空を見上げて
トップページ » モミジ
モミジ

巨樹で帰るは道半ば・・・ 〜延命寺の夕照もみじ、のその奥に・・・〜


どうでしたか、前回の夕照もみじは?!
なにぶん、今の今まで「これぞ、紅葉!」という木をお伝えできていなかっただけに、自分としては渾身の(笑)記事になったと思っています。

さて、その渾身の紅葉をお伝えしたあとですが、延命寺はそれだけでは帰れなかったのです。
この時は、数年越しの念願である夕照もみじに会うために早朝に家を出たために、比較的参詣の方も少なく(といっても早朝からみなさんこられますね・・・)時間にも余裕があったので、毎度のせかせかとした巨樹巡りとは違い、夕照もみじの奥の山にも足を延ばして見る事にしました。

延命寺さん自体も、街中から少し上がったところにあるので清々しく静かないい雰囲気だったのですが、その奥に続く道が、実は夕照もみじに負けず劣らず素晴らしい景色を見せてくれるのだということを知ることができたのは、とっても大きな収穫でした。
その道のりを写真とともに追ってみましょうね。

夕照もみじから奥へと続く小道を行くと、イチョウを始めカエデなどが多く茂る池に出るのです。
なんだ、夕照もみじよりもこっちの方が人気あるやん!、というくらいに先程熱心に写真に納めていた古木よりも人を集めている景色がそこにありました。

延命寺の夕照もみじ7


写真が逆さまなのではありません。
わざと、です。
実際の周辺の景色は是非、ご自身の目で確認していただくとして皆さんが集まって写真を撮っておられたのは、この景色が見えるからなのです。
そうです、水面に映る景色です。
言いすぎかもしれませんが、これは本年元日に掲載させてもらった有名な逆さ富士状態!!
風も無く、まるで鏡の様な水面に美しい緑や赤、黄色の色と灯篭が映り込んで何とも言えない雰囲気を見せてくれます。
こりゃ、皆さん熱心になるはず。
それで、ですね。良いのは、映り込みだけではないのです。
ココにいるのは早朝。
どんどんと陽が昇ってくるわけです。するとどうなるか・・・
本当に、驚く位に数秒毎にこの景色が変るのです。
移り変わる、といいたくなるほどに陽の光を浴びると、葉や幹の色が刻一刻とその濃さを変え、ついさっき目に入ってきた景色とは全く異なる様相を見せるのです。
こんな体験、なかなかできないと思うと本当にその場を離れられず困ったほどです。今さらながら、自然の美しさってすごい!

そんな景色になんとか背を向けて更に奥へと登ります。
すると、これまた見事な紅葉が迎えてくれます。

延命寺の夕照もみじ12

真っ赤から少し山吹色っぽいもの、そして黄色に近いものでほぼ一面覆い尽くされる様な感じで、緑の要素のない「赤い世界」に入る入口の様。
そう感じながら歩をすすめていくと、本当にこんな景色があるんだ!と自分の目を疑いたくなるような「赤の世界」が目の前にあるのでした。

延命寺の夕照もみじ9


自分の目を疑ってしまうほどの赤。
丁度太陽を透かして見える位置を進むために、葉緑素の薄れた木々の葉が、自分たちの体を光に透過させた芸術の様に、頭上に迫ります。
そう、本当にトンネルをくぐる様な錯覚、といえば大袈裟かもしれませんが、ある瞬間から景色の見え方がまるで「スイッチを入れたかのように」変るのです。
風光明美な観光名所などを写真家の方が撮影されている者には見受けられますが、「こんな色は、肉眼ではないなぁ・・・」と思ってしまうくらいに美しい写真があります。
自身の写真の下手くそさを紛らわすためにそう感じるのでしょうが、溜息が出る様なウソみたいに美しい景色の写真ありますよね。
本当に、そんな景色と言いたい位のスイッチなのです。

