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日本の栗(クリ)を、身近な木製デッキ材へ!

弊社が今、力を注いでいるのは日本の広葉樹活用!

日本の広葉樹、とわざわざ付け加えているのは、杉や桧に代表される針葉樹の利用は良くも悪くもどんどんと進んでいますが、広葉樹は未だに需要と供給のバランスが整っていません。
それには、すぐに解決しづらい様々な理由があるのですが、いきなり大きなことはできなくても弊社の様な小さな会社だからできる活用法を考えよう、ということで取り組みを進めています。

そのうちの一つが、節や傷、そして曲がりや虫穴があるような「化粧材」にはなりにくい材の活用。
広葉樹材の多くは、節が無いものを利用するのが一般的です。
価格が高価なこともあり杉や桧のように、見えない部分に使われることがないことや、節がでるものは本当に大きな節になってしまったり枝分かれ部分になったりすることが一つの理由。
しかし、広葉樹材にも節が出たり虫に食われていたりという部分が必ずあります。

そういったものこそ活かしたい!
美しい広葉樹は、ほおっておいても流通しますし銘木として販売できます。
でも、だからこそ流通しにくいものを流通させ、その樹種のファンを作る。そういった取り組みを進めていっています。

その取り組みの一つがこれ。

日本のクリ(栗)節有デッキ材 4


う〜ん!雨に濡れて艶っぽい魅力が出てます!!

雨に濡れて、ということで使ってもらったのは屋外デッキ用材としてのクリ(栗)。
日本で生まれた日本のクリ材です。
無垢フローリングで流通しているものは、ほぼ中国などのアジア産の物。
弊社では日本のクリ材の無垢フローリングも製作しています(紹介していませんが・・・)が、今回はウッドデッキです。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 2


表面は、植物系オイル塗装で白くお化粧をされています。
素の状態では、もっと灰褐色っぽい印象ですが白粉(おしろい)のような状態ですね。

施工されて数週間後にお邪魔しましたが、オイルも馴染みながら着色塗装の下から本来のクリの木目がジワジワと滲み出るように現れてきて、針葉樹には絶対に見られない広葉樹特有の変化を見せています。
そうそう、滲み出るといえば灰汁。
クリ材は灰汁の出る樹種です。

熱帯産の高耐久木材と言われるような、イペウリン等の木材もそうですが樹脂や灰汁、樹液成分を多く含むために、雨の後などはデッキ材から濃い色の樹液の様なものが流れ出ることがあります。

綺麗なコンクリート面の上に、ダラダラと流れ出す樹液を「汚れ」として問題視される場合が多いのですが、樹木というのはそういうものです。
そういった成分で自己を守っているんですから、出て当たり前。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 1


なのでこのクリ材も、雨を受けた後は灰汁が滲みます。
それが、表面の木目が少し茶色がかっている部分です。
この灰汁の析出や、クリ材に多く見られる虫穴などが敬遠されることも、クリ材が活用されない理由の一つ。
しかし、このデッキのオーナーさんは「断然クリでしょ!!」と、ご理解を頂き(木のおもちゃ作家さんだから当たり前か!)、さらにイメージとして高価だと思っていたクリ材が断然リーズナブルに使えるとあって、大変喜んでいただきました。

こんな木目、でないもんね。熱帯産樹種でも、高樹齢の針葉樹でも。


日本のクリ(栗)節有デッキ材 3


これからさらに紫外線や雨を受け、大きくその表情を変えていくことと思いますが、劣化が進み使用不可能になるまでは数十年と考えます。
一時期の費用を抑えることで、10年もせずに取り替えなければならないような樹種を使うより、住まう人とともに長い月日を一緒に過ごせる日本有数の高耐久木材、クリ材で屋外にもっと木材を!日本の広葉樹を!


一般的には、節などの欠点と言われるもののない木材を販売することに重点をおかれている為に、どうしても高価になってしまう日本の広葉樹。
しかし、デッキ材などの屋外使用や欠点と言われる部分が気にならないところに用途を作ることで、考えているよりも非常にリーズナブルに日本の広葉樹を取り入れる事が出来ます。

もちろん、それは弊社がいつも日本の広葉樹に目を配り集材に協力してくれる方がいるおかげですので、いつでもどこでもできるわけではありません。
弊社では、今のところある程度の量であれば出荷できる体制を整えていますので、木目が見えることで木の質感をより感じやすく、さらに腐りにくい特性をもつ日本のクリ材を、取り入れてみませんか?!


デッキ材と言えば熱帯産の堅木材、という時代はそろそろ終わり!
これからは、日本の広葉樹!クリのデッキ材の出番ですよ!!



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30コメント(0) この記事をクリップ! 

重さは鉄でも、仕上がりは絹か・・・ イペ その性質


さぁ、前回からの続き、超重硬材イペのお話。
頭の整理はできているでしょうか?!

