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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 満足の帰路編

いろんな樹種のいろんなサイズがあり、種類も形も一様ではないために皆さん、材料を眺めては凝視して観察するという光景が広がっていました。
特に天然乾燥させている為に、材の色も変わりまくっていて表情も木目もはっきり見えにくくて(笑)、樹種がわかりづらい・・・
でも、広葉樹を天然乾燥してくれているって、本当はものすごく有難くて小躍りするような状況。
皆さん、分かってもらっているでしょうか。
ただの変色材じゃありませんよ。

しかも、広葉樹だけでなく地松まで製材していて大きな梁材やタイコ梁と呼ばれる部材も乾燥中。
それに、中には肥松もチラホラ…

材木屋と行く森林ツアー2019-9

腕に覚えのある大工さんたちが、木の状態や癖、そしてどうやって使っていこうか?!という材料との「対決」に向けての準備?!をしておられたり・・・

材の大小は問わず、クスやタブやクワの大径木やカシなどの広葉樹がここにもあそこにもあるもんで、本当に真剣に見てくださっています。


おや?!なかなか帰ってこないから皆さん名刺が切れてしまうくらい(前回参照)に貼ってしまったんだろうか?!と心配していたら、談合・・・基、材料や乾燥機について盛り上がっておられたようです(^^♪


材木屋と行く森林ツアー2019-10


今回は、みなさん普段目にする機会の少ない樹種を多く取り上げたツアーでした。
特に、地松は針葉樹であるにもかかわらず、皆さんにとってはかなり遠い存在です。いや、でした!
今回、多くの在庫を見て特性を学んで、供給状態や製品の品質を知ってもらうことで、グッと身近になったようです。
もちろん、広葉樹もいろいろな樹種を見ていただけましたし、参加者各自の中での活用の糸口も少しは見つけられたのではなかったかと思います。
実は最後に「ムロ」という特殊樹種も見てもらいました。
これがまた特殊で・・・・

おっと、これはいつかのコラムに取っておきましょう!
それでも、ツアー後早速にこのムロと地松を使ってみようとご注文をいただきましたから、可能性のある樹種である、ということはお分かりになるでしょうかね(^_-)-☆


現在は山の木を伐って使おう!と盛んに言われます。

驚きの視察 24


私もそうお声かけする時もありますが、本当はその言葉だけでは不十分。
あ、そうか植林がセットにならなければ!、と閃かれた方もおられるでしょうか。
もちろん、それもそうですが時には伐る内容や伐る量、そしてその方法と伐った後の事(植林ではなく植生など)の目的をもって伐っているかなどが問題となります。(山の人は本当はもっと深くいろいろと考えている。)
しかしながら、木材を利用する人にそこまでのことを理解してもらおうと思うと、長いという言葉では表せないくらいに長い時間がかかります。
そこに樹種や山の環境も含まれてくるので余計に、です。
山はこうあるべき!、という答えは一つではないからです。


だから私は、自分のできる範囲で活動させてもらえるフィールドから、できることを始めたい。
今回のツアーもそういった側面があります。
有効に使うことと、そしてその苦労を知り山のことまで考えさせる材料であってほしいと思ったことも一つです。

私は杉も好きですが構造材や化粧材の一部には地松を多く勧めます。
構造材にはとっても適しているから、それだけです。
もちろん、美しいのは言うまでもないですが。
そのほか、ワンポイントで個性のほしいところなどは、やはり広葉樹の独壇場。
広葉樹も、今いろいろと手をかけるのかかけないのか、育てるのかそのままにしておくのか、という山が多くなっていますので、規格寸法をそろえにくいからこそ、山から出た「個性」の生きるところに使えるように、ネットワークをつなげたい。

そう思っています。
今回、遠路参加していただいた方には若干そういった雰囲気を感じてもらえたのかもしれません。


そうして、長そうで短い1泊2日だった行程は、青く澄んだ海に足をつけられない無念を抱き、材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜は幕を閉じたのでした。


材木屋と行く森林ツアー2019-12

 
木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 名刺が足りない2日目編

ツアー初日は美しい夕陽の観賞と、素晴らしいお料理の夕食懇親会を堪能した一行(笑)。
今回はツアー2日目です。

今日のメインディッシュは広葉樹。
広葉樹というと有名なところでは、ナラやタモ、そしてケヤキやカバなど古くから建築に使われている上に、供給量としても豊富なものが思いつくでしょう。
しかし、上記のケヤキ以外で現在流通しているものの多くは同一樹種の輸入材。
日本で育った以外のナラやタモ、カバが多いことは知られていないのかもしれません。

ですが、今日見ることのできる広葉樹というのは、それらではありません。
反対に、マイナーであったり稀少であったりする樹種が、そこらへんに転がっている(?!)んですよ・・・


普通、こんなもの転がってはいないんですけど、ここにはある。
といっても、本当に転がしているわけではなく、先日から参加者の方に見てもらえるように、とある程度の顔が見えるようにお願いしておいたものなのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-7


こんな黄色い木肌に興味を持って頂き、どうやったら活かせるか?、今まで見たことが無い、面白そう、といろいろな意見が飛び交いました。
材料を見て「欲しい」と思った方は、後でまとめて請求をお送りしますので名刺を貼っておいていただければ(笑)・・・という冗談交じりの本気満々の掛け声もあってか?!みなさん以降の品定めが楽しくなりそうな雰囲気(笑)。

そして製材機に向かうのですが、この日は日曜日の訪問の為製材は動いておらず人もいません。
しかし、ここでもちゃんとおいてくれていました。
長尺の栗の原木です!!

