸の世界でも賞用されます。

温度の上昇が良くて火持ちがいい。
陶芸には温度が重要ですが、樹脂を含むとはいえ他の針葉樹では燃えはするものの温度の上昇が緩やかだったり、ヒノキの様によく燃えたとしても火持ちしなかったりするのですが、地松は全く異なります。
火持ちが悪いと、窯に薪を入れた尻からまた薪を入れる、という様な状態になってしまいますので、「3日3晩寝ずの番をする」ような窯焚きには、地松の薪が重要になってくるのです。

登り窯

火力だけではありません。
火力を追求するならば、化石燃料に頼ればいいのです。ガスや灯油、いや電気もあります。
しかし、地松の薪が好まれるのは火力だけではなく、焼き上がりにも違いが出るからです。
自然の脂によっていい具合に不均一に燃える地松の薪は、窯の中に何とも言えない自然の火の通り道を作り、それによって焼き物自体につく焼き色や釉薬の流れ方、灰のかぶり方、そしてその造形にまで影響するために、作者の手が及ばない次元に作品を高めてくれる「秘薬」のようなものなのです。

焼物1

針葉樹の筆頭はヒノキでゆるぎない、そう思ってしまいますが、地松の奥深さはヒノキのスケールを超えている様に思います。

さて、松の精油成分は実は、根からも抽出されます。
それは、根の周りにくる細菌をコントロールしているといわれます。
えぇ?!樹木がそんな事を考えているの?!と訝しく思ったそこのあなた!
松の驚くべきところは、火力でもその大きさでも勇壮さでもないんです。
私が思うに、この「根と細菌の関係」なのですよ・・・・・


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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 ぁ

あかん、なかなか松の材までたどり着けない。
予定よりも松の樹木としてのお話に時間を使ってしまっていますが、もう少し脂のお話をさせてください。

松の脂は実用性だけではなく、建築の上では超高級材料として珍重されています。

地松20

和の建築において、松を抜きに語ることはできないでしょう。
民家の梁や廊下の縁甲板、そしてなによりも和室の床の間材としての利用は、松の脂木の真骨頂ともいえるところです。
昔の銘木関連の書物(40年くらい前)を見てみると、あったあった、松の床材(とこざい)。
現在でこそ、建築の様式が多様化し型にはまらないタイプの床の間や和室が多いですが、やはり昔の正統派床の間といえばケヤキか松。
一般的に考えると、ケヤキ造りの方が高価に感じるでしょう?!
私が担当するお客様も、必ずケヤキを選ばれます。
しかぁ〜し!!その書物に当時の参考価格が掲載されています。
驚くなかれ、地松の1m×2mの板物、、、、¥1,250,000−です。ケヤキよりお高い・・・
やはりそれは、縁起木ということや銘木として讃えられるほどに長命かつ樹脂をため込んだ比類ない価値を評価しての事だと思いますが、現在の感覚からするとどうでしょう・・・

地松21


因みに・・・おぉ?!それよりも高いのあるやん!!と目を移すとそれは床柱でした。
確かに、松の杢の出た床柱は高級品です。
おぉ、多分蟹杢の床柱やな?!、と思って見てみるとなんと、「スギ天然出絞丸太」でした。
絞り丸太と呼ばれるスギの床柱の中で、人工的にではなく自然の状態で皮に凹凸がつき、何とも言えない形を成しているものですが、それにしても高すぎる。
¥2,000,000-/本です。
昔は銘木花盛り。
それに、当時絞り丸太はバブルの様なもので、相当な「付加価値」で売れたそうなのでこのような価格表記になっているんですね・・・
もちろん、丸太も好きですが私なら同じお金があるなら蟹杢の地松の床柱が欲しいなぁ・・・・

杢

当時にはまだ樹齢500年の松が出品されたとあり、その材の製材風景の写真が出ていますが、見事なもんです。
今では少なくなったものの、集落の住宅を建て替えるときには「隣よりも少しでも大きな梁で、少しでも良質な松で・・・」という、地松の需要も相当なものだったからこそ出来たのだと思いますね。
かの時代でも、伝承的な言葉はあるもので「海岸縁の松は買うな」というそうです。
その理由は、強く風を受けていると樹脂のたまるヤニツボができ、大きなヤニツボは製材した後に穴になり、材の評価を落とすからです。
そりゃ、樹齢数百年ともなれば、生きてきた証の傷やそれを治そうとする「かさぶた」であるヤニも出るだろうと思いますが、やはり銘木製材には許されない欠点なのです。
銘木松のその他の欠点は白縞や「あお」です。