そしてそのトンネルは、徐々に赤の世界へと続きついには、別世界に迷い込んだような空間に出会います。

夕照もみじ 8


やっぱり、下手くそですがご勘弁。
本当は、写真の方が綺麗に感じるところですが、この時ばかりは肉眼で見る景色は、地面の土の色までが赤い絨毯の様で、頭上から差し込む陽光は赤いスポットライトを浴びている様な感覚。
そんな小道を歩くのです。
ひんやりしているはずの早朝の空気が、何故かこの空間だけは温かく感じてしまうのは赤の世界のマジック。

いやぁ、夕照もみじだけに夕刻にこだわっていたのがむなしい程に素晴らしいこの景色。
いや、夕刻ならばどんな表情なのか楽しみな位に素晴らしい景色です。
まるで命そのものの躍動というか、次の春に向けた鼓動を感じる様なそんな世界。

異常気象だと確信を持ってしまう様な今年の気候。
12月下旬なのに紅葉は残っているわ、業務中も上着を脱ぐほどの陽気になるわ、ラジオからは春の花が咲いているニュースがながれるわ。
以上と言わず何という、ですが秋の楽しみが長かったのは、唯一の得でした。
いやいや、ここへ訪れたのは前年以前ですが、やはり早起きは三文の得以上の素晴らしい景色を見る事が出来ました。
もしかすると、こちらへおいでの際は流谷八幡神社のイチョウにも足を延ばされることでしょうが、是非朝には延命寺さんへお廻りください。
少し遅くなると人出も多くなり増すので、先がおすすめ。

是非、時間に余裕を持って撮影と紅葉を楽しんでください。
久しぶりに自然の景色に驚いた訪問でした。

延命寺の夕照もみじ10


しかし、このままではスキーにいけないよ。
紅葉もいいけど、そろそろ雪、お願いします。
お天道様・・・

木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

朝だから見える景色もある 〜延命寺の夕照もみじ〜

さぁ、ちょっと何やかんやあって時間の空いてしまっていた巨樹巡りの記事、今回は地元大阪府からお届けします。
いや、地元といっても同じ府県内というだけで、実際には自宅から1時間半はゆうにかかるので、十分他府県エリアほどの距離なのですが・・・

しかしそれでも、どうしても時季外れのこの12月も終わりに近づく中でここを記事にしておきたかったのには理由があります。
この2015年は、12月に入っても異常に暖かくていまだに所々でイチョウやカエデの紅葉(黄葉)が見られるという、考えられない状況なのですが、普段ならもう首をすくめて裸ん坊の樹木を見ているところです。

そんなだからこそ、今年最後の巨樹の記事にはここで締めくくりたかったのです。
その場所とは、大阪府の南部に位置する河内長野市。
以前に、大蛇に襲われんばかりの根を持つ「流谷八幡神社のイチョウ」をお伝えしましたが、そこからそう遠くはないところに位置する、「延命寺の夕照もみじ」をお伝えしようと思います。

延命寺の夕照もみじ1

延命寺は、真言宗の古刹ですが一般的には紅葉スポットとしてのほうがはるかに有名ではなかろうかと思います。
門をくぐる手前から、すでに様々な色の紅葉が目に飛び込んできます。
まさか、これから驚くほどの紅葉のトンネルをくぐるとも知らずに、この入口の緑と赤の対比ですら、長い時間佇んでいたくなる雰囲気を感じさせるのは、さすがに名所。
そんな延命寺に1000年という時間座しているといわれる古木が、この夕照もみじです。

延命寺の夕照もみじ4

もみじ、と一言に言っても「紅葉」するものをモミジという場合や、もみじという名前のついた木があったりとややこしいのですが、分類上はメープルカエデなどの大きなグループの中の一員です。
木材でも、「モミジ」といって販売されているものもありますが、おそらくカエデではなかろうかと思うのも荷もしばしば出会います。
こういうところが、興味をそそる部分である事は言うまでもありませんが・・・

この有名なもみじに会うには、感動的なシチュエーションかと創造していたのですが、意外とあっさりと、門をくぐって右斜め上を見上げた丘の上に、控えめに枝垂れた姿を見せていました。
巨樹巨木というイメージがどうしても先行してしまうので、1000年というフレーズの圧倒感を若干創造していたのか、もちろん杉の巨樹のように太く長いわけでもなく、奇形であるわけでもないので、知名度を考えると意外とすんなり受け入れられるスケールのように感じます。

