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日本の広葉樹シリーズ、清涼たもの記事を更新しました!

弊社では、未だにホームページに掲載されていない商品が多数あります。
威張っていうことではなく、追いついていないだけなんですが(汗)。

そんな中でも、拙ブログ記事でのみご紹介している商品にお問い合わせをいただくときがあります。
昨年あった「チ祭り」も、始めは拙記事で控えめに紹介していたチリ杉の記事を見つけられてからでしたし、今回更新をお知らせする清涼たもも、ホームページにはないものの、記事をご覧になっていただいての問い合わせですから、本当に有難い限り。

というのも、弊社は広告宣伝には費用をかけていません。
特に、インターネット広告やSEO対策と言われるものには一銭もかけていません。
不特定多数にアピールするのではなく、本当にこだわった無垢材を探していて、私が思う無垢材に対しての想いを共有して頂ける方にのみ、見つけて頂ければ・・・と思っているからです。
特に、特殊な木材に関しては大量に供給する事が出来ませんし、一度に複数のご注文を頂いてもお断りすることになることが心苦しいからです。


そんな検索では出てきにくい(と思っている)弊社を見つけて頂いてお尋ねいただく商品の中で、今回はじわじわと人気を頂いている日本の広葉樹シリーズの、清涼たもの記事を更新したことをお知らせします。

更新したのは、清涼たも無垢一枚物羽目板の記事。

清涼たも一枚物羽目板 1


大きな更新点は、長さ910mmを追加したこと。
たも材は広葉樹の中では比較的容易に長さの長い商品を生み出しやすい樹種です。
それを活かして、一枚物フローリングや羽目板を製作していますが、材の有効活用としてやはり短いものもできてくる。
それを活かすために、新たに910mm品を追加したのです。

実はこの長さ、羽目板の用途の一つである「腰壁」に使われるサイズなのです。

壁の長く広い面積に貼り延ばすのではなく、床から900mm位の高さまで縦向きにはる。それが腰壁。
以前からある用途ながら、近年改めて無垢材での腰壁製作するご希望を頂く場面が多く、広葉樹を望まれる場合も多くあるため、せっかくの長物をカットするのではなく短いものを有効活用するという観点で使える長さを追加した、というわけです。


清涼たも無垢一枚物羽目板

腰壁の上を塗り壁で仕上げる。
無垢材と左官塗り。
非常に相性の良い組み合わせですから、そんな楽しみ方もおすすめです。

そうです、弊社はその塗り壁材である珪藻土系建材も販売しています。
まだ記事にはしていませんが、化学物質によるものではない天然素材のみで構成された珪藻土左官材。
それを使っていただくのが非常に良いでしょう!!(笑)。
リーズナブルな価格で左官塗り壁仕上げが実現でき、非常に吸放湿性能も高いという優れもの!!
おっと、そのアピールは後日します。

日本の広葉樹の活用以上に、インテリアのアクセントに出来る清涼たもの羽目板の追加サイズ。
是非、活用してみてくださいね。
貴重な柾目も!、ありますよ。


・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目!無垢一枚物フローリングはこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板はこちらから

日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


・弊社へのお問い合わせはこちらから
・その他の無垢フローリング・羽目板ラインナップはこちらの記事下段から
・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ

*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 
http://muku-mokuzai.livedoor.biz/archives/1611916.html

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



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無垢材には貼らないで!!

ものすごく簡単なことだけどもできないこと。

それが、無垢材にはテープを貼らないこと。

どういうことでしょうか・・・

一例としては、弊社の無垢フローリングを施工する際の説明書に記載をしてありますが、無垢フローリングを施工した後は必ず「養生(ようじょう)」という作業に入ります。
この養生という作業はフローリングを守るためのカバーをする作業ですが、そのカバー材を固定する為に粘着性のテープを貼ります。

そのテープを固定するのは壁際等のフローリング表面の場合が殆どです。
これが、厚い塗膜のあるようなフローリングであれば問題ない場合もありますが、無垢フローリングの場合は非常に問題です。
以前にもそれについては触れていますが、フローリングの表面の繊維がめくれ上がるということ以外に、日焼け跡が残るということや粘着の糊成分が表面に残ってしまうのです。
もちろん、それは塗膜の薄い普及品合板フローリングでも同じことなのですけども。

粘着性の糊が残るということは、その部分にホコリなどがついてしまうということ。
そしてこんな感じになります。


無垢材に養生テープを・・・2


写真はフローリングではありませんが、くっきりと跡が見えています。
この部分に細長い粘着テープと四角い粘着テープが張られていました。
今回はテープに理由がありまして、実はこれ試作品なのです。
数種類頼んでいた他の製作物と見分けられるように、番号が書かれていた部分と違いが表示されていた部分です。
で、こんな感じになるであろうことを想像していたから、ネタになっていい感じ(笑)なんですけど、本来お客様に届ける仕上げ品ではこのようなわけにはいきません。


無垢材に養生テープを・・・3


糊のつき方によりどのような模様(?!)が出るのかは異なりますが、今回は粘着が弱かったので木目のめくれは起きていません。
しかし、粘着性が強いにしろ弱いにしろ、無垢材の表面には粘着テープを貼ってはいけません。
無垢フローリングの場合は、壁際にそってこのような跡がずっと続くことになります。
もちろん、粘着性の弱いものの場合はテープを剥がした瞬間は、このような跡が見えません。
しかし、少しづつ後からホコリを取り込みながら目立つようになってくる。

フローリングの場合は施工者さんが気をつける必要がありますが、普段から無垢材を使うことに気を付けておられる方以外では、なかなかお伝えしても伝わらない場合が多くあります。
そのため、弊社から購入いただくお施主様が施工者様にもご説明とお願いをしていただくことをおすすめします。

せっかく選んで楽しみにしていた無垢材製品が、美しく仕上がるように。
改めてのご案内です。




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手作業のしるし

無垢フローリングは自然の産物。
様々な表情があります。

もちろん、毎度ショールームなどでご説明をしている木材の伸縮についてや、反りのおこる仕組み、そして木の中の水分が及ぼす影響などの事もそうですが、見えていなくて分からないものもあれば、見えていても分かりにくいこともある。
それが無垢材。

弊社の無垢フローリングの多くが3グレードに仕分けされているのはご存知の通り。
もちろん、節があるかどうかや補修の加減を加味しての事ですが、それらは全て人の手で行われています。
当たり前、と感じるかも知れませんがこれが非常に手間。

私も自身で検品したりするので、よくわかるのです。


自分で検品!


あぁ、コレは寸法仕上がるかなぁ・・・
この、このちょっとが出てきそうやから節ありになってしまいそうやぁ・・・とか。

もちろん、全て私が見ているわけではなく工場の職人さんたちが、厳しい目線で見てくれているわけですが、まぁ、自分で検品する材木屋さんはそうはいないですよ。

そうはいっても、同じ無垢フローリングでもUNI品などでは、あらかじめ欠点を切り落としたものを接合できたりするので、意外とグレーディング基準があいまいなメーカーさんもあったりします。
でも、弊社では一枚物をメインに作っている為に、グレーディングは一枚物もUNIも全て手作業で行っています。

だから、たまにこんな感じで人のぬくもり?!を感じる検品の後が見られたりします。


手作業のしるし


これは何のしるしでしょうか?!(^^♪
八なのか?何なのか?内緒です。

手作業が全て!とは言いませんが、そうだからできるものがあるのも事実。
本日ご来店いただいたお客様も、既にフローリング材については99%(?!)他社の他の樹種で決定していたところ、弊社を見つけて頂き、普通ではないこだわり具合とそのこだわりから生まれる商品の仕上がりの良さに関心を持っていただいて、遠方よりご来店いただきました。

本当に有難いことです。
一般的なフローリングから比べると、選別や加工の特殊性から高価になってしまう商品も、それくらいの価値がある!と言ってもらえること。
私はもちろん、原木を扱っている職人さんも加工を担当してくれる職人さんも、とっても喜んでいます。


手作業のしるし2


弊社の扱っている無垢材はそんなものです。
同じ樹種名なのに何が違うのか、同じサイズなのにどうして幾つも種類があるのか、どうして他社より高いのか(笑)。
こんな手作業が沢山詰まっているんだな。
どんなおっちゃんが作業してくれているんかな?!
そんな想像をしてもらえる、そんな無垢材。

それをお届けしたくて、宣伝広告費ではなく職人さんたちとのコミュニケーションや現地での打ち合わせと検品に、時間と費用を使っている事情を受取っていただけると嬉しいです。

手作業のしるし。
それは弊社で扱う無垢材のしるし、です。



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ささくれが起りませんか?!