あお

特に「あお」は一般建築でも美観を損ねると敬遠されるもの。
「あお」というのは、松に入る変色菌によっておこる青色の変色の事ですが、伐採時期が悪かったり、生木を湿潤な環境や温度の高い環境に置き続けるなどすると、またたく間に青色に変色していきます。
ただし、外観上は若干気になるものの地松にはある程度つきもの。
それに「あお」はデンプン質を栄養としているので、変色しても材質には大きな問題はないものの、耐衝撃には若干劣る様な事もあるというので、やはりできるだけつかない様にしたいもんですね。


そんな銘木にまで地松を押し上げる脂の主体は、テレピン油とロジンです。
野球が好きな方には「ロジンバッグ」といえばわかる、あのピッチャーの足元にある白い袋の中に入っているのがロジン、つまり松の樹脂の中でも不揮発性で白くかたまる固形物の事です。
そりゃ、あのニチャニチャになる松ヤニを指につけてボールを投げているんだから、滑らないわな。
納得、でしょ?!
滑らないといえば、ヴァイオリンの弓の滑り止めにもされていたそうですが、こっちは逆に滑らなさすぎる様な・・・・・

また昔は、脂なので水が浸透しませんから水漏れ防止材としても使われたそうです。
松ヤニは英語で Naval Stores といいますが、これは海軍用品という意味で、重要な造船軍需用品であったことを証明する呼称になっています。

樹脂の含有量でいえば、地松よりもはるかに多いのがフランス海岸松。
地松が上の写真の様に、高樹齢木になるほど茶色く樹脂がたまるのに対して、海岸松は若木であっても、茶色い樹脂をはっきり確認できないのにずっしりと脂気を感じる事があります。
その海岸松の樹脂の抽出物はポリフェノール成分を含んでいて、ピクノジェノールやフラバンジェノールといった物質が抽出され、日本のテレビなどでも話題になったことのあるフラバンジェノールは健康用品にも活用されています。



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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 〜

アカマツとクロマツを少し知ったところで脱線しまして、葉っぱのお話を先にしておきましょう。

針葉樹は、その樹形や葉っぱの尖った形をとって「針葉樹」と言われることがありますが、そう言う意味でいえばまさに松は針葉樹。
小学生の頃、通学路に松の生えているお宅が多かったので、そっとその葉を拝借し下校中の友達に後ろからゆっくりと近づき、腕などに「チクッ」とやるのです。
まさしく針で刺すかの様に(笑)。

松葉1


子供の遊びですし、その当時は道端の花の蜜を吸ったり(道路周りが花だらけになる・・・汗)、松の葉でつつき合ったり、または友達と二人、二葉松の葉同士の股をくぐらせて双方引っぱり合い、二葉の葉付け根が裂けてしまうと負け、という遊びをしたものです。
二葉松に比べて五葉松の松葉は柔らかいので、こんな遊びはやはりアカマツ・クロマツの特徴でしょうね。

松葉3


今はおうちに松を茂らせていらっしゃるところも少なくなったように思いますし、今の子供達はそんなことをすることもないんだろうなぁ、と思うとちょっと淋しい様な気もします。

松の葉は遊びだけではなく、樹木として言われるように縁起がいいものの一つです。
あのとがった葉をよく見てみましょう。

松葉2


小さくてわかりづらいかもしれませんが、2つに分かれている松葉をひっつけてみると・・・何と!!見事にまん丸の円形になるではありませんか!!
二葉松を夫婦に例えるなら、別々に生きていたとしても結婚を経て結ばれる事でつながり、二人で一つのまん丸く円満な家庭を築いていく・・・そんな感じじゃなかろうかと思いますが、それを現すように「落ちても二人連れ」という言葉が使われるように、枯れ落ちた二葉の松葉は夫婦が老いても寄り添っている夫婦愛と表現されていますので、ウチもそうありたいもんです。(思ってるのは自分だけ?!!?)