栗の長い原木って、貴重なんですよねぇ。
今回は、柱適寸くらいから少し大きなものまで、いろんなサイズの長物がありました。

材木屋と行く森林ツアー2019-8


これらの栗の原木は化粧材をつくることはもちろん、土台用や雨濡れするデッキ材用に製材されます。
一般的な広葉樹の製材所さんは、小さすぎる丸太や節の出そうなものは買いません。
歩留まりという、木材製品になる部分の効率が悪くなることと、節が出ると材料としてのロスが大きいからです。
しかし、上記の土台やデッキ等の用途をつくることで、節なし材が撮れる原木ばかりではなく、節のある丸太からも化粧材をつくりながらも、節の出た部分も活用するという方法をとっています。

杉や桧のような針葉樹では、節あり材が一般的ですが広葉樹は節が出ると使いにくい場合が多いので敬遠されます。
そういえば、枠材でも何でも広葉樹の節ありというのは見たことがないな・・・と思われるのではないでしょうか。
そういった理由からなんですが、ここではそこまで料理してしまう為に、いろんな木材を製材して活かす事ができるのです。

材木屋と行く森林ツアー2019-11



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材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜 無事終了!! 初日編

前回までで、長かった日程詰めすぎ出張月間の報告が終わりましたが、そんなことを言ってるうちに(?!)、現実世界では弊社主催でおなじみの「材木屋と行く森林ツアー 2019 〜隠れた製材所編〜」が挙行されていました!


直近では、ミニマムな人数で行った昨年のツアーがありますが、今回は28人乗りのバスを貸し切ってのツアーです!!
(その時のツアーの記事にも、出張の連続で・・・という言い訳が垣間見られますから、常習犯だなぁ・・・)

今回も日本海方面に向けて走ります。
ちょっと遠方になる為にバス移動は大変ですが、きっと満足してもらえる木を見てもらうことができるはず!!
そう信じて、一路進みます。

材木屋と行く森林ツアー2019-1

実は、森林ツアーと銘打ってはいますが今回は森林には行きません。(森林としての勉強はするんだけども・・・)
新緑美しい季節ではあるものの、今回のメインは製材所なのです。もちろん、以前にも一緒に山に入って伐採を行った経験もある製材所ですので、山や丸太のことは意思疎通できています。
1泊2日ツアー、最初の製材所は私が大好きな建築の骨組みとなる構造材を製材してくれているところ。
それも地松です。
そうです、先日上棟を済ませたおうちにも使って頂いている地松の梁桁材を製材している製材所です。

材木屋と行く森林ツアー2019-3


近年は、梁桁材を輸入材のベイマツではなく日本の杉を用いて建築に取り組んでおられるところが多くなりました。
杉材の貴重な流通方法としてとても良いことです。
ただ、私としては杉もいいかもしれませんがやはり、地松をお勧めしたい。
いろいろと理由がありますから、それはショールームに来て頂いてお話しするとして(笑)、みなさんが知らない地松構造材の秘密をじっくりと見てもらおうというのです。

積み上げてあるのは全て日本の赤松、「地松(じまつ)」です。

材木屋と行く森林ツアー2019-4

あらゆる寸法があり、その上で長さも通常企画で6mまで対応可能なので、特殊建築以外のほとんどの家で対応が可能なはず。
私も4m 150×450というものをとんでもない寸法を発注しましたが、慌てることなく見積もり出荷してくれました。
これって、すごい事です。
反対にベイマツではできないことじゃないだろうか・・・


さてとりあえず、地松というものがどういったものかの説明をします。
本来であれば、丸太が積んであって製材機が回っていて・・・・というところですが、現在丸太はほぼゼロ。
その理由は、松は冬の間しか扱う事ができないから、です。
変色菌の影響を受けることや、虫による食害を避けるためです。
ですから、丸太の無い中でじっくりと想像しながらのお話をします。それで、自分の中での杉や桧のイメージと重ねたときの疑問や不明点を洗い出してもらおうという事です。

材木屋と行く森林ツアー2019-2


割れのことや乾燥方法の事、仕分けの事。
様々な工夫があって商品になっているという事を、皆さんに知ってもらうために来てもらっていますので、欠点も隠しません。
ネジレや割れは積極的に見てもらいます。