延命寺の夕照もみじ2

もみじの周辺は、さすがに根と樹木の保護目的だと推察するきっちりとした柵が設けられていますので、それなりの由緒だということを物語っているわけですが、それでも解説版はこんなに簡素。
それでも、巨樹巡りのなかでのお決まり文句である「弘法大師お手植え」の文字が見えることを思うと、やはり相当な昔からあることだけは確かなようです。

しかし、まず言っておかなくてはならないのは、「夕照もみじ」の名前通りに「夕焼け時」がもっとも美しいのかもしれませんが、諸事情から早朝に会いに行ったために、沈みゆく太陽を受けたその美しさ、という絵はありませんのであしからず・・・

それでも、古木とはこういうもの!と言わんがばかりに枝を伸ばし、それを支える幹は向こう側が見通せるほどに空洞化とともに幹の割れが進み、コケや落ち葉を受け止めるその姿が、なんともいえず、これまたいいのです。

延命寺の夕照もみじ3

もちろん今の時代から、どうしてこんなに崖のほうにせり出したのか、2股というほどに分かれるメリットがあったのか?!など、疑問はいろいろと出てきますが、そんなことは抜きにして、単純にその命が冬へと向かう準備を始めている姿が、どこか冷たい朝の空気とともに、自分の脳に自分の存在というものを問いかけてきているような気になりました。

とはいえ、私のイメージでは「見上げんばかりの、ふりかかるシャワーのようなもみじ」を想像していたので、ありがたくはあるのですが、「なるほどぉ・・・」という気持ちも若干あったことはありました。

延命寺の夕照もみじ5

それでも、様々な角度から眺めたり、その幹や苔むした上の色とりどりの葉を見ていると「紅葉」のイメージにとらわれすぎていたなぁ・・・と視点の狭さを感じるのでした。

しかしながら、みなさんこの「もみじ」を目指してこられると思うので、小高くなったこの場所に上がってこられるのですが、実際はこの丘の下から夕陽に映える姿を眺めるのは一番いい?!と、朝からして夕方の姿を想像するのでした。

この写真がちょうど真下から少し離れたところから撮ったものです。

延命寺の夕照もみじ11

緑の葉に覆われていて、下からは幹をうかがい知ることができないので、「普通の紅葉」に見えてしまうのが若干残念ではありますが、やはりありがたいものは有り難い気持ちで拝むのが常。

1000年の紅葉だと思って見上げる姿は、どこか特別に見えてくるもの、ですね。

あ、記念撮影を忘れてはいけません。
弘法大師空海さんがお手植えなさったという(本当なら、相当植えてまっせ、全国で。いや、ロマンロマン・・・)そのモミジの体躯と一緒に収まる中年は、まだまだ紅葉色には早いと自負していますが、人々をいい意味でひきつける力をいただくために、一枚!

延命寺の夕照もみじ6

ちょうど画面右横にお堂があるために、ちょっと斜めからしか査定できないこともあり、空の明るさばかりが強調されてしまっていますが、こういった対比も素人写真ならではで、良いものということでご勘弁を・・・

残念ながらやはり「朝映え」はしていませんでしたが、十分に古木の紅葉を楽しませてもらいましたし、古刹と古木というのは、どこか喧騒を忘れさせ心を落ち着かせてくれる力があるようです。
紅葉する巨樹という、どうしても伝えきれていないカテゴリーであるそれも記事にしたかった理由の一つですがしかし、まだこの先に、早朝に訪れてよかった!、紅葉の時期に紹介したくなる、その「三文の徳」以上の大判小判のような紅葉の美しさを味わうことになるとは、この時は全く知ることなく・・・


延命寺の夕照もみじ所在地

大阪府河内長野市神ケ丘492

この時期だけだったかもしれませんが、門に行く手前の道から先は一般車は進入禁止になっていますので、車では入っていくことはできないようです。
周辺にはパーキングは見当たらなかったので、駅や少し離れたところに駐車してくるしかなさそうです。(途中若干道幅も狭い。)
実際、9時頃にはハイカーさんたちが大挙をなして訪れていましたので、通常は徒歩での探訪になるでしょう。


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!