松が特徴的なのは葉だけではありません。
普段は見えない「根」の方にも、とても複雑なストーリーがあるのです。

年輩の方はご存知でしょう。松根油。
私も見聞きでしか知ることはできていませんが、松の根っこを蒸留して油をとったもので、戦時中はその油で戦闘機を飛ばすことを考えられていたのです。
実際は飛ばすことはなかったそうですが、現在でもガソリンなどの石油資源を始め多くの天然資源を輸入に頼っている日本ですから、その当時は豊富にあったであろう天然資源である松は、貴重な戦力になる予定だったのでしょう。
「松根油こそ神風」とも言われていたと聞きます。
松の木まで軍事利用か、と考えると戦争というものの悲しさや虚しさを感じますが、現在では楽しい宴の象徴の様な桜ソメイヨシノにしても、かの時代では「美しく散る」が如く戦況とともに美化されていった、時代に翻弄されていたのと同じなのかもしれません。
穿った見方をすれば、それだけ日本国民の中には木々が深く根付いているということなのかもしれませんが・・・・・

実際の松根油でどれくらいの飛行が可能かというと、200本の松で1時間飛べるほど、だそうです。
う〜む、あんまり凄さがわからないけども、背に腹は代えられぬ、ということか。

地松17


ただし、マイナスのイメージばかりではありません。
松の油である松ヤニは、古代のロマンを現在に伝えてくれるタイムカプセルです。
映画好きの方はピンときませんか?!
そうです、あの恐竜を現代によみがえらせる「ジュラシックパーク」です。

ジュラシック1


恐竜をよみがえらせる鍵となる「琥珀」は、樹木の樹脂が化石化したもの。
松のヤニも同じ。
つまりは、樹木が出すヤニが想像できない様な長い時間をかけて化石になったものですから、その中に虫を閉じ込めているものや葉っぱがそのまま残っているものなど、旧時代の植生などを現代に伝えるタイムカプセルになっているんですね。

琥珀4


琥珀というと、なんだか舶来品(古っ!)のようなイメージがしますが日本にも琥珀を産するところがあります。
それは岩手県!
後に少し出てきますが、岩手と言えばアカマツの一大産地です。
おぉっ!!!?ということは、アカマツの琥珀がでているんだな?!!
と期待したくなりますが、残念ながらそうではないのです。
岩手で産する琥珀は主に「南洋杉(和名)」です。
南洋杉自体、●○松とか●○パインとかいわれていますのでややこしいですが、今お話している地松ではないんですね。
もちろん、琥珀はマツ科の樹木や広葉樹のものもあるそうですが、主な産出がヨーロッパ(一部南米)であることも関係して、針葉樹中心になっているようです。

それに、松は太古に隆盛を誇った針葉樹の仲間の中では比較的後発樹種だと言われているので、琥珀を産する様な時代背景には入っていなかったのかもしれません。
どちらにせよ、なんかロマンチックです。
ロマンチックと言えばヨーロッパには「琥珀婚」というものもあるそうな。
岩手県の久慈琥珀によると、英国においては結婚10年目に、夫から妻へ琥珀を送る。琥珀は幸福を招くものとされている為、「幸せを送る」という意味でのことだそうですがやはり、樹脂が幸福を招くのですね。
松の樹脂ではないものの、数千万年という時を超えて残り続ける琥珀はやはり、永遠の愛と幸せの象徴なのかもしれませんね・・・


ウチはとうに10年過ぎていますが、子どもに傾いている家内の愛情を取り戻すべく(笑)、もうすぐ来る20年目には久慈琥珀でも贈るかな・・・・・

琥珀3


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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松 ◆

さて、前回で神様との関係や寿を意味することでおめでたい樹種である事がわかった「松」。
本来はお正月に特集すべきかな、と思うところもあるものの敢えて、この桜のシーズンにもってきたんですから、ちょっと徹底的に「日本の松」を知りましょう。

そもそも日本の松、通称「地松(じまつ)」とは何なのか?!掘り下げていってみましょう。(樹種名に漢字とカナが混在しますがご容赦を・・・)