そしてその後に豪華で贅沢な化粧材用の製材地松を見てもらいました。
化粧材用のものは基本的に芯去り、という木の芯を材の中に残さない方法で製材されています。

材木屋と行く森林ツアー2019-5


これを行おうとすると大きな原木が必要でコストもかかるのですが、その分とっても美しい!!
(木口からの写真しかないですが、ちゃんと先程のおうちにも使ってもらっていますので、そのうちご紹介します。汗・・・)

ちょいちょいと地松のアピールと、反対に検討するときの注意事項などを交えながら歩を進め、通常のツアーではなかなかない、一つの製材所に2時間半ほど居るという時間を忘れる視察になりました。
皆さん、地松の美しさの虜になってくれたようです。
まだまだ話足りない部分がたくさんあるものの、その余韻を懇親会という最高の舞台?!に移して更にもりあがり、戸田材木店企画のツアー初日を終えたのでした。

材木屋と行く森林ツアー2019-6



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地松構造梁・桁材入荷!

過日、少し紹介していた日本の赤松の乾燥平角材(梁・桁材)が入荷しました。

大型トラックに一杯の地松構造梁・桁が到着!

地松(赤松)乾燥構造平角 1

おぉ〜!!
美しい!

住宅の構造材というと米松か杉のどちらかが使われることが多い中、今回は日本で生まれ育った赤松、「地松」での構造材です。
現在ではあまり見られなくなりましたが、私のイメージではやはり梁や桁などの家を支える構造材といえばやはり地松で、力強くもあり柔軟性をも感じさせる曲がりや木目の美しさは、何とも言えない質感があり、大好きです。

地松(赤松)乾燥構造平角 2

もちろん、性質的にもとっても優秀。
粘りがあり、荷重を支える強さもあるため、構造梁・桁材としては申し分ないのです。
前回は粗削りの状態を紹介していましたが、今回は近年では当たり前になった「モルダー加工」という寸法揃えの加工をしてあるので、表面があらかじめ削られているため余計に地松の美しさが際立ちます。
鉋で仕上げたわけでもないのに、写真の様な艶。わかるでしょうか。
波打つように光っているところ。
(写真中央、少し右の上から2つ目です。網目の様にも見えます。)

地松(赤松)乾燥構造平角 3

これがたまりませんね。
同じ日本の木材といえど、杉の構造梁には出せない魅力の一つがこの艶です。
頬ずりしたくなります。
もちろん、米松の人工乾燥材をいくら丁寧に加工しても、この様な艶にはなりません。
隠れる部分には勿体ない!そう思いますね。

しかし、そんな想いを汲んでもらってか?!
今回使っていただくおうちには、化粧梁が多数存在するのです。
ということは、この地松の輝く艶がいつも家の中の見えるところにあるということです!
なんとも羨ましい!

しかも、その化粧梁は贅沢にも「芯去り材」を使っています!
(写真上)

地松(赤松)乾燥構造平角 6

芯去り材とは、木の中心部分を含まない材料の事。
通常、構造材は芯持ち材になります。
丸い丸太の中心を使うことで、丸太の直径を活かした大きな断面の木材が作れるからですね。

しかし、芯持ち材は木材の特性上、割れやすく寸法変化しやすいという点があります。
地松は特に割れが入る樹種です。
芯去り材という、木の芯を使わない製材方法で、できるだけ割れがおきにくく変化の少ない状態で、美しい木目を持てもらうための工夫です。
といっても、大きな丸太でなくてはできないのが芯去り材。
とっても貴重なんですよ。

それに、中にはこんなに厚みの厚いものや・・・(通常は120mm)

地松(赤松)乾燥構造平角 8


こんなに長いものまで・・・
6mと5m材です。めちゃたくさんある・・・・
長尺材が多いということは、とっても立派なおうちということ・・・

地松(赤松)乾燥構造平角 10


地松には、桧の様なピンクの木肌や杉の様な柔らかな香りはありません。
いや、十分に美しい木肌の艶と松特有のすっきりとした香りがあるのですが、やはり桧と杉の認知度に比べると、全く無名選手です。

近年は、丸裸というくらいまで伐り尽くされた山肌に、松だけが残っている、という奇妙な光景も目にします。
まるで墓標です(涙)。

いや、冗談ではなく、そんな状態になった松は近いうちに強風で倒れてしまうのですが、その結果「松は風で倒れてしまう!」という根拠無い話がささやかれるのです。
広大な山にぽつんと残り、風を受けると折れるに決まっています!!

そんな状態にならない様に、弊社で地松を大切に使っていきます。

地松(赤松)乾燥構造平角 7


伐採から行っている梁丸太、今回の乾燥構造梁平角、感触を知ってもらう「刻もう会」そして下記の石山赤松フローリング、黒松フローリングなどを通じて、日本の誇れる樹種である地松を残していきたいのです。


*弊社では以前に、この地松の姉妹品である石山赤松幅広無垢一枚物フローリングを紹介していますので、こちらも是非、取り入れてみてくださいね。

・石山赤松幅広無垢一枚物フローリングの施工仕上がりはこちらから


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