先日、イペ材のサワリをお話しましたが重さとともに気がつくのはその名前。
木材マニアならば「おやっ?!」と思った方がいらっしゃったでしょうか?
イペは別名(国や港によって変わる)の中にグアヤカン、グリーンハートという名称をもっています。
これが引っかかるところ、いや面白いポイント。


今までも唐木である紫檀や黒檀などで、混同されやすいものや仲間のもの、いや、名前は確実に仲間に感じるけれども全く関係のないものまでつぶさに紹介してきましたが、そこでもわかる様に、木材は同じ樹種でも「様々な呼び名」を持っています。
通称名や港による名前、学名、英名、もちろん日本名もです。

そしてそこに、木材の底なし沼へはまるトラップがしかけられているのです・・ぎゃぁーーー・・・・・・

別にそんなに怖ろしいものではないのですが、とにかくハマる方は要注意。
私みたいになってしまいます(笑)。

このイペの場合、「グアヤカン」や「グリーンハート」がそのハマるポイントです。
グアヤカンというのは、かの有名な商業材中で世界で最も重いとされる材「リグナムバイタ」にも使用される呼び名で、しかも酷似している、とはいいませんが若干緑色を感じさせるところのある材面や、油気を感じさせるその仕上がり面は、リグナムバイタを知っている者からすれば納得ですし、知らない方からしても信じてしまいそうです。十分に重くて硬いですし・・・イペの方はT.guayacanと表記します。
一方のグリーンハートは、その耐久性で有名なクスノキ科の ocotea rodiei を指している場合が殆どで、海水中の材を荒らすフナクイムシに耐性があることから港湾材として賞用されてきた材で、海虫に弱いといわれるイペの仲間との違いだと思います。(グリーンハートも淡水のフナクイムシには荒らされるそう・・・その違いはどこにあるのか?これも沼の一種です・・・)

といったように、その名前一つとってもややこしく感じるところが多いのが輸入木材、特に熱帯産の木材の一つの特徴ですが、それがまた面白いところであり、それがあるからこそ一つの樹種だけではなく周辺の関連した樹種まで一度に知ることが出来るというおまけが付く良いところではないでしょうか?!

そんなイペの特徴はその重さと耐久性ですが、病・虫害、シロアリに抵抗性がある事でエクステリア用の木材として、薬剤の注入なく屋外に使用されていますから、木製の橋や重歩行用の床材、車体などというハードな用途に活躍しています。

重硬材 4





















熱帯産の樹種と言うと、同じ樹種でも色のバラつきが多かったり似通っている物が多く、識別するのが難しい場合が多いのですが、このイペは、若干黄緑色を帯びた茶褐色の色合いと、道管という組織の中にラパコールという黄色の物質が充填されている事が、他の樹種との大きな違いであり見分けるポイントになります。
ただ、加工中に皮膚炎を起こす場合もあるというので、注意が必要です。

重硬材 8





















その耐久性がリグナムバイタに似ていることから、代替材として試されていた時もあったそうですが、人間が期待するほどの結果は得られなかったのか、工業製品の方が調達できたからなのか、結果代替えはされてはいないようです。
材の質感も若干にていますが、リグナムバイタの耐摩耗性や強さには似た材とは言え、及ばなかったのかもしれません。
しかし、代用として試される位に堅牢な木材であることにはかわりありません。

重硬材 7





















また、熱帯産の樹種は加工表面がささくれたりケバだったりするものが見られるのに対し、イペ材は肌目がとてもよく滑らかなのも大きな特徴です。
しっかり仕上げると、少し油っぽい手触りをもったツルツル感が感じられ、さしずめ「絹=シルク」とまでは大袈裟にしても、気持ちのいい触感で、ササクレ立ちも少なく感じられます。

重硬材 9





















ただ、木の目が交錯しているところが多く、気をつけて仕上げても逆目のような部分が出てくるのは仕方のないところ。
それも特徴の一つですし、蛇の這ったようなその逆目の模様はイペが生き物である象徴とも感じます。

この「鉄の様」と評される木とは思えない木を使ってのデッキ材やエクステリアは、メンテナンスする事によって、それこそ木が育ってきた以上の年数を過ごすことが出来ると思います。
いくら耐久性の高い木材といえどもそのお世話は大切。
大切な住宅とともに永い時間を過ごせるように、木とともに過ごす時間を取ってあげてくださいね。

鉄とも絹とも評される熱帯産樹種の楽しさ、少しは実感できたでしょうか?!
しょうもないシャレだと一蹴せずに、お付き合いいただきありがとうございます。
これでイペの事は頭から離れなくなりましたね!?!
それこそ私の思惑通りです。へへへ・・・
木材底なし沼へご招〜待!


現実に戻ってさぁしかし、この木製鉄骨材の搬入をどうするか・・・
久しぶりに、昔その皮のむけるほどに鍛えられた私の「ゴールデンショルダー」の出番かもしれません。
材木屋は肩で木を感じるものです。
その重さや硬さ、水分量なども含めてずっしりと肩で担いで感じる事にしましょう。
搬入、そんなに遠くじゃないですよね・・・・・・・・・

熱帯材を使われる方は、その重量ゆえの搬入経路やそれに伴う運搬とサイズにも注意されることをお勧めします。




木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!