日本の松=地松は、世界でおよそ100種ほどあるというマツ属の中で日本に自生しているもので、あの尖った葉っぱによって「二葉松」と「五葉松」に区別されています。
二葉松は建築に多く利用される今回の主役であるアカマツ・クロマツ・そして沖縄に分布するリュウキュウマツ。
五葉松はゴヨウ・チョウセンゴヨウ・ヤクタネゴヨウ・ハイマツという普通ではあまり聞かないものもあるもの達。
世界で見てみると、マツ属は主に北半球全域に分布していて、南限は赤道直下あたりだと言われています。
もっとも広い分布はオウシュウアカマツ。
地域によって差はあるものの、これぞ無垢の針葉樹!と言わんばかりの「木そのもの」をイメージさせる様なレッドパインや、日本の建築において、見えないところで活躍する下地材としても流通しているロシア産アカマツなどがそれに当たるのでしょう。

世界に分布を広げるマツ属ですが、今回はその中でも本州での建築になじみ深い「アカマツ・クロマツ」をとりあげます。

赤松(アカマツ) 日本のアカマツをJapanese red pine
東北を除く、尾根筋に生息する樹木。
学名 Pinus densiflora Siebold
Pinus はラテン語の松を意味するところから、densiは密に、floraは花を意味する言葉。
あおあおとした松に、花や蜜という言葉が連想しにくいのですけども・・・

地松23

樹皮の色が赤いこと(個体差あり)、新芽の茶色いことで後述の黒松(クロマツ)と区別されている。
アカマツの天然の品種は「ウツクシマツ」という滋賀県甲西町で自生している樹木だそうですが、ウツクシマツは高さの低いところから樹幹が分岐し、松とは思えない様な樹形になるので、そこからあの雄大なアカマツを想像しがたいところです。
アカマツはスギやヒノキと同じ針葉樹ですが、その中でも重硬な部類に入る平均比重0.52(0.42〜0.62)という値で、前回までに登場した様な「重い屋根を支える部材」としてや、勇壮さを見せるために視覚的に迫力を感じる様な使い方をされてきたと建築になじみ深い樹種だと言えます。

森林資源の移動が容易ではなかった昔は、現在の様に多くの樹種を活用することができなかったので、松は建築以外にもオールマイティーに使われていたそうですが、やはり建築以外で特にまず目立つのは土木用材。
芯材の水中保存性が高いという特性から、埋没させる杭には相当多く使われていたようです。
現在でも、ビルなどの高層建築において地盤掘削をしていると、昔に使われていた松の杭が良好な状態で地中より見つかる、というケースが実際にあります。
また、城郭の堀の石垣の基礎にも、やはり耐水性をもって使われたという記録があるそうですから、「へぇ〜、ヒノキじゃないんだ・・・」と浅はかにも思ってしまいますが、やはり「水中保存性」という点やなにより石垣のような建築の中でも遥かに大きな荷重を支える材としては、松の重硬さが必要だったのかもしれません。

そして少し前までは、工事現場の土留めの板材や杭などの用途がありましたが、こちらはより安価で大量に供給できるラジアータパインなどに転換されたこともあり、すっかり日本の松の姿を見ることは無くなりました。
そういえば、以前の記事で「地松の杭丸太が確保できない」おそろしさをお伝えしたことがありますが、杭丸太でも見かけることは少なくなりました。

地松3


おっと、忘れてはいけません。松はアカマツだけではありません。
黒松(クロマツ) 英名表記をJapanese black pine
先のアカマツが尾根筋に生息するのに対し海岸沿いやより環境に厳しい場所にも適応するのがクロマツ。
例外的に東北にクロマツが無いのは、一説に寒流の影響だといわれています。
学名 Pinus thunbergii Parl
thunbergii はスウェーデン人のチュンベルという人名から。
各地にある堂々としたクロマツは、その地方の景観を決定づけるほどに見事なものが存在します。
アカマツは別名「女松」、対してクロマツを「男松」と言ったりしますが樹形などにもよるのですが、葉もクロマツの方が長く硬いことも一つの要因だと言われます。
比重はアカマツに比べて若干大きく、平均0.54(0.44〜0.54)とされていますが、双方ともに個体差がある上に、立木では区別されるものの、用途や性質などがほぼ同等である上に、木材になってしまうと扱っている人間も殆ど見分けがつかないために、流通上はひっくるめて「松」として扱われることが通常です。