ショールームにお越しいただくと、よくいただく質問があります。


「ささくれが起きたりしませんか?!」



確かに、アフリカなど熱帯産の硬い木材の中では何かの拍子に一部分が欠けたりすると、とっても硬く鋭い棘の様になる場合があります。
中には、杉は柔らかいから傷がつきやすくて、その傷の部分がささくれて足に刺さるから駄目だ、とおっしゃる方もおられます。
でも、通常使用の範囲ではささくれるということは少ないと思うものの、意外と心配されることが多い。

確かに、手足などに刺さると痛いものではありますが、無垢の木の繊維や細胞組織で構成されている木質部分ですので、金属や薬品のついた合板の様に「疼いてたまらない痛み」というものはありませんから、私は平気なんですがそうも言ってはいられません。

スギやヒノキの針葉樹が柔らかく傷がつきやすいので、その部分がささくれることが気になるのでとおっしゃって広葉樹を検討されるケースがあります。
ナラやタモなどの広葉樹はどうなんだろう?、と考えていてショールームの床を眺めているとあるじゃないですか!!

広葉樹のささくれ?! 1

お客様のこられる前に掃除をした時の布が、少し絡まっている!
ここはもしや?!

そう思って布きれをとってみると・・・

広葉樹のささくれ?! 4


スマホ写真ではこれ以上に接写できず分かりづらいですが、引っかかっていた部分をよく見ると、そこは道管。
ナラやタモなどの広葉樹に見られる組織で、分かりやすく言うと孔の様になっている部分です。
(孔になっている、ということを視覚的に見るにはこちら!)
その部分が、ちょうど端の部分にかかっていてその上、斜め方向に向いている為に繊維の細かな布をひっかける状態になっているのでした。

割れているわけでもないのですが、懸念されるささくれに似た状態。
指で触れても少しチクッと引っかかる。

しかしながら、これは広葉樹の木部組織。
いえば木の特徴そのもの。

靴下やストッキングなどを履いて足をひきずったりすると、必ず引っかかるでしょう。
だからと言ってこれを受け入れられなければ、無垢のフローリングは採用できません。

住まい方と付き合い方。

相手に全てを求めるのではなく、自らがどうすればよいかを並行して考える。
なんだか家族や夫婦に似ていませんか!?
無垢フローリングも、おうちの完成とともに一緒に過ごしていくもの。
家族や夫婦同然に、気づかいながら過ごしていける方にとっては最良のパートナーです。


ささくれが起きるかどうか、ではなくて、ささくれが起きたらどのようにしたらよいですか?!、と聞いていただけるようなお客様が増えるように、もっともっと木材の組織や成り立ちについても触れていかねばと思っています。


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挽板フローリング S3シリーズ カスクオークでちょこっとリフォーム!

さぁ、先日紹介しました挽板フローリングのS3シリーズ。
早速プチリフォームに採用頂いています。

その前に、ロックメープルのおうちは施工記事を紹介していますが、今回はプチリフォームでカスクオークのセレクショングレードを採用いただきました。

挽板フローリング カスクオーク セレクショングレード施工 2


あぁ、見事なオーク。
今回採用いただいたのは挽板フローリング S3シリーズのカスクオークセレクショングレードですが、一般的な合板フローリングにはない伸びやかな木目と、木材本来の白太(辺材)や節のあとなどが、いやおうなしに無垢材の質感を訴えかけてきます!

挽板フローリング カスクオーク セレクショングレード施工 1


蛍光灯の明かりで少し白っぽく映っていますが、カスクオークのはっきりとした木目がしっかりと表現されています。
写真には写っていませんが、手前の部屋は無垢のナラのフローリング。
もちろん、それも弊社からの商品です。
以前に工事してもらって使っていただいたのですが、今回も採用いただき本当に有難い限り!

残念ながら、前回使っていただいたフローリングは販売終了になってしまったので、今回ご提案したのが挽板フローリングS3シリーズのカスクオーク。

挽板フローリング カスクオーク セレクショングレード施工 6


オークという樹種の共通性を持たせたいとの意向もあり、採用いただきました。
写真では少しわかりづらいものの、微妙な色違いや木目の流れ、そして材木屋ならばわかる「ここ、もう少しで節がでるんやろうなぁ!」みたいな、木目の揺れなど、本当に無垢材一枚物と遜色ない仕上がりを見る事が出来るのが、1820mmで一枚物の貼り上がりが実現できる、挽板フローリングS3シリーズならではのところです!!

挽板フローリング カスクオーク セレクショングレード施工 4


UNIフローリングとは違い、縦に伸びる途切れのないオークの木目の美しさ。
ちょうど縦長に配置される部屋だったこともあり、長手方向にのびやかに続く仕上がりを見る事が出来たのですが、この貼り上がりを手にしやすいことも挽板フローリングの大きな特徴。

無垢一枚物フローリングが素晴らしいことは言うまでもありません。
しかし、惜しいことに予算の都合もあり誰でもその貴重な貼り上がりを自宅に採用できるわけではありません。
そういった点で、挽板フローリングは貼り上がりの質感において想像以上の満足感をもたらすと言っても過言ではありません。

本来は無垢一枚物推しの私も悔しいほどに、不均一な無垢材の貼り上がりそのものの表情を見せてくれます。

新しいフローリングの選択肢の一つである挽板フローリング。
無垢材に近い存在として、材料候補の一つに加えられるに十分な仕上がりを見せてくれています。

挽板フローリング カスクオーク セレクショングレード施工 7



・挽板フローリング S3シリーズはこちらから
・挽板フローリング S1シリーズはこちらから
・挽板フローリング S1 シリーズ バーチセレクショングレード、編込みのおうち施工写真はこちらから
・挽板フローリング S2シリーズはこちらから
・挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット、リビング施工例はこちらから
・挽板フローリング S2/S3シリーズ ロックメープル 建築士さんデザインのおうちへの施工例はこちらから
・カスクオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから



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挽板フローリング 6尺一枚物! 〜カスクオーク・ブラックウォールナット・ブラックチェリー・ロックメープル・チーク・ピュアラーチ〜

嗜好に多様性と変化ができ、住み分けが出来てきた。
そんなことを昨年位から感じていました。

今まではブログ記事もホームページも単層、いわゆる無垢材のフローリングを重点的に紹介していました。
もちろん、実店舗では街の材木屋さんとして、合板フローリングを提案する機会も多くある当店ではありますから、以前から合板フローリング以上無垢フローリング未満?!、というと語弊がありますが価格的にはお手頃でありつつも仕上がりの「木の質感」が良いものという希望にお応えするべく、各種挽板フローリングを販売してきました。

挽板フローリングについては既に拙ブログ記事でも、建築士さんのハードメープルのおうち凄腕大工さんのブラックウォールナット改修現場、そして数寄屋大工さんによる驚きのバーチのおうちなどをご紹介してきていますが、ブログ記事としてそのラインナップを紹介するようになったのはつい最近の事でした。

しかし、昨年位から徐々に一般施主様を含め大工さんや設計士さんから、無垢材とは異なる選択肢として挽板フローリングの提案希望を受けることが多くなり、ブログでも紹介する機会を作ったのでした。
そして先月も3つの案件で採用いただくということになり、いよいよ紹介できていなかった15mm厚の6尺ものを紹介することにします!

