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ケヤキ

自然を超越した?人工の自然美 〜巨大株杉群 静止画編〜

今年は本当に雪が少なかった・・・
何回も繰り返したくなるけども、本当に雪が無かった。
スタッドレスタイヤを早々に装着して冬自宅するも、まぁスキー場の急勾配で1回つるっとしたのみで、いつもならスキー場への登り坂道が「ドリフト大会」になるほどに滑らせて行っていたのも嘘のような冬でした。
これは、本当に異常気象に対する愚痴以外の何物でもなく、楽しみにしていたスキーシーズンのパフパフな雪を楽しむことないまま、今シーズンは終わってしまうようです(涙)。

まぁ、趣味の話では雪乞いしまくっていたわけですが、実は雪が無い方がいい趣味もあったんですわ。
久々登場、ライフワークである冬の巨樹巡り!!
あんまり自慢出来たものでもなく、もっといいシーズンに行けばいいのですが、どうしても季節を選べないこともあったりして、雪に埋もれながらの巨樹巨木巡りを紹介してきたことはご存知の通り。
しかし、それも今年は例外!!
上記のとおり、雪が無い!!
そこへ、良いタイミングでお目当ての近くへ行く用事が出来たもんだから、「この日は大雪なんてくるなよぉ・・・」と、念じて目的地へのルートを定めたのは1月の事。

その日に行きたかった場所、それは岐阜県の「施設」に所在する森なのです。
え?!森?!、どこかの神社の神木ではないの?!
そう思ってしまいますが、今回は一本の巨樹ではなく、なかなかのスケールの「巨樹群」を擁する森が、目的地なのです。
その施設の名は「21世紀の森」といいます。

そう、森だからあんまりの雪では行くことができません(行くまでの想像)。
たどり着いても雪の山は一人で入るには危険。そう思っていても行きたくなるものですが、今回はスキー場ですら雪がないんだから何の心配もなく計画を立てられたのです。

その施設の詳しい内容は専門に譲りますが、ここがすごいのです。まぁ、みてみましょう。
この施設がある岐阜県板取地区というところは、市町村合併により現在は関市となっていますが、以前はもうひと山で福井県にはいる立地にある、面積の99%を山林が占める!という、村です。
北部には特徴的な形状の湖である九頭竜湖が位置します。

そんな山村である板取に「21世紀の森」という20世紀からのメッセージの様な施設があるのを知ったのはつい最近。
関市を調べている途中に施設の名前が目につきました。

株杉16


今は、少しさみしくなってしまうのは私だけだろうか・・・

この様な風体の看板ながら、事前調査において詳しく見ると「株杉」なる活字があるのです。
むむ?!これはにおうぞ・・・・・、と調べてみるとなんと「巨大株杉」なる文言がうたわれているではありませんか!!
さらに驚いたのはこの後で、天下のグー○ルマ○プにも「株杉の森」という表記がある。
「株杉の森って?!森?!!」となぞは深まるばかり。
もしかしてボコボコと「株杉」の並ぶ森になっているんではないよね?!、と本当はそうであったら楽しいだろうなぁ、という期待も込めて天邪鬼的にありえないという見方をしていたものの、ものの見事に期待を超えてくれましたね。

株杉15


施設の駐車場から実は車で直前まで行くことのできる「株杉の森」。
こんな楽チンでいいのか、と思ってしまいますが、理由は後ほど。
大きな期待を胸にその「森」の入り口まで行くと、やっぱり山。注意書きに少しビビる。

株杉 13

私としては、自分だけではなく他の人にも迷惑をかけるので安易に「大丈夫だろう」では進みたくないので、こういった「森の住人」への注意喚起にはホントにビビります。
時にはしょっちゅう「クマ出没注意!!危険!」なんて書かれた森にある巨樹をたずねる場合がありますが、「どない注意せぇっちゅうねん!!」と心でぼやきながら、もう変質者か発狂したか?というくらいに奇声と掛け声で歩いて行くのですが、今回もその「住人たち」とともに、これから出会う「彼ら」に襲いかかられるような気配を感じながら「いつもの奇声」を上げていざ森へ・・・