顕微鏡でみても判別しにくいと言われる違いを敢えて比較するのであれば、材としてはクロマツの方が樹脂道という細胞が顕著だと言われる分、より脂気が強いように感じますし晩材や早材の色目も、アカマツより若干はっきりとしていて茶色が濃い様に感じます。
そして公害や潮にも強いことも、アカマツとの生息地の棲み分けができている要因でしょう。
また、アカマツに比べ材が若干粗く脂気が多いので器物やお盆などの加工品にされることもあります。
とくに、脂木で作られた器やお盆はまるで宝石のように透明であり、魅惑的な濃い茶色を見せてくれます。

地松18


樹脂道で脱線しますが、松ヤニを思い浮かべる樹脂道であるものの、一時期百貨店などでも販売されていたまな板の素材である「スプルース」にも樹脂道が含まれます。
松ほどは顕著ではないものの、稀にヤニとして容易に確認できるものもありますから、昔の木材人が「スプルースはまな板にはするな」と言っていたのは、そういった理由からで、ヒノキの様な綺麗な色と素直な木目が印象的な樹種ではあるものの、やはりその木材のもつ特徴を考慮して使おうという、木の性質を知ったうえでの言葉だったのだと思います。(といっても、自宅でスプルース使ってますけど・・・)


しかしながら、この様な違いがあるものの、自然の世界の中では交配するもので、通称「アイアカ・アイグロ(Pinus densithunbergii)」が存在しますから、事細かに分類するよりも、大きな視点で見ることが、雄大な樹形の松という樹種にふさわしいと思います。


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うららに待つ(松)は桜に非ず・・・ 地松〜赤松と黒松  

この2年ほど、つとに冬が短いと感じるのは私だけだろうか・・・
確かに、今年は大寒波での大雪被害などが多発し春の雪が残るものの、凍えるような寒さは少なかったように感じる。
楽しみにしているスキー行脚も、すでに昔のことのよう・・・


冬も終わると自動的に春がくるわけで、ビール会社さんなんかはすでに3月半ばから「お花見缶」なる桜のピンクの花びらの装飾の施されたビールの広告をたくさんだしていたので、いやでも「そんな季節か・・・」と思わざるを得ない。
もちろん、例年であればピンクに咲き誇るソメイヨシノを愛でる季節ではあるものの、今年ばかりは私の気持ちはほかの樹種にあるのです。

ソメイヨシノをはじめとする桜が隆盛を極める季節に、私が想いを寄せる樹種。それは「松」。

今年は昨年からかかわっている日本の松が入荷したことや、夏に納める予定の黒松のフローリングの案件の事、そして来月に開催する弊社主催のイベント「地松を自分の手で確かめる!」が控えていることもあり、心は日本の松一色なのです。

さて、一言に「松」といっていますが、その中にもいろいろと種類のあることをご存知の方は意外と少ないかもしれません。
昔、材木屋さんですら「赤松があるんやから黒松とかあるんやろか?!」と冗談で「色つながり」の話題をだしてあざけていましたが、それを言うなら「黒松もあるし、紅松もある。中国には白松や老黄松とよぶものもある」と答えそうになるのをぐっと堪えたものです。

みんな「松」という樹種に対して、ある程度のことを想像できてしまうので、それ以上に深く知る機会がないのは残念なことであるとともに、「ある程度のこと」を想像できるのは、実はこの時期に日本人の心に深く根差す桜と同じように、日本人になじみの深い樹種だからかもしれません。

その証拠に、松に関する言葉は知らず知らずに「縁起のいいもの」や「慶び事」に用いられているのをお気づきになりますか!?