挽板フローリングの特徴は、もういまさら説明する必要はないと思いますが、合板や積層材の上に数mmのスライスされた無垢材を貼り付けたフローリングですね。

挽板フローリング S3シリーズ ピュアラーチ N 3


その合板などの上に貼り付けられている数mmの無垢材が、床面に敷きこんでしまうと殆ど無垢フローリングの仕上がりに見えてしまうために、無垢フローリングよりもコストパフォーマンスに優れているところに、人気が集まっています。
稀少なチークだって、そろっています。


挽板フローリング S3シリーズ チーク S 4


無垢材を使うとなると、多くの場合UNI(ユニ。たて継)品の採用が多くなるのは、どうしても一枚の無垢材そのものから作り出される一枚物品が高価だから。
UNIでの貼り上がりも、無垢材らしい表情がでますしグレードによってはあえてつなぎ目がリズミカルに感じる場合もあります。
特に、弊社で人気のあるつなぎ目V溝シリーズは、1枚ごとのつなぎのピースが長いことやつなぎ目自体が少なく幅広タイプで、UNIのつなぎ目表面にV溝をつけているのでUNIタイプだと分からない、という工夫もされています。

それでもやはり、6尺(およそ1820mm)につなぎ目がなく木目が続く一枚物の迫力と仕上がり感は特別。

挽板フローリング S3シリーズ ブラックチェリー S 2


だからこそ無垢フローリング推しの弊社でも、昨年から無垢一枚物フローリングの仕上がり感そのものを表現できる、挽板フローリングの6尺タイプである 「S3シリーズ」 へのお問い合わせが増えてきました。
特に、空間の仕上がり感と他の部材や質感とのバランスを重視される設計士さんや、UNIタイプのつなぎ目がないものが好みだけどもコストも重視したい大工さんから、お尋ねを頂く機会が増えました。

それはそうでしょうね。
貼り上がりの質感は、本当に一枚物のフローリングを貼ってあるとしか思えないものですから。
そうです、一枚物のフローリングに見える上にさらに人気があるのは、幅広タイプだから!


挽板フローリング S3シリーズ ブラックチェリー S 3


S3シリーズのフローリング幅は150mm!!(一部商品は130mmと180mm)。
無垢一枚物でも150mmはラインナップしているものの、そうそういつもおすすめできる価格帯ではありません。
特に、プルミエグレードやセレクショングレードに関しては。
しかし、S3シリーズでは一枚物の幅広150mmフローリングであるために、その仕上がりはかなり特別な仕上がりになりますし、グレードもセレクショングレードとネイキッドグレードを用意しています。
セレクショングレードは、無垢材では高嶺の花と思われてしまう幅広一枚物の美しく伸びる木目を楽しむ事が出来ますし、ネイキッドグレードでも無垢一枚物がもつ天然の表情そのものを感じる事が出来ます。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 4


芯材と辺材の微妙な色差や樹種ごとに特徴的な節の表情ももちろんそのまま。

表面に3mmという厚みの無垢材を使用しているので、節の表情やパテ補修部分なども無垢フローリングのネイキッドグレードのそれ。
私の個人的な感想ですが、同じネイキッドグレードでも無垢フローリングでのグレード選別と挽板フローリングのネイキッドグレードの選別は、少し違います。
無垢材の場合は、プルミエグレードとセレクショングレードに属さない物はすべてネイキッドグレードになります(一部そこに入らないものも出ます)が、挽板フローリングのネイキッドグレードは無垢材とはことなる工程となるため、原材料も異なることから、無垢フローリングの節やパテの表情より少し優しい様に感じます。

もちろん、樹種やその時の原木原板の違いに左右されますので、あくまでも私の印象ですがその点くらいが無垢材との違いなのかな・・・と思うくらいです。

S1シリーズやS2シリーズの909mm長さでも、無垢材の質感がかんじられますが1820mm(1部1818mm)長さで1枚物となると、迫力が違います。
木の質感、という意味ではなく909mm長さのリズミカルに対して1820mm長さは伸びやか。
そんな印象です。

挽板フローリング S3シリーズ ピュアラーチ N 4

針葉樹であるピュアラーチ。
スギやヒノキにおいては、床暖房への使用は厳しいところですが挽板フローリングならではの、針葉樹床暖房仕上げに。

また、見た目の印象だけではない無垢材との違いは、積層材料基材を使用している為に床暖房向け(*)に使用できること。
無垢フローリングの中でも、ウレタンの塗装を施すことでフローリングの伸縮作用を最小限にし、床暖房向けにラインナップもしていますが、挽板フローリングは表面がオイル塗装仕上げになっていますから、無垢材の足触りをそのままに床暖房仕上げとする事が出来るというわけです。
この違いが非常に大きなところです。
それによって、こんな杢模様もはっきりと見てとれます!

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル S 5


私は無垢材が大好きですが、お客様は私の様に無垢材オンリー!!というわけではありませんし、住まい方もそれぞれ。
それに、私の無垢材を思う気持ちはわかるけども予算だったり質感とのバランスなどを考えた場合に、UNIフローリングではなく一枚物の貼り上がりを手に入れられることを思えば、大きな選択肢になります。

是非、上手に使い分けて構造材や枠材などの無垢材との両立をはかってもらいたいと思います。

(*)床暖房は、フローリング表面温度が30℃未満推奨です。


挽板フローリング S3シリーズ
カスクオーク セレクショングレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ カスクオーク S 3


カスクオーク ネイキッドグレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ カスクオーク N 1


チーク セレクショングレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ チーク S 1


ブラックウォールナット セレクショングレードイメージ

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット S 3


ブラックウォールナット ネイキッドグレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット N 5


ブラックチェリー セレクショングレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ ブラックチェリー S 1


ロックメープル セレクショングレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル S 1


ロックメープル ネイキッドグレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 5


ピュアラーチ ネイキッドグレード イメージ

挽板フローリング S3シリーズ ピュアラーチ N 1


!!挽板フローリングの特徴とご注意事項!!

挽板フローリングシリーズは、合板や積層板の表面に数mmの無垢材を貼り合わせた商品ですので、稀に接着材の成分が表面の挽板に変色となって表れる事があります。(特にオークは黄色変色部分が出ることがあります。)
床暖房向けに使用可能ですが、主暖房とする使用方法や床材表面温度が高温になる場合は、フローリングのすき間の発生や床鳴り、反りを生じますので、使用環境には十分配慮下さい。



・挽板フローリング S1シリーズはこちらから
・挽板フローリング S1 シリーズ バーチセレクショングレード、編込みのおうち施工写真はこちらから
・挽板フローリング S2シリーズはこちらから
・挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット、リビング施工例はこちらから
・挽板フローリング S2/S3シリーズ ロックメープル 建築士さんデザインのおうちへの施工例はこちらから
・挽板フローリング S3シリーズ カスクオークのちょこっとリフォームの施工例はこちらから



挽板フローリング S3 シリーズ
〜カスクオーク・ブラックウォールナット・ブラックチェリー・ロックメープル・チーク・ピュアラーチ〜

・寸    法(表示は全てmm単位) 
15×150×1820
(一部、ブラックチェリーとチークは15×150×1818、ピュアラーチは15×130×1820)
15×180×1820
(カスクオークのみ)

・形    状
表層3mm挽板貼 一枚物
(チークのみ、表層2mm挽板)

・エンドマッチあり

・品番と価格(表示価格全て税別表記です)
カスクオーク
CO-53OS 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1820 セレクション
¥12,250/6枚入り(1.63屐

CO-53ON 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1820 ネイキッド
¥11,250/5枚入り(1.63屐

CO-59OS 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×180×1820 セレクション
¥14,300/5枚入り(1.63屐

CO-59ON 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×180×1820 ネイキッド
¥13,000/6枚入り(1.63屐

ブラックウォールナット
WN-53OS 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1820 セレクション
¥15,750/6枚入り(1.63屐

WN-53ON 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1820 セレクション
¥14,500/6枚入り(1.63屐

ブラックチェリー
MP-53OS 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1818(*) セレクション
¥14,000/6枚入り(1.63屐

ロックメープル
RM-53OS 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1820 セレクション
¥12,750/6枚入り(1.63屐

RM-53ON 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1820 セレクション
¥11,750/6枚入り(1.63屐

チーク
MT-53OS 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×150×1818(*) セレクション
¥16,500/6枚入り(1.63屐

ピュアラーチ
PL-53ON 表層3mm挽板一枚物 オイル塗装 15×130(*)×1820 セレクション
¥8,500/7枚入り(1.65屐

・運    賃
別途、地域によりお問い合わせください。

・グ レ ー  ド 
セレクション 小さい節や軽微な色むら、白太(辺材)を含みます。(メープルは赤身/芯材を含みます)
ネイキッド  色むら、節、源平(辺材・芯材)、パテ補修など無垢材の持つ樹種本来の特徴を全て含みます

