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ハードメープル

神様のバットはメープル製

なんやかんやと結局脱線してしまって話が伸びましたが、もう少し伸ばしましょう(笑。木の話、楽しいので)。

バットに使われるタモメープルの話ですが、結局のところ、両社ともその木の持つ特性を上手に活かす形で活用されています。
しかし、細かく見てみるとやはり違いがあるんですね。
前回に出た通り、メープルは反発力が高く硬質なので、腕っぷしが強くて「ボールに負けずにはじき返す」バッティングができる人にとっては「鬼に金棒」的なバットでしょう。
翻ってタモ系のバットは、硬いことは硬いものの、ガチガチの硬さではなく、「しなやかな硬さ」=粘り強い硬さがあり、さらに程よい感触としてボールの感覚を選手に伝えてくれるといわれている、「職人気質」的な存在と言えそうです。
その辺のお話は、ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリングのところでも出た通り。

さらに言えば、もともとタモ系の木材(タモやトネリコ、アッシュなど)は枝葉を広く伸ばしていく広葉樹なのにも関わらず、通直な幹と樹高を持つ樹種として「長尺材」が必要な木材界ではとても重宝されてきたのです。
それは神話の世界でも同じく、世界を見守るフクロウは、世界を見渡すために背の高く育つタモ(アッシュ)の木の上から見守っているといわれます。
それほど通直に育つ一面があるからこそ、バットにも使われるのです。

木材を知らなければ、その辺に大きな広葉樹ならいくらでもあるし、アオダモでもバットくらいの大きさにはすぐに育つはず!と思われるでしょうが、木の芯を使わずに、なおかつ木の木目を途切れさせることなくバットにしようと思うと、そうはなかなかいかないのです。
いつも言うように、木は人間と同じ細胞という組織から成り立っていますから、木目を途切れさせたものを衝撃のかかる部位に使用すると、壊れてしまうのです。

そういったことでも、通直なアオダモは重宝されたのでしょうが、今はその資源の確保も大変になっているのはご存知のところ・・・

神様のバット

木材って本当に奥が深くて、樹木の持つ性質は千差万別の楽しさ。
バットという道具一つとってもこれだけの違いがあって、使う人にとってはその違いを繊細に感じることができるんですから、素晴らしいと思います。

いやぁ、本当にすごいですねぇ、木材は。
感嘆する気持ちは淀川長治さんの名調子を真似たくなるほどです。
樹種の力と自身の才能を融合させて、伝説の3連発を彩った神様バース。
今でもしっかりと私たち阪神ファンの中には生きています。

それでは、バースの笑顔とともに次回の木材樹種談義をお楽しみに。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・・

神様4


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

神様のバットはメープル製

私自身はかつては熱狂的な阪神ファンで、携帯電話などが普及する以前は、外ではラジオで試合経過を確認したり、もしくはウォークマン(懐かしや!!)のテレビ音声が聞けるモデルを購入し、授業中にドラフト会議の中継に聞き入っていたくらいです!(笑)

しかし、時間が経つにつれて優先させなければならないものが増えてきて、近頃は野球中継がある時間に帰宅することができないこともあり、子供たちと一緒に野球観戦に燃えることができていません。
それもあって、伝説のバースの写真とバットを目前にしても、興奮しているのは父一人、というわけ。

しかしまぁ、今回注目するのはバースの、神様のバットの方なのでそれはそれでいいのです。
最近は、一般的にはバットになる木といえば「アオダモ」という木がもてはやされています。
植樹活動を始球式のセレモニーで取り上げたりすることで、野球好きにはその珍しい樹種の名前が知られていることでしょう。

確かに、アオダモは一級品のバット材と言われています。
が、現在ではバットに適した大きさや太さ、品質のものがそろいにくいために植樹活動をされていたりするわけですが、植樹活動のその後や、植樹する場所の選定と植樹=人がかかわっていく、ということが続けられているのかが心配なところで、やりっぱなしになっていないことを願っているのです。
日本ではアオダモですが、外国では同じくタモの仲間であるホワイトアッシュが一般的。
そちらも優秀なバット材と言われますが、やはりこだわりの選手にはアオダモが合うみたい。