最近は街中ではあまり目にしませんが、お正月の「門松」や松竹梅という言葉、そして結婚式で耳にする「高砂」も実は松に深い関係があるのですよ。

高砂1


日本史の授業?!で耳にした覚えのある(浅学ですみません・・・)世阿弥の能「高砂」が由来がそうで、そこに登場する離れた地にある住吉の松と高砂の松が夫婦である、というお話(老夫婦に例えられる。また、その男女がそれぞれの松の精霊であるという設定)で、離れた地にありながらもそれらの松が相生の松(夫婦)と呼ばれるのは、「遠く離れていても、夫婦の心は通い合う」と老夫婦が答えたことに由来するとか・・・
夫婦が深く結ばれともに長生きする象徴として、結婚式にこの題材の謡曲が披露されることによるそう。

こういうことを深く知るにも、やはり日本のことはきちんと勉強しておかないといけませんねぇ・・・学生時代に戻りたい・・・

「松」の名前の由来は「神を待つ」ことから来たとされるもののあるのは、先の門松からも分かる通り「神は柱や樹木に降りられる」ことから、神様の依代としてそれを待つことからきていると考えられていることも一つの理由。
(北海道では、以前紹介の様にニレがそうなのかもしれないですね。)

また、「たもつ」という言葉の転訛ともいわれる通り、久しく寿をたもつものという意識からきているという話もある。
どちらにせよ、常緑針葉樹の代表である松はその葉のあおさの通り、いつまでも「あおい=若い=伊勢神宮に代表される常若の思想」につうづる「常盤木」の象徴であり、神様のよりどころであるために神聖な樹種という思いが根付いているのでしょう。

そして日本人特有といえば、虫や木々などが発する音にもとても感性が深いということ。そこにも松の姿があります。
昔の人たちは、松林が発する音にも様々な想いを巡らせ、「松風」という言葉は最も風雅ともいわれるほどに格調を感じるのです。
日本では、少し前に話題になった豪華列車の「トワイライトエクスプレス瑞風」に用いられている様に、瑞々しく吉祥をあらわすめでたい風を「瑞風」とし、常磐木である松風も瑞風と称されることも合わせて、車体は緑色ベースなんではないか?!なんて考えたりするわけです(笑)。


因みに、松の木語は「長寿・向上心」。
たしかに、松にはどこか、それにふさわしい貫禄があるのは申し分のないところ。

高砂2


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「地松ごろんぼ」から地松平角へ

前回の「地松ゴロンボ」からの続きです。

ごろんぼ3

今から15年ほど前には、弊社にも「必ず地松の梁丸太を使う工務店さん」がいらっしゃって、低コストの住宅であっても2〜3本は地松の梁丸太を組み込んでおられました。(「ごろんぼ」全盛期ですね・・・)
その当時はそれが当たり前で、その工務店さんの新築の時には弊社作業場には、通常の鉋や鑿の木くずとは異なる、はつりとられた松の皮が散在する独特の風景がありました。

それもはや15年以上前。
現在は通常の加工でも工場にて機械加工されるので、前回の様な凄い地松のごろんぼを見ることはほぼないですし、都会の住宅では湾曲した梁丸太ではなく、水平な床面を構成するための平角(ひらかく)と呼ばれる状態が求められるので、まずお目にかかる事はありません。
実際、私も今回の様な10mを超えるごろんぼを弊社に荷受したのは10数年前。
旧家の大改造工事で、新築するのと同じくらいに骨組みを触った住宅でしたが、その時以来です。
その時は工事現場まで車が入れず、集まった皆が方に担いで運んだわけですが、その日からおよそ1ケ月はまるで肩の骨が砕けたかの様に、材木を担ぐことができない状態だったのを思いだします。
ベンチプレスをバンバンとこなす大工さんも驚くほどに、材木を担ぐことには自信のあった我が肩でしたが、それを見事に砕く位の重量でした。

現在は「ごろんぼ」を使う住宅は殆どないものの、もちろん平角材とよばれる角物の梁材は多くの木造住宅にも存在します。
しかし、その樹種はというと多くが米松(べいまつ)材。
ご存知の通り、橙色に近いような色合いの樹種です。
正確には松ではないのですが、日本の松の代用として使用されることや強度的にも遜色がないこと、なによりも材の供給力が物凄く安定していることから、日本の住宅には欠かせない樹種になっていると言っても過言ではないでしょう。

そんな状況で、日本の木材の梁桁材を使って建築したい、やはり住宅には地松の梁が欲しい、国産材としてスギの梁桁はあるものの地松は乾燥材が供給できない、という理由で米松を使っている方もおられるはず。
木の虫戸田昌志としては、もちろん米松も好きですがやはり、求める方がいらっしゃるものはお届けしたい!
ということで、米松に替えて住宅用国産梁桁材として、安定的に、しかも乾燥材を供給できる地松平角を紹介します。