実は「森」と称されているものの、きちんと階段が整備されトレッキングや登山道としても活用されているので、事前のビビりほどの危険性は無いのですが、それでもいざ期待しているはずの「株杉」に対面すると、急に冬を実感する冷たい風と、視覚から飛び込んでくるその異形に思わずブルっと来てしまうのです。

株杉 7

昼なお暗い・・・と言いたいところですが、季節的なことと天候が良かったこともあり予想よりは明るかった森の中ではあるものの、人っ子一人いない、駐車場には車もない、もちろん葉っぱの揺れる音と自身の息遣い以外は静かそのものの森の中。
こんな姿を見てしまえば、ついぞ後ろを振り返りたくなるのは私だけではないはず・・・

株杉 1


そもそも株杉とは、太い幹の途中から何本もの幹が伸びているもので、何百年もの間、幹を伐採して収穫してはその上に萌芽更新を繰り返すことによってできた結果が株杉だといわれています。

京都にも台杉というものがあり、ほぼそれと同じと認識していいと思いますが、それよりもこちらの方が上部の幹が通直に、それこそ杉のイメージにそぐわぬ形で「天を衝く槍の如く」伸びている姿には感激を覚えます。

株杉 9

社寺仏閣でたまに目にする「2本杉」や「3本杉」、などある程度の太さの幹が並んでいるものはありますが、太い幹の上に槍を立てたように若い幹が伸びている姿が、集まった状態でみられるというのが、21世紀の森のすごいところです。

そして階段を上るごとに次々と出てくる株杉たち。
SF映画よろしく、いきなりその枝を私の体に絡ませてその巨躯の割れ目にとりこんでいきそうな、そんなイメージが頭から離れないまま、一人「奇声」をあげながら歩をすすめていくのです。
分かりますか、この畏怖の重圧・・・

株杉 8


一通り歩きながら、木々の隣で記念撮影できる場所を探します。
実際はロープの中に入らず、遊歩道からの散策という決まりになっている様ですが、ここでは普段から皆さん普通に入っているのでしょう。
ロープの無いところや、明らかに人の道であろう跡が残っているので、そこだけは入らせていただきました。
しかしながら、良い位置からの撮影ができないのが残念です。
タイマーの加減や簡易な三脚なので、傾斜と段差のある斜面に立てることは容易ではなく、何度も三脚がこける始末。
こんなにバタバタしてハチでもでてきたらどないすんねん・・・。そんな焦りも感じながら一緒に写真に収まる私。

21世紀の森、というよりも21世紀のエイリアンとの遭遇!!。
そんな気分にもなる様な不思議な造形。

株杉 5

今見ても、体がこわばってるぞ・・・(汗)

ただ、なんとなくいつもの畏怖の想いとは少し違う感覚を感じ始めるのは少し経ってから。
普段なら、じっと対峙し息を吐き、自然と頭の下がる想いが湧いてくる巨樹の多い中、ここは少し違う。
それこそ、自然の産物を超越した「人工の自然美」だからだと、一人で結論付けた。
そう、ここは自然の生んだ樹形の森ではなく、いわば人の手で作られた「人工的な自然」が既に自然に溶け込んでいる空間なんだ、と感じるのです。

株杉 6

美しさで典型的な森は、以前にも紹介している「歴史の証人」がありますが、あそこの森も
自然の山と人間の関わりが数百年続く人工の自然美。
自然の山にある樹木に人が関わり、自然の力だけではない人間が関わることによって生まれる美しさがある森。
そう感じます。
それも自然の一つの形。

この森の入り口まで車で行くことができるのは、人が関わってきたからでしょう。
人が出入りし続けるから道が必要だった。
そこに後から施設整備をした。そのためでしょう。

そしてこれほどまでに株杉が揃っているものの、各巨樹のページに掲載されていないのは、天然のものではないからなのか、若しくは大きさが不足なのか?!環境省のデータベースに無いからなのか?!理由はわかりませんが、巨樹巨木を掲載しているインターネット記事にもあまり掲載がないのです。
もちろん、こんなに立派に朽ち果てそうになっている巨躯もあり・・・