タモがバットに向いているというのは、硬質な広葉樹でありながらも適度に弾力性があるから。
もう一つのバット材であるメープルも硬質で、特にボールを飛ばす力のある外国人選手は、反発力が強いメープルのバットを好むので、ホームランバッターが愛用する傾向が強いのですね。

神様3

木材は、もちろん触れるだけでも質感を感じることができますが、しかし使ってみるとそれ以上に実感として感覚を得られるもので、メープルの硬質感というのは相当なもので、製材機で製材する時の歯の当たり方、そして何より摩擦に対する抵抗もあり、サンドペーパーでの粗削りを試みるも、手でこするくらいでは全く削れない!というイメージがあるほど目減りしない。
一方で、タモの方は道管という組織が大きいこともあってか、硬質ながらもスイスイと削っていくことができます。

この差が、バットになった時にも大きく表れているのでしょう。
反発力で遠くまで飛ばすメープル、弾力性でボールをコントロールし、腕に負担となる衝撃を緩和して安打を生み出すタモ(アッシュ)。
どちらも木材の性質を極限に活かした萌える一例。

因みに、バットで有名なアオダモですが昔はスキー板にも使われたそう。
木のスキー板といえば、専らカエデを連想しますが同じところにタモも共存していたとは、やはり用途が似通ってくるのは不思議なところ。

スキー板

(オガサカスキー、旧カタログより)

今でも、芯材や単板として活躍している場面もあります。
あぁ、もうすぐ待ち遠しい雪の季節。
今年は積もってくれるのかなぁ・・・
あ、脱線が脱線を呼んでいきそう・・・・・・

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神様のバットはメープル製

過日にちょっとした用事で、大阪の阪神百貨店に行ってきた。

当日は阪神百貨店お得意の「催し」の当日ということもあって、なかなかの人出で、エレベーターに並び始めたものの、すぐに列となり、案内役の女性スタッフが「奥のエスカレーターもご利用ください。かなりの時間を要します。」と連呼。
幸い(?!)、小さなお子さん連れや年配の方がいらっしゃらなかったので、そのまま待ったものの、これでは移動に億劫になってしまうなぁ・・・と、繁盛しているものの困りものの一因も見えたような・・・

そんなことを考えたのち、エレベーターに乗り込み上階の催し場の階に到着。
扉が開くと人の往来で熱気が・・・
さすがは催しの阪神百貨店、と社会見学ばかりしていると、小学生の息子たちが正面に向かって走っていく。
何があるのかと目線を向けるとなんと!!!そこには神様が立っておられるではないですか!!!!!!!
阪神タイガースファンにとっての神様と言えばこの人。

神様1

そう、神様・仏さま・バース様!!
(年配の方はもちろん稲尾様、だろうけど私はドンピシャではないので・・・)
むむぅ〜、しびれるお姿!!
数々のホームランと必ずヒットを打つ!と確信するようなバットスウィングと、短期間であえなくなってしまった残念な気持ちは忘れようもありません。
しかし、その神様がなぜここにいらっしゃるのか?!!?

バース様のボードに書かれているのを見ると「伝説のバックスクリーン3連発 30周年記念の日による来店」とある。
そう、あの伝説の!バックスクリーンですよ!!
バース・掛布・岡田!!
くぅ〜・・・・
あの狂気の日本一は忘れようがありません!!!

いかんいかん、野球話になっていきそうです。
最近、地域のソフトボール会で励んでいる息子たちには、神様よりもそこに展示されているバットに興味津々。

神様2

ううぅ〜ん・・・
おとうさんとしては、まずはランディー・バースその人の活躍の歴史と輝かしい記録の数々から語り始めて、その後にバットの話を聞かせて、さらにその後にバットの樹種の話(これは見た瞬間にわかるけど)に向かいたかったものの、本物のプロバットに少しでも触れるとあって、小さな隙間から指を突っ込んでおります・・・


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