平角材3


もともと地松は先の様に、梁丸太や土木材としての活躍が多かったために、現在の住宅に求められる様な「乾燥材」という要求からは若干遠い位置にいる樹種でした。
しかし、近年の様に住宅部材は乾燥材が当たり前(少し前までは乾燥材の方が珍しかったが)になってくると、「地松=生木(未乾燥材)」という考えが常識的になったように感じます。

平角材4

そえゆえ、地松を使いたくても使えないジレンマがありました。
しかし本当は、欲しい時に乾燥材が使える「人工乾燥材(KD材)」として供給できる地松がある事は、まだまだ知られていません。
地松はよく知られるように、スギやヒノキと同じ針葉樹でありながらも比較的重硬で、なにより住宅の部材として求められる荷重に対しての粘りや、部材同士が力を受けた時のめり込み強さなどに優れている為に、本来はもっともっと日本の住宅には普及してほしい樹種なのです。

今までは、乾燥材が入手できない、地松はクセがあって使いにく、などの理由で一般的ではなかった地松ですが、乾燥技術の向上やこだわりを持って製材してくれる製材所のおかげで、米松やスギの平角材に加えて構造材としての選択肢のうちの一つに十分なりえる供給力を確保できています。
強度的に優れている為に、国産材であるスギの平角材に比べて、梁成を小さくできるというメリットもあります。

平角材2

地松はその強さだけではなく、視覚的な美しさも十分です。
脂分が強い樹種である為に、材面の光る様な美しさは見どころです。
そして、それを活かすために「脂を絞りとるような人工乾燥」ではなく、地松を愛しこだわりを持つ乾燥をしている為に、人工乾燥材にありがちな「艶が無くカサカサ」という事の無い、美しい地松KD平角材を実現しています。

平角材6


古民家の煤によって黒光りする迫力のある地松の梁って、すごくいいですよね!?
現在の住宅では「黒光り」はないでしょうが、年を追うごとに飴色を増すように深くなっていく色合いを楽しめるのは地松の特権です。
もちろん、天井で隠れてしまう住宅では堅牢な性質にて縁の下の力持ち(完全に天井裏ですけど・・・)的に活躍してくれるのですが、そのまま梁や桁を化粧として見せる住宅において、そのつややかな美しさを堪能できる「化粧梁」用も可能です。

見えないところの強さにこだわるもよし、その美しさを日々楽しむもよし。
力強くダイナミックな美しさを持つ地松の平角材がここにあります。
風格漂う住宅にふさわしい梁桁材であるこだわりの地松。
こうやって丁寧に乾燥養生作業が施されているのを見るとほれぼれします。
これは、オーバーサイズといって、大きめに製材しておいてから乾燥後に出る木の素性による狂いや寸法変化を削り落とすために置かれているもの。

平角材1

ただ、商品として入荷する状況がきれいなだけではありません。
また、プロモーションが上手で「いかにも優れている」といったコマーシャルが上手なわけでもありません。
しかし、ここには松を愛して、地松の事を考えて、そしてその地松を使う人の事を考えて製材されている地松があります。
それは、電話一本で発注して届く商品とは違い、こうやって丸太から製品になる過程と、そこにわいてくる想いをその場で聞くからこそ分かること。
これこそ、皆さんに、そして本当にいい家を建てたいお施主様にこそ使ってもらいたい、住宅の骨組みであると思います。

地松の事を思い、そして大切に乾燥させたこだわりの地松乾燥平角材。
十分に供給できる体制がありますから、迷わずにお尋ねください。

既報ですが、その地松乾燥平角材を体験する企画も開催しますので、足を運べる手刻みの大工さんや工務店さんは是非この機会に体験してみてください。

平角材5


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日本の赤松、長尺梁丸太入荷!!