株杉 12


さて、雪が無い冬の巨樹巡りで安心できるのは、先の注意喚起のハチやヘビ、そしてなにより出会いたくないクマに会うことが無いから。
そして冬でもそれなりに楽しめる樹種が杉。
葉を落として如何にも寒そう!!、という広葉樹とは違いある程度の存在感を感じる事ができますし、事前の下調べの写真と比較すると、なんか上部がスケスケの状態で拍子抜け・・・ということもあまりありませんしね。

様々な想いを抱きながら、ゆっくりと1周するのに約1時間。
様々な角度から見たつもりながらも、振り返る景色はまた一味違っていて、1周した道のりを今度は逆回りで降りていくということを2回繰り返したっぷり堪能してきました。
ここはぜひ、トレッキングもかねて山で一日過ごす気分で訪れたい場所です。
そして皆さんに見てもらわないともったいないくらいの見事な株杉の森です。

さて、次々と出てくる株杉群は、写真だけでは収まりきらず、今回ついに動画撮影に踏み切りましたっ。
次回、その動画を掲載したいと思います。
いつもは動かぬ巨樹写真ですが、少しは森の臨場感を感じてもらえるかと思いますので、そちらも是非ご覧ください。

株杉 14


21世紀の森 巨大株杉群所在地

岐阜県関市板取2340(21世紀の森)の駐車場を更に上に上がると株杉の森入口へ行くことができます。
おそらくそこまで来る人はそうそういないので、森の入口直前に駐車出来ます。

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あちらへ行こうか行くまいか・・・ 木の根橋の大ケヤキ


昨年から縁あって、よく兵庫県に行くことがありました。
その中の主な機会は丹波市への訪問だったのですが、ずっと行きたかった場所のすごく近くまでは行くものの、他の用事優先でその行きたい場所にはなかなか行けない事ってありますよね?!
そのなかなか行けていなかった場所のうちの一つが、今回の記事のメインの場所。

丹波市周辺は、実は巨樹があちこちにあり、以前に紹介した常瀧寺の大イチョウを始め、日本一を誇るモミの木である「追手神社のモミ」(これは時期を見て又記事にします。)などがあり、とてもではないですが、一日では堪能しきれない魅力あふれる?!地です。
もちろん、巨樹だけではなく地元産品の魅力を発信されていたり、田舎暮らしで人気のある土地柄ということもあるのですが、やっぱり私にとっては巨樹の宝庫というイメージです。

今回のお話の舞台は、丹波市の柏原という駅にほど近い場所。
駅のすぐ前を、私の生活にも身近な国道176号線が走っていますが、ここまでくると馴染みの道路という印象はなく、山間をつなぐ一本道!というイメージ。
そんな道路から一筋入ると雰囲気はかわり、きれいに舗装された商店街(!?)が並び、一気に観光地っぽい雰囲気になります。
実は、訪問前の写真のイメージでは、結構雰囲気のある街並みなのかな?と思っていたのですが、やはり写真のイメージというのは実物とは違うもの。
ある意味、ギャップに納得し、街並みの撮影が無い分、目的に集中できたのですが・・・

その名で想像できる巨樹というと「夫婦杉」とか「三本杉」とかいうその姿を現す言葉が、そのまま名称になっている場合だと思いますが、今回はちょっと特別な「想像できる」名称です。
その名も「木の根橋(大けやき)」。

木の根橋1


これ以上に説明不要な巨樹も珍しいでしょう。
その名の通りですよ、木の根っこが橋になったように、川を渡って向こう岸(?)へ伸びているんです。
よっこらせ、ってなもんですな。

木の根橋2


はい、今回は樹種に注目というよりも、やはりその名称の由来となる「木の根」。
いや、樹種はケヤキで立派なその姿なのですが、実はこのケヤキは道路から普通に眺めるのではなく、違うアングルから楽しむのが一番です。

そう、下からのぞく!!