・納    期
無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産をするということが出来ませんので、余裕をもってご確認ください。



表情の違い

カスクオークネイキッドグレードの節

挽板フローリング S3シリーズ カスクオーク N 2


カスクオーク セレクショングレードの変色部分 1

挽板フローリング S3シリーズ カスクオーク S 2

変色部分 2

挽板フローリング S3シリーズ カスクオーク S 1


チーク セレクショングレードの黒条

挽板フローリング S3シリーズ チーク S 3


ブラックウォールナット セレクショングレードの白太

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット S 2


ブラックウォールナット セレクショングレードの節

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット S 1


ブラックウォールナットネイキッドグレードの節とパテ

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット N 3


ブラックウォールナット ネイキッドグレードの芯材部分

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット N 2


ブラックウォールナット ネイキッドグレードの補修

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット N 1


ブラックウォールナット ネイキッドグレードの表面毛羽

挽板フローリング S3シリーズ ブラックウォールナット 1


ブラックチェリー セレクショングレードの小節

挽板フローリング S3シリーズ ブラックチェリー S 4


ブラックチェリー セレクショングレードの黒条

挽板フローリング S3シリーズ ブラックチェリー S 5


ブラックチェリー セレクショングレードの着色部分

挽板フローリング S3シリーズ ブラックチェリー S 6


ロックメープル セレクショングレードの小節

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル S 3


ロックメープル セレクショングレードの入り皮

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル S 4


ロックメープル ネイキッドグレードの入り皮

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 3


ロックメープル ネイキッドグレードの変色

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 1


ロックメープル ネイキッドグレードの節補修

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル N 2


ピュアラーチ ネイキッドグレードの流れ節

挽板フローリング S3シリーズ ピュアラーチ N 2


ピュアラーチ ネイキッドグレードの補修


挽板フローリング S3シリーズ ピュアラーチ N 5


ピュアラーチ ネイキッドグレードの軽微な乾燥割れ

挽板フローリング S3シリーズ ピュアラーチ N 6



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*2019年以前のリンク表示をクリックしても過去リンク記事が見られない場合は、こちらの手順でお願いをいたします。
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 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 11:47コメント(0) この記事をクリップ! 

挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナットを広々リビングへ!!

仕事してますシリーズ、少し空いて第2弾(笑)。

わたし、いつも出張で不在とかおかしな木材とかを追いかけたりして、こいつ仕事してんのか?!と思われて当然なのですが、皆さんの見えないところでせっせと仕事しています(汗)。
冗談ではなく、確かな木材や木材製品をお届けする為にいろいろと駆け回るのも大切な事ですが、肝心のお客様がないことには、商売として成り立ちません。

いや、そうだからこそいつまでたっても走り回っている、と言っても過言ではありません。
決してコマーシャルにはお金をかけず、未だにホームページすら検索対策をまったく講じていない企業など、アホです。
マーケティング的にやる気がないとしか思えません。
私が社外取締役ならば、即刻業務改善!!です。


でも、中には真面目にやっているから声をかけて頂ける、もしくは存在を思い出していただけるときがあります。
今回はそうだったのかどうかわかりませんが、きちんと仕事をしている「成果」を公開しておきます(汗)。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 5


今回使っていただいたのは、先日のロックメープルに引き続き挽板フローリング S2シリーズブラックウォールナット
明るく白いロックメープルと正反対の、シックな深い色合い。
表面のオイル塗装が、より一層その質感を高めているに違いありません。
ウレタンなどの塗装も綺麗な塗膜が光っていてきれいなのですが、どうしても光るほどに木目が見えづらい様になるために、ちょっともったいなく感じます。
オイル塗装は、少しの艶がしっとりとした質感を出すとともに独特の木質感を高めてくれています。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 2


無垢材は貼り伸ばした表情ももちろん素敵なのですが、やはり材そのものの表情がはっきりみえる接写もたまらなくいいものですね。
無垢材、といいましたが表面の2mmのお話ですが、その2mmのクオリティーというのは侮りがたいものです。
この写真からも分かるように、ブラックウォールナットそのものの表情がはっきりと映えています。
もちろん、本物なのですが15mm厚の無垢フローリングとは違うもの。
いつもはそう頭ではおもっているものの、この貼り上がりの質感を見てしまうと無垢材との違いをどのように説明しようかと、迷ってしまうほどです・・・


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 1


15mmのレギュラー品無垢フローリングと同じような実嵌合部分のV溝加工。
909mmという長手方向と120mmという巾方向ごとに入る溝ですが、一般的な合板フロアーではこの溝の中にベニヤ板が見えてしまうので、はっきりとは見えないもののどこか違和感を覚えてしまいます。

それがないことも、非常にまとまって見えるポイントだと思います。

また、グレードはセレクショングレードなので適度な白太や軽微な節などを含んでいて、一層樹種の特徴を感じられるのもいいところです。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 4


近年は、節や色差などが殆どないプルミエグレードよりもセレクショングレード、もしくはネイキッドグレードの方が人気が高く、表情の荒れた部分があるほうが好まれるために、ネイキッドグレードでも節や変色の入り具合が妙に気になってしまうほど。
そう考えてみても、この自然なバラつきはカッコいいですよ。
前回、カフェレストランに合わせて頂いた無垢材のブラックウォールナットのネイキッドグレードの様に、節やパテが混在するものももちろんとても魅力的なのですが、大きな変化がないものの、穏やかな自然のバラつきがある挽板フローリングのセレクショングレードもまたやはり魅力的ですね。

そしてもう一つ、魅力的なのは杢!!


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 7


すべすべとしたくなるほど、はっきりと縮み杢があります。
こんな箇所がいくつか点在。
もちろん、その時の原木の具合にもよるものの、今回はそこかしこにみられるのが杢。
この杢も、見る角度によって光り方が違うのですが、その光り方の深みも表面2mmの挽板のなせる技!
2mmといえども、木の持つ細胞組織が光を乱反射し目に映ることで見える美しい模様。

0.2mmほどの世界では表現することの困難なものが点在する、というのも魅力の一つです。
もちろん、それなのに、非常にフレンドリーでリーズナブルな価格でブラックウォールナットを手に出来るのも、挽板フローリングならではのこと。

無垢材では手にすることの難しいけれども、本物の質感を取り入れたいという場合、挽板フローリングS2シリーズは良い味方になってくれますよ!!

貼り上がりも、909mmの長さを感じさせないほどに自然です。
落ち着いたインテリアを一層引き締めるような貼り上がり。
使っていただいたのはリフォームでしたが、非常に美しい建築の一部分にこの挽板フローリングS2シリーズ ブラックウォールナットが馴染んでくれていてホッとしました。

これからも、お住まいのお施主様とともに良い時間を刻んで経年変化していってくれることを願っています。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 6



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♯葉枯らし ♯天然乾燥 ♯柾目 ♯浮造り ♯一枚物 ♯無垢フローリング あり〼

めちゃアナログな私ですが、かなり頑張って今風のタイトルに挑戦しました(汗)。

ハッシュタグ、というものの真似をしようと思ったのですが、ブログって「ハッシュタグ」と打ち込んでも変換できないのね・・・

昨年から今年にかけて、普段以上にたくさんのお尋ねを頂いているのがタイトルそのもの。
普段、弊社のショールームにお越しいただけるようなお客様には、直接その違いをストーリーと実物とでご説明するのですが、この情報発達社会(なんじゃそそりゃ・・・)においては、インターネット上で同じようにお伝えしていくことは非常に困難です。

言わずもがな、ご存知の通りで弊社のような検索対策には全く費用をかけていない企業は、ブログやホームページの表示が検索にかかりにくい為に、目にしてもらう機会が非常に少ないからです。
しかし、本当に伝えたいことはたくさんあって、山に入り製材所と相談しながら商品づくりをする材木屋だからこそ、原材料となる木の事や作っている人の事、そしてそこにある想いを皆さんに伝える事が出来ます。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 1


つたえたい事、それは「普通じゃないこと」。
例えば葉枯らし(はがらし)。
一部の銘木や高級材になる原木に用いられる手法ですが、伐採した丸太を枝葉をつけたまま林内に残置し、初期の水分蒸散と色味の安定をはかるもの。

そして天然乾燥。
新築のおうちが、上棟してから1カ月かからないほどの日数で完成してしまう日々。
機械工場生産の自動車でも、そんなに早く納車されることはまれでしょう。
数千万円のおうちが1カ月でできてしまうことに、喜びを感じるかどうかは個人の感覚ですが、木は数十年・数百年生きてきています。
切り倒して数カ月でおうちの部材にする事が出来ないのが今まででしたが、人工乾燥機技術の進歩で数カ月もせずに使えるようになりました。
正確にいうと、人工乾燥が悪いのではなくその特性を活かして使っているかどうか。
弊社でも広葉樹フローリングなどの多くは、乾燥機を使用しています。
でも、ことさら杉に関して未だに弊社が天然乾燥材をお勧めする理由は何だと思いますか?