日頃から、山やら製材やらの話をすると皆さん、私が「山・木材」という理由をつけてどっかで遊び呆けているとばっかり思われるのです(まぁ、実際木や山に囲まれるとすごく楽しいんだけど・・・)が、そんな事は無く、ちゃんと仕事してるんですよ(笑)。


その証拠が、先日目に見える形でやってきました。
それも超大物です。

ごろんぼ5

いきなり見せてしまいますが、これは長尺(長さの長い)の地松の丸太。
写真ではなかなか伝わりづらいすごさを、初めに知ってもらうために、いつもの巨樹の時にするように「昌志メーター」でご覧ください。
なぁ〜んだ、丸太が並んでいるだけか・・・と思ったら私との比較でみるとなんとも立派。

ごろんぼ6

それもそのはず。
長いものは10m、短い方でも8mというとても長い上に、末口寸法(丸太の細い方の径)はもっとも細いもので36cm。
太いものは10mもあるのに末口42cm!!
私が小さくみえるでしょ・・・

この立派なごろんぼ(当社では丸太をそう呼んでました。)達、存在感抜群です。
普段、弊社の前を通る人たちの中で立ち止まる人といえば、決まって子供たちです。
それも幼稚園生以下位のお子様たち。彼彼女らの視線の先には「フォークリフト」があるのです。
街中ではなかなか見ることのできない、働く車の姿に、おかぁさんが困るほどに視線を注ぐわけですが、今日に限っては違うのです(笑)。
いぃ大人が、しかも年配の男性が立ち止まる立ち止まる。
それは、入荷早々に虫害予防のために、大工さん達によってごろんぼ達に残っている皮をとってしまう作業をしたのですが、最初は電動皮むき機の音に振り返っていたものの、想像以上に長くて太いごろんぼの存在に足を止め、しばらく見入ってしまっていたのです。

ごろんぼ8

また、このごろんぼは昨年末に、山まで出向いて立木を伐採してもらったもの。
とても美しい森のなかで、ひと際個性を放つもの達を、これから大切に思ってくれる人に届けるために伐採してきたのです。
何の想い入れも無く、決まった長さにカットされて市場に並ぶのではなく、この斜面でこの姿、だったらこういう形で役割を担ってもらおう!という様な具合に考えて、数年後乾燥した後に幸運なお客様の元に届くのです。
(伐採下見ツアーの模様はそのうちどこかで・・・)


そして一般の方だけではありません。
弊社にいつも来ている大工さんも驚きます。

「すごいえぇのが入ってるやんか!!!!!」

そうでしょう、そうでしょう。驚くでしょう。
しかし、この大工さんこそ「またぁ・・・どこへ遊びに行きよるんよ(笑)」と、昨年の伐採下見に向かう私に、面白半分の視線を向けていた方です。
いつも通り、あぁだこうだと木の話をしに行くだけだとおもっていたのでしょう(笑)。
あの時に話していた「あの」ゴロンボですよ!とお話するも、本当にこんな立派なものが入ってくるなんて・・・とちょっと信じられない様子。
ね、ちゃんと仕事してるでしょ(^^)/

ごろんぼ7

皮むきの前から、ゴロンボの周囲には地松特有のとても良い香りがしています。
松はヒノキやスギと違って香りがしない、と思ってはいませんか?!
確かに、それらのような特有の「効能深い良い香り」を常時発するわけではありません。
しかし、他の針葉樹と同じようにα-pinene(アルファ-ピネン)などの揮発性のモノテルペン類の香りが、私には「あぁ、地松の脂の清々しい香り」と形容したくなるのですが、簡単にいえば「ニチャニチャな(一般的にはネチャネチャか?!)ヤニからは想像できない様なフレッシュな香り」が漂っている、とでもいいましょうか・・・・

でもね、簡単に書いていますがみてくださいよ、この大きさ。

長っ!!!
リフトと比べてわかりますか、この長さ。

ごろんぼ1


ごろんぼ4

現在は弊社の2.5tのリフトが、このゴロンボ1本でいい感じの持ちあげ可能重量になる位に重量がありますが、乾燥が進むにつれて少しづつ軽くなり、その代わりに細胞がしまってきてより一層重硬になっていきます。
実際にこのゴロンボ達が、大きなおうちの屋根を支える「梁丸太」として活躍するのは数年先ですが、急に我が子の巣立ちが楽しみな親の気持ちになってしまいます。
そうか、もしかしたら同じ時期に長男が巣立つ位になるのか・・・・・・と思うと、早く見たい様な、そんなに早くは歳をとりたくない様な、微妙な気分・・・
少しの間、弊社にて休んでもらうことにしましょうね。

ごろんぼ10

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