橋なんですよ、橋。
そう、橋だからこそ下が見える。というか、川にかかっている上に、いぃ感じに川面に飛び石があるもんだから、川の底の方からのアングルやケヤキの根が川に露出しているところなんかもばっちり見えます。

木の根橋4

よくここまで見事に跨いだもんだなぁ、と感心してしまうのですが、巨樹に「なぜそんな形になったのか?!」と問うのは愚問で、ただその存在を認めその木が過ごしてきた時間を味わうのみ。
丁度新緑を感じる(実際には夏)様な太陽に照らされて緑が映える樹体と、すぐそばに立つ洋館(丹波市役所の柏原支所らしい)の雰囲気がなんともいえずいい。

あぁ、そうか。
すごく雰囲気がいいと思った写真の要因は、どうしてもみなさんがこの洋館と一緒に木の根橋を撮影されているからで、どうしても双方の醸し出すイメージが頭に先入観を与えるんだということが理解できました。

木の根橋8


しかしながらやはり見事な跨ぎ方です。
人が作った橋が先か、木の根橋のケヤキが先かの解説はなかった様に思いますが、人が作ろうとしても、ここまでまっすぐにはいかないだろうというくらいに、見事な跨ぎ方。
生き物の生命のすごさか・・・
驚くばかりです。

木の根橋7


まぁしかし、木の根橋目当てかたまたま見つけて寄っていくのかは定かではありませんが、ここには結構な人数に人が訪れます。
私の居る間でも10人位は眺めたり写真を撮ったりしておられました。
超ド級の巨樹!というわけではないですが、やはりその独特の風体は人を惹きつけるに十分な魅力があり、ちょっとした観光名所の様な感じなのかもしれません。
もちろん、それだけ人が来ても、私の様に「根はどの様になっているのか見えるだろうか?!」と降りていく人はいませんでしたが・・・ふふふ・・・

木の根橋6

無理矢理に言うわけではありませんが、やはり物事全て、一つの方向からだけ眺めていたのでは、見えない部分というのは多く存在します。
別の立場、違うアングルから見てこそわかる事の多さというのは、とても大事。
巨樹もそうです。
勿論のことながら、写真映えするアングルというのもあるとは思いますが、自分の感性に響くところというと大袈裟かもしれませんが、気づきが多くある事も事実です。
その一つに、皆さんが川を跨いでいる根ばかりに気をとられているのに対し、川面まで降りてみると、ケヤキのしっかりとした根を見る事ができますし、そこから見上げる緑多きケヤキは、やはり木材として銘木たりえる風格を備えているのもうなづけると思う様な質実剛健な美しさです。

木の根橋5


そうか、もしかしたら向こうに行こうかというのではなく、向こう岸に恋しいもう一本のケヤキがあって、そこへ手を伸ばしていたとか・・・そんなことないのかな。
そうやって考えるのも一つロマンチックでいいなぁ・・・と一人考えながらの下からのアングル。
見上げた幹は・・・ご自身で見てみてください。
また違う印象があるはずです。
ただ「すごいモノを見に来た」というのではなく、そういう楽しみを持って接すると違う何かが見えてくると思います。

最後に昌志スケールで大きさを測っておきましょう。

木の根橋9

驚くほどの大きさではないことがお分かりかと思います。
しかしながら、橋の欄干が続いている後ろの建て物まで根が伸びているのを、ここからだと手に触れる距離で確認できるので、皆さんこちらに留まられますが、思いっきり車道ですので、車の往来には注意が必要。
気をつけてください。

それにしても、360度という角度を超えて、3次元的に根の下側からのアングルも楽しめるという木の根橋のケヤキ。
案内板に会った「樹齢1000年」というくらいのドデカさはないものの、その名の通りの風貌は、一度訪れておくべき巨樹であることに違いありません。

ぜひ、この機会に「魅惑の丹波巨樹ツアー」に詣でてみませんか?!
(あ、これいいな。そのうちやろうかな・・・・ほんとに。)