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 4


柾目。
正しい木の目と書きます。
通常、木目の見える状態は板目(いため)と言いますが、「反る木の目」と書きます。
そのとおり、柾目の方が寸法安定性が良いことや「ゆらぎ」といわれる、人が無意識に落ち着く不規則なリズムを感じるその整ったまっすぐな木目が、昔の日本の人たちも癒されたのかもしれません。
しかし、ゆっくりと歳を重ねた(最低樹齢100年)大きな原木からしか作り出す事が出来ないので、非常に貴重。

こだわりの浮造り。
浮造り(うづくり)加工は建築材料のいろいろなところで目にしますが、弊社工場で手掛けている浮造りはとても手間のかかる浮造り。
端的にいうと、急がずゆっくりと加工しているもの。
ショールームで一般的な浮造りと比較してもらうと、その違いがよくわかると思います。

その上、弊社こだわりの一枚物の無塗装フローリングです。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 5



ただ、これらの伝えたいことは数値では表しにくく、人によって感じ方の差があるので敢えて強くはアピールしていません。
私は、実際の工程や原木の様子、そして乾燥の大変さや管理の方法、そして作ってくれている人の人柄(長の選別がめちゃ厳しくて周囲が少し引いているとか・・・でも品質ピカイチ)を伝えるだけです。


もちろん、樹種の持つ効用や成分のデータなどはありますが、そんな説得に用いる理論よりも重要なのは、もっと異なると思います。
販売している人が、その樹種以外の事も知っているかどうか!
特に、他社比較としてのお尋ねを多くいただきますので、他とは全く異なる商品となるように仕上げていますので、いくらでもどのような違いがあるかをお伝え出来ます。
全国の木を扱う材木屋ですからね!


どうしても、2つ以上の物事を考える時に「どちらが(どれが)よいか」という選択になりがちです。
そうではなくて、おすすめされる以外の物についても非常に詳しく知っておられたら、間違いないと思います。
私は木材も樹木もとても好きですので、おすすめするものはあるものの、それ以外の物もお勧めしたくなりますし、そうではなくても最低限、他のお会社の商品と自社商品との違いや商品の差を自分が理解しています。
その違いが、タイトルに表れています。


単なる宣伝のための「ハッシュタグ」ではありません。
愚直だけどマイナーな材木屋が発する、正直なメッセージ。
それが答えです。
お話を聞いてもらえる方はぜひ、ショールームの方へ!



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高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 3


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邸宅にて羽を伸ばす、白粉(おしろい)のメープル 〜挽板フローリング ロックメープルの貼り上がり〜

先日の巨樹巡りの記事以上に出せていなかったもの、それは無垢フローリング施工写真。
実は意外と?!大事なもので、弊社の商品をお伝えする機会ですので本来は積極的にお伝えすべきなのですが、熱中した樹種紹介記事が長引いたおかげですっかりとその機会を逃していました・・・

今回施工して頂いたのは、挽板フローリング。
合板やランバー材を基材にし、表面に2mmや3mm(時には1mm)といった挽板と呼ばれる、製材により作り出された薄い板材を貼ったもの。
無垢材を使う場合の伸縮による隙間や膨れを心配される設計士さん物件や、工務店さんでも床暖房仕上げの場合のほか、一枚物の無垢材を貼り上げたように見えることが人気の秘密。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 4


乳白のような部分と若干褐色がかった白系部分の色差が、ランダムな自然素材の印象を感じます。
通常、無垢フローリングで同じような仕上がりを求める場合、一枚物のプルミエグレードやセレクショングレードを使ってもらうことになりますが、仕上がりが良い分それなりに良いお値段になることもあり・・・

予算の事情を鑑みても、仕上がりとの両立が出来るという意味では、現在無垢フローリングをしのぐ勢いの人気と言えるかもしれません。

その上、無垢フローリングの場合の多くは UNI (ユニ)という長さ方向につなぎ目があるタイプが殆ど。
もちろん、弊社が力を入れてお勧めしている各種一枚物フローリングがあるものの、いつもそうとはいきませんから、つなぎ目の無い一枚物仕上がりは非常に魅力的。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 5


特に今回は広々としたリビングと、敷地面積に由来するゆったりとした間取りもあって、一枚物の伸びやかな木目が非常に印象的に目に飛び込んできます。
設計士さんだからこその、空間の使い方というか見せ方というか、、、
純木造住宅なのに木が主張していないところがさすがというか、若干ムヅガユイというかもっと無垢材の質感が欲しいと思ってしまうのは、私の悪い癖なんでしょう。
そう思ってしまうくらいにさりげない使い方なんですけども、だからこそ木目の主張が強くないメープルの挽板フローリングが活きてくるのかもしれません。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 3


近くで見ると、以外にもはっきりと見えるロックメープルの木目。
いつも思うのですが、まるでホイップクリームの底に沈むコーヒーをかき混ぜたラテアート的な、ゆらぎが感じられるような木目がすごく好きな樹種です。

そんな特徴がはっきりでるのは、挽板フローリングならでは。
合板フローリングでももちろん木目は見えるのですが、その奥行きというか、挽板を使っているという先入観をともなった視線が一層魅力的に見せているのかもしれませんが、合板とは異なる1820mm×150mmの一枚物という存在感が見る人を感嘆させるのだと思います。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 7


今回は通常のオイルクリヤーではなく、ホワイトオイル仕上げでしたので少し乳白色がはっきりとしているのと、クリヤーオイルよりも少し優しく見えるのは親心?!でしょうか。

どちらにせよ、メープルは剛ではなく柔。
そんなイメージを持ってしまいます。

今回の施工で頑張ったのは、実はフローリングではなくて各所にひそかに使われている、無垢の造作材。
特に、フローリングと重なる部分はメープルの無垢材を使用していて、上がり框や各種見切り材を無垢材で製作したのですが、その何気なくある部材でもっとも注力したのがこの敷居!


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 2


間仕切りの引戸が入っているのですが、3枚引き込み戸というものでほぼ4mのメープル材の一枚物を使用しているのです!!
広葉樹の4m材、それも節なしがどれだけ貴重か、分かる人にはわかる!
ここだけの話、製材した後に「挽曲がり」という状態になり、その材をあきらめてもう一回別の材で作り直すという事態になったんですが、上手に納まってくれて本当に涙が出そう・・・
乾燥材の広葉樹で気を付けねばならないことの一つなのですが、製材しないわけにはいかないし、難しい問題。
数万円が消えてしまった瞬間は、脳裏に刻まれています(涙)。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 6


さて、ここまではこの住宅の1階部分。
ここからは2階を紹介します。
というのも、実は1階部分は15mm厚の150mm幅の1820mmというS3シリーズを使っていただいていました。
そして2階はというと、12mm厚の120mm幅の909mm長さのS2シリーズを使っていただいているのです。


挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 4


そう説明しても、これくらいの写真では全く違いが判らないと思います。
もちろんのことながら、グレードは1階部分と同じですから写真で見る表情は基本的に同じなのです。
本当は、もう少し離れて撮影をしたいのですがどうしても、メープルのこのゆらゆらと儚いような木目をカメラに収めたくなり、ついつい接写が多くなってしまうのです!


挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 1


それでもやはり全体写真をとらえておきたいし、普及品の合板フロアーとの大事な違いとして、この120mm幅の一枚物フローリングであることを物語る幅方向と長さ方向の継手部分を見てもらいたいのです。
一枚物フローリングだからこそできる、このズラシ貼り施工。
長さの半分ずつ継手をずらして貼っていくわけですが、リズミカルに続くこの継手部分がとっても心地よい質感を刻んでくれます。

と言いながらもやっぱり接写しちゃいます(笑)。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 5


このアングル、とっても好きです。
お施主様のおうちですが、このアングルの時だけはフローリングにべったりと座り込み、一流カメラマンよろしくピントとアングルのずれを合せるのです!!

微妙に見えるロックメープルの木目とモノトーンの壁。
自己満足です(^_-)-☆

そんな接写が多くなってしまうのですが、少しは全体像も。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 3


こうしてみると、意外と長さが909mmであるということを感じさせないと思います。
継手はできるものの、もともとが無垢材の適度な色の差があるためにバラつきとなって、自然なランダムさを生んでいるところが違和感を感じさせないのかもしれません。

はっきり言って、一般のお客さんでは言われなければ1階の床と2階の床の差は気が付かないのではと思ってしまったりします。
実はここの住宅は、フローリング以外にも多くの木材を納めているのですが、中にはなかなか苦戦したもののあり、その部分も取り上げたいところですが、今回はフローリングのお話しのみにしておきましょう。

白く美しいロックメープル挽板フローリングを上手に活かす空間と色使い。
さすがは建築士さんが手掛けただけありました。
これから、どのような変化をしていくのか楽しみですが、日が傾くにつれて表情を変えてくる目の前の空間に、ずっと見ていたくなるような気持ちになってしまいました。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 1


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原材料の違いはこだわりの違い 〜見えないところにこそ、差が生まれる〜

皆さんは一年のうちで決まったこの日に、必ず同じものを食べるということはありますか?!
私のところは、毎年9月4日に「串カツをたべる」と決まっています。
実は最近知ったのですが、うちの末っ子は日本全国でその日は全員が串カツを食べていると思っていたそうな・・・・(汗)
まぁ、それくらい、うちでは恒例だということです。

物の価値と差 4


かれこれ20年はこの行事(笑)をしているので、串カツ自体は美味しいものの、さすがに若いときほどは量が食べられなくなってきました。
もともと胃の調子が優れないので、油ものを多くとることはできないのですが、一時期から急激に食べる本数が減りました。
体が変わっていく時期なんだろうか?!、そう思っていたある年。
家内が「この前、これ見つけてん!」と出してきたのは写真奥にある米油のボトル。


物の価値と差 1


私の家は、伯父が米油関係の仕事をしていたこともあり、小さな時から米油をつかった料理で育ちました。
それが普通だったのですが、伯父も業界を引退してからは知らない間に米油を使わなくなっていたそうで、その油の違いもあって量を食べられなくなっていた様子。

そんなに違うのか?!と思われそうですが、まず違うのは値段!
他の食用油に比してかなり高い!うちも、米油で育っていなければ買わないでしょう・・・
でも、確かにコロッケも串カツも、油を使う料理は断然おいしくて色もいい様に感じます。

個人差はありますが、私はそう感じる。
もしかしたら、ずっとそれで育ったからかもしれません。
でも、良し悪し以外の違いというものがあります。

木材や建築材料でもそうですが、同じ用途になるものでもいろいろと差があり違いがあり、もちろん価格も異なります。
でも、それを知らなければ選択肢がありません。
私は米油の方が油気も少なく美味しいと思うから、それを選ぶ。価格が高くても。
木材の場合も、同じ樹種や同じように見える企画の商品でも、選ぶための判断材料が無ければ違いが分かりません。
とっても大切な材料選びにはたくさんの判断材料を持っていてほしい。


私にできるのは、木材や無垢フローリングに関しての判断材料となるお話をお伝えすること。

食材なら産地にこだわるように、木材も産地による性質の差や違いにこだわる。
そして、製品となって手にするものには加工場の品質基準や同一商品とのこだわりの違いを知る。
同じバーチ無垢フローリング同士のどこが違うのか・・・同じに見えて違うところ・・・

ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


油は食材と一緒になって調理されますが、目に見えませんし明らかな違いがすぐに出るわけではありません。
木材の差も、木目や色味、樹種が同一であると乾燥方法や製材方法、そして品質管理でどのように選別されたものなのかというのは、目に見えないところ。

そういったこだわりや違いを伝え、なぜこちらの方が高価なのか。
そして、その価値はあるものなのか。ある場合に、それを選ぶための基準をどのように考えるべきか。
多くの材料と工場を見て、その場の職人さんと話をするからこそ分かる事や違いを、判断材料としてお伝えする。
それが私に出来ることです。

単なる価格表示では伝えられない、カタログ写真でもわからない、そういったお話を伝え続けています。
油一つで食材の味が変化するように、選別や乾燥方法一つで木材や無垢フローリングも大きく変化します。
少しでもその違いを伝えたい!
見えない、わからない部分の差。そのこだわりを伝えていきます。

9月4日の米油を見て、そう思うのです。

因みに、この日は用意から揚げて、その揚げたてを家族にふるまうのが私の仕事!
この日ばかりは、家内もテーブルにつき食事を待つことのできる日。
火加減を見ながら、丁寧に揚げていきます!

ふと見ると、米油に浸かったお菜箸のナラ材がすごくいい色になっていました(笑)。
無垢フローリングしてもそうですが、やはり油との相性もいい森の王様。
しばし見とれてしまいました。

美味しい串カツもまた、来年までお預け・・・
今日から、油の違いと木材の違い、どんどんしゃべりますよ!

物の価値と差 3


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

しかしカバに「サクラの花の様なピンク色」のイメージを求めているのは、おそらく日本だけなのかもしれません。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリング ネイキッドグレード


カバの仲間は日本だけではなく世界に広く分布しています。
ホワイトバーチ(欧州白樺)、イエローバーチ(アメリカミネバリ)、シルバーバーチ(シダレカンバ)、ペーパーバーチなどなど。
名称でいうと、レッドバーチ(アメリカクロカンバ)やグレーバーチ(ハイイロカンバ)などカラフルな名称もありますが、シリーズでお伝えした「よく燃える」という点では、ブラックバーチがあらゆる木の中で最もよく燃えると言われるそうです。
並べて比べてみたくなりますが、日本ではつい10年ほど前までそれほど有名ではなかったと思われるカバが、世界では有名であるのには、燃えることだけが理由ではないんです。


カバの仲間の樹皮は、紙がない時代に文字を書いたことから英名でペーパーバーチ、和名で草紙樺といわれますが、紀元前の世では神聖な文章をカバの樹皮に書いたほど、身近で貴重な存在。
和名のカバの語源はアイヌ語のカリンパ( karimpa )だと言われるとしましたが、英名のバーチはサンスクリット語が語源になっているとか、古代のアイルランド神話の女神の名称と由来を同じくするという説もあります。

それだけ広い地域でカバが生活や宗教の舞台などで浸透していたということなのかもしれません。
そして一説の中のバーチの語源となった bherg (ベーク)が「輝く白い色」を示す言葉だとされていることからも、やはりカバの真骨頂はその白さ!
もちろん、それらの地域の多くは「メジロ」系や白樺系の樹種が多かったのかもしれないことが推察されますが、「明るく照らす」という樺の木語とも重なるものです。


ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


神話や古語の影響が現代にも残っているのは世界共通で、諸外国で多く信じられるホメオパシーにおいてもバーチは「暗闇に明るさをもたらす」と信じられているようです。
激しい主張のない、バーチの白く美しい材面に抱くイメージとしては至極当然。
冷静さと美を感じる力を強める、とも言われます。


ぜひ今回の超長期シリーズを機に、カバザクラではなく「カバ・バーチ」としてその明るい木材に注目してもらい、家に家族に明るさをもたらす存在として、弊社ロシアンバーチフローリングシリーズをよろしくお願いしますね!(笑)


自社商品のPRで、カバザクラについては一通りの推測をお伝え出来たものの、20年ほど前に一度目にした「カエデカバ」はどう説明すればいいんだろう?
カエデなの?カバなの?それとも、カエデ位に白いカバを使っているの?!
どれにせよ、やはりカバが単独で扱われることのなかった時代を表す言葉として、今でも私の記憶に残っています。
木材の名称の分かりにくさと、それを知る楽しさ。
これからもその二面性を面白く伝えていきたく思います!!