木の根橋3


大ケヤキ(木の根橋)所在地

兵庫県丹波市柏原町柏原5−1

おみやげ物屋さん前に駐車可能。すぐそばです。



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今後は入手不能?!本ケヤキ・本真桜(さくら)無垢一枚物フローリング


日本の木材として利用できる森林量は年々増え続けていると言われます。
杉や桧などの植林された木材が成長し、伐採適齢期に入っているからどんどん使おう、ということで「国産材」という冠をつけた木材の利用促進がなされています。

もちろん、木材を使ってもらいたいですし整備が必要な森林から出る丸太や木材を有効に活用出来ればという風にも思いますが、増えていると言われる一方で、今後は入手が難しいといわれる木材も存在します。

それは白檀リグナムバイタなどの、特殊で輸入の規制がかけられている様な木材では決してなくて、今でも普通に入手できる木材なのですが、いつも言うように、同じ木材でも人間と同じく、育った環境や土、天候などでその性格や木目や木材の状態というのは千差万別。
そのために、同じ樹種でも木材となった場合にその性格や木目の状態で、木材としての価値が大きく異なることがあるのです。

弊社のホームページの冒頭で、「一言に杉や桧、ナラといっても・・・」とわざわざ書いているのは、そんな理由からですが、今回は、そんな「樹種名の一言で現せない」貴重な木材を無垢フローリングに仕上げた試作段階を視察し、ある分のみ!完売必至!!の稀少な無垢フローリングを、その価値感を共有できる方にお届けするべくいち早くご案内をします。

紹介する樹種は何かといいますと2種あり、ケヤキと桜(さくら)です。
これらを見ているとき、私が何度感嘆の「うわぁー、うわぁー」という声をあげたことか・・・
それを想像しながら、先ずはケヤキからご覧ください。

稀少広葉樹2

これを見て、飛びつきそうになった方。お早目の連絡をおすすめします(笑)。

ケヤキの無垢フローリングは、それだけでもあまり見かけないものです。
弊社でも以前は取り扱いがあったものの、辺材部分である白太が多く、何よりも木目が大きすぎて少し間延びする様な印象があった事もあり、今は取扱していませんでした。
その私が、これは!!と思ったということは、上記2点が感じられないということであり、その2点が問題ないということは、とても良質な原木から生産されているということの証だから、樹種名ではなくその木目と色合いに驚いたのです。

門1


ケヤキは大径木に育つために、大きな木材が必要な社寺などにも多用されますが、どうしても成長の早いものや環境の影響で、木目の幅(針葉樹で言うところの年輪)がとても大きく、赤身の色合いが浅く黄色がかっていたり、辺材部分である白太の割合が多いのです。
もちろん、貴重な木材資源、贅沢は言えませんがやはりケヤキと言えば「銘木!」というイメージ。
そのイメージのある私からすると、木目の大きすぎる木目や白太が多く入るものは、「銘木の代表」というイメージでは紹介しづらい様に感じるのですが、今回見た本ケヤキの無垢フローリングはどうでしょうか!!
この見事な木目!

稀少広葉樹1

というか、柾目ですが遠目で見ると木目が大きくなりやすいケヤキであるのに、その木目が読めない位に細かい部分があったり、大味にならずに繊細さをも感じさせる様な雰囲気に完敗(乾杯)!
それに付随して、若木に感じることの多いケヤキ独特の「鼻につくような生臭い香り」(個人的見解・・・)がなく、更に好印象。
ケヤキという名前だけでは伝わりきらない本ケヤキの無垢フローリングです。

稀少広葉樹4


そしてもう一つは桜。
「さくら」という木材を語るには、それだけで2〜3回の連続コラムになりそうなので、そのはしくれをブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリングの時にも書いていますが、桜と樺(かば)の木はとても混同・混用されやすく、まったく別の樹種であるにも関わらず、桜で流通しているものを多く見かけるのが木材の世界。

そんな中、今回の物は違う。
本物の、日本の桜です。
着色してピンク色にしているのでもなく、○○サクラという輸入材でもない、本物の桜の無垢フローリングです。

稀少広葉樹5


現在は、木材の業界でも本物の桜というのは殆ど流通しません。
普通の住宅には用途もないですし、それ以上にまとまって出てくることが無いので、普通に桜が木材になっている姿を見かけることはありません。
住宅用途としては、昔はすり減りにくく適度に滑る特性を活かして敷居に利用されたものでした。
その名残(というか、木材業界では当たり前の・・・)もあって、桜の代用材として「南洋桜」なるモアビ材がたくさん流通し、弊社でも常時50本以上は在庫しているほどに使われたものでした。

そんな経歴?!のある日本の桜。
春にはあれだけ「お花見」をするんだから、木材としても流通しているだろうと思われるかもしれませんが、それは全く違って、良質な桜が木材として出荷されることは本当に稀。
今回のものは、その稀なケース。
ずぅーっと永いこと倉庫に眠っていた桜材を加工した「年代物」なので、昨日今日伐ってきた物とは違い、往年の桜の持ち味を感じる色艶に思わずときめいてしまいます。

稀少広葉樹7

もちろん、ケヤキやナラの様に派手な木目はありませんが落ち着いた淡紅色の色見と優しい木目は、現在人気のブラックチェリーに通じるものを多く感じます。

ケヤキ・桜双方とも、施策第一陣を垣間見ただけですので、すべての印象まではつかみきっていませんが、それでもおそらくこれほどの広葉樹原木から良質な無垢フローリングが製作されることはもう無い!といいきってもいいんじゃないか?と思うくらいに良材の無垢フローリングです。

稀少広葉樹8


天然乾燥のうちに風化してしまった白太の部分などを最大限利用するために、こんなところもありますが、これを使わずして「モッタイナイ精神」は語れないほどの良材ですから、よくぞ白太の風化をしてまでのこってくれていたものだ、とそこまで使いつくす精神がないと、この稀有な国産広葉樹無垢フローリングの味にはありつけない、というわけです。

稀少広葉樹6

単純な色柄でインテリアをコーディネートする時代にこそ、素材本来の存在感や素材の歩んできた時間を感じられるようなものを取り入れてほしいもの。
味わいが出る、というのは時間がかかり、時間をかけられるものにのみ与えられるもの。
その資格にふさわしい無垢フローリング。
見ているだけでワクワクします。
無垢材というより、木そのものに愛着を感じるお施主様に是非使ってもらいたい「今後入手不能?!」と思われる無垢フローリングです。


本ケヤキ、本真桜無垢フローリングに関しては、材料に限りがあるため、お問い合わせの順に販売していきますので、いつもの様に正式な記事での案内はいたしませんので、商品選別後、詳細はお問い合わせを頂いた方にお答えいたします。


木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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木と人は共にあるもの 野間の大けやき 平成26年度改定版


今年は暖かかったせいか、山々が色づくのが遅い様に感じ、色とりどりの木々の眺めも永く楽しめているように感じます。

いつもは休日もバタバタとするこの時期、気が付くともう道路上の散っていく紅葉を見るばかりで、ライフワークの巨樹訪問においても時間が取れない時期なので、イチョウにせよカエデにせよ、いい写真が少ないのが巨樹の記事に足りないところ、といつも感じてはいるのですが、こればかりは時期的な物なのでどうしようもなかったところに、今年のながぁーい秋で、やっとこさ一日フルに休日を使える日を作り「今日は巨樹の紅葉狩りだ!!」と意気込んで、「ここへは、秋にいくんだ!」と決め込んでいた紅葉の巨樹中心に廻ることにしたのです。

まだ見ぬ巨樹も訪れたいのですが、ひとつ気になっていたのが以前に訪れたことのあるケヤキも、よく考えれば色づいているはず・・・ということ。
街路樹がそうであるように、あの樹もきっと色づいているはず・・・・
そういう期待を込めて、都会の紅葉を抜けて山道に入ったのです。