ここで長期の「樺(かば)を知るシリーズ」、ひとまず完結!


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

長く続いた樺(カバ)を知るシリーズも、いよいよ着地点が見えてきました(笑)。
今回、このシリーズを始めるきっかけとなったのは、イメージを惑わせる「カバザクラ」という言葉でした。

今から10年も前のロシアンバーチフローリングの記事ですでに、サクラとカバは異なるということを記載していますが、未だにお施主様にも設計者にも、そして大工さんの中にも「カバザクラ」という名称が続いていて、サクラ材との比較として検討されたり、もしくは弊社提案のロシアンバーチフローリングと比較されたりします。
比較と言ってもまったく異なるものなのですが、「カバとサクラ」の両方の名称を冠していることと、日本人が大好きな桜のイメージが先行する場合が多い為、その誤解を解くために多くの時間を要します。

まだまだ私もアピール不足を否めませんが、言葉での説明にプラスして「この記事を見てくださいね」というご案内が出来るように、カバ材をまとめておこう!!と意気込んで始めましたが、入れ込みすぎて超長期企画となってしまいました(汗)。
その長期企画のランディングにはやはり、始めに立ち返りカバザクラにて納めておかねばならないでしょう!


一般的にカバザクラとして流通しているものは、「西南樺」というのが正式商品名であることが多いです。

西南樺


木材を知る人が、カバと言われて通常想像するその材とは少し異なり、本当にサクラっぽくほんのりピンク色がかった材色のカバです。
実は、この西南樺という名称自体はおかしなわけでもなくて、実際に書籍を開いてみても中国名で「西南樺木」というものがあるんです。
学名を B.alnoides とされ、ヒマラヤからタイ北部、そして雲南省や海南省、インドシナに分布するとあります。
本当にこの西南樺木を加工したものかどうかは定かではありませんが、ピンク色に着色されているわけではないカバの仲間が、「カバザクラ」の名称になっている一つの例。
これはこれで、綺麗な材だと思いますからカバの仲間としてきちんとアピールしてほしいくらいです。


西南樺 2


ただ、カバ桜という名称は上記の西南樺というピンク色っぽい材だけに使われているのではなく、場合によっては樺材特有の白さが際立つ辺材部分が多い材にも用いられている場合もあるうえ、芯材と辺材が混在するもの(弊社でいうところのロシアンバーチのネイキッドグレード)にも使われているため、非常に混乱を招いています。
実際に今年も、「カバザクラのサンプルを取り寄せ、綺麗な白色だったのに届いた商品は芯材と辺材の色差が非常に多いものだった」というお話を2つほど聞いています。

無垢フローリングをはじめとする木材は、その一部分だけでは材の特徴を判断することは非常に難しいものですが、こうなると第一に、なにがカバザクラなのか理由がわかりません。
これとは違う例では、『カバザクラの白い部分を「カバ」、赤い部分を「サクラ」としています』という場合もあります。
これも、日本語としての意味がおかしいと思うのですが、弊社にやってくる営業さんもこのように理解している人もいるくらいなので、誤解とイメージの浸透するスピードのなんと早いこと・・・



それから、ことをややこしくしている名称に「西南桜」があります。
おっと、ここでもまた桜が登場!
今度は桜なのか?!と思いきやこちらの場合の多くはカバ材にピンク色っぽい塗装をしたものか、先の西南樺が工場のちがいによって名称が変わっているか、というパターンです。

西南桜?!


カバという材の多くが北国や寒冷地に多いため、広く知られるサクラという樹種に抱くイメージと重ねたこと、そして樹皮や材質が似通っているため、古くから名称や用途において共通性があったために、現在でも混同して用いられることが多いのだと思われる「カバとサクラ」。

そろそろ、本当にその「ピンク色の力」に依存せずとも魅力を感じられる時代になっていると思うのです。



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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

ミズメはとっても優れた材であるのですが、だからこそ様々な名称があったり混同されたりするのだろう、ということですが、このお話のもとであるカバザクラの名称のように「ミズメザクラ」と呼ぶのは、実は日本での商業名だけではないようです。

北米東部に産するアメリカミズメに分類される B.lenta は、俗称「サクラカンバ」とされているほかに sweet birch や black birch 、そして cherry birch !(サクラカバ、やん!)と呼ばれています。
ミズメが japanese cherry birch ですから、やはりアメリカでもサクラとの共通性を見出しているのかもしれません。
前回、ミズメの古名であるとした梓や夜糞峰榛ですが、実はその名はカバ属のもう一つの仲間である木にも使われていました。

その木はオノオレカンバ。
中国名は賽黒樺。
学名はB.schumidtii (シュミットの、の意味)。
そして漢字で書くと、斧折樺!!

ドラ●ンク●ストなどのゲームの中の武器アイテムに、もしこのオノオレカンバがあったならおそらく、ラストボスへと挑む際の強力な装備になったに違いありません!!
採用してほしかったなぁ・・・そう思ってしまいまうほどにインパクトのある名称ですよね?!

平均比重は0.94(0.84〜0.99)という超重量級の樹種で、日本産材中でも最重量級材の内の一つに数えられています。


オノオレカンバ2


重い樹種というのは、概して色合いの濃いものが多いものですが、このオノオレだけは例外。
美しいカバ材の特徴を有している「白とピンク」が際立つ材なのです。
もちろん、カバ特有の縮み杢もありますから一目見た時のイメージは軽柔なのかと思わせるものの、手にした時の重厚感たるや・・・・
そりゃ、斧が折れてしまうほどに重厚な木だという意味にしか考えられないネーミングですが、一年での成長量が0.2mmほどという噂もあるほどに成長が遅く緻密であることが、硬さの秘密の様です。


私の様なマニアにとっては、その名前と日本の木材中で最重量級であるという称号だけでもワクワクとしてしまうのですが、このオノオレカンバの別名もアズサやアズサミネバリ(峰に張り出すから、という説もある)で、木曽において有名な櫛の素材として用いられている「ミネバリの木」こそ、このオノオレカンバです。

斧が折れるほどの硬質さがありながらも、カバがもつ緻密な材質を有しているために、櫛の様に無数の細い筋を加工するような素材としての用途に耐えるという、非常に難しい条件をクリヤーできる貴重な材料なのです。

櫛というとイスノキツゲもありますが、本州で産する木材を好んだ武家の最高級櫛はおそらくこのオノオレの櫛であったに違いありません。


ミズメの櫛 お六櫛


プラスチックの櫛やブラシに慣れた手には、驚くほどの質感を感じさせる木製の櫛。
材木屋の感覚でいうと、これだけ細い歯を付けているにもかかわらず、折れたり割れたりしないのは驚異的なのです。
木材は無機質な塊ではありません。
細胞組織の集まりですので、あまりに細かい細工などを施すと欠けたり割れたりしてしまうのが通常です。
材として、それに耐えることからこのような特殊用途材として重要なわけですが、代替素材ばかりになってしまった木材の特殊用途のすばらしさというものは、無くなってほしくないと強く思ってしまいます。

木材として市場に出回ることも非常に少なく、特に私の居る関西地方では殆ど目にすることがありません。
とはいえ、マニアの一員である私の手元にはもちろん、純真無垢で美しい(イメージ・・・)オノオレたちが届いていますが、動かすことが億劫になるくらいに本当に重たい。
平均比重が0.9を超えているということはほぼ、水に沈むということです。
材木屋ですから、木材を扱うことにはたいてい慣れていると自負しているものの、このオノオレに関しては板材の大きさからイメージする重量を目測して抱えようとすると、指をつめてしまったりと、非常に痛い目にあいます。
特に、足先などに落としてしまうと大変。安全靴を用意しましょう。