目的地はここ。
西日本最大のケヤキの巨樹で、インターネットのマップにも記載されている「野間の大けやき」です。

野間の大ケヤキ 秋バージョン 7

山間に位置するとはいえ、大阪府に存在することとドライブの好きな私のよく通るコースにあることも関係し、以前から何度も訪れているにも関わらず、黄葉の写真はなくそれに、最近になって大けやきのそばにカフェもできた、という事でこの機会に寄ってみよう!と思ったわけです。

結論・・・、遅かった。

野間の大ケヤキ 秋バージョン 3


まだ市内では、イチョウは青い葉を残しているものもあり、けやきは丁度よく色づいているにもかかわらず、大けやきはもうほとんど散っているではありませんか!!
このアングルだと、黄色い葉が輝いて映る予定だったのにぃ。

なんじゃそりゃ・・・せっかく来たのに・・・・
と少し肩を落し掛けましたが、奥にある大けやき資料館の隣の駐車場に車を入れて、とりあえず秋の巨樹の撮影に入ろうとしたのですが、そこに漂ってくる何ともいい香り・・・・・・・・・・

野間の大ケヤキ 秋バージョン 1

こんな大きな看板出てたら、イヤでも覗きたくなるってもの。
コーヒーにもちょっとうるさい(というか、好きなだけ・・)な私には、巨樹のそばでいただくコーヒーの味がどんなものか、気になってしかたありません。
それにこのネーミング。
「ありなし」というのは、この大けやきに由来します。それに関しては以前の記事を見て頂くとして、おしゃれなコーヒーを我慢することはできず、撮影もそこそこにいただくことにしたのです。

うーん、美味しい。少し涼しげな空気と和やかな雰囲気、周りには季節抜群のこの時期に京都の山を越えてツーリングに来られているライダーさんもくつろいでいたりして、ほんとほっこりします。

野間の大ケヤキ 秋バージョン 2

そんな調子で飲んでいたもので、コーヒーの写真は撮っていません。あしからず。
しかしながら、このカフェは実は企業が営業しているのではなく、人口の減少を懸念し、地域の振興もかねて地元のNPOの方たちが運営しているというのです。
なおさら旨く感じてくるコーヒー。販売されている女性スタッフも物腰柔らかくてとてもいい印象です。
ちなみに、子供にはサイダーがあります。うー、子供は飲まれへんでぇー、と言えないこの巧さ。
しかし、昔を知っている私としては、すっかりと「いい意味」で変わった巨樹の周りの活気は、聞かずとも皆さんの取り組みが実を結んでいることを見て取れました。
黄葉は少し遅かったけれども、違った心の収穫をもらってとてもほっこりしました。
木とその周りの人のいい関係。素晴らしいです。
やっぱり、木のそばには人が、人のそばには木があるんですねー。

野間の大ケヤキ 秋バージョン 4

そんな活性化されている大けやきの周りでは、また次の取り組みが行われていました。
わざと何ができるのかは聞かずにおきましたが、スギ材の良い香りを漂わせて、皆さんでワイワイと何やらこしらえている。

野間の大ケヤキ 秋バージョン 5

また、よさげなスペースができそうです。
こりゃまた来ないといけないな・・・

巨樹や古木は、保存が目的になるので、維持はされどもこのように盛り上げていこう!とはなかなかならないのではないかと思います。
管理はされていても、整備され近寄れないだけになってしまうと何か寂しいものですが、ここは本当にあったかい感じがしました。
是非、時間をとって「撮影andお茶タイム」を楽しんでほしいと思います。

今回は、この近くにあるイチョウの巨樹を撮影することに成功しましたから、黄葉を撮影するという趣旨も何とかクリアできましたし、満足の一日でした。

次回訪れるまでに、けやきの周りがまたどのように変わっているか、楽しみです。
大阪にお越しの際は、ゆっくり時間をとってレンタカーでお越しくださいね。
豊能郡にある、「天王のアカガシ」や「安穏寺のイチョウ」、「倉垣天満宮のイチョウ」などとともに、一日巨樹ツアーしてください。
もちろん、3時の休憩はここですよ!
(カフェはこちらのページから営業日を確認して向かってください。)

野間の大ケヤキ 秋バージョン 6




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