しかし、重いものを運ぶ辛さというのではなく、そのずっしり感からは「こんなに綺麗なのにこんなに重たいなんて、お前、すげ〜な!!」と、まるで強敵に出逢った孫悟空の様になってしまうのです。
そういえば、この黄白色に輝く杢は、あのスーパーサ●ヤ人を思い出させるようでもあります(笑)。


オノオレカンバ1


カバの中でも例外的に用いられる特別なカバ、オノオレカンバ。
その名の通りの「とってもつえぇヤツ」なのです。


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

拙記事は、樹種の事や木材の事、そして業務の事や無垢材商品の事などを取り上げて発信していますが、インターネットのないときから「自分の知りたい情報の詰まった樹木と木材の本が欲しい!」と思っていました。
樹木や木材に関する本はたくさん出版されていますが、総合的に知るには様々な書物を並べて調べる必要がありますし、情報が様々で、今回話題にしているミズメ一つとっても「梓」という非常に難解な樹木との関係性を紹介しているものは少ないからです。

研究者でも取材をするライターでもない私が、本格的な出版というようなことに手を出すことは非常に難しいのは性格的な問題で、全て完璧に情報をそろえられるようにならなければ!ということが理由なのですが、現在では樹種や樹木に関する情報を自分なりの切り口で出版できるのではないか、という道を模索しています。
インターネットのある時代、やろうと思えばどうとでもできるものの、性格的な問題・・・なんです。


冒頭から脱線していますが、その出版ということに関して使われる言葉である「上梓する」という語の中に、梓の字が見られます。
これは中国において、印刷に用いる版木に梓材を使用していたことが始まりだそうですが、これも前回お話していた中国での梓=(トウ)キササゲなので、ミズメを指すものではないのですね。

しかし、漢字辞典の梓の項には、「キササゲのこと」とともに「ヒサギ」の表記もありその隣には太字表記で「あずさ、カバノキ科の落葉高木。」の表記があります。
やはり、辞書の表記も並列しています。

梓2


ただ、日本では緻密で磨り減りにくく滑らかであるということで、版木に用いられてきた多くはサクラ材ですが、サクラと同様の用途として使われているのがカバ材であることは既にお伝えしています。
そして、カバの中でも硬質で緻密なミズメが、同じ用途に使われていたであろうことは想像に難くないところです。
ということは、「上梓する」という言葉も日本ではミズメに由来しているところもあるのではないか?!と勝手に想像したくなりますし、木材として考えるところの梓=ミズメという理解でよいのであれば、ミズメから生まれた言葉だということになるのかもしれません。
公的出版物である辞書にも並列表記しているのですから、必ずしも一つに集約するわけではなく、多くの意味のある言葉としての理解が良いのかもしれません。


さて、シリーズのにて、ミズメには間違われやすい名称と不本意な名称との二つがあると言いましたが、その不本意(と勝手に思ってしまう)な名称が、「ヨグソミネバリ」。
漢字で表記しましょう!
「夜糞峰榛」
先の辞書にも出ていますがなんと・・・ヨグソって・・・・
小学生男子が小躍りして喜びそうな名称(汗)ですが、どうしてこんなことになったのか。
それは古くはミズメ独特の香りが悪臭だと考えられたことが、原因のようです。

諸説あると言われてはいますが、ミズメが他のカバ材とすぐに判別できる点である特有のサロメチール香(サルチル酸メチル)が、刺激的な香りであったことに由来し、それを悪臭と感じたことが原因というのが一般的ですし、納得できるところ。


水目1


とはいえ、夜糞というのはどうかと思いますし、峰榛は「ヤシャブシ」という樹木の別名でもありますので、「めっちゃ臭いヤシャブシ」という意味で用いられたのでしょうかね。(もう一つの説は次回に。)
なかなかにファンキーな命名。古来の日本人の感性もなかなか現代人に負けじ劣らじ・・・
私にとっては、その夜糞な香りも樟脳のようなスーッとしたイメージで、好きな部類なのですけども、感じ方も人それぞれ。
皆さんもぜひ、どのあたりが「糞」と言われるほどの香りなのかを感じてみてもらいたいものです。


ミズメの学名は B.grossa ですが、その意味は「大きな」です。
カバ属の中では最も大きくなると言われているところに由来するのではないかと思いますが、定かではありません。
しかし、木材としての優秀な性質を考えると、用材としての有用性の「大きな」ことは言うまでもありません。

平均比重0.72(0.6〜0.84)と、有用とされるマカバに比べても重硬であることから、マカバ同様の用途や家具材や器具材、建築材、フローリング、そして敷居等に用いられます。
平均的に暴れにくく狂いが少ないことなどで、木型材(ガラス木型など)への利用や、硬くて音の伝導性が良いということで古くは、三味線の竿や琵琶の胴としての用途もあるのだとか・・・
生活用品としてはお椀などの刳りものや櫛、洋傘の柄など。
珍しいものでは、写真の暗箱というものもあったそうです。
素材として以外にも、薪やパルプ用材としての用途もあるので、やはり用途の大きな樹種であると言えるでしょうね。

ミズメ4


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜

実は、以前からロシアンバーチ施工記事追加商品の記事を書いているときに、いつかは書いていかないといけない樹種であるミズメについては、できるだけ触れない様にしていました。
それは決して嫌いだからではなく、反対にこだわりたいからこそ非常に複雑なお話になってしまうことから、自分以外の皆さんにわざわざ見てもらうようなネタにするべきかどうか・・・そう思っていたからです。

そのネタこそ、ミズメの古名とされる「梓」。
書物によると、この名称が使われるのは関東、そして中部地方が多いとのことですが、方言がもとになったという説もあります。
この「梓」ですが、実は非常にややこしいお話のタネでもあるのです。
ミズメザクラは桜なのか?!、というような素朴な疑問とは異なった、トリレンマ的な紛らわしさを孕んでいるのです。

梓1


文章にしていると、途中で自分でもわからなくなってくるので、考える上で重要な点を挙げてみます。

・梓という名称は、ミズメ以外にキササゲやアカメガシワ等の樹種にも用いられている。
(その上、キササゲは楸と表記される場合もあるが、楸に用いられる読みのヒサギとは異なる。また、楸はアカメガシワをさすこともある・・・)

・中国では梓はノウゼンカヅラ科で中国原産の(トウ)キササゲを指し、現地では古来より百木の長とされてきたが、和名では楸の字をあてられていることがある。

・日本の歴史や古書に登場する「梓弓」はミズメ材の弓であるとされることがあるのは、梓弓が真の弓であるということで、優れた木を意味する梓の字があてられていたのではないか。確かにミズメを弓の材として利用することもあったようですが、しかしこれも、真の弓=真弓=マユミという樹種であるという説もある。
古来の弓は丸木弓であることが多いことと、儀式用の弓であれば強靭で粘り強くなくとも構わないことなどからも、マユミが用いられていたということも、関係しているよう。
(正倉院の弓を削って調べたところ、梓であった=ミズメであった、というお話もある。)

要点を上げてもピンと来にくいけれども、上記の様に他の樹種でもみられること、中国で用いられる漢字が意味するところの樹種と、日本の漢字がさす樹種が必ずしも同一ではない場合がある事(少し以前の「樟と楠」も似たような感じ)と、古書などに正確な樹種の記述が無かったりすることもあり、様々な樹種が混同されて伝わったことが原因で、「梓」の名が迷走し、分かりづらくなっているようです。

樹木としての「梓」と木材としての「梓」、場面によって樹種が変わる名称である、という理解の方がいいのかもしれませんね。


弓


梓という樹木が表すのはいずれにせよ、優れた樹種を意味していますからミズメにとっても非常に良い呼び名ではあるのですが、これらの事が混ざり合っているという理解が必要ということですね。
あぁ、ややこしい。

シラカバの記事で、美智子上皇后のお印について書きましたが、梓のお印は今上天皇である徳仁天皇の物です。
そして、その梓がミズメであるかのように書かれているものもありますが、この場合は記念品などのデザインから見ると、残念ながらミズメではなくキササゲの様です。
これには先の「百木の長」の意味が濃く反映されているようです。
このように、梓は非常に貴重で有用な樹種を意味すると思われますが、もう一つミズメに関係するのではないかと思う梓のお話があるのです。
それは、私もいつか・・・と思っている出版に関係する言葉「上梓